JP2010045886A - アキシャルギャップ型モータの製造方法 - Google Patents

アキシャルギャップ型モータの製造方法 Download PDF

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知己 阪本
Yoshinari Asano
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Abstract

【課題】ステータが複数の分割コアで形成されており、当該分割コアが複数の積層金属板から構成されているアキシャルギャップ型モータにおいて、当該アキシャルギャップ型モータのモータ駆動効率をより向上させることができる、アキシャルギャップ型モータの製造方法を提供する。
【解決手段】アキシャルギャップ型モータ100の製造方法が備える分割コア21の形成工程は、次の工程を有する。まず、分割コア21の配設状態において周方向側となる、金属板21aの幅を順次増加または減少させながら当該金属板21aを積層する。次に、より小さい上記幅を有する金属板21aの存する側を凸にして、積層構造の金属板21aを湾曲させる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、アキシャルギャップ型モータの製造方法に係る発明である。
アキシャルギャップ型モータは、厚さを薄くしても磁極面の面積を広くとることができるとともに、電機子のアキシャルコイルを整列巻きすることが容易である。したがって、アキシャルギャップ型モータは銅損を減らすことができる、という利点を有している。近年では、圧粉磁心等の、透磁率が高く鉄損も小さい等方性の磁性材料を利用することができるようになってきたため、高出力、高効率が要求される用途にアキシャルギャップ型モータを採用するための研究も進んできている。
特許文献1に係るアキシャルギャップ型モータでは、ステータは複数の分割コアにより構成されている。そして、ステータがハウジングに収納された状態で、分割コア同士は互いに接触して固定されている。さらに、各分割コアは、複数の鋼鈑を積層させることにより構成されている。
特開2006−50745号公報
特許文献1に係るアキシャルギャップ型モータでは、分割コアが複数の平板鋼板の積層体として構成されているので、円周方向に隣接している分割コア同士の間に大きな隙間が形成される。当該隙間の形成はステータにおける磁束の流れに悪影響を及ぼし、結果としてアキシャルギャップ型モータの駆動効率を低下させる。
そこで本発明は、ステータが複数の分割コアで形成されており、当該分割コアが複数の金属板の積層体から構成されているアキシャルギャップ型モータにおいて、当該アキシャルギャップ型モータのモータ駆動効率をより向上させることができる、アキシャルギャップ型モータの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法は、回転軸(AX)を中心として周方向に回転するロータ(10)と、前記回転軸の方向に距離を置いて前記ロータと対向するステータ(20)とを備え、前記ステータは、前記周方向に配設された複数の分割コア(21)により構成されており、前記分割コアは、前記回転軸を中心とした径方向に積層された複数の金属板(21a)から構成されている、アキシャルギャップ型モータの製造方法であって、前記分割コアの形成工程は、(A)前記分割コアの配設状態において前記周方向側となる前記金属板の幅を順次増加または減少させながら、前記金属板を積層する工程と、(B)前記ステップ(A)の後に、より小さい前記幅を有する前記金属板の存する側を凸にして、積層構造の前記金属板を湾曲させる工程とを備えている。
また、請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法は、請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法であって、前記工程(A)は、前記金属板の前記幅を順次、d×2×π/Nだけ、増加または減少させながら、前記金属板を積層する工程である。ここで、dは、前記金属板の厚みであり、πは、円周率であり、Nは、前記分割コアの総数である。
また、請求項3に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法は、請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法であって、前記工程(B)は、前記幅における前記金属板の中心が略一直線上に配置されている状態において、前記中心を基点として前記積層構造の前記金属板を湾曲させる工程である。
