JP2010040996A - ヒートシンク - Google Patents

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Shinichi Furumoto
真一 古本
Masaaki Yamamoto
雅章 山本
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Abstract

【課題】押し出し成形によって形成したベースプレートの薄板フィン取付面に、低コストで、強固に薄板フィンを取り付けることができ、且つ、放熱効率に優れたヒートシンクを提供する。
【解決手段】一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された複数の凸部5を備えたベースプレート2と、前記ベースプレートの前記凸部に対応するスリット部8を備えた底部6および放熱部7からなる概ねL字形の薄板フィン3とを備え、前記スリット部が前記凸部に嵌合され、前記凸部の頭部の少なくとも一部がカシメられて、前記薄板フィンが前記ベースプレートに固定されている、ヒートシンク。
【選択図】図1

Description

この発明は、ヒートシンク、特に押し出し成形によって形成されたベースプレートの一方の面に、薄板フィンをカシメによって接合したヒートシンクに関する。
CPU、素子等の発熱量、発熱密度の増大によって、放熱効率に優れた高性能の冷却技術が求められている。他方、低コストで製造することができる冷却装置が要求されている。
放熱効率に優れたヒートシンクが特開2003−158227号公報に開示されている。図9は、特開2003−158227号公報に開示されたヒートシンクを説明する図である。
図9に示すように、ベースプレート101の薄板フィン取付面に並列して設けた複数の溝部102に薄板フィン103が装入され、薄板フィン取付面の溝部両側近傍104の薄板フィン取付面104に、平らな面109aおよび傾斜した側面109bからなる断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部109が、塑性変形によって連続的に形成されている。このようになされた塑性変形によって、薄板フィン103が溝部102内にカシメ接合されている。
即ち、このヒートシンクにおいては、薄板フィン取付面の溝部両側近傍104に塑性変形により連続的に設けられた凹部109は、断面が概ね台形状に先細りに形成されているので、塑性変形の量が多く、傾斜した側面109bが薄板フィンに押し付けられて、溝部102の深い位置まで圧縮される。従って、薄板フィン103は、広い面積において、溝部102の側面によって強固にカシメ接合される。
特開2003−158227号公報
特許文献1に開示されたヒートシンクは、ベースプレートの薄板フィン取付面に機械加工によって溝部を形成し、溝部に薄板フィンを装入し、薄板フィン取付面の溝部両側近傍の薄板フィン取付面を塑性変形して、凹部を形成しているので、塑性変形量が多く、薄板フィンが溝部内に強固にカシメ接合されている。従って、ヒートシンクを電子部品に取り付ける際や使用中に、薄板フィンが傾斜したり外れたりすることは無かった。また放熱効率にも優れていた。
しかし、ベースプレートの薄板フィン取付面に機械加工によって溝部を形成する際に、加工費が高くなり、全体のコストが高くなるという問題点があった。
従って、この発明の目的は、押し出し成形によって形成したベースプレートの薄板フィン取付面に、低コストで、強固に薄板フィンを取り付けることができ、且つ、放熱効率に優れたヒートシンクを提供することにある。
発明者は上述した従来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、押し出し成形によって、ベースプレートの薄板フィン取付面に並列配置された複数の凸部を形成し、ベースプレートに取り付ける、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンの底部に、凸部に対応したスリットを設け、スリットに凸部を嵌合し、凸部の頭部をカシメて薄板フィンをベースプレートに固定すると、押し出し成形によって形成したベースプレートの薄板フィン取付面に、低コストで、強固に薄板フィンを取り付けることができ、且つ、放熱効率に優れたヒートシンクが得られることが判明した。この発明は、上述した結果に基づいてなされたものである。
