以下に添付図面を参照して、本発明に係る遊技媒体管理システムおよび台間装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下の説明では、パチンコ店などの遊技店に設置されるパチンコ機やパチスロ機といった遊技機と併設された計数機能付き台間装置(以下、単に「台間装置」と記載する)が、カード返却や遊技媒体の払い出しを行う場合について説明する。
まず、実施例の詳細な説明に先立って、本発明に係る遊技媒体管理手法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る遊技媒体管理手法の概要を示す図である。同図に示すように、本発明に係る遊技媒体管理手法では、遊技客が所持する携帯端末装置に対して持玉価値を関連付ける操作を受け付けた場合に、プリペイド価値が残っているならば、プリペイド価値の残高(プリペイド残高)を関連付けたカードを自動的に排出する点に主たる特徴がある。
ここで、「持玉価値」とは、遊技客が遊技台で獲得した遊技媒体の数量を示し、台間装置に設けられた計数部によって計数される。また、「プリペイド価値」とは、遊技媒体の貸出対価として遊技客から予め徴収された有価価値を示す。貸出ボタンの押下等によって遊技媒体の貸し出しが指示された場合には、貸し出される遊技媒体に相当する価値がプリペイド価値から差し引かれる。なお、プリペイド価値は、台間装置の記憶部に記憶されることとしてもよいし、台間装置を管理する管理装置が管理することとしてもよい。
たとえば、図1に示したように、持玉価値(持玉)「1000玉」およびプリペイド価値(現金)「2000円」がユニット残高として台間装置に記憶されているとする。かかる場合に、携帯端末装置のIDを読み取るリーダライタ部に対して携帯端末装置のかざし操作が行われると、台間装置は、リーダライタ部によって読み取ったIDと持玉価値「1000玉」とを関連付ける(図1の(1)参照)。なお、遊技客は、貯玉ボタン等の所定のボタンを押下した後に、携帯端末装置のかざし操作を行うこととしてもよい。
つづいて、台間装置は、プリペイド価値に残高があるか否かを判定する。ここでは、プリペイド価値(現金)「2000円」が台間装置に記憶されているため、台間装置は、プリペイド価値に残高があると判定する(図1の(2)参照)。そして、台間装置は、プリペイド残高があると判定すると、このプリペイド残高「2000円」を関連付けたカードを自動的に排出する(図1の(3)参照)。
このように、本発明に係る遊技媒体管理手法では、携帯端末装置に対して持玉価値を関連付ける操作を受け付けた場合に、プリペイド残高があるならば、このプリペイド残高を関連付けたカードを自動排出することとしたので、計数部によって計数された持玉価値を遊技客が所持する携帯端末装置に対して関連付ける運用を行う場合に、プリペイド価値が関連付けられたカードの取り忘れを防止することができる。
すなわち、従来では、携帯端末装置に対して持玉価値を関連付ける操作およびカード返却操作の両方を行う必要があるため、遊技客がカード返却操作を忘れ易く、カードの取り忘れが生じやすかった。一方、本発明に係る遊技媒体管理手法によれば、携帯端末装置に対して持玉価値を関連付ける操作によってカードも排出されるため、遊技客がカード返却操作を意識することなくカードを受け取ることができ、カードの取り忘れが防止されるのである。しかも、遊技の終了時の作業が簡略化されるため、遊技客にとっての利便性を高めることができる。
また、本発明に係る遊技媒体管理手法では、持玉価値を関連付けた携帯端末装置とプリペイド残高を関連付けたカードとを関連付けた関連付け情報を用いることによって、カードの次回利用時に携帯端末装置による本人確認を行ったり、携帯端末装置の次回利用時にカードの未精算や取り忘れを報知したりすることもできる。かかる点については、後述する実施例において具体的に説明する。
以下では、図1を用いて説明した遊技媒体管理手法を適用した台間装置についての実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、携帯端末装置に対して関連付けた持玉価値を「貯玉」として管理する場合について主に説明することとする。ここで、「貯玉」とは、遊技客が獲得した遊技媒体を換金したり景品交換したりすることなく遊技店へ預けておくことを指す。ただし、携帯端末装置に対して関連付けられた持玉価値は、貯玉としてではなく持玉として管理されることとしてもよい。
図2は、本実施例に係る台間装置10が接続されるネットワーク環境を示す図である。同図に示すように、遊技台100ごとに設けられる台間装置10は、店舗内LAN(Local Area Network)20などのネットワーク経由で、管理装置200、島コントローラ300、精算機400、景品管理機500、携帯端末装置処理機600、景品払出機700といった各機器と接続されている。なお、遊技媒体管理システムは、少なくとも台間装置10および管理装置200を含むものとする。
管理装置200は、台間装置10や精算機400、携帯端末装置処理機600等の各機器を集中管理する装置であり、会員管理DB(データベース)211および記録媒体管理DB(データベース)212を含んだデータベース210を備えている。
