JP2010042382A - 印刷装置、印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動の少ない印刷装置を提供する。
【解決手段】本発明の印刷装置1は第一、第二の印刷ヘッド21、22を有しており、第一の印刷ヘッド21と第二の印刷ヘッド22は互いに逆向きに移動可能になっている。第一の印刷ヘッド21を加速又は減速させるとき、第二の印刷ヘッド22を逆向きに加速又は減速させれば、反力が打ち消しあって、印刷装置1に発生する振動が小さくなる。振動が小さいから、振動を鎮めるための静定時間が短くてすみ、製造効率が上がる。印刷ヘッド21、22により振動が防止されるから、振動防止専用の装置が不要である。
【選択図】図1

Description

本発明は基板と印刷手段を相対的に移動させる印刷装置、及びその印刷装置を用いた印刷方法に関する。
従来より、吐出液を吐出する印刷手段と、基板を載置する載置台とを相対的に移動させて、印刷処理を行う印刷装置は広く用いられている。通常、印刷手段と載置台は、1枚の基板の印刷工程で複数回移動するため、加速と減速を繰り返すが、加速と減速の際に生じる反力により印刷装置が振動する。
印刷装置が振動したまま吐出液の吐出を行うと、吐出液が基板に着弾する着弾位置がずれる。従って、印刷手段や載置台を、加速又は減速した後、印刷装置の振動が収まるまでの間、吐出等の作業を停止する静定時間が必要となる。
近年、タクトタイムを上げ、商品の生産効率を向上させるため、印刷手段や載置台の高速、高加速度化が進んでおり、高速、高加速度化が進む程、静定時間も延びる。また、量産工場の場合、印刷装置の周囲に他の装置が配置されることが多く、他の装置からの振動の振り分け、また印刷装置自身からの振動を周囲へ与えないようにするため除振台が使用されることが多い。
空気ばね等を用いたパッシブ型の除振台を用いると、高周波振動は減衰されるが、低周波振動は逆に大きくなり、静定時間の延びにつながる。パッシブ型除振台の欠点を解決するために、下記特許文献1〜3に記載されたアクティブ型除振台が公知であるが、アクティブ型除振台は、防振のために余分な装置や重りが必要なため、装置全体の重量増やコスト増につながる。
特開2006−32788号公報 特開2006−173238号公報 特開2006−100689号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、装置の重量や製造コストを上げずに、静定時間の短い印刷装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明は、吐出口から吐出液を吐出する印刷手段と、基板が載置される載置台と、前記印刷手段と前記載置台とを相対的に移動させる移動装置を有する印刷装置であって、前記印刷手段は前記吐出口がそれぞれ設けられた第一、第二の印刷ヘッドと、を有し、前記移動装置は、前記第一の印刷ヘッドを前記第二の印刷ヘッドとは逆方向に移動させる印刷装置である。
本発明は印刷装置であって、前記印刷手段は、前記吐出口が設けられた第三の印刷ヘッドを有し、前記移動装置は、前記第一、第三の印刷ヘッドを同じ方向に移動させ、前記第二の印刷ヘッドを第一、第三の印刷ヘッドの間で、前記第一、第三の印刷ヘッドと逆方向に移動させる印刷装置である。
本発明は印刷装置であって、前記移動装置は、前記載置台を、前記第一、第二の印刷ヘッドの移動方向と交差する方向に移動させる印刷装置である。
本発明は印刷装置であって、前記移動装置は、前記印刷手段を、前記載置台の移動方向と逆向きに移動させる印刷装置である。
本発明は、インクを吐出する複数の印刷ヘッドを移動して印刷を行う印刷装置であって、前記複数の印刷ヘッドは、同じ支持体に設置され、第一の方向に移動する第一の印刷ヘッドと、前記第一の方向と180°異なる第二の方向に移動する第二の印刷ヘッドと、を有し、前記第一の印刷ヘッドと前記第二の印刷ヘッドの移動速度を変更する時、前記第一の印刷ヘッドと前記第二の印刷ヘッドに、同時に、逆方向で同じ大きさの力が加えられる印刷装置である。
本発明は印刷装置であって、前記第一の印刷ヘッドは、複数の印刷ヘッドからなる印刷装置である。
