JP2010044092A - センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な耐衝撃性を有し、小型化が可能なセンサ装置を提供する。
【解決手段】支持部24の枠部10上面と対向する面36、枠部10の支持部24底面と対向する面38、及び第1絶縁層14の錘部12側の側面20により区画された第1凹部30と、質量部26の錘部12上面と対向する面40、錘部12の質量部26底面と対向する面42、及び第2絶縁層18の枠部10側の側面22により区画された第2凹部32と、梁部16の支持部24と質量部26との接続方向上に位置する第1絶縁層14の錘部12側の側面又は第2絶縁層18の枠部10側の側面に形成された第3凹部70と、を有し、第1凹部30の深さ34及び第2凹部32の深さ35が枠部10の幅の3.3%以上5.0%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサ装置に関するものであり、詳細には、枠と梁、及び錘と梁との間に絶縁層を設けたセンサ装置に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)は、機械的要素と電気的要素とを組み合わせた機能部品である。そのMEMSの一例として、ピエゾ抵抗型加速度センサがある(例えば、特許文献1参照)。
図10は、従来のピエゾ抵抗型加速度センサの略断面図である。ピエゾ抵抗型加速度センサ1000の錘部501に加速度による力が加わると、支持部505、及び質量部506と接続されている梁部507が撓み、梁部507に組み込まれたピエゾ抵抗素子508の抵抗値が変化する。この抵抗値変化による電流あるいは電圧の変化を、ピエゾ抵抗に接続した電気配線(不図示)から、支持部505の上面に形成されたメタルパッド509を経由し、外部へ取り出す。この変化を検出することにより加速度の検出を可能としたものである。
また、枠部502上には、酸化膜からなる絶縁層503を介して支持部505が設けられており、錘部501上には、酸化膜からなる絶縁層504を介して質量部506が設けられている。
特開2005−49130号公報
しかしながら、上記構成を有するピエゾ抵抗型加速度センサを製造する際、梁部507を形成するために梁部507の下部をエッチングする工程を有するものの、梁部507の端部に加わる応力集中を緩和するために支持部505、質量部506の底面端部をエッチングする思想はなく、最終的に製造されたものについて、偶発的に支持部505、及び質量部506の底面端部がわずかにエッチングされている。このわずかにエッチングされた部分である、支持部505の側面と絶縁層503の側面との間隔510が非常に狭く、梁部507を絶縁層503の上面端部の辺、及び絶縁層504の上面端部の辺で支えているのと同様であり、急激な衝撃が加わる場合、支持部505と梁部507との境界部や、質量部506と梁部507との境界部に応力が集中し、衝撃により梁部507が破損すやすい問題があった。
この問題を回避するため、従来は梁部の幅、板厚等を調整して耐衝撃性の向上を図っていた。
しかし、加速度センサの縮小化に伴った枠幅の縮小、それに伴う梁幅の縮小、若しくは感度向上を目的とした梁厚の薄膜化を行うことで、耐衝撃性が劣化することになり、小型化と耐衝撃性を両立させることが困難であった。
本発明は、前記問題点に鑑みなされたものであり、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の目的は、良好な耐衝撃性を有し、小型化が可能なセンサ装置を提供することにある。
本発明者は鋭意検討した結果、下記のセンサ装置を用いることにより、上記問題を解決できることを見出し、上記目的を達成するに至った。
即ち、請求項1に記載のセンサ装置は、錘部と、前記錘部を囲って形成された枠部と、前記枠部上に第1絶縁膜を介して設けられた支持部と、前記錘部上に第2絶縁膜を介して設けられた質量部と、前記支持部と前記質量部とを接続している梁部と、前記支持部の前記枠部上面と対向する面、前記枠部の前記支持部底面と対向する面、及び前記第1絶縁膜の前記錘部側の側面、により区画された第1凹部と、前記質量部の前記錘部上面と対向する面、前記錘部の前記質量部底面と対向する面、及び前記第2絶縁膜の前記枠部側の側面、により区画された第2凹部と、前記梁部の前記支持部と前記質量部との接続方向上に位置する前記第1絶縁膜の前記錘部側の側面に形成された第3凹部と、を有し、前記第1凹部の深さ及び前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の3.3%以上であることを特徴とする。
