JP2010042147A - 遊技場管理システム及び遊技場管理方法 - Google Patents

遊技場管理システム及び遊技場管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不正発生時の画像を簡便に参照させるとともに、監視すべき不正の内容を把握しやすい画像を提示することを課題とする。
【解決手段】会員管理T/C70では、イベント内容、イベント発生時刻及びイベントが発生した店内機器の号機番号をイベント履歴として記憶しておき、記憶したイベント履歴の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付け、選択を受け付けたイベント履歴をカメラサーバ100に通知する。カメラサーバ100では、号機番号ごとに該店内機器とその周辺が撮像された動画像の格納先を対応付けて記憶しておき、記憶した動画像の格納先のうち、イベント履歴として通知された号機番号に対応する格納先の動画像を再生対象の動画像として決定し、再生対象として決定した動画像をイベント履歴として通知されたイベント発生時刻もしくはその近傍の時刻から再生するとともに、イベント履歴を当該動画像に重畳して再生する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技店に配設される店内機器と、店内機器に接続されるとともに該店内機器の管理を行う管理装置と、店内機器及びその周辺を撮像可能に設けられた撮像装置に接続されるとともに複数の撮像装置によって撮像された動画像を格納する画像管理装置とを有する遊技場管理システム及び遊技場管理方法に関する。
従来より、パチンコ遊技やパチスロ遊技を提供する遊技店は、不正ゴトや盗難などの不正行為にさらされている。例えば、体感器を用いて遊技機で特賞を不正に誘発したり、貨幣の代わりに異物を挿入して台間機から不正に遊技媒体を投出させたり、計数機で熊手等を用いて計数センサに計数値を不正にカウントアップさせたりする不正ゴト、さらには、有価価値が価値付けられたプリペイドカード等の遊技用記録媒体を本来の持ち主が離席している間に抜き取る窃盗などの不正行為が係員の監視の目を盗んで行われる。
このような不正行為の証拠を押さえたり、不正者を特定するために、遊技機、台間機や計数機などの各種店内機器を利用する遊技客を撮像可能に撮像装置を配置し、この撮像装置によって撮像された画像を蓄積しておき、蓄積しておいた画像の中から不正発生時の画像を検索・表示させる技術が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−110788号公報
しかしながら、上述した従来技術では、不正発生時の画像を特定する場合に、時系列に連続して蓄積された膨大な動画の中から目的の画像を見つけ出す必要があるので、目的の画像を見つけ出すまで何度も蓄積画像の再生操作を行わねばならず、不正発生時の画像を参照するのに多大な労力がかかるという問題があった。
さらに、上記従来技術には、表示された画像からだけではどのような内容の不正を監視すべきか把握できないため、表示画像から不正事実を確認するのに多くの時間を要してしまうという問題もある。例えば、遊技席を撮像するカメラの撮像画像を単純に表示したとしても、その画像が何を意味する画像、たとえば遊技機で不正な電波を検知した際の画像、或いは台間機への入金が行われた際の画像であるのかが閲覧者には把握できないので、遊技客が単に着席して遊技を行っている画像にしか見えず、不正事実を確認するまでに多くの時間を要することになってしまう。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、不正発生時の画像を簡便に参照させるとともに、監視すべき不正の内容を把握しやすい画像を提示することができる遊技場管理システム及び遊技場管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る遊技場管理システムは、遊技店に配設される店内機器と、前記店内機器に接続されるとともに該店内機器の管理を行う管理装置と、1つまたは複数の店内機器とその周辺を撮像可能に設けられた撮像装置に接続されるとともに各撮像装置によって撮像された動画像を格納する画像管理装置とを有する遊技場管理システムであって、前記管理装置は、前記店内機器で発生するイベントのイベント内容、前記イベントが発生したイベント発生時刻及び前記イベントが発生した店内機器を一意に特定するための店内機器識別子をイベント履歴として記憶するイベント履歴記憶手段と、前記イベント履歴記憶手段によって記憶されたイベント履歴の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択受付手段によって選択が受け付けられたイベント履歴を前記画像管理装置に通知するイベント履歴通知手段とを備え、前記画像管理装置は、前記店内機器識別子ごとに該店内機器とその周辺が撮像された動画像の格納先を対応付けて記憶する格納先記憶手段と、前記格納先記憶手段によって記憶された動画像の格納先のうち前記イベント履歴通知手段によってイベント履歴として通知された店内機器識別子に対応する格納先の動画像を再生対象の動画像として決定する再生動画像決定手段と、前記再生動画像決定手段によって再生対象として決定された動画像を前記イベント履歴通知手段によってイベント履歴として通知されたイベント発生時刻もしくはその近傍の時刻から再生するとともに、前記イベント履歴通知手段によって通知されたイベント履歴を当該動画像に重畳して再生する動画像再生手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る遊技場管理システムは、上記の発明において、前記管理装置は、前記イベント履歴記憶手段に対する検索条件として、前記イベント内容、イベント発生時刻もしくは店内機器識別子のうち少なくともいずれか1つを受け付ける検索条件受付手段と、前記イベント履歴記憶手段によって記憶されるイベント履歴の中から前記検索条件受付手段によって受け付けられた検索条件に一致または部分一致するイベント履歴を検索するイベント履歴検索手段とをさらに備え、前記選択受付手段は、前記イベント履歴検索手段による検索結果の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付けることを特徴とする。