本発明は印刷装置であって、前記第二の印刷ヘッドは、複数の印刷ヘッドからなる印刷装置である。
本発明は、吐出口から吐出液を吐出する第一、第二の印刷ヘッドの移動と停止を繰り返す印刷方法であって、前記第一の印刷ヘッドを停止状態から所定速度に加速する際に、前記第二の印刷ヘッドを前記第一の印刷ヘッドと逆向きに加速させ、前記第一の印刷ヘッドを減速して停止させる際に、前記第二の印刷ヘッドを前記第一の印刷ヘッドと逆向きに減速させる印刷方法である。
本発明は印刷方法であって、前記第一の印刷ヘッドを加速する際、吐出口から吐出液を吐出する第三の印刷ヘッドを、前記第二の印刷ヘッドの移動領域を挟んで、前記第一の印刷ヘッドの移動領域と反対側で、前記第一の印刷ヘッドと同じ方向に加速させ、前記第一の印刷ヘッドを減速する際、前記第三の印刷ヘッドを、前記第二の印刷ヘッドの移動領域を挟んで、前記第一の印刷ヘッドの移動領域と反対側で、前記第一の印刷ヘッドと同じ方向に減速させる印刷方法である。
本発明は、基板が載置される載置台を、前記第一、第二の印刷ヘッドの移動方向と交差する方向に所定速度で移動させる印刷方法であって、前記載置台を停止状態から前記所定速度まで加速する際、前記第一、第二の印刷ヘッドを、前記載置台と逆向きに加速させ、前記載置台を減速して停止させる際、前記第一、第二の印刷ヘッドを、前記載置台と逆向きに減速させる印刷方法である。
本発明は上記のように構成されており、本発明の印刷装置は、複数の印刷ヘッドや、印刷手段と載置台のように、正方向と逆方向に移動速度を変更(加速又は減速)可能な可動子の組み合わせを有している。正方向に移動する可動子と逆方向に移動する可動子は、同じ部材に固定され、加速又は減速による反力が、固定された部材で打ち消しあう。
正方向だけに加速又は減速する可動子だけの場合、加速終了時P1と減速終了時P2に、反力により振動する(図6(a))。正方向に可動子を加速又は減速させる時に、逆方向に可動子を加速又は減速させれば、反力が打ち消し合って、振動しない(図6(b))。従って、振動を鎮めるための静定時間が不要であり、動作時間Pが短くなる。しかも、可動子は、印刷ヘッドや載置台等、吐出液の配置(印刷)に必要な部材であるから、印刷装置が大型、複雑化しない。
振動が小さいから吐出の位置精度が高く、周囲の装置への影響も小さい。載置台と印刷手段が逆向きに移動してお互いに近づくから、基板の移動距離が短くなり、製造効率が上がる。印刷工程に不要な部材が無いから、装置の構造が簡易であり、装置のコストも安価になる。
図1は本発明の印刷装置1の一例を示す平面図であり、図2は図1のA−A切断線断面図である。印刷装置1は台座10と、台座10上に配置された移動装置30を有している。
移動装置30は、レール等の軌道31〜33と、軌道31〜33上に配置された移動手段34、35とを複数ずつ有している。移動手段34、35は不図示の磁石を有している。各軌道31〜33には、複数の磁石が軌道31〜33の延設方向に沿って並べられ、移動手段34、35と、軌道31〜33のいずれかの磁石のコイルに交流電圧を印加すると、移動手段34、35が軌道31〜33に沿って移動する。
図1、2の符号31は載置台用の載置台軌道であって、載置台軌道31は互いに平行にされ、台座10表面に固定されている。載置台軌道31を走行する移動手段34には載置台11が取り付けられ、載置台11は移動手段34によって載置台軌道31に沿って移動する。
載置台軌道31の両端は台座10からはみ出し、はみ出した一端部が載置場所となり、載置場所で不図示の移載機構より、印刷対象物である基板7が載置台11上に配置される。
載置台11は基板7と一緒に移動して台座10を横断し、載置台軌道31の他端部で移動方向を変え、載置台軌道31に沿って逆方向に移動して、台座10を横断し、載置場所に戻る。載置場所に戻った基板7は移載機構により載置台11から取り除かれる。
図1の符号8は基板7が移動する領域であって、後述する印刷処理が行われる印刷領域を示している。台座10表面の印刷領域8の両側位置には、支柱39がそれぞれ立設されている。
図1の符号32は後述する印刷手段を移動させる印刷手段軌道を示し、同図の符号33は後述する印刷ヘッドを移動させる印刷ヘッド軌道を示す。
