JP2010043267A - オレフィン重合用の成分と触媒 - Google Patents

オレフィン重合用の成分と触媒 Download PDF

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Abstract

【課題】プロピレンまたはより高級なアルファオレフィンの(共)重合に使用されたとき高い活性と立体特異性を賦与する触媒成分を提供する。
【解決手段】チタン化合物;Mgジハライド;ジエステル、ジケトン、ジアミン、ジエーテルから選択された二官能性電子供与化合物(ED);およびエーテル、エステル、アミン、ケトンから選択された一官能性電子供与体(MD)を含み、ED/MDのモル比を30より大きくする。
【選択図】なし

Description

この発明は、オレフィン重合用の触媒成分、それから得られる触媒とその触媒のオレフィンCH=CHR(Rは水素または1〜12の炭素原子含有の炭化水素基)の(共)重合用への使用に関する。
特に、この発明は、オレフィンの(共)重合に適し、Mg、Ti、ハロゲンと任意に電子供与化合物からなり、特異な方法の使用で得ることができる触媒成分に関する。触媒成分は、プロピレンまたはより高級なアルファオレフィンの(共)重合に使用されたとき高い活性と立体特異性を賦与する。
ポリオレフィン分野で、チーグラ・ナッタ担持触媒が、オレフィン例えばエチレン、プロピレン、ブテン−1などのホモまたはコポリマーの製造に通常用いられている。プロピレンポリマーの製造に用いられる担持触媒の重要な要件の1つは、高い立体特異性と組合せて高収率を与える性能である。マグネシウム含有担体上チタン化合物からなるチーグラ・ナッタ触媒の製造に電子供与化合物の使用がよく知られている。このような電子供与化合物は、特にプロキラルオレフィンの重合が行われるとき触媒の立体特異性を増大するのに、しばしば使用される。一般に、所望の効果を達するのに、電子供与化合物は、製造法の終りに、触媒成分上に認知できかつ有効な量で残存するような量で用いられる。上で説明した効果を得るのに、従来技術で一般に開示された電子供与化合物は、モノまたはポリ官能性のエーテル、エステルとアミンである。時に、WO99/57160に開示のように、特異の性質を賦与される触媒を得るのに、2以上の電子供与化合物の組合せが用いられる。また、この場合に、供与体の量と製造条件は、最終触媒上に、実質量の両供与体を有するように選択される。
国際公開第99/57160号
驚くべきことに、我々は、特異な製造手法で得ることができるある種の担持触媒成分が、従来の触媒以上に収率を増大しうることをここに見出した。
特異な手法は、製造法の終りに、最終触媒成分上に存在しなくてもよいような少量のある電子供与化合物を使用することからなる。しかし、この発明の触媒成分はこのような電子供与化合物と接触させなかった触媒に関して大いに改良される結果となる。
そのため、この発明の1つの目的は、Ti、Mgとハロゲンからなり、
(i)マグネシウムハライドまたは適当な前駆体、
(ii)Mg/MDモル比が少なくとも50のような量で使用される、エーテル、エステル、アミンまたはケトンから選択される一官能性電子供与化合物(MD)、
(iii)式Ti(ORn−y(式中nはチタンの原子価、Yは1とnの間の数、Xはハロゲン、RはC〜C15炭化水素基、および任意に
(iv)電子供与化合物(ED)
を接触させて得ることができるオレフィン重合用の触媒成分である。
好ましくは、触媒成分は、マグネシウムハライドまたは適当な前駆体に、式Ti(ORn−y
(式中nはチタンの原子価、yは1とnの間の数、Xはハロゲン、RはC〜C15炭化水素基)のチタン化合物を、エーテル、エステル、アミンまたはケトンから選択され、Mg/MDモル比が少なくとも50であるような量で使用される一官能性の電子供与化合物(MD)の存在下で接触させることからなる手法で得ることができる。
一官能性電子供与化合物(MD)は、エステルとエーテルから選択し、特にモノカルボン酸系芳香族もしくは脂肪族酸のエステルから選択されるのが好ましい。特に好ましいのは、安息香酸エチル、安息香酸n−ブチル、p−メトキシ安息香酸エチル(p−methoxyethylbenzoate)、p−エトキシ安息香酸エチル、安息香酸i−ブチル、p−トルイル酸エチルである。モノエーテル中特に好ましいのは、脂肪族エーテルと特にテトラヒドロフランやテトラヒドロピランのような環状エーテルである。
上で説明したように、このような一官能性電子供与化合物は、Mg/MDモル比が少なくとも50である量で使用される。この比は60より大きいことが好ましく、70より大きいことがより好ましい。
この発明の触媒成分に使用される好ましいチタン化合物は、TiClとTiClで、その上、式Ti(OR)n−y(式中nはチタンの原子価、yは1とn−1の間の数、Xはハロゲン、RはC1〜10の炭化水素基)のTiハロアルコレートも使用できる。