また、請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法は、回転軸(AX)を中心として周方向に回転するロータ(10)と、前記回転軸の方向に距離を置いて前記ロータと対向するステータ(20)とを備え、前記ステータは、前記周方向に配設された複数の分割コア(21)により構成されており、前記分割コアは、前記回転軸を中心とした径方向に積層された複数の金属板(21a)から構成されている、アキシャルギャップ型モータの製造方法であって、前記分割コアの形成工程は、(A)前記分割コアの配設状態において前記周方向側となる幅の大きさが異なる複数の前記金属板を、各々湾曲させる工程と、前記湾曲した金属板を順次積層することにより、前記分割コアの配設状態における前記ロータ非対面側の平面形状が略扇状である前記分割コアを形成する工程とを、備えている。
また、請求項5に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法は、請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法であって、前記金属板の前記幅は、d×2×π/Nずつ異なる。ここで、dは、前記金属板の厚みであり、πは、円周率であり、Nは、前記分割コアの総数である。
また、請求項6に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法は、請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法であって、前記工程(A)は、前記幅の中心を基点として、前記金属板を各々湾曲させる工程である。
また、請求項7に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法は、請求項1または請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法であって、(C)前記分割コアの配設状態において前記周方向に現れる前記分割コアの側面部を研磨する工程を、さらに備えている。
本発明の請求項1,4に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法により作製された分割コアを用いてステータを構成する。これにより、完成品において隣接する分割コア同士間の空隙量を少なくすることができる。結果、アキシャルギャップ型モータの駆動効率を向上させることができる。
また、請求項2,5に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法により、分割コアの周方向側に現れる側面部の凹凸を最小限にすることができる。よって、完成品において隣接する分割コア同士間の空隙量を最小限にすることができる。
また、請求項3,6に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法により、対称性の良い分割コアを作製することができる。
また、請求項7に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法により、分割コアの側面部を平坦にすることができる。よって、完成品において隣接する分割コア同士間の空隙量を無くすことができる。
本発明は、アキシャルギャップ型モータの製造方法(より具体的に、当該アキシャルギャップ型モータが備えるステータの製造方法)に関するものである。そこで、当該製造方法の説明を行う前にまず、アキシャルギャップ型モータおよびステータの概略構成の説明を行う。
図1は、アキシャルギャップ型モータ100の構造を示す断面図である。
図1に示すように、アキシャルギャップ型モータ100は、回転軸AXを中心として周方向に回転する界磁子たるロータ10と、回転軸AXの方向に距離を置いてロータ10と対向する電機子たるステータ20と、ロータ10に勘合されるシャフト30とを備えている。
図1に示すように、ロータ10は、バックヨーク10a、永久磁石10bおよびリラクタンスコア10cを備える。バックヨーク10aは円板形状を有しており、当該バックヨーク10aの中央にはシャフト30が勘合される円形の孔が形成されている。永久磁石10bおよびリラクタンスコア10cは、バックヨーク10aの表面10aaの異なる位置に各々固定されている。また、永久磁石10bおよびリラクタンスコア10cの下面は、ステータ20のティース部20aの上面とギャップGaを挟んで対向している。リラクタンスコア10cは、リラクタンストルクを発生させる磁束を導く役割を有する。
図1に示すように、ステータ20のティース部20aには、当該ティース部20aを磁心として巻線50が巻回されている。ここで当該巻線50は、絶縁部材を介して当該ティース部20aに巻回される。当該ティース20aは、ロータ10へ向かって回転軸AX方向に屹立している。またステータ20は基板40に設置されている。後述するように、ステータ20は複数の分割コア21により構成されており、当該分割コア21同士の接触確実性の向上およびステータ20の回転軸AX方向固定性の向上のために、当該基板40が設けられている。
図2は、ステータ20の構成を示す斜視図である。また図3は、ステータ20を構成する分割コア21の構成を示す斜視図である。
アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、図2に示すように、ステータ20は回転軸AXを中心として周方向に配設された複数(図2の例では12個)の分割コア21により構成されている。図3に示すように、各分割コア21は基部20bとティース部20aから成る凸状の形状を有している。ここで、ティース部20aは、基部20bの表面からロータ10が配設されている方向に向かって、回転軸AXに沿って突出している。また、回転軸AX方向から各分割コア21を眺めると、基部20bの表面はティース部20aの両側に現れる。
なお、各分割コア21において基部20bを基板40に固定させることにより、上記周方向に隣接する分割コア21同士の側面同士を互いに接触・固定させることができ、当該分割コア21同士の位置が固定される。分割コア21の側面部とは、アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、上記周方向側に現れる基部20bの部分である。
また、図3に示す形状を有する各分割コア21は、複数の金属板(たとえば、鋼板)21aを積層させることにより構成されている。アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、各金属板21aは回転軸AXを中心として径方向Lに沿って積層されている。なお、各金属板21a同士は、たとえば接着剤等で固着されている。
アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、図2に示すように磁束は、分割コア21の接触部においても流れる。
本発明は、上記構成を有するステータ20の製造方法に関するものである。以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態1>
実施の形態1に係る製造方法の説明を、以下にて行う。
まずはじめに、複数枚の金属板を用意する。ここで、各金属板の厚さは同じであるとする。次に、各金属板に対してプレス等による整形加工を施す。これにより、各金属板は平面視の形状が対称性のある凸形状を有する。
各金属板のティース部20aを構成する部分における分割コア21配設状態で上記周方向側となる幅を、第一幅と称することにする(図3参照)。また、各金属板の基部20bを構成する部分における分割コア21配設状態で上記周方向側の幅を、第二幅と称することにする(図3参照)。なお、第一,二幅は、後述する湾曲工程処理前の上記周方向側における金属板の寸法である。整形後の各金属板において、少なくとも上記第二幅は各々異なる寸法を有している。
次に、図4に示すように、上記整形加工後の各金属板21aを積層させる。図4は、各金属板21aを、ティース部20aの非形成側を回転軸AX方向から眺めた図である。図4の紙面表裏方向が回転軸方向となる。図4に示すように、金属板21aの第二幅を、所定の割合で順次増加または減少させながら、各金属板21aを積層していく。
具体的に、金属板21aの第二幅を順次、d×2×π/N(所定の割合)だけ、増加または減少させながら各金属板21aを積層する。ここで、dは、各金属板21aの厚みである。πは、円周率である。Nは、一のステータ20を構成する分割コア21の総数である(図2では12個)。
次に、積層構造となった各金属板21aに対してプレス処理を施し、複数の金属板21aから成る積層構造全体に曲率を持たせる。具体的に、図5に示すように、より小さい第二幅を有する金属板21aの存する側を凸にして、第二幅の方向を基準として積層構造の各金属板21aを湾曲させる。図5は、各金属板21aを、ティース部20aの非形成側を回転軸AX方向から眺めた図である。図5の紙面表裏方向が回転軸方向となる。
ここで、図5に示すように、第二幅における金属板21aの中心Aが略一直線上に配置されている状態において、当該中心Aを基点として積層構造の各金属板21aを湾曲させる。
図4,5に示す工程により、複数の分割コア21を形成する。その後、各分割コア21の上記側面部同士が接触するように、当該各分割コア21を上記周方向に配置する。これにより、図2に示すステータ20が形成される。具体的に、隣接する分割コア21において、基部20bを構成する部分の上記周方向に現れる金属板21aの側面部同士を接触させる。
次に、図5に示した工程を行わない場合と比較した、本実施の形態に係る製造方法の効果について説明する。
図5に示した工程を行わずに各分割コア21を形成し、当該各分割コア21を用いてステータ20を構成したとする。図6は、当該場合における、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Tとの接触部分の構成を示す拡大図である。ここで、第一の分割コア21Sは複数の第一金属板21saで構成されており、第二の分割コア21Tは複数の第一金属板21taで構成されている。