印刷手段軌道32は、各支柱39上端に基板7の移動方向に沿って配置されている。支柱39は印刷領域8の両側にそれぞれ位置するから、印刷手段軌道32は印刷領域8の両側にそれぞれ位置する。
印刷ヘッド軌道33は、一方の側の印刷手段軌道32から他方の側の印刷手段軌道32まで、基板7の移動方向と直交するよう掛け渡されている。従って、印刷ヘッド軌道33は印刷領域8上を横断している。
印刷ヘッド軌道33は、支柱39と印刷手段軌道32により高所で支持され、基板7が移動する際、印刷手段軌道32と後述する印刷手段20に衝突しないようになっている。
印刷ヘッド軌道33には、印刷手段軌道32を走行する移動手段35が取り付けられており、印刷ヘッド軌道33は基板7の移動方向と直交したまま、基板7の移動方向と平行に移動する。従って、印刷ヘッド軌道33の延設方向と、基板7の移動方向との位置関係は変化しない。
印刷ヘッド軌道33には印刷手段20が取り付けられ、印刷手段20は第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を有している。第一〜第三の印刷ヘッド21〜23は、ヘッド本体25と、ヘッド本体25の一面に取り付けられたヘッド単体27とを有しており、各ヘッド単体27には吐出口28が設けられている(図3)。
各印刷ヘッド21〜23は吐出口28が露出する面を下方に向け、印刷ヘッド軌道33に沿って移動する移動手段(不図示)に取り付けられている。印刷ヘッド軌道33が移動する時には、各印刷ヘッド21〜23は移動手段と、印刷ヘッド軌道33と共に、基板7の移動方向に沿って移動する。
各印刷ヘッド21〜23に取り付けられた移動手段は、個別に移動可能になっており、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23のうち、少なくとも一つを印刷ヘッド軌道33と平行な一方向(正方向)に移動させ、残りを正方向と逆向きの逆方向に移動させる。従って、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23は基板7の移動方向に沿って同じ向きに移動する場合と、基板7の移動方向と直交する方向に沿って異なる向きに移動する場合とがある。
各印刷ヘッド21〜23の吐出口28が配置された吐出面は、同一水平面内に位置し、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23が移動する時、各印刷ヘッド21〜23の吐出面は同一水平面内を移動する。
台座10表面は水平にされ、台座10表面から載置台11表面までの高さは均一にされている。吐出面は基板7表面と平行に平面内を移動するから、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23が基板7の移動方向に沿って移動しても、直交する方向に移動しても、吐出面から基板7が位置する平面までの距離は変らない。
ここでは、印刷ヘッド軌道33は二本であり、一定間隔を空けて配置されており、第二の印刷ヘッド22は印刷ヘッド軌道33の間に配置されている。
基板7の載置場所に近い方を上流、遠い方を下流とすると、第一の印刷ヘッド21は、上流側の印刷ヘッド軌道33を挟んで第二の印刷ヘッド22と反対側に配置され、第三の印刷ヘッド23は下流側の印刷ヘッド軌道33を挟んで第二の印刷ヘッド22と反対側に配置されている。
従って、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23が基板7の移動方向と直交する方向に移動する領域(移動領域)は、上流側から下流側に記載した順番に並べられ、第二の印刷ヘッド22は第一、第三の印刷ヘッド21、23の移動領域の間で、基板7の移動方向と直交する方向に移動する。
次に、この印刷装置1を用いた印刷方法について説明する。
図1の印刷領域8よりも左方を第一の出発位置45、右方を第二の出発位置46とすると、複数の印刷ヘッド21〜23のうち、最上流の移動領域を移動する印刷ヘッド(第一の印刷ヘッド21)と、最下流の移動領域を移動する印刷ヘッド(第三の印刷ヘッド23)を第一の出発位置45で静止させ、最上流と最下流の間の移動領域を移動する少なくとも一つの印刷ヘッド(第二の印刷ヘッド22)を第二の出発位置46で静止させておく。
