JP2010044114A - 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 - Google Patents
電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010044114A JP2010044114A JP2008206203A JP2008206203A JP2010044114A JP 2010044114 A JP2010044114 A JP 2010044114A JP 2008206203 A JP2008206203 A JP 2008206203A JP 2008206203 A JP2008206203 A JP 2008206203A JP 2010044114 A JP2010044114 A JP 2010044114A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- particle
- electrode
- voltage
- electrophoretic display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Abstract
【解決手段】電気泳動表示装置1は、それぞれ正に帯電する第1粒子Aおよび第2粒子Bを含んでおり、第1粒子Aは、第2粒子Bより帯電量の絶対値が大きく、かつ、第2粒子Bより比誘電率が高くなっており、透明電極7と対向電極8との間に直流電圧を印加することにより、第1粒子Aと第2粒子Bとの帯電量の絶対値の差を利用して、第1粒子Aを第2粒子Bよりも透明電極7側に位置するように偏在させた第1状態と、透明電極7と対向電極8との間に交番電圧を印加することにより、第1粒子Aと第2粒子Bとの比誘電率の差を利用して、第2粒子Bを第1粒子Aよりも透明電極側に位置するように偏在させた第2状態とを取り得ることができる。
【選択図】図1
Description
特許文献1には、電気泳動ディスプレイの画素を構成する電気泳動表示装置が開示されている。この電気泳動表示装置は、セルを備え、このセル内には、透明絶縁性液体と、正に帯電した白色の電気泳動粒子(以下、単に「白色粒子」という)と、負に帯電した黒色の電気泳動粒子(以下、単に「黒色粒子」という)とが封入されている。また、セルの一方の面側には透明電極が設置され、他方の面側には着色板が設置されている。さらに、この着色板上の互いに異なる領域には、それぞれ、第1電極および第2電極が設けられている(特許文献1の図3参照)。
このような電気泳動表示装置は、透明電極と、第1および第2電極との間に電圧を印加したり、第1電極と第2電極との間に電圧を印加したりすることにより、白色粒子と黒色粒子とをそれぞれ透明絶縁性液体中で泳動させ、これにより、白色粒子と黒色粒子とを所望の部位に偏在させることによって、所望の色を表示する。
このとき、透明電極を介してセル内を視認すると、白色粒子の集合体および黒色粒子の集合体の総面積よりも着色板の面積の方が大きいため、着色板の色が支配的に見えることなる。しかし、透明電極と着色板との間には、白色粒子と黒色粒子とが偏在しているため、白色粒子と黒色粒子とが影響して、着色板の色純度が低下し、着色板本来の色を表示することが困難となる。
本発明の電気泳動表示シートは、互いに色の異なる少なくとも2種の粒子を分散させた液相分散媒が充填された充填部と、
前記充填部の一方側に設けられ、前記充填部内を視認可能な第1電極と、
前記充填部の他方側に設けられた第2電極とを有し、
前記少なくとも2種の粒子は、それぞれ同極に帯電する第1粒子および第2粒子を含んでおり、
前記第1粒子は、前記第2粒子より帯電量の絶対値が大きく、かつ、前記第2粒子より比誘電率が高くなっており、
前記第1電極が、前記第1粒子および第2粒子の極性に対して逆電圧となるように、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することにより、前記第1粒子および前記第2粒子を、前記第1電極側に偏在させるに際し、
前記第1電極と前記第2電極との間に直流電圧を印加することにより、前記第1粒子と第2粒子との帯電量の絶対値の差を利用して、前記第1粒子を前記第2粒子よりも前記第1電極側に位置する第1状態と、
前記第1電極と前記第2電極との間に交番電圧を印加することにより、前記第1粒子と前記第2粒子との比誘電率の差を利用して、前記第2粒子を前記第1粒子よりも前記第1電極側に位置する第2状態とを取り得ることができ、
前記第1状態または前記第2状態のいずれかの状態を選択することにより、前記第1電極を介して視認される前記充填部内の色を変更させるよう構成されていることを特徴とする。
これにより、優れた色表示性を発揮することのできる電気泳動表示シートを提供することができる。
これにより、第1粒子と第2粒子との質量の違いに起因する、第1粒子と第2粒子との泳動速度の差が極めて小さくなるため、第1粒子と第2粒子との帯電量の絶対値および比誘電率の差を利用した、色の変更を確実に行うことができるようになる。
かかる関係を満足することにより、第1粒子と第2粒子との帯電量の絶対値の差を利用して、第1粒子を第2粒子よりも第1電極側に位置する第1状態に、より確実にすることができる。
かかる関係を満足することにより、第1粒子と第2粒子との比誘電率の絶対値の差を利用して、第2粒子を第1粒子よりも第1電極側に位置する第2状態に、より確実にすることができる。
前記第1状態とするための前記直流電圧を前記第1電極と前記第2電極との間に印加する通電時間t1は、前記時間tsよりも長く設定されることが好ましい。
これにより、第1粒子を第2粒子よりも第1電極側に位置させることができる。
通電時間t1をかかる範囲内に設定することにより、直流電圧の印加時における、第1粒子の泳動距離が第2粒子の泳動距離よりも確実に大きくなり、その結果、第1粒子が第2粒子に対して第1電極側に確実に位置することとなる。
前記第2状態とするための前記交番電圧を前記第1電極と前記第2電極との間に印加する通電時間t1は、前記時間tsよりも短く設定されることが好ましい。
これにより、第2粒子を第1粒子よりも第1電極側に位置させることができる。
通電時間t1をかかる範囲内に設定することにより、交番電圧の印加時における、第2粒子の泳動距離が第1粒子の泳動距離よりも確実に大きくなり、その結果、第2粒子が第1粒子に対して第1電極側に確実に位置することとなる。
前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加する通電時間t1を、前記時間tsと等しく、またはその近辺に設定することにより、前記第1状態および前記第2状態で視認される前記色の中間色が視認される第3状態を取り得るよう構成されていることが好ましい。
このような第3状態を電気泳動表示シートが取り得るようにすれば、第1状態で視認される色と第2状態で視認される色との中間色を、前記第1電極を介して視認することができる。
通電時間t1をかかる範囲内に設定することにより、電圧の印加時における、第2粒子の泳動距離と第1粒子の泳動距離との泳動距離がほぼ等しくなり、その結果、第1粒子と第2粒子とを確実に混ざりあった状態とすることができる。
これにより、第1電極と第2電極との間に電圧が印加されていないときには、液晶分子により、第1粒子および第2粒子が自重によって沈降するのを防止することができる。さらに、第1電極と第2電極との間に電圧が印加されているときには、第1粒子および第2粒子を、電界の方向に配向している液晶分子に沿って容易に泳動させることができる。
これにより、第1電極と第2電極との間に電圧が印加されていないときには、液晶分子により、第1粒子および第2粒子が自重によって沈降するのを防止することができる。さらに、第1電極と第2電極との間に電圧が印加されているときには、第1粒子および第2粒子を、電界の方向に配向している液晶分子に沿って容易に泳動させることができる。
これにより、第1電極と第2電極との間に電圧が印加されていないときに、液晶分子がカイラル構造になる。カイラル構造を有する液晶分子は、第1粒子および第2粒子が自重によって沈降するのをより効果的に防止することができる。
前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加していないときに、該配向膜により、前記液晶分子を、前記配向膜の面方向に配向するよう構成されていることが好ましい。
これにより、第1電極と第2電極との間に電圧が印加されていないときに、液晶分子が、第1電極および第2電極の面方向に配向する。このように電極の面方向に配向した液晶分子は、第1粒子および第2粒子が自重によって沈降するのを効果的に防止することができる。
本発明の電気泳動表示シートでは、前記第1粒子は、無彩色の粒子であり、前記第2粒子は、有彩色の粒子であることが好ましい。
これにより、視認性、特にコントラストが向上する。
前記充填部の他方の側に設けられ、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加するためのスイッチング素子を有する基板とを備えることを特徴とする。
これにより、優れた表示特性を発揮することのできる電気泳動表示装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする。