請求項1に記載のセンサ装置によると、第1凹部の深さ、及び第2凹部の深さが前記の範囲にあると、梁部は、支持部の枠部上面と対向する面、及び前記質量部の前記錘部上面と対向する面で支える構造を有し、応力を面で受けることになるため、耐衝撃性を向上させることができる。
また、第1凹部及び第2凹部を設けることにより、梁部に加わる応力が緩和されるため、梁部の幅や厚さを縮小しても、耐衝撃性を向上させることができる。この効果に加え、第3凹部により、前述した応力緩和作用を有する面の面積を、局所的に広くすることができるため、さらなる応力緩和作用を奏し、耐衝撃性を向上させることができる。また、応力を緩和する効果を奏しない箇所の絶縁層をエッチングしていないため、絶縁層と枠部、及び絶縁層と支持部、の接触面積が大きいことから、センサ装置自体の強度も確保することができる。
請求項2に記載のセンサ装置は、請求項1に記載のセンサ装置において、前記第1凹部の深さ、又は前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の5.0%以下であることを特徴とする。
請求項3に記載のセンサ装置は、請求項1又は2に記載のセンサ装置において、前記第3凹部の開口幅が前記接続方向と垂直方向の前記梁部の幅以上に長いことを特徴とする。
請求項4に記載のセンサ装置は、請求項3に記載の発明において、前記第3凹部の開口幅が前記接続方向と垂直方向の前記梁部の幅の2倍以下であることを特徴とする。
請求項5に記載のセンサ装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のセンサ装置において、前記枠部上面の前記梁部側の端部が面取りされていることを特徴とする。
請求項5に記載のセンサ装置によると、請求項1に記載の発明における効果に加え、面取り部を有することにより、梁部が急激に変化し、尚且つ変位量が大きい場合にも、枠部、及び錘部に加わる衝撃を回避し、スティッキングを抑制することができるため、耐衝撃性を向上させることができる。
請求項6に記載のセンサ装置は、錘部と、前記錘部を囲って形成された枠部と、前記枠部上に第1絶縁膜を介して設けられた支持部と、前記錘部上に第2絶縁膜を介して設けられた質量部と、前記支持部と前記質量部とを接続している梁部と、前記支持部の前記枠部上面と対向する面、前記枠部の前記支持部底面と対向する面、及び前記第1絶縁膜の前記錘部側の側面、により区画された第1凹部と、前記質量部の前記錘部上面と対向する面、前記錘部の前記質量部底面と対向する面、及び前記第2絶縁膜の前記枠部側の側面、により区画された第2凹部と、前記梁部の前記支持部と前記質量部との接続方向上に位置する前記第2絶縁膜の前記枠部側の側面に形成された第3凹部と、を有し、前記第1凹部の深さ及び前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の3.3%以上であることを特徴とする。
請求項6に記載のセンサ装置によると、第1凹部の深さ、及び第2凹部の深さが前記の範囲にあると、梁部は、質量部の錘部上面と対向する面で支える構造を有し、応力を面で受けることになるため、耐衝撃性を向上させることができる。
また、第1凹部及び第2凹部を設けることにより、梁部に加わる応力が緩和されるため、梁部の幅や厚さを縮小しても、耐衝撃性を向上させることができる。この効果に加え、第3凹部により、前述した応力緩和作用を有する面の面積を、局所的に広くすることができるため、さらなる応力緩和作用を奏し、耐衝撃性を向上させることができる。また、応力を緩和する効果を奏しない箇所の絶縁層をエッチングしていないため、絶縁層と枠部、及び絶縁層と支持部、の接触面積が大きいことから、センサ装置自体の強度も確保することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のセンサ装置において、前記第1凹部の深さ、又は前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の5.0%以下であることを特徴とする。
