JP2010044443A - 車両走行支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の物体検知装置のそれぞれにより検知された物体の一体不可分性の有無の判定精度の向上を図ることができる装置を提供する。
【解決手段】本発明の車両走行支援装置10によれば、今回物体の測定位置pi(k)および前回物体の予測位置pi^(k)の間隔Δ1が第1基準間隔以下であるか否かに応じて当該今回物体および前回物体が同一物体であるか否かが判定される。また、第1および第2検知領域の重なり領域に一部または全部が含まれる第1および第2の今回物体の間隔Δ2が第2基準間隔以下であるか否かに応じて当該第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であるか否かが判定される。第2基準間隔は第1基準間隔より長く設定されているため、この重なり領域A3に含まれている第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であると判定される条件がその分だけ緩められている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車両の走行方向に存在する物体の検知結果に基づいてこの車両の挙動を制御する車両走行支援装置に関する。
物体に接触することを回避するために車両の挙動を制御する際、レーダー装置等の物体検知装置により一定の時間間隔で検知された物体の同一性の有無を判定する技術が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、今回検知された物体の車両に対する相対的な位置および速度が測定され、この測定結果に基づいて当該物体の次回位置が予測される。そして、前回検知された物体の予測位置と、今回検知された物体の測定位置とが近接している場合、前回検知された物体と今回検知された物体とが同一の物体であると判定される。
特開2008−051615号公報
物体検知領域の拡張のため複数の物体検知装置が車両に搭載されている場合、異なる物体検知装置により検知された複数の物体の一体不可分性も判定される。具体的には、一の物体検知装置の物体検知領域と他の物体検知装置の物体検知領域との重なり領域において検知された2つの物体の車両に対する相対的な測定位置が近接しているか否かに応じて、当該2つの物体が一体不可分の物体であるか否かが判定される。しかし、各物体検知装置の検知特性の相違等の原因により当該2つの物体の一体不可分性の有無の判定が困難になる可能性がある。
そこで、本発明は、複数の物体検知装置のそれぞれにより検知された複数の物体の一体不可分性の有無の判定精度の向上を図ることができる装置を提供することを解決課題とする。
第1発明の車両走行支援装置は、車両の進行方向にある検知領域に存在する物体を周期的に検知する物体検知装置と、前記物体検知装置による検知結果に基づいて前記車両に対する前記物体の相対的な位置および速度を測定する状態測定手段と、今回物体の測定位置および測定速度に基づいて前記今回物体の次回位置を予測する状態予測手段と、今回物体の測定位置および前回物体の予測位置の間隔が第1基準間隔以下であるか否かに応じて前記前回物体および前記今回物体が同一の物体であるか否かを判定する第1判定手段とを備え、前記第1判定手段により前記今回物体および前記前回物体が同一の物体であると判定された回数が基準回数以上であることを要件として前記車両と前記今回物体との接触を回避するように前記車両の走行を支援する装置であって、前記物体検知装置として第1検知領域に存在する第1の物体を周期的に検知する第1物体検知装置と、前記第1検知領域との重なり領域を有する第2検知領域に存在する第2の物体を周期的に検知する第2物体検知装置とを備え、前記第1物体検知装置により検知された第1の今回物体と、前記第2物体検知装置により検知された第2の今回物体とが前記重なり領域に含まれている場合、前記第1の今回物体および前記第2の今回物体の間隔が前記第1基準間隔より長い第2基準間隔以下であるか否かに応じて前記第1の今回物体および前記第2の今回物体が一体不可分の物体であるか否かを判定する第2判定手段を備え、前記車両走行支援装置が、前記第2判定手段により前記第1の今回物体および前記第2の今回物体が一体不可分の物体であると判定された場合、前記車両と、前記一体不可分の物体との接触を回避するように前記車両の走行を支援する一方、前記第2判定手段により前記第1の今回物体および前記第2の今回物体が別個の物体であると判定された場合、前記車両と、前記別個の物体のうち前記車両に近い一方の物体との接触を回避するように前記車両の走行を支援することを特徴とする。
