JP2010045053A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタックに接続される配管、とくに燃料ガス配管の、車両衝突における安全性を確保し、ケース外で燃料ガス配管が損傷してもスタック内水素の大気放出が防止される燃料電池の提供。
【解決手段】(1)燃料電池スタック23を収めるケース40が車体に搭載されており、スタックに接続する流体配管のうち燃料ガス配管31aに遮断バルブ48が設けられており、遮断バルブはケース内に収められている燃料電池。(2)燃料ガス配管の、スタックへの入側と出側の両方の部分に遮断バルブが設けられている。(3)燃料電池スタックを収めるケース40を車体に搭載し、流体配管の分配・集合部をケース40内に収めた燃料電池。ケース40はアルミ製であり、配管とケース内面との間は絶縁されている。ケース40外に位置する金属部品には、絶縁被覆または絶縁カバーが施されている。
【選択図】 図19

Description

本発明は、燃料電池に関する。
固体高分子電解質型燃料電池は、イオン交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置された触媒層および拡散層からなる電極(アノード、燃料極、−極)および電解質膜の他面に配置された触媒層および拡散層からなる電極(カソード、空気極、+極)とからなる膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )と、アノード、カソードに燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための流体通路を形成するセパレータとからセル(単セル)を構成し、複数のセルを積層してモジュールとし、モジュールを積層してモジュール群を構成し、モジュール群のセル積層方向両端に、ターミナル(電極板)、インシュレータ、エンドプレートを配置してスタックを構成し、スタックをスタックの外側でセル積層体の積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート、締結部材はスタック構成部材の一部)にて締め付け、固定したものからなる。
固体高分子電解質型燃料電池では、アノード側では、水素を水素イオンと電子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる)から水を生成する反応が行われる。
アノード側:H2 →2H+ +2e-
カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2
セパレータでのジュール熱とカソードでの水生成反応で熱が出るので、セパレータ間には、各セル毎にあるいは複数個のセル毎に、冷却媒体(通常は冷却水)が流れる流路が形成されており、燃料電池を冷却している。
特開平8−192639号公報は、車両前方エンジンルーム内に燃料電池スタックを搭載した電気自動車を開示している。該公報は、車両衝突時のエネルギをフレームサイドメンバのエネルギ吸収部で吸収して燃料電池および燃料供給装置を保護する構造を提案している。
特開平8−192639号公報
スタックには、燃料ガス、酸化ガス、冷媒を供給・排出する各種の流体配管が接続されている。
燃料電池スタックが車両衝突に対して守られることが必要であることは当然であるが、それに接続する各種配管も、とくに燃料ガス配管も、車両衝突において守られることが必要である。また、ケース外で燃料ガス配管が損傷してもスタック内水素の大気放出が防止されることが必要である。
また、スタックに接続される各種配管は冷媒や生成水を介しての導通により高電位となるので、配管類の絶縁も考慮されなければならない。
本発明の目的は、スタックに接続される配管(とくに燃料ガス配管)の、車両衝突における安全性を確保した(ケース外で燃料ガス配管が損傷してもスタック内水素の大気放出が防止される)、(また、望ましくは、電気絶縁性も考慮された)燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 燃料電池スタックを収めるケースが車体に搭載されており、前記スタックに接続する流体配管のうち燃料ガス配管に遮断バルブが設けられており、該遮断バルブは前記ケース内に収められている燃料電池。
(2) 前記燃料ガス配管の、前記スタックへの入側と出側の両方の部分に前記遮断バルブが設けられている(1)記載の燃料電池。
(3) 前記スタックに接続する流体配管の分配・集合部、および前記スタックと前記流体配管分配・集合部との間の流体配管部分が前記ケース内に収められており、前記ケースはアルミ製であり、前記スタックおよび前記流体配管と、前記ケース内面との間は絶縁されており、前記流体配管に連なり前記ケース外に位置する金属部品には、絶縁被覆または絶縁カバーが施されている(1)または(2)記載の燃料電池。
