JP2010042444A - 熱鋼板の冷却設備および冷却方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱鋼板の上面に冷却水を供給する場合において、高冷却速度で均一に冷却する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】鋼板の熱間圧延ラインに設置される熱鋼板の冷却設備であって、熱鋼板の上面に冷却水を供給するヘッダと、該ヘッダから懸垂した棒状冷却水を噴射する冷却水噴射ノズルと、前記熱鋼板と前記ヘッダとの間に設置される隔壁とを備えるとともに、前記隔壁には、前記冷却水噴射ノズルの下端部を内挿する給水口と、前記熱鋼板の上面に供給された冷却水を前記隔壁上へ排水する排水口とが、多数設けられていることを特徴とする熱鋼板の冷却設備。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱鋼板の冷却設備および冷却方法に関するものである。
熱間圧延によって厚板や薄板などの鋼板を製造するプロセスでは、例えば図8に示すような設備において、熱間粗圧延、仕上圧延を行った後の鋼板(熱鋼板)に、水冷または空冷を行って組織を制御している。水冷によって比較的低い温度、例えば450〜650℃程度に冷却すると、微細なフェライトやベイナイト組織が得られ、鋼板の強度を確保できるので、スプレー冷却水やラミナー冷却水などによって鋼板を冷却する技術が一般的である。また近年では、高い冷却速度を得て組織をより微細化し、鋼板の強度を上げる技術の開発が盛んである。
例えば、大量の棒状のラミナー冷却水を供給して熱鋼板を冷却する技術として特許文献1や特許文献2の技術がある。これは、鋼板の上下面に多数設置したノズルから冷却水を高速で噴射するものであり、非常に高い冷却速度を得ることができ、材料特性に優れた製品を製造出来るとされている。
また、冷却水を供給して熱鋼板を冷却する別の技術として、特許文献3の技術がある。これは、ノズルから噴射した冷却水を鋼板とロールと側壁とで囲まれる領域に充満させてプールを形成するものであり、定常的な冷却状態となって幅方向の冷却むらを低減することができるとされている。
特開2002−239623号公報 特開2004−66308号公報 特開2006−35233号公報
しかしながら、従来の技術は、冷却能力や冷却均一性の確保に問題があった。
特許文献1および2の技術は、冷却水ヘッダと熱延鋼帯との間に設けられる保護板の1つの孔またはスリットを、複数の冷却ノズルから噴射した冷却水が通過するとともに、鋼帯に供給された冷却水が同じ孔またはスリットから排出されるものである。すなわち、噴射口と排水口の機能が共存するから、図9に示すように冷却排水の流れはノズル先端から噴射される棒状冷却水にとって逆流であり、流動抵抗となっていた。また、鋼板に到達した後の排出水はお互いにぶつかり合って上昇し、ノズル口と兼用である排水口に到達するまでに流路が曲げられるので、この部分が淀みとなって、排出水の円滑な流れが妨げられていた。
このように、特許文献1および2の技術では、鋼帯表面へ供給された冷却水の円滑な排出にやや難があることがわかった。従って、冷却水が確実に鋼板に届くようにするためには、ヘッダに高い噴射圧力をかけて、冷却水を高速噴射しなければならないため設備費がかかるという問題がある。
また、スリット状の孔を開けると、保護板のスリット間の部分は細い板状となるため、この部分の剛性が低下し、反った鋼板が冷却設備に侵入して衝突した場合、設備を損傷する危険性もある。従って、冷却処理する鋼板の板厚が2〜3mmでは問題ないが、15mm以上になると設備損傷を防止するために板厚が厚い保護板を使用しなければならないのでスリットの加工が難しくなるという問題もある。
さらに、大きさが異なるスリット状の孔を開けると、ノズルの位置によって流動抵抗が異なるため鋼板の幅方向に冷却温度むらが発生するという問題も生じる。