第1発明の車両走行支援装置によれば、今回物体の測定位置および前回物体の予測位置の間隔が第1基準間隔以下であるか否かに応じて、当該今回物体および前回物体、すなわち、異なる時刻において検知された物体が同一物体であるか否かが判定される。また、第1および第2検知領域の重なり領域に一部または全部が含まれる第1および第2の今回物体の間隔が第2基準間隔以下であるか否かに応じて、当該第1および第2の今回物体、すなわち、2つの異なる物体検知装置により同時刻において検知された物体が一体不可分の物体であるか否かが判定される。第2基準間隔は第1基準間隔より長く設定されているので、この重なり領域に含まれている第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であると判定される条件がその分だけ緩められている。したがって、第1および第2物体検知装置の検知特性の相違等、一体不可分性の判定精度を低下させる因子の影響が軽減されうる。そして、第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であるにもかかわらず別個の物体であると誤認される可能性を低減し、物体の一体不可分性の有無の判定精度の向上を図ることができる。
第2発明の車両走行支援装置は、第1発明の車両走行支援装置において、前記状態予測手段が前記前回物体の測定速度に基づいて前記今回物体の次回速度を予測し、前記第1判定手段が前記今回物体の測定速度と、前記前回物体の予測速度との相関値が第1閾値以上であることをさらなる要件として前記前回物体および前記今回物体が同一の物体であると判定し、前記第2判定手段が前記第1の今回物体の測定位置および前記第2の今回物体の測定位置が前記重なり領域に含まれている場合、前記第1の今回物体の測定速度および前記第2の今回物体の測定速度の相関値が前記第1閾値よりも低い第2閾値に基づいて前記第1の今回物体および前記第2の今回物体が一体不可分の物体であるか否かを判定することを特徴とする。
第2発明の車両走行支援装置によれば、今回物体の測定速度および前回物体の予測速度の相関値が第1閾値以上であるか否かに応じて、当該今回物体および前回物体、すなわち、異なる時刻において検知された物体が同一物体であるか否かが判定される。また、第1および第2検知領域の重なり領域に一部または全部が含まれる第1および第2の今回物体の測定速度の相関値が第2閾値以上であるか否かに応じて、当該第1および第2の今回物体、すなわち、2つの異なる物体検知装置により同時刻において検知された複数の物体が一体不可分の物体であるか否かが判定される。第2閾値は第1閾値より低く設定されているので、この重なり領域に含まれている第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であると判定される条件がその分だけ緩められている。したがって、第1および第2物体検知装置の検知特性の相違等、一体不可分性の判定精度を低下させる因子の影響が軽減されうる。そして、第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であるにもかかわらず別個の物体であると誤認される可能性を低減し、物体の一体不可分性の有無の判定精度の向上を図ることができる。
本発明の車両走行支援装置の実施形態について図面を用いて説明する。