これにより、優れた表示特性を発揮することのできる電子機器を提供することができる。
<電気泳動表示装置>
<<第1実施形態>>
まず、本発明の電気泳動表示シートを適用した電気泳動表示装置(本発明の電気泳動表示装置)の第1実施形態について説明する。
回路基板9は、平板状の基部91と、基部91に設けられた、例えばTFT等のスイッチング素子を含む回路(図示せず)とを有している。
一方、電気泳動表示シート2は、上面に複数の凹部31が規則的に形成された基体3と、基体3の上面に設けられ、凹部31の上部開口を塞ぐように設けられた蓋部4と、4種の粒子A〜Dを含有する液相分散媒5(以下、単に「分散媒5」と言う)とを有している。
また、蓋部4の上面には、各凹部31に対応するように、複数の透明電極(第1電極)7が設けられている。また、基体3の下面には、各凹部31に対応するように、複数の対向電極(第2電極)8が設けられている。すなわち、充填部6の一方の面側に透明電極7が設けられ、他方の面側に対向電極8が設けられている。
基体3は、複数の凹部31を備え、この凹部31内に分散媒5を保持する機能を有している。この基体3は、絶縁性と、分散媒5の不透過性とを有している。
このような基体3の構成材料としては、特に限定されず、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂等の各種樹脂材料や、シリカ、アルミナ、チタニア等の各種セラミックス材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、蓋部4は、光透過性を示し、充填部6の外部から充填部6内を視認するための視認部としての機能をも有している(以下、蓋部4を「視認部4」と言うこともある。)。なお、蓋部4は、充填部6の外部から充填部6内を視認することができればよく、無色透明のものの他、着色された半透明なものであってもよい。
このような蓋部4は、絶縁性と、分散媒5の不透過性とを有している。
なお、蓋部4の上面と基体3の下面の離間距離、すなわち、透明電極7と対向電極8の離間距離は、特に限定されないが、10〜500μm程度であるのが好ましく、40〜100μm程度であるのがより好ましい。
透明電極7は、本実施形態では、電気泳動表示装置1を図1中の上側から見たとき、凹部31の上部開口の全域を覆うように設けられている。このような構成とすれば、後述するように、視認部4の全域を電気泳動粒子で覆うことができるため、色表示特性が向上する。
また、透明電極7は、光透過性を示す。これにより、透明電極7および視認部4を介して、電気泳動表示装置1の外部から充填部6内を視認可能になっている。なお、透明電極7としては、電気泳動表示装置1の外部から充填部6内を視認することができれば、無色透明のものの他、着色された半透明なものであってもよい。
この対向電極8は、回路基板9上に形成された前記回路に電気的に接続されている。そして、電気泳動表示装置1は、当該回路に含まれるTFT(スイッチング素子)により、対向電極8への電圧印加のON/OFFを制御するよう構成されている。
このような対向電極8は、導電性を有する材料で構成されていればよく、不透明であってもよく、透明であってもよい。
なお、対向電極8は、本実施形態のように、凹部31の底面311の全域にわたるように設けられる場合の他、例えば、底面311の中央部にのみ設けられていてもよいし、底面311の中央部を除くようにして設けられていてもよい。
この粒子A〜Dを分散させる分散媒は、粒子A〜Dを透明電極7側から視認し得るように、光透過性を有しており、好ましくは無色透明のものが用いられる。また、透明電極7と対向電極8との間に電圧を印加した際に、これら同士間の間で短絡するのを防止することを目的に、比較的高い絶縁性を有するものが好適に用いられる。
なお、分散媒中への4種の粒子A〜Dの分散は、例えば、ペイントシェーカー法、ボールミル法、メディアミル法、超音波分散法、攪拌分散法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて行うことができる。
4種の粒子A〜Dは、それぞれ、正または負に帯電した第1粒子A、第1粒子Aの極性と同極に帯電した第2粒子B、第1粒子Aの極性と反対の極に帯電した第3粒子Cおよび第4粒子Dであり、第1粒子Aと第2粒子Bとが同極に帯電しており、本実施形態では、第1粒子Aおよび第2粒子Bがそれぞれ正に帯電し、第3粒子Cおよび第4粒子Dが負に帯電している。なお、以下では、4種の粒子A〜Dを合わせて、単に「電気泳動粒子」と言うこともある。
上記のとおり、第1粒子Aおよび第2粒子Bは、それぞれ、正電荷を有する粒子である。このため、第1粒子Aおよび第2粒子Bは、それぞれ、透明電極7と対向電極8とのうち、負電圧が印加されている方の電極に吸着するように、その電極に向かって分散媒5中を泳動する。
一方、第3粒子Cおよび第4粒子Dは、それぞれ、負電荷を有する粒子である。このため、第3粒子Cおよび第4粒子Dは、それぞれ、透明電極7と対向電極8とのうち、正電圧が印加されている方の電極に吸着するように、その電極に向かって分散媒5中を泳動する。
なお、この場合、第1粒子Aおよび第2粒子Bと、第3粒子Cおよび第4粒子Dとは、それぞれ、透明電極7および対向電極8間に正負逆の電圧を印加した際に同様の挙動を示すため、以下では第1粒子Aおよび第2粒子Bの挙動について代表して説明し、第3粒子Cおよび第4粒子Dの挙動についてはその説明を省略する。また、図2において、横軸は、透明電極7に負電圧、対向電極8に正電圧を印加する通電時間t、縦軸は各粒子A、Bの泳動速度vをそれぞれ示す。
これら第1粒子Aおよび第2粒子Bの最高速度は、第1粒子Aおよび第2粒子Bの帯電量の絶対値の大きさと相関関係を示すことが知られており、通電時間taにおいて、第1粒子Aの最高速度μAは、第2粒子Bの最高速度μBよりも大きくなる。
また、上述のように第1粒子Aおよび第2粒子Bの泳動速度vは、通電時間tを長くするにしたがって上昇するが、第1粒子Aおよび第2粒子Bの初期速度は、比誘電率の高さと逆の相関関数を示す。
したがって、通電時間tをtbより短くすると泳動速度は比誘電率に依存しており、通電時間tをtbより長くすると、泳動速度は帯電量の絶対値に依存しているということができる。また、通電時間tをtsより短くすると泳動距離は比誘電率に依存しており、通電時間tをtsより長くすると、泳動距離は帯電量の絶対値に依存しているということができる。
さらに、第3粒子Cと第4粒子Dにおける帯電量の絶対値および比誘電率の差に起因する挙動の違いを利用して、白色表示状態(第3状態)およびシアン表示状態(第4状態)等とし得るようになっている。
なお、これら各種粒子A〜Dの帯電量の絶対値および比誘電率の差を用いた、各種色の表示状態については、後に詳述する。
具体的には、第1粒子A、第2粒子B、第3粒子C、第4粒子Dの色としては、それぞれ、特に限定されず、白色、黒色またはこれらの中間色(灰色)等の無彩色や、レッド、ブルー、グリーン、イエロー、シアン、マゼンダ等の有彩色のうちから、任意の4色が選択される。
また、複合粒子としては、例えば、顔料粒子の表面を樹脂材料で被覆したもの、樹脂粒子の表面を顔料で被覆したもの、樹脂材料にアルミナ処理、ジルコニア処理およびシリカ処理等を施したもの、顔料と樹脂材料とを適当な組成比で混合した混合物で構成される粒子等が挙げられる。
また、このような電気泳動粒子の分散媒5中での分散性の制御、正または負の帯電の選択、その帯電量の制御および比誘電率の制御をすることを目的に、各粒子A〜Dの表面に、高分子を物理的に吸着させたり、化学的に結合させたりすることができる。これらの中でも、電気泳動粒子の表面からの離脱着の問題から、前記高分子が化学的に結合しているものが特に好ましい。
すなわち、第1粒子Aの帯電量の絶対値をcとし、第2粒子Bの帯電量の絶対値をdとしたとき、c/dは2〜20程度であるのが好ましく、5〜10程度であるのがより好ましい。かかる関係を満足することにより、第1粒子Aと第2粒子Bとの帯電量の絶対値の差を利用して、より確実に黒色表示状態とすることができる。
また、第1粒子Aの比誘電率をfとし、第2粒子Bの比誘電率をgとしたとき、f/gは5〜100程度であるのが好ましく、20〜50程度であるのがより好ましい。かかる関係を満足することにより、第1粒子Aと第2粒子Bとの比誘電率の絶対値の差を利用して、より確実にイエロー表示状態とすることができる。
なお、図1、図5〜図12は、説明の便宜上模式的に図示したもので、各粒子A〜Dの数、大きさ等は実際とは大きく異なるものであることは言うまでもない。また、図6および図10は、電圧の印加を停止した各時点での各粒子A、Bの停止位置を同一の図中に示したものである。
まず、黒色表示状態(第1状態)について説明する。
ここで、より確実に黒色表示状態とするには、まず、第1リフレッシュ状態(白色表示状態)とした後に、黒色表示状態とするが、第1リフレッシュ状態は、例えば、次のようにすることにより取り得る。
この状態は、後述する白色表示状態(第3状態)と同様であり、この状態に至る過程については、後に詳述する。
