JP2010042949A - カーボン製容器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】浸炭や炭化物化による製品品質の低下を防止でき、年数の経過とともに溶射被膜に亀裂剥離が生じることを防止できるカーボン製容器を提供する。
【解決手段】被焼結材料、ろう付け部品または拡散接合部品を載置する表面に溶射被膜(2、3、4)が形成されたカーボン製容器(1)であって、上記溶射被膜として、ニオブ金属、タンタル金属、Nb−W系合金を含むニオブ合金またはタンタル合金からなるアンダーコート(2)と、Al23、MgO・Al23、Y23、ZrO2、Gd23、Yb23またはZrO2−Y23系の酸化物セラミックス(3、4)からなるトップコートとを順に形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄系金属、鉄系合金、Ti系合金、超硬合金またはサーメットからなる被焼結材料、ろう付け部品または拡散接合部品を載置して、これらを焼成するために用いるカーボン製容器およびその製造方法に関するものである。
一般に、上記カーボン製容器は、サーメットなどからなる被焼結材料を載置して、各種ガスを充填した低真空かつ無酸素雰囲気の炉内で1200℃〜1650℃に加熱して単に焼結させる際、あるいは1200℃〜1650℃に加熱して拡散接合やろう付けなどを行うのに伴って焼結させる際などに用いられている。
そして、このカーボン製容器として従来から使用されているグラファイトトレーなどをそのまま使用した場合には、浸炭などの炭素がグラファイトトレーから被焼結材料に拡散する炭素拡散現象が生じて、被焼結材料を焼結させた製品品質に悪影響を及ぼすという問題があった。さらには、カーボン製容器の炭素と被焼結材料に含まれているコバルトやニッケルなどのバインダー成分とが反応して、溶着等の現象が起こることによっても被焼結材料を焼結して得られた製品品質に悪影響を及ぼすという問題があった。
このため、グラファイトトレーなどのカーボン製容器の上にセラミックスなどによる被膜を形成して、被焼結材料の浸炭を防ぐとともに炭素と被焼結材料とによる溶着現象を防止する必要がある。
これに対して、上記被膜としてカーボン製容器の表面にプラズマ溶射によってZrO280wt%−Y2320wt%複合物を形成したものが提案されている。
ところが、この被膜は、プラズマという高熱源で複合物が瞬時に溶融されるため本来安定な酸化物状態である複合物が酸素欠損型の物質となってしまう。このため、このカーボン製容器を上述の焼結に利用した場合に、カーボン製容器の炭素が皮膜に侵入することによって被膜が炭化物化するため、この炭化物化した被膜と焼結材料との上述の炭素拡散現象や溶着現象によって製品品質に悪影響を及ぼすことが知られている。
そこで、本発明者らは、先に、特許文献1に示すように20wt%超え50wt%以下のZrO2を含むY23−ZrO2複合物の溶射被膜を形成したカーボン製容器を提案している。この複合物の溶射被膜を形成したカーボン製容器によれば、低真空かつ無酸素雰囲気で非常に安定であるY23の組成比率を高くしたため、被膜が酸素欠損型になることを防止して炭化物化することを防ぐことができる。
しかしながら、この溶射被膜を形成したカーボン製容器は、上述の低真空かつ無酸素雰囲気の炉内で1200℃〜1650℃に加熱する際に、溶射被膜とカーボン製容器との境界面において僅かではあるが酸化現象が起こってカーボンが劣化消耗することにより、密着強度が損なわれて繰り返しの使用によって溶射被膜が剥離してしまう。そして、カーボン製容器は、この状態になると使用不能となって溶射被膜の再生処理を行う必要があるという欠点があった。
このため、本発明者らは、さらに特許文献2に示すように80wt%以上のYb 3を含む酸化物の溶射被膜を形成したカーボン製容器を提案している。このYb23を含む酸化物の溶射被膜を形成したカーボン製容器によれば、溶射被膜が酸素欠損型になるのを防止し、かつ酸化現象による劣化を防止して繰り返しの使用に対する耐久性を得ることができる。
