JP2010045095A - 赤外線撮像素子およびその製造方法 - Google Patents

赤外線撮像素子およびその製造方法 Download PDF

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Ryo Okada
遼 岡田
Masaaki Kimata
雅章 木股
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Abstract

【課題】入射赤外線の有効利用と放熱の抑制とにより、高感度の赤外線撮像素子を提供する。
【解決手段】赤外線撮像素子10は、Si基板11の上に、空間30を隔てて、絶縁支持膜17が設けられている。絶縁支持膜17の上には、配線19と、絶縁被覆膜21と、熱吸収膜22とが形成されている。第1,第2熱電部材20a,20bは、配線19の両端から、基板上まで延びている。基板上で、第1,第2熱電部材20a,20bの端部は、第1,第2コンタクト18a,18bにそれぞれ接続されている。第1,第2熱電部材20a,20bは、第1,第2電極12a,12bに電気的に接続されている。絶縁支持膜17等を,1対の熱電部材20a,20bのみで支持することで、熱伝導による放熱を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線,特に遠赤外線を検知して撮像するための赤外線撮像素子に係り、特に、赤外線検知感度の向上対策に関する。
従来より、赤外線センサに配置される赤外線検知素子として、特許文献1,2に開示されるものが知られている。
特許文献1の図2には、基板上に、空間となる犠牲層を挟んで、赤外線吸収層および1対の熱電部材を配置した構造が開示されている。1対の熱電部材(サーモパイル)は、絶縁支持膜である酸化膜および窒化膜とともに、犠牲層の側部から基板上まで延びている。1対の熱電部材は、n型ポリシリコン,p型ポリシリコンであり、温接点部同士はアルミ配線によって接続されている。
特許文献2の図1には、基板上に、空間を挟んで、赤外線吸収部および2対の熱電部材を配置した構造が開示されている。2対の熱電部材は、空間の上部から基板上まで延びている。そして、2対の熱電部材によって、基板上で赤外線吸収部を支持している。
特開平07−137943号公報 特開2007−214400号公報
しかしながら、上記特許文献1または2の赤外線検出素子を用いて、撮像を行うに際し、以下のような不具合があった。
特許文献1の構造では、上部の赤外線吸収部から熱電部材だけでなく、酸化膜および窒化膜を伝わって基板に熱が逃げる。そのために、赤外線の検知精度が低下する。
特許文献2の構造では、ポリシリコンからなる熱電部材だけで上部の赤外線吸収部を支持している。ところが、ポリシリコンは、熱伝導率が150(W/m・K)程度と大きいので、現実には、熱電部材を介して基板に逃げる熱を抑制することは困難である。
本発明の目的は、入射される赤外線を有効に利用しつつ、放熱を抑制する手段を講ずることにより、高感度の赤外線撮像素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明の赤外線撮像素子は、空間を挟んで配置された熱吸収膜等を支持する絶縁支持膜と、熱吸収膜の下方に配置された赤外線反射膜とを備えている。そして、熱電部材の温接点部を熱吸収膜に近接して配置し、冷接点部を基板上に配置する。熱電部材により、基板上で、熱吸収膜および絶縁支持膜が支持されている、つまり、いわゆるセルフサポート構造を有している。熱電部材は、ポリシリコンよりも熱伝導率が低い金属材料によって構成されている。
この構造により、本発明では、以下の作用効果が得られる。
熱吸収膜等を支持する絶縁支持膜を設けたことで、熱吸収膜を安定して保持することができる。したがって、下方の赤外線反射膜と熱吸収膜との間で赤外線の干渉を防止して、反射赤外線を有効に利用することができる。また、熱電部材が、ポリシリコンよりも熱伝導率が低いので、熱電部材の断面積を大きくしても、基板への熱の伝達を抑制することができる。そして、熱電部材の断面積を大きくすることにより、熱吸収膜および絶縁支持膜を支持するだけの強度が容易に得られる。