特許文献3の技術は、鋼板上面に供給された冷却水が鋼板とロールと側壁とで囲まれた空間でプールを形成し、上方に抜けていく構造となっているので、該空間に冷却水が充満するには時間がかかるため、鋼板の先端数mの範囲では、冷却水の状態が非定常となり、鋼板長手方向の冷却温度むらや反りが発生し易いという問題がある。
また、特許文献3の技術では、側壁を設けない場合についても記載されているが、この場合には、図12に点線矢印で示すように、ガイド板上を排出水が幅方向端部へ向けて流れることとなる。ここで、特許文献3の技術では、冷却ノズルの先端はガイド板よりも上方にあるから、排出水の幅方向流れが冷却ノズルから噴射される冷却水と干渉してしまう。
この幅方向流れは鋼板幅方向端部ほど多くなるため、干渉は鋼板幅方向端部側ほど強くなり、冷却ノズルから噴射される冷却水の一部または全部が鋼板上面に到達することができなくなるので、幅方向に均一な冷却を行うことができない。
本発明は、上記に鑑み、熱鋼板の上面に冷却水を供給する場合において、高冷却速度で均一に冷却する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
(1)第一の発明は、鋼板の熱間圧延ラインに設置される熱鋼板の冷却設備であって、熱鋼板の上面に冷却水を供給するヘッダと、該ヘッダから懸垂した棒状冷却水を噴射する冷却水噴射ノズルと、前記熱鋼板と前記ヘッダとの間に設置される隔壁とを備えるとともに、前記隔壁には、前記冷却水噴射ノズルの下端部を内挿する給水口と、前記熱鋼板の上面に供給された冷却水を前記隔壁上へ排水する排水口とが、多数設けられていることを特徴とする熱鋼板の冷却設備である。
(2)第二の発明は、隔壁に設けられた排水口の総断面積およびヘッダ下面と隔壁上面とに囲まれた空間内での鋼板幅方向流路断面積が、いずれも冷却水噴射ノズル内径の総断面積の1.5倍以上であることを特徴とする第一の発明に記載の熱鋼板の冷却設備である。
(3)第三の発明は、ヘッダの前後に水切用ロールを配したことを特徴とする第一の発明または第二の発明に記載の熱鋼板の冷却設備である。
(4)第四の発明は、冷却水噴射ノズルの内径3〜8mm、長さ120〜240mm、前記冷却水噴射ノズル下端から熱鋼板表面までの距離を30〜120mm、前記冷却水噴射ノズルから噴射される冷却水の流速を6m/s以上、水量密度を1.5〜4.0m/m ・minとすることを特徴とする第一の発明から第三の発明のいずれかに記載の熱鋼板の冷却設備である。
(5)第五の発明は、隔壁に設けられた給水口に内挿した冷却水噴射ノズルの外周面と前記給水口の内面との隙間を3mm以下とすることを特徴とする第一の発明から第四の発明のいずれかに記載の熱鋼板の冷却設備である。
(6)第六の発明は、鋼板幅方向に並んだ冷却水噴射ノズルのうち、鋼板搬送方向の最上流側列の冷却水噴射ノズルは、鋼板搬送方向の上流方向へ15〜60度傾けられ、鋼板搬送方向の最下流側列の冷却水噴射ノズルは、鋼板搬送方向の下流方向へ15〜60度傾けられてなることを特徴とする第一の発明から第五の発明のいずれかに記載の熱鋼板の冷却設備である。
(7)第七の発明は、熱間圧延後の熱鋼板を冷却するに際し、第一の発明から第六の発明のいずれかに記載の熱鋼板の冷却設備から噴射する棒状冷却水により、鋼板上面側を冷却することを特徴とする熱鋼板の冷却方法である。
本発明の熱鋼板の冷却設備および冷却方法を用いることにより、高い冷却速度が得られ、鋼板を目標温度まで早く冷却できるので、生産性向上に寄与できる。また、鋼板上面の冷却を、鋼板幅方向に温度むらがなく、均一に行うことができるので、品質の高い鋼板を製造することができる。
