JP2010041087A - ラッチ回路およびラッチ回路を利用した試験回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記の課題を解決するため、ラッチ回路は、第一論理値と第二論理値とを有する非反転クロックと、該非反転クロックが該第一論理値となる第一期間よりも短い第二期間において該第二論理値となる反転クロックとを出力するクロック生成回路と、第一差動データと該非反転クロックを入力し、該第一差動データを該非反転クロックでサンプルする標本化回路と、該標本化回路から出力される第二差動データと該反転クロックを入力し、該第二差動データを該反転クロックに応じて保持する第一保持回路と、該非反転クロックおよび該反転クロックがいずれも該第一論理値の期間にイネーブル信号を出力するイネーブル信号生成部と、該イネーブル信号に応じて該第二差動データを保持する第二保持回路とを有する。
【選択図】図1
Description
[トランスミッタ]
図1は本実施の形態におけるトランスミッタ100のブロック図である。トランスミッタ100は複数の差動信号を1つの差動信号に変換する機能を有する半導体装置である。トランスミッタ100はシリアライザ102、フェイズ ロックド ループ(Phase
Locked Loop:PLL)104、スイッチ105、分周器106、クロック生成回路400、狭帯域バッファ108、イネーブル信号生成部500、スイッチ110、112を有する。
周波動作時においては、スイッチ105は切り替え信号118に応じてオフとなり、PLL104から入力されたクロックの出力を遮断すると共に論理値0の信号を出力し続ける。このような構成により高周波動作時において狭帯域バッファ108に対する分周器106、クロック生成回路400、イネーブル信号生成部500の寄生容量の影響を小さくすることが出来る。
[シリアライザ]
シリアライザ102は入力された信号1、2、3、4、5、6、7、8からなる複数対のパラレル差動信号を信号120、121からなる1対のシリアル差動信号に変換する。本実施例において、シリアライザ102は4対のパラレル差動信号を1対のシリアル差動信号に変換する。シリアライザ102はマルチプレクサ10、12、14を有する。マルチプレクサ10は信号1、2からなる差動信号および信号3,4からなる差動信号を入力とし信号330、332からなる差動信号を出力する。マルチプレクサ12は信号5、6からなる差動信号および信号7,8からなる差動信号を入力とし信号122、123からなる差動信号を出力する。マルチプレクサ14は信号330、332からなる差動信号および信号122,123からなる差動信号を入力とし信号120、121からなる差動信号を出力する。
[マルチプレクサ]
図2はマルチプレクサ14の詳細なブロック図である。他のマルチプレクサ10、12も同様の構成を有する。マルチプレクサ14は信号330、332、122、123からなるパラレル差動信号を信号120、121からなるシリアル差動信号に変換する。マルチプレクサ14はフリップフロップ32、34、試験対象回路300−3、分周器360、セレクタ30を有する。フリップフロップ32は試験対象回路300−1、300−2を有する。フリップフロップ34は試験対象回路300−4、300−5を有する。それぞれの試験対象回路300−1〜300−mの高速動作時の動作は通常のラッチ回路と同じである。ここでmはシリアライザ102を構成する全ての試験対象回路の総数である。イネーブル信号348はそれぞれの試験対象回路300−1〜300−mに入力される。イネーブル信号348は低速動作時において試験対象回路300−1〜300−mを安定動作させる。試験対象回路300−mについての詳細な説明は後述する。
ロック346の周波数を信号330の2倍の周波数である2GHzに分周する。分周器360の出力するクロック周波数はマルチプレクサごとに異なる。図1のマルチプレクサ10、12からは1GHzの信号330、332、122、123が出力されているため、それぞれのマルチプレクサに実装された分周器360は入力された非反転クロック334、反転クロック346の周波数を1GHzに分周する。シリアライザ102に供給する非反転クロック334、反転クロック346の周波数は、最終段のマルチプレクサ14から出力される信号120、121の基本クロック周波数以上の周波数である。
[試験対象回路]
図3は本実施の形態における試験対象回路300−1の回路図である。試験対象回路300−1はラッチ回路200と保持回路354とを有する。ラッチ回路200は非反転クロック334が論理値1の場合に入力された信号330、332と同一の論理値を有する信号338、340を反転クロック346が論理値1の間ラッチする。
338、340の論理値が不安定になる。そこで非反転クロック334および反転クロック346がいずれも論理値0の場合に信号338、340の論理値をラッチする保持回路354を設ける。
またインダクタは高周波になるほどインピーダンス値が大きくなる。インピーダンス値が大きくなることにより、高周波動作時に保持回路354が信号338、340に与える影響はより小さくなる。インダクタのインダクタンス値は高周波動作時において保持回路354の寄生容量が信号338、340に影響を与えない十分な大きさとする。
[クロック生成回路]