マグネシウムジハライドが、そのまままたは適当な前駆体の形態で使用できる。特に好ましいのは、活性型のマグネシウムジハライドまたはその適当な前駆体を使用することである。活性型のマグネシウムハライドは、チーグラ・ナッタ触媒の担体として特許文献上広く知られているMgClが好ましい。米国特許第4,298,718号と同4,495,338号が、これらの化合物のチーグラ・ナッタ触媒への使用を最初に記述している。これらの特許から、オレフィン重合用の触媒成分での担体もしくは助担体として使用される活性型のマグネシウムジハライドは、X線スペクトルで特徴付けられる。非活性ハライドのスペクトルのASTM−カード参照で現れる最大強度反射線が強度で減少し、ブロード化している。活性型の好ましいマグネシウムジハライドのX線スペクトルで、最大強度線は、強度を減少し、最大強度が、最大強度線の強度に対し、より低い角度に置換されるハロに代る。活性型のマグネシウムハライドを得る1つの方法は、例えばマグネシウムジアルキル化合物またはグリニャー化合物と、適当なクロル化剤、例えば塩化水素または、ジエチルアンモニムクロリドのようなハロゲン化アルミニウムアルキルとの反応である。
次いで、得られたマグネシウムクロライドを、この発明の触媒成分を得るため、チタン化合物(約80〜135℃の温度で過剰のTiClを用いるのが好ましい)と電子供与化合物(MD)と反応させる。しかし、マグネシウムハライド前駆体を用い、次にチタン化合物との反応中マグネシウムジハライドに変換される触媒成分の製法が好ましい具体例である。好ましい方法によれば、式Ti(OR4−y(式中yは1〜4の間の数、XとRは上で説明したと同一意味)のチタン化合物、好ましくはTiClと、式MgCl・pRIIOH(式中pは0,1と6の間の数で、好ましくは2〜3.5、RIIはC1〜18の炭化水素基)の付加物から誘導されるマグネシウムクロライドを反応させて、固形の触媒成分を作ることができる。この付加物は、付加物と非混和性の不活性炭化水素の存在下で、アルコールとマグネシウムクロリドを付加物融点(100〜130℃)で撹拌条件下で混合することにより球状で適宜作ることができる。
次いで、エマルジョンを急速にクエンチし、付加物を固化させ球状粒子にする。この手法で作られた球状付加物の例は、米国特許第4,399,054号と同4,469,648号に記載されている。得られた付加物は、直接Ti化合物と反応させることができ、また前もって、アルコールのモル数が一般に3以下、好ましくは0.1〜2.5の間にある付加物が得られるように熱調節脱アルコール化(80〜130℃)に付すことができる。Ti化合物との反応は、冷TiCl中に付加物(脱アルコール化されるか、またはそのまま)を懸濁することにより行うことができる。そして混合物は、80〜130℃に加熱され、この温度で0.5〜2時間保持される。TiClとの処理は、1回以上行うことができる。
電子供与化合物MDは、MgCl−アルコール付加物に別に添加できるが、好ましくはTiClとの処理中(好ましくは最初に)添加できる。この具体例で、MDは、−15〜15℃、好ましくは−10〜10℃の範囲の温度で、TiClとMgCl−アルコール付加物の混合物に添加するのが好ましい。上で説明のように、次に、系の温度を80〜130℃に上げ、この温度で0.5〜2時間保持される。その後、スラリーを分別し、固相をTiClとのさらなる処理に付すことができる。立体特異性触媒を製造すべき際は、触媒成分に、MDとは異なるさらなる電子供与化合物(ED)を導入することが必要であろう。ED化合物は、製造法の何れかの段階で添加できるが、少なくとも全量の最初のアリコートが、TiCl、MgCl−アルコール付加物とMD化合物を最初に接触処理する間に添加されるのが好ましい。TiCl、MgCl−アルコール付加物とMDの添加後、混合物が加熱されるときにED化合物を添加するのが特に好ましい。その添加を、混合物が20〜100℃、好ましくは30〜90℃の温度で行うのが特に好ましい。
ED化合物は、ジエステル、ジケトン、ジアミン、ジエーテルのような二官能性電子供与化合物からなる群から選択するのが好ましい。ジエーテルとジカルボン酸のジエステルから選択するのが好ましい。特に好ましいのは、1,3−ジエーテルの群に属する化合物である。特に、好ましい1,3−ジエーテルは、式(I)のものである。
(式中RとRIIは同一または異なり、線状もしくは分枝状C〜C18炭化水素基で、この基は1以上の環状構造を形成できる。RIII基は、同一または異なり、水素またはC〜C18炭化水素基で、RIV基は、同一または異なり、水素であり得ないことを除いてRIIIと同一意味で、R〜RIVの各々は、ハロゲン、N,O,S,Siから選択された異原子を含有できる)。
IVはC1〜6のアルキル基、さらに特にメチルであるのが好ましく、一方、RIII基は水素が好ましい。その上、Rが、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルのとき、RIIは、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、イソペンチル、2−エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、フェニルまたはベンジルであることができ、Rが水素のとき、RIIはエチル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシルエチル、ジフェニルメチル、p−クロロフェニル、1−ナフチル、1−デカヒドロナフチルであることができ、RとRIIは、同一でもよく、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ネオペンチル、フェニル、ベンジル、シクロヘキシルまたはシクロペンチルであることができる。