(4) 前記スタックは、2列並列に水平に配置されており、該2列並列のスタックはセル積層方向を車両前後方向と直交する方向に向けて1つの前記ケース内に配置されており、前記スタックの一端にあるエンドプレートには、前記流体配管が接続されており、冷媒、燃料ガス、酸化ガスは、前記スタックの一端にある前記エンドプレートから前記スタックに入り、Uターンして、同じエンドプレートから出ており、前記流体配管分配・集合部は前記流体配管が接続される前記エンドプレートと前記ケースとの間に配置されている、(3)記載の燃料電池。
上記(1)または(2)の燃料電池では、燃料ガス配管に遮断バルブを設けたので、ケース外で燃料ガス配管が損傷しても遮断バルブが閉じてスタック内水素の大気放出が防止される。また、燃料ガス配管の遮断バルブはケース内に収められているので、遮断バルブもケースによって保護される。
上記(3)または(4)の燃料電池では、スタックをケース内に収めるとともに、スタックに接続する流体配管の分配・集合部およびスタックと流体配管分配・集合部との間の流体配管部分もケース内に収めたので、車両衝突の際、スタックおよびスタックに接続する流体配管の分配・集合部およびスタックと流体配管分配・集合部との間の流体配管部分はケースによって守られ、安全である。とくに補強が難しい流体配管の分配・集合部をケース内に収めるという配置をとることによって安全を確保した。高電位となっている配管部分をケース内に収めることで、直接触れないようにすることができ、安全にした。
また、ケースはアルミ製であるので、軽量かつ放熱性上有利である。また、スタックおよび配管とケース内面との間は、スペースを確保する、あるいはケース内面に絶縁コーティングを施す等により、絶縁されているので、ケースに触っても安全である。
また、流体配管に連なりケース外に位置する金属部品(たとえば、各種配管のケース外に出ている部分)には、絶縁被覆または絶縁カバーが施されているので、触っても安全である。
本発明実施例の燃料電池の全体概略図である。 図1の燃料電池の一部拡大断面図である。 本発明実施例の燃料電池の配管取付け側のエンドプレート部の正面図である。 図3のエンドプレート部に取り付けられた各種配管の正面図である。 本発明実施例の燃料電池のスタックを収めたケースの正面図である。 図4の各種配管とスタックを収容したケースの上ケースを外して見た時の、スタック端部近傍の、平面図である。 本発明実施例の燃料電池の、2スタックと、それに接続された各種配管の系統図である。 図7の配管の分配・合流部の断面図である。 図8のA−A断面図である。 本発明実施例の燃料電池のスタックを収容したケースの平面図と配管用ワイヤハーネスの配置図である。 図10のケースの側面図と配管用ワイヤハーネスの配置図である。 本発明実施例の燃料電池のケースの斜視図である。 図12のケースのフランジ部の斜視図である。 図13のフランジ部のボルト穴と外縁間距離fを示す斜視図である。 図13のフランジ部の破損前と破損後の概略断面図である。 本発明実施例の燃料電池のケースと配管取り出し部の斜視図である。 図16の配管取り出し部の断面図である。 本発明実施例の燃料電池の燃料ガス配管と遮断バルブの系統図である。 図18の燃料ガス配管のケース外部分の破損時のバルブ遮断を示す系統図である。
以下に、本発明の燃料電池を図1〜図19を参照して説明する。
本発明の燃料電池は、固体高分子電解質型燃料電池10である。本発明の燃料電池10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。
固体高分子電解質型燃料電池10は、図1、図2に示すように、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜11の一面に配置された触媒層12および拡散層13からなる電極14(アノード、燃料極、−極)および電解質膜11の他面に配置された触媒層15および拡散層16からなる電極17(カソード、空気極、+極)とからなる膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )と、電極14、17に燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための流体通路27(燃料流路27a、空気流路27b)および燃料電池冷却用の冷却水が流れる冷却水流路26を形成するセパレータ18とを重ねてセルを形成し、該セルを複数積層してモジュール19とし、モジュール19を積層してモジュール群を構成し、モジュール19群のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置してスタック23を構成し、スタック23を積層方向に締め付けスタック23の外側でセル積層方向に延びる締結部材24(たとえば、テンションプレート、締結部材24はスタックの一部を構成する)とボルト25で固定したものからなる。