この発明のヒートシンクの第1の態様は、一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された複数の凸部を備えたベースプレートと、前記ベースプレートの前記凸部に対応するスリット部を備えた底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、前記スリット部が前記凸部に嵌合され、前記凸部の頭部の少なくとも一部がカシメられて、前記薄板フィンが前記ベースプレートに固定されている、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第2の態様は、前記ベースプレートが押し出し成形によって形成されたベースプレートであるヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第3の態様は、前記スリット部が、四周が閉塞された矩形からなっているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第4の態様は、前記スリット部が、長手方向の一方の端部が開放されているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第5の態様は、前記凸部の基部の幅が、前記凸部の頭部の幅よりも小さいヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第6の態様は、前記ヒートシンクである。
凸部の長手方向の側面が前記頭部から前記基部に向かって所定の角度で傾斜している
この発明のヒートシンクの第7の態様は、前記凸部の上面に、長手方向に沿って溝状の切り込み部が形成されているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第8の態様は、一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された、窪み部を備えた上面部および脚部からなる逆L字形の突起部を備えたベースプレートと、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、前記ベースプレートの前記窪み部に、前記薄板フィンの前記底部が嵌合され、前記上面部がカシメられて、前記薄板フィンが前記ベースプレートに固定されている、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第9の態様は、一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された、上部が下部よりも狭い溝部を備えたベースプレートと、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、前記ベースプレートの前記溝部に前記薄板フィンの下端部が嵌合され、前記他方の面の前記上部近傍がカシメられて、前記薄板フィンが前記ベースプレートに固定されている、ヒートシンクである。
この発明のヒートシンクの第10の態様は、前記ベースプレートの前記発熱部品が熱的に接続される側の面に、前記ベースプレートを基板に取り付けるための固定用構造体を備えているヒートシンクである。
この発明のヒートシンクのその他の態様は、前記概ねL字形の薄板フィンが、隣接する薄板フィンとの間を係合する、前記放熱部の頂部の両側端部に一体的に形成された係合部を備えているヒートシンクである。
この発明によると、ベースプレートに薄板フィンを接合固定することによって、押し出し成形によって形成したベースプレートの薄板フィン取付面に、低コストで、強固に薄板フィンを取り付けることができる。更に、機械加工によって溝を形成し、溝に薄板フィンを装入し、溝の周辺を塑性変形によって変形させて薄板フィンを取り付けるヒートシンクと同等の優れた放熱効率を備えたヒートシンクを得ることができる。
この発明によると、ベースプレートの薄板取付面に形成された凸部に、概ねL字形の薄板フィンの底部に形成された矩形のスリットを嵌合させ、凸部の頭部をカシメて、薄板フィンをベースプレートの薄板フィン取付面に固定するので、押し出し成形によって形成されたベースプレートを使用しても、押し出し成形では難しいとされる、所定のフィンピッチで、薄板フィンを接続することができる。
この発明のヒートシンクを、図面を参照しながら説明する。
この発明のヒートシンクの第1の態様は、一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された複数の凸部を備えたベースプレートと、ベースプレートの凸部に対応するスリット部を備えた底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、スリット部が凸部に嵌合され、凸部の頭部の少なくとも一部がカシメられて、薄板フィンがベースプレートに固定されている、ヒートシンクである。