請求項8に記載のセンサ装置は、請求項6又は7に記載のセンサ装置において、前記第3凹部の開口幅が前記接続方向と垂直方向の前記梁部の幅以上に長いことを特徴とする。
請求項9に記載のセンサ装置は、請求項8に記載の発明において、前記第3凹部の開口幅が前記接続方向と垂直方向の前記梁部の幅の2倍以下であることを特徴とする。
請求項10に記載のセンサ装置は、請求項6乃至9のいずれかに記載のセンサ装置において、前記枠部上面の前記梁部側の端部が面取りされていることを特徴とする。
請求項10に記載のセンサ装置によると、請求項1に記載の発明における効果に加え、面取り部を有することにより、梁部が急激に変化し、尚且つ変位量が大きい場合にも、枠部、及び錘部に加わる衝撃を回避し、スティッキングを抑制することができるため、耐衝撃性を向上させることができる。
本発明によれば、良好な耐衝撃性を有し、小型化が可能なセンサ装置の製造方法を提供することができる。
参考例のセンサ装置におけるセンサ構造(第1形態)の、錘部に加重が加わる前後のセンサ構造100の部分断面図であり、(B)は、本発明のセンサ装置におけるセンサ構造100の支持部付近部分上面図である。 本発明のセンサ装置におけるセンサ構造(第2形態)の、支持部付近部分上面図である。 本発明のセンサ装置におけるセンサ構造(第3形態)の、支持部付近部分上面図である。 参考例1のセンサ装置におけるセンサ構造(第1形態)の、断面工程図である。 参考例1のセンサ装置におけるセンサ構造(第1形態)の、断面工程図である。 本発明におけるセンサ装置の上面図である。 図6の梁部付近のSIM写真である。 本発明の参考例1におけるセンサ装置の部分断面のSIM写真である。 本発明の実施例3におけるセンサ装置の部分断面のSIM写真である。 従来技術の加速度センサの断面図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、図面には、この
発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係が概略的に示されている
にすぎず、これによりこの発明が特に限定されるものではない。以下の説明において、特定の材料、条件及び数値条件等を用いることがあるが、これは好適例の一つにすぎず、従って、何らこれらに限定されない。
なお、この発明の半導体装置及びその製造方法は、SOI基板等の従来公知の材料を用いて形成することができる。従って、これら材料の詳細な説明は省略する場合もある。
以下、本発明におけるセンサ装置、及びその製造方法について、図面に沿って詳述する。
<センサ装置>
〔第1形態の構造〕
図1(A)は、参考例のセンサ装置における錘部に加重が加わる前後のセンサ構造100(第1形態)の部分断面図であり、図1(B)は、参考例のセンサ装置におけるセンサ構造100の支持部付近部分上面図である。
参考例におけるセンサ構造100は、枠部10、錘部12、第1絶縁層14、第2絶縁層18、支持部24、質量部26、梁部16、第1凹部30、第2凹部32により構成されている。
具体的には、図1(A)左図に示すように、錘部12と、錘部12を囲うように配置された枠部10と、枠部10上に第1絶縁層14を介して設けられた支持部24と、錘部12上に第2絶縁層18を介して設けられた質量部26と、支持部24と質量部26とを接続している梁部16と、支持部24の枠部10の上面と対向する面36、枠部10の支持部24の底面と対向する面38、及び第1絶縁層14の錘部12側の側面20、により区画された第1凹部30と、質量部26の錘部12の上面と対向する面40、錘部12の質量部26の底面と対向する面42、及び第2絶縁層18の枠部10側の側面22、により区画された第2凹部32と、により構成される。
参考例におけるセンサ構造100の錘部12に荷重が加わり、図1(A)右図のように梁部16が撓み、梁部16と支持部24との境界付近48、及び梁部16と質量部26との境界付近50、に応力が集中する。
また、参考例におけるセンサ構造100は、図1(B)に示すように、支持部24、及び梁部16との境界付近48に応力が集中するが、第1絶縁層14の錘部12側の側面20が、支持部24の内周面58より外周面60側に位置しているため、支持部24の内周面58と第1絶縁層14の錘部12側の側面20とで区画された、支持部24の枠部10の上面と対向する面36により、応力が緩和され、耐衝撃性に優れた構造を有する