有利に使用できるエーテルの特別の例には次のものが含まれる。
2−(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2−フェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2−tert−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−クミル−1,3−ジメトキシプロパン、2−(2−フェニルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(2−シクロヘキシルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(p−クロロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(ジフェニルメチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(1−ナフチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(p−フルオロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(1−デカヒドロナフチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジシクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジエチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジエチル−1,3−ジエトキシプロパン、2,2−ジシクロペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジプロピル−1,3−ジエトキシプロパン、2,2−ジブチル−1,3−ジエトキシプロパン、2−メチル−2−エチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−プロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−ベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−フェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−シクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−メチルシクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(p−クロロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(2−フェニルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(2−シクロヘキシルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−イソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(p−メチルフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジフェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−2−シクロペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(シクロヘキシルメチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジエトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジブトキシプロパン、2−イソブチル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ−tert−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジネオペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソ−プロピル−2−イソペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−フェニル−2−ベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロヘキシル−2−シクロヘキシルメチル−1,3−ジメトキシプロパン。
その上特に好ましいのは、式(II)のジエーテルである。
(式中RVIは同一または異なって水素;ハロゲン(好ましくはClとF);線状または分枝状のC〜C20アルキル基、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキルアリールとC〜C20アラルキル基、これらの基は任意にN,O,S,P,Siとハロゲン(炭素または水素原子または両方の置換基として、特にClとF)からなる群より選択された1以上のヘテロ原子を含む、基RIIIとRIVは式(I)で上記の定義通り)。
式(II)と(III)からなる化合物の特別の例は、次のものを含む。
1,1−ビス(メトキシメチル)−シクロペンタジエン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−2,3,4,5−テトラフェニルシクロペンタジエン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−2,3,4,5−テトラフルオロシクロペンタジエン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−3,4−ジシクロペンチルシクロペンタジエン;
1,1−ビス(メトキシメチル)インデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−2,3−ジメチルイデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−2,3,6,7−テトラフルオロインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−4,7−ジメチルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−3,6−ジメチルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−4−フェニルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−4−フェニル−2−メチルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−4−シクロヘキシルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−(3,3,3−トリフルオロプロピル)インデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−トリメチシリルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−トリフルオロメチルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−4,7−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−メチルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−シクロペンチルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−イソプロピルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−シクロヘキシルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−tert−ブチルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−tert−ブチル−2−メチルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−7−フェニルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−2−フェニルインデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−1H−ベンズ[e]インデン;
1,1−ビス(メトキシメチル)−1H−2−メチルベンズ[e]インデン;
9,9−ビス(メトキシメチル)フルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−2,3,6,7−テトラメチルフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−2,3,4,5,6,7−ヘキサフルオロフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−2,3−ベンゾフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−2,3,6,7−ジベンゾフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−2,7−ジイソプロピルフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−1,8−ジクロロフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−2,7−ジシクロペンチルフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−1,8−ジフルオロフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロフルオレン;