ところが、このYb23溶射被膜のカーボン製容器によっても、長時間に及ぶ焼結作業により、溶射被膜の再結晶が生じて、当初から存在していた空孔が小さくなることによる溶射被膜の緻密化に、焼結作業に伴った加熱冷却の繰り返しが加わることによって、溶射被膜に亀裂が入る場合があった。
そこで、本発明者らは、さらに特許文献3に示すように、エルビア含有ジルコニア又はガドリニア含有ジルコニアを主成分とする第1の溶射被膜と、イットリア−ジルコニア複合物又はイットリア−イットリビウム複合物からなる第2の溶射被膜とを順にカーボン製容器に積層形成したものを提案している。この積層溶射被膜を形成したカーボン製容器によれば、第1の溶射被膜は、緻密になりにくいため、亀裂が入るのを抑制でき、第2の溶射被膜は、被焼結材料の溶着を抑制することができる。
特開2002−179485号公報 特開2004−196575号公報 特開2005−281032号公報
しかしながら、この積層溶射被膜を形成したカーボン製容器であっても、第1の溶射被膜を形成する際に、無酸素雰囲気であれば問題ないものの、微量の酸素が存在すると、カーボンとセラミックスである第1の溶射被膜との界面において年月の経過とともにカーボンが酸化してガス化し、密着していた第1の溶射被膜が亀裂あるいは剥離する場合がある。
そこで、カーボン製容器とセラミックスとの密着性を向上させて、被膜の亀裂あるいは剥離などを防止すべく、カーボン製容器からの炭素拡散現象による浸炭の恐れのない金属をセラミックスのアンダーコートとして使用することを検討すると、Ni、Al、Cu、Ptなどの金属の使用が考えられる。ところが、これらの金属は、いずれも融点が低いため、被焼結材料を1200℃〜1650℃に加熱するためのカーボン製容器に用いることが困難である上に、これらの金属あるいは合金の熱膨張係数は、カーボンと比べて大きい。従って、カーボン製容器の上にNiなどの金属による溶射被膜を形成できたとしても、セラミックスの剥離、亀裂或いは脱落などの恐れがある。
さらに、アンダーコートとしての他の金属の使用を検討しても、Wは、その融点が3377℃であるが、直ぐに酸化してWO3となって融点は1473℃となり、高温領域での耐久性に劣る。また、Moは、融点が2630℃であるが、酸化してMO3となって約350℃で昇華するため、高温加熱されるプラズマ溶射などを利用することができない。
従って、アンダーコートとしては、浸炭や炭化物化によって被焼結材料を焼結した製品品質に悪影響を及ぼす恐れがなく、溶射被膜形成の際に微量の酸素が存在しても年月の経過によって被膜に亀裂が入り、あるいは被膜剥離が生じることを防止できる金属あるいは合金、さらに、高融点、耐熱性、耐酸化性を有し、カーボンとの線熱膨張係数(7.4×10-6/℃k)の差が小さい金属あるいは合金を選定する必要がある。
他方、セラミックスとしては、被焼結材料が焼き付かない材料および凝着しない材料であって、水分吸水率が低く、かつ耐熱性および耐酸化性を有する高融点の材料が好適である。さらに、アンダーコートとの線熱膨張係数の差が小さい材料を用いることにより、熱応力を小さくして密着性を向上させることにより被膜剥離を防止する必要がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、上述のように浸炭や炭化物化による製品品質の低下を防止でき、年数の経過とともに溶射被膜に亀裂剥離が生じることを防止できるカーボン製容器を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明者らは、Nb金属若しくはタンタル金属又はこれらの合金が、カーボンとの線熱膨張係数の差が小さいだけでなく、カーボンの拡散係数が小さく、融点も高いこと、特に、Nb−W合金が全率