参考例におけるセンサ構造100の第1凹部30の深さ34は、枠部10の幅54の3.3%以上であり、3.3%以上5.0%以下であることが好ましく、4.0%以上5.0%以下であることが特に好ましい。具体的には、枠部10の幅54が297μmである場合、第1凹部30の深さ34は、10μm以上であり、10μm以上15μm以下であることが好ましく、11.8μm以上15μm以下であることが特に好ましい。第1凹部30の深さ34が枠部10の幅54の3.3%以下であると、応力集中を緩和する作用を有する支持部24の枠部10の上面と対向する面36、及び質量部26の錘部12の上面と対向する面40の面積が小さく、十分に応力を緩和することができず、耐衝撃性が劣化する。また、第1凹部30の深さ34が枠部10の幅54の5.0%以上であると、耐衝撃性は維持するものの、センサ装置の温度特性(特に低温度側)が劣化し、また、第1絶縁層14の強度が劣化する。
また、参考例におけるセンサ構造100の第2凹部32の深さ35が、枠部10の幅54の3.3%以上であり、3.3%以上5.0%以下であることが好ましく、4.0%以上5.0%以下であることが特に好ましい。具体的には、枠部10の幅54が297μmである場合、第1凹部30の深さ34は、10μm以上であり、10μm以上15μm以下であることが好ましく、11.8μm以上15μm以下であることが特に好ましい。第2凹部32の深さ35が、枠部10の幅54の3.3%以下であると、耐衝撃性が劣化し、枠部10の幅54の5.0%以上であると、センサ装置の温度特性(特に低温度側)が劣化し、第2絶縁層18の強度が劣化する。
これらの中でも、特に好ましい態様としては、第1凹部30の深さ34、及び第2凹部32の深さ35が枠部10の幅54の3.3%以上5.0%以下であり、第1凹部30の深さ34、及び第2凹部32の深さ35が同一であることが挙げられる。この場合、加重の加わり方によらず、左右対称に応力を緩和することができ、耐衝撃性にすぐれた構造を有することになる。
〔第2形態の構造〕
本発明におけるセンサ装置のより好ましい態様(第2形態)としては、図2に示すように、第1絶縁層14の錘部12側の側面20、又は第2絶縁層18の枠部10側の側面22に、梁部16に対応するような位置に第3凹部70を有する。
ここで、「梁部16に対応するような位置」とは、梁部16に応力が加わった際、最も応力が集中する箇所を表す。具体的には、梁部16の側面80、及び側面82を支持部24の外周面74の方向に引き出した場合に、側面20との接点76、及び接点78間を開口部とし、凹部の深さ84を梁部16の長手方向とするような凹部を有することを表す。
接点76、及び接点78間の距離は、梁部16に加わる応力を十分に緩和する観点から、梁部16の幅84以上であり、梁部16の幅88の2倍以下であることが好ましい。
凹部の深さ84については、支持部24と梁部16との境界面86から凹部70の底面までの深さが、前述した第1凹部30の深さ34と同様の範囲にあればとくに限定されることはない。
図2に記載の凹部70の形状は矩形であるが、とくにこれに限定されることはなく、例えば、三角形であってもよく、円弧であってもよい。
〔第3形態〕
本発明におけるセンサ装置の特に好ましい態様(第3形態)としては、図3に示すように、枠部10の上面の錘部12側の端部、及び錘部12上面の端部に、枠部10の上面、及び錘部12の上面と40°〜60°の面取り部90、92を備える。
ここで、面取り部90、92は、枠部10の上面、及び錘部12の上面と、面取り部90、92の表面とのなす角Xを表す。
<センサ装置の製造方法>
参考例のセンサ装置の製造方法は、第1基板上に、絶縁層、及び第2基板を設ける工程(以下、適宜、「第1工程」と称する)と、前記第1基板の底面に溝を設け、枠部、及び錘部を形成する工程(以下、適宜、「第2工程」と称する)と、前記枠部、及び錘部の間に前記絶縁層を露出させると同時に、前記錘部の底面を削る工程(以下、適宜、「第3工程」と称する)と、前記絶縁層の露出部をウエットエッチングにより除去する工程(以下、適宜、「第4工程」と称する)と、前記支持部の前記枠部上面と対向する面、前記枠部の前記支持部底面と対向する面、及び前記第1絶縁層の前記錘部側の側面、により区画された第1凹部と、前記質量部の前記錘部上面と対向する面、前記錘部の前記質量部底面と対向する面、及び前記第2絶縁層の前記枠部側の側面、により区画された第2凹部と、を形成し、前記第1凹部の深さ、及び前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の3.3%以上5.0%以下となるように、ウエットエッチングする工程(以下、適宜、「第5工程」と称する)と、を有することを特徴とする。
