JP2010042917A - 群管理エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 かご6の位置を各検出信号で把握する旧群管理制御11からかごの位置データで検出する新群管理制御30に切換えるリニューアル過程で、旧群管理制御部11と新群管理制御部30とが組込まれた群管理エレベータシステムを実現する。
【解決手段】 旧群管理制御部11に対応するかごの位置を各検出信号を出力する既設のエレベータにおける同期装置13aの同期体21、先行体25の位置を示す位置データDc、Dsを検出して、かごの位置データに変換して新群管理制御部30に送信する。
また、旧群管理制御部11及び新群管理制御部30で生じた呼び9a,34aを互いに送信するとともに、呼びのかごに対する割付(登録)とかごの応答終了の呼び消去を互いに送信するインターフェース装置31を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建屋の昇降路内を移動するかごの位置を、この昇降路の上側に設けられた機械的な同期装置で検出する複数の既設エレベータの制御を旧群管理制御部から新群管理制御部へ切換えるリニューアル工事を実施する過程で生じる旧群管理制御部と新群管理制御部と前記複数の既設エレベータが組込まれた群管理エレベータシステムに関する。
大規模ビルにおいては複数のエレベータが設けられていて、この複数のエレベータは群管理されている。このような複数のエレベータ(1号機、2号機、3号機、4号機、5号機、…)を群管理する群管理制御部においては、各階のエレベータホールに配設された呼びボタン操作による「乗場呼び」が入力されると各エレベータのかご内に設けられた行き先ボタン操作による「かご呼び」を参照して、最も短時間で、該当階へ応答可能なエレベータにこの「乗場呼び」を割付ける。以下、この群管理制御部を旧群管理制御部と称しこの旧群管理制御部で制御される各エレベータを既設エレベータと称する。
このように旧群管理制御部にて群管理される各既設エレベータは図5に示すように構成されている(特許文献1参照)。
建屋に設けられた昇降路1の上部の機械室2に設置された電動機及びメインシーブからなる巻上機3はモータ制御装置4で駆動される。この巻上機3にはメインロープ5が掛け渡されている。メインロープ5の一端にはかご6が吊り下げられ、メインロープ5の他端には釣合錘7が吊り下げられている。
エレベータ制御装置8は、かご6内に設けられた行き先ボタン10の操作による「かご呼び」の指定する階へ運転指令及び速度指令等の制御指令をモータ制御装置4に送出し、巻上機3を回転駆動する。さらに、旧群管理制御部11は前述したように各階の乗場に設置される乗場呼びボタン9の操作による「乗場呼び」を取込む。そして、旧群管理制御部11はこの「乗場呼び」を最適のエレベータの号機に割付(登録)け、この「割付」を割付けた号機のエレベータのエレベータ制御装置8へ送出する。
エレベータ制御装置8は、旧群管理制御部11から「乗場呼び」の「割付」を受領すると、「乗場呼び」の指定する階への運転指令及び速度指令等の制御指令をモータ制御装置4に送出し、巻上機3を回転駆動する。その結果、かご6は指定階へ移動する。
また、昇降路1上部の機械室2にはテープ車12を備えた同期装置13が設置されている。この同期装置13は、既設エレベータにおけるかご6の上下方向位置の機械的な信号検出信号を取出し、旧群管理制御部11及びエレベータ御装置8へ送出する。この同期装置13に設置されるテープ車12の真下の昇降路1の下部にはテープ引張りシーブ14が配置されている。これらテープ車12とテープ引張りシーブ14とに例えば金属板などのテープ15が掛け渡され、当該テープ15にかご6が介挿されている。したがって、かご6が上下移動すると、テープ車12が回転する。
また、昇降路1内の各階の位置には遮蔽板16が取付けられており、かご6側にリミットスイッチ17が設けられている。このリミットスイッチ17は。例えば断面コ字形状部に形成され、遮蔽板16がコ字形状部内を通過したときの遮光信号をエレベータ制御装置8に送出し、前述したエレベータ制御装置8がモータ制御装置4に対するかご停止指令を送出可能にする。
同期装置13内には、図6に示すように、テープ車12に対して一定のギア比Gaで連結された下側チェーンギヤ18と、同期装置13内の天井近傍に取付られた上側チェーンギヤギア19との間に掛られたチェーン20の各位置に、かご6に対応する同期体21と釣合錘7に対応する釣合体22が取付けられている。