よって、入射される赤外線をできるだけ有効に利用しつつ、放熱を抑制して、高感度の撮像を行うことができる。
熱電部材の温接点部同士,および冷接点部同士は、オーミック接触させるものであれば、直接接触させることができる。一般的には、金属など、他の導電部材を介して間接的に接続されることが多い。他の導電部材の方が、熱電部材とオーミック接触させるための処理が簡単である場合が多いからである
熱電部材の熱伝導率が、シリコン窒化膜の熱伝導率以下であることにより、放熱を確実に抑制して、素子の感度をより高めることができる。
また、1対の熱電部材のうち、一方はBi−TeまたはBi−Se−Teからなり、他方はBi−Sb−Teからなることが好ましい。大きな起電力を確保して、高い感度が得られるからである。
本発明の赤外線撮像素子の製造方法は、以下の手順によって行われる。基板上に赤外線反射膜を形成した後、島状の犠牲層を形成する。次に、犠牲層の上面上に、絶縁支持膜を形成した後、犠牲層の側面および上面に亘る領域に、1対の熱電部材を形成する。さらに、熱吸収膜を形成してから、犠牲層を除去する。
この方法により、上述の効果を発揮する赤外線撮像素子が得られる。
1対の熱電部材として、Bi−TeまたはBi−Se−Te,およびBi−Sb−Te線をそれぞれ用いることで、特に高感度の素子が得られる。
本発明の赤外線撮像素子またはその製造方法によると、入射赤外線を有効に利用しつつ、放熱を抑制して高感度の赤外線撮像素子を得ることができる。
−赤外線撮像素子の構造−
図1(a),(b)は、本発明の実施形態に係る赤外線撮像素子のI-I線における断面図および平面図である。本実施の形態の赤外線撮像素子は、波長8〜12μm(中心波長10μm)の遠赤外線を用いた例について説明する。しかし、本発明の赤外線撮像素子は、遠赤外線を用いたものに限定されるものではない。
赤外線撮像素子10は、Si基板11を用いて形成されている。Si基板11の上には、第1,第2電極12a,12bと、反射膜13と、保護膜14とが形成されている。反射膜13は、保護膜14によって覆われている。第1,第2電極12a,12bの大部分は保護膜によって覆われているが、一部は保護膜14の開口内に露出している。開口内において、第1,第2電極12a,12bの上には、第1,第2コンタクト18a,18bが形成されている。
第1,第2電極12a,12bおよび反射膜13は、いずれも厚み200nm程度のAl膜から形成されている。保護膜14は、厚み200nm程度のシリコン酸化膜から形成されている。第1,第2コンタクト18a,18bは、厚み200nm程度のTi/Au膜から形成されている。Au膜は,後述する熱電部材とオーミック接触するための材料である。Ti膜は、AuとAlとの密着性を高めるための材料である。
保護膜14の上方には、空間30が存在している。そして、空間30の上方を覆うように絶縁支持膜17が形成されている。絶縁支持膜17の上には、配線19と、絶縁被覆膜21と、熱吸収膜22とが形成されている。
絶縁支持膜17は、厚み250nm程度のシリコン窒化膜から形成されている。配線19は、厚みが100nm程度のAu膜から形成されている。絶縁被覆膜21は、厚み250nm程度のシリコン窒化膜から形成されている。熱吸収膜22は、厚みが3〜5nm程度のニッケルクロム膜または白金膜から形成されている。
図1(b)に示されるように、絶縁支持膜17,絶縁被覆膜21,および熱吸収膜21は、平面形状が矩形である。また、配線19は、幅が5μm程度の線材である。そして、絶縁支持膜17は、配線19,絶縁被覆膜21,および熱吸収膜21の平板形状を維持するものである。
配線22の両端上には、熱電対を構成する第1,第2熱電部材20a,20bが接触している。第1,第2熱電部材20a,20bは、それぞれ基板上まで延びている。基板上で、第1,第2熱電部材20a,20bの端部は、第1,第2コンタクト18a,18bにそれぞれ接続されている。つまり、第1,第2熱電部材20a,20bは、第1,第2電極12a,12bに電気的に接続されている。