各第一の金属板21saの基部20bを構成する部分における上記周方向側に現れる側面部と、各第二の金属板21taの基部20bを構成する部分における上記周方向側に現れる側面部との間に、大きな空隙Vaが生じてしまう(図6参照)。当該空隙Vaの形成は、第一の金属板21sa間の段差および第二の金属板21ta間の段差に起因している。このような大きな空隙Vaの存在は、分割コア21S,21Tに流れる磁束の流れに悪影響を及ぼし、結果としてアキシャルギャップ型モータ100の駆動効率を低下させる原因となる。
これに対して、本実施の形態では、図5に示した工程を実施することにより各分割コア21を形成し、当該各分割コア21を用いて図2に示すステータ20を構成している。図7は、当該場合における、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Tとの接触部分の構成を示す拡大図である。ここで、第一の分割コア21Sは複数の第一金属板21saで構成されており、第二の分割コア21Tは複数の第一金属板21taで構成されている。
各第一の金属板21saの基部20bを構成する部分における上記周方向側に現れる側面部と、各第二の金属板21taの基部20bを構成する部分における上記周方向側に現れる側面部との間に形成される空隙Vzは、上記空隙Vaよりも小さくなる(図7参照)。これは、図5を用いて説明した湾曲工程により、積層しあう各金属板21sa,21ta同士において、上記周方向に現れる側面部間の段差が緩和されるからである。
このように、本実施の形態に係る製造方法により分割コア21を構成し、当該分割コア21を用いてステータ20を形成することにより、完成品において隣接する分割コア21同士間の空隙量を少なくすることができる。そして当該空隙量減少により、アキシャルギャップ型モータ100の駆動効率を向上させることができる。
また、金属板21aの第二幅を順次、d×2×π/N(所定の割合)だけ、増加または減少させながら、各金属板21aを積層する。したがって、図5に示した湾曲工程により、分割コア21の基部20bの部分における周方向側に現れる側面部の凹凸を、最小限にすることができる。よって、完成品において隣接する分割コア21同士間の空隙量を最小限にすることができる。つまり、駆動効率がより高いアキシャルギャップ型モータ100を形成することができる。
また、第二幅における金属板21aの中心Aが略一直線上に配置されている状態において、当該中心Aを基点として積層構造の金属板21aを湾曲させる。したがって、完成品における回転軸AXに対する対称性の高い分割コア21を作製することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態では、以下の手順により分割コア21を作成する。
まずはじめに、複数枚の金属板を用意する。ここで、各金属板の厚さは同じであるとする。
次に、各金属板に対してプレス等による整形加工を施す。これにより、各金属板は、平面視の形状が対称性のある凸形状を有する。各金属板のティース部20aを構成する部分における分割コア21配設状態で上記周方向側となる幅を、第一幅と称することにする。また、各金属板の基部20bを構成する部分における分割コア21配設状態で上記周方向側の幅を、第二幅と称することにする。なお、第一,二幅は、後述する湾曲工程処理前の上記周方向側における金属板の寸法である。
図8は、上記整形加工後の各金属板21aを、ティース部20aの非形成側を回転軸AX方向から眺めた図である。図8の紙面表裏方向が回転軸方向となる。図8に示すように、整形加工後の金属板21aの第二幅の大きさは各々異なる寸法を有している。具体的に、図8の例では、図面右方向に進むに連れて、整形後の金属板21aの第二幅は、d×2×π/Nだけ小さくなっている。ここで、dは、各金属板21aの厚みである。πは、円周率である。Nは、一のステータ20を構成する分割コア21の総数である(図2では12個)。
次に、図8に示した各金属板21aに対してプレス処理を各々施し、各金属板21aに同じ曲率を持たせる。つまり、各金属板21aを同じ曲率だけ各々湾曲させる。図9は、湾曲後の各金属板21aの様子を示す図である。図9は、各金属板21aを、ティース部20aの非形成側を回転軸AX方向から眺めた図である。図9の紙面表裏方向が回転軸方向となる。
図9に示すように、異なる第二幅を有する各金属板21aは、当該第二幅の方向を基準として湾曲される。なお、図9に示すように、各金属板21aは各第二幅の中心Bを基点として各々湾曲される。
次に、湾曲した金属板21aを順次積層する。ここで、当該積層の順序は、第二幅の大きさの順序である。たとえば、金属板21aの第二幅が、d×2×π/Nずつ異なる場合、第二幅がLである金属板21aの上には、第二幅がL−(d×2×π/N)である金属板21aが積層される。また、第二幅がL−(d×2×π/N)である金属板21aの上には、第二幅がL−2×(d×2×π/N)である金属板21aが積層される。また、第二幅がL−n×(d×2×π/N)である金属板21aの上には、第二幅がL−(n+1)×(d×2×π/N)である金属板21aが積層される。ここで、nは正の整数である。