したがって、実際のかご6が移動すると、テープ車12が回転し、同期装置13内の下側チェーンギヤ18、下側チェーンギヤ18が動作して、テープ車12が回転して、同期体21がかご6と同一方向に移動する。この同期体21のかご6に対する移動比率は、テープ車12と下側チェーンギヤ18との間のギア比Gaで定まる。例えば、1/50に設定されていると、25階建てのビルにおいては、各階の天井高さが2.5mの場合は、同期装置13の高さは約1mである。したがって、この同期装置13は実際のかご6が上下移動する昇降路1を例えば1/50に縮小したものである。
図7(a)、(b)は、この同期装置13の拡大図である。同期装置13内には、かご6に対応する同期体21の移動路に沿って、各階に対応する各位置に位置検出器23が配設されている。各階の位置検出器23は、自己の階にかご6に対応する同期体21を検出すると、かご検出信号をエレベータ制御装置8、及び旧群管理制御部11へ送出する。
同期体12には、支持アーム24を介して先行体25が取付けられている。この先行体25が、同期体21の移動方向に先行するように、支持アーム24で方向が自動的に定められる。すなわち、図7(a)に示すように、同期体21が上昇している期間は先行体25は、同期体21より上方に位置する。図7(b)に示すように、同期体21が下降している期間は先行体25は、同期体21より下方に位置している。この先行体25と同期体21との間隔は、任意に調整できるが、この例では2階分の距離に設定されている。
先行体25の移動経路に沿って、各階の位置に位置検出器26が取付けられている。各位置検出器26は先行体25を検出すると、先行体検出信号を旧群管理制御部11及びエレベータ制御装置8へ送出する。
図8(a)は、旧群管理制御部11が行う乗場呼びの登録処理を示す流れ図である。各階の乗場に設置される乗場呼びボタン9の操作による一つエレベータの「乗場呼び」が入力されると(ステップS1)、同一階を指定した他のエレベータの「乗場呼び」が既に登録(割付)されていないことを確認の後(S2)、各エレベータのエレベータ制御装置8における「かご呼び」の登録状態を調べ(S3)、今回入力された「乗場呼び」を割付ける最適のエレベータの号機を定めて(S4)、その号機のエレベータに「乗場呼び」を割付(登録)る(S5)。そして、「乗場呼び」を割付たエレベータのエレベータ制御装置8に割付けを送信する(S6)。
当該エレベータのエレベータ制御装置8は、旧群管理制御部11から「乗場呼び」の割付を受領すると、「乗場呼び」の指定する階への運転指令及び速度指令等の制御指令をモータ制御装置4に送出し、巻上機3を回転駆動する。その結果、かご6は指定階へ移動する。
また、旧群管理制御部11は、図8(b)の流れ図に従って、乗場呼びの割付(登録)の消去処理を実施する。各エレベータにおける同期装置13の先行体検出信号が入力すると(Q1)、「乗場呼び」の割付(登録)中であることを確認し(Q2)、入力された先行体検出信号の位置検出器26が取付けられ階が、停止指定階である条件を満たすと(Q3)、対応するかご6が停止すべき(呼び指定階)が、この指定階の2つ手前の階を通過したことが検出されることが確認できた。そして、対応するエレベータのエレベータ制御装置8へ停止指令を送出する(Q4)。エレベータ制御装置8はモータ制御装置4へかご6の減速指令と、停止階の位置検出器23からのかご検出信号の受信を待って、停止指令をモータ制御装置4へ出力する。その結果、かご6は指定階で停止する。その後、この「乗場呼び」の割付(登録)を消去する。
特願2006−199409号公報
しかしながら、上述した複数の既設エレベータ及び旧群管理制御部か組込まれた群管理エレベータシスにおいても、まだ改良すべき次のような課題があった。
近年、大規模ビルに組込まれた複数のエレベータをより効率的に運転するために、コンピュータで各エレベータに対する細やかな運転制御を実施する新群管理制御部が提唱されている。したがって、この新群管理制御部に群管理制御対象となる各エレベータも前述した既設エレベータから、新群管理制御部に対応した新エレベータに更新(リニューアル)する必要がある。
しかしながら、全部の既設エレベータを新エレベータに更新するためには、多大の時間と費用が生じる。したがって、複数台の既設エレベータを、一時的に旧群管理制御部と新群管理制御部とに両方に対応可能として、一時的に、旧群管理制御部と新群管理制御部と複数の既設エレベータが組込まれた群管理エレベータシステムの実現が要望されている。
しかし、この既設エレベータと新エレベータとの最も大きな相違点は、既設エレベータにおいては、各かご6の位置情報を同期装置13における各階の位置検出器23、26のかご検出信号、先行体検出信号で検出するのに対して、新エレベータにおいては、同期装置13は設けられていなくて、各かご6の位置情報は、例えば、巻上機3の回転角度位置等のデジタルの位置データで得ている。