第1熱電部材20aは、厚み0.5μm程度のBi−TeまたはBi−Se−Te膜から形成されている。第2熱電部材20bは、厚み0.5μm程度のBi−Sb−Te膜から形成されている。Bi−TeまたはBi−Se−TeおよびBi−Sb−Teは、熱処理によってAuと容易にオーミック接触する材料である。
第1,第2熱電部材20a,20bの配線19に接続される端部は、温接点部Tha,Thbである。第1,第2熱電部材20a,20bの第1,第2コンタクト18a,18bに接続される端部は、冷接点部Tca,Tccbである。
本実施の形態の赤外線撮像素子10は、空間を挟んで、熱電部材20a,20b,熱吸収膜22,絶縁支持膜17等を設けた,ダイアフラム構造を有している。また、1対の熱電部材20a,20bのみにより、熱吸収膜22,絶縁被覆膜19,絶縁支持膜17,配線19等を支持する、セルフサポート構造を有している。
赤外線が入射されると、熱吸収膜22に吸収されて、図1(b)に示すホットポイントRht付近の温度が特に上昇する。熱吸収膜22等を通過した赤外線は、赤外線反射膜13によって反射され、熱吸収膜22に再入射される。
ここで、空間30の縦方向寸法は、赤外線の波長をλとすると、(1/4)λ付近に設定されている。つまり、反射赤外線と入射赤外線とが打ち消し合う干渉が生じる。この干渉を生じた赤外線同士が、熱吸収膜22中の自由電子に吸収されて熱になる。この熱は、絶縁被覆膜21に伝わり、絶縁被覆膜19の温度が上昇する。つまり、絶縁被覆膜19に接触している温接点部Tha,Thbの温度が上昇する。
このように、入射した赤外線をできるだけ有効に検知に利用しうる構造となっている。本実施の形態では、熱吸収膜22と赤外線反射膜13との間の距離は、2.5μm{≒(1/4n)×10}である。ここで、nは、熱吸収膜22と赤外線反射膜13との実効的な屈折率である。
温接点部Tha,Thbの温度が上昇すると、冷接点部Tca,Tccbとの温度差に応じた電位差が第1,第2熱電部材20a,20bに生じる。つまり、第1,第2熱電部材20a,20bの電位差に応じた起電力が得られる。この起電力が第1,第2電極20a,20bから取り出され、電気信号としてSi基板11上の読み出し回路に送られる。この電気信号は、赤外線撮像素子10が配置されている領域に入射された赤外線量を示している。そして、Si基板11上の多数の赤外線撮像素子10からの電気信号に基づいて、外部回路で赤外画像が作成される。
−赤外線撮像素子の製造工程−
図2(a)〜(e)および図3(a)〜(d)は、本実施の形態に係る赤外線撮像素子の製造工程を示す断面図である。
まず、図2(a)に示す工程で、Si基板11上に、レジスト膜を堆積する(図示せず)。続いて、リソグラフィーにより、レジスト膜のうち、部材を形成する領域を開口する。次に、レジスト膜およびSi基板11の上に、スパッタにより、厚み200nm程度のAl膜を堆積する。次に、レジスト膜をアセトン等のエッチャントを用いて除去する。このリフトオフによって、Si基板11の上に、赤外線反射膜13、および第1,第2電極12a,12bを形成する。赤外線反射膜13は、Al膜のうち,素子中央部に位置する部分である。第1,第2電極12a,12bは、Al膜のうち,素子の両端から側方に延びる部分である。図示しないが、第1,第2電極12a,12bは、Si基板11上に延びて、撮像信号の供給配線につながっている。
次に、図2(b)に示す工程で、スパッタにより、基板上に、SiOからなる,厚み200nm程度の保護膜14を堆積する。保護膜14は、Si基板11,赤外線反射膜13、および第1,第2電極12a,12bを覆っている。保護膜14のうち、赤外線反射膜13の上方に位置する部分は、赤外線反射膜13を保護する機能を果たしている。
次に、図2(c)に示す工程で、スパッタにより、保護膜14の上に、厚み1.5μm程度のα−Si膜を堆積する。続いて、CF・Oを用いたRIEにより、α−Si膜をパターニングして、犠牲層15を形成する。犠牲層15の立体形状は、第1,第2電極12a,12bの近傍に下端部を有する四角錐台である。