なお、この黒色表示状態の説明、および、後述するイエロー表示状態および黒とイエローの中間色表示状態の説明において、第1リフレッシュ状態とは、前記のような状態となることにより表示色として白色が視認される状態のことを言う。
さらに、本明細書中において、「直流電圧を印加する」とは、図2に示した通電時間をtsより長くする場合のことを言い、後述する「交番(交流)電圧を印加する」とは、図2に示した通電時間をtsより短くする場合のことを言う。
この時、第2粒子Bは、第1粒子Aよりも比誘電率が低く、電場の印加に対する分極の応答性が高いため、その泳動速度が瞬時に上昇する。これに対して、第1粒子Aの泳動速度は、通電時間t1に依存してスロープ状に上昇する。
このため、前述したように、時間tbまでは、第2粒子Bの方が、第1粒子Aより泳動速度が速く、さらに移動距離も大きい。しかしながら、時間tbを過ぎると、今度は、第1粒子Aの方が、第2粒子Bよりも帯電量の絶対値が大きいため、第1粒子Aの泳動速度が急峻なカーブで上昇し、第1粒子Aの方が、第2粒子Bより泳動速度が速くなる。
次に、イエロー表示状態(第2状態)について説明する。
まず、前記黒色表示<1>で説明した第1リフレッシュ状態とする。
次いで、この第1リフレッシュ状態で、図3(b)に示すように、透明電極7が負、対向電極8が正に帯電するように、これら電極7、8間に交番(交流)電圧を印加する。
これに対して、第1粒子Aは、交番電圧S1の印加時と同様に、交番電圧S2が印加されても、泳動速度がほとんど上がらない。このため、交番電圧S1印加の間に泳動する第1粒子Aの距離は、第2粒子Bの泳動距離よりも小さく、位置P2Bより対向電極8側の位置P2Aにまでしか到達しない。そして、電圧印加が停止されると、第1粒子Aは、泳動を停止し位置P2Aに留まる。
これに対して、第1粒子Aは、交番電圧S3、交番電圧S4が電極7,8間に順次印加されると、交番電圧S1の印加時と同様の泳動と停止を繰り返しながら、位置P3A、位置P4Aに順次移動する。そして、交番電圧S4印加の後、位置P4Bより対向電極8側の位置P4Aに留まる。
ここで、第3粒子Cおよび第4粒子Dが対向電極8へ向かって泳動するに際し、その泳動速度および泳動距離の経時変化は、それぞれ、この場合の第1粒子Aおよび第2粒子Bのそれと同様である。
次に、白色表示状態(第3状態)について説明する。
まず、前述した黒色表示状態とする。なお、この白色表示状態の説明、および、後述するシアン表示状態および白色とシアンの中間色表示状態では、この黒色表示状態を第2リフレッシュ状態と言う。
次に、シアン表示状態(第4状態)について説明する。
まず、前記白色表示<3>で説明した第2リフレッシュ状態とする。
次に、この第2リフレッシュ状態で、図4(b)に示すように、透明電極7が正、対向電極8が負に帯電するように、これら電極7、8間に交番(交流)電圧を印加する。
なお、以下の説明では、電極7、8間に印加する交番電圧を、図4(b)に示すように、通電時間が早い側から順に交番電圧S1、交番電圧S2、交番電圧S3、交番電圧S4と表す。また、交番電圧S1〜S4を印加する際の通電時間t1は、時間tsより短く設定され、その好ましい範囲は、前記イエロー表示<2>の場合と同様である。
すなわち、交番電圧S1〜交番電圧S4が電極7、8間に順次印加されると、第4粒子Dは、交番電圧S1の印加時における第2粒子Bと同様の泳動と停止を繰り返しながら、位置P1B〜位置P4B(視認部4付近)に順次移動し、交番電圧S4印加の後、位置P4Bに留まる(図6参照)。
そのため、図9に示すように、第4粒子Dが第3粒子Cに対して透明電極7側に位置するように、第3粒子Cおよび第4粒子Dがそれぞれ、透明電極7側(すなわち、視認部4)に偏在する。換言すれば、透明電極7側から順に、多数の第4粒子Dが集合することで形成された第4粒子層と、多数の第3粒子Cが集合することで形成された第3粒子層とが積層したような状態となる。その結果、視認部4が第4粒子Dで覆われているため、表示色としてシアンが視認される。
<5>黒色とイエローの中間色表示
次に、黒色とイエローの中間色表示状態について説明する。
まず、前記黒色表示<1>で説明した第1リフレッシュ状態とする。
次いで、この第1リフレッシュ状態で、図3(c)に示すように、透明電極7が負、対向電極8が正に帯電するように、交番電圧または直流電圧を印加する。
さらに、交番電圧S2’、交番電圧S3’が電極7、8間に順次印加されると、第2粒子Bは、交番電圧S1’の印加時と同様の泳動と停止を繰り返しながら、位置P2B’、位置P3B’(視認部4付近)に順次移動する。
このとき、位置P1A’〜位置P3A’と位置P1B’〜位置P3B’とは、それぞれ、対向電極8からの距離がほぼ等しいため、各位置において、第1粒子Aと第2粒子Bとは混じり合って存在している。したがって、交番電圧S3’印加の後、第1粒子Aと第2粒子Bとは、混じり合った状態で、対向電極8からの距離がほぼ等しい位置P3A’および位置P3B’(視認部4付近)に留まるため、図11に示すように、多数の第1粒子Aと多数の第2粒子Bとが、混じり合った状態で、透明電極7(すなわち、視認部4)付近に偏在した状態となる。その結果、視認部4が、第1粒子Aと第2粒子Bとの混合物で覆われているため、第1状態で視認される黒色と、第2状態で視認されるイエローとの中間色が表示色として視認される(第3状態)。
次に、白色とシアンの中間色表示状態について説明する。
まず、前記白色表示<3>で説明した第2リフレッシュ状態とする。
次いで、この第2リフレッシュ状態で、図4(c)に示すように、透明電極7が正、対向電極8が負に帯電するように、交番電圧または直流電圧を印加する。
すなわち、交番電圧S1’〜交番電圧S3’が順次印加されると、第4粒子Dは、交番電圧S1’の印加時における第2粒子Bと同様の泳動と停止を繰り返しながら、位置P1B’〜位置P3B’(視認部4付近)に順次移動する(図10参照)。
このとき、位置P1A’〜位置P3A’と位置P1B’〜位置P3B’とは、それぞれ、対向電極8からの距離がほぼ等しいため、各位置において、第3粒子Cと第4粒子Dとは混ざり合って存在している。したがって、交番電圧S3’印加の後、第3粒子Cと第4粒子Dとは、混じり合った状態で、対向電極8からの距離がほぼ等しい位置P3A’および位置P3B’(視認部4付近)に留まるため、図12に示すように、多数の第3粒子Cと多数の第4粒子Dとが、混じり合った状態で、透明電極7(すなわち、視認部4)付近に偏在したような状態となる。その結果、視認部4が、第3粒子Cと第4粒子Dとの混合物で覆われているため、表示色として白色とシアンの中間色が視認される。
なお、本実施形態の電気泳動表示装置1では、黒色粒子の第1粒子Aおよび白色粒子の第3粒子Cの他に、前記のように第2粒子Bおよび第4粒子Dを有彩色の粒子としたことで、白黒表示に加え、カラー表示が可能となる。これにより、電気泳動表示装置1の汎用性が高まる。
さらに、これらの粒子に加え、帯電量の絶対値および比誘電率が第3粒子Cと第4粒子Dとの中間である負に帯電する、色がマゼンダの第5粒子を分散媒5が含有する場合には、フルカラー表示が可能となる。
次に、本発明の電気泳動表示装置の第2実施形態について説明する。
図13は、本発明の電気泳動表示装置の第2実施形態を示す模式的縦断面図、図14は、図13に示す電気泳動表示装置が備える配向膜を拡大して示す縦断面図、図15〜図18は、それぞれ、電気泳動表示装置の作動を示す模式的縦断面図、図19〜図21は、それぞれ、図13に示す電気泳動表示装置の製造工程を説明するための模式的縦断面図、図22は、図13に示す電気泳動表示装置が備える配向膜を形成するための成膜装置を示す模式図である。なお、以下では、説明の便宜上、図13〜図21中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
本発明の第2実施形態にかかる電気泳動表示装置1’は、図13に示すように、分散媒5が液晶分子Lを含有しており、さらに、第4粒子Dを含有しないこと以外は、前記第1実施形態の電気泳動表示装置1とほぼ同様の構成となっている。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
ポジ型ネマチック液晶は、「棒状」と称される方向性を持った分子構造を有し、ある閾値以上の電圧が印加されると分子が電界方向に向く正の誘電異方性を有する。
分散媒5がポジ型ネマチック液晶を含有していると、電極7、8間に対する電圧の印加が停止されているときには、分散媒5中に含まれる液晶分子Lがランダムな方向を向いている。この状態とき、液晶分子Lは、各粒子A〜Cが、自重によって沈降するのを阻害または抑制するように機能する。これにより、各粒子A〜Cは、電圧印加が停止される直前の状態を確実に維持することができる。すなわち、本実施形態では、電極7、8間に対する電圧の印加が停止されているときに、液晶分子Lを、各粒子A〜Cの位置関係を保持する保持部としての機能を発揮させることができる。
これらのことから、本実施形態の電気泳動表示装置1’では、電極7、8間に電圧を印加した際には、各粒子A〜Cは優れた応答性を示し、電極7、8間への電圧の印加を停止している際には、各粒子A〜Cによる表示画像の保持性が向上することとなる。
特に、垂直配向に適する液晶分子Lとしては、例えば、下記化1〜化3で表される化合物等が挙げられる。