会員管理DB211は、遊技店の会員に対して貯玉サービスを提供するためのデータベースであり、会員が遊技店へ預けている持玉価値(貯玉数)の他、この会員が所持するカードのIDやプリペイド残高といった情報を会員管理情報として管理する。かかる会員管理情報の具体的な内容については、後述する。
記録媒体管理DB212は、カードに関連付けられる価値を管理するデータベースである。具体的には、記録媒体管理DB212は、プリペイド価値を管理するカードDB(データベース)212aと、遊技客が獲得した持玉価値を管理する持玉DB(データベース)212bとから構成される。このように、台間装置10が返却するカードに対して関連付けられる持玉価値やプリペイド価値は、管理装置200が管理するカードDB212aや持玉DB212bによっても管理されている。また、管理装置200は、インターネットや無線通信網といった通信回線30を介して携帯端末装置と接続する。
島コントローラ300は、台間装置10および遊技台100が設置される遊技島ごとに設けられる中継装置であり、管理装置200/台間装置10間、あるいは、管理装置200/遊技台100間の通信データを中継する。なお、島コントローラ300は、通常、各遊技島に対して1台設けられる。
ここで、台間装置10がカードを返却した場合、他の遊技台100で遊技を継続する意志がない遊技客は、カードを精算機400へ挿入することで、プリペイド価値の残高に応じた貨幣を受け取る。また、遊技客は、景品交換コーナーへ赴き、携帯端末装置処理機600に対して自身が所持する携帯端末装置をかざす。そして、遊技店の従業員が景品管理機500や景品払出機700を操作することで、遊技客は、携帯端末装置に対して関連付けられた持玉価値に応じた景品を受け取ることになる。
次に、本実施例に係る台間装置10および管理装置200の構成について図3を用いて説明する。図3は、台間装置10および管理装置200の構成を示すブロック図である。なお、同図には、台間装置10および管理装置200の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
同図に示すように、台間装置10は、リーダライタ部11と、カード保持部12と、操作・表示部13と、払出部14と、計数部15と、制御部16と、記憶部17とを備えている。また、制御部16は、関連付け部16aと、返却処理部16bと、関連付け情報通知部16cと、貸出判定部16dとを備える。また、記憶部17は、持玉情報17aと、プリペイド残高情報17bとを記憶する。
一方、管理装置200は、データベース210と、会員管理情報更新部220と、会員管理情報通知部230とを備えている。以下では、まず、台間装置10の各構成要素について説明する。
リーダライタ部11は、遊技客が所持する携帯端末装置との間で近距離無線通信を行うデバイスである。具体的には、リーダライタ部11は、遊技客によるかざし操作によって通信リンクが確立した携帯端末装置から、この携帯端末装置に対して割り当てられたIDを読み取る。ここで、携帯端末装置に対して割り当てられたIDを「携帯ID」と呼ぶこととする。
カード保持部12は、台間装置10にあらかじめ内蔵されたカードを有しており、返却処理部16bから返却指示を受けた場合に、内蔵されたカードを排出する。また、カード保持部12は、内蔵されたカードの排出に先立ち、排出対象となるカードに割り当てられたID(以下、「カードID」と記載する)を読み出し、読み出したカードIDを関連付け部16aへ通知する。
また、カード保持部12によって排出されたカードは、カードの一部が返却口(後述する「カード挿入部57」)に残留した状態で排出され、返却口から露出した部分を遊技客によって掴まれ抜き取られる。ここで、カード保持部12は、返却口に残留するカードを検知する残留検知センサを備えている。なお、残留検知センサとしては、たとえば、赤外線センサや超音波センサ等を用いることができる。
また、カードを返却された遊技客は、遊技台を変更して再遊技する場合には、返却されたカードを他の台間装置10のカード保持部12へ挿入することで、このカードに関連付けられたプリペイド価値を利用することができる。かかる場合、カード保持部12は、挿入されたカードのカードIDを読み出し、貸出判定部16dへ通知する。
操作・表示部13は、台間装置10に対する操作を受け付けるボタンなどの入力デバイスと、各種情報を表示するためのディスプレイなどの表示デバイスとから構成される。たとえば、操作・表示部13は、「カード返却ボタン」を有しており、カードの返却を要求する遊技客によって返却ボタンが押下された場合には、カード返却要求があった旨を示す信号を返却処理部16bに対して通知する。また、操作・表示部13は、貸出判定部16dから通知された情報を表示デバイスへ表示する。
払出部14は、貸出判定部16dからの指示に応じて遊技媒体の払い出しを行うデバイスである。計数部15は、遊技客が獲得した遊技媒体(たとえば、パチンコ玉)を計数し、計数した計数値を持玉情報17aとして記憶部17へ記憶させる。なお、かかる計数値がカウントアップされるたびに持玉情報17aは更新されるものとする。