固溶体であって高融点であることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、被焼結材料、ろう付け部品または拡散接合部品を載置する表面に溶射被膜が形成されたカーボン製容器であって、上記溶射被膜として、ニオブ金属、タンタル金属、Nb−W系合金を含むニオブ合金またはタンタル合金からなるアンダーコートと、Al23、MgO・Al23、Y23、ZrO2、Gd23、Yb23またはZrO2−Y23系の酸化物セラミックスからなるトップコートとが順に形成されていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカーボン製容器において、上記アンダーコートは、膜厚10μm以上であって、かつ300μm以下であり、上記トップコートは、膜厚60μm以上であって、かつ570μm以下であることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のカーボン製容器において、上記トップコートは、上記被焼結材料側に設けられた気孔率の高い粗層と、上記アンダーコート側に設けられた上記粗層よりも気孔率の低い緻密層とによって構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のカーボン製容器において、上記粗層は、気孔率が5%以上であって、かつ30%以下であり、上記緻密層は、膜厚が10μm以上であって、かつ70μm以下であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載のカーボン製容器において、上記粗層と上記緻密層とは、同一の酸化物セラミックスからなることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれか一項に記載のカーボン製容器の製造方法であって、上記アンダーコートを溶射形成した後に、上記酸化物セラミックスの粉末を溶融して、プラズマジェットにて高速溶射することにより上記緻密層を形成し、次いで、上記粉末よりも粒径の大きい酸化物セラミックスの粉末を溶融して、プラズマジェットにて上記高速溶射よりも噴出速度の遅い低速溶射により上記粗層を形成することを特徴としている。
ここで、噴出速度とは、粉末供給量(g/min)と異なり、プラズマジェットから噴出する溶融金属の速度(距離/時間)を意味するものである。
請求項1〜5のいずれかに記載のカーボン製容器によれば、ニオブ金属もしくはタンタル金属またはこれらの合金からなるアンダーコートは、浸炭や炭化物化が生じ難く、万が一、炭化物化しても炭化物層が安定であり、これに加えて、カーボンとの線熱膨張係数の差が小さい上に、貫通気孔がなく、酸素がカーボン表面に侵入することもないため、溶射被膜の亀裂や剥離を防止することができる。さらに、耐熱性および耐酸化性を有し、また、アンダーコートを形成する際に微量の酸素が存在して年月の経過とともにカーボンが酸化されてガス化しても亀裂や剥離に至ることを防止できる。
さらにまた、酸化物セラミックスからなるトップコートは、水分吸水率が低く、耐熱性および耐酸化性を有する高融点の材料からなるとともに、被焼結材料が焼き付かない材料および凝着しない材料であるだけでなく、ニオブ金属もしくはタンタル金属またはこれらの合金との熱膨張係数の差が小さいため、被膜剥離を防止することができる。
従って、上述のニオブ金属などからなるアンダーコートを設けることによって年月の経過とともに溶射被膜が亀裂剥離することを防止でき、浸炭や炭化物化による製品品質の低下を防止できる。
特に、請求項2に記載のカーボン製容器によれば、アンダーコートの膜厚を10μm以上とすることによって、被焼結材料を焼結する際に、高温に加熱されて酸素が侵入することによるカーボンの酸化を防ぐことができる。また、アンダーコートの膜厚を300μm以下とすることによって、カーボンが熱膨張や熱収縮した際にも追従性を有して、耐剥離性を有することができる。