以下に、図4、図5を用いて詳述する。
〔第1工程〕
図4(A)に示すように、第1半導体基板101、第2半導体基板102、及び絶縁膜103からなるSOI基板を準備する。
〔第2工程〕
第2半導体膜102の表面にCVD法により酸化膜109を積層し、枠部10となる領域に酸化膜109が残るようにホトリソエッチングにより加工する。レジストを取り除いた後、図4(B)に示すように、溝111に対応する領域を露出するようなレジストパターン110を形成する。このレジストパターン110を用いて、図4(C)に示すように従来のドライエッチング技術(GCET:GasChopingEthingTechnology)によりエッチングし、溝111を形成することにより、錘部12と枠部10とを区画する。ここで、溝111の底面には第2半導体膜102が所定膜厚Dだけ残るようにする。
〔第3工程〕
図5(D)に示すように、レジストパターン110を除去し、図5(E)に示すように、酸化膜109をハードマスクとしてドライエッチングすることにより、溝10の底面に残った第2半導体膜102を除去し、絶縁膜103を露出させる。このとき、錘部12の底面も所定膜厚Dだけエッチングされ、枠部10の内側に凹部112が形成され、錘部12の底面と枠部10の底面との間に所定膜厚Dの段差が形成される。
〔第4工程〕
次に、図5(F)に示すように緩衝フッ酸液にSOI基板を浸漬し、酸化膜109を除去するとともに、ウエットエッチングにより絶縁膜103をエッチングすることにより、枠部10と支持部24との間に第1絶縁層14が形成され、質量部26及び錘部12との間に第2絶縁膜18が形成される。
〔第5工程〕
次に、第1絶縁層14の側面20、及び第2絶縁層18の側面22をウエットエッチングし、支持部24の枠部10上面と対向する面36、枠部10の支持部24底面と対向する面38、及び第1絶縁層14の錘部12側の側面20、により区画された第1凹部30と、質量部26の錘部12上面と対向する面40、錘部12の質量部26底面と対向する面42、及び第2絶縁層18の枠部10側の側面22、により区画された第2凹部32と、を形成し、第1凹部30の深さ34、及び第2凹部32の深さ35が、枠部10の幅54の3.3%以上5.0%以下であるセンサ構造100を製造することができる。
なお、第4工程と第5工程とは、連続的に行われる。
〔製造方法の好ましい態様〕
第3工程におけるドライエッチングで用いられるガスは、例えば、C、SF、又はそれらを混合したガスが挙げられる。処理時間は、60分〜100分が好ましい。
第5工程で形成した、第1凹部30の深さ34、及び第2凹部32の深さ35は、ウエットエッチング液の濃度、処理時間により調整することができる。
ここで、ウエットエッチングに試用されるエッチング液としては、弗酸、弗酸を含む混合液が挙げられ、特に、弗酸と弗化アンモニウムとの混合液が好ましい。処理時間は、60分〜100分が好ましい。ここで、ウエットエッチングの処理時間とは、第4工程と第5工程との合計の時間を表す。
これらの中でも、特に好ましい態様としては、エッチング液が弗酸と弗化アンモニウムとの混合液であり、エッチングの処理時間は、60分〜100分である組み合わせが挙げられる。
〔より好ましいセンサ構造の製造方法〕
第1絶縁層14、及び第2絶縁層18の側面に凹部を設ける工程は、前記第2工程の錘部12の加工時におけるレジストパターン110を、所定の前記凹部の形状、及び位置に形成されるように変更することにより設けることができる。
〔特に好ましいセンサ構造の製造方法〕
面取り部は、前記第3工程のドライエッチングのオーバーエッチングにより形成することができる。
面取り部の角度は、エッチング時に用いるガスにより適宜形成することができる。例えば、参考例で好適に用いることができるCとSFとの混合ガスの混合比を適宜変更することにより異方性エッチングが可能とある。
また、オーバーエッチングの処理時間は、前記ドライエッチングの処理時間の40%〜50%が好ましい。