図1および図2に示されている車両走行支援装置10は車両(四輪自動車)1に搭載されている電子制御ユニット(CPU,ROM,RAM,A/D変換回路およびこれらを接続するバスラインにより構成されている。)により構成されている。車両1の先端中央部を原点Oとし、車両1の右方向、下方向および前方向のそれぞれを+X方向、+Y方向および+Z方向のそれぞれとする実空間座標系が定義されている。車両走行支援装置10は第1レーダ装置(第1物体検知装置)S1および第2レーダ装置(第2物体検知装置)S2を備えている。第1レーダ装置S1は車両1を上方から見たときに図3に示されているように一点鎖線で囲まれた第1検知領域A1に広がるミリ波(電磁波)のビームを車両1の前方に送信する。第1レーダ装置S1はこのミリ波の反射波、すなわち、車両1の前方に存在する対象物により反射されたミリ波を上下方向に配列された受信アンテナ(図示略)により受信する。また、第1レーダ装置S1はこの反射波の強度と、車両1から第1検知領域A1に存在する物体の距離との関係を表わす反射強度データを取得し、この反射強度データを車両周辺監視装置10に出力する。第2レーダ装置S2は車両1を上方から見たときに図3に示されているように二点鎖線で囲まれた第2検知領域A2に広がるミリ波のビームを車両1の前方に送信する。第2レーダ装置S2はこのミリ波の反射波を上下方向に配列された受信アンテナ(図示略)により受信する。また、第2レーダ装置S2はこの反射波の強度と、車両1から第2検知領域A2に存在する物体の距離との関係を表わす反射強度データを取得し、この反射強度データを車両周辺監視装置10に出力する。図3に示されているように第1検知領域A1および第2検知領域A2は重なり領域A3を有する。なお、第1レーダ装置S1および第2レーダ装置S2のそれぞれがミリ波等の電磁波に代えて、超音波等の弾性振動波を送信し、その反射波を受信するように構成されていてもよい。第1レーダ装置S1および第2レーダ装置S2がビームの照射方向を左右に揺動させるスキャン式のレーダ装置であってもよい。
車両走行支援装置10は状態測定手段110と、状態予測手段120と、第1判定手段130と、第2判定手段140とを備えている。各手段は物理的には演算回路、または、記憶装置(メモリ)およびこの記憶装置からプログラムを読み出してこのプログラムを実行することにより担当する演算処理を実行する演算処理装置(CPU)により構成されている。なお、プログラムは任意のタイミングでサーバからネットワークや衛星を介して車両1に配信または放送され、車載コンピュータのRAM等の記憶装置に格納されてもよい。車両走行支援装置100は一のECUにより構成されていてもよいが、分散制御システムを構成する複数のECUにより構成されていてもよい。状態測定手段110は第1レーダ装置S1および第2レーダ装置S2のそれぞれによる検知結果(反射強度データ)に基づいて車両1に対する物体の相対的な位置および速度を周期的に測定する。状態予測手段120は今回物体の測定位置および測定速度に基づいて今回物体の次回位置および次回速度を予測する。第1判定手段130は同一のレーダ装置により検知された今回物体の測定位置と前回物体の予測位置との間隔が第1許容間隔以下であるか否か等に応じて、前回物体および今回物体が同一の物体であるか否かを判定する。第2判定手段140は第1レーダ装置S1により検知された第1の今回物体と、第2レーダ装置S2により検知された第2の今回物体とが、重なり領域A3に含まれている場合、第1の今回物体および第2の今回物体の間隔が第1基準間隔より長い第2基準間隔以下であるか否か等に応じて、第1の今回物体および第2の今回物体が一体不可分の物体であるか否かを判定する。
車両1には図2に示されているように車速センサ101、加速度センサ102およびヨーレートセンサ103等のセンサと、操舵装置11と、制動装置12とがさらに搭載されている。車速センサ101、加速度センサ102およびヨーレートセンサ103のそれぞれは車両1の速度、加速度およびヨーレートのそれぞれに応じた信号を出力する。操舵装置11はステアリングホイールの操作により駆動される前輪操舵機構をアクチュエータにより駆動するように構成されている。なお、操舵装置11により前輪駆動機構に代えてまたは加えて後輪操舵機構が駆動されてもよい。車両走行支援装置10は、第1判定手段130により前回物体および今回物体が同一の物体であると判定されたことを要件として、車両1と当該今回物体との接触が回避されるように操舵装置11および制動装置12のうち一方または両方の動作を制御することにより車両1の挙動を制御する。
前記構成の車両走行支援装置10の機能について説明する。まず、第iレーダ装置Si(i=1,2)により第i検知領域Aiにおいて物体が第iの今回物体として検知されることにより、電磁波の反射強度と、車両1と当該第iの今回物体との距離との関係を表わす第iの反射強度データが車両走行支援装置10に入力される(図4/S002)。