また、本発明に係る遊技場管理システムは、上記の発明において、前記管理装置は、管理対象に応じて複数種類あり、前記動画像再生手段は、前記再生動画像決定手段で決定された動画像に対して、前記複数種類の管理装置のいずれかの前記イベント履歴通知手段により通知された前記イベント履歴を重畳することを特徴とする。
また、本発明に係る遊技場管理方法は、遊技店に配設される店内機器と、前記店内機器に接続されるとともに該店内機器の管理を行う管理装置と、1つまたは複数の店内機器とその周辺を撮像可能に設けられた撮像装置に接続されるとともに各撮像装置によって撮像された動画像を格納する画像管理装置とを有する遊技場管理システムに適用する遊技場管理方法であって、前記管理装置が、前記店内機器で発生するイベントのイベント内容、前記イベントが発生したイベント発生時刻及び前記イベントが発生した店内機器を一意に特定するための店内機器識別子をイベント履歴として記憶するイベント履歴記憶手段によって記憶されたイベント履歴の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付ける選択受付工程と、前記選択受付工程によって選択が受け付けられたイベント履歴を前記画像管理装置に通知するイベント履歴通知工程とを実行し、前記画像管理装置が、前記店内機器識別子ごとに該店内機器とその周辺が撮像された動画像の格納先を対応付けて格納先記憶手段に登録する格納先登録工程と、前記格納先記憶手段によって記憶された動画像の格納先のうち前記イベント履歴通知工程によってイベント履歴として通知された店内機器識別子に対応する格納先の動画像を再生対象の動画像として決定する再生動画像決定工程と、前記再生動画像決定工程によって再生対象として決定された動画像を前記イベント履歴通知工程によってイベント履歴として通知されたイベント発生時刻もしくはその近傍の時刻から再生するとともに、前記イベント履歴通知工程によって通知されたイベント履歴を当該動画像に重畳して再生する動画像再生工程とを実行することを特徴とする。
本発明によれば、店内機器で発生するイベントのイベント内容、イベントが発生したイベント発生時刻及びイベントが発生した店内機器を一意に特定するための店内機器識別子をイベント履歴として記憶しておき、記憶したイベント履歴の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付け、選択を受け付けたイベント履歴を画像管理装置に通知するように管理装置を構成し、店内機器識別子ごとに該店内機器とその周辺が撮像された動画像の格納先を対応付けて記憶しておき、記憶した動画像の格納先のうちイベント履歴として通知された店内機器識別子に対応する格納先の動画像を再生対象の動画像として決定し、再生対象として決定された動画像をイベント履歴として通知されたイベント発生時刻もしくはその近傍の時刻から再生するとともに、イベント履歴を当該動画像に重畳して再生するように画像管理装置を構成したので、詳細なイベント内容を参照しながら再生する動画像を選択させるとともに店内機器に動きがあり、不正が行われる余地がある場面の動画だけを再生させ、さらには、再生される動画像が何を意味する画像であるのかをイベント履歴から把握させることができる結果、不正発生時の画像を簡便に参照させるとともに、監視すべき不正の内容を把握しやすい画像を提示することが可能になるという効果を奏する。
また、本発明によれば、検索条件として、イベント内容、イベント発生時刻もしくは号機番号のうち少なくともいずれか1つを受け付け、記憶したイベント履歴の中から検索条件に一致または部分一致するイベント履歴を検索し、検索結果の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付けるように構成したので、イベント履歴の選択対象を低減させることができ、不正発生時の画像を迅速に見つけ出すことが可能になるという効果を奏する。
また、本発明によれば、管理対象に応じて複数種類の管理装置を設け、決定した動画像に対して、複数種類の管理装置のいずれかにより通知されたイベント履歴を重畳するように構成したので、同時刻の動画像であってもイベント履歴の選択を受け付ける管理装置によって異なるイベント履歴を表示させる結果、管理装置ごとの特性に合ったイベント履歴を重畳させることができ、再生される動画像で注視すべき箇所をより把握しやすい画像を提示することが可能になるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る遊技場管理システム及び遊技場管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明をパチンコ遊技に適用する場合について説明することとする。
まず、本実施例に係る遊技店の店内システムのシステム構成について説明する。図1は、本実施例に係る店内システムのシステム構成図である。同図に示すように、遊技店には、パチンコ機10と、CRユニット20と、島コントローラ30と、玉計数機40と、景品管理装置50と、景品払出機60と、会員管理用ターミナルコントローラ(以下、会員管理T/Cと言う)70と、プリペイドカード管理用のターミナルコントローラ(以下、カードT/Cと言う)80と、カメラ90と、カメラサーバ100とが設けられている。
パチンコ機10は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技者がパチンコ遊技を行う装置であり、本実施例では、プリペイドカード対応のいわゆるCRパチンコ機であるものとしている。
CRユニット20は、カードT/C80と各パチンコ機10との間に介在し、カードT/C80に対してプリペイドカードの残金額(以下、「プリペイド残額」と言う)の問い合わせやプリペイド残額の減算要求を行うとともに、プリペイド残額がある場合にパチンコ機10に対して玉貸し指示を行う装置である。
また、CRユニット20は、会員管理T/C70に預け入れられた貯玉を引き落とすいわゆる再プレイの機能を有する。具体的には、会員がCRユニット20に会員カードを挿入して所定の再プレイ操作を行うと、会員管理T/C70が記憶管理する貯玉残高から再プレイ分の玉数を減算するように依頼するとともに、貯玉を投出する。