以上より、本発明のセンサ装置は、支持部と枠部の間、又は質量部と錘部の間、に絶縁層を有し、所定の位置に凹部を設けているため、梁部に急激な衝撃が加わった場合でも、梁部の応力を緩和することができるため、耐衝撃性に優れる。また、小型化に対応するため、梁部の幅や板厚を縮小しても、耐衝撃性に優れたセンサ装置を提供することができる。また、参考例のセンサ装置の製造方法により、このようなセンサ装置を容易に製造することができる。
本発明のセンサ装置が有するセンサ構造は、加速度センサ、圧力センサ等のセンサや、インクジェットプリンタのヘッド、ジャイロスコープ、DMD(デジタルミラーデバイス)等に用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
本発明では、種々の用途のうち、加速度センサについて実施した。
図6は、本発明におけるセンサ構造を有する加速度センサ400の上面図である。図6に記載の加速度センサ400は、中央に、錘部上部に位置する質量部26、それを囲うように形成されている支持部24、支持部24と質量部26とに接続されている梁部16を有し、梁部16の端部付近には、ピエゾ抵抗素子203を備え、加速度センサ400の角部付近にはストッパー溝201が設けられている。
図7は、図5中の202領域のSIM写真である。支持部24と梁部16との境界付近に応力集中箇所204が存在する。
(参考例1)
〔参考例1の加速度センサの製造〕
前述の製造工程において、枠部の幅、凹部の深さ、ドライエッチングのガス、ドライエッチングの処理時間、ウエットエッチング液、ウエットエッチング処理時間は、下記に示す条件で行った。
・枠部の幅: 297μm
・凹部の深さ: 10μm
・ドライエッチングのガス: CとSFの混合ガス
・ドライエッチングの処理時間: 70分
・ウエットエッチング液: 弗酸及び弗化アンモニウムの混合液
・ウエットエッチング処理時間: 70分
〔参考例1の加速度センサ〕
上記のようにして製造した加速度センサの部分断面図のSIM写真を図8に示す。枠部10、絶縁層14、及び支持部24により、第1凹部30が形成されている。参考例1で製造した加速度センサは、前述した第1形態のセンサ構造を有する。
〔評価〕
−枠部の幅に対する凹部の深さ−
このようにして製造された参考例1における加速度センサの溝の深さを従来のSIM写真により撮影し、(凹部の深さ/枠部の幅)×100にて得た。
−破損加重−
従来のエアブラウン衝撃試験機を用いて衝撃加重を測定した。結果を表1に示す。
(実施例2)
前述の製造工程のウエットエッチング時におけるレジストパターン110を矩形の凹部が形成されるような形状に変更した以外、参考例1と同様にして加速度センサを製造し、評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例2で製造した加速度センサは、前述した第2形態のセンサ構造を有する。
(実施例3)
前述の製造工程のドライエッチング時におけるオーバーエッチング時間を35分にした以外、参考例1と同様にして加速度センサ500を製造し、評価を行った。結果を表1に示す。また、上記のようにして製造した加速度センサの部分断面図のSIM写真を図9に示す。梁部10には、面取り部501が形成されていることがわかる。この面取り部501の枠部10の上面とのなす角度は、50度であった。また、凹部の深さは15μmであった。なお、実施例3で製造した加速度センサは、前述した第3形態のセンサ構造を有する。
(比較例)
従来技術と同様の製造方法、ずなわち参考例1の製造工程において、第1工程から第4工程を行い、第5工程を行わない製造方法により、加速度センサを製造し、評価を行った。結果を表1に示す。
上記のように、本発明の実施例は、比較例に対して、耐衝撃性に優れる結果が得られた。
10、502 枠部
12、501 錘部
14、503 第1絶縁層
16、507 梁部
18、504 第2絶縁層
20 第1絶縁層の錘部側の側面
22 第2絶縁層の枠部側の側面
24、505 支持部
26、506 質量部
30 第1凹部
32 第2凹部
34 第1凹部の深さ
35 第2凹部の深さ
36 支持部の枠部上面と対向する面
38 枠部の支持部底面と対向する面
40 質量部の錘部上面と対向する面
42 錘部の質量部底面と対向する面
48、72、98、202、204 梁部と支持部との境界付近
50 梁部と質量部との境界付近