さらに、トップコートの膜厚を60μm以上とすることによって、焼結の際に高温に加熱されて熱応力の作用により、亀裂が生じることを防止できるとともに、570μm以下とすることによって、カーボンが熱膨張や熱収縮した際にも追従性を有して、耐剥離性を有することができる。
さらに、請求項3に記載のカーボン製容器によれば、このトップコートを粗層と緻密層とによって構成することにより、粗層は、溶射した際にマイクロクラックが入っていたとしても、亀裂の進展を気孔によって阻止することができ、かつ緻密層は、酸素の侵入を防ぐことにより、金属あるいは合金からなるアンダーコート層の酸化を防止することができる。そのため、年月の経過とともに溶射被膜が亀裂剥離する恐れを排除することができる。
従って、請求項4に記載のカーボン製容器のように、粗層の気孔率を5%以上、かつ30%以下とするとともに、緻密層の膜厚を10μm以上、かつ70μm以下とすることが好ましい。さらに、請求項5に記載のカーボン製容器のように粗層と緻密層とを同一の酸化物セラミックスによって形成することにより、熱膨張係数の差による剥離を阻止することができる。
また、上述のようなカーボン製容器は、請求項6に記載のように、アンダーコートを溶射した後に、酸化物セラミックスの粉末を溶融して、プラズマジェットにて高速溶射することにより緻密層を形成し、次いで、上記粉末よりも粒径の大きい酸化物セラミックスの粉末を溶融して、高速溶射よりも噴出速度の遅い低速溶射により粗層を形成して簡易に得ることができる。
次いで、本発明に係るカーボン製容器について、図1を用いて説明する。
本実施形態のカーボン製容器は、CCコンポジェットやグラファイトなどのカーボンからなる容器基体1と、その被焼結材料を載置する表面に形成された溶射被膜2、3、4とによって概略構成されている。
この容器本体1として、好ましくは強度、耐熱性および酸化防止の観点からCCコンポジェットからなるものが用いられる。
この溶射被膜2、3、4は、アンダーコート2とトップコート3、4とによって構成されており、アンダーコート2は、ニオブ金属、タンタル金属、Nb−W系合金を含むニオブ合金もまたはタンタル合金からなるとともに、膜厚10μm以上かつ300μm以下に形成されている。また、トップコート3、4は、Al23、MgO・Al23、Y23、ZrO2、Gd23、Yb23またはZrO2−Y23系の酸化物セラミックスからなるとともに、膜厚60μm以上かつ570μm以下に形成されている。
さらに、トップコート3、4は、最表面に形成される気孔率の高い粗層4と、アンダーコート2側に形成された上記粗層4よりも気孔率の低い緻密層3とによって構成されており、粗層4は、気孔率が5%以上であって、30%以下であるとともに、膜厚50μm以上かつ500μm以下に形成されている。
このように、粗層4の気孔率を5%以上、30%以下とすることにより緻密層3側への酸素の浸透を阻止する。また、膜厚50μm以上とすることによってトップコートによる亀裂の進展阻止の作用が確実に得られる。その反面、膜厚500μmを超えて厚くしても、亀裂の進展阻止の作用が高まることもなく、カーボン製容器が不要に厚手となって取り扱いにくくなる。
また、緻密層3は、粗層4よりも気孔率が低く、すなわち気孔率が5%未満であって、かつ粗層4側からアンダーコート2側に貫通する貫通気孔を有しないように形成されるとともに、膜厚10μm以上かつ70μm以下に形成されており、好ましくは、粗層4と同一の酸化物セラミックスによって構成されている。
このように、緻密層3の膜厚を10μm以上とすることによって、被焼結材料を焼結する際に高温に加熱されても酸素がアンダーコート2の表面まで侵入しないようにするとともに、緻密層3の膜厚を70μm以下とすることによって、容器基体1が熱膨張や熱収縮した際にも追従可能として被膜の剥離を防止するためである。これにより、緻密層3がアンダーコート2上に直接形成されることによって、アンダーコート2の酸化が防止される。