9,9−ビス(メトキシメチル)−4−tert−ブチルフルオレン。
ジエステルは、脂肪族または芳香族ジカルボン酸のエステルであることができる。脂肪族ジカルボン酸のエステルの中で、マロネート、グルタレートとサクシネートが特に好ましい。マロネートの中で、式(III)のものが特に好ましい。
(式中Rは、HまたはC〜C20線状または分枝状アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリール基;RはC〜C20線状または分子状アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリール基;RとRは、同一または異なり、C〜C20線状または分枝状アルキル基またはC〜C20シクロアルキル基)
とRは、一級、線状または分枝状C〜C20アルキル基が好ましく、イソブチルまたはネオペンチル基のような一級分枝状C〜C20アルキル基がより好ましい。Rは、特にRがHのとき、線状または分枝状C〜C20アルキル、シクロアルキルまたはアリールアルキル基が好ましく、RはC〜C20二級アルキル、シクロアルキルまたはアリールアルキル基がより好ましい。
好ましいモノ置換マロネート化合物の特別の例は、ジネオペンチル2−イソプロピルマロネート、ジイソブチル2−イソプロピルマロネート、ジ−n−ブチル2−イソプロピルマロネート、ジエチル2−ドデシルマロネート、ジエチル2−t−ブチルマロネート、ジエチル2−(2−ペンチル)マロネート、ジエチル2−シクロヘキシルマロネート、ジネオペンチル2−t−ブチルマロネート、ジネオペンチル2−イソブチルマロネート、ジエチル2−シクロヘキシルメチルマロネート、ジメチル2−シクロヘキシルメチルマロネートである。
好ましいジ置換マロネート化合物の特別の例は、ジエチル2,2−ジベンジルマロネート、ジエチル2−イソブチル−2−シクロヘキシルマロネート、ジメチル2−n−ブチル−2−イソブチルマロネート、ジエチル2−n−ブチル−2−イソブチルマロネート、ジエチル2−イソプロピル−2−n−ブチルマロネート、ジエチル2−メチル−2−イソプロピルマロネート、ジエチル2−イソプロピル−2−イソブチルマロネート、ジエチル2−メチル−2−イソブチルマロネート、ジエチル2−イソブチル−2−ベンジルマロネートである。
芳香族ジカルボン酸の好ましいエステルは、フタル酸のC〜C20アルキルまたはアリールエステルで、置換されていてもよい。その酸のアルキルエステルが好ましい。特に好ましくは、C〜C線状または分枝状アルキルエステルである。特別な例としては、ジエチルフタレート、ジ−n−プロピルフタレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジ−n−ペンチルフタレート、ジ−i−ペンチルフタレート、ビス(2−エチルヘキシル)フタレート、エチルイソブチルフタレート、エチル−n−ブチルフタレート、ジ−n−ヘキシルフタレート、ジイソブチルフタレートがある。
電子供与化合物EDは、普通には1より大きく、好ましくは1.5より大きいTi/EDモル比を与えるような量で存在する。上で説明したようにMD化合物の含量に関しては、溶媒なしの固形触媒成分の全重量に対して1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満の量で、触媒成分中に一般に存在する。ある場合には、MD化合物は固形触媒成分に存在しないこともできる。MDが存在するとき、ED/MDモル比は、10より大きく、好ましくは15より大きく、より好ましくは30より大きい。
上記の好ましい方法で作られると、この発明の触媒成分は、一般に20〜500m/gの間、好ましくは50〜400m/gの間の表面積(B.E.T法による)と、0.2cm/g以上、好ましくは0.2〜0.6cm/gの間の全多孔度(B.E.T法による)を有する。10,000Åまでの半径をもつ細孔による多孔度(Hg法)は一般に0.3〜1.5cm/g、好ましくは0.45〜1cm/gである。
この発明による固形触媒成分は、適当な助触媒と共に反応させて、オレフィンの重合用触媒に変換される。その中で、有機アルミニウム化合物が好ましい。
特にこの発明の目的物は、オレフィンCH=CHR(Rは水素または、C1〜12の炭化水素基である)の重合用触媒で、
(i)Ti、Mg、ハロゲンかつ任意に電子供与化合物(ED)とからなり、マグネシウムハライドまたはその適当な前駆体と、式Ti(ORn−y(式中nはチタンの原子価、yや1とnの間の数、Xはハロゲン、RはC〜C15炭化水素基)のチタン化合物とを、エーテル、エステル、アミンまたはケトンから選択された一官能性電子供与化合物(MD)の存在下で、Mg/MDモル比が少なくとも50であるような量で使用して、接触させることからなる方法で得ることができる、オレフィン重合用触媒成分と、