島コントローラ30は、周囲を通路に囲まれたスペース(遊技島)に設けられた一群のパチンコ機10及びCRユニット20を束ねる中継装置である。
玉計数機40は、遊技客が獲得したパチンコ玉を計数する計数機であり、その計数結果を関連付けた計数レシートを発行するレシート発行の機能を有する。具体的には、遊技客または従業員によって投入されたパチンコ玉を計数し、その投入玉の計数値、発行日時、担当者(従業員)及び計数機号機が紐付けられた計数IDをバーコード印刷した計数レシートを発行する。なお、ここでは、計数機能とレシート発行機能を併せて有する計数機を例示したが、これらの機能は計数機とレシート発行機とを別々に設けることとしてもかまわない。
また、玉計数機40は、登録済み会員によって計数された計数値の一部または全部を貯玉加算するいわゆる計数貯玉の機能を有する。具体的には、計数終了後に遊技店の従業員が遊技客から受け取った会員カードをカード挿入口に挿入すると、会員番号及び計数値を含む計数貯玉依頼が会員管理T/C70に送信される。なお、この計数貯玉依頼を受け付けた会員管理T/C70によって会員番号に対応する貯玉残高に計数値が加算される。
景品管理装置50は、遊技店内の景品交換カウンタに配設された景品交換用の端末装置であり、図示しない交換玉数管理テーブルを用いて獲得玉と景品との交換を管理する。この交換玉数管理テーブルは、景品ごとにその景品との交換に要する交換玉数を対応付けて記憶している。そして、景品交換カウンタ内の従業員が、玉計数機40により発行された計数レシートを遊技客から受け取ると、この計数レシートのバーコードリーダへの読取操作を通じて計数情報を取得するとともに、遊技客により指定された景品に対応する交換ボタンを押下し、当該景品に相当する交換玉数を計数値(獲得玉)から減算する交換制御を実行させ、その後に従業員による手作業で遊技客に受け渡す。また、遊技客が特殊景品への交換を希望する場合には、従業員はこの景品管理装置50に設けられた特殊景品交換ボタンを押下し、交換玉数管理テーブルを参照して計数値に応じた特殊景品の払い出しを景品払出機60に指示する。
また、景品管理装置50は、会員によって保有される貯玉と引き換えに景品との交換を制御する機能を有する。具体的には、会員カードに記録された会員番号がカードリーダへの読取操作を介して読み取られると、当該会員番号に対応する貯玉残高を会員管理T/C70に問い合わせ、その問合せ応答として得られた貯玉残高の範囲内で、計数レシートと同様に一般景品もしくは特殊景品との交換制御を行い、交換分の玉数を貯玉残高から減算するように会員管理T/C70に依頼する。
会員管理T/C70は、図示しない会員管理テーブルを用いて遊技店に登録された会員の統括管理を行う管理装置である。この会員管理テーブル14aは、会員番号に貯玉残高及び属性情報を対応付けて記憶している。そして、玉計数機40又は景品管理装置50から貯玉加算依頼を受け付けたならば該当する貯玉口座内の貯玉数を加算処理し、CRユニット20又は景品管理装置50から貯玉減算依頼を受け付けたならば該当する貯玉口座内の貯玉数を減算処理する。
カードT/C80は、図示しないプリペイド残額管理テーブルを用いてプリペイドカードの残額管理を行う管理装置である。このプリペイド残額管理テーブルは、プリペイドカードIDにプリペイド残額を対応付けて記憶している。そして、CRユニット20から価値付け依頼(残額加算依頼)を受け付けたならば該当するプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額を加算処理し、CRユニット20から残額減算依頼を受け付けたならば該当するプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額を減算処理する。
このように、遊技店には、会員をはじめ遊技客に対してサービスを提供するシステムとして、会員カードを取り扱う店内機器(例えば、CRユニット20、玉計数機40や景品管理装置50など)とこれらの店内機器を管理する会員管理T/C70とを含んで構成される会員管理システム、さらには、プリペイドカードを取り扱う店内機器(例えば、CRユニット20、その他図示しないカード精算機など)を含んで構成されるカードシステムが併存している。
さらに、遊技店には、遊技場の監視を目的としたシステムとして、各店内機器を撮像するカメラ90と、カメラ90によって撮像された画像を格納するカメラサーバ100とを含んで構成されるカメラシステムが設けられている。
この遊技場とは、遊技客が立ち入り可能な場所を指す。また、遊技店には、遊技場とは別に遊技客の立ち入りを禁止した事務所が設けられており、遊技店の機密に関わる情報を管理する装置、たとえば会員管理T/C70、カードT/C80及びカメラサーバ100は遊技場ではなく事務所に配設される。
このカメラ90は、店内機器及びその周辺を撮像可能に設けられた撮像デバイスであり、図1の例では、パチンコ機10及びCRユニット20のペア、玉計数機40、景品管理装置50及び景品払出機60のペアなどの店内機器に対応して1つ設置される。このカメラ90によって撮像された画像は、各カメラに予め付与されたカメラIDとともに送信され、カメラサーバ100によって店内機器別に格納される。
カメラサーバ100は、カメラ90によって撮像される動画像を格納するサーバ装置である。具体的には、後述する動画管理テーブル130aでカメラ90のカメラID、該カメラ90が撮像する店内機器の号機番号及び動画像の格納先が対応付けて管理されており、カメラ90からカメラID及び撮像画像を受信した場合に、当該カメラIDに対応する号機番号の格納先に撮像画像を蓄積していく。なお、カメラサーバ100に格納された動画は、自装置または他装置からの指示に基づきカメラサーバ100の出力部で再生することができる。
ここで、本実施例では、会員管理T/C70やカードT/C80などの管理装置によって蓄積されるイベント履歴と、カメラサーバ100によって格納される動画像とを関連付けておき、イベント履歴の選択により再生する動画像を選択させる点に1つの特徴がある。