スタック23一端にはエンドプレート22とインシュレータ21との間にプレッシャプレート32が設けられ、プレッシャプレート32とエンドプレート22との間にばね機構33が設けられてセルを均一に押圧するようにしてある。
冷却水流路26はセル毎に、または複数のセル毎に、設けられる。
セパレータ18は、カーボン板に冷却水流路26やガス流路27を形成したもの、または、導電性粒子を混入して導電性をもたせた樹脂板に冷却水流路26やガス流路27を形成したもの、または、流路26、27を形成する凹凸のある金属板を複数枚重ね合わせたもの、の何れかからなる。図示例は、セパレータ18がカーボン板からなる場合を示している。
セパレータ18は、燃料ガスと酸化ガス、燃料ガスと冷却水、酸化ガスと冷却水、の何れかを区画する。セパレータ18は、また、導電性部材であり、隣り合うセルのアノードからカソードに電子が流れる電気の通路を形成している。
図3、図4に示すように、スタック23は、たとえば2列並列に水平に配置されており、スタック23の両端のエンドプレート22は、2列のスタック23に対して共有されている。
2列並列のスタック23が車両に搭載される場合、スタック23はセル積層方向を車両前後方向と直交する方向に向けて配置される。また、テンションプレート24がスタックの上下に位置するように配置される。
図1、図3に示すように、燃料電池スタック23内には、冷媒マニホールド28が設けられており、冷媒マニホールド28はセルの冷媒流路26に連通している。冷媒は入側の冷媒マニホールド28から冷媒流路26に流れ、冷媒流路26から出側の冷媒マニホールド28に流れる。同様に、燃料電池スタック23内には、ガスマニホールド29が設けられており、ガスマニホールド29は燃料ガスマニホールド29aと酸化ガスマニホールド29bとからなる。燃料ガスマニホールド29aと酸化ガスマニホールド29bは、それぞれ、セルの燃料ガス流路27aと酸化ガス流路27bに連通している。燃料ガスは入側の燃料ガスマニホールド29aからセルの燃料ガス流路27aに流れ、燃料ガス流路27aから出側の燃料ガスマニホールド29aに流れる。酸化ガスは入側の酸化ガスマニホールド29bからセルの酸化ガス流路27bに流れ、酸化ガス流路27bから出側の酸化ガスマニホールド29bに流れる。
図1、図4に示すように、スタック23の一端にあるエンドプレート22(プレッシャプレート32、ばね機構33が配される側と反対側にあるエンドプレート22)には、冷媒(冷却水)を燃料電池スタック内の冷媒マニホールドに供給・排出する冷媒配管30が接続されており、反応ガスを燃料電池スタック内のガスマニホールド29に供給・排出するガス配管31が接続されている。ガス配管31は、燃料ガスを燃料電池スタック内の燃料ガスマニホールド29aに供給・排出する燃料ガス配管31aと、酸化ガスを燃料電池スタック内の酸化ガスマニホールド29bに供給・排出する酸化ガス配管31bとからなる。冷媒、燃料ガス、酸化ガスは、スタック23の一端にあるエンドプレート22から燃料電池スタックに入り、Uターンして、同じエンドプレート22から出る。
図4の例では、冷媒(冷却水)は冷媒配管分配・集合部34の分配部34i で分かれて入側冷媒配管30からエンドプレート22の左右方向中央部の下部で左右のスタック23に入り、左右のスタック23からエンドプレート22の左右方向端部の上部で出側冷媒配管30に流出し、左右の出側冷媒配管30は左右方向中央の冷媒配管分配・集合部34の集合部34o で合流し、そこから上方に流れる。
燃料ガスは、燃料ガス配管分配・集合部35aの分配部35ai で分かれて入側燃料ガス配管31aからエンドプレート22の左右方向中央部の上部で左右のスタック23に入り、左右のスタック23からエンドプレート22の左右方向中央部の下部で出側燃料ガス配管31aに流出し、左右の出側燃料ガス配管31aは左右方向中央下部の燃料ガス配管分配・集合部35aの集合部35ao で合流し、そこから横に流れてさらに下方に流れる。
酸化ガスは、酸化ガス配管分配・集合部35bの分配部35bi で分かれて入側酸化ガス配管31bからエンドプレート22の左右方向端部の下部で左右のスタック23に入り、左右のスタック23からエンドプレート22の左右方向端部の上部で出側酸化ガス配管31bに流出し、左右の出側酸化ガス配管31bは左右方向中央上部の酸化ガス配管分配・集合部35bの集合部35bo で合流し、そこから下方に流れる。
図5、図6に示すように、燃料電池スタック23は、ケース40に収められて車体に搭載されている。スタック23が複数個(たとえば、2個)水平に配置されている場合は、全スタックが1つの共通のケース40に収められて車体に搭載される。