載置場所で基板7を載置台11に載置した後、載置台11を下流側に移動させ、基板7の移動方向先頭部分を、第一の印刷ヘッド21の移動領域の下方に位置させる。その状態で、載置台11を静止させたまま、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を同時に印刷領域8に向かって移動開始させる。
第一〜第三の印刷ヘッド21〜23が印刷領域8を通過する時の移動速度は予め決められている。第一〜第三の印刷ヘッド21〜23が印刷領域8に到達する前に、設定速度に同時に到達するように、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を加速する。
第二の印刷ヘッド22は第一、第三の印刷ヘッド21、23とは反対側から印刷領域8に近づくため、第二の印刷ヘッド22は、第一、第三の印刷ヘッド21、23と逆向きに加速される。
逆方向に移動する印刷ヘッド22は、正方向に移動する印刷ヘッド21、23と同じ軌道33に沿って移動するため、逆方向の加速による反力と、正方向の加速による反力は、同じ軌道33に伝わって打ち消しあう。しかも、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23は加速開始と加速終了が同時だから、加速の最初から最後まで反力が打ち消しあう。
反力がゼロになるような加速度で第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を加速させれば、振動が生じない。例えば、第一、第三の印刷ヘッド21、23の質量が、第二の印刷ヘッド22の質量の1/2の場合、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23の加速度を同じにすれば、反力が相殺されてゼロになる。
上述したように、各印刷ヘッド21〜23の吐出面は、台座10表面と平行な同一平面内を移動するから、各印刷ヘッド21〜23の台座10からの高さは常に同じになる。しかも、最上流側と最下流側の印刷ヘッド21、23の間で、印刷ヘッド22が逆向きに加速されるから、モーメントによる振動も生じない。
従って、印刷ヘッド21〜23を支持する支持体(軌道33、支柱39等)は振動せず、支持体が設置された台座10にも振動が伝わらないから、台座10上の基板7も、台座10周囲の他の装置も振動しない。
第一〜第三の印刷ヘッド21〜23が設定速度に達したら、向きと速度を変えずに、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を設定速度で等速移動させて、印刷領域8上を移動させる。
基板7の吐出液を配置すべき着弾位置は予め決められている。例えば、着弾位置は一定間隔を空けて並べられ、行列状や千鳥状になっている。各印刷ヘッド21〜23は、吐出口28の基板7移動方向と直交する方向の間隔が、着弾位置の基板7の移動方向と直交する方向の間隔と一致するよう配置されている。
各印刷ヘッド21〜23には吐出液供給系(不図示)から同じ種類の吐出液が供給される。印刷ヘッド21〜23のうち、基板7と対面しない印刷ヘッド22、23からは吐出液を吐出させずに印刷領域8上を等速移動させる。基板7と対面する印刷ヘッド21は等速移動しながら吐出口28から吐出液を吐出し、吐出口28が通過した各着弾位置に吐出液が配置される。
上述したように、基板7は振動しないから、印刷ヘッド21が設定速度に到達した直後に吐出液の吐出を開始しても吐出の位置精度が落ちず、吐出液は着弾位置に正確に配置される。
第一〜第三の印刷ヘッド21〜23が印刷領域8を通過し終わると、第一の印刷ヘッド21が通過した領域の各着弾位置に吐出液が配置される。印刷領域8を通過後、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23の向きを変えずに同時に減速を開始し、反力が打ち消されるような加速度で減速して、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を同時に停止させる。