本発明の一実施形態に係る冷却設備の側面図である。 本発明の一実施形態に係る他の冷却設備の側面図である。 本発明の一実施形態に係る隔壁のノズル配置例を説明する図である。 隔壁上の冷却排水の流れを説明する図である。 隔壁上の冷却排水の他の流れを説明する図である。 従来例による鋼板幅方向温度分布を説明する図である。 本発明による鋼板幅方向温度分布を説明する図である。 厚板圧延ラインの概略を説明する図である。 従来例による冷却水の流れを説明する図である。 本発明例による冷却水の流れを説明する図である。 本発明例の隔壁上の冷却排水との非干渉を説明する図である。 ノズル先端が隔壁よりも上方にある場合の隔壁上の冷却排水との干渉を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を参照して説明する。なお、ここでは、本発明を厚板圧延プロセスでの鋼板の冷却に用いた場合を例にして述べる。
図8は、本発明の実施に供する厚板圧延ラインの一例を示す概略図である。
加熱炉から抽出されたスラブは圧延機によって粗圧延と仕上圧延が施され、所定の仕上温度、仕上板厚とされた後、オンラインにて加速冷却設備に搬送される。冷却前にプリレベラを通して鋼板の形状を整えてから加速冷却を行うのが冷却後の鋼板形状には好適である。加速冷却設備では、上面冷却設備と下面冷却設備とから噴射される冷却水によって鋼板は所定温度まで冷却される。その後、必要に応じてホットレベラで鋼板の形状が矯正される。
そして、図1は本発明の一実施の形態における上下面冷却設備を示した図で、冷却ノズルの配置を示した側面図である。
上面冷却設備は、熱鋼板12の上面に冷却水を供給するヘッダ1と、該ヘッダ1から懸垂した冷却水噴射ノズル3と、ヘッダ1と熱鋼板12との間に鋼板幅方向に渡り水平に設置され多数の貫通孔(給水口6と排水口7)を有する隔壁5とを備えている。そして、冷却水噴射ノズル3は棒状の冷却水を噴射する円管ノズル3からなり、その先端が前記隔壁5に設けられた貫通孔(給水口6)に内挿されて隔壁5の下端部より上方になるように設置されている。なお、冷却水噴射ノズル3は、ヘッダ1内の底部の異物を吸い込んで詰まるのを防止するため、その上端がヘッダ1の内部に突出するように、ヘッダ1内に貫入させることが好ましい。
ここで、本発明における棒状冷却水とは、円形状(楕円や多角の形状も含む)のノズル噴出口からある程度加圧された状態で噴射される冷却水であって、ノズル噴出口からの冷却水の噴射速度が6m/s以上、好ましくは8m/s以上であり、ノズル噴出口から噴射された水流の断面がほぼ円形に保たれた連続性と直進性のある水流の冷却水のことをいう。すなわち、円管ラミナーノズルからの自由落下流や、スプレーのような液滴状態で噴射されるものとは異なる。
円管ノズル3の先端が貫通孔に内挿されて隔壁5の下端部より上方になるように設置されているのは、仮に先端が上方に反った鋼板が進入してきた場合でも隔壁5によって円管ノズル3が損傷するのを防止するためである。それによって、円管ノズル3が良好な状態で長期間に亘って冷却を行うことができるので、設備補修等を行うことなく、鋼板の温度むらの発生を防止することができる。
また、円管ノズル3の先端が貫通孔に内挿されているので、図11に示すように、隔壁5の上面を流れる点線矢印の排出水の幅方向流れと干渉することがない。したがって、円管ノズル3から噴射された冷却水は、幅方向位置によらず等しく鋼板上面へ達することができ、幅方向に均一な冷却を行うことができる。
一例を示すと、図3に示すように隔壁5には直径10mmの貫通孔が鋼板幅方向に80mm、搬送方向に80mmのピッチで碁盤の目状に多数開けられている。そして、給水口6には外径8mm、内径3mm、長さ140mmの円管ノズル3が装入されている。円管ノズル3は千鳥格子状に配列され、円管ノズル3が通っていない貫通孔は冷却水の排水口7となっている。このように、本発明の冷却設備の隔壁5に設けられた多数の貫通孔は、ほぼ同数の給水口6と排水口7とから成り立っており、それぞれに役割、機能を分担している。
このとき、排水口7の総断面積は、円管ノズル3の内径の総断面積よりも十分広く、円管ノズル3の内径の総断面積の11倍程度が確保されており、図1に示すように鋼板上面に供給された冷却水は、鋼板表面と隔壁5との間に充満し、排水口7を通して、隔壁5の上方に導かれ、速やかに排出される。図4は隔壁上の鋼板幅方向端部付近の冷却排水の流れを説明する正面図であるが、排水口7の排水方向が冷却水噴射方向と逆の上向きになっており、隔壁5の上方へ抜けた冷却排水は、鋼板幅方向外側へ向きを変え、ヘッダ1と隔壁5との間の排水流路を流れて排水される。