すなわち、不正発生時には、遊技客や従業員から場所や時刻などの申告がなされてその申告に対応する画像をカメラサーバ100から見つけ出す操作を行う必要があるが、この申告の場所や時刻に基づき画像を再生していたのでは、遊技客及び従業員が店内機器に全く接触しておらず、完全に不正の対象外である場面の動画も含まれているので、かかる場面の動画を見ながら目的の場面の動画を見つけ出す必要があり、多大な労力がかかってしまう。また、このような申告は曖昧であったり、勘違いがあったりすることが多く、特に時刻に関しては意識していない遊技客の方が多い。
そこで、本実施例では、各種の店内機器で発生するイベントの内容、イベントが発生したイベント発生時刻及びイベントが発生した店内機器の号機番号などのイベント履歴を選択させ、そのイベント履歴に対応する動画像を再生させることで、詳細なイベント内容を参照しながら再生する動画像を選択させるとともに、店内機器に動きがあり、不正が行われる余地がある場面の動画だけを再生させることとしている。なお、本実施例で言う「イベント」とは、遊技客や従業員によって行われる店内機器に対する操作、その操作に応答して行われる処理、或いは店内機器で生じるエラー等の事象を指す。
さらに、本実施例では、動画像を再生させるに際してイベント履歴を重畳表示させる点にもう1つの特徴がある。この重畳表示により、再生される動画像が何を意味する画像であるのかをイベント履歴から把握させることとしている。
このため、本実施例では、不正発生時の画像を簡便に参照させるとともに、監視すべき不正の内容を把握しやすい画像を提示することが可能である。
続いて、本実施例に係る遊技場管理システムを構成する各装置の構成を説明する。なお、ここでは、会員管理システムとカメラシステムとを連動させて動画像を再生する遊技場管理システムを例示することとし、会員管理システムの中心となる会員管理T/C70とカメラシステムの中心となるカメラサーバ100との構成を詳細に説明する。
(1)会員管理T/C70の構成
前述したように、ここでは、本実施例に係る会員管理T/C70の構成について説明する。図2は、本実施例に係る会員管理T/C70の構成を示す機能ブロック図である。なお、実際の会員管理T/C70では、図示した機能部以外の機能部(例えば、会員情報や貯玉残高を記憶するテーブルや貯玉残高の更新を更新するソフトウェアなど)を有するが、図2では、本実施例に係る会員管理T/C70の特徴を説明するために必要な構成要素のみを抜粋している。
同図に示すように、この会員管理T/C70は、入力部71と、出力部72と、通信I/F部73と、記憶部74と、制御部75とを有する。
入力部71は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、出力部72は、液晶パネルやディスプレイ等の表示デバイス及びスピーカ等の音声デバイスであり、また、通信I/F部73は、CRユニット20、島コントローラ30、カードT/C80及びカメラサーバ100との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。
記憶部74は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、たとえば会員管理システムに関連する店内機器で発生したイベント履歴を管理する2つのテーブル、すなわち店内機器の号機別にイベント履歴を管理する号機別イベント履歴テーブル74aと、会員別にイベント履歴を管理する会員別イベント履歴テーブル74bとを併せて記憶する。
号機別イベント履歴テーブル74aは、図3に示すように、号機番号ごとにイベント名、日付、時刻、T玉数及び担当者コードを記憶したテーブルである。図3に示す例では、7月1日における計数機「B001」で発生したイベント履歴が記憶されており、10時に担当者コード「AAA」の従業員立会いの下に600個の獲得玉の計数が行われ、11時30分に担当者コード「CCC」の従業員立会いの下に200個の獲得玉の計数が行われ、さらに、15時30分に担当者コード「AAA」の従業員立会いの下に3000個の獲得玉の計数が行われた旨を示している。なお、ここでは、号機番号が「B001」のイベント履歴だけを示しているが、他の号機番号のイベント履歴も同様に記憶されている。
会員別イベント履歴テーブル74bは、図4に示すように、会員番号ごとにイベント名、日付、時刻、号機番号及びT玉数を記憶したテーブルである。図4に示す例では、7月1日における会員番号「12345」の会員に関するイベント履歴が記憶されており、10時に計数機「B001」で600個の獲得玉の計数が行われた後に12時45分に計数機「B002」で2000個の獲得玉の計数が行われたことを示している。なお、ここでは、会員番号が「12345」のイベント履歴だけを示しているが、他の会員番号のイベント履歴も同様に記憶されている。
これら2つのテーブルは、イベント履歴を記憶する点では共通しているが、一方は、店内機器の号機番号別に履歴が登録され、他方は、会員カードを通じて行われたイベントのみを会員別に履歴が登録される。
そして、両テーブル間では、イベント履歴として登録されるイベント内容が異なる。具体的には、号機別イベント履歴テーブル74aでは、計数業務に特化したイベント内容(例えば、従業員コード)が登録されるのに対し、また、会員別イベント履歴テーブル74bでは、会員に特化したイベント内容(例えば、会員番号)が登録される。
なお、図3及び図4では、玉計数機40のイベントとして「計数」だけを例示したが、実際には、「計数貯玉」などの他のイベントも履歴として登録され、また、CRユニット20や景品管理装置50などの他の店内機器に関するイベント履歴が登録される。
制御部75は、会員管理T/C70を全体制御する制御部であり、検索条件受付部75aと、イベント履歴検索部75bと、イベント履歴選択受付部75cと、イベント履歴通知部75dとを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行し、検索条件受付部75a、イベント履歴検索部75b、イベント履歴選択受付部75c及びイベント履歴通知部75dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