したがって、既設エレベータからかご6の位置データを簡単に得ることが出来ないので、結果として、既設エレベータを改造するか、または新規にかご6の位置検出装置を組込む必要があった。しかしながら、既設エレベータを改造したり、新規にかご6の位置検出装置を組込むことは、そのための工事期間が必要であり、かつ新規のかご6の位置検出装置を組込む場所の確保が困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、既設エレベータの同期装置の各構成部品に簡単な電子部材を取付けることによって、旧群管理制御から新群管理制御へのリニューアル過程において、一時的に旧群管理制御部と新群管理制御部とが組込まれた群管理エレベータシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明は、内部にかごが上下移動制御される昇降路に対して比例縮小された同期装置内に前記かごに連動する同期体及び先行体が組込まれ、この同期装置内の同期体及び先行体が同期装置内の各階の対応位置に達したことを、昇降路内の実際のかご位置及び先行位置として検出可能である複数の既設エレベータを、制御対象エレベータのかご位置を検出信号で取込んで群管理制御を実施する旧群管理制御部の群管理制御から、制御対象エレベータのかご位置を位置データで取込んで群管理制御を実施する新群管理制御部の群管理制御へ切換える過程で生じる、旧群管理制御部と新群管理制御部と前記複数の既設エレベータが組込まれた群管理エレベータシステムにおいて、
旧群管理制御部及び新群管理制御部で生じた呼びを互いに送信するとともに、この呼びのかごに対する割付とかご応答終了の呼び消去とを互いに送信するインターフェース装置と、既設エレベータの同期装置内における同期体及び先行体の各位置データを検出する位置データ検出手段と、この位置データ検出手段で検出された各位置データをかごの位置データ及び先行位置データに変換して新群管理制御部へ送信する位置データ換算手段とを備えたものである。
このように構成された群管理エレベータシステムには、リニューアル前の旧群管理制御部とリニューアル後の新群管理制御部と複数台の既設エレベータが組込まれている。そして、各既設エレベータを、同期装置に対して簡単な電子部材を付加することによって、旧群管理制御部と新群管理制御部との両方の群管理制御部に対応可能にしている。例えば、新群管理制御部に接続された既設エレベータにおいては、既設エレベータの同期装置内における同期体及び先行体の位置データが出力されるので、新群管理制御部は当該既設エレベータに対して、新群管理制御を実施可能である。
また、別の発明においては、位置データ換算手段は、変換したかごの位置データをさらに直列データに変換して新群管理制御部へ送信する。このように直列データに変換して位置データを送信することによって、同期装置内及び同期装置と新群管理制御部間における配線を簡略できる。
さらに、別の発明においては、同期装置内の先行体に同期体から当該先行体までの距離を測定する距離計を取付け、位置データ検出手段は、同期体の位置データに距離計で測定された距離を加算して先行体の位置データとする。このような構成においては、かごの位置データが得られると、この位置データから先行体の位置データを獲て、新群管理制御部へ送出している。
さらに、別の発明においては、同期装置内の各階の対応位置に該当位置を示す位置データ発生装置を取付け、位置データ検出手段は、先行体が各階の対応位置に対向した時点で、当該先行体に取付られたデータ読取器で位置データ発生装置から発生された位置データを当該先行体の位置データとして利用している。
この場合、位置データ発生装置として市販のICタグを採用し、このICタグに記憶されたデジタルの位置データを非接触で読取るデータ読取器を用いることも可能である。
本発明においては、旧群管理制御部から新群管理制御部へのリニューアル段階において、既設エレベータの同期装置の同期体及び先行体の位置データを検出する手段を付加している。したがって、既設エレベータに対して、大幅な改造を実施することなく、旧群管理制御部と新群管理制御部とを組込んだ群管理エレベータシステムを実現でき、エレベータの利用者に多大の不便をかけることなく、エレベータシステムをリニューアル可能である。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わる群管理エレベータシステムの概略構成図である。図5に示す従来の旧群管理制御部11が組込まれた群管理エレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複部分の詳細説明を省略する。