一方、図5に示す例は、排水口7を鋼板幅方向に傾斜させて排水方向が鋼板幅方向外側に向くように幅方向外側へ向けた斜め方向としたものである。このようにすることで、隔壁5上の排出水の鋼板幅方向流れが円滑になり、排水が促進されるので好ましい。
ここで、図9に示すように排水口と給水口が同一の貫通孔に設置されていると、冷却水は、鋼板に衝突した後、隔壁5の上方に抜けにくくなって、鋼板12と隔壁5の間を鋼板幅方向端部へ向かって流れるようになる。そうすると鋼板12と隔壁5の間の冷却排水の流量は、板幅方向の端部に近づく程多くなるので、噴射冷却水が滞留水膜を貫通して鋼板に到達する力が板幅方向端部ほど阻害されることとなる。
薄板の場合には板幅が高々2m程度であるのでその影響は限定的であるが、特に板幅が3m以上の厚板の場合には、その影響は無視できない。従って、鋼板幅方向端部の冷却が弱くなり、この場合の鋼板幅方向の温度分布は、図6に示すように凹型をした不均一な温度分布となる。
これに対して、本発明の冷却設備は、図10に示すように給水口6と排水口7は別個に設けられており、給水と排水を役割分担しているので、冷却排水は隔壁5の排水口7を通過して隔壁5の上方に円滑に流れて行くようになる。従って、冷却後の排水が速やかに鋼板上面から排除されるので、後続で供給される冷却水は、容易に滞留水膜を貫通することができ、十分な冷却能力を得ることができる。この場合の鋼板幅方向の温度分布は、図7に示すように幅方向に均一な温度分布を得ることができる。
ちなみに、排水口7の総断面積は、円管ノズル3の内径の総断面積の1.5倍以上であれば、冷却水の排出が速やかに行われる。このことは、例えば、隔壁5には円管ノズル3の外径よりも大きい穴を開け、排水口の数を給水口の数と同じか、それ以上にすれば実現できる。
排水口7の総断面積が円管ノズル3の内径の総断面積の1.5倍より小さいと、排水口の流動抵抗が大きくなり、滞留水が排水されにくくなる結果、滞留水膜を貫通して鋼板表面に到達できる冷却水量が大幅に減り、冷却能が低下するので好ましくない。より好ましくは4倍以上である。一方排水口が多過ぎたり、排水口の断面径が大きくなりすぎると、隔壁5の剛性が小さくなって、鋼板が衝突したときに損傷し易くなる。従って、排水口の総断面積と円管ノズル3の内径の総断面積の比は1.5から20の範囲が好適である。
また、隔壁5の給水口6に内挿した円管ノズル3の外周面と給水口6の内面との隙間は3mm以下とすることが望ましい。この隙間が大きいと、円管ノズル3から噴射される冷却水の随伴流の影響により、隔壁5の上面へ排出された冷却排水が給水口6の円管ノズルの外周面との隙間に引き込まれ、再び鋼板上に供給されることとなるので、冷却効率が悪くなる。これを防止するには、円管ノズル3の外径を給水口6の大きさとほぼ同じにすることがより好ましいが、工作精度や取り付け誤差を考慮し、実質的に影響が少ない3mmまでの隙間は許容する。より望ましくは2mm以下とする。
さらに、冷却水が滞留水膜を貫通して鋼板に到達できるようにするためには、円管ノズル3の内径、長さ、冷却水の噴射速度やノズル距離も最適にする必要がある。
即ち、ノズル内径は3〜8mmが好適である。3mmより小さいとノズルから噴射する水の束が細くなり勢いが弱くなる。一方ノズル径が8mmを超えると流速が遅くなり、滞留水膜を貫通する力が弱くなるからである。
円管ノズルの長さは120〜240mmが好適である。ここでいう円管ノズルの長さとは、ヘッダ内部へある程度貫入したノズル上端の流入口から、隔壁の給水口に内挿したノズルの下端までの長さを意味する。円管ノズルが120mmより短いと、ヘッダ下面と隔壁上面との距離が短くなりすぎる(例えば、ヘッダ厚み20mm、ヘッダ内へのノズル上端の突出量20mm、隔壁へのノズル下端の挿入量10mmとすると、70mm未満となる)ため、隔壁より上側の排水スペースが小さくなり、冷却排水が円滑に排出できなくなる。一方、240mmより長いと円管ノズルの圧力損失が大きくなり、滞留水膜を貫通する力が弱くなるからである。