以上の液晶分子Lは、1種類を単独で使用してもよく、2種類以上を組み合わせて用いるようにしてもよい。
また、液晶分子Lを用いる場合、本実施形態では、図13に示すように、液晶分子Lを電極7、8の面方向に配向させる配向膜10、11が、分散媒5と接触するように設けられている。かかる構成によれば、液晶分子Lは、電極7、8に電圧が印加されているときには、電極7、8間に生じた電界の方向に応じて配向するが、電極7、8に電圧が印加されていないときには、配向膜10、11の作用により電極7、8の面方向に配向する。これにより、電極7、8に電圧が印加されていないときにおける、液晶分子Lによる沈降阻害効果をより大きく得ることができる。その結果、電気泳動表示装置1’は、その表示画像をより確実に保持し得るものとなる。
配向膜10、11の構成材料としては、有機材料、無機材料のいずれでもよいが、無機材料であるのが好ましい。一般に、無機材料は、有機材料に比べて、優れた化学的安定性(光安定性)を有している。このため、無機材料で構成された配向膜10、11は、有機材料で構成された配向膜10、11に比べ、特に優れた耐光性を有するものとなる。
無機材料で構成された配向膜10、11としては、例えば、斜方蒸着法により形成された無機酸化物膜が挙げられる。また、有機材料で構成された配向膜10、11としては、例えば、ラビング処理が施されたポリイミド膜等が挙げられる。
図14に示す無機酸化物膜10a、11aは、斜方蒸着法により形成されたものであり、複数の細孔100、110を有する構造をなし、各細孔100、110の軸は、その成膜面(第2基体33の底面311または視認部4の下面41)に対して、傾斜した状態で一軸配向している。
このように、各細孔100、110が規則的に配列していることにより、無機酸化物膜10a、11aは、高い構造規則性を有している。
このような構成により、分散媒5が含有する液晶分子Lは、一定方向に配向し易くなる。
無機酸化物膜10a、11aは、無機酸化物を主材料として構成された膜である。一般に、無機材料は、有機材料に比べて、優れた化学的安定性(光安定性)を有している。このため、無機酸化物膜10a、11aは、有機材料で構成された配向膜10、11に比べ、特に優れた耐光性を有するものとなる。
また、無機酸化物膜10a、11aを構成する無機酸化物は、その比誘電率が比較的低いものが好ましい。これにより、電気泳動表示装置において焼き付き等をより効果的に防止することができる。
なお、無機酸化物膜10a、11aの表面積は、例えば、後述するような斜方蒸着に際する蒸着装置内の真空度、蒸着レート等の各種条件を適宜設定することにより調整することができる。
なお、図13、図15〜図18は、説明の便宜上模式的に図示したもので、各粒子A〜Cの数、大きさ等は実際とは大きく異なるものであることは言うまでもない。
また、本実施形態では、第1粒子Aを黒色の粒子、第2粒子Bをイエロー(有彩色)の粒子、第3粒子Cを白色の粒子とした場合について説明する。
まず、黒色表示状態(第1状態)について説明する。
図13に示すように、電極7、8間に電圧を印加していない初期状態では、液晶分子Lは、配向膜10、11の配向方向、すなわち、電極7、8の面方向に配向している。
この状態で、例えば、図3(a)に示したように、透明電極7が負、対向電極8が正に帯電するように直流電圧をこれら電極7、8間に印加する。これにより、図15に示すように、液晶分子Lは、電極7、8間に生じた電界の方向に応じて配向する。
したがって、図15に示すように、第1粒子Aが第2粒子Bに対して透明電極7側に位置するように、第1粒子Aおよび第2粒子Bがそれぞれ、透明電極7(すなわち、視認部4)付近に偏在する。換言すれば、透明電極7側から順に、多数の第1粒子Aが集合することで形成された第1粒子層と、多数の第2粒子Bが集合することで形成された第2粒子層とが積層したような状態となる。
なお、第3粒子Cは、正電圧が印加された対向電極8に電気的に吸着されるようにして、分散媒5中を対向電極8へ向かって泳動し、対向電極8に対応する部位(すなわち、底面311)付近に偏在する。
そして、電極7、8間の電圧の印加を停止すると、図16に示すように、液晶分子Lは、配向膜10、11の作用によって、電極7、8の面方向に配向方向が変化する。
この状態では、視認部4が第1粒子Aで覆われているため、表示色として黒色が視認される。そして、本実施形態では、各粒子A〜Cが、電圧印加が停止される直前の状態をより確実により維持することができることから、この黒色表示状態がより確実に保持されることとなる。
次に、イエロー表示状態(第2状態)について説明する。
図13に示すように、電極7、8間に電圧を印加していない初期状態では、液晶分子Lは、配向膜10、11の配向方向、すなわち、電極7、8の面方向に配向している。
この状態で、例えば、図3(b)に示したように、透明電極7が負、対向電極8が正に帯電するように交番電圧をこれら電極7、8間に印加する。なお、交番電圧の通電時間t1は、第1実施形態におけるイエロー表示状態の場合と同様である。
ここで、交番電圧S1が電極7、8間に印加されると、図17に示すように、液晶分子Lは、電極7、8間に生じた電界の方向に応じて配向する。
これに対して、第1粒子Aは、前記第1実施形態におけるイエロー表示状態の場合と同様に、交番電圧S1が印加されても、泳動速度がほとんど上がらない。このため、交番電圧S1印加の間に泳動する第1粒子Aの泳動距離は、第2粒子Bの泳動距離よりも小さい。
このとき、液晶分子Lが、電極7、8間に生じた電界の方向に応じて配向しているため、第1粒子Aおよび第2粒子Bは、液晶分子Lの間をすり抜けるようにして、その帯電量の絶対値および分極の程度に応じた泳動速度で、電界の方向に沿って容易に泳動する。
これに対して、交番電圧S2〜交番電圧S4が電極7、8間に順次印加されると、第1粒子Aは、交番電圧S1の印加時と同様の泳動と停止を繰り返しながら、位置P2A、位置P3A、位置P4Aに順次移動する。
そして、交番電圧S4の後、電圧印加が停止されると、図18に示すように、液晶分子Lは、配向膜10、11の作用によって、電極7、8の面方向に配向方向を変化させる。
また、各粒子A〜Cは、それぞれ、泳動を停止する。そして、第1粒子Aおよび第2粒子Bは、位置P4A(位置P4Bより対向電極8側)および位置P4Bに留まる。
この時、電極7、8の面方向に配向している液晶分子Lによって、第1粒子Aおよび第2粒子Bは、自重によって沈降するのが阻害または抑制されるため、電圧印加が停止される直前の状態を確実に維持することができる。
この状態では、視認部4が第1粒子Aで覆われているため、表示色としてイエローが視認される。そして、本実施形態では、各粒子A〜Cが、電圧印加が停止される直前の状態を確実に維持することができることにより、このイエロー表示状態を確実に保持することができる。
[1] まず、図19(a)に示すように、第1基体用フィルム32aを用意する。
第1基体用フィルム32aは、前述したような基体3の構成材料によって構成されたフィルムであり、形成すべき凹部31の深さと略等しい厚さを有するものを用意する。
そして、図19(b)に示すように、この第1基体用フィルム32aに、例えば、フォトリソグラフィー技術とエッチング技術を用いて、凹部31に対応する貫通孔を複数形成することにより、第1基体32を得る。
なお、第1基体32は、ナノインプリント技術を用いて形成することもできる。
次いで、図19(d)に示すように、この第2基体33の一方の面に、対向電極8を形成する。
この対向電極8は、スパッタリング法や、真空蒸着法等の気相成膜法を用いて、第2基体33の一方の面のほぼ全面を覆うように金属薄膜を形成し、その後、この金属薄膜をフォトリソグラフィー法等を用いてパターニングすることにより得ることができる。
[3] また、図19(e)に示すように、蓋部4を用意する。
次いで、図19(f)に示すように、この蓋部4の一方の面に、透明電極7を形成する。この透明電極7は、前記対向電極8を形成する際に説明したのと同様にして形成される。
なお、以下では、配向膜10、11として、斜方蒸着法によって形成される無機酸化物膜10a、11aを設ける場合を一例に説明する。なお、配向膜10、11の形成方法(形成工程)は、同様であるので、以下、配向膜10の形成方法を代表に説明する。
なお、第2基体33は、駆動装置930に固定され、後述する蒸着角度(図22中、蒸着角度θ2)を維持した状態で、平行移動可能になっている。また、第2基体33は、図示しない加熱手段により加熱可能となっている。
なお、このとき、第2基体33を、前述の加熱手段により所定の温度に加熱するとともに、駆動装置930により所定の速度で平行移動させる。
これにより、第2基体33上に、複数の細孔100を有する無機酸化物膜10a(配向膜10)が得られる。
また、無機酸化物膜10aの表面積S2は、気化した無機酸化物900が基板に到着した際に形成される構造(カラム構造)の状態に大きく依存しており、蒸着時のチャンバ内の真空度、蒸着レート、第2基体33の温度(基板温度)、蒸着角度θ2等の各種条件を適宜設定することにより調整することができる。
また、蒸着時の基板温度は、20〜150℃程度であるのが好ましく、50〜120℃程度であるのがより好ましい。
また、蒸着レートは、2.5〜25Å/秒程度であるのが好ましく、4〜20Å/秒程度であるのがより好ましい。