加速時と同様に、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を減速させる時も、第二の印刷ヘッド22の移動の向きが第一、第三の印刷ヘッド21、22と逆向きであり、しかも、減速開始時と減速終了時も一致するから、台座10が振動しない。
基板7の着弾位置がある領域は、第一の印刷ヘッド21の印刷領域8通過により吐出液が配置される印刷可能領域よりも広く、移動方向後方にある着弾位置に吐出液は配置されない。
全部の着弾位置に吐出液を着弾させるためには、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を第一、第二の出発位置45、46で停止させたまま、載置台11を下流側へ移動させ、吐出液が着弾した塗布部分49を下流側へ送り、吐出液が着弾していない未処理部分48を第一の印刷ヘッド21の印刷可能領域に配置し、その状態で載置台11を静止させる(図4)。
反力が打ち消されるように第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を加速して、設定速度で印刷領域8上を等速移動させ、第一の印刷ヘッド21から吐出液を吐出すると、未処理部分48の着弾位置に吐出液を配置され、塗布部分49が広がる。
載置台11の下流側への移動と、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23の移動とを繰り返し、塗布部分49が第二の印刷ヘッド22の印刷可能領域に達したら、第二の印刷ヘッド22からも吐出液を吐出して着弾位置に着弾させる。
図5はその状態を示す模式的な平面図である。塗布部分49上を移動する印刷ヘッド(第二の印刷ヘッド22)は、既に吐出液41が配置された着弾位置42に新たな吐出液41を着弾させる。各印刷ヘッド21〜23には同じ種類の吐出液が供給されるから、塗布部分49の着弾位置42には、二以上の印刷ヘッド21、22から、同じ種類の吐出液が配置されることになる。
載置台11の下流側への移動と、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23の移動とを更に繰り返し、塗布部分49が第三の印刷ヘッド23の印刷可能領域に達したら、第三の印刷ヘッド23からも吐出液を吐出する。未処理部分48が印刷ヘッド21〜23の印刷可能領域を通過し終わったら、基板7は対面しなくなった印刷ヘッド21〜23の吐出を停止する。
このように、載置台11の移動と、印刷ヘッド21〜23の移動とを繰り返して、基板7と対面する印刷ヘッドから吐出液を吐出すれば、基板7上の各着弾位置42に、複数の印刷ヘッド21〜23から吐出された同じ種類の吐出液41を配置することができる(マルチドロップ法)。
各吐出口28の吐出量を予め設定しておいても、メニスカスの乱れ等により、実際の吐出量と設定量に誤差が生じることがある。マルチドロップ法では、吐出量に誤差が生じても、他の印刷ヘッド21〜23からの吐出により誤差が相殺され、着弾位置42に配置される吐出液41の量が平均化される。
全ての着弾位置42に吐出液41が配置されたら、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23を第一、第二の出発位置45、46で停止させた状態で、載置台11を下流側から上流側へ移動させ、載置場所に戻す。載置場所に戻った載置台11から基板7を取り外し、新たな基板7を載置台11に配置する。載置台11の下流側への移動と、印刷ヘッド21〜23の移動とを繰り返せば、新たな基板7にも吐出液が配置される。
載置台11を移動させる時に、印刷手段20を載置台11と逆方向に移動させてもよい。具体的には、載置台11を停止状態から所定の移動速度まで加速する際、載置台11の加速開始と同時に、印刷手段20を載置台11と逆向きに加速を開始する。
印刷手段20及び印刷手段20と一緒に移動する部材(軌道33等)は軌道32に沿って移動するが、その軌道32は支柱39等を介して台座10に固定されている。載置台11が移動する軌道31は同じ台座10に固定されているから、印刷手段20の加速による反力と、載置台11の加速による反力は同じ台座10で打ち消しあう。