スタック23に接続する各種流体配管30、31a、31b(30は冷媒配管、31aは燃料ガス配管、31bは酸化ガス配管)の分配・集合部34、35a、35b(34は冷媒配管の分配・集合部で分配部34i と集合部34o を含み、35aは燃料ガス配管の分配・集合部で分配部35ai と集合部35ao を含み、35bは酸化ガス配管の分配・集合部で分配部35bi と集合部35bo を含む)も、スタック23を収めたケースと同一のケース40に収められている。また、スタック23と流体配管30、31a、31bの分配・集合部34、35a、35bとの間の流体配管部分も、スタック23を収めたケースと同一のケース40に収められている。
スタック23は、セパレータ18は高電位になり、冷媒や生成水によってセパレータ18と導通するエンドプレート22も高電位になる。また、スタック23に接続する各種流体配管30、31a、31bも高電位となる。スタック23がケース40に収められているので、スタック23は直接手を触れることができないようになっている。
ケース40は、望ましくはアルミ製であり、スタック23および各種流体配管30、31a、31bと、ケース40の内面との間は、互いに電気的に絶縁されている。この絶縁は、スタック23および各種流体配管30、31a、31bと、ケース40の内面との間に絶縁空間距離dをとるか、または絶縁空間をとれない場合はケース40の内面に樹脂材等の絶縁材をコーティングする、などの手段、方法によって達成している。ケース40は車体にアースされており、ケース40に直接手を触れても感電しない。
また、各種流体配管30、31a、31bに連なりケース40外に位置する金属部品(各種流体配管30、31a、31bのケース40外延長部、およびそれに電気的に導通する金属部品)には、絶縁被覆(絶縁コーティングを含む)または絶縁カバー(たとえば、ゴムキャップ等)が施されている。各種流体配管30、31a、31bのケース40から延び出した部分には絶縁ホース(ゴム、樹脂などからなるホース)が被せられて接続されるが、絶縁ホースが被らない露出部分41(図5の斜線部)には、絶縁コーティングが施され、そこに直接手を触れても感電しないようにしてある。また、出側冷媒配管30のケース40から上方に延び出る部分42(図5の斜線部)には、直接配管30に手が触れることがないように、絶縁用ゴムキャップが装着される。
図7〜図9は、複数スタック燃料電池の各種流体配管30、31a、31bの分配・集合部34、35a、35bの省スペース化のための構造を、たとえば出側冷媒配管30の集合部34o の構造を例にとって、示している。この構造は、冷媒配管以外のガス流体配管35a、35bに適用してもよい。
流体(冷媒、燃料ガス、酸化ガス)の左右スタック23からの合流部、または左右スタック23への分配部、に、流体の流れを直接衝突させないようにする整流板43が設けられる。整流板43は、左右管の接続部の、合流管対向部から、合流管の方向に延びている。
この整流板43には、左右の流れに平等に触れる位置に、切り欠き44が形成されている。この切り欠き44には、左右の流れに平等に触れることができるように、センサー45(センサーの感知部)が配置されている。センサー45は温度センサー(たとえば、サーミスタ)であってもよいし、他のセンサー、たとえば濃度センサー、湿度センサー等であってもよい。
図10、図11に示すように、燃料電池スタック23を収めるケース40を車体に搭載した状態で、スタック23に接続する流体配管30、31a、31bのケース40外への取り出しは、ケース40の上下からとしてある。ケース40の上下は、車体の上下方向に対応する。また、流体配管30、31a、31bのケース40外への取り出し部位は、スタック23のセル積層方向一端側に位置している。
各種流体配管30、31a、31bのうち冷媒配管30の出側配管だけがケース40の上側から取り出され、他はすべてケース40の下側から取り出される。冷媒配管30の出側配管をケース40の上側から取り出すのは、冷媒配管30内の気泡を、冷媒流れと浮力で上方に円滑に移動させるためである。
図12〜図15に示すように、ケース40は上ケース40a、下ケース40bの上下2分割構造となっている。上下の分割ケース40a、40bはフランジ部40cで、ボルト46などにて締結されている。フランジ部40cは、ケース40の異常内圧時にフランジ40cで選択的に破損する形状・寸法とされている。たとえば、フランジ部40cに形成されているボルト挿通穴40dとフランジ部外縁間の距離fの長さを調整する、および締結点数(ボルト46の点数)を選定することにより、ボルト締結部位でフランジ部40cが破損して、上ケース40aが下ケース40bから持ち上がり、その部位に隙間ができてケース内の圧力を開放させるとともに、開放圧力を任意に設定できるようにする。破損部位と破損形状を選択的に指定できることから、ケース40の大きな変形を伴わない。