図1は、この発明のヒートシンクの1つの態様を説明する図である。図1(a)は、凸部を備えたベースプレートを示す図である。図1(b)は、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンを示す図である。図1(c)は、スリットに凸部が嵌合された状態を示す図である。
図1(a)に示すように、例えば、押し出し成形によって形成された銅、アルミニウム、またはこれらの合金製のベースプレート2である。ベースプレート2の薄板フィン取付面4には、並列に配置された複数の凸部5が一体的に形成されている。図1(a)においては、説明を容易にするために1つの凸部5が、ベースプレート2の薄板取付面4に形成されているが、実際には、所定間隔で複数の凸部5が並列配置されている。
図1(b)には、固定部6および放熱部7からなる概ねL字形の薄板フィン3が、図1(a)に示すベースプレート2に対応して配置されている。図1(b)に示すように、ベースプレートの薄板フィン取付面に熱的に接続される固定部6には、上述した凸部5に対応するスリット8が形成されている。図1(b)に示す態様では、矩形の凸部5に対応して、矩形のスリット8が形成されている。
図1(c)は、図1(a)に示すベースプレートの薄板フィン取付面4に、押し出し成形で一体的に形成された矩形の凸部5が、図1(b)に示す概ねL字形の薄板フィン3の固定部6に形成された矩形のスリット8に嵌合されている状態を断面図で示している。図1(c)に示すように、押し出し成形によって形成されたベースプレート2の薄板フィン取付面4に一体的に形成された矩形の凸部5が、概ねL字形の薄板フィン3の固定部6に形成された矩形のスリット8に嵌合されている。このように嵌合された凸部5の頭部をカシメて、薄板フィン3をベースプレート2の薄板フィン取付面4に固定する。
図1(c)には、1つの薄板フィンが示されているが、所定間隔で複数の薄板フィン3が並列に固定される。このように、ベースプレート2のフィン取付面4に形成された凸部5に、概ねL字形の薄板フィン3の固定部6に形成された矩形のスリット8を嵌合させ、凸部5の頭部をカシメて、薄板フィン3をベースプレート2の薄板フィン取付面4に固定するので、押し出し成形によって形成されたベースプレートを使用しても、押し出し成形では難しいとされる、所定のフィンピッチで、薄板フィン3を接続することができる。図1に示す態様では、概ねL字形の薄板フィン3を上方から垂直方向に移動して、凸部5に嵌合する。
なお、凸部5の頭部全体をカシメてもよいし、凸部5の頭部を部分的にカシメて固定してもよい。このようにベースプレート2に薄板フィン3を接合固定することによって、押し出し成形によって形成したベースプレートの薄板フィン取付面4に、低コストで、強固に薄板フィン3を取り付けることができる。機械加工によって溝を形成し、溝に薄板フィンを装入し、溝の周辺を塑性変形によって変形させて薄板フィンを取り付けるヒートシンクと同等の優れた放熱効率を備えたヒートシンクを得ることができる。
図2は、ベースプレートの薄板フィン取付面に押し出し成形によって形成された凸部の断面を示す図である。図2(a)の左側は凸部の設計上の断面形状を示している。図2(a)の右側には、凸部の実際の場合の断面形状を示している。図2(a)の左側に示す設計上の断面形状では、凸部の基部11は直角であるが、図2(a)の右側に示す実際の場合の断面形状では、凸部の基部12は、R(0.3mm程度)が付いている。例えば、凸部の頭部が0.6〜1.5mmとした場合、その基部は、1.2mm〜2.1mmとなる。
このため、設計通りに薄板フィンのスリット部を形成すると、上記のような基部の広がりによって、ベースプレートから薄板フィンの底部が浮き上がってしまい、熱伝達率が下がってしまう。従って、ベースプレートの薄板フィン取付面に押し出し成形によって形成された凸部の基部には、所要の処置が必要になる。
この発明のヒートシンクの1つの態様においては、ベースプレートの薄板フィン取付面に一体的に形成される凸部の基部の幅が、凸部の頭部の幅よりも小さくしている。図2(b)は、凸部の形状の1つの態様を示す断面図である。図2(c)は、凸部の形状の他の1つの態様を示す断面図である。図2(b)に示す態様では、凸部5の頭部14の幅よりも基部13の幅の方が小さい。この態様では、凸部5の側面は概ね平行であり、基部13の幅が頭部14よりも減少している。例えば、頭部14の幅を1.0mmとしたとき、基部13の幅は0.6mm程度にすることが好ましい。