ここで、図3に示した台間装置10の外観構成について図4を用いて説明しておく。図4は、台間装置10の外観図である。なお、同図には、台間装置10が併設された遊技台100を破線で示している。また、同図では、紙幣のみを受け付ける台間装置10を示しているが、硬貨受け付け用のユニットを備えることとしてもよい。
図4に示すように、台間装置10は、台間装置10の装置状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部51と、遊技媒体貸し出しのための各種紙幣を受け付ける紙幣挿入部52とを備えている。また、台間装置10は、遊技店の従業員が携帯するリモコン(携帯端末装置)からの指示を受け付けるリモコン受光部53と、ディスプレイなどの表示部およびテンキー、各種のボタンといった操作部を含んだ操作・表示部54(図2に示した「操作・表示部13」に相当)とを備えている。
また、台間装置10は、持玉等の遊技媒体を払い出すノズルを備えた持玉払出部55と、携帯端末装置の情報を読み取ったり携帯端末装置に対して情報を書き込んだりするリーダライタ部56(図2に示した「リーダライタ部11」に相当)とを備えている。また、台間装置10は、カードの受け付けや返却を行うカード挿入部57と、遊技客が獲得した遊技媒体(持玉)を計数する計数部58(図2に示した「計数部15」に相当)とを備えている。
また、台間装置10は、持玉(獲得玉)を貯留する玉貯留部59と、獲得玉を貯玉する場合に遊技客によって押下される貯玉ボタン60と、遊技媒体を貸し出させる場合に遊技客によって押下される持玉払出ボタン61とを備えている。具体的には、貯玉ボタン60は、遊技客によって押下されると、携帯端末装置への貯玉要求があった旨を示す信号を関連付け部16aに対して通知する。
なお、遊技台100には、カードの残額(プリペイド残高)や、貸し出された遊技媒体の数などを表示する表示部100aと、遊技媒体の貸し出しを指示する貸出ボタンやカード返却を指示する返却ボタンといった操作ボタン100bとが設けられる。
台間装置10は、同図に示す遊技台100の下皿から落下した持玉(獲得玉)を玉貯留部59でいったん貯留し、貯留した持玉(獲得玉)を計数部58へ導く。そして、計数部58で持玉(獲得玉)の数量を計数する。なお、計数後の遊技媒体は、遊技島内に形成される図示しない遊技媒体回収経路へ排出される。
そして、台間装置10に持玉価値が記憶された状態で、遊技客が持玉払出ボタン61を押下した場合には、持玉(獲得玉)を持玉払出部55経由で遊技台100へ投出する。なお、持玉払出部55は、紙幣挿入部52へ紙幣が挿入されたり、カード挿入部57へプリペイド価値が関連付けられたカードが挿入されたりして、遊技台100の持玉払出ボタンが押下された場合の払い出しを併せて行う場合もある。なお、遊技台に設けられた貸出ボタンが押下された場合に、持玉(獲得玉)を持玉払出部55経由で遊技台100へ投出することとしてもよい。
一方、台間装置10に持玉価値が記憶された状態で、遊技客が貯玉ボタン60を押下し、リーダライタ部56に対して携帯端末装置をかざした場合には、持玉価値を携帯端末装置と関連付けて貯玉する処理が行われる。
ここで、紙幣挿入部52に紙幣が挿入された場合には、紙幣挿入部52が受け付けた紙幣に対応するプリペイド価値が、プリペイド残高情報17bとして記憶部17に記憶される。同様に、カード挿入部57にカードが挿入された場合には、カード挿入部57が受け付けたカードに関連付けられたプリペイド価値が、プリペイド残高情報17bとして記憶部17に記憶される。
ところで、図4には、カード挿入部57がリーダライタ部56の下部に設けられている場合について示したが、カード挿入部57をリーダライタ部56の上部に設けることとしてもよい。このように構成することによって、カード挿入部57から自動排出されるカードの視認性を高めることができるため、カードの取り忘れをより確実に防止することができる。
図3の説明に戻り、制御部16について説明する。制御部16は、携帯端末装置に対する持玉価値の関連付け、カードの返却処理、関連付け情報の通知、遊技媒体の貸出判定といった処理を行う処理部である。
関連付け部16aは、携帯端末装置に対して持玉価値を関連付ける処理部である。具体的には、関連付け部16aは、図4に示した貯玉ボタン60が押下された後、リーダライタ部11に対する携帯端末装置のかざし操作が行われた場合に、リーダライタ部11によって読み取られた携帯IDと記憶部17に記憶された持玉情報17aとを関連付ける。
また、関連付け部16aは、貯玉ボタン60が押下された後、リーダライタ部11に対する携帯端末装置のかざし操作が行われた場合に、記憶部17に記憶されたプリペイド残高情報17bを参照し、プリペイド価値に残高があるか否かを判定する。そして、関連付け部16aは、プリペイド価値に残高があると判定した場合には、返却処理部16bに対してカードを返却するよう指示する。
また、関連付け部16aは、プリペイド価値に残高があると判定した場合には、カード保持部12に保持されているカードのカードIDをカード保持部12から受け取る。そして、関連付け部16aは、カード保持部12から受け取ったカードID、プリペイド残高情報17b、現在時刻(前回返却時刻)、リーダライタ部11が読み取った携帯IDおよび持玉情報17aを関連付けた関連付け情報を関連付け情報通知部16cへ渡す。