(ii)アルキルアルミニウム化合物と、任意に
(iii)1以上の電子供与化合物(外部供与体)
との反応生成物からなる。
アルキル−Al化合物(b)は、例えばトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウムのようなトリアルキルアルミニウム化合物から選択されるのが好ましい。トリアルキルアルミニウムと、アルキルアルミニウムハライド、アルキルアルミニウムヒドライドまたはアルキルアルミニウムセスキクロリド、例えばAlEtClとAlEtClとの混合物を使用することも可能である。
外部供与体(c)は、シリコン化合物、エーテル、エステル、例えばエチル4−エトキシベンゾエート、アミン、複素環化合物、特に2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、およびケトンから選択できる。好ましい外部供与体化合物の1つの特別のクラスは、式R Si(OR)c、(式中、aとbは0〜2の整数、cは1〜3の整数、(a+b+c)和は4、R、RとRは任意に異原子を含有する1〜18の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたはアリール基)のシリコン化合物である。
特に好ましいのは、aが1、bが1、cが2で、RとRの少なくとも一つが、任意に異原子を含有する3〜10の炭素原子を有する分枝状アルキル、シクロアルキルまたはアリール基が選択され、RはC〜C10アルキル、特にメチルを示すシリコン化合物である。このような好ましいシリコン化合物の例は、メチルシクロヘキシルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチル−t−ブチルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、2−エチルピペリジル−2−t−ブチルジメトキシシラン、1,1,1−トリフルオロプロピル−メチル−ジメトキシシランと1,1,1−トリフルオロプロピル−2−エチルピペリジエル−ジメトキシシランである。さらに、aが0、cが3、Rが任意に異原子を含有する分枝状アルキルまたはシクロアルキル基、Rがメチルであるシリコン化合物も好ましい。このような好ましいシリコン化合物の例は、シクロヘキシルトリメトキシシラン、t−ブチルトリメトキシシランとテキシル(thexyl)トリメトキシシランである。電子供与化合物(c)は、電子供与化合物(c)に対する有機アルミニウム化合物のモル比が、0.1〜500、好ましくは1〜300、より好ましくは3〜100を与えるような量で用いられる。
前に示したように、触媒は、広範囲のポリオレフィン生成物を得るのに適する。特にこの触媒は、アイソタクチックポリプロピレン、プロピレン誘導単位を85重量%より多い含量で有するプロピレンとエチレン及び/またはアルファオレフィンとの結晶性コポリマーの製造に適する。しかし、この触媒は、例えば高密度エチレンポリマー(HDPE、0.940g/mより大きい密度を有する)、エチレンホモポリマーとエチレンとアルファ−オレフィン(C3〜12)とのエチレンコポリマーを含む;エチレン誘導単位の30〜70%の含量(重量)を有する、エチレンとプロピレンとのエラストマーコポリマーおよびエチレンとプロピレンにジエンの少割含とのエラストマーターポリマー;プロピレンおよびプロピレンとエチレン30重量%までを含有するエチレンとの混合物の逐次重合によって得られるプロピレン耐衝撃性ポリマー;プロピレンと10〜40重量%の1−ブテン誘導単位数の1−ブテンとのコポリマーを作るのに使用することもできる。
上記の観点で、この発明のさらなる目的は、上記の触媒の存在下で行われるオレフィンCH=CHR(Rは水素または1〜12の炭素を有する炭化水素基)の(共)重合法からなる。
オレフィンは、特に、エチレン、プロピレン、ブテン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘキセン−1、オクテン−1から選択できる。
この発明の触媒を使用する重合法は、例えば流動床またはポリマーが機械的に撹拌される条件下の公知技術を使用しても液相または気相の公知技術に従って行うことができる。この発明の触媒は、そのまま直接反応器に導入する重合法で使用できる。しかし、触媒とオレフィンを予備重合することが好ましい具体例を構成する。特に、この具体例は、エチレン、またはプロピンあるいはそれらの1以上のアルファ−オレフィンとの混合物(この混合物は20モル%までのアルファ−オレフィンを含有する)を予備重合させ、固形触媒成分のg当たり約0.1gから固形触媒成分のg当たり約1000gまでのポリマー量を形成するのが特に好ましい。予備重合工程は、0〜80℃、好ましくは5〜50℃の温度で液相または気相中で行うことができる。予備重合工程は、連続重合法の一部としてインラインでまたは別にバッチ法で行うことができる。この発明の触媒とエチレンをバッチで予備重合して、触媒成分のg当たり0.5〜20gのポリマー量を作るのが特に好ましい。この発明の触媒成分から得られる触媒の存在下での主重合法は、例えば流動床またはポリマーが機械的に撹拌される条件下での公知技術を使用する液相または気相の何れかの公知技術に従って行うことができる。重合法は気相で行うのが好ましい。この発明の球状成分を使用できる気相法の例は、WO92/21706、USP5,733,987とWO93/03078に記述されている。この方法で、触媒成分の予備接触工程、予備重合工程、気相重合法は、流動床または機械撹拌床の一連での1以上の反応器からなる。そのため、重合が気相で行われる場合に、この発明の方法は、次の工程:
(a)触媒成分を、重合性オレフィンの非存在下または任意に固形成分(A)のグラム当たり20g以下の量の重合性オレフィンの存在下での接触、
(b)エチレン、またはエチレンと1以上のオレフィンとの混合物(アルファ−オレフィンの20モル%までを含有)の予備重合で、固形成分(A)のグラム当たり約0.1gからグラム当たり約1000gのポリマー量の形成、
(c)(b)からの予備重合されたポリマー触媒系を用いての1以上の流動または機械撹拌床中での、1以上のオレフィンCH=CHR(Rは水素または1〜10の炭素原子を有する炭化水素基)の気相重合、
に従って適宜行われる。
上述のように、予備重合工程は、個別にバッチで行うことができる。この場合に、予備重合触媒は、工程(a)に従い、アルミニウムアルキルと予備接触し、次いで気相重合工程(c)に直接送られる。
ポリマーの分子量は、一般に、水素または分子量を規制できる他の剤を用いて調節できる。必要により、この発明の重合法は、異なった条件下で作動する1以上の反応器中、かつ任意に少なくとも一部を第2反応器で形成されるポリマーを第1反応器にリサイクルして行うことができる。例として、2以上の反応器は、異なる濃度の分子量調節剤または異なる重合温度、あるいは両者で作動できる。
次の実施例は、非限定でこの発明をさらに記述するものである。
特性付け
X.I.の測定
ポリマー2.5gをo−キシレン250mlに135℃で30分間撹拌下に溶解し、溶液を25℃に冷却し、30分後に不溶ポリマーを濾別する。得られる溶液を窒素気流下に蒸発させ、残渣を乾燥し、秤量して、可溶性ポリマーのパーセントを求め、次いで、その差異からX.I.%を決定する。
MIE:ASTEM D−1238条件“E”により190℃で測定されるメルトインデックス
MIL:ASTEM D−1238条件“L”により190℃で測定されるメルトインデックス
実施例
プロピレンの一般重合法
窒素流で70℃で2時間パージした4リットルのオートクレーブで、760mgのAlEt、63mgのシクロヘキシルメチルジメトキシシランと10mgの固形触媒成分を含有する無水ヘキサン75mlを30℃でプロピレン流中に導入した。オートクレーブを閉じ、1.5Nl(ノルマルリットル)の水素を添加し、次いで撹拌下に1.2kgの液体プロピレンを供給した。5分で70℃に上昇させ、重合をこの温度で2時間行った。非反応プロピレンを除去し、ポリマーを回収し、減圧下70℃で3時間乾燥し、次いで秤量Mg残渣を測定のため分析し、触媒活性を計算する。
エチレンの一般重合法
気流下70℃1時間内で脱気した4リットルのオートクレーブに、0.02gの球状触媒成分、13.7mgのシクロヘキシルメチルジメトキシシランと0.5gのAlEtを室温で導入した。オートクレーブを閉じ、250mlのプロパンと20gのプロピレンを30℃に温度を保ちつつ添加した。1.6リットルのプロパンを導入後に、75℃に上昇し、3バールのHと7バールのエチレンを反応器に供給した。重合中、一定の圧力を保つためにエチレンを供給した。3時間後に重合を停止し、球状ポリマーを集め窒素流中70℃で乾燥した。
実施例1
球状担体(MgCl/EtOH付加物)の製造
塩化マグネシウムとアルコールとの付加物を、USP4,399,054の実施例2に記載の方法により、但し、10,000rpmの代わりに2000rpmで操作し製造した。得られた付加物は、ほぼ3モルのアルコールを含有した。
固形成分の製造
機械撹拌器と温度計を備え、窒素でパージした2リットルの4首ガラス反応器に、1500mlのTiClを導入し、−5℃に冷却した。撹拌下に、ミクロ回転随円状HgCl・2.9COHの45gとエチルベンゾエート(EB)の2.8mmolを添加した。Mg/EBモル比は70であった。懸濁液を40℃に加熱し、ジイソブチルフタレート(DIBP)の17.3mmolを添加した。Mg/DIBPモル比は8.5であった。温度を100℃に上昇し、60分間維持した。次いで撹拌を止め、固形生成物を100℃で15分間沈降させ、上澄液を吸上げた。次いで、新たなTiClの1500mlを固形生成物上に添加した。混合物を120℃で30分間反応させ、次いで撹拌を止め、反応器を100℃に冷却した。固形生成物を100℃で15分間沈降させ、上澄液を吸上げた。もう一度、新たなTiClの1500mlを固形生成物に添加した。混合物を120℃で30分間反応させ、撹拌を止め、反応器を100℃に冷却した。固形生成物を100℃で15分間沈降させ、上澄液を吸上げた。固形物を60℃で3回、室温で3回の無水ヘキサン6×600mlで洗浄した。最後に、固形物を減圧乾燥、分析し、テストした。触媒成分の分析と上記方法によりプロピレンの重合の結果を表1に示す。