図4Aはクロックと反転クロックとの立上り、立下りのタイミングを調整するクロック生成回路400の回路図の一例である。図4Bはクロック生成回路400の動作を説明するための波形図である。クロック生成回路400はクロック20と、クロック20が論理値0の期間においてこの期間よりも短く、かつ論理値1となる期間を有する反転クロック21とを出力する。クロック20、反転クロック21はスイッチ110から出力され非反転クロック334、反転クロック346となる。
図5はイネーブル信号生成部500の回路図の一例である。イネーブル信号生成部500はクロック20および反転クロック21がいずれも論理値0の場合に論理値1のイネーブル信号348を出力する。イネーブル信号生成部500はNOT回路502、504、506、508、AND回路510、512、OR回路514を有する。イネーブル信号部生成部500はNOR論理を有しており、クロック20、反転クロック21がいずれも論理値0の場合にイネーブル信号348は論理値1となる。
[NOT回路の特性]
図6Aはイネーブル信号生成部500に用いられるNOT回路のトランジスタ構成図である。図6Bおよび図6CはNOT回路に用いられるトランジスタの入出力特性図である。イネーブル信号生成部500に用いられるNOT回路は信号のロウレベルまたはハイレベルのいずれかに偏った閾値を有する。
も大きくしたときの図6Aにおける入力信号606の電圧と出力信号608の電圧との関係を表す入出力特性図である。P型およびN型MOSトランジスタのゲート長を同じにし、ゲート幅の比率を変えることにより、電源電圧VDDの半分であるVDD/2よりも低い電圧YをNOT回路600の閾値とすることが出来る。
[本実施例の有効性]
本実施例をまとめると以下のとおりとなる。高周波動作用の狭帯域バッファへの影響を小さくするため、低周波動作用のクロックバッファの駆動能力は小さくする。駆動能力が小さいクロックバッファから出力されるクロックおよび反転クロックの立上り、立下り時間は非常に長くなる。立上り、立下り時間が長いと、クロックおよび反転クロックの論理値が同時に1となる期間が発生する。論理値が同時に1となるとラッチ回路200を構成する標本化回路350および保持回路352が同時に動作する。同時に動作するとラッチ回路200はデータをラッチできなくなり、データの筒抜けが発生する。
20、22 クロック
21、24 反転クロック
32、34 フリップフロップ
30 セレクタ
100 トランスミッタ
102 シリアライザ
104 PLL
106 分周器
108 バッファ
110、112 スイッチ
200 ラッチ回路
300−m 試験対象回路
334 非反転クロック
346 反転クロック
348 イネーブル信号
350 標本化回路
352、354 保持回路
400 クロック生成回路
401 クロック
500 イネーブル信号生成部
600 NOT回路
Claims (5)
- 第一論理値と第二論理値とを有する非反転クロックと、該非反転クロックが該第一論理値となる第一期間よりも短い第二期間において該第二論理値となる反転クロックとを出力するクロック生成回路と、
第一差動データと該非反転クロックを入力し、該第一差動データを該非反転クロックでサンプルする標本化回路と、
該標本化回路から出力される第二差動データと該反転クロックを入力し、該第二差動データを該反転クロックに応じて保持する第一保持回路と、
該非反転クロックおよび該反転クロックがいずれも該第一論理値の期間にイネーブル信号を出力するイネーブル信号生成部と、
該イネーブル信号に応じて該第二差動データを保持する第二保持回路と
を有することを特徴とするラッチ回路。 - 該保持回路は該差動データをラッチするラッチ部と、該ラッチ部と該標本化回路の出力との間に接続されたインダクタとを有することを特徴とする請求項1に記載のラッチ回路。
- 該保持回路は該差動データをラッチするラッチ部と、該ラッチ部と該標本化回路の出力との間に接続された抵抗とを有することを特徴とする請求項1に記載のラッチ回路。
- 試験時にクロックを出力するバッファと、
該クロックを入力とし、第一論理値と第二論理値とを有する非反転クロックと、該非反転クロックが該第一論理値となる第一期間よりも短い第二期間において該第二論理値となる反転クロックとを出力するクロック生成回路と、
切り替え信号に応じて該非反転クロックおよび該反転クロックの出力を有効にするスイッチと
第一差動データと該非反転クロックを入力し、該第一差動データを該非反転クロックでサンプルする標本化回路と、
該標本化回路から出力される第二差動データと該反転クロックを入力し、該第二差動データを該反転クロックに応じて保持する第一保持回路と、
該非反転クロックおよび該反転クロックがいずれも該第一論理値の期間にイネーブル信号を出力するイネーブル信号生成部と、
該イネーブル信号に応じて該第二差動データを保持する第二保持回路と
を有することを特徴とする試験回路。 - 該イネーブル信号生成部は該非反転クロックおよび該反転クロックの出力が有効な場合にのみ該イネーブル信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の試験回路。
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