返却処理部16bは、関連付け部16aからカードを返却すべき旨の指示を受けた場合に、カード保持部12に対してカードの返却を指示する処理部である。なお、返却処理部16bは、カード返却ボタンの押下によるカード返却要求があった旨を示す信号を操作・表示部13から受け取った場合にも、カード保持部12に対してカードの返却を指示する。
関連付け情報通知部16cは、関連付け部16aから受け取った関連付け情報を管理装置200に対して通知する処理部である。また、関連付け情報通知部16cは、カードの返却が行われた後、カード挿入部57に残留するカードを残留検知センサが検知した状態が所定時間継続した場合には、カードの取り忘れが発生している旨およびカードIDを含んだ取り忘れ情報を管理装置200に対して通知する処理も行う。
なお、関連付け情報通知部16cは、記憶部17に記憶された持玉情報17aやプリペイド残高情報17bを管理装置200に対して通知する処理も行う。
貸出判定部16dは、管理装置200の会員管理DB211に記憶される会員管理情報を用いて、カードに関連付けられたプリペイド価値を用いた遊技媒体の貸し出しを許可するか否かを判定する処理部である。ここで、貸出判定部16dの説明に先立ち、管理装置200の会員管理DB211に記憶される会員管理情報の具体的内容について説明する。図5に、会員管理情報の一例を示す。
図5に示すように、会員管理情報は、「会員ID」項目と、「カードID」項目と、「プリペイド残高」項目と、「前回返却時刻」項目と、「取り忘れ」項目と、「携帯ID」項目と、「貯玉」項目と、「メールアドレス」項目と、「暗証番号」項目とを含んだ情報である。ここで、「カードID」項目、「プリペイド残高」項目、「前回返却時刻」項目、「携帯ID」項目および「貯玉」項目に格納される情報は、台間装置10の関連付け情報通知部16cによって通知される関連付け情報に含まれるカードID、プリペイド残高情報17b、前回返却時刻、携帯IDおよび持玉情報17aに相当する情報である。ここでは、これらの5つの項目についての説明は省略することとする。
「会員ID」項目は、遊技店の各会員を識別する識別情報が格納される項目である。「取り忘れ」項目は、関連付け情報通知部16cから取り忘れ情報を受け取ったか否かを示す情報が格納される項目である。具体的には、「取り忘れ」項目には、関連付け情報通知部16cから取り忘れ情報を受け取っていない場合には「なし」が格納されており、関連付け情報通知部16cから取り忘れ情報を受け取った場合には「あり」が格納される。
「メールアドレス」項目は、「携帯ID」項目に格納されている携帯IDを有する携帯端末装置の電子メールアドレスが格納される項目である。「暗証番号」項目は、「会員ID」項目に格納されている会員IDを割り当てられた会員によって任意に設定された暗証番号が格納される項目である。
図3に示した貸出判定部16dの説明に戻る。貸出判定部16dは、先ず、カード挿入部57に挿入されたカードをカード保持部12が受け付けた場合に、受け付けられたカードに関連付けられたカードIDをカード保持部12から受け取る。そして、貸出判定部16dは、カード保持部12から受け取ったカードIDが含まれている会員管理情報を管理装置200から取得する。
また、カード挿入部57にカードが挿入されると、携帯端末装置をリーダライタ部11へかざすべき旨のメッセージが操作・表示部13に表示される。そして、遊技客が、かかるメッセージに従って携帯端末装置をリーダライタ部11へかざすと、リーダライタ部11は、この携帯端末装置から携帯IDを読み出し、読み出した携帯IDを貸出判定部16dへ通知する。
貸出判定部16dは、リーダライタ部11から携帯IDを受け取ると、受け取った携帯IDを会員管理情報に含まれる携帯IDと対比する。そして、両者が異なる場合には、リーダライタ部11から受け取った携帯IDが正当ではないと判定し、カードに関連付けられたプリペイド価値を用いた遊技媒体の貸し出しを不許可とする。すなわち、貸出判定部16dは、遊技客によって貸出ボタンが押下された場合であっても、かかる操作を無効化することによって、遊技媒体の貸出処理を実行しない。
ここで、貸出判定部16dの動作例について説明する。図6は、貸出判定部16dの動作例を説明するための図である。なお、同図の(A)および(B)には、説明の前提となる情報の内容を示している。具体的には、同図の(A)には、カード挿入部57に挿入されたカードのカードIDを示しており、同図の(B)には、同図の(A)に示したカードに対応する会員管理情報の内容を示している。
図6の(A)に示したように、カード挿入部57に対して挿入されたカードには、カードID「AAA」が関連付けられている。また、同図の(B)に示したように、管理装置200から取得した会員管理情報には、カード挿入部57に挿入されたカードのカードID「AAA」と前回返却時刻「16時25分」と携帯ID「aaa」とが関連付けられている。なお、図6に示した会員管理情報は、図5に示した会員管理情報のうち、必要な情報だけを抜粋して示したものである。ここでは、貸出判定部16dが、図6の(A)および(B)に示した情報を取得した場合について説明する。