続いて、状態測定手段110により第iの反射強度データに基づいて車両1に対する第iの今回物体の相対的な位置pi(k)および速度vi(k)が測定される(図4/S004)。具体的には、第iの前回物体の測定位置pi(k−1)と、第iの今回物体の測定位置pi(k)と、反射強度データの取得周期または演算処理周期Δtとに基づき、関係式(1)にしたがって第iの今回物体の測定速度vi(k)が算定される。これにより、たとえば図5(a)に示されているように第1の物体の測定位置p1(k)および測定速度v1(k)が算定される。図示しないが第2の物体についても同様である。物体の位置p(k)および速度v(k)は実空間座標系のX−Z平面におけるベクトルにより表現される。
i(k)={pi(k)−pi(k−1)}/Δt ‥(1)
さらに、状態予測手段120により第iの今回物体の次回の位置pi^(k+1)および速度vi^(k+1)が予測される(図4/S006)。具体的には、第iの今回物体の測定位置pi(k)および測定速度vi(k)に基づき、関係式(2)にしたがって第iの今回物体の次回位置pi^(k+1)が算定される。また、第iの今回物体の測定速度vi(k)がそのまま第iの今回物体の次回速度vi^(k+1)として決定される。これにより、たとえば図5(a)に破線で示されているように第1の今回物体の予測位置p1^(k+1)および予測速度v1(k+1)が算定される。
i^(k+1)=pi(k)+vi(k)Δt ‥(2)
また、第1判定手段130により第1の今回物体および第1の前回物体が同一の物体であり、かつ、第2の今回物体および第2の前回物体が同一の物体であるか否かが判定される(図4/S008)。具体的には、第iの今回物体の測定位置pi(k)および第iの前回物体の予測位置pi^(k)の間隔Δ1=|pi(k)−pi^(k)|が第1基準間隔以下であるか否かに応じて、かつ、第iの今回物体の測定速度vi(k)および第iの前回物体の予測速度vi^(k)の相関値が第1閾値以上であるか否かに応じて、当該第iの今回物体および第iの前回物体が同一の物体であるか否かが判定される。第iの今回物体の測定速度vi(k)および第iの前回物体の予測速度vi^(k)の相関値は、当該2つの速度ベクトルの差分ノルム|vi(k)−vi^(k)|が小さくなるほど高くなるようにメモリに保存されている演算式またはテーブルにしたがって評価される。たとえば図5(b)に示されているように時刻t=k+1における今回物体の測定位置p1(k)および第1の前回物体の予測位置p1^(k)が近接しており、その間隔Δ1が第1基準間隔以下である場合、第1の今回物体および前回物体は同一の物体であると判定されうる。
第1の今回物体および第1の前回物体が同一の物体であり、かつ、第2の今回物体および第2の前回物体が同一の物体であると判定された場合(図4/S008‥YES)、第2判定手段140により第1の今回物体および今回第2の物体がともに第1検知領域A1および第2検知領域A2の重なり領域A3に含まれているか否かが判定される(図4/S010)。たとえば、図6に示されている状況では、第1の今回物体および今回第2の物体がともに第1検知領域A1および第2検知領域A2の重なり領域A3に含まれていると判定される。
第1の今回物体および今回第2の物体がともに重なり領域A3に含まれていると判定された場合(図4/S010‥YES)、第2判定手段140により第1の今回物体および第2の今回物体が一体不可分の物体であるか否かが判定される(図4/S012)。具体的には、第1の今回物体および第2の今回物体の間隔Δ2(≒|p1(k)−p2(k)|)が第2基準間隔以下であり、かつ、第1の今回物体の測定速度v1(k)および第2の今回物体の測定速度v2(k)の相関値が第2閾値以上であるか否かに応じて、第1の今回物体および第2の今回物体が一体不可分の物体であるか否かが判定される。第2基準間隔は第1基準間隔より長く設定されている。第2閾値は第1閾値よりも小さく設定されている。たとえば、図6に示されているように第1の今回物体および第2の今回物体が近接しており、その間隔Δ2が第2基準間隔以下となる場合、第1の今回物体および第2の今回物体は両者が合わされたサイズを有する一体不可分の物体であると判定される。