次いで、上述のカーボン製容器の製造方法について、以下に説明する。
まず、容器基体1の被焼結材料を載置する表面全体に、上述のアンダーコート2を構成する金属あるいは合金をプラズマジェットを用いて溶射形成して、アンダーコート2を形成する。
次いで、このアンダーコート2上に、上述の酸化物セラミックスの粉末を完全に溶融させて高速プラズマジェットによって高速溶射することにより、緻密層3を形成する。その際、酸化物セラミックスの粉末として、好ましくは、平均粒径10〜25μmの細かい粉末を用いる。また、好ましくは、高速プラズマジェットの作動ガスにはAr−H2を用いて、Ar流量に対するH2流量を多くすることにより熱量を高くするとともに、DC出力電流を高く、さらには、溶射距離を短くするとともに粉末の供給量を増す。
次ぎに、この緻密層3上に、緻密層3の場合よりも粗い酸化物セラミックスの粉末を溶融させて、プラズマジェットによって緻密層3の高速溶射よりも噴出速度の遅い低速溶射を行うことにより、粗層4を形成する。その際、酸化物セラミックスの粉末として、好ましくは、平均粒径15〜45μmの粗い粉末を用いるとともに、プラズマジェットの作動ガスAr−H2のAr流量に対するH2流量を減らすことにより熱量を下げる。また、緻密層3の場合よりも、DC出力電流を10%〜20%下げるとともに、粉末供給量を10%〜20%を増加させて、溶射距離を5〜20%長くする。
本実施形態のカーボン製容器およびその製造方法によれば、ニオブ金属などからなるアンダーコート2は、浸炭や炭化物化が生じ難く、容器基体1との線熱膨張係数の差が小さい上に、貫通気孔もなく、酸素が容器基体1の表面に侵入不可能となるため、溶射被膜2、3、4の亀裂剥離を防止することができる。
さらに、酸化物セラミックスからなるトップコート3、4は、水分吸水率がひくく、かつ耐熱性および耐酸化性を有する高融点の材料からなるとともに、被焼結材料が焼き付かない材料および凝着しない材料であるだけでなく、アンダーコート2との熱膨張係数との差が小さいため、被膜剥離を防止することができる。
従って、金属からなるアンダーコート2を設けることによって年月の経過とともに溶射被膜2、3、4が亀裂剥離する恐れも排除できるだけでなく、浸炭や炭化物化による製品品質の低下を防止できる。
特に、アンダーコート2の膜厚を10μm以上とすることによって、被焼結材料を焼結する際に、高温に加熱されて酸素が侵入することによる容器基体1の酸化を防ぐことができるとともに、アンダーコート2の膜厚を300μm以下とすることによって、容器基体1が熱膨張や熱収縮した際にも追従性を有して、耐剥離性を有することができる。
さらに、トップコート3、4の膜厚を60μm以上とすることによって、焼結の際に高温に加熱されて熱応力の作用により、亀裂が生じることを防止できるとともに、570μm以下とすることによって、容器基体1が熱膨張や熱収縮した際にも追従性を有して、耐剥離性を有することができる。
さらに、このトップコート3、4を粗層4と緻密層3とによって構成することにより、溶射した際に粗層4にマイクロクラックが入っていたとしても、亀裂の進展を気孔によって阻止することができ、かつ緻密層3は、酸素の侵入を防ぐことにより、金属あるいは合金からなるアンダーコート層2の酸化を防止することができる。さらに、粗層4と緻密層2とを同一の酸化物セラミックスによって形成することにより、線熱膨張係数の差による剥離を阻止することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態におけるカーボン製容器およびその製造方法に何ら限定されるものでなく、例えば、緻密層3が高速プラズマジェットによって、粗層4がプラズマジェットによってそれぞれ形成されて、緻密層3と粗層4とが異なるプラズマジェットを用いて形成されているものの、緻密層3と粗層4とを同一のプラズマジェットを用いて形成してもよく、噴出速度などを変更すれば足りるものである。