当該積層後の金属板21aの様子、つまり当該積層工程により作成される分割コア21の様子を図10に示す。図10に示すように、当該積層工程により、分割コア21の配設状態におけるロータ非対面側(ティース部20a非形成側)の回転軸AX方向から見た平面形状が略扇状である分割コア21が形成される。
図8〜10を用いて説明した各工程により、複数の分割コア21を形成する。その後、各分割コア21の上記側面部同士が接触するように、当該各分割コア21を上記周方向に配置することにより、図2に示すステータ20が形成される。具体的に、隣接する分割コア21において、基部20bを構成する部分の上記周方向に現れる金属板21aの側面部同士を接触させる。
本実施の形態は、実施の形態1と同様に、分割コア21の形成工程において各金属板21aを湾曲させる工程を含んでいる。本実施の形態に係る製造方法により各分割コア21を形成し、当該各分割コア21を用いて図2に示すステータ20を構成する。これにより、図7で示したように、基部20bを構成している部分の各第一の金属板21saの上記周方向側に現れる側面部と、基部20bを構成している部分の各第二の金属板21taの上記周方向側に現れる側面部との間に形成される空隙Vzの量を、より小さくすることができる。当該空隙量の減少により、アキシャルギャップ型モータ100の駆動効率を向上させることができる。
また、第二幅がd×2×π/Nづつ異なる金属板21aを用いて、本実施の形態に係る製造方法を実施することにより、分割コア21の基部20bの部分における周方向側に現れる側面部の凹凸を最小限にすることができる。よって、完成品において隣接する分割コア21同士間の空隙量を最小限にすることができる。つまり、駆動効率がより高いアキシャルギャップ型モータ100を形成することができる。
また、各金属板21aは、各第二幅の中心Bを基点として各々湾曲される。したがって、完成品における回転軸AXに対する対称性の高い分割コア21を作製することができる。
<実施の形態3>
本実施の形態では、実施の形態1,2で説明した製造方法により各分割コア21を形成した後、分割コア21の側面部を研磨する工程を実施することを特徴とする。より具体的に、分割コア21の配設状態において、基部20bを構成する部分の上記周方向に現れる各分割コア21の側面部を少なくとも研磨する(図11参照)。
このように、実施の形態1,2に記載した製造工程により作成された分割コア21の上記側面部を研磨することにより、図11に示すように、分割コア21の上記側面部を平坦にすることができる(凹凸を無くすことができる)。よって、完成品において隣接する分割コア21同士間の接触部に図7で示した空隙Vzが形成されることを防止できる。
なお、実施の形態1において、図4の金属板21aの積層工程後、金属板21aを湾曲させる工程の前に、基部20bを構成する部分の上記周方向に現れる各分割コア21の側面部を研磨しても良い。
しかしながら、図4の金属板21aの積層工程および図5の金属板21aを湾曲させる工程の後に、基部20bを構成する部分の上記周方向に現れる各分割コア21の側面部を研磨する工程を実施することにより、より少ない研磨量で、各分割コア21の上記側面部を平坦にすることができる。このように研磨量を少なくできるのは、図5で示した金属板21aを湾曲させる工程により、分割コア21の基部20bの部分における周方向側に現れる側面部の凹凸形状が緩和されるからである。
<実施の形態4>
実施の形態1,2では、図2で示したステータ20を構成する各分割コア21は、図3に示した対称性を有する凸形状であった。これに対して、図12に示す対称性を有する凹形状である分割コア51を回転軸AXの周方向に配設することにより、図2で示したステータ20と同じ形状のステータを構成することもできる。この場合、図13に示すように隣接する分割コア51同士の接続位置は、ステータ20が有するティース部20aに存する。
図12に示す各分割コア51では、基部20bの両側の表面からティース部20aが回転軸AXに沿って突出している。なお、隣接する分割コア51のティース部20aの側面部同士を接触させることにより、図13に示すステータ20が有する一つのティース部20aが形成される。ここで、分割コア51の側面部とは、アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、上記周方向側に現れるティース部20aの部分である。
図12に示すように各分割コア51は、複数の金属板(たとえば、鋼板)51aを積層させることにより構成されている。ここで、アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、各金属板51aは回転軸AXを中心として径方向Lに沿って積層されている。なお、各金属板51a同士は、たとえば接着剤等で固着されている。各金属板51aの側面部とは、アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、上記周方向側に現れるティース部20aを構成している部分である。