検索条件受付部75aは、号機別イベント履歴テーブル74a又は会員別イベント履歴テーブル74bに対する検索条件を受け付ける処理部である。具体的には、出力部72に図8に示すような画面表示を行うことにより入力部71のポインティングデバイス等を介して号機別イベント履歴テーブル74a又は会員別イベント履歴テーブル74bいずれのテーブルに対してイベント履歴の検索を行うかの選択を受け付け、さらに、イベント名、イベント内容、イベント発生時刻もしくは号機番号などの項目に関して検索条件を受け付ける。なお、ここでは、項目の内容に関する条件を受け付けることを説明したが、項目の内容だけではなく、AND条件又はOR条件で検索するのか否かも任意に設定することができる。
イベント履歴検索部75bは、号機別イベント履歴テーブル74a又は会員別イベント履歴テーブル74bに記憶されるイベント履歴の中から、検索条件受付部75aによって受け付けられた検索条件に一致または部分一致するイベント履歴を検索する処理部である。
イベント履歴選択受付部75cは、イベント履歴検索部75bによる検索結果の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付ける処理部である。具体的には、イベント履歴検索部75bによる検索結果として検索条件に一致したイベント履歴の一覧を出力部72に表示することにより、閲覧を希望するイベント履歴の選択を入力部71を介して受け付ける。なお、イベント履歴の検索を実行せずに記憶部74に記憶されたイベント履歴の中から直接選択させるようにしてもかまわない。また、本実施例では、説明の便宜上、再生対象とするイベント履歴を1つだけ選択させることとするが、複数のイベント履歴の選択を受け付けるようにしてもかまわない。
イベント履歴通知部75dは、イベント履歴選択受付部75cによって選択が受け付けられたイベント履歴をカメラサーバ100に通知する処理部である。具体的には、イベント履歴としては、号機別イベント履歴テーブル74a又は会員別イベント履歴テーブル74bが有する項目と同じ項目に関する内容を通知する。なお、再生対象とする動画ファイル及び再生区間を特定するためには、少なくとも号機番号及び時刻が必須であり、それ以外の項目は表示用の付加情報であるため、イベント内容の一部については通知内容から除外することもできる。
(2)カメラサーバの構成
次に、本実施例に係るカメラサーバについて説明する。図5は、本実施例に係るカメラサーバ100の構成を示す機能ブロック図である。なお、実際のカメラサーバ100では、図示した機能部以外の機能部(例えば、入力部など)を有するが、図5では、本実施例に係るカメラサーバ100の特徴を説明するために必要な構成要素のみを抜粋している。
同図に示すように、このカメラサーバ100は、出力部110と、通信I/F部120と、記憶部130と、制御部140とを有する。
出力部110は、液晶パネルやディスプレイ等の表示デバイス及びスピーカ等の音声デバイスであり、また、通信I/F部120は、CRユニット20、島コントローラ30、会員管理T/C70及びカードT/C80との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。
記憶部130は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、たとえば記憶部130内に格納される動画ファイルの管理情報を記憶する動画管理テーブル130aと、店内機器の号機別に撮像された動画データを表す号機別動画ファイル130bとを併せて記憶する。
動画管理テーブル130aは、図6に示すように、カメラ90のカメラIDごとに当該カメラ90が撮像する店内機器の号機番号及び動画像の格納先を示すパス名を記憶したテーブルである。図6に示す例では、カメラID「00001」のカメラ90によって号機番号「P0001」のCRユニット20及びそのペアのパチンコ機10の周辺領域が撮像されるとともにその動画ファイルがパス1のアドレスに格納されていることを示している。なお、号機番号の頭文字は店内機器の種別を示しており、Pが付与されているものはCRユニットを示し、Bが付与されているものは計数機を示している。
制御部140は、カメラサーバ100を全体制御する制御部であり、動画像格納部140aと、再生動画像決定部140bと、再生区間決定部140cと、動画像再生部140dとを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行し、動画像格納部140a、再生動画像決定部140b、再生区間決定部140c及び動画像再生部140dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
動画像格納部140aは、動画管理テーブル130aを用いて、カメラ90によって撮像される動画像を記憶部130内に格納する処理部である。具体的には、カメラ90から動画像及びカメラIDを受信した場合に、動画管理テーブル130aによって該当カメラIDに対応付けて記憶されたパス名を特定し、該特定したパス名に対応する記憶部130の格納先に動画像を格納することにより動画を逐次蓄積していく。
再生動画像決定部140bは、動画管理テーブル130aを用いて、記憶部130内に記憶された号機別動画ファイル130bのうちいずれの店内機器の動画ファイルを再生するのかを決定する処理部である。具体的には、会員管理T/C70からイベント履歴通知を受け付けた場合に、動画管理テーブル130aを参照して、当該イベント履歴として通知された号機番号に対応する格納先(パス名)を特定し、該特定した格納先の動画ファイルを再生対象の動画ファイルとして決定する。
再生区間決定部140cは、再生対象とする動画ファイルの再生区間を決定する処理部である。具体的には、会員管理T/C70からイベント履歴通知を受け付けた場合に、当該イベント履歴として通知された時刻(イベント発生時刻)を起点として前後の所定期間(例えば、45秒間)を含む区間を再生区間として決定する。なお、イベント発生時刻から遡る再生期間及びイベント発生時刻から後に進む再生期間の長さは、同一であって相違してもよく、また、イベントの性質によって任意に変更してもよい。