次に、図2(d)に示す工程で、スパッタにより、基板上に、厚みが250nm程度のシリコン窒化膜を堆積する。続いて、CF・CHF・Oを用いたRIEにより、シリコン窒化膜をパターニングして、絶縁支持膜17を形成する。絶縁支持膜17は、犠牲層15の上面および保護膜14を覆っている。絶縁支持膜17のうち、第1,第2電極12a,12bの上方に位置する部分には、コンタクトホールが形成されている。また、犠牲層15の斜面上では、絶縁支持膜17が除去されている。
次に、図2(e)に示す工程で、基板上に、スパッタにより、Ti膜およびAu膜を連続して堆積する。Au/Ti膜の合計厚みは200nm程度である。続いて、Clを用いたRIEにより、Au/Ti膜をパターニングする。これにより、犠牲層15上の絶縁支持膜17の上には、幅が5μm程度の配線19が形成される。また、第1,第2電極12a,12bの上に、第1,第2コンタクト18a,18bが形成される。
次に、図3(a)に示す工程で、リソグラフィーにより、基板上に、第1熱電部材を形成する領域を開口したレジスト膜を形成する。続いて、スパッタにより、基板上に、Bi−Te(またはBi−Se−Te)膜を堆積する。続いて、アセトン等により、レジスト膜を除去して、リフトオフ法により、第1熱電部材20aを形成する。同様のリフトオフ法により、Bi−Sb−Teからなる第2熱電部材20bを形成する。第1,第2熱電部材20aの各一端は、配線19の各端部に接触している。第1,第2熱電部材20a,20bは、犠牲層15の上面から斜面を経て、Si基板11の直上領域まで延びている。第1,第2熱電部材20a,20bの他端は、絶縁支持膜17のコンタクトホールを埋めて、第1,第2コンタクト18a,18bに接触している。
次に、図3(b)に示す工程で、スパッタにより、基板上に、厚みが250nm程度のシリコン窒化膜を堆積する。続いて、CF・Oを用いたRIEにより、シリコン窒化膜をパターニングして、絶縁被覆膜21を形成する。絶縁被覆膜21は、配線19,各熱電部材20a,20b,および絶縁支持膜17を覆っている。犠牲層15の斜面上では、絶縁被覆膜21は除去されている。
次に、図3(c)に示す工程で、スパッタにより、基板上に、厚みが3〜5nm程度のNiCr膜を堆積する。NiCr膜に代えて、Pt膜を堆積してもよい。続いて、Cl・BClを用いたRIEにより、NiCr膜をパターニングして、熱吸収膜22を形成する。熱吸収膜22は、絶縁被覆膜21を覆っている。犠牲層15の斜面上では、熱吸収膜22は除去されている。
次に、図3(d)に示す工程で、XeFガスを用いて、犠牲層15を除去する。これにより、図1(a),(b)に示す赤外線撮像素子10が形成される。
その後、熱処理を行なって、各熱電部材20a,20bを構成するBi−Te(またはBi−Se−Te),Bi−Sb−Teの性能を向上させる。
本実施の形態の赤外線撮像素子10によると、以下の作用効果が得られる。
1対の熱電部材20a,20bのみにより、配線19,絶縁支持膜17,熱吸収膜22等が支持されている。つまり、いわゆるセルフサポート構造をしている。固体を介した基板への熱伝導は、各熱電部材20a,20bを経る経路だけであるので、放熱が抑制される。空間30等の周囲は,通常は真空に保持されるので、放熱量は小さい。
各熱電部材20a,20bは、ポリシリコンよりも低い熱伝導率を有する金属材料である。これにより、熱電部材20a,20bだけで絶縁支持膜17等を支持しうる強度と、低い熱伝導とが実現される。特に、熱電部材20a,20bとして、熱伝導率がシリコン窒化膜の熱伝導率(たとえば、25(W/m・K)程度)よりも低い材料を用いることが好ましい。これにより、サポート部分における放熱を確実に抑制し、素子の感度をより高めることができる。
本実施の形態では、熱吸収膜22を通過した赤外線は、赤外線反射膜13によって反射され、熱吸収膜22に吸収される。その際、上述のように、空間30の縦方向寸法の設計によって、反射赤外線と入射赤外線との干渉が生じる。そして、干渉により熱吸収膜22に効率よく熱が吸収される。よって、入射した赤外線をできるだけ有効に利用することができ、高い検知精度を発揮することができる。
本実施の形態では、第1,第2熱電部材20a,20bを、Bi−Te(またはBi−Se−Te),Bi−Sb−Teによりそれぞれ構成したが、これに限定されるものではない。ただし、Bi−Te(またはBi−Se−Te),Bi−Sb−Teを用いると、起電力を大きく確保でき、高い検出感度が得られる。