ノズルからの冷却水の噴射速度は、6m/s以上、好ましくは8m/s以上が必要である。6m/s未満では、滞留水膜を冷却水が貫通する力が極端に弱くなるからである。8m/s以上であれば、より大きな冷却能力を確保できるので好ましい。また、上面冷却の冷却水噴射ノズル3の下端から鋼板12の表面までの距離は、30〜120mmとするのが良い。30mm未満では、鋼板12が隔壁5に衝突する頻度が極端に多くなり設備保全が難しくなる。120mm超えでは、冷却水が滞留水膜を貫通する力が極端に弱くなるからである。
鋼板上面の冷却では、冷却水が鋼板長手方向に拡がらないように、ヘッダ1の前後に水切ロール10を設置するのが良い。これにより、冷却ゾーン長が一定となり、温度制御が容易になる。ここで水切ロール10により鋼板搬送方向の冷却水の流れは堰き止められるので冷却排水は鋼板幅方向外側に流れるようになるが、水切ロール10の近傍は冷却水が滞留し易い。
そこで図2に示すように、鋼板幅方向に並んだ円管ノズル3の列のうち、鋼板搬送方向の最上流側列の冷却水噴射ノズルは、鋼板搬送方向の上流方向へ15〜60度傾け、鋼板搬送方向の最下流側列の冷却水噴射ノズルは、鋼板搬送方向の下流方向へ15〜60度傾けることが好ましい。こうすることにより、水切ロール10に近い位置にも冷却水を供給することができ、水切りロール10近傍に冷却水が滞留することがなく、冷却効率が上がるので好適である。
ヘッダ1下面と隔壁5上面の距離は、ヘッダ下面と隔壁上面に囲まれた空間内での鋼板幅方向流路断面積が冷却水噴射ノズル内径の総断面積の1.5倍以上となるように設けられ、例えば100mm程度以上である。この鋼板幅方向流路断面積が冷却水噴射ノズル内径の総断面積の1.5倍以上ないと、隔壁に設けられた排水口7から隔壁5上面へ排出された冷却排水が円滑に鋼板幅方向に排出できないからである。
本発明で最も効果を発揮する水量密度の範囲は、1.5m/m ・min以上である。水量密度がこれよりも低い場合には滞留水膜がそれほど厚くならず、棒状冷却水を自由落下させて鋼板を冷却する公知の技術を適用しても、幅方向の温度むらはそれほど大きくならない場合もある。一方、水量密度が4.0m/m・minよりも高い場合でも、本発明の技術を用いることは有効であるが、設備コストが高くなるなど実用化の上での問題があるので、1.5〜4.0m/m・minが最も実用的な水量密度である。
本発明の冷却技術を適用するのは、冷却ヘッダの前後に水切りロールを配する場合が特に効果的であるが、水切りロールがない場合にも適用することは可能である。例えば、ヘッダが長手方向に比較的長く(2〜4m程度ある場合)、そのヘッダの前後でパージ用の水スプレーを噴射して、非水冷ゾーンへの水漏れを防止する冷却設備に適用することも可能である。
なお、本発明において、鋼板下面側の冷却装置については、特に限定されるものではない。図1、2に示す実施形態では、上面側の冷却装置と同様の円管ノズル4を備えた冷却ヘッダ2の例を示したが、鋼板下面側の冷却では、噴射された冷却水は鋼板に衝突した後に自然落下するので、上面側冷却のような冷却排水を鋼板幅方向に排出する隔壁5はなくてよい。また、膜状冷却水や噴霧状のスプレー冷却水などを供給する公知の技術をもちいてもよい。
以下、本発明の一実施例として、厚板圧延のプロセスにおいて、引張強度590MPaクラスの鋼板の冷却を行う場合について、図面に基づいて説明する。
図8に概略を示す厚板圧延設備において、加熱炉から抽出されたスラブを圧延機によって、成形、幅出し圧延を行った後、粗圧延を行い、さらに仕上圧延を行って板厚を25mm、板幅を4.5mとした。仕上圧延直後に測定した鋼板表面温度、すなわち仕上温度は820℃であった。この後に、ホットレベラを通して、加速冷却設備において加速冷却を行った。冷却開始温度780℃から冷却終了温度(加速冷却設備出側で復熱後の温度を測定した値)560℃まで冷却を行った。