当該図12に示す凹形状を有する分割コア51の形成方法としても、実施の形態1,2に記載した分割コアの形成方法を適用することができる。
<実施の形態1を適用する場合>
まず、図12に示す凹形状を有する分割コア51の形成方法として、実施の形態1に記載した分割コアの形成方法を適用する場合について説明する。
はじめに、複数枚の金属板を用意する。ここで、各金属板の厚さは同じであるとする。
次に、各金属板に対してプレス等による整形加工を施す。これにより、各金属板は、平面視の形状が対称性のある凹形状を有する。以下の説明において各金属板の幅とは、分割コア51配設状態で上記周方向側における後述する湾曲工程前の各金属板51aの寸法である。整形加工後の各金属板において、上記幅は各々異なる寸法を有している。上記幅は、上記周方向側における各金属板51aの基部20bの寸法であるとも把握できる。
次に、図4を用いて説明したように、整形後の各金属板51aを積層させる。ここで、金属板51aの上記幅を、所定の割合で順次増加または減少させながら、各金属板51aを積層していく。具体的に、金属板51aの上記幅を順次、d×2×π/N(所定の割合)だけ、増加または減少させながら各金属板51aを積層する。ここで、dは、各金属板51aの厚みである。πは、円周率である。Nは、一のステータ20を構成する分割コア51の総数である(図12では12個)。
次に、図5を用いて説明したように、積層構造となった各金属板51aに対してプレス処理を施し、積層構造全体に曲率を持たせる。具体的に、図5に示すように、より小さい上記幅を有する金属板51aの存する側を凸にして、上記幅方向を基準にして積層構造の金属板51aを湾曲させる。
ここで、図5を用いて説明したように、上記幅における金属板51aの中心Aが略一直線上に配置されている状態において、当該中心Aを基点として積層構造の金属板51aを湾曲させる。
当該工程により作成された複数の分割コア51の上記側面部同士が接触するように、当該各分割コア51を上記周方向に配置することにより、図13に示すステータ20が形成される。具体的に、隣接する分割コア51において、ティース部20aを構成する部分の上記周方向に現れる金属板51aの側面部同士を接触させる。
<実施の形態2を適用する場合>
次に、図12に示す凹形状を有する分割コア51の形成方法として、実施の形態2に記載した分割コアの形成方法を適用する場合について説明する。
はじめに、複数枚の金属板を用意する。ここで、各金属板の厚さは同じであるとする。
次に、各金属板に対してプレス等による整形加工を施す。これにより、各金属板は平面視の形状が対称性のある凹形状を有する。以下の説明において各金属板の幅とは、分割コア51配設状態で上記周方向側における後述する湾曲工程前の各金属板51aの寸法である。上記幅は、上記周方向側における各金属板51aの基部20bの寸法であるとも把握できる。
図8で示したように、整形加工後の金属板51aの上記幅の大きさは各々異なる寸法を有している。具体的に、図8の例では、図面右方向に進むに連れて、整形加工後の金属板51aの上記幅はd×2×π/Nだけ小さくなっている。ここで、dは、各金属板51aの厚みである。πは、円周率である。Nは、一のステータ20を構成する分割コア51の総数である(図12では12個)。
次に、図8に示した各金属板51aに対してプレス処理を各々施し、各金属板51aに同じ曲率を持たせる。つまり、各金属板51aを同じ曲率で各々湾曲させる(図9参照)。ここで、異なる上記幅を有する各金属板51aを、当該上記幅方向を基準として湾曲される。なお、図9で示したように、各金属板51aは各上記幅の中心Bを基点として各々湾曲される。次に、湾曲した金属板51aを順次積層する。当該積層の順序は、実施の形態1と同様に、上記幅の大きさの順序である(図10参照)。
当該工程により作成された複数の分割コア51の上記側面部同士が接触するように、当該各分割コア51を上記周方向に配置することにより、図13に示すステータ20が形成される。具体的に、隣接する分割コア51において、ティース部20aを構成する部分の上記周方向に現れる金属板51aの側面部同士を接触させる。
このように、図12に示す凹形状を有する分割コア51の形成方法として、実施の形態2に記載した分割コアの形成方法を適用する。これにより、凹形状を有する分割コア51により図13に示すステータ20を構成したとしても、実施の形態1,2で記載した効果と同様の効果を得ることができる。