図2(c)に示す態様においても、凸部5の頭部14の幅よりも基部13の幅の方が小さい。この態様では、凸部5の長手方向の側面15が頭部14から基部13に向かって所定の角度で傾斜して、基部13に向かって幅が漸減している。このように、凸部5の頭部14の幅よりも基部13の幅を小さくすることによって、ベースプレート2の薄板フィン取付面4に押し出し成形によって形成された凸部5に、概ねL字形の薄板フィン3の固定部6に形成されたスリット8を嵌合するとき、ベースプレート2と薄板フィン3の熱的な接合が容易になり、熱抵抗を小さくすることができる。
なお、凸部5の基部の幅を頭部の幅よりも小さくした場合、その差が大きすぎるとスリット8と凸部5の基部13との間の間隙が大きくなってしまい、良好にカシメることができない。そのため、凸部5の基部の幅と頭部の幅の差は、0.3〜0.5mm程度が好ましい。
図3は、他の態様の薄板フィンを説明する平面図である。図1に示す態様では、概ねL字形の薄板フィン3の固定部6に形成されるスリット8は、四周が閉塞された矩形からなっていたが、図3に示す態様では、概ねL字形の薄板フィン3の固定部6に形成されるスリット9は、長手方向の一方の端部10が開放されている。即ち、底部6および放熱部7を備えた概ねL字形の薄板フィン1の固定部6に、長手方向の一方の端部が閉塞され、長手方向の他方の端部が開放されてた矩形のスリット9が形成されている。
このように長手方向の一方の端部10が開放されていると、スリット9を備えた固定部6を、凸部5の側方からスライドさせるように移動して、凸部5に固定部6のスリット9を嵌合することができる。嵌合した後は、上述したと同様に、凸部の頭部を機械的にカシメて薄板フィンをベースプレートの薄板取付面に固定することができる。凸部の頭部のカシメは、上述した態様と同じように、凸部の頭部全体をカシメてもよいし、凸部の頭部を部分的にカシメて固定してもよい。
このように、一方の端部10を解放するようにスリット9を形成し、凸部5の側方からスライドさせるように嵌合することによって、凸部5の頭部の幅と基部の幅に大きな差があっても、スリット9と凸部5の基部13との間に間隙が形成されることがなく、良好にカシメることができる。
図4は、凸部の頭部に形成された切込みの1つの態様を示す断面図である。図4(a)は、断面が概ねV字形の溝状の切込みを示す断面図である。図4(b)は、断面が概ねU字形の溝状の切込みを示す断面図である。図4(a)および図4(b)に示すように、凸部の頭部に、長手方向に沿って断面が概ねV字形の溝状の切込み16、または、断面が概ねU字形の溝状の切込み17が形成されている。このように、凸部の頭部に、長手方向に沿って溝状の切り込みを形成することによって、凸部の頭部の機械的カシメが容易になる。なお、図には示していないが、凸部の側面、基部は、図3(b)および図3(c)を参照して説明したように、幅が頭部の幅よりも小さく形成されている。
この発明のヒートシンクの他の1つの態様は、一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された、窪み部を備えた上面部および脚部からなる逆L字形の突起部を備えたベースプレートと、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、ベースプレートの窪み部に、薄板フィンの底部が側面からスライドして嵌合され、上面部がカシメられて、薄板フィンがベースプレートに固定されている、ヒートシンクである。
図5は、この発明のヒートシンクの他の1つの態様を説明する断面図である。図5に示すように、ベースプレート32には、窪み部37を備えた上面部36および脚部38からなる逆L字形の突起部35が押し出し成形で形成されている。窪み部37には、底部39および放熱部31からなる概ねL字形の薄板フィン33の底部39が嵌合される。このように、ベースプレートの薄板フィン取付面に押し出し成形によって一体的に形成された逆L字形の突起部35の窪み部に嵌合された薄板フィン33の底部39を、図中に矢印で示すように機械的にカシメて、薄板フィンをベースプレートの薄板フィン取付面に固定する。なお、図5には1つの逆L字形の突起部が示されているが、複数の逆L字形の突起部が所定の間隔で形成されている。
図5に示す態様においても、ベースプレートに薄板フィンを接合固定することによって、押し出し成形によって形成したベースプレートの薄板フィン取付面に、低コストで、強固に薄板フィンを取り付けることができる。機械加工によって溝を形成し、溝に薄板フィンを装入し、溝の周辺を塑性変形によって変形させて薄板フィンを取り付けるヒートシンクと同等の優れた放熱効率を備えたヒートシンクを得ることができる。