図16、図17に示すように、各種流体配管30、31a、31bのケース40からの取り出し部とケース40とのシール部材47は、電気絶縁性のある樹脂またはゴム部材、たとえばゴム(シリコーンゴムなど)などのグロメットから構成されている。これによって、ケース40と配管間の絶縁性を維持したまま配管がケース外に取り出されている。また、グロメット47は、弾性変形可能で配管とケースとの相対変位を吸収するとともに、外径部がケース40に嵌着され内径部が配管に嵌合されて押し付けられることにより、ケース内部への水の浸入を防止している。なお、図示例は、出側冷媒配管30の取り部位を示しているが、他の配管の出・入側についても同様の構成をとることができる。
図18、図19に系統図にて示すように、燃料電池スタック23を収めるケース40が車体に搭載され、スタック23に接続する流体配管のうち燃料ガス配管31aには、スタック23への入側にもスタック23からの出側にも、遮断バルブ48が設けられている。そして、この遮断バルブ48も、スタック23を収めたケースと同一のケース40内に収められている。遮断バルブ48よりスタック23から遠い側にある燃料ガス配管部分は、ケース40を下側に向かって貫通してケース40外に出ている。
図10、図11に示すように、燃料電池スタック23を収めるケース40が車体に搭載され、配管30、31、31a、31bに接続するワイヤハーネス(配線、ケーブルを含む)50のケース40からの取り出しは、ケース40の車室側(車両前後方向に見て後方側)からとされている。これは、前面衝突時においても、ワイヤハーネス50の、ケース40から外に出ている部分が、ケース40によって守られるようにするためである。
つぎに、本発明の燃料電池の作用を説明する。
図5、図6に示すように、スタック23をケース40内に収めるとともに、スタック23に接続する流体配管30、31a、31bの分配・集合部34、35a、35b、およびスタックと流体配管分配・集合部との間の流体配管部分もケース40内に収めたので、車両衝突の際、スタック23およびスタックに接続する流体配管30、31a、31bの分配・集合部34、35a、35bおよびスタックと流体配管分配・集合部との間の流体配管部分は、ケース40によって守られ、安全である。とくに配管が変形した時に配管から大きな曲げモーメントがかかるために補強が難しい流体配管の分配・集合部34、35a、35bをケース40内に収めるという構造をとることによって、分配・集合部34、35a、35bが特別な補強をとらないでもケース40によって守られるので、安全が確保される。また、スタック23と導通しているために高電位となっている配管部分30、31a、31bがケース40内に収められることで、高電位配管部分に直接手が触れないようにすることができ、感電上、安全である。
また、ケース40はアルミ製であので、軽量かつ放熱性上有利である。また、スタック23および配管30、31a、31bと、ケース40内面との間は、絶縁距離としてのスペースを確保する、あるいはケース40内面に絶縁コーティングを施す等により、絶縁されているので、ケース40に触っても安全である。
また、流体配管30、31a、31bに連なりケース40外に位置する金属部品(たとえば、各種配管のケース外に出ている部分)には、絶縁被覆または絶縁カバーが施されているので、触っても安全である。
図6〜図9に示すように、流体配管30、31a、31bの分配・集合部34、35a、35bに整流板43を設けたので、流れの衝突を生じさせずに2スタックからの配管を1本の配管にまとめることができ、配管系の省スペース化がはかられている。また、整流板43に切り欠き44を形成し、該切り欠き44にセンサー45を配置したので、1個のセンサーで左右の配管の流れを検知でき、センサー数を低減でき、かつ2個設けた場合に比べてセンサー43の保護が簡素となり、有利である。
図10、図11に示すように、流体配管30、31a、31bのケース40外への取り出しはケース40の上下からとしたので、車両衝突時に変形する車両部材がケース40に当たった時にそれ以上ケース外配管30、31a、31bに近づくことが阻止され、ケース外配管が損傷する可能性が低い。
図12〜図15に示すように、上下の分割ケース40a、40bはフランジ部40cで締結されており、フランジ部40cはケースの異常内圧時にフランジ部40cで選択的に破損する形状・寸法とされているので、何らかの原因でケース内圧が異常に上昇しても、フランジ部40cで選択的に破損して蓋40aが開放されてケース内は低圧とされる。これによって、ケース40が大きく変形したりそれによって下ケース40b側からケース内に出入りする燃料ガス配管31aが損傷したりすることが防止される。
図16、図17に示すように、配管取り出し部とケース40とのシール部材47が絶縁性の樹脂またはゴム部材(グロメット)とされているので、配管30、31a、31bとケース40との電気絶縁性が保たれるとともに、ケース40内への水の浸入も防止される。