アキシャルギャップ型モータの構成を示す断面図である。 ステータの構成を示す斜視図である。 凸形状を有する分割コアの構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る分割コアの形成方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る分割コアの形成方法を説明するための図である。 分割コアの接触部において大きな空隙が生じるケースを例示する図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型モータの製造方法を実施することにより奏される効果を説明するための図である。 実施の形態2に係る分割コアの形成方法を説明するための図である。 実施の形態2に係る分割コアの形成方法を説明するための図である。 実施の形態2に係る分割コアの形成方法を説明するための図である。 分割コアの側面部を研磨を説明するための図である。 凹形状を有する分割コアの構成を示す斜視図である。 ステータの構成を示す斜視図である。
符号の説明
10 ロータ
10a バックヨーク
10b 永久磁石
10c リラクタンスコア
20 ステータ
20a ティース部
20b 基部
21,51 分割コア
21S 第一の分割コア
21T 第二の分割コア
21a,51a 金属板
21sa 第一の金属板
21ta 第二の金属板
30 シャフト
40 基板
50 巻線
100 アキシャルギャップ型モータ
Vz 空隙
L 径方向
AX 回転軸
Ga 間隙

Claims (7)

  1. 回転軸(AX)を中心として周方向に回転するロータ(10)と、前記回転軸の方向に距離を置いて前記ロータと対向するステータ(20)とを備え、前記ステータは、前記周方向に配設された複数の分割コア(21)により構成されており、前記分割コアは、前記回転軸を中心とした径方向に積層された複数の金属板(21a)から構成されている、アキシャルギャップ型モータの製造方法であって、
    前記分割コアの形成工程は、
    (A)前記分割コアの配設状態において前記周方向側となる前記金属板の幅を順次増加または減少させながら、前記金属板を積層する工程と、
    (B)前記ステップ(A)の後に、より小さい前記幅を有する前記金属板の存する側を凸にして、積層構造の前記金属板を湾曲させる工程とを備えていること、を特徴とするアキシャルギャップ型モータの製造方法。
  2. 前記工程(A)は、
    前記金属板の前記幅を順次、d×2×π/Nだけ、増加または減少させながら、前記金属板を積層する工程であり、
    dは、前記金属板の厚みであり、
    πは、円周率であり、
    Nは、前記分割コアの総数である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法。
  3. 前記工程(B)は、
    前記幅における前記金属板の中心が略一直線上に配置されている状態において、前記中心を基点として前記積層構造の前記金属板を湾曲させる工程であること、を特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法。
  4. 回転軸(AX)を中心として周方向に回転するロータ(10)と、前記回転軸の方向に距離を置いて前記ロータと対向するステータ(20)とを備え、前記ステータは、前記周方向に配設された複数の分割コア(21)により構成されており、前記分割コアは、前記回転軸を中心とした径方向に積層された複数の金属板(21a)から構成されている、アキシャルギャップ型モータの製造方法であって、
    前記分割コアの形成工程は、
    (A)前記分割コアの配設状態において前記周方向側となる幅の大きさが異なる複数の前記金属板を、各々湾曲させる工程と、
    (B)前記湾曲した金属板を順次積層することにより、前記分割コアの配設状態における前記ロータ非対面側の平面形状が略扇状である前記分割コアを形成する工程とを備えること、を特徴とするアキシャルギャップ型モータの製造方法。
  5. 前記金属板の前記幅は、d×2×π/Nずつ異なり、
    dは、前記金属板の厚みであり、
    πは、円周率であり、
    Nは、前記分割コアの総数である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法。
  6. 前記工程(A)は、
    前記幅の中心を基点として、前記金属板を各々湾曲させる工程であること、を特徴とする請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法。
  7. (C)前記分割コアの配設状態において前記周方向に現れる前記分割コアの側面部を、研磨する工程を
    さらに備えることを特徴とする請求項1または請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022023158A3 (de) * 2020-07-27 2022-03-24 Robert Bosch Gmbh Elektromotorvorrichtung und elektromotorsystem

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