図6の(C−1)に示したように、リーダライタ部11が携帯ID「aaa」を読み取ったとする。この場合、リーダライタ部11から受け取った携帯ID「aaa」と会員管理情報に含まれる携帯ID「aaa」とが一致するため、貸出判定部16dは、リーダライタ部11から受け取った携帯IDが正当であると判定し、カードに関連付けられたプリペイド価値を用いた遊技媒体の貸し出しを許可する。ここで、貸出判定部16dは、遊技媒体の貸出を許可した場合には、払出部14から所定数の遊技媒体を払い出すとともに、払い出した遊技媒体に相当する価値をプリペイド残高情報から減算する処理を行う。
また、貸出判定部16dは、リーダライタ部11から受け取った携帯IDが正当であると判定した場合には、カードを使用可能である旨を操作・表示部13に対して表示させる。たとえば、貸出判定部16dは、「本カードは使用可能です」といったメッセージを操作・表示部13に対して表示させる。なお、貸出判定部16dは、かかるメッセージとともにプリペイド残高を表示させてもよい。
一方、図6の(C−2)に示したように、リーダライタ部11が携帯ID「zzz」を読み取ったとする。この場合、リーダライタ部11から受け取った携帯ID「zzz」と会員管理情報に含まれる携帯ID「aaa」とが異なるため、貸出判定部16dは、リーダライタ部11から受け取った携帯IDが正当ではないと判定し、カードに関連付けられたプリペイド価値を用いた遊技媒体の貸し出しを不許可とする。
また、貸出判定部16dは、リーダライタ部11から受け取った携帯IDが正当ではないと判定した場合には、カードを使用不可である旨を操作・表示部13に対して表示させる。たとえば、貸出判定部16dは、「登録されている携帯電話ではないため、本カードは使用できません」といったメッセージを操作・表示部13に対して表示させる。なお、貸出判定部16dは、状態表示部51に設けられたランプを点滅させたり、図示しないスピーカから警報音を出力させたりしてもよい。これにより、遊技店の店員は、不正を行おうとした遊技客を容易に発見することができる。
このように、プリペイド価値が関連付けられたカードの次回利用時に、このカードのカードIDに関連付けられた携帯IDを用いて本人確認を行うことによって、カードが盗難された場合であっても、盗難されたカードに関連付けられたプリペイド価値の不正利用を防止することができる。
なお、貸出判定部16dは、カード保持部12がカードを受け付けた時刻が、このカードに関連付けられた前回返却時刻から所定時間以内であるならば、関連付け情報に含まれる携帯IDとリーダライタ部11によって読み取られた携帯IDとの対比を行うことなく、カードに関連付けられたプリペイド価値を用いた遊技媒体の貸し出しを許可する。
これにより、カードの正当な所有者が台移動を行う場合のようにカードの返却から次回利用時までの時間が比較的短い場合には携帯端末装置を用いた本人確認が省略されるため、再遊技の開始操作が煩雑化することを防止できる。なお、かかる場合には、携帯端末装置をリーダライタ部11へかざすべき旨のメッセージは表示されない。
また、貸出判定部16dは、遊技客が再遊技もしくは情報取得のためにリーダライタ部11に対して携帯端末装置のかざし操作を行った場合に、この携帯端末装置に関連付けられたカードの取り忘れや未精算を遊技客に対して報知する処理も併せて行う。
ここで、かかる貸出判定部16dの動作例について説明する。図7は、貸出判定部16dのその他の動作例を説明するための図である。また、図8は、図7に示した動作例の結果として表示される情報の一例を示す図である。なお、図7の(A)には、説明の前提とする携帯IDの内容を示している。以下では、図7の(A)に示したように、リーダライタ部11に対してかざし操作が行われた携帯端末装置の携帯IDが「aaa」である場合について説明する。
図7の(B−1)に示したように、管理装置200から取得した会員管理情報には、リーダライタ部11に対してかざし操作が行われた携帯端末装置の携帯ID「aaa」と関連付けて、カードID「AAA」と取り忘れ「あり」とが含まれているとする。この場合、貸出判定部16dは、カードの取り忘れが発生している旨を遊技客に対して報知する。
たとえば、図8の(A)に示すように、貸出判定部16dは、「前回ご使用の台にカードを忘れています」といったメッセージを操作・表示部13に対して表示させる。これにより、遊技客がカードを取り忘れた場合であっても、カードを取り忘れていることを遊技客に対して気付かせることができるため、カードが他の遊技客によって盗難されることを未然に防ぐことができる。
一方、図7の(B−2)に示したように、会員管理情報には、リーダライタ部11に対してかざし操作が行われた携帯端末装置の携帯ID「aaa」と関連付けて、カードID「AAA」とプリペイド残高「1000円」とが含まれているとする。この場合、貸出判定部16dは、未精算のカードがある旨を遊技客に対して報知する。
たとえば、図8の(B)に示すように、貸出判定部16dは、「未精算のカードがあります」といったメッセージを操作・表示部13に対して表示させる。これにより、再遊技もしくは情報取得を行う遊技客に対してプリペイド価値が未精算である旨を強く印象付けることができる。また、遊技客が取り忘れたカードが短期間で他の遊技客に盗難されることで、カードを取り忘れている旨が遊技客に対して報知されなかった場合でも、未精算のカードがある旨が報知されることによって、カードを取り忘れていることを遊技客に対して気付かせることができる。