また、図18、図19に示すように、燃料ガス配管31aに遮断バルブ48が設けられるので、ケース40外で燃料ガス配管31aが損傷しても遮断バルブ48が閉じてスタック内水素の大気放出が防止される。また、燃料ガス配管31aの遮断バルブ48はケース40内に収められているので、遮断バルブ48もケース40によって保護される。
また、図10、図11に示すように、配管30、31、31a、31bに接続する配管にとりつけられた、流体の制御のためのセンサー、バルブについているワイヤハーネス50の取り出しがケース40の車室側からとされているので、車両の前面衝突に対してワイヤハーネス50も保護される。
請求項1または請求項2の燃料電池によれば、、燃料ガス配管に遮断バルブを設けたので、ケース外で燃料ガス配管が損傷しても遮断バルブが閉じてスタック内水素の大気放出を防止できる。また、燃料ガス配管の遮断バルブをケース内に収めたので、遮断バルブもケースによって保護できる。
請求項3または請求項4の燃料電池によれば、スタックをケース内に収めるとともに、流体配管の分配・集合部およびスタックと流体配管分配・集合部との間の流体配管部分もケース内に収めたので、車両衝突の際、スタックおよび流体配管の分配・集合部およびスタックと流体配管分配・集合部との間の流体配管部分がケースによって守られ、安全を確保できる。とくに補強が難しい流体配管の分配・集合部をケース内に収めたので、安全を確保できる。また、高電位となっている配管部分をケース内に収めたので、直接手が触れないようにすることができ、安全を確保できる。
また、ケースはアルミ製としたので、軽量かつ放熱性上有利である。また、スタックおよび配管とケース内面との間が絶縁されているので、ケースに触っても安全である。
また、ケース外金属部品に、絶縁被覆または絶縁カバーを施したので、触っても安全である。
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
12 触媒層
13 拡散層
14 電極(アノード、燃料極)
15 触媒層
16 拡散層
17 電極(カソード、空気極)
18 セパレータ
19 モジュール
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 スタック
24 テンションプレート
25 ボルト
26 冷媒流路
27 ガス流路
27a 燃料ガス流路
27b 酸化ガス流路
28 冷媒マニホールド
29 ガスマニホールド
29a 燃料ガスマニホールド
29b 酸化ガスマニホールド
30 冷媒配管
31 ガス配管
31a 燃料ガス配管
31b 酸化ガス配管
32 プレッシャプレート
33 ばね機構
34 冷媒配管の分配・集合部
34i 分配部
34o 集合部
35a 燃料ガス配管の分配・集合部
35ai 分配部
35ao 集合部
35b 酸化ガス配管の分配・集合部
35bi 分配部
35bo 集合部
40 ケース
40a 上ケース
40b 下ケース
40c フランジ部
41 露出部分
42 延び出し部分
43 整流板
44 切り欠き
45 センサー
46 上下ケースの締結ボルト
47 シール部材(グロメット)
48 遮断バルブ
50 ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 燃料電池スタックを収めるケースが車体に搭載されており、前記スタックに接続する流体配管のうち燃料ガス配管に遮断バルブが設けられており、該遮断バルブは前記ケース内に収められている燃料電池。
  2. 前記燃料ガス配管の、前記スタックへの入側と出側の両方の部分に前記遮断バルブが設けられている請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記スタックに接続する流体配管の分配・集合部、および前記スタックと前記流体配管分配・集合部との間の流体配管部分が前記ケース内に収められており、前記ケースはアルミ製であり、前記スタックおよび前記流体配管と、前記ケース内面との間は絶縁されており、前記流体配管に連なり前記ケース外に位置する金属部品には、絶縁被覆または絶縁カバーが施されている請求項1または請求項2記載の燃料電池。
  4. 前記スタックは、2列並列に水平に配置されており、該2列並列のスタックはセル積層方向を車両前後方向と直交する方向に向けて1つの前記ケース内に配置されており、前記スタックの一端にあるエンドプレートには、前記流体配管が接続されており、冷媒、燃料ガス、酸化ガスは、前記スタックの一端にある前記エンドプレートから前記スタックに入り、Uターンして、同じエンドプレートから出ており、前記流体配管分配・集合部は前記流体配管が接続される前記エンドプレートと前記ケースとの間に配置されている、請求項3記載の燃料電池。
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