第1の今回物体および第2の今回物体が一体不可分の物体であると判定された場合(図4/S012‥YES)、車両走行支援制御装置10により、車両1と当該一体不可分の物体との接触が回避されるように車両1の挙動が制御される(図4/S021)。具体的には、たとえば図6に矢印で示されているように一体不可分の物体の右側または左側をすり抜けるような車両1の目標位置軌道が設定され、この目標位置軌道にしたがって車両1が走行するように操舵装置11および制動装置12のうち一方または両方の動作が制御される。なお、操舵装置11および制動装置12のうち一方または両方の動作が制御されることに代えてまたは加えて、車両1の前方に接触を回避する必要がある物体が存在することを示す音声が車両1に搭載されている音響機器から出力されてもよく、車両1の前方に物体が存在することを示す画像が車両1に搭載されているディスプレイ装置に表示されてもよい。
一方、第1の今回物体および第2の今回物体のうち一方または両方が重なり領域A3に含まれていない場合(図4/S010‥NO)または第1の今回物体および第2の今回物体が別個の物体であると判定された場合(図4/S012‥NO)、第1の今回物体および第2の今回物体のうち車両1に近い一方の物体と車両1との接触が回避されるように車両1の挙動が制御される(図4/S022)。具体的には、たとえば車両1に近い一方の今回物体の右側または左側をすり抜けるような車両1の目標位置軌道が設定され、この目標位置軌道にしたがって車両1が走行するように操舵装置11および制動装置12のうち一方または両方の動作が制御される。
また、第iの今回物体および第iの前回物体が異なる物体であると判定された場合(図4/S008‥NO)、当該第iの今回物体が車両1との回避対象から除外され、必要に応じて他方の今回物体と車両1との接触が回避されるように車両1の挙動が制御される(図4/S023)。
前記機能を発揮する車両走行支援装置10によれば、今回物体の測定位置pi(k)および前回物体の予測位置pi^(k)の間隔Δ1が第1基準間隔以下であるか否かに応じて、かつ、今回物体の測定速度vi(k)および前回物体の予測速度vi^(k)の相関値が第1閾値以上であるか否かに応じて、当該今回物体および前回物体、すなわち、異なる時刻において検知された物体が同一の物体であるか否かが判定される(図4/S008、図5(b)参照)。また、第1および第2検知領域の重なり領域に一部または全部が含まれる第1および第2の今回物体の間隔Δ2が第2基準間隔以下であるか否かに応じて、かつ、第1の今回物体の測定速度v1(k)および第2の今回物体の測定速度v2(k)の相関値が第2閾値以上であるか否かに応じて、当該第1および第2の今回物体、すなわち、2つの異なる物体検知装置により同時刻において検知された物体が一体不可分の物体であるか否かが判定される(図4/S012、図6参照)。第2基準間隔は第1基準間隔より長く設定されている。また、第2閾値は第1閾値より低く設定されている。このため、この重なり領域A3に含まれている第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であると判定される条件がその分だけ緩められている。したがって、第1レーダ装置S1および第2レーダ装置S2の検知特性の相違等、一体不可分性の判定精度を低下させる因子の影響が軽減されうる。そして、第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であるにもかかわらず別個の物体であると誤認される可能性を低減し、物体の一体不可分性の有無の判定精度の向上を図ることができる。
たとえば、図6に示されている状況において第2基準間隔が第1基準間隔より長く設定されていないことにより、第1の今回物体および第2の今回物体が別個の物体であると判定された場合、第1の今回物体および第2の今回物体のうち車両1に近い第1の今回物体のみが回避対象とされる(図4/S012‥NO,S022参照)。この場合、図7に矢印で示されているように第1の今回物体の右側をすり抜けるような目標位置軌道が生成され、これにしたがって車両1が走行するように操舵装置11等の動作が制御されるが、車両1と第2の今回物体との接触回避の観点からは適当な走行態様とはいえない。しかるに、前記のように第2基準間隔は第1基準間隔より長く設定されているため、重なり領域A3に含まれている第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であると判定される条件がその分だけ緩められている。そして、前記のように第1および第2の今回物体が一体不可分の物体であるにもかかわらず別個の物体であると誤認される可能性を低減し、車両1と物体との接触可能性の低下を図ることができる。