実施例2
実施例1に開示と同じ手順を繰り返した。ただし、使用したEB量をMg/エチルベンゾエートモル比が90であるような量とした。触媒成分の分析と上記の手順によるプロピレンの重合結果を表1に示す。
比較例1
実施例1に開示の手順を、繰り返した。ただし、エチルベンゾエート(EB)は使用しなかった。触媒成分の分析と上記の手順によるプロピレンの重合結果を表1に示す。
実施例3
MgCl・2.2COH付加物の製造
実施例1に開示と同じ手順に従って製造したほぼ3モルのアルコール含有のMgCl/EtOH付加物を、アルコール含量がMgClモル当たり2.2モルに減少する迄、窒素流中50℃から100℃へ徐々に上昇させる温度に付した。
固形成分の製造
機械撹拌器と温度計を備え、窒素でパージした1リットルの4首ガラス反応器に、800mlのTiClを導入し、−5℃に冷却した。撹拌下に、32gのミクロ回転随円状MgCl・2.2COHと3.3mmolのエチルベンゾエートを添加した。Mg/EBモル比は50であった。
懸濁液を80℃に加熱し、18.8mmolジイソブチルフタレートを添加した。Mg/DIBPモル比は8.5であった。温度を100℃に上昇し、120分間維持した。次いで、撹拌を止め、固形生成物を100℃で15分間沈降させ、上澄液を吸上げた。次に、固形生成物に、800mlの新鮮なTiClを添加した。混合物を120℃で30分間反応させ、撹拌を止め、反応器を100℃に冷却した。固形生成物を100℃で15分間沈降させ、上澄液を吸上げた。再度、800mlの新鮮なTiClを固形生成物に添加した。混合物を120℃で30分間反応させ、撹拌を中止し、反応器を100℃に冷却した。固形生成物を100℃で15分間沈降させ、上澄液を吸上げた。固形物を、60℃で3回、室温で3回無水ヘキサン6×600mlで洗浄した。最後に、固形物を減圧乾燥し、分析し、テストした。
実施例4
実施例3に開示した同じ手順を繰り返す。但し、使用したEBの量をMg/エチルベンゾエートモル比が90となる量とした。触媒成分の分析と上記報告手順によるプロピレンの重合結果は表1に示す。
比較例2
実施例3に開示したと同じ手順を繰り返した。但しEBは使用しなかった。触媒成分の分析と上記報告手順によるプロピレンの重合結果は表1に示す。
実施例5
実施例3に開示したと同じ手順を繰り返した。但し、EBの代わりに、Mg/THFモル比60でテトラヒドロフラン(THF)を使用した。加えて、混合物の温度が40℃のときDIBF(Mg/DIBFモル比8)を添加した。触媒成分の分析と上記報告手順によるプロピレンの重合結果は表1に示す。
実施例6
実施例5に開示したと同じ手順を、繰り返した。但し使用したTHFの量をMg/THFモル比として90となる量とした。触媒成分の分析と上記報告手順によるプロピレンの重合結果は表1に示す。
実施例7
実施例1に開示したと同じ手順を繰り返した。但し、ほぼ3モルのアルコールを含有するMgCl/EtOH付加物を、アルコール含量がMgClモル当たり約1.1モルに減少するまで、窒素気流中50℃から100℃に徐々に上昇する温度に付した。その上、使用したEBの量は、Mg/エチルベンゾエートモル比が60で、DIBFがMg/DIBFモル比が16となるような量で添加した。触媒成分の分析と上記報告手順によるプロピレンの重合結果は表1に示す。
比較例3
実施例7に開示したと同じ手順を、繰り返した。但しEBを使用しなかった。触媒成分の分析と上記報告手順によるプロピレンの重合結果は表1に示す。

Claims (4)

  1. チタン化合物;Mgジハライド;ジエステル、ジケトン、ジアミン、ジエーテルから選択された二官能性電子供与化合物(ED);およびエーテル、エステル、アミン、ケトンから選択された一官能性電子供与体(MD)を含み、
    ED/MDのモル比が30より大きい、オレフィン重合用触媒成分。
  2. 前記MDは、溶媒を含まない固形の前記触媒成分の全量に対して、1wt%未満の量である、請求項1記載の触媒成分。
  3. 前記MDは、溶媒を含まない固形の前記触媒成分の全量に対して、0.5wt%未満の量である、請求項1記載の触媒成分。
  4. (i)式MgCl・pRIIOH(式中、pは0.1〜6の数、RIIは1〜18個の炭素原子を有する炭化水素基)の付加物、
    (ii)Mg/MD比が少なくとも50となる量の、エステル、アミン、ケトン、脂肪族エーテルから選択される一官能性電子供与化合物(MD)、
    (iii)式Ti(ORn−y(式中、nはチタンの原子価、yは1〜nの数、Xはハロゲン、Rは1〜15個の炭素原子を有する炭化水素基)、および
    (iv)ジエステル、ジケトン、ジアミン、ジエーテルから選択される二官能性電子供与化合物(ED)を、ED/MDモル比が30より大きくなる量で接触させて得られる、オレフィン重合用触媒成分。
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