印刷手段20を、載置台11の加速による反力が打ち消されるような加速度で加速させ、載置台11が移動速度に達すると同時に、印刷手段20を所定の移動速度に到達させる。載置台11が移動速度で等速移動する間は、印刷手段20を載置台11と逆向きに等速移動させる。
載置台11を停止させる時には、載置台11の減速開始と同時に、印刷手段20を載置台11と逆向きに減速開始する。印刷手段20を、載置台11の減速による反力が打ち消されるような加速度で減速させ、載置台11と印刷手段20を同時に停止させる。
加速時も減速時も反力が打ち消されて台座10は振動せず、同じ台座10上に配置された基板7も振動しない。従って、振動を鎮めるための静定時間が必要なく、載置台11を加速又は減速した直後に、次の作業(例えば吐出液の吐出、基板7の交換)を行うことができる。
以上は、各印刷ヘッド21〜23から、同じ種類の吐出液を各着弾位置に向けてそれぞれ吐出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。第一〜第三の印刷ヘッド21〜23に異なる種類の吐出液を供給し、異なる種類のと吐出液を異なる着弾位置に着弾させてもよい。
具体的には、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23に異なる色(赤、緑、青)の着色剤が添加された吐出液を供給し、各色の吐出液を互いに隣接する異なる着弾位置にそれぞれ着弾させて、画像表示装置のカラーフィルタ等を製造してもよい。
吐出液は特に限定されず、着色剤を含む物の他、スペーサ粒子が分散されたスペーサ分散液、液晶、溶剤、バインダー液等種々のものを用いることができる。
印刷ヘッド21〜23の数は2つでもよいが、印刷ヘッド21〜23の数を3以上にし、同じ方向に移動する印刷ヘッド21、23の間で、一以上の印刷ヘッド22を逆向きに移動させれば、モーメントによる振動が防止される。
正方向に移動する印刷ヘッド21、23と逆方向に移動する印刷ヘッド22は同じ軌道33に配置せず、別々の軌道33に配置してもよい。
例えば、各印刷ヘッド軌道33を、直接、又は他の軌道32を介して同じ支柱39上に配置すれば、各印刷ヘッド21〜23が、軌道33を介して同じ支柱39上に配置され、支柱39が各印刷ヘッド21〜23を支える支持体となって、支柱39で反力が打ち消される。
また、印刷ヘッド21〜23が別々の支柱39に支えられる場合、各支柱39を共通の支持体(例えば台座10)に取り付ければ、印刷ヘッド21〜23の加速又は減速による反力は、その支持体で打ち消される。要するに、本発明は、各印刷ヘッド21〜23を同じ支持体に取り付けることで、反力を打ち消す。
移動手段34、35は磁界で移動するものに限定されない。例えば、移動手段34、35に車輪を設け、該車輪に車軸を挿通し、車軸にモータ等から駆動力を伝達して、車軸と車輪を回転させて、移動手段34、35を移動させてもよい。しかし、磁界により移動するものの方が、車輪の回転により移動するものに比べ高速移動が可能であり、加速、減速時間も短くてすむ。
印刷ヘッド21〜23の移動方向と基板7の移動方向は交差するのであればその交わり角度が直角でなくてもよい。移動装置30は、各印刷ヘッド21〜23を基板7の移動方向と交差する方向に移動可能であって、印刷手段20全体を基板7の移動方向と平行な方向に移動可能であれば、特に限定はされない。
また、印刷ヘッド21〜23が印刷領域8上を移動する間、1回以上印刷ヘッド21〜23を停止させてもよい。この場合も、最上流及び最下流側の印刷ヘッド21、22を同じ向きに加速又は減速させ、最上流と最下流側の印刷ヘッド21、22の間の少なくとも一つの印刷ヘッド21を逆向きに加速又は減速すれば、振動が小さくなる。
反力が減衰されて振動が小さくなるのであれば、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23の設定速度や加速度は異なっても良い。第一〜第三の印刷ヘッド21〜23の設定速度は例えば最大で1500mm/秒である。
第一〜第三の印刷ヘッド21〜23の重量比や、載置台11と印刷手段20の重量比も特に限定されない。正方向に移動する部材の合計重量が、逆方向に移動する部材の合計重量と異なっていても、加速度を変えることで反力を相殺することができる。