動画像再生部140dは、記憶部130内に格納された動画ファイルを再生する処理部である。具体的には、再生動画像決定部140bによって再生対象として決定された動画ファイルを再生区間決定部140cによって決定された再生区間の開始時刻から再生するとともに、イベント履歴通知部75dによって通知されたイベント履歴を当該再生画像に重畳して再生する。なお、重畳表示させるイベント履歴の表示態様(例えば、フォントや透明度など)は任意に設定することができる。例えば、他店のパチンコ玉の持ち込みや熊手等で計数値をカウントアップさせる行為等の不正ゴトが行われやすいイベントについては赤色表示や点滅表示などの注意喚起を促す表示態様を採るようにしてもよい。
次に、本実施例に係る遊技場管理システムの処理の流れを説明する。なお、ここでは、会員管理T/C70によって行われる(1)イベント履歴通知処理を説明した後に、カメラサーバ100によって行われる(2)動画像再生処理を説明することとする。
(1)イベント履歴通知処理
前述したように、ここでは、本実施例に係るイベント履歴通知処理について説明する。図7は、本実施例に係るイベント履歴通知処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、入力部71を介して動画ファイルの閲覧要求を受け付けた場合等に開始される。
同図に示すように、検索条件受付部75aは、号機別イベント履歴テーブル74a又は会員別イベント履歴テーブル74bいずれのテーブルに対してイベント履歴の検索を行うかを受け付け(ステップS101)、イベント名、イベント内容、イベント発生時刻もしくは号機番号などの項目に関して検索条件を受け付ける(ステップS102)。
より詳細には、図8に示すように、号機別イベント履歴を選択するボタンと会員別イベント履歴を選択するボタンとを出力部72に表示し、入力部71のポインティングデバイス等を介していずれかのボタン選択を受け付けて検索を行うテーブルを決定する。このとき、号機別イベント履歴が選択された場合には、図9に示すように、担当者コード等の計数業務に特化したイベント内容の項目が検索条件の設定対象に反映される一方、会員別イベント履歴が選択された場合には、図10に示すように、会員番号等の会員に特化したイベント内容の項目が検索条件の設定対象に反映される。
検索条件の受付後、イベント履歴検索部75bは、号機別イベント履歴テーブル74a又は会員別イベント履歴テーブル74bに記憶されるイベント履歴の中から、検索条件受付部75aによって受け付けられた検索条件に一致または部分一致するイベント履歴を検索する(ステップS103)。
例えば、図8の画面例に示した検索条件を受け付けた場合には、号機番号が「B001」であり、かつイベント名が「計数」であるイベント履歴が検索され、図3に示したテーブルの内容が検索結果の一覧として表示される。また、図9の画面例に示した検索条件を受け付けた場合には、会員番号が「12345」であり、かつイベント名「計数」であるイベント履歴が検索され、図4に示したテーブルの内容が検索結果の一覧として表示される。
イベント履歴の検索完了後、イベント履歴選択受付部75cは、イベント履歴検索部75bによる検索結果として検索条件に一致したイベント履歴の一覧を出力部72に表示し(ステップS104)、閲覧を希望するイベント履歴の選択を入力部71を介して受け付け(ステップS105)、イベント履歴通知部75dは、イベント履歴選択受付部75cによって受け付けられたイベント履歴をカメラサーバ100に通知し(ステップS106)、処理を終了する。
例えば、図3に示したテーブルの内容と同様のイベント履歴の一覧から一番上のイベント履歴が選択された場合には、号機番号「B001」、イベント名「計数」、日付「7月1日」、時刻「10時00分」、T玉数「600」及び担当者コード「AAA」がイベント履歴として通知される。一方、図4に示したテーブルの内容と同様のイベント履歴の一覧から一番上のイベント履歴が選択された場合には、会員番号「12345」、イベント名「計数」、日付「7月1日」、時刻「10時00分」、号機番号「B001」及びT玉数「600」がイベント履歴として通知される。
このように、同一の事象を指すイベント履歴であっても、検索を行うテーブルによって通知されるイベント内容を差別化することとした。すなわち、号機別イベント履歴テーブル74aに対して検索を行った場合には、会員別イベント履歴テーブル74bに対して検索を行った場合に通知されない担当者コードを通知する一方で、会員別イベント履歴テーブル74bに対して検索を行った場合に通知される会員番号が通知されないことになる。
(2)動画像再生処理
次に、本実施例に係る動画像再生処理について説明する。図11は、本実施例に係る動画像再生処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、会員管理T/C70からイベント履歴通知を受け付けた場合に開始される。
同図に示すように、イベント履歴通知を受け付けると(ステップS201肯定)、再生動画像決定部140bは、動画管理テーブル130aを参照して、当該イベント履歴として通知された号機番号に対応する格納先(パス名)を特定し、該特定した格納先の動画ファイルを再生対象の動画ファイルとして決定する(ステップS202)。
続いて、再生区間決定部140cは、当該イベント履歴として通知された時刻(イベント発生時刻)を起点として前後の所定期間(例えば、45秒間)を含む区間を再生区間として決定する(ステップS203)。
そして、動画像再生部140dは、再生動画像決定部140bによって再生対象として決定された動画ファイルの再生を再生区間決定部140cによって決定された再生区間の開始時刻から開始するとともに、イベント履歴通知部75dによって通知されたイベント履歴を当該再生画像に重畳して表示する(ステップS204及びステップS205)。
その後、動画像再生部140dは、再生区間について動画ファイルの再生が終了するまで(ステップS206否定)、イベント履歴を重畳表示しつつ、動画ファイルの再生を続け(ステップS207)、再生区間について動画ファイルの再生が終了すると(ステップS206肯定)、処理を終了する。