この態様においても、ベースプレートの薄板取付面に形成された逆L字形の突起部に、概ねL字形の薄板フィンの底部を嵌合させ、逆L字形の突起部の上面部を機械的にカシメて、薄板フィンをベースプレートの薄板フィン取付面に固定するので、押し出し成形によって形成されたベースプレートを使用しても、押し出し成形では難しいとされる、所定のフィンピッチで、薄板フィンを接続することができる。
この発明のヒートシンクの別の1つの態様は、一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された、上面が底面よりも狭い溝部を備えたベースプレートと、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、ベースプレートの溝部に薄板フィンの下端部が側面からスライドして嵌合され、溝部の上面がカシメられて、薄板フィンがベースプレートに固定されている、ヒートシンクである。
図6は、この発明のヒートシンクの別の1つの態様を説明する断面図である。図6に示すように、ベースプレート42には、上部45が底部46よりも狭い溝部44が押し出し成形によって形成されている。このように形成された溝部44に、底部49および放熱部41からなる概ねL字形の薄板フィン43の底部49が嵌合される。このように、ベースプレート42の薄板フィン取付面に押し出し成形によって一体的に形成された上部45が底部46よりも狭い溝部44に嵌合された薄板フィン43の底部49を、図中に矢印で示すように、機械的にカシメて、薄板フィン43をベースプレート42の薄板フィン取付面に固定する。この態様では、薄板フィン43の底部49は、ベースプレート42に形成された溝部44に、側面からスライド移動して嵌合される。なお、図6には1つの溝部が示されているが、複数の溝部が所定の間隔で形成されている。
図6に示す態様においても、ベースプレートに薄板フィンを接合固定することによって、押し出し成形によって形成したベースプレートの薄板フィン取付面に、低コストで、強固に薄板フィンを取り付けることができる。機械加工によって溝を形成し、溝に薄板フィンを装入し、溝の周辺を塑性変形によって変形させて薄板フィンを取り付けるヒートシンクと同等の優れた放熱効率を備えたヒートシンクを得ることができる。
図7は、この発明のヒートシンクの更に他の1つの態様を説明する図である。
図7(a)に示すように、ベースプレート2の発熱部品が熱的に接続される側の面に、ベースプレート2を基板に取り付けるための突起部50を備えている。突起部50は、相対する1対の断面が概ねL字形の部分56からなっており、内部に空間部55が形成されている。図7(b)は、基板に取り付けるための部材51である。部材51は、断面概ね逆L字形からなる水平面52および垂直面54からなり、垂直面54の下端部に突き出し部53がある。水平面52が上述した空間部55に嵌合され、突き出し部が基板に固定される。
図8は、この発明のヒートシンクの更に他の1つの態様を説明する図である。
図8(a)は薄板フィンを示す斜視図である。図8(b)は、ヒートシンクを示す斜視図である。図8(a)に示すように、この態様では、別の薄板フィン63を使用している。即ち、薄板フィン63は、底部66および放熱部67からなる概ねL字形の薄板フィンの放熱部67の頂部の両側端部に一体的に形成された係合部69を備えている。係合部69は底部と平行に水平方向に延伸している。係合部69は、薄板フィンを並列して配置したときに、隣接する薄板フィンと接する長さを有している。
係合部69を備えることによって、薄板フィンを相互に補強して、変形を防止することができる。図8(b)に示すように、ベースプレート62の凸部が薄板フィン63のスリット部68に嵌合され、凸部の頭部が機械的にカシメられて薄板フィンがベースプレートに固定される。
この発明によると、押し出し成形によって形成したベースプレートの薄板フィン取付面に、低コストで、強固に薄板フィンを取り付けることができ、且つ、放熱効率に優れたヒートシンクを提供することができる。