振動が許容できる範囲であれば、第一〜第三の印刷ヘッド21〜23の加速開始時及び加速終了時と、減速開始時と減速終了時が一致しなくてもよく、同様に、載置台11と印刷手段20の加速開始時及び加速終了時と、減速開始時と減速終了時が一致しなくてもよい。
本発明の印刷装置の一例を説明する平面図 図1のA−A切断線断面図 印刷ヘッドを説明するための断面図 載置台を下流側に移動させた状態を説明する平面図 マルチドロップ法での印刷途中の状態を示す模式的な平面図 (a)、(b):従来と本願の動作時間を比較するためのグラフ
符号の説明
1……印刷装置 7……基板 11……載置台 20……印刷手段 21…第一の印刷ヘッド 22……第二の印刷ヘッド 23……第三の印刷ヘッド 28……吐出口 30……移動装置

Claims (10)

  1. 吐出口から吐出液を吐出する印刷手段と、
    基板が載置される載置台と、
    前記印刷手段と前記載置台とを相対的に移動させる移動装置を有する印刷装置であって、
    前記印刷手段は前記吐出口がそれぞれ設けられた第一、第二の印刷ヘッドと、を有し、
    前記移動装置は、前記第一の印刷ヘッドを前記第二の印刷ヘッドとは逆方向に移動させる印刷装置。
  2. 前記印刷手段は、前記吐出口が設けられた第三の印刷ヘッドを有し、
    前記移動装置は、前記第一、第三の印刷ヘッドを同じ方向に移動させ、前記第二の印刷ヘッドを第一、第三の印刷ヘッドの間で、前記第一、第三の印刷ヘッドと逆方向に移動させる請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記移動装置は、前記載置台を、前記第一、第二の印刷ヘッドの移動方向と交差する方向に移動させる請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の印刷装置。
  4. 前記移動装置は、前記印刷手段を、前記載置台の移動方向と逆向きに移動させる請求項3記載の印刷装置。
  5. インクを吐出する複数の印刷ヘッドを移動して印刷を行う印刷装置であって、
    前記複数の印刷ヘッドは、同じ支持体に設置され、
    第一の方向に移動する第一の印刷ヘッドと、
    前記第一の方向と180°異なる第二の方向に移動する第二の印刷ヘッドと、を有し、
    前記第一の印刷ヘッドと前記第二の印刷ヘッドの移動速度を変更する時、前記第一の印刷ヘッドと前記第二の印刷ヘッドに、同時に、逆方向で同じ大きさの力が加えられる印刷装置。
  6. 前記第一の印刷ヘッドは、複数の印刷ヘッドからなる請求項5記載の印刷装置。
  7. 前記第二の印刷ヘッドは、複数の印刷ヘッドからなる請求項5又は請求項6のいずれか1項記載の印刷装置。
  8. 吐出口から吐出液を吐出する第一、第二の印刷ヘッドの移動と停止を繰り返す印刷方法であって、
    前記第一の印刷ヘッドを停止状態から所定速度に加速する際に、前記第二の印刷ヘッドを前記第一の印刷ヘッドと逆向きに加速させ、
    前記第一の印刷ヘッドを減速して停止させる際に、前記第二の印刷ヘッドを前記第一の印刷ヘッドと逆向きに減速させる印刷方法。
  9. 前記第一の印刷ヘッドを加速する際、吐出口から吐出液を吐出する第三の印刷ヘッドを、前記第二の印刷ヘッドの移動領域を挟んで、前記第一の印刷ヘッドの移動領域と反対側で、前記第一の印刷ヘッドと同じ方向に加速させ、
    前記第一の印刷ヘッドを減速する際、前記第三の印刷ヘッドを、前記第二の印刷ヘッドの移動領域を挟んで、前記第一の印刷ヘッドの移動領域と反対側で、前記第一の印刷ヘッドと同じ方向に減速させる請求項8記載の印刷方法。
  10. 基板が載置される載置台を、前記第一、第二の印刷ヘッドの移動方向と交差する方向に所定速度で移動させる請求項8又は請求項9のいずれか1項記載の印刷方法であって、
    前記載置台を停止状態から前記所定速度まで加速する際、前記第一、第二の印刷ヘッドを、前記載置台と逆向きに加速させ、
    前記載置台を減速して停止させる際、前記第一、第二の印刷ヘッドを、前記載置台と逆向きに減速させる印刷方法。
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