本発明例1として、前記実施形態に示した上面冷却設備を用いた。本冷却設備は、図1に示すように鋼板上面に供給した冷却水を隔壁の上方に流して、さらに図4に示すように鋼板幅方向側方から排水できるような流路を設けた設備である。
隔壁には、直径12mmの孔を碁盤の目のようにあけ、図3に示すように、千鳥格子状に配列した給水口に円管ノズルを内挿し、残りの孔を排水口として用いた。また、図2に示すように、鋼板搬送方向の最上流側列の冷却水噴射ノズルは、鋼板搬送方向の上流方向へ30度傾け、鋼板搬送方向の最下流側列の冷却水噴射ノズルは、鋼板搬送方向の下流方向へ30度傾けて、水切りロールに近い位置にも冷却水を供給した。なお、ヘッダ下面と隔壁上面の距離は100mmとした。
ノズルは、内径5mm、外径9mm、長さ170mmとし、その上端をヘッダ内へ突出させた。また、棒状冷却水の噴射速度を8.9m/sとした。鋼板幅方向のノズルピッチは50mmとして、テーブルローラ間距離1mのゾーン内でノズルを長手方向に10列並べた。上面の水量密度は、2.1m/m ・minであった。上面冷却のノズル下端は、板厚25mmの隔壁の上下表面の中間位置となるように設置し、鋼板表面までの距離は80mmとした。
なお、下面冷却設備については、図1に示すような、隔壁を備えないこと以外は上面冷却設備と同様の冷却設備を用い、棒状冷却水の噴射速度および水量密度を上面の1.5倍とした。
本発明例1の上面冷却設備は、排水口の総断面積がノズル内径の総断面積の約6倍と十分に広いので、鋼板に当たった噴射冷却水は上方に流れ、速やかに排出された。さらに、ヘッダ下面と隔壁上面の間の空間での鋼板幅方向両外側への流路断面積はノズル内径の総断面積の約5倍と十分に広かったので、板端部からの排水性も非常に良好であった。冷却後の冷却排水が速やかに排除されるので、後続で供給される冷却水が容易に滞留水膜を貫通することができ、従来よりも高い冷却能力を得ることができた。
板幅中央での冷却停止温度を560℃とするための冷却時間は2.5秒となった。冷却速度が高くなったため、高強度を得るために必要な鋼の合金成分(例えばMnなど)の削減が可能となり、製造コストを削減することができる。
鋼板幅方向の温度分布は、550〜560℃で図7に示すようなほぼ均一な分布になり、鋼板幅方向の温度むらは小さく、10℃になった。このため、材料試験の合格率は99.5%と高く、歩留りも十分に高かった。
ノズルの下端を隔壁の上下端の中間位置としたので、プリレベラで発生した上反りを修正しきれなかった鋼板や、冷却中に上反りが発生した鋼板が隔壁にぶつかっても、隔壁が保護板の役目を果たし、ノズルが壊れることはなかった
これに対し、比較例として、特許文献2に記載された隔壁にスリット状の孔を設ける従来技術の冷却設備を用いた。なお、隔壁に設ける孔形状以外の条件は、上述の本発明例1にそろえた。この比較例の冷却設備は、図9に示すように、鋼板に衝突した後の冷却水は上方に抜けにくいので、板幅中央での冷却停止温度を560℃とするために、3秒の水冷時間が必要であった。
冷却停止温度の板幅方向分布は、図6に示すような凹型になった。板端部付近での最も高い温度は600℃であり、幅方向の温度むら(最高温度-最低温度)は40℃になった。製品の一部を取り出して材料試験を行った結果、合格率は70%と低く、歩留りも悪かった。
また、隔壁には孔がスリット状に空いているが、この部分の剛性は弱く、上反りした鋼板がぶつかった時に、隔壁とノズルが変形して破損した。
本発明の実施例2として、実施例1と同様の厚板圧延のプロセスにおいて、以下に示す冷却条件を変更した場合について説明する。
本発明例2で用いた冷却設備は、図1に示す本発明例1と同様の上面冷却設備において、隔壁に直径11mmの孔と直径14mmの孔を交互に碁盤の目のようにあけ、図3に示すように、千鳥格子状に配列した直径14mmの孔を給水口として円管ノズルを内挿し、残りの直径11mmの孔を排水口として用いた。なお、ヘッダ下面と隔壁上面の距離は100mmとした。