例えば、図3に示したテーブルの内容と同様のイベント履歴の一覧から一番上のイベント履歴が選択された場合には、図12に示す動画像が出力部110に再生され、また、図4に示したテーブルの内容と同様のイベント履歴の一覧から一番上のイベント履歴が選択された場合には、図13に示す動画像が出力部110に再生される。これら両者は、同一の動画ファイルの同一再生区間の画像であるが、一方では担当者コードが重畳表示され、他方では会員番号が重畳表示されるというように表示されるイベント内容が異なる。
そして、これらの動画像からは、従業員が他の業務等で持ち場を離れた隙を突いて他店のパチンコ玉を計数していることを看破することができ、従業員に対しては持ち場を離れたことへの注意を促すとともに、遊技客に対しては不正行為に対しての対応処置を取ることが可能になる。
上述してきたように、本実施例では、イベント内容、イベント発生時刻及びイベントが発生した店内機器の号機番号をイベント履歴として記憶しておき、記憶したイベント履歴の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付け、選択を受け付けたイベント履歴をカメラサーバ100に通知するように会員管理T/C70を構成し、号機番号ごとに該店内機器とその周辺が撮像された動画像の格納先を対応付けて記憶しておき、記憶した動画像の格納先のうち、イベント履歴として通知された号機番号に対応する格納先の動画像を再生対象の動画像として決定し、再生対象として決定した動画像をイベント履歴として通知されたイベント発生時刻もしくはその近傍の時刻から再生するとともに、イベント履歴を当該動画像に重畳して再生するようにカメラサーバ100を構成したので、詳細なイベント内容を参照しながら再生する動画像を選択させるとともに店内機器に動きがあり、不正が行われる余地がある場面の動画だけを再生させ、さらには、再生される動画像が何を意味する画像であるのかをイベント履歴から把握させることができる結果、不正発生時の画像を簡便に参照させるとともに、監視すべき不正の内容を把握しやすい画像を提示することが可能になる。
さらに、本実施例では、検索条件として、イベント内容、イベント発生時刻もしくは号機番号のうち少なくともいずれか1つを受け付け、記憶したイベント履歴の中から検索条件に一致または部分一致するイベント履歴を検索し、検索結果の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付けるように構成したので、イベント履歴の選択対象を低減させることができ、不正発生時の画像を迅速に見つけ出すことが可能になる。
また、本実施例では、イベント履歴の重畳表示を除いてはカメラサーバ100で格納される動画ファイルを加工せずに再生する例を説明したが、動画ファイルを加工して再生するようにしてもかまわない。
一例を挙げれば、イベントによってそのイベントに関係する画像の部分を拡大表示したり、強調表示したりするようにしてもよい。例えば、イベントが計数である場合には、不正ゴトを監視する動画像の注目箇所は、計数値を表示する表示部やパチンコ玉の投入口に限られる。このように、不正ゴトの注目箇所は、カメラの設置時に予め特定することができるため、イベント名ごとに不正ゴトの注目箇所の座標情報を記憶しておき、カメラサーバ100に通知されたイベント名に対応する注目箇所を切り出して拡大表示したり、或いは注目箇所に矢印を表示したりすることで、不正ゴトの看破を支援することが可能になる。
また、本実施例では、号機別イベント履歴テーブル74a又は会員別イベント履歴テーブル74bのうちいずれか一方のテーブルからイベント履歴を検索させることとしたが、両方のテーブルからイベント履歴を検索させるようにしてもかまわない。
なお、本実施例では、特に言及していないが、会員管理T/C70がイベント履歴として通知する時刻と、カメラサーバ100によって格納される動画像の時刻とがズレた場合には、カメラサーバ100でイベント履歴に対応する動画を閲覧することができなくなるので、会員管理T/C70及びカメラサーバ100の時刻合わせを定期的に行うことが好ましい。
また、本実施例では、1つの店内機器につき1台のカメラを設置する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の店内機器及びその周辺領域の撮像を1台のカメラに兼務させるようにしてもかまわない。
なお、本実施例では、会員管理システムとカメラシステムを連動させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図1に示したカードT/C80を中心に構築されるカードシステムや遊技台の台情報を収集するホールコンピュータ(図示せず)を中心に構築されるシステムとカメラシステムとを連動させる場合にも本発明を同様に適用することができる。
すなわち、管理対象に応じて複数種類の管理装置を設け、決定した動画像に対して、複数種類の管理装置のいずれかにより通知されたイベント履歴を重畳するように構成する。例えば、会員管理システムと連動した場合には、計数のイベント履歴を重畳表示する際に会員番号を表示するのに対し、ホールコンピュータと連動した場合には、計数のイベント履歴を重畳表示する際に当該会員番号の遊技客が遊技を行った区間のアウト(打込み玉)とセーフ(払出し玉)もしくは出玉を表示することができる。
このように、同時刻の動画像であってもイベント履歴の選択を受け付ける管理装置によって異なるイベント履歴を表示させる結果、管理装置ごとの特性に合ったイベント履歴を重畳させることができ、再生される動画像で注視すべき箇所をより把握しやすい画像を提示することが可能になる。
また、本実施例では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。
以上のように、本発明に係る遊技場管理システム及び遊技場管理方法は、不正発生時の画像を簡便に参照させるとともに、監視すべき不正の内容を把握しやすい画像を提示する場合に適している。