なお、貸出判定部16dは、管理装置200から会員管理情報とともにカード未精算報知指示が通知された場合に、未精算のカードがある旨を報知することとしてもよい。また、貸出判定部16dは、カードの取り忘れが発生している旨や未精算のカードがある旨を状態表示部51に設けられたランプあるいは図示しないスピーカを用いて報知することとしてもよい。
次に、図3に戻り、管理装置200の構成について説明する。データベース210は、図2に示したように、会員管理DB211、カードDB212aおよび持玉DB212bを含んでいる。なお、会員管理情報には、「会員ID」と「携帯ID」と「メールアドレス」と「暗証番号」とがあらかじめ記憶されているものとする。
会員管理情報更新部220は、関連付け情報通知部16cから関連付け情報を取得するとともに、取得した関連付け情報に応じて会員管理DB211に記憶される会員管理情報を更新する処理部である。
たとえば、関連付け情報として、カードID「AAA」、プリペイド残高「1000円」、携帯ID「aaa」および持玉価値「2000玉」を取得した場合、会員管理情報更新部220は、取得した携帯IDと同一の携帯ID「aaa」を含む会員管理情報に対して、カードID「AAA」、プリペイド残高「1000円」および持玉価値「2000玉」を関連付ける。また、会員管理情報更新部220は、関連付け情報通知部16cから取り忘れ情報を取得した場合には、取得した取り忘れ情報に含まれるカードIDを含んだ会員管理情報に対して取り忘れ「あり」を関連付ける。
また、会員管理情報更新部220は、台間装置10あるいは精算機400等からカードIDおよびプリペイド価値を更新すべき旨を含んだ更新指示を受けた場合には、取得した更新指示に応じてプリペイド価値を更新する。具体的には、会員管理情報更新部220は、精算機400から更新指示を受けると、更新指示に含まれるカードIDを含んだ会員管理情報に関連付けられているプリペイド価値を「0円」に更新する。
会員管理情報通知部230は、台間装置10や精算機400あるいは携帯端末装置処理機600といった管理対象装置からの要求に応じて、会員管理情報を通知する処理部である。たとえば、カードID「AAA」を含んだ会員管理情報取得要求を精算機400から取得すると、会員管理情報通知部230は、カードID「AAA」を含んだ会員管理情報(会員ID「0001」の会員管理情報)を精算機400に対して通知する。
また、会員管理情報通知部230は、管理対象装置に対して会員管理情報を通知する場合に、通知する会員管理情報に含まれるプリペイド価値に残高がある場合には、会員管理情報とともに未精算のカードがある旨を報知すべき旨のカード未精算報知指示を管理対象装置に対して通知する。
ところで、本実施例に係る遊技媒体管理システムでは、管理装置200に記憶される会員管理情報を用いることにより、精算機400に対してカード精算を行おうとしている遊技客の本人確認を行ったり、景品交換を行おうとしている遊技客に対して未精算のカードがある旨を報知したりすることもできる。ここで、管理装置200、精算機400および携帯端末装置処理機600の動作例について説明する。図9は、管理装置200、精算機400および携帯端末装置処理機600の動作例を説明するための図である。
図9に示すように、精算機400は、カードIDを読み取るカード保持部400aと、携帯IDを読み取るリーダライタ部400bと、リーダライタ部400bによって読み取られた携帯IDの正当性を判定する判定部400c(利用判定手段に相当)と、判定部400cによる判定結果を表示する表示部400dとを備えている。
具体的には、精算機400は、カード保持部400aが、受け付けたカードのカードIDを読み取ると(同図の(A−1)参照)、読み取ったカードIDを含んだ会員管理情報を管理装置200から取得する(同図の(A−2)参照)。つづいて、精算機400は、リーダライタ部400bが、かざし操作が行われた携帯端末装置の携帯IDを読み取ると(同図の(A−3)参照)、判定部400cが、リーダライタ部400bによって読み取られた携帯IDが会員管理情報に含まれる携帯IDと一致するか否かを判定する。
そして、両者が一致しない場合には(同図の(A−4)参照)、表示部400dに対してカードの精算が不可である旨を表示させる(同図の(A−5)参照)。これにより、遊技客がカードを取り忘れた場合であっても、取り忘れられたカードが他の遊技客によって精算されることを防止できる。
また、図9に示したように、携帯端末装置処理機600は、携帯IDを読み取るリーダライタ部600aと、管理装置200からカード未精算報知指示を受けたか否かを判定する判定部600bと、判定部600bによる判定結果を表示する表示部600cとを備えている。
具体的には、携帯端末装置処理機600は、リーダライタ部600aが、かざし操作が行われた携帯端末装置の携帯IDを読み取ると(同図の(B−1)参照)、読み取った携帯IDを含んだ会員管理情報を管理装置200から取得する(同図の(B−2)参照)。