この第1実施形態の群管理エレベータシステムにおいては、旧群管理制御部11と新群管理制御部30とインターフェース装置31が設けられて設けられている。そして、旧群管理制御部11側には、3号機と4号機との2台の既設エレベータ33と、各階に設けられた複数の乗場呼びボタン9が設けられている。一方、新群管理制御部30側には、1号機と2号機との2台の既設エレベータ33と、各階に設けられた複数の乗場呼びボタン34が設けられている。
旧群管理制御部11と新群管理制御部30とに接続された1号機〜4号機の各既設エレベータ33は例えば、図5に示すエレベータ制御装置8を含む基本構成を有する。しかし、同期装置13aにおいては、図2に示すように、図6、図7(a)、(b)に示す従来の同期装置13に組込まれたテープ車12、下側チェーンギヤ18、上側チェーンギヤ19、チェーン20、かご6に対応する同期体21と釣合錘7に対応する釣合体22が取付けられている。さらに、同期体21に支持アーム24介して先行体25が取付けられている。また、各階の位置には位置検出器23、26が取付られている。したがって、この各位置検出器23、26はかご位置検出信号及び先行体検出信号を出力するので、1号機〜4号機の既設エレベータ33は旧群管理制御部11にて群管理制御が可能である。
さらに、この同期装置13aにおいては、テープ車12に対して、基準角度位置からの回転角度を測定する回転計(エンコーダ)35が取付けられている。基準角度位置はかご6が1階に位置した状態であり、この状態で出力される回転角度を示すパルス数Pは「0」に設定されている。
したがって、回転計(エンコーダ)35から出力されるパルス数Pはかご6のかご位置を示す。このかご位置を示すパルス数Pは位置算出部36へ送出される。テープ車12と下側チェーンギヤ18とのギヤ比Gkは固定であるので、位置算出部36は、同期体21のパルス数で示した位置データを得ることができる。
さらに、先行体25が取付けられた支持アーム24の長さは内部に組込まれた小型モータ付きローラで調整可能である。先行体25と同期体21との間の正負を含めた距離は、先行体25に取付けられた距離計37が測定する。そして、距離計37は、ローラの回転数を測定してパルス数Psとして、位置算出部36へ出力する。すなわち、回転計35、距離計37、位置算出部36は、位置データ検出手段を構成する。
位置算出部36は、回転計(エンコーダ)35から出力されるパルス数Pをかご6の位置データDcに変換する。また、位置算出部36は、回転計(エンコーダ)35から出力されるパルス数Pに距離計37から出力されたパルス数Psを加算して先行体25の位置データDsを算出する。位置算出部36は、算出した、先行体12の位置データDs、かご5の位置データDcをデータ変換部38へ送出する。
データ変換部38は、各位置データDs、Dcを直列データに変換して、新群管理制御部30へ送出する。このように、このように直列データに変換して位置データを送信することによって、同期装置13内及び同期装置13と新群管理制御部間30とにおける配線を簡略できる。
図1において、旧群管理制御部11は、自己に接続された各階の乗場呼びボタン9の「乗場呼び」9a、及びインターフェース装置31を介して新群管理制御部30に接続された各階の乗場呼びボタン34の「乗場呼び」34aが入力されると、基本的に、図8(a)の流れ図で説明したように、この「乗場呼び」9a、34aを自己に接続された3号機又は4号機の既設エレベータ33に割付(登録40a)して、割付けたエレベータ33を起動する。さらに、この「乗場呼び」6a、34aの「登録」40aをインターフェース装置31を介して新群管理制御部30へ送信する。
そして、旧群管理制御部11は、「乗場呼び」9a,34aが割付けられ既設エレベータ33に対して、図8(b)に示す「乗場呼び」9a,34aの割付(「登録」40a)に対する消去処理を実施する。そして、この消去41aをインターフェース装置31を介して新群管理制御部30へ送信する。
一方、新群管理制御部30は、新群管理制御用に改造された各階の乗場呼びボタン34の「乗場呼び」34a、及びインターフェース装置31を介して旧群管理制御部11に接続された各階の乗場呼びボタン9の「乗場呼び」9aが入力されると、図8(a)に示す旧群管理制御部11が行う乗場呼び登録処理に示すように、この「乗場呼び」34a、9a、を自己に接続された1号機又は2号機の既設エレベータ33に割付けて、「乗場呼び」34a、9aの割付(「登録」40b)をインターフェース装置31を介して旧群管理制御部11へ送出する。
この新群管理制御部30における乗場呼びの登録(割付)の削除処理は図8(b)に示す旧群管理制御部11が行う乗場呼び削除処理と異なり、図3に示す流れ図に従って実施する。