本実施例に係る店内システムのシステム構成図である。 本実施例に係る会員管理T/Cの構成を示す機能ブロック図である。 号機別イベント履歴テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。 会員別イベント履歴テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。 本実施例に係るカメラサーバの構成を示す機能ブロック図である。 動画管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。 本実施例に係るイベント履歴通知処理の手順を示すフローチャートである。 出力部に表示される画面の構成例を示す図である。 出力部に表示される画面の構成例を示す図である。 出力部に表示される画面の構成例を示す図である。 本実施例に係る動画像再生処理の手順を示すフローチャートである。 再生される動画像の一例を示す図である。 再生される動画像の一例を示す図である。
符号の説明
10 パチンコ機
20 CRユニット
30 島コントローラ
40 玉計数機
50 景品管理装置
60 景品払出機
70 会員管理T/C
71 入力部
72 出力部
73 通信I/F部
74 記憶部
74a 号機別イベント履歴テーブル
74b 会員別イベント履歴テーブル
75 制御部
75a 検索条件受付部
75b イベント履歴検索部
75c イベント履歴選択受付部
75d イベント履歴通知部
80 カードT/C
90 カメラ
100 カメラサーバ
110 出力部
120 通信I/F部
130 記憶部
130a 動画管理テーブル
130b 号機別動画ファイル
140 制御部
140a 動画像格納部
140b 再生動画像決定部
140c 再生区間決定部
140d 動画像再生部

Claims (4)

  1. 遊技店に配設される店内機器と、前記店内機器に接続されるとともに該店内機器の管理を行う管理装置と、1つまたは複数の店内機器とその周辺を撮像可能に設けられた撮像装置に接続されるとともに各撮像装置によって撮像された動画像を格納する画像管理装置とを有する遊技場管理システムであって、
    前記管理装置は、
    前記店内機器で発生するイベントのイベント内容、前記イベントが発生したイベント発生時刻及び前記イベントが発生した店内機器を一意に特定するための店内機器識別子をイベント履歴として記憶するイベント履歴記憶手段と、
    前記イベント履歴記憶手段によって記憶されたイベント履歴の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付ける選択受付手段と、
    前記選択受付手段によって選択が受け付けられたイベント履歴を前記画像管理装置に通知するイベント履歴通知手段とを備え、
    前記画像管理装置は、
    前記店内機器識別子ごとに該店内機器とその周辺が撮像された動画像の格納先を対応付けて記憶する格納先記憶手段と、
    前記格納先記憶手段によって記憶された動画像の格納先のうち前記イベント履歴通知手段によってイベント履歴として通知された店内機器識別子に対応する格納先の動画像を再生対象の動画像として決定する再生動画像決定手段と、
    前記再生動画像決定手段によって再生対象として決定された動画像を前記イベント履歴通知手段によってイベント履歴として通知されたイベント発生時刻もしくはその近傍の時刻から再生するとともに、前記イベント履歴通知手段によって通知されたイベント履歴を当該動画像に重畳して再生する動画像再生手段とを備えた
    ことを特徴とする遊技場管理システム。
  2. 前記管理装置は、
    前記イベント履歴記憶手段に対する検索条件として、前記イベント内容、イベント発生時刻もしくは店内機器識別子のうち少なくともいずれか1つを受け付ける検索条件受付手段と、
    前記イベント履歴記憶手段によって記憶されるイベント履歴の中から前記検索条件受付手段によって受け付けられた検索条件に一致または部分一致するイベント履歴を検索するイベント履歴検索手段とをさらに備え、
    前記選択受付手段は、
    前記イベント履歴検索手段による検索結果の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の遊技場管理システム。
  3. 前記管理装置は、管理対象に応じて複数種類あり、
    前記動画像再生手段は、前記再生動画像決定手段で決定された動画像に対して、前記複数種類の管理装置のいずれかの前記イベント履歴通知手段により通知された前記イベント履歴を重畳することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技場管理システム。
  4. 遊技店に配設される店内機器と、前記店内機器に接続されるとともに該店内機器の管理を行う管理装置と、1つまたは複数の店内機器とその周辺を撮像可能に設けられた撮像装置に接続されるとともに各撮像装置によって撮像された動画像を格納する画像管理装置とを有する遊技場管理システムに適用する遊技場管理方法であって、
    前記管理装置が、
    前記店内機器で発生するイベントのイベント内容、前記イベントが発生したイベント発生時刻及び前記イベントが発生した店内機器を一意に特定するための店内機器識別子をイベント履歴として記憶するイベント履歴記憶手段によって記憶されたイベント履歴の中から再生対象とするイベント履歴の選択を受け付ける選択受付工程と、
    前記選択受付工程によって選択が受け付けられたイベント履歴を前記画像管理装置に通知するイベント履歴通知工程とを実行し、
    前記画像管理装置が、
    前記店内機器識別子ごとに該店内機器とその周辺が撮像された動画像の格納先を対応付けて格納先記憶手段に登録する格納先登録工程と、
    前記格納先記憶手段によって記憶された動画像の格納先のうち前記イベント履歴通知工程によってイベント履歴として通知された店内機器識別子に対応する格納先の動画像を再生対象の動画像として決定する再生動画像決定工程と、
    前記再生動画像決定工程によって再生対象として決定された動画像を前記イベント履歴通知工程によってイベント履歴として通知されたイベント発生時刻もしくはその近傍の時刻から再生するとともに、前記イベント履歴通知工程によって通知されたイベント履歴を当該動画像に重畳して再生する動画像再生工程とを実行する
    ことを特徴とする遊技場管理方法。
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