このとき、携帯端末装置処理機600は、会員管理情報とともにカード未精算報知指示を取得した場合には、判定部600bが、管理装置200からカード未精算報知指示を受けたと判定し(同図(B−2)参照)、未精算のカードがある旨を表示部600cに対して表示させる(同図(B−3)参照)。これにより、景品交換を行った遊技客がプリペイド価値を精算せずに退店してしまう事態を防止したり、プリペイド価値が未精算である旨を強く印象付けたりすることができる。
なお、判定部600bは、管理装置200からカード未精算報知指示を受けたか否かではなく、管理装置200から取得した会員管理情報に含まれるプリペイド価値に残高があるか否かを判定することとしてもよい。
一方、管理装置200は、会員管理情報更新部220が会員管理情報の更新を行ってから(たとえば、関連付け情報通知部16cから受け取った関連付け情報を記憶してから)一定時間が経過した場合に(同図の(C−1)参照)、更新を行った会員管理情報に含まれるプリペイド価値に残高があるか否かを判定する。
そして、管理装置200は、かかる会員管理情報に含まれるプリペイド価値に残高がある場合には、会員管理情報通知部230が、この会員管理情報に含まれる電子メールアドレスに対して、未精算のカードがある旨を含んだカード未精算報知メールを通信回線30経由で送信する(同図の(C−2)参照)。これにより、景品交換や再遊技を行わずに退店してしまった遊技客に対してもプリペイド価値が未精算である旨を報知することができる。
次に、台間装置10が実行する処理手順について説明する。まず、貯玉ボタン押下時における台間装置10の処理手順について図10を用いて説明する。図10は、貯玉ボタン押下時における台間装置の処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、貯玉ボタン60の押下を検出し(ステップS101)、リーダライタ部11が携帯端末装置の携帯IDを読み取ると(ステップS102)、関連付け部16aは、持玉価値と携帯IDとを関連付ける(ステップS103)。
つづいて、関連付け部16aは、プリペイド残高があるか否かを判定する(ステップS104)。そして、関連付け部16aは、プリペイド残高があると判定すると(ステップS104,Yes)、カード保持部12からカードIDを取得し、取得したカードIDにプリペイド価値および現在時刻(前回返却時刻)を関連付けたうえで(ステップS105)、返却処理部16bに対してカードを返却するよう指示する。これにより、返却処理部16bから指示を受けたカード保持部12がカードを排出する(ステップS106)。
ステップS106の処理を終えたとき、あるいは、ステップS104においてプリペイド残高がない場合(ステップS104,No)、関連付け情報通知部16cは、カードID、プリペイド残高、前回返却時刻、携帯IDおよび持玉価値を関連付けた関連付け情報を管理装置200に対して通知する(ステップS107)。
つづいて、貸出判定部16dは、カードを排出してから一定時間が経過したか否かを判定し(ステップS108)、一定時間が経過したと判定すると(ステップS108,Yes)、カード挿入部57にカードが残留しているか否かを判定する(ステップS109)。そして、カード挿入部57にカードが残留していると判定した場合(ステップS109,Yes)、貸出判定部16dは、管理装置200に対して取り忘れ情報を通知する(ステップS110)。
ステップS110の処理を終えたとき、あるいは、ステップS109においてカード挿入部57にカードが残留していない場合(ステップS109,No)、制御部16は、貯玉ボタン押下時における処理を終了する。
次に、カード挿入時における台間装置10の処理手順について図11を用いて説明する。図11は、カード挿入時における台間装置10の処理手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、カード挿入部57に対してカードが挿入されると、カード保持部12は、挿入されたカードのカードIDを読み取る(ステップS201)。また、貸出判定部16dは、カード保持部12によって読み取られたカードIDを含んだ会員管理情報を管理装置200から取得する(ステップS202)。
つづいて、貸出判定部16dは、現在時刻が、会員管理情報に含まれる前回返却時刻から所定時間以内か否かを判定する(ステップS203)。そして、現在時刻が前回返却時刻から所定時間以内ではない場合、すなわち、前回返却時刻から所定時間が経過している場合(ステップS203,No)、リーダライタ部11は、かざし操作が行われた携帯端末装置の携帯IDを読み取る(ステップS204)。
つづいて、貸出判定部16dは、リーダライタ部11によって読み取られた携帯IDを会員管理情報に含まれる携帯IDと対比することで、リーダライタ部11によって読み取られた携帯IDが正当であるか否かを判定する(ステップS205)。そして、リーダライタ部11によって読み取られた携帯IDが正当ではない場合(ステップS205,No)、貸出判定部16dは、プリペイド価値を使用禁止状態とするとともに(ステップS206)、カードが使用不可である旨を報知する(ステップS207)。