[実施例1]
100mm×100mm×板厚10mmのグラファイト製容器の試験片10を用意して、この試験片10の表面に圧縮空気で表面洗浄を行った後に、試験片10への吹きつけ圧力0.3Mpaのアルミナグリット60メッシュを用いたグリットブラストによる粗面化処理を施した。これにより、グラファイト試験片10の表面粗さがRa10〜15μmとなった。
次いで、この試験片10を、その表面洗浄および粗面化処理を施した表面がガン軸と垂直になるように大気プラズマ溶射ガン装置に設置して、表1に示す粉末を溶融して、溶射することにより順次アンダーコート20、緻密層30、粗層40を形成した。
これにより、溶射被膜20、30、40が形成されたグラファイト試験片10を2分割して、その一方を試料埋め込み用樹脂50に埋め込ませて、断面の組織を金属顕微鏡にて200倍で撮影して、図2に示した。
図2からも判るように、アンダーコート20および緻密層30は、緻密なラメラ構造からなるとともに、粗層40は、気孔が多く存在して、気孔率が10〜15%であった。
次いで、上述の2分割した他方のグラファイト試験片10の粗層40の上に、被焼結材料として超硬合金を載置して、無酸素雰囲気炉にて1600℃で2時間焼結させた後に、炉冷を行う工程を10回繰り返した。
そして、炉から取り出したグラファイト試験片10を観察したところ、超硬合金と溶射被膜40などとの焼き付きも凝着もなく、被膜20、30、40の破壊や剥離も観察されなかった。
さらに、この炉から取り出したグラファイト試験片10を切断して、被膜20、30、40の断面を光学顕微鏡で観察した結果、アンダーコート20に浸炭が確認されたが、その浸炭された膜厚が15μmであることから、超硬合金の浸炭の恐れもなく、実用上支障のない範囲であった。また、緻密層30、粗層40も、亀裂数が若干数増加していたが上述のように破壊や剥離は観察されなかった。
このように、本発明のグラファイト製容器の試験片10は、他に類例のない良好な耐久性を示した。
[実施例2]
300mm×500mm×板厚15mmのグラファイト製容器の試験片を用意して、この試験片の表面に、圧縮空気で表面洗浄を行った後に、実施例1と同一の条件でグリットブラストによる粗面化処理を施すことにより、グラファイト試験片の表面粗さをRa10〜15μmとした。
次いで、この試験片を、その表面洗浄および粗面化処理を施した表面がガン軸と垂直になるように大気プラズマ溶射ガン装置に設置して、表2に示す粉末を溶融して、溶射することにより順次アンダーコート、緻密層、粗層を形成した。
これにより、溶射被膜が形成されたグラファイト試験片を2分割して、その一方の断面の組織を、実施例1と同様の条件で金属顕微鏡にて撮影した。
すると、アンダーコートおよび緻密層は共に緻密なラメラ構造からなり、粗層は、気孔が存在して、気孔率が15〜20%であった。
次いで、上述の2分割した他方のグラファイト試験片の粗層の上に、被焼結材料としてろう付け部品を載置して、真空炉にて1200℃で1時間焼結させた後に、炉冷を行う工程を200回繰り返した。
そして、炉から取り出したグラファイト試験片を観察したところ、ろう付け部品と溶射被膜などとの焼き付きも凝着もなく、被膜の破壊や剥離も観察されなかった。
さらに、この炉から取り出したグラファイト試験片を切断して、被膜の断面を光学顕微鏡で観察した結果、アンダーコートはほとんど浸炭しておらず、炭素の拡散が一部確認されただけであり、この炭素の拡散もアンダーコートのみであることから、ろう付け部品の浸炭の恐れもなく、実用上支障のない範囲であった。また、緻密層、粗層も、亀裂数が若干数増加していたが上述のように破壊や剥離は観察されなかった。
このように、本発明のグラファイト製容器の試験片は、優れた耐久性を示した。
[実施例3]