1対の熱電部材が、互いにオーミック接触可能な材料である場合は、配線19は必要でない。その場合には、各熱電部材を絶縁支持膜17の中央付近まで延ばして、互いに接触させればよい。
本実施の形態では、Bi−Te(またはBi−Se−Te),Bi−Sb−Teを用いたので、配線19にはAu膜を用いている。熱電部材として他の材料を用いる場合には、当該材料とオーミック接触させうる配線材料を用いればよい。
上記開示された本発明の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の赤外線撮像素子は、各種生体や発熱性機器,あるいはそれらの一部などを撮像する撮像装置に利用することができる。
(a),(b)は、順に、実施の形態に係る赤外線撮像素子のI-I線における断面図および平面図である。 (a)〜(e)は、本実施の形態に係る赤外線撮像素子の製造工程の前半部分を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本実施の形態に係る赤外線撮像素子の製造工程の後半部分を示す断面図である。
符号の説明
10 赤外線撮像素子
11 Si基板
12a 第1電極
12b 第2電極
13 赤外線反射膜
14 保護膜
15 犠牲層
17 絶縁支持膜
18a 第1コンタクト
18b 第2コンタクト
19 配線
20a 第1熱電部材
20b 第2熱電部材
21 絶縁被覆膜
22 熱吸収膜

Claims (7)

  1. サーモパイル方式の赤外線撮像素子であって、
    基板と、
    前記基板上に、空間を挟んで配置された熱吸収膜と、
    前記基板の前記熱吸収膜下方に位置する領域に配置された赤外線反射膜と、
    前記熱吸収膜を支持する絶縁支持膜と、
    前記熱吸収膜に近接する位置に温接点部を、前記基板上に冷接点部を、それぞれ有し、温接点部同士、冷接点部同士が直接または間接的に接続された熱電部材とを備え、
    前記1対の熱電部材は、ポリシリコンよりも熱伝導率が低い金属材料からなり、
    前記基板上で、前記1対の熱電部材のみにより、前記熱吸収膜および絶縁支持膜が支持されている、赤外線撮像素子。
  2. 請求項1記載の赤外線撮像素子において、
    前記1対の熱電部材の温接点部同士,および冷接点部同士は、他の導電部材を介して間接的に接続されている、赤外線撮像素子。
  3. 請求項1または2記載の赤外線撮像素子において、
    前記1対の熱電部材の熱伝導率は、シリコン窒化膜の熱伝導率以下である、赤外線撮像素子。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の赤外線撮像素子において、
    前記1対の熱電部材のうち、一方はBi−TeまたはBi−Se−Teからなり、他方はBi−Sb−Teからなる、赤外線撮像素子。
  5. 基板上に赤外線反射膜を形成する工程(a)と、
    前記基板および赤外線反射膜の上に、上面および側面を有する島状の犠牲層を形成する工程(b)と、
    前記犠牲層の上面上に、絶縁支持膜を形成する工程(c)と、
    前記基板と、前記犠牲層の側面および上面に亘る領域に、1対の熱電部材を形成する工程(d)と、
    前記各熱電部材および絶縁支持膜の上に、熱吸収膜を形成する工程(e)と、
    前記犠牲層を除去する工程(f)と、
    を含む赤外線撮像素子の製造方法。
  6. 請求項5記載の赤外線撮像素子の製造方法において、
    前記工程(d)の前または後に、前記1対の熱電部材の各端部同士を接続する導電部材を形成する工程をさらに含む赤外線撮像素子の製造方法。
  7. 請求項5または6記載の赤外線撮像素子の製造方法において、
    前記工程(d)では、前記1対の熱電部材として、Bi−TeまたはBi−Se−Te,およびBi−Sb−Te線をそれぞれ用いる、赤外線撮像素子の製造方法。
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