ノズルは、内径8mm、外径11mm、長さ170mmとし、その上端をヘッダ内へ突出させた。また、棒状冷却水の噴射速度を6.3m/sとした。上面の水量密度は、3.8m/m ・minであった。上面冷却のノズル下端は、板厚30mmの隔壁の上下表面の中間位置となるように設置し、鋼板表面までの距離は50mmとした。上記以外の条件については、本発明例1と同様とした。
なお、下面冷却設備については、図1に示すような、隔壁を備えないこと以外は上面冷却設備と同様の冷却設備を用い、ノズル先端から鋼板表面までの距離は80mmとした。また、棒状冷却水の噴射速度および水量密度を上面の1.5倍とした。
本発明例2の上面冷却設備は、排水口の総断面積がノズル内径の総断面積の約2倍と十分に広いので、鋼板に当たった噴射冷却水は上方に流れ、速やかに排出された。さらに、ヘッダ下面と隔壁上面の間の空間での鋼板幅方向両外側への流路断面積はノズル内径の総断面積の約2倍と十分に広かったので、板端部からの排水性も非常に良好であった。
板幅中央での冷却停止温度を560℃とするための冷却時間は2.0秒、鋼板幅方向の温度分布は550〜560℃で図7に示すようなほぼ均一な分布になり、本発明例1と同様に、高冷却速度で均一な冷却を行うことができた。
1 上ヘッダ
2 下ヘッダ
3 上冷却水噴射ノズル(円管ノズル)
4 下冷却水噴射ノズル(円管ノズル)
5 隔壁
6 給水口
7 排水口
8 噴射冷却水
9 排出水
10 水切ロール
11 テーブルローラ
12 鋼板

Claims (7)

  1. 鋼板の熱間圧延ラインに設置される熱鋼板の冷却設備であって、熱鋼板の上面に冷却水を供給するヘッダと、該ヘッダから懸垂した棒状冷却水を噴射する冷却水噴射ノズルと、前記熱鋼板と前記ヘッダとの間に設置される隔壁とを備えるとともに、前記隔壁には、前記冷却水噴射ノズルの下端部を内挿する給水口と、前記熱鋼板の上面に供給された冷却水を前記隔壁上へ排水する排水口とが、多数設けられていることを特徴とする熱鋼板の冷却設備。
  2. 隔壁に設けられた排水口の総断面積およびヘッダ下面と隔壁上面とに囲まれた空間内での鋼板幅方向流路断面積が、いずれも冷却水噴射ノズル内径の総断面積の1.5倍以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱鋼板の冷却設備。
  3. ヘッダの前後に水切用ロールを配したことを特徴とする請求項1または2に記載の熱鋼板の冷却設備。
  4. 冷却水噴射ノズルの内径3〜8mm、長さ120〜240mm、前記冷却水噴射ノズル下端から熱鋼板表面までの距離を30〜120mm、前記冷却水噴射ノズルから噴射される冷却水の流速を6m/s以上、水量密度を1.5〜4.0m/m ・minとすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱鋼板の冷却設備。
  5. 隔壁に設けられた給水口に内挿した冷却水噴射ノズルの外周面と前記給水口の内面との隙間を3mm以下とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱鋼板の冷却設備。
  6. 鋼板幅方向に並んだ冷却水噴射ノズルのうち、鋼板搬送方向の最上流側列の冷却水噴射ノズルは、鋼板搬送方向の上流方向へ15〜60度傾けられ、鋼板搬送方向の最下流側列の冷却水噴射ノズルは、鋼板搬送方向の下流方向へ15〜60度傾けられてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の熱鋼板の冷却設備。
  7. 熱間圧延後の熱鋼板を冷却するに際し、請求項1乃至6のいずれかに記載の熱鋼板の冷却設備から噴射する棒状冷却水により、鋼板上面側を冷却することを特徴とする熱鋼板の冷却方法。
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