一方、現在時刻が前回返却時刻から所定時間以内であると判定した場合(ステップS203,Yes)、あるいは、携帯IDが正当であると判定した場合(ステップS205,Yes)、貸出判定部16dは、プリペイド価値を使用可能な状態とするとともに(ステップS208)、カードが使用可能である旨を報知する(ステップS209)。ステップS207,S209の処理を終えたとき、制御部16は、カード挿入時における処理を終了する。
なお、貸出判定部16dは、ステップS204において一定時間内に携帯IDを読み取れなかった場合にも、プリペイド価値の使用を不許可としてもよい。また、貸出判定部16dは、携帯端末装置のかざし操作とともに暗証番号の入力を遊技客に対して行わせることによって、携帯IDおよび暗証番号が共に正当であるか否かを判定することとしてもよい。
次に、持玉価値を用いた再遊技時における台間装置の処理手順について図12を用いて説明する。図12は、持玉価値を用いた再遊技時における台間装置の処理手順を示すフローチャートである。
図12に示すように、リーダライタ部11によって携帯IDが読み取られると(ステップS301)、貸出判定部16dは、読み取った携帯IDを含んだ会員管理情報を管理装置200から取得する(ステップS302)。
つづいて、貸出判定部16dは、管理装置200から取得した会員管理情報に取り忘れ情報が含まれているか否かを判定し(ステップS303)、取り忘れ情報が含まれていると判定した場合(ステップS303,Yes)カードを取り忘れている旨を報知する(ステップS304)。
ステップS304の処理を終えたとき、あるいは、ステップS303において取り忘れ情報が含まれていない場合(ステップS303,No)、貸出判定部16dは、会員管理情報に含まれるプリペイド価値に残高があるか否かを判定する(ステップS305)。そして、会員管理情報に含まれるプリペイド価値に残高があると判定した場合(ステップS305,Yes)、貸出判定部16dは、未精算のカードがある旨を報知する(ステップS306)。なお、貸出判定部16dは、ステップS306において、管理装置200からカード未精算報知指示を取得したか否かを判定することとしてもよい。
ステップS306の処理を終えたとき、あるいは、ステップS305において会員管理情報に含まれるプリペイド価値に残高がない場合(ステップS305,No)、制御部16は、持玉価値を用いた再遊技時における処理を終了する。
上述してきたように、本実施例では、記憶部17が、プリペイド価値を記憶し、計数部15が、自装置に対応する遊技台で遊技客が獲得した遊技媒体を計数し、返却処理部16bが、計数部15によって計数された遊技媒体数を含んだ持玉価値を携帯端末装置に対して関連付ける操作が受け付けられた場合に、記憶部17に記憶されたプリペイド価値に残高があるならば、このプリペイド価値を関連付けたカードを返却することとしたため、計数部15によって計数された持玉価値を遊技客が所持する携帯端末装置に対して関連付ける運用を行う場合に、プリペイド価値が関連付けられたカードの取り忘れを防止することができる。
なお、上述した実施例では、携帯端末装置に対して関連付けた持玉価値を貯玉として管理する場合について説明してきたが、持玉として管理してもよい。かかる場合、管理装置200の会員管理情報更新部220は、関連付け情報通知部16cから通知される関連付け情報や取り忘れ情報を会員管理DB211ではなく、カードDB212aもしくは持玉DB212bに記憶することとすればよい。そして、管理装置200の会員管理情報通知部230は、カードDB212aもしくは持玉DB212bに記憶された関連付け情報を台間装置10等の管理対象装置からの要求に応じて通知することとすればよい。
また、上述してきた実施例では、会員DB211、持玉DB212aおよびカードDB212bをそれぞれ別体として管理する場合について説明したが、各情報の管理態様は本実施例に記載した以外の態様であってもよい。たとえば、持玉情報を会員DB211で管理することとしてもよいし、会員DB211、持玉DB212aおよびカードDB212bに記憶される各情報を1つのDBで管理してもよい。また、会員DB211、持玉DB212aおよびカードDB212bをそれぞれ管理する管理装置を設けてもよい。
また、上述してきた実施例では、計数部を備えた台間装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、計数部を台間装置とは独立した計数装置として構成して台間装置および計数装置が相互に通信する場合に、本発明を適用することとしてもよい。
また、上述してきた実施例では、持玉等の遊技媒体を払い出すノズルを備えた台間装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、これに限ったものではなく、ノズルを備えていない台間装置に対しても本発明を適用することができる。また、上述してきた実施例では、玉貸機能と各台計数機能とを兼ね備えた1台の台間装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、玉貸機能を有する第1の台間装置(CRユニット)と、各台計数機能を有する第2の台間装置(計数サンド)とを併設するシステム(ダブルサンド方式)に対して本発明を適用することとしてもよい。