400mm×600mm×板厚20mmのグラファイト製容器の試験片を用意して、この試験片の表面に、圧縮空気で表面洗浄を行った後に、実施例1と同一の条件でグリットブラストによる粗面化処理を施すことにより、グラファイト試験片の表面粗さをRa10〜15μmとした。
次いで、この試験片を、その表面洗浄および粗面化処理を施した表面がガン軸と垂直になるように大気プラズマ溶射ガン装置に設置して、表3に示す粉末を溶融して、溶射することにより順次アンダーコート、緻密層、粗層を形成した。
これにより、溶射被膜が形成されたグラファイト試験片を2分割して、その一方の断面の組織を、実施例1と同様の条件で金属顕微鏡にて撮影した。
すると、アンダーコートおよび緻密層は共に緻密なラメラ構造からなり、粗層は、気孔が存在して、気孔率が15〜20%であった。
次いで、上述の2分割した他方のグラファイト試験片の粗層の上に、被焼結材料としてFe−Cr−C系焼結成形体部品を載置して、無酸素炉にて1300℃で30分間焼結させた後に、炉冷を行う工程を100回繰り返した。
そして、炉から取り出したグラファイト試験片を観察したところ、焼結成形体部品と溶射被膜などとの焼き付きも凝着もなく、被膜の破壊や剥離も観察されなかった。
さらに、この炉から取り出したグラファイト試験片を切断して、被膜の断面を光学顕微鏡で観察した結果、アンダーコートはほとんど浸炭しておらず、炭素の拡散が一部確認されただけであり、この炭素の拡散もアンダーコートのみであることから、焼結成形体部品の浸炭の恐れもなく、実用上支障のない範囲であった。また、緻密層、粗層も、亀裂数が若干数増加していたが上述のように破壊や剥離は観察されなかった。
このように、本発明のグラファイト製容器の試験片は、優れた耐久性を示した。
[実施例4]
500mm×500mm×板厚15mmのCCコンポジェット製容器の試験片を用意して、この試験片の表面に、圧縮空気で表面洗浄を行った後に、実施例1と同一の条件でグリットブラストによる粗面化処理を施すことにより、CCコンポジェット試験片の表面粗さをRa10〜15μmとした。
次いで、この試験片を、その表面洗浄および粗面化処理を施した表面がガン軸と垂直になるように大気プラズマ溶射ガン装置に設置して、表4に示す粉末を溶融して、溶射することにより順次アンダーコート、緻密層、粗層を形成した。
これにより、溶射被膜が形成されたCCコンポジェット試験片を2分割して、その一方の断面の組織を、実施例1と同様の条件で金属顕微鏡にて撮影した。
すると、アンダーコートおよび緻密層は共に緻密なラメラ構造からなり、粗層は、気孔が存在して、気孔率が20〜30%であった。
次いで、上述の2分割した他方のCCコンポジェット試験片の粗層の上に、被焼結材料としてステンレス鋼焼結成形体部品を載置して、無酸素炉にて1250℃で15分間焼結させた後に、炉冷を行う工程を100回繰り返した。
そして、炉から取り出したCCコンポジェット試験片を観察したところ、焼結成形体部品と溶射被膜などとの焼き付きも凝着もなく、被膜の破壊や剥離も観察されなかった。
さらに、この炉から取り出したCCコンポジェット試験片を切断して、被膜の断面を光学顕微鏡で観察した結果、アンダーコートはほとんど浸炭しておらず、炭素の拡散が一部確認されただけであり、この炭素の拡散もアンダーコートのみであることから、焼結成形体部品の浸炭の恐れもなく、実用上支障のない範囲であった。また、緻密層、粗層も、亀裂数が若干数増加していたが上述のように破壊や剥離は観察されなかった。
このように、本発明のCCコンポジェット製容器の試験片は、優れた耐久性を示した。
[実施例5]
400mm×600mm×板厚20mmのCCコンポジェット製容器の試験片を用意して、この試験片の表面に、圧縮空気で表面洗浄を行った後に、実施例1と同一の条件でグリットブラストによる粗面化処理を施すことにより、CCコンポジェット試験片の表面粗さをRa10〜15μmとした。