また、蒸着角度θ2は、45〜85°程度であるのが好ましく、55〜75°程度であるのがより好ましい。
各種条件を、それぞれ前記範囲に設定することにより、無機酸化物膜10a(配向膜10)を精度よく形成することができる。
[6] 次に、図20(c)に示すように、第1基体32の各貫通孔と蓋部4とによって画成された凹部内に、それぞれ、各粒子A〜Cおよび液晶分子Lを含有する分散媒5を供給する。
分散媒5を凹部内に供給する方法としては、例えば、ディスペンサを用いた滴下法、インクジェット法(液滴吐出法)、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法等の各種塗布法が挙げられるが、これらの中でも、滴下法、またはインクジェット法を用いるのが好ましい。滴下法、またはインクジェット法によれば、分散媒5を、目的とする領域に対して選択的に供給することができることから、凹部内に無駄なく、かつ確実に供給することができる。
なお、分散媒5の凹部内への注入量は、各凹部の容量の7〜8割程度とする。
これにより、各凹部内では、接着剤5aの層の上に、分散媒5の層が積層された状態となる。ここで、接着剤5aの方が、一般的に、分散媒5より密度が高いので、接着剤5aと分散媒5とをこのような位置関係とすることにより、分散媒5と接着剤5aとが混ざり合うのを確実に防止することができる。
また、接着剤5aとしては、例えば、オレフィン系樹脂(接着性ポリオレフィン)のような熱可塑性樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂のような熱硬化性樹脂の前駆体(重合性化合物)等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
[9] 次に、図21(c)に示すように、電気泳動表示シート2の対向電極8側の面と、公知の方法により別途用意された回路基板9とを接合する。
なお、本実施形態では、第2基体33および蓋部4の双方に配向膜を形成することとしたが、かかる構成に限定されず、第2基体33および蓋部4のいずれか一方に配向膜を形成するようにしてもよいし、配向膜の形成を省略するようにしてもよい。ただし、本実施形態のように、第2基体33および蓋部4の双方に配向膜を形成する構成とすることにより、電極7、8の面方向に液晶分子Lをより確実に配向させることができる。
図23は、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。
図23に示す電子ペーパー600は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体601と、表示ユニット602とを備えている。
このような電子ペーパー600では、表示ユニット602が、前述したような電気泳動表示装置1で構成されている。
図24は、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。このうち、図24中(a)は断面図、(b)は平面図である。
図24に示すディスプレイ(表示装置)800は、本体部801と、この本体部801に対して着脱自在に設けられた電子ペーパー600とを備えている。なお、この電子ペーパー600は、前述したような構成、すなわち、図23に示す構成と同様のものである。
このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600は、本体部801に着脱自在に設置されており、本体部801から取り外した状態で携帯して使用することもできる。
また、前述した実施形態では、分散媒中に4種または3種の粒子、すなわち、第1粒子A〜第4粒子D、または、第1粒子A〜第3粒子Cが含有されているものについて説明したが、少なくとも同じ極性に帯電する2つの粒子を含有されていればよく、例えば、第1粒子および第2粒子、または、第3粒子および第4粒子の組み合わせのいずれか一方が含まれていればよい。
Claims (17)
- 互いに色の異なる少なくとも2種の粒子を分散させた液相分散媒が充填された充填部と、
前記充填部の一方側に設けられ、前記充填部内を視認可能な第1電極と、
前記充填部の他方側に設けられた第2電極とを有し、
前記少なくとも2種の粒子は、それぞれ同極に帯電する第1粒子および第2粒子を含んでおり、
前記第1粒子は、前記第2粒子より帯電量の絶対値が大きく、かつ、前記第2粒子より比誘電率が高くなっており、
前記第1電極が、前記第1粒子および第2粒子の極性に対して逆電圧となるように、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することにより、前記第1粒子および前記第2粒子を、前記第1電極側に偏在させるに際し、
前記第1電極と前記第2電極との間に直流電圧を印加することにより、前記第1粒子と第2粒子との帯電量の絶対値の差を利用して、前記第1粒子を前記第2粒子よりも前記第1電極側に位置する第1状態と、
前記第1電極と前記第2電極との間に交番電圧を印加することにより、前記第1粒子と前記第2粒子との比誘電率の差を利用して、前記第2粒子を前記第1粒子よりも前記第1電極側に位置する第2状態とを取り得ることができ、
前記第1状態または前記第2状態のいずれかの状態を選択することにより、前記第1電極を介して視認される前記充填部内の色を変更させるよう構成されていることを特徴とする電気泳動表示シート。 - 前記第1粒子の質量をaとし、前記第2粒子の質量をbとしたとき、b/aは0.5〜2.0である請求項1に記載の電気泳動表示シート。
- 前記第1粒子の帯電量の絶対値をcとし、前記第2粒子の帯電量の絶対値をdとしたとき、c/dは2〜20である請求項2に記載の電気泳動表示シート。
- 前記第1粒子の比誘電率をfとし、前記第2粒子の比誘電率をgとしたとき、f/gは5〜100である請求項3に記載の電気泳動表示シート。
- 前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加し、前記第1粒子の移動距離と前記第2粒子の移動距離とが等しくなるまでの時間をtsとしたとき、
前記第1状態とするための前記直流電圧を前記第1電極と前記第2電極との間に印加する通電時間t1は、前記時間tsよりも長く設定される請求項1または4に記載の電気泳動表示シート。 - 前記時間tsと前記通電時間t1とは、1.5ts<t1≦10tsなる関係を満足する請求項5に記載の電気泳動表示シート。
- 前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加し、前記第1粒子の移動距離と前記第2粒子の移動距離とが等しくなるまでの時間をtsとしたとき、
前記第2状態とするための前記交番電圧を前記第1電極と前記第2電極との間に印加する通電時間t1は、前記時間tsよりも短く設定される請求項1ないし6のいずれかに記載の電気泳動表示シート。 - 前記時間tsと前記通電時間t1とは、0.05ts≦t1<0.5tsなる関係を満足する請求項7に記載の電気泳動表示シート。
- 前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加し、前記第1粒子の移動距離と前記第2粒子の移動距離とが等しくなるまでの時間をtsとしたとき、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加する通電時間t1を、前記時間tsと等しく、またはその近辺に設定することにより、前記第1状態および前記第2状態で視認される前記色の中間色が視認される第3状態を取り得るよう構成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の電気泳動表示シート。 - 前記時間tsと前記通電時間t1とは、0.5ts≦t1≦1.5tsなる関係を満足する請求項9に記載の電気泳動表示シート。
- 前記液相分散媒は、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加した際に、形成される電界の方向に配向する液晶分子を含有する請求項1ないし10のいずれかに記載の電気泳動表示シート。
- 前記液晶分子は、ポジ型ネマチック液晶分子である請求項11に記載の電気泳動表示シート。
- 前記液相分散媒は、カイラル剤を含有する請求項12に記載の電気泳動表示シート。
- 前記充填部は、前記第1電極と前記第2電極との間に、前記液相分散媒と接触するように設けられた配向膜を有し、
前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加していないときに、該配向膜により、前記液晶分子を、前記配向膜の面方向に配向するよう構成されている請求項11ないし13のいずれかに記載の電気泳動表示シート。 - 前記第1粒子は、無彩色の粒子であり、前記第2粒子は、有彩色の粒子である請求項1ないし14のいずれかに記載の電気泳動表示シート。
- 請求項1ないし15のいずれかに記載の電気泳動表示シートと、