各エレベータにおける同期装置13aの先行体25の位置データDsが昇降路1の各階の位置データDfに一致すると(R1)、「乗場呼び」34a、9aが登録(割付済み)状態であることを確認し(R2)、先行体25が位置する階が「乗場呼び」34a、9aの指定階である条件を満たすと(R3)、対応するかご6が停止すべき(呼び指定階)が、この指定階の2つ手前の階を通過したことが確認できた。そして、対応する既設エレベータ33のエレベータ制御装置8へ停止指令を送出する(R4)。エレベータ制御装置8はモータ制御装置4へかご6の減速指令を出力する。そして、同期装置13aのかご6の位置データDcが停止階の位置データDfに一致するのを待って、停止指令をモータ制御装置4へ出力する。その結果、かご6は指定階で停止する。そして「乗場呼び」9a,34aの割付(「登録」40b)に対する「消去」41bを、インターフェース装置31を介して旧群管理制御部11へ送信する。
なお、旧群管理制御部11及び新群管理制御部30は、各乗場呼びボタン9、34からの「乗場呼び」34a、9aに対する図8(a)に示す登録(割付)処理過程で、相手側の群管理制御部30、11から同一の「乗場呼び」34a、9aの割付(「登録」40a、40b)が入力された場合は、当該「乗場呼び」34a、9aの登録(割付)処理を中止する。
このように構成された第1実施形態の群管理エレベータシステムにおいては、旧群管理制御部11の各乗場呼びボタン9、及び新群管理制御部30の各乗場呼びボタン34で発生した「乗場呼び」9a,34aは、インターフェース装置31を介して、互いに相手側の群管理制御部30、11にも転送されて、それぞれに接続された各エレベータ33で割付処理が実施されるので、リニューアル工事を開始する前の旧群管理制御部11のみで4台のエレベータ33に割付処理を実施していた従来の群管理エレベータシステムに比較して、群管理エレベータシステムとしての人員の輸送効率が低下することはない。
また、旧群管理制御部11のみ運転制御が可能な、既設エレベータ33の同期装置13aの構成を維持したままで、新群管理制御部30が制御運転できるように、テープ車12に回転計35を取付け、先行体25に距離計37を取付け、さらに、位置算出部36等の小型電子部材を取付ける簡単な作業で、かご6の位置データDcと先行体25の位置データDsを得ている。
したがって、群管理エレベータシステムのリニューアル工事における各エレベータ33の停止時間を大幅に短縮でき、例えば夜間工事を採用することにより、エレベータの利用者に不便をかけることが殆どない。
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態に係わる群管理エレベータシステムの各既設エレベータ33の同期装置13bの概略構成図である。図2に示す第1実施形態の同期装置13aと同一部分には同一符号を付して重複部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態においては、同期装置13bの各階に対応する各位置に設けられた位置検出器26に、該当階の位置データDfを記憶するICタグ42が取付けられている。そして、同期体21に支持アーム24を介して取付られた先行体25に、このICタグ42に対向したときに、このICタグ42に記憶された位置データDfを非接触で読取るデータ読取器43が取付けられている。このデータ読取器43が読取った位置データDfは位置算出部36aに入力される。
位置算出部36aは、データ読取器43から各階の位置データDfが入力入力されると、回転計35のパルス数Pをかご6の位置データDcとしてデータ変換部38へ送出する。
このような構成の第2実施形態の群管理エレベータシステムにおいては、新群管理制御部30が実施する乗場呼びの登録(割付40)の消去(41)処理を実施する。具体的には、図3に示す第1実施形態の流れ図の一部が変更されているのみである。
すなわち、各エレベータにおける同期装置13bの先行体25のデータ読取器43が昇降路1の各階のICタグ42の位置データDfを読取った場合には、「乗場呼び」34a、9aが割付(登録40a)状態であることを確認する。
そして、この読取った位置データDfの示す階が、「乗場呼び」34a、9aの指定階である条件を満たすと、対応するかご6が停止すべき(呼び指定階)が、この指定階の2つ手前の階を通過したことが検出されたと確認できた。そして、対応するエレベータ33のエレベータ制御装置8へ停止指令を送出する。エレベータ制御装置8はモータ制御装置4へかご6の減速指令を出力する。そして、同期装置13aのかご6の位置データDcが停止階の位置データDfに一致するのを待って、停止指令をモータ制御装置4へ出力する。その結果、かご6は指定階で停止する。そして「乗場呼び」9a,34aの割付(「登録」40b)に対する「消去」41bを、インターフェース装置31を介して旧群管理制御部11へ送信する。