図1は、この発明のヒートシンクの1つの態様を説明する図である。図1(a)は、凸部を備えたベースプレートを示す図である。図1(b)は、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンを示す図である。図1(c)は、スリットに凸部が嵌合された状態を示す図である。 図2は、他の態様の薄板フィンを説明する平面図である。 図3は、ベースプレートの薄板フィン取付面に押し出し成形によって形成された凸部の断面を示す図である。図3(a)の左側は凸部の設計上の断面形状を示している。図3(a)の右側には、凸部の実際の場合の断面形状を示している。 図4は、凸部の頭部に形成された切込みの1つの態様を示す断面図である。図4(a)は、断面が概ねV字形の溝状の切込みを示す断面図である。図4(b)は、断面が概ねU字形の溝状の切込みを示す断面図である。 図5は、この発明のヒートシンクの他の1つの態様を説明する断面図である。 図6は、この発明のヒートシンクの別の1つの態様を説明する断面図である。 図7は、この発明のヒートシンクの更に他の1つの態様を説明する図である。 図8は、この発明のヒートシンクの更に他の1つの態様を説明する図である。 図9は、従来のヒートシンクを説明する図である。
符号の説明
1 ヒートシンク
2 ベースプレート
3 薄板フィン
4 薄板フィン取付面
5 凸部
6 固定部
7 放熱部
8 スリット
9 スリット
10 長手方向の一方の端部
11 凸部の基部
12 凸部の基部
13 凸部の基部
14 凸部の頭部
15 凸部の長手方向の側面
16 断面が概ねV字形の溝状の切込み
17 断面が概ねU字形の溝状の切込み
30、40 ヒートシンク
35 逆L字形の突起部
36 上面部
37 窪み部
38 脚部
44 溝部
45 上部
46 底部

Claims (11)

  1. 一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された複数の凸部を備えたベースプレートと、前記ベースプレートの前記凸部に対応するスリット部を備えた底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、前記スリット部が前記凸部に嵌合され、前記凸部の頭部の少なくとも一部がカシメられて、前記薄板フィンが前記ベースプレートに固定されている、ヒートシンク。
  2. 前記ベースプレートが押し出し成形によって形成されたベースプレートである、請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 前記概ねL字形の薄板フィンが、隣接する薄板フィンとの間を係合する、前記放熱部の頂部の両側端部に一体的に形成された係合部を備えている、請求項1または2に記載のヒートシンク。
  4. 前記スリット部が、四周が閉塞された矩形からなっている、請求項1から3の何れか1項に記載のヒートシンク。
  5. 前記スリット部が、長手方向の一方の端部が開放されている、請求項1から3の何れか1項に記載のヒートシンク。
  6. 前記凸部の基部の幅が、前記凸部の頭部の幅よりも小さい、請求項1から5の何れか1項に記載のヒートシンク。
  7. 前記凸部の長手方向の側面が前記頭部から前記基部に向かって所定の角度で傾斜している、請求項6に記載のヒートシンク。
  8. 前記凸部の上面に、長手方向に沿って溝状の切り込み部が形成されている、請求項6または7に記載のヒートシンク。
  9. 一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された、窪み部を備えた上面部および脚部からなる逆L字形の突起部を備えたベースプレートと、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、前記ベースプレートの前記窪み部に、前記薄板フィンの前記底部が嵌合され、前記上面部がカシメられて、前記薄板フィンが前記ベースプレートに固定されている、ヒートシンク。
  10. 一方の面が発熱部品に熱的に接続され、他方の面に並列に配置された、上部が下部よりも狭い溝部を備えたベースプレートと、底部および放熱部からなる概ねL字形の薄板フィンとを備え、前記ベースプレートの前記溝部に前記薄板フィンの下端部が嵌合され、前記他方の面の前記上部近傍がカシメられて、前記薄板フィンが前記ベースプレートに固定されている、ヒートシンク。
  11. 前記ベースプレートの前記発熱部品が熱的に接続される側の面に、前記ベースプレートを基板に取り付けるための固定用構造体を備えている、請求項1から10の何れか1項に記載のヒートシンク。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012044129A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 ▲黄▼ 崇賢 排熱器のコアチューブ座及びその製造方法
WO2019203083A1 (ja) * 2018-04-16 2019-10-24 三菱電機株式会社 ヒートシンク、ヒートシンクの使用方法及び空気調和装置

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