前記充填部の他方の側に設けられ、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加するためのスイッチング素子を有する基板とを備えることを特徴とする電気泳動表示装置。 - 請求項16に記載の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008206203A JP5298697B2 (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008206203A JP5298697B2 (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010044114A true JP2010044114A (ja) | 2010-02-25 |
JP5298697B2 JP5298697B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=42015570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008206203A Active JP5298697B2 (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5298697B2 (ja) |
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012008495A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 表示装置 |
US8503067B2 (en) | 2010-10-28 | 2013-08-06 | Seiko Epson Corporation | Display sheet, display device, and electronic apparatus |
US8711468B2 (en) | 2010-10-22 | 2014-04-29 | Seiko Epson Corporation | Display sheet, display device, and electronic apparatus |
JP2014077968A (ja) * | 2012-10-12 | 2014-05-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置 |
CN104062826A (zh) * | 2013-03-18 | 2014-09-24 | 精工爱普生株式会社 | 电光装置、电子设备和电光装置的控制方法 |
JP2017526980A (ja) * | 2014-09-10 | 2017-09-14 | イー インク コーポレイション | 着色電気泳動ディスプレイ |
KR20170136628A (ko) * | 2015-05-11 | 2017-12-11 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 전기영동 디스플레이 유체 |
KR20180004324A (ko) * | 2015-06-01 | 2018-01-10 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 칼라 디스플레이 디바이스 및 이를 위한 구동 방법 |
EP3210076A4 (en) * | 2014-02-19 | 2018-07-04 | E Ink California, LLC | Color display device |
KR20180088495A (ko) * | 2014-01-14 | 2018-08-03 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 풀 컬러 디스플레이 디바이스 |
JP2018146858A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | セイコーエプソン株式会社 | 電気泳動粒子、電気泳動粒子の製造方法、電気泳動分散液、電気泳動シート、電気泳動装置および電子機器 |
KR101921841B1 (ko) | 2014-07-09 | 2018-11-23 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 컬러 디스플레이 디바이스 |
US10380955B2 (en) | 2014-07-09 | 2019-08-13 | E Ink California, Llc | Color display device and driving methods therefor |
US10657869B2 (en) | 2014-09-10 | 2020-05-19 | E Ink Corporation | Methods for driving color electrophoretic displays |
JP2020514799A (ja) * | 2017-01-20 | 2020-05-21 | イー インク カリフォルニア, エルエルシー | 着色有機顔料およびこれを含む電気泳動ディスプレイ媒体 |
US10891906B2 (en) | 2014-07-09 | 2021-01-12 | E Ink California, Llc | Color display device and driving methods therefor |
KR20210066014A (ko) * | 2018-11-30 | 2021-06-04 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 전기 광학 디스플레이들 및 구동 방법들 |
US11266832B2 (en) | 2017-11-14 | 2022-03-08 | E Ink California, Llc | Electrophoretic active delivery system including porous conductive electrode layer |
TWI803880B (zh) * | 2020-06-05 | 2023-06-01 | 美商伊英克加利福尼亞有限責任公司 | 電泳顯示裝置 |
US11686989B2 (en) | 2020-09-15 | 2023-06-27 | E Ink Corporation | Four particle electrophoretic medium providing fast, high-contrast optical state switching |
US11776496B2 (en) | 2020-09-15 | 2023-10-03 | E Ink Corporation | Driving voltages for advanced color electrophoretic displays and displays with improved driving voltages |
US11846863B2 (en) | 2020-09-15 | 2023-12-19 | E Ink Corporation | Coordinated top electrode—drive electrode voltages for switching optical state of electrophoretic displays using positive and negative voltages of different magnitudes |
US11938215B2 (en) | 2019-11-27 | 2024-03-26 | E Ink Corporation | Method for operating a benefit agent delivery system comprising microcells having an electrically eroding sealing layer |
WO2024063210A1 (ko) * | 2022-09-23 | 2024-03-28 | 엔스펙트라 주식회사 | 반사형 맞춤 컬러 표시장치 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002116733A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-04-19 | Seiko Epson Corp | 電気泳動表示装置の駆動方法、駆動回路、および電子機器 |
JP2004191694A (ja) * | 2002-12-12 | 2004-07-08 | Casio Comput Co Ltd | 表示装置 |
JP2005164829A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Ricoh Co Ltd | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び可逆表示体 |
JP2006343458A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Casio Comput Co Ltd | 表示装置 |
JP2007293365A (ja) * | 1995-07-20 | 2007-11-08 | E Ink Corp | 複数のページディスプレイを有する電子ブック |