したがって、このような構成の第2実施形態の群管理エレベータシステムにおいても、新群管理制御部30は、既設エレベータ33を運転制御でききるので、先に説明した第1実施形態の群管理エレベータシステムとほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
本発明の第1実施形態の群管理エレベータシステムの概略構成を示すブロック図。 同第1実施形態の群管理エレベータシステムに組込まれた既成エレベータの同期装置の詳細構成図。 同第1実施形態の群管理エレベータシステムに組込まれた新群管理制御部の乗場呼び割付(登録)の消去処理を示す流れ図。 本発明の第2実施形態の群管理エレベータシステムに組込まれた既成エレベータの同期装置の詳細構成図。 従来の群管理エレベータシステムの要部を取出して示すブロック図。 同従来の群管理エレベータシステムに組み込まれている既設エレベータの同期装置の詳細構成図。 同既設エレベータの同期装置の動作を示す図。 同従来の群管理エレベータシステムに組込まれている旧群管理制御部の動作を示す流れ図。
符号の説明
1…昇降路、2…機械室、3…巻上機、4…モータ制御装置、6…かご、8…エレベータ制御装置、9,34…乗場呼びボタン、11…旧群管理制御部、12…テープ車、13,13a,13b…同期装置、18…下側チェーンギヤ、19…上側チェーンギヤ、21…同期体、23,26…位置検出器、24…支持アーム、25…先行体、30…新群管理制御部、31…インターフェース装置、33…既設エレベータ、35…回転計、36,36a…位置算出部、37…距離計、38…データ変換部、42…ICタグ、43…データ読取器

Claims (5)

  1. 内部にかごが上下移動制御される昇降路に対して比例縮小された同期装置内に前記かごに連動する同期体及び先行体が組込まれ、この同期装置内の同期体及び先行体が同期装置内の各階の対応位置に達したことを、前記昇降路内の実際のかご位置及び先行位置として検出可能である複数の既設エレベータを、制御対象エレベータのかご位置を検出信号で取込んで群管理制御を実施する旧群管理制御部の群管理制御から、制御対象エレベータのかご位置を位置データで取込んで群管理制御を実施する新群管理制御部の群管理制御へ切換える過程で生じる、旧群管理制御部と新群管理制御部と前記複数の既設エレベータが組込まれた群管理エレベータシステムにおいて、
    前記旧群管理制御部及び前記新群管理制御部で生じた呼びを互いに送信するとともに、この呼びのかごに対する割付とかご応答終了の呼び消去とを互いに送信するインターフェース装置と、
    前記既設エレベータの同期装置内における前記同期体及び先行体の各位置データを検出する位置データ検出手段と、
    この位置データ検出手段で検出された各位置データを前記かごの位置データ及び先行位置データに変換して前記新群管理制御部へ送信する位置データ換算手段と
    を備えたことを特徴とする群管理エレベータシステム。
  2. 前記位置データ換算手段は、変換した各位置データをさらに直列データに変換して前記新群管理制御部へ送信することを特徴とする請求項1記載の群管理エレベータシステム。
  3. 前記同期装置内の前記先行体に前記同期体から当該先行体までの距離を測定する距離計を取付け、
    前記位置データ検出手段は、前記同期体の位置データに前記距離計で測定された距離を加算して前記先行体の位置データとすることを特徴とする請求項1又は2記載の群管理エレベータシステム。
  4. 前記同期装置内の各階の対応位置に該当位置を示す位置データ発生装置を取付け、
    前記位置データ検出手段は、前記先行体が各階の対応位置に対向した時点で、当該先行体に取付られたデータ読取器で前記位置データ発生装置から発生された位置データを当該先行体の位置データとして読取ることを特徴とする請求項1又は2記載の群管理エレベータシステム。
  5. 前記各階の位置データ発生装置は、自己が取付けられた階のデジタルの位置データを記憶するICタグであり、
    前記位置データ検出手段は、前記先行体が各階の対応位置に対向した時点で、前記ICタグに記憶されたデジタルの位置データを非接触で読取るデータ読取器を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の群管理エレベータシステム。
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