次いで、この試験片を、その表面洗浄および粗面化処理を施した表面がガン軸と垂直になるように大気プラズマ溶射ガン装置に設置して、表5に示す粉末を溶融して、溶射することにより順次アンダーコート、緻密層、粗層を形成した。
これにより、溶射被膜が形成されたCCコンポジェット試験片を2分割して、その一方の断面の組織を、実施例1と同様の条件で金属顕微鏡にて撮影した。
すると、アンダーコートおよび緻密層は共に緻密なラメラ構造からなり、粗層は、気孔が存在して、気孔率が10〜20%であった。
次いで、上述の2分割した他方のCCコンポジェット試験片の粗層の上に、被焼結材料として2枚の厚板状のTi部品を重ねたものを載置するとともに、その上に重しを載せた状態で、真空炉にて1350℃で60分間焼結させて拡散接合した。
そして、炉から取り出したCCコンポジェット試験片を観察したところ、Ti部品と溶射被膜などとの焼き付きも凝着もなく、被膜の破壊や剥離も観察されなかった。
さらに、この炉から取り出したCCコンポジェット試験片を切断して、被膜の断面を光学顕微鏡で観察した結果、アンダーコートはほとんど浸炭しておらず、炭素の拡散が一部確認されただけであり、この炭素の拡散もアンダーコートのみであることから、焼結成形体部品の浸炭の恐れもなく、実用上支障のない範囲であった。また、緻密層、粗層も、亀裂数が若干数増加していたが上述のように破壊や剥離は観察されなかった。
このように、本発明のCCコンポジェット製容器の試験片は、優れた耐久性を示した。
本実施形態の溶射被膜2、3、4が形成された容器基体1の断面模式図である。 実施例1の溶射被膜20、30、40が形成されたグラファイト製容器の試験片10の断面を金属顕微鏡で撮影した写真である。
符号の説明
1 容器基体
2 アンダーコート
3 緻密層(トップコート)
4 粗層(トップコート)

Claims (6)

  1. 被焼結材料、ろう付け部品または拡散接合部品を載置する表面に溶射被膜が形成されたカーボン製容器であって、
    上記溶射被膜として、ニオブ金属、タンタル金属、Nb−W系合金を含むニオブ合金またはタンタル合金からなるアンダーコートと、Al23、MgO・Al23、Y23、ZrO2、Gd23、Yb23またはZrO2−Y23系の酸化物セラミックスからなるトップコートとが順に形成されていることを特徴とするカーボン製容器。
  2. 上記アンダーコートは、膜厚10μm以上であって、かつ300μm以下であり、
    上記トップコートは、膜厚60μm以上であって、かつ570μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のカーボン製容器。
  3. 上記トップコートは、上記被焼結材料側に設けられた気孔率の高い粗層と、上記アンダーコート側に設けられた上記粗層よりも気孔率の低い緻密層とによって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカーボン製容器。
  4. 上記粗層は、気孔率が5%以上であって、かつ30%以下であり、
    上記緻密層は、膜厚が10μm以上であって、かつ70μm以下であることを特徴とする請求項3に記載のカーボン製容器。
  5. 上記粗層と上記緻密層とは、同一の酸化物セラミックスからなることを特徴とする請求項3または4に記載のカーボン製容器。
  6. 請求項3ないし5のいずれか一項に記載のカーボン製容器の製造方法であって、
    上記アンダーコートを溶射形成した後に、上記酸化物セラミックスの粉末を溶融して、プラズマジェットにて高速溶射することにより上記緻密層を形成し、次いで、上記粉末よりも粒径の大きい酸化物セラミックスの粉末を溶融して、プラズマジェットにて上記高速溶射よりも噴出速度の遅い低速溶射により上記粗層を形成することを特徴とするカーボン製容器の製造方法。
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