JP2007310398A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Xerox Corp | 電気泳動ディスプレイ装置における画像表示方法 |
-
2008
- 2008-08-08 JP JP2008206203A patent/JP5298697B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007293365A (ja) * | 1995-07-20 | 2007-11-08 | E Ink Corp | 複数のページディスプレイを有する電子ブック |
JP2002116733A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-04-19 | Seiko Epson Corp | 電気泳動表示装置の駆動方法、駆動回路、および電子機器 |
JP2004191694A (ja) * | 2002-12-12 | 2004-07-08 | Casio Comput Co Ltd | 表示装置 |
JP2005164829A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Ricoh Co Ltd | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び可逆表示体 |
JP2006343458A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Casio Comput Co Ltd | 表示装置 |
JP2007310398A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Xerox Corp | 電気泳動ディスプレイ装置における画像表示方法 |
Cited By (42)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012008495A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 表示装置 |
US8711468B2 (en) | 2010-10-22 | 2014-04-29 | Seiko Epson Corporation | Display sheet, display device, and electronic apparatus |
US8503067B2 (en) | 2010-10-28 | 2013-08-06 | Seiko Epson Corporation | Display sheet, display device, and electronic apparatus |
JP2014077968A (ja) * | 2012-10-12 | 2014-05-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置 |
CN104062826A (zh) * | 2013-03-18 | 2014-09-24 | 精工爱普生株式会社 | 电光装置、电子设备和电光装置的控制方法 |
KR102117775B1 (ko) * | 2014-01-14 | 2020-06-01 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 풀 컬러 디스플레이 디바이스 |
KR20180088495A (ko) * | 2014-01-14 | 2018-08-03 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 풀 컬러 디스플레이 디바이스 |
EP3210076A4 (en) * | 2014-02-19 | 2018-07-04 | E Ink California, LLC | Color display device |
US10380955B2 (en) | 2014-07-09 | 2019-08-13 | E Ink California, Llc | Color display device and driving methods therefor |
US10891906B2 (en) | 2014-07-09 | 2021-01-12 | E Ink California, Llc | Color display device and driving methods therefor |
US11315505B2 (en) | 2014-07-09 | 2022-04-26 | E Ink California, Llc | Color display device and driving methods therefor |
KR101921841B1 (ko) | 2014-07-09 | 2018-11-23 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 컬러 디스플레이 디바이스 |
US10657869B2 (en) | 2014-09-10 | 2020-05-19 | E Ink Corporation | Methods for driving color electrophoretic displays |
TWI646382B (zh) * | 2014-09-10 | 2019-01-01 | 美商電子墨水股份有限公司 | 用以驅動電泳顯示器的方法 |
US10509293B2 (en) | 2014-09-10 | 2019-12-17 | E Ink Corporation | Colored electrophoretic displays |
US11468855B2 (en) | 2014-09-10 | 2022-10-11 | E Ink Corporation | Colored electrophoretic displays |
US10678111B2 (en) | 2014-09-10 | 2020-06-09 | E Ink Corporation | Colored electrophoretic displays |
JP2017526980A (ja) * | 2014-09-10 | 2017-09-14 | イー インク コーポレイション | 着色電気泳動ディスプレイ |
US10372010B2 (en) | 2015-05-11 | 2019-08-06 | E Ink California, Llc | Electrophoretic display fluid comprising five types of particles |
KR102073463B1 (ko) * | 2015-05-11 | 2020-02-04 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 전기영동 디스플레이 유체 |
KR20170136628A (ko) * | 2015-05-11 | 2017-12-11 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 전기영동 디스플레이 유체 |
JP2019204095A (ja) * | 2015-06-01 | 2019-11-28 | イー インク カリフォルニア, エルエルシー | カラーディスプレイデバイスおよびそのための駆動方法 |
KR20180004324A (ko) * | 2015-06-01 | 2018-01-10 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 칼라 디스플레이 디바이스 및 이를 위한 구동 방법 |
KR102165153B1 (ko) * | 2015-06-01 | 2020-10-13 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 칼라 디스플레이 디바이스 및 이를 위한 구동 방법 |
US11493820B2 (en) | 2017-01-20 | 2022-11-08 | E Ink California, Llc | Color organic pigments and electrophoretic display media containing the same |
US11099452B2 (en) | 2017-01-20 | 2021-08-24 | E Ink California, Llc | Color organic pigments and electrophoretic display media containing the same |
JP7139335B2 (ja) | 2017-01-20 | 2022-09-20 | イー インク カリフォルニア, エルエルシー | 着色有機顔料およびこれを含む電気泳動ディスプレイ媒体 |
JP2020514799A (ja) * | 2017-01-20 | 2020-05-21 | イー インク カリフォルニア, エルエルシー | 着色有機顔料およびこれを含む電気泳動ディスプレイ媒体 |