なお、今回物体および前回物体の同一性判定に際して、今回物体および前回物体の間隔Δ1および速度の相関値のうち一方のみが基準とされてもよい(図4/S008参照)。同様に第1の今回物体および第2の今回物体の一体不可分性判定に際して、第1の今回物体および第2の今回物体の間隔Δ2および速度の相関値のうち一方のみが基準とされてもよい(図4/S012参照)。
本発明の車両走行支援装置の構成説明図 本発明の車両走行支援装置の構成説明図 各レーダ装置の検知領域に関する説明図 本発明の車両走行支援装置の機能を示すフローチャート 異なる時刻における検知物体の同一性判定方法に関する説明図 同時刻における検知物体の一体不可分性判定方法に関する説明図 車両挙動の制御態様に関する説明図
符号の説明
1‥車両、10‥車両周辺監視装置、S1‥第1レーダ装置(第1物体検知装置)、S2‥第2レーダ装置(第2物体検知装置)

Claims (2)

  1. 車両の進行方向にある検知領域に存在する物体を周期的に検知する物体検知装置と、前記物体検知装置による検知結果に基づいて前記車両に対する前記物体の相対的な位置および速度を測定する状態測定手段と、今回物体の測定位置および測定速度に基づいて前記今回物体の次回位置を予測する状態予測手段と、今回物体の測定位置および前回物体の予測位置の間隔が第1基準間隔以下であるか否かに応じて前記前回物体および前記今回物体が同一の物体であるか否かを判定する第1判定手段とを備え、前記第1判定手段により前記今回物体および前記前回物体が同一の物体であると判定された回数が基準回数以上であることを要件として前記車両と前記今回物体との接触を回避するように前記車両の走行を支援する装置であって、
    前記物体検知装置として第1検知領域に存在する第1の物体を周期的に検知する第1物体検知装置と、前記第1検知領域との重なり領域を有する第2検知領域に存在する第2の物体を周期的に検知する第2物体検知装置とを備え、
    前記第1物体検知装置により検知された第1の今回物体と、前記第2物体検知装置により検知された第2の今回物体とが前記重なり領域に含まれている場合、前記第1の今回物体および前記第2の今回物体の間隔が前記第1基準間隔より長い第2基準間隔以下であるか否かに応じて前記第1の今回物体および前記第2の今回物体が一体不可分の物体であるか否かを判定する第2判定手段を備え、
    前記車両走行支援装置が、前記第2判定手段により前記第1の今回物体および前記第2の今回物体が一体不可分の物体であると判定された場合、前記車両と、前記一体不可分の物体との接触を回避するように前記車両の走行を支援する一方、前記第2判定手段により前記第1の今回物体および前記第2の今回物体が別個の物体であると判定された場合、前記車両と、前記別個の物体のうち前記車両に近い一方の物体との接触を回避するように前記車両の走行を支援することを特徴とする車両走行支援装置。
  2. 請求項1記載の車両走行支援装置において、
    前記状態予測手段が前記前回物体の測定速度に基づいて前記今回物体の次回速度を予測し、
    前記第1判定手段が前記今回物体の測定速度と、前記前回物体の予測速度との相関値が第1閾値以上であることをさらなる要件として前記前回物体および前記今回物体が同一の物体であると判定し、
    前記第2判定手段が前記第1の今回物体の測定位置および前記第2の今回物体の測定位置が前記重なり領域に含まれている場合、前記第1の今回物体の測定速度および前記第2の今回物体の測定速度の相関値が前記第1閾値よりも低い第2閾値に基づいて前記第1の今回物体および前記第2の今回物体が一体不可分の物体であるか否かを判定することを特徴とする車両走行支援装置。
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