54 枠部の幅
56 錘部の幅
58 支持部の内周面
60、74 支持部の外周面
70 第3凹部
76、78 梁部の側面の延長線と、結合部の錘部側の側面との交点(接点)
80、82 梁部の側面
90、92、501 面取り部
100、200、300 センサ構造
101 第1半導体基板
102 第2半導体基板
103 絶縁膜
109 酸化膜
110 レジストパターン
111 溝
201 ストッパー
203、508 ピエゾ抵抗素子
400、1000 加速度センサ
509 メタルパッド
510 支持部の側面と絶縁層との間隔

Claims (10)

  1. 錘部と、
    前記錘部を囲って形成された枠部と、
    前記枠部上に第1絶縁膜を介して設けられた支持部と、
    前記錘部上に第2絶縁膜を介して設けられた質量部と、
    前記支持部と前記質量部とを接続している梁部と、
    前記支持部の前記枠部上面と対向する面、前記枠部の前記支持部底面と対向する面、及び前記第1絶縁膜の前記錘部側の側面、により区画された第1凹部と、
    前記質量部の前記錘部上面と対向する面、前記錘部の前記質量部底面と対向する面、及び
    前記第2絶縁膜の前記枠部側の側面、により区画された第2凹部と、
    前記梁部の前記支持部と前記質量部との接続方向上に位置する前記第1絶縁膜の前記錘部側の側面に形成された第3凹部と、
    を有し、
    前記第1凹部の深さ及び前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の3.3%以上であることを特徴とするセンサ装置。
  2. 前記第1凹部の深さ、又は前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の5.0%以下であることを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
  3. 前記第3凹部の開口幅が前記接続方向と垂直方向の前記梁部の幅以上に長いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセンサ装置。
  4. 前記第3凹部の開口幅が前記接続方向と垂直方向の前記梁部の幅の2倍以下であることを特徴とする請求項3に記載のセンサ装置。
  5. 前記枠部上面の前記梁部側の端部が面取りされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセンサ装置。
  6. 錘部と、
    前記錘部を囲って形成された枠部と、
    前記枠部上に第1絶縁膜を介して設けられた支持部と、
    前記錘部上に第2絶縁膜を介して設けられた質量部と、
    前記支持部と前記質量部とを接続している梁部と、
    前記支持部の前記枠部上面と対向する面、前記枠部の前記支持部底面と対向する面、及
    び前記第1絶縁膜の前記錘部側の側面、により区画された第1凹部と、
    前記質量部の前記錘部上面と対向する面、前記錘部の前記質量部底面と対向する面、及
    び前記第2絶縁膜の前記枠部側の側面、により区画された第2凹部と、
    前記梁部の前記支持部と前記質量部との接続方向上に位置する前記第2絶縁膜の前記枠
    部側の側面に形成された第3凹部と、
    を有し、
    前記第1凹部の深さ及び前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の3.3%以上であることを特徴とするセンサ装置。
  7. 前記第1凹部の深さ、又は前記第2凹部の深さが、前記枠部の幅の5.0%以下であることを特徴とする請求項6に記載のセンサ装置。
  8. 前記第3凹部の開口幅が前記接続方向と垂直方向の前記梁部の幅以上に長いことを特徴
    とする請求項6又は請求項7に記載のセンサ装置。
  9. 前記第3凹部の開口幅が前記接続方向と垂直方向の前記梁部の幅の2倍以下であること
    を特徴とする請求項8に記載のセンサ装置。
  10. 前記枠部上面の前記梁部側の端部が面取りされていることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載のセンサ装置。
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