JP2018146858A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | セイコーエプソン株式会社 | 電気泳動粒子、電気泳動粒子の製造方法、電気泳動分散液、電気泳動シート、電気泳動装置および電子機器 |
US11266832B2 (en) | 2017-11-14 | 2022-03-08 | E Ink California, Llc | Electrophoretic active delivery system including porous conductive electrode layer |
KR20210066014A (ko) * | 2018-11-30 | 2021-06-04 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 전기 광학 디스플레이들 및 구동 방법들 |
KR102542696B1 (ko) | 2018-11-30 | 2023-06-13 | 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 | 전기 광학 디스플레이들 및 구동 방법들 |
US11938214B2 (en) | 2019-11-27 | 2024-03-26 | E Ink Corporation | Benefit agent delivery system comprising microcells having an electrically eroding sealing layer |
US11938215B2 (en) | 2019-11-27 | 2024-03-26 | E Ink Corporation | Method for operating a benefit agent delivery system comprising microcells having an electrically eroding sealing layer |
US11868020B2 (en) | 2020-06-05 | 2024-01-09 | E Ink Corporation | Electrophoretic display device |
TWI803880B (zh) * | 2020-06-05 | 2023-06-01 | 美商伊英克加利福尼亞有限責任公司 | 電泳顯示裝置 |
US11837184B2 (en) | 2020-09-15 | 2023-12-05 | E Ink Corporation | Driving voltages for advanced color electrophoretic displays and displays with improved driving voltages |
US11846863B2 (en) | 2020-09-15 | 2023-12-19 | E Ink Corporation | Coordinated top electrode—drive electrode voltages for switching optical state of electrophoretic displays using positive and negative voltages of different magnitudes |
US11776496B2 (en) | 2020-09-15 | 2023-10-03 | E Ink Corporation | Driving voltages for advanced color electrophoretic displays and displays with improved driving voltages |
US11686989B2 (en) | 2020-09-15 | 2023-06-27 | E Ink Corporation | Four particle electrophoretic medium providing fast, high-contrast optical state switching |
US11948523B1 (en) | 2020-09-15 | 2024-04-02 | E Ink Corporation | Driving voltages for advanced color electrophoretic displays and displays with improved driving voltages |
WO2024063210A1 (ko) * | 2022-09-23 | 2024-03-28 | 엔스펙트라 주식회사 | 반사형 맞춤 컬러 표시장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5298697B2 (ja) | 2013-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5298697B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
US11468855B2 (en) | Colored electrophoretic displays | |
JP5119964B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
US7388572B2 (en) | Backplanes for electro-optic displays | |
JP2009116041A (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
CA3105173C (en) | Electro-optic displays and driving methods | |
JP4586819B2 (ja) | 電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP2011048332A (ja) | 電気泳動表示体、電気泳動表示装置、及び電子機器 | |
TWI807419B (zh) | 提供快速、高對比的光學狀態切換的四粒子電泳介質 | |
JP5320869B2 (ja) | 電気泳動表示装置および電子機器 | |
US11735127B2 (en) | Electro-optic displays and driving methods | |
JP5353053B2 (ja) | 電気泳動表示装置および電子機器 | |
KR20130047026A (ko) | 전기영동 매질과, 그를 이용한 전기영동 표시 장치 및 제조 방법 | |
JP4654642B2 (ja) | 電気泳動表示媒体及びその製造方法 | |
KR102671950B1 (ko) | 액티브 매트릭스 백플레인들과의 사용을 위한 고 유전상수를 갖는 층상 구조 | |
US20230386421A1 (en) | Driving sequences to remove prior state information from color electrophoretic displays | |
JP2009205002A (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP2003195361A (ja) | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び表示体 | |
JP2009192638A (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP2013200354A (ja) | 画像表示装置の駆動方法 | |
JP2013011917A (ja) | 電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP2005164828A (ja) | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び可逆表示体 | |
JP2003280047A (ja) | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び表示体 | |
JP2004226550A (ja) | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び可逆表示体 | |
JP2004163683A (ja) | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び表示体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110802 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130305 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130502 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5298697 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |