JP2010039267A - 医療用カセッテ及び画像形成方法 - Google Patents

医療用カセッテ及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010039267A
JP2010039267A JP2008202932A JP2008202932A JP2010039267A JP 2010039267 A JP2010039267 A JP 2010039267A JP 2008202932 A JP2008202932 A JP 2008202932A JP 2008202932 A JP2008202932 A JP 2008202932A JP 2010039267 A JP2010039267 A JP 2010039267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
front member
medical
recording medium
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008202932A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Maezawa
明弘 前澤
Hiromichi Shindo
浩通 進藤
Koji Miyawaki
浩二 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Original Assignee
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Medical and Graphic Inc filed Critical Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority to JP2008202932A priority Critical patent/JP2010039267A/ja
Publication of JP2010039267A publication Critical patent/JP2010039267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】重量の増加を抑えながら撮影時等における変形防止が可能であり、カセッテサイズ以上の撮影部位の場合にも明室下で作業ができ、撮影部位によらずに同じ作業が行え、再撮影防止を図る医療用カセッテ及び画像形成方法を提供する。また、マンモグラフィ撮影が可能な医療用カセッテを提供する。
【解決手段】この医療用カセッテ1は、フロント部材10とフロント部材と対向するバック部材20とから構成され内部に画像記録媒体28を収容し、フロント部材10は、その外周にフレーム部材11を有し、フレーム部材とともに一体に樹脂成形され、フロント部材の少なくとも一辺に画像記録媒体が接するように配置される。
【選択図】図6

Description

本発明は、輝尽性蛍光体や感光フィルム等の画像記録媒体を内部に収容する医療用カセッテ及びその医療用カセッテを用いて画像を形成する画像形成方法に関する。
従来のスクリーン・フィルム系の医療用撮影システムに対し、輝尽性蛍光体等を利用した画像記録媒体を用いて、放射線画像撮影を行い、撮影後の輝尽性蛍光体から放射線画像を読み取る医療用画像記録読取システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このために、輝尽性蛍光体等からなる画像記録媒体を内部に収容した医療用カセッテが用いられている(例えば、特許文献2参照)。
従来、上述のような医療用カセッテでは強度確保のために、フロント板を全てカーボン樹脂で構成し、その縁部分を肉厚としたもの、フロント板(カーボン樹脂やアルミニウム)の縁にアルミニウムのフレームを設けたもの、バック板側をアルミニウムダイキャストで構成したもの等が提案されている。これらの内でアルミニウムのフレームを設けたものは軽量化や加工性・他部品との組立のため中空で構成されていることが多い。
医療用カセッテは、撮影後の読み取りのため、画像記録媒体をカセッテから取り出す必要があり、この中には、例えば画像記録媒体とカセッテのバック板とを一体化させたカセッテで画像読み取り等の処理を行うシステムがある。このようなシステムではカセッテに多様な機構を盛り込む必要がある。一方、カセッテサイズに対する画像領域は従来並が必要とされているため、フレームの一部に穴や切り欠きを追加したり、別部材を取り付けたりといった加工を行っている。
特開平11−288050号公報 特開2002−156717公報
医療用カセッテを用いた撮影態様は多様であり、ベット上の患者の下にカセッテを入れて撮影するといった、患者の全体重がカセッテにかかるような撮影態様が多くある。このために医療用カセッテには所定の強度が必要となる。また、一患者に対して多数枚の撮影を行う場合があり、軽量化も重要なポイントとなっている。現在、カセッテに対し軽量・高剛性を両立する素材としてアルミニウムやカーボンといった素材が提案されている。
しかし、近年の機構の複雑化に伴い非常に限られたスペースで機構を構成しているため構造体部分が減少する一方向にあり、撮影条件によってはカセッテ等が変形するおそれがある。このため、フロント板では、フレーム及びフロント表面材質を変えることで高強度をだしてきた。しかし、マンモグラフィ(乳房撮影)では撮影台に投入される撮影方式の他、カセッテ上に乳房を置き直接撮影する撮影手法もあり、マーク等によるカセッテ表面状態による違和感により患者が撮影時に動いてしまい、再撮影となって撮影回数が増加してしまうことが問題となっていた。
また、人体の撮影ではカセッテサイズ以上の画像(例えば脚長や人体長を撮影するなど)を形成する必要があり、このために種々提案がなされてきており、例えば、輝尽性蛍光体プレートを読み取り用カセッテからはずし、撮影用カセッテに再配置して読み取る方法、撮影カセッテ内に分割したプレートを複数枚配置し、読み取り機により引き出す手法などがある。ともに読み取り手法を変更するために、医療現場では扱い方の間違いによる再撮影回数の増加、暗室作業による取り違えなどの課題がある。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、重量の増加を抑えながら撮影時等における変形防止が可能であり、また、カセッテサイズ以上の撮影部位の場合にも明室下で作業ができ、撮影部位によらずに同じ作業が行え、再撮影防止を図ることができる医療用カセッテを提供することを目的とする。
また、本発明は、マンモグラフィ撮影が可能であり、また、カセッテ表面にマークなどを配置しなくとも目視上判別でき再撮影防止を図ることができる医療用カセッテを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施形態による第1の医療用カセッテは、フロント部材と前記フロント部材と対向するバック部材とから構成され内部に画像記録媒体を収容する医療用カセッテであって、前記フロント部材は、その外周にフレーム部材を有し、前記フレーム部材とともに一体に樹脂成形され、前記画像記録媒体は前記フロント部材の少なくとも一辺の内壁に前記画像記録媒体の端部が接するように配置されることを特徴とする。
この医療用カセッテによれば、フロント部材が外周のフレーム部材とともに一体に樹脂成形されることで、重量の増加を抑えながら撮影時等における変形防止が可能となる。また、フロント部材の少なくとも一辺の内壁に画像記録媒体の端部が接するように配置されることにより、複数のカセッテを組み合わせてカセッテサイズ以上の撮影部位を撮影可能であり、また、マンモグラフィ撮影(乳房撮影)に好適である。
上記医療用カセッテにおいて前記フロント部材及び前記フレーム部材が射出成形または射出プレス成形で形成されることが好ましい。
本実施形態による組み合わせ医療用カセッテは、上記第1の医療用カセッテを並列に並べられるように複数投入でき、前記複数の医療用カセッテは、前記画像記録媒体の端部が内壁に接するように配置された前記フロント部材の1辺を重ね合わせることで組み合わされて撮影が可能であることを特徴とする。
この組み合わせ医療用カセッテによれば、各医療用カセッテに収容した画像記録媒体の端部が内壁に接するように配置されたフロント部材の1辺を重ね合わせることにより複数の医療用カセッテが組み合わされて撮影できるので、カセッテサイズ以上の撮影部位を撮影した場合、明室下で作業ができ、撮影部位によらずに同じ作業が行鵜ことができ、再撮影防止を図ることができる。
上記組み合わせ医療用カセッテにおいて前記カセッテの表面または前記フロント部材の裏面に、前記画像記録媒体の端部が内壁に接するように配置された前記フロント部材の1辺を重ね合わせた部位を撮影画像上で判別できるようにマーカを組み入れることが好ましい。カセッテを重ね合わせた部位をマーカの画像により撮影画像上で判別できる。
本実施形態による画像形成方法は、上記組み合わせ医療用カセッテにてマーカを含めて撮影した後、前記組み合わせ医療用カセッテ内の複数の医療用カセッテの各画像記録媒体から画像情報を読み取り、前記読み取られた複数の画像を、前記マーカ画像に基づいて画像拡大処理または画像縮小処理して補正処理することで結合することを特徴とする。
この画像形成方法によれば、複数の医療用カセッテの各画像記録媒体による画像に倍率の差が生じても、マーカ画像に基づいて画像拡大処理または画像縮小処理を行うことで補正処理を行い複数の画像を結合することにより、カセッテサイズ以上の撮影部位の撮影画像を得ることができる。
本実施形態による第2の医療用カセッテは、フロント部材と前記フロント部材と対向するバック部材とから構成され内部に画像記録媒体を収容する医療用カセッテであって、前記フロント部材は、その外周にフレーム部材を有し、前記フレーム部材とともに一体に樹脂成形され、前記画像記録媒体は前記フロント部材の少なくとも一辺の内壁に前記画像記録媒体の先端が接するように配置され、その画像記録媒体が接するフレーム部材の側壁の厚さが0.5〜1.5mmであることを特徴とする。
この医療用カセッテによれば、フロント部材の少なくとも一辺の内壁に画像記録媒体の先端が接するように配置し、画像記録媒体が接するフレーム部材の側壁の厚さを0.5〜1.5mmとすることで、撮影時にその厚さのフレーム部材の一辺を胸壁側に当てることができるので、マンモグラフィ撮影(乳房撮影)が可能となる。
上記医療用カセッテにおいて前記フロント部材及び前記フレーム部材が射出成形または射出プレス成形で形成されることが好ましい。
また、前記画像記録媒体が接するフレーム部材の一辺が被撮影者の胸壁側とされてマンモグラフィ撮影が行われる。この場合、前記カセッテの表面に凹凸が生じないように胸壁側、反胸壁側または中心点を判別するためのマークを配置し、前記マークが目視できるように2段成形を行うことで、カセッテ表面にマークが位置しなくとも、目視上判別でき、カセッテ表面に凹凸がなく、患者に違和感等を与えずにすむので、再撮影防止を図ることができる。
また、前記フロント部材の少なくとも一部が炭素繊維を含有した樹脂で成形されることで、フロント部材の強度を向上させることができ、変形防止をさらに図ることができる。
本発明の医療用カセッテによれば、重量の増加を抑えながら撮影時等における変形防止が可能であり、また、カセッテサイズ以上の撮影部位の場合にも明室下で作業ができ、撮影部位によらずに同じ作業が行え、再撮影防止を図ることができる。また、マンモグラフィ撮影が可能であり、カセッテ表面にマークなどを配置しなくとも目視上判別でき再撮影防止を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
〈第1の実施形態〉
図1は、第1の実施形態による医療用カセッテのフロント部材(A)及びバック部材(B)が分離した状態を示す斜視図である。図2は、図1のフロント部材の概略的な断面図(A)、輝尽性蛍光体プレート及びトレー部材の概略的な断面図(B)及びバック部材の概略的な断面図(C)である。図3は図1の医療用カセッテのロック機構を説明するためのバック部材の内面図(A)及び要部断面を示す側断面図(B)である。
第1の実施形態は、図1(A)、(B)の医療用カセッテ1を複数組み合わせてカセッテ1内に収容された蓄積性蛍光体プレート28のサイズ以上の撮影部位を撮影するための組み合わせ医療用カセッテに関するものであるが、まず、医療用カセッテ1について説明する。
図1(A)、(B)に示すように、放射線画像撮影に用いられる医療用カセッテ(以下、単に「カセッテ」ともいう。)1は、フロント部材10と、フロント部材10に対向するように配置されるバック部材20と、から全体として薄形の矩方体状に構成され、バック部材20側の支持板27に固定された蓄積性蛍光体プレート28がその内部空間に収容可能に構成されている。フロント部材10とバック部材20とは脱着可能になっている。
カセッテ1は、フロント部材10が被写体側に配置され、フロント部材10側から放射線を照射して放射線撮影が行われ、収容された蓄積性蛍光体プレート28に放射線画像を蓄積し記録することができる。すなわち、図2(B)のように、蓄積性蛍光体プレート28は、支持板27と、支持板27上に形成された例えば気相成長法により成長させた柱状結晶によるCsBrを母体とする蓄積性蛍光体からなる蓄積性蛍光体層28aと、を有し、トレー部材29に取り付け固定されている。
図1(A)のように、フロント部材10は、短辺側のフレーム17と長辺側のフレーム18とを有する外形枠のフレーム部材11と、フレーム部材11の内側面に位置し放射線を透過する前面板13と、を備え、フレーム部材11と前面板13とが一体に構成されている。
図2(A)、(B)に示すように、フロント部材10のフレーム部材11は、前面板13の端部から略直角に後面側へ屈曲して延びるフレーム18と、フレーム18の内側で同様に後面側に延びる突き出し部11bと、を有する。フロント部材10とバック部材20とが一体になったとき、突き出し部11bの内側に蓄積性蛍光体プレート28の端部が位置し、蓄積性蛍光体プレート28の蓄積性蛍光体層28aが突き出し部11bの内側空間で密閉されて遮光されるようになっている。
図1(B)、図2(B)、(C)のように、バック部材20は、バック部材本体21内に蓄積性蛍光体プレート28とトレー部材29とを収容し、トレー部材29がバック部材本体21内の底面に貼り付けられている。
図1(B)、図3(A)のように、カセッテ1の短辺方向の一端側のバック部材側面部22には、挿入孔34がフロント部材10側の切り欠き部14に対応して形成されている。また、短辺方向の両端には開口部31a、31b、31c、31dが形成され、長辺方向の略中央には開口部33a、33bが形成されている。
また、バック部材本体21は、後述する放射線画像読み取り装置内で磁石の磁力により吸着、保持されるため、磁石に磁力で吸着可能なように、バック部材本体21自体を磁性部として、磁性体プラスチックなどで形成することが好ましい。また、バック部材本体21を通常のプラスチックで形成し、鉄箔などの磁性体シート(図示省略)を磁性部としてバック部材20の裏面24に備える構成してもよい。また、バック部材20の裏面24に、磁性体物質を塗布するなどし、磁性部を付与してもよい。
上述のように、フロント部材10とバック部材20とは合体し、また脱着可能であるが、通常は合体した状態で遮光状態となり、放射線撮影などが行われる。フロント部材10とバック部材20とが分離・合体するときは、フロント部材10とバック部材20とが相対的に平面同士が離れまた近づくようにして分離しまた合体する。従って、合体したとき、フロント部材10とバック部材20の全面にわたり、近接した状態を再現でき、遮光状態を維持できる。
次に、図3を参照してカセッテ1のロック機構について説明する。フロント部材10とバック部材20を合体した状態に保つために、カセッテ1はロック機構を備える。カセッテ1のロック機構として、フロント部材10には、ロック爪用の複数の切り込み(図示省略)が形成され、また、バック部材20には、被係止部としての複数のロック爪を備えた第1の連結部材35と第2の連結部材36とピニオン37とを備える。
図3(A)のように、第1の連結部材35は、第1横部材35aと、第1横部材35aの中央やや右側からバック部材20の長手方向内側に向かって突出した第1中部材35bと、第1横部材35aの左端部からバック部材20の長手方向内向きに突出した第1左部材35cと、を有する。
また、第2の連結部材36は、第2横部材36aと、第2横部材36aの中央やや左側から第1中部材35bと反対側に突出した第2中部材36bと、第2横部材35aの右端部からバック部材20の長手方向内向きに突出した第2左部材36cと、を有している。
第1中部材35bの先端部と第2中部材36bの先端部とは、バック部材20のほぼ中央に備えられているピニオン37を挟んで対向し、それぞれの先端側面に設けられたラック部35B、36Bが、ピニオン37と噛合することにより、第1の連結部材35と第2の連結部材36とがピニオン37を介し連結される。
また、第1の連結部材35の第1横部材35aの各端部近傍にバック部材側面部22から突出するように被係止部としてのロック爪30a、30bが備えられている。さらに、第1左部材35cの側面外側向きにスライド部材としてのロック爪32aが備えられている。
また、図3(A)のように、一端が第1の連結部材35に固定され、他端がバック部材側面部22の内面側に固定されたコイルばね38aが2本設けられている。このコイルばね38aにより、第1の連結部材35は常に矢印Q1方向に移動しようとする付勢力を受けている。
また、第1の連結部材35と挿入孔34が形成されたバック部材側面部22との間にはプッシュラッチ部39が設けられている。プッシュラッチ部39は、図1(B)、図3(A)のようにバック部材側面部22から突き出たスライド板50を有し、また、ばね(図示省略)により常に矢印Q1方向に付勢力を受けている。
また、第2の連結部材36における第2横部材36aの端部近傍にバック部材側面部22から突出するように被係止部としての被係止部としてのロック爪30c、30dが備えられている。さらに、第2右部材36cの側面外側向きにスライド部材としてのロック爪32bが備えられている。
本実施形態では、第1の連結部材35に設けられたロック爪30a、30b、32aは連動し、一方、第2の連結部材36に設けられたロック爪30c、30d、32bは連動する。さらに、第1の連結部材35と第2の連結部材36とは、それぞれに設けられたラック部35B、36Bと、ピニオン37との動作により連動するので、すべてのロック爪30a、30b、30c、30d、32a、32b、は連動する。
本実施形態におけるカセッテ1では、フロント部材10とバック部材20との合体時にフロント部材10の切り欠き部14がバック部材20の挿入孔34に対応する位置関係にあり、切り欠き部14で挿入部材を挿入してスライド板50をスライドさせてプッシュラッチ部39をプッシュする度に、ロック機構の状態(ロックオン状態/ロックオフ状態)が切り替わる方式(プッシュラッチ方式)を採用している。プッシュラッチ方式は、ボールペンの芯をボールペン外装から出し入れする時に用いられる機構としてよく知られている。
カセッテ1は、上述のように、ロックオン状態/ロックオフ状態が1回押す度に切り替わるプッシュラッチ機構によりフロント部材10にバック部材20がロックされた状態と分離可能な状態との切り替えが簡単に可能となる。また、プッシュラッチ機構によりカセッテ1のロック機構をロックオフ状態とし、フロント部材10とバック部材20とを、例えば特許文献1の放射線画像記録読取装置内で分離し、蓄積性蛍光体プレート28が露出され、蓄積性蛍光体プレート28に蓄積され記録された放射線画像情報を読み取ることができる。
次に、上述のフロント部材10の構成について図4,図5を参照してさらに説明する。図4は図1(A)、図2(A)のフロント部材10の断面構成を概略的に示す部分断面図である。図5は図1(A)、図2(A)のフロント部材10の炭素繊維フィラメントの配列方向を示す概略斜視図である。
図4のようにフロント部材10は、多数本の炭素繊維フィラメントが一方向に配列され並べられた複数の層(炭素繊維層)61,62,63,64,65を重ねて熱硬化性樹脂に含浸されてなる積層体60により構成されている。フロント部材10の前面板13において最表層65が不織布66で覆われている。炭素繊維フィラメントは多数の炭素単繊維から構成される長繊維束である。
図4の積層体60は、層61で炭素繊維フィラメント67が縦方向に並べられ、層62で炭素繊維フィラメント68が横方向に並べられるようにして、各層の炭素繊維フィラメント67,68が略直交するように順次積層されてから、すべての層61〜65が熱硬化性樹脂に含浸されて構成されたものである。
図5のように、フロント部材10において、図4の最表層65の直下層64の多数本の炭素繊維フィラメント68がフロント部材10の短辺に沿って図5の破線で示すように方向Bに延びるように配置され、最表層65の多数本の炭素繊維フィラメント67がフロント部材10の長辺に沿って図5の実線で示すように方向Aに延びるように配置されている。このように、積層体60の最表層65の炭素繊維フィラメント67の配列方向とカセッテ長辺方向とは略同一となっており、カセッテ1の長辺方向への強度を高めることができる。
以上のように、本実施形態のカセッテ1によれば、フロント部材10を、多数本の炭素繊維フィラメント67,68が一方向に配列され並べられた複数の層61〜65を重ねて熱硬化性樹脂に含浸させてなる積層体60から構成することで、高強度部材としてアルミニウムなどの金属や複合材を利用することなく高強度構造を実現でき、重量の増加を抑えながら撮影時等における変形防止が可能である。
図2,図3のように、カセッテ1には、フロント部材10とバック部材20との合体・分離の切り替え等のために内部機構を収容する一方、フロント部材10のフレーム部材11に切り欠き等を設けているが、上述のように、フロント部材10において高強度構造を実現できるので、撮影時等においてフロント部材10に患者の体重がかかった場合でも変形防止が可能である。
また、フロント部材10を構成する積層体60は複数層61〜65で炭素繊維フィラメント67,68が略直交するように順次積層することで、カセッテ1においてより高強度を得ることができる。
前面板13の最表層65を覆う不織布66は、最表層65の長辺方向Aに対して交差する方向に20%以上の交差比率を有し、目付け(単位面積当たりの重さ)10〜150g/m2のリントフリーの不織布を重ねて成形されている。
撮影時にカセッテ1のフロント部材10の前面板13が患者に接するが、図4のように、前面板13は不織布66で覆われているので、炭素繊維のささくれ(ほつれやバリ)の影響を排除し患者に不快感を与えないようにできる。なお、不織布66は、マイクロファイバやサーマルボンドであることが好ましい
また、フロント部材10は、その外周のフレーム部材11とともに、加熱および加圧により一体に成形される。これにより、フロント部材10をフレーム部材11を含めて炭素繊維フィラメントで強化された積層体60から一体に形成でき、接着・接合層をなくすことができ、より簡単な構造にできるとともに、より簡単に製造することができる。
次に、本実施形態のカセッテ1におけるフロント部材10と蓄積性蛍光体プレート28との端部構成について図6を参照して説明する。図6は第1の実施形態のカセッテ1の断面構成(図2の紙面垂直方向に切断してみた)を概略的に示す断面図である。
図6のように、カセッテ1内においてトレー部材29に固定された蓄積性蛍光体プレート28は、一方の端部28bが短辺側の一方のフレーム17の内壁面17bに接するように配置されている。また、蓄積性蛍光体プレート28の他方の端部28cは、フレーム17に対し所定の隙間を有するように配置されている。なお、フロント部材10とバック部材20とは略平面方向に相対的にスライドすることで分離及び合体が可能に構成され、合体のとき蓄積性蛍光体プレート28の端部28bが内壁面17bに接するように構成され、また、蓄積性蛍光体プレート28の端部28bが内壁面17bと干渉することなく分離が行われ、撮影後のカセッテ1が画像読取装置に装填されたときに蓄積性蛍光体プレート28からの読み取り動作が可能になる。このようなスライド可能なカセッテの構成は、例えば、特許第4000587号公報から公知である。
次に、上述のフロント部材10を、炭素繊維フィラメントを用いて製造する射出成形方法について説明する。本実施形態では、成形型の下型に敷設した繊維強化材(炭素繊維フィラメント)上に、上型を、シール材を介して重ねて型締めし、上型と下型との間のキャビティ内を、排気口を通じて排気した後または排気しながら、キャビティ内に樹脂を注入する方法であるRTM(Resin Transfer Molding)成形法を用いている。したがって、通常のRTM成形法において用いられる方法、手段、条件、装置等をそのまま用いることができる。
成形型の種類としては、樹脂型、電鋳型、アルミ合金やステンレス等の金属を使用したいわゆる金型等がある。また、シール材としては、Oリング、パッキン、シーラント等があるが、好ましいのはOリングである。
樹脂を注入するに際しては、成形型のキャビティ内を排気口から排気した後、成形型の一端側に形成された樹脂注入口からキャビティ内に樹脂を注入するか、あるいは、樹脂注入口からキャビティ内に樹脂を注入するとともに、成形型の他端側に形成された排気口から排気する。その際、樹脂注入時のキャビティ内の真空度が−0.10〜−0.08MPaであり、樹脂を硬化させる時の真空度が−0.08〜−0.02MPaであるのが好ましい。また、樹脂注入時の樹脂の粘度が0.01〜1Pa・sであるのが好ましい。
本実施形態においては、減圧下の成形型に、樹脂を注入するに際し、先ず、成形型の締付けを緩めキャビティの容積を増加させた後、あるいはキャビティの容積を増加させつつ、所定量の樹脂を注入し、次いで、排気口を閉じ、成形型を元通り締付けた後、キャビティ内の樹脂を加熱硬化させるというところに最大の特徴がある。成形型の締付けを、樹脂注入の妨げとならない程度まで緩めながらも、その際、真空・減圧が漏れないように、また樹脂が型から漏れないように工夫を行うのである。樹脂の注入に際しては、樹脂ランナ等を用いて、成形型のキャビティ内に樹脂が均一に注入されるように、キャビティ周辺部に沿ってフィルムゲートを配置してもよい。
成形型の締付けを緩めキャビティの容積を増加させる方法及び程度、また、所定量の樹脂を注入し、排気口を閉じ、成形型を元通り締付ける方法及び程度について説明する。例えば、シール材としてOリングを用いる場合には、密閉機能上最低限約8%の圧縮(つぶししろ)が必要とされており、応力亀裂が生じたりゴム材料の圧縮永久ひずみの限界とされるのが約30%の圧縮であるとされているので、かかる8〜30%の圧縮の範囲で、キャビティ内の容積を増減させるために、成形型の締付けを緩めたり元通りに締付けたりすればよい。
また、例えば、パッキンやシーラントを用いる場合には、型締めを隙間換算で0.1〜5mmの範囲で、成形型の締付けを緩めたり元通りに締付けたりすればよい。
本実施形態においては、成形型の締付けを緩めキャビティの容積を増加させる程度として、繊維体積含有率(Vf)を基準とした場合、所定量の樹脂の注入時のVfが、目標とする成形品のVfよりも10〜50%低い範囲に調節するのが好ましい。
他の態様としては、樹脂の注入に際し、成形型の締付けを緩めキャビティの容積を増加させた後、あるいはキャビティの容積を増加させつつ、所定量の樹脂を注入し、次いで、排気口を閉じ、成形型を元通り締付けた後、キャビティ内の樹脂を加熱硬化させる繊維強化複合材の製造方法において、所定量の樹脂を注入し、成形型を元通り締付けた後、更に樹脂を加圧注入して、キャビティ内の樹脂を加熱硬化させる方法がある。かかる方法によると、加圧により樹脂中の気泡(ボイド)が小さくなり、強度等がより向上した繊維強化複合材が得られる。加圧注入する樹脂量は、特に限定されるものではないが、所定の圧力下で成形型キャビティ内に樹脂混合液が満たされるまで注入するのがよい。
本実施形態において用いられる炭素繊維フィラメントは繊維径4〜8μmのモノフィラメント(単繊維)を一束あたり500〜24,000本としたものが好ましい。
また、本実施形態では樹脂として熱硬化性樹脂を用いるが、熱可塑性樹脂を混合したものを用いてもよい。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、マレイミド樹脂、ビニルエステル樹脂、シアン酸エステル樹脂、マレイミド樹脂とシアン酸エステル樹脂を予備重合した樹脂等があり、これらの熱硬化性樹脂を適宜量配合したものでもよい。これらの樹脂のうち、耐熱性、弾性率、耐薬品性に優れたエポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂が好ましい。これらの熱硬化性樹脂には、硬化剤、硬化促進剤等が含まれていてもよい。
次に、図1〜図6のカセッテ1を複数並べて組み合わせることでサイズの大きな撮影部位を撮影可能にした組み合わせ医療用カセッテについて図7〜図9を参照して説明する。図7はカセッテ1を2枚並べて組み合わせた医療用カセッテを概略的に示す斜視図である。図8はカセッテ1を3枚並べて組み合わせた医療用カセッテを概略的に示す斜視図である。図9は図7,図8の組み合わせ医療用カセッテにおいてカセッテ1の積み重ね部分を示す要部断面図である。
図7の組み合わせ医療用カセッテ(以下、単に「組み合わせカセッテ」ともいう。)1Aは、図1〜図6のカセッテ1を2枚並べて組み合わせ、図7の破線で示すホルダH1内に投入可能である。ホルダH1は、樹脂材料とステンレス鋼等の金属材料とから構成され、内部に2枚のカセッテ1を部分的に重なるように並べて収納できるようになっており、撮影時に2枚のカセッテ1を一体的に取り扱うことができ、例えば、図7の上方から放射線を照射して撮影を行うことができる。
各カセッテ1内には、図9のように、金属材料等からなるマーカMが例えば、フロント部材10の内側であって、蓄積性蛍光体プレート28の端部28bの近傍に組み込まれている。マーカMはフレーム17に沿って(図9の紙面垂直方向に)少なくとも2つ配置されている。なお、マーカMの位置は図9の位置に限定されず、カセッテ表面や裏面、バック部材20の内側等であってもよい。
ホルダH1内で、図9の上側のカセッテ1の蓄積性蛍光体プレート28の端部28bの近傍部分(端部28bがフレーム17に接している)と、下側のカセッテ1の蓄積性蛍光体プレート28の端部28cの近傍部分(端部28cがフレーム17から離れている)とが部分的に重なり合うように各カセッテ1が配置されている。これにより、各カセッテ1の蓄積性蛍光体プレート28同士が図9の範囲Wで重なり合って撮影部位の同一部分を撮影できる。カセッテ1内において蓄積性蛍光体プレート28の端部28bがフレーム17に接することで、カセッテ1同士の全体の重なり範囲W’に対して範囲Wを大きく確保できる。
また、撮影時に蓄積性蛍光体プレート28には図9の重なり範囲W内にマーカMによる画像が写し込まれる。撮影後、マーカMによる画像により図9の重なり範囲を判別できる。
図8に示す組み合わせカセッテ1Bは、図1〜図6のカセッテ1を3枚並べて組み合わせ、図8の破線で示すホルダH2内に投入可能である。ホルダH2は、樹脂材料とステンレス鋼等の金属材料とから構成され、内部に3枚のカセッテ1を部分的に重なるように並べて収納できるようになっており、撮影時に3枚のカセッテ1を一体的に取り扱うことができ、各カセッテ1を図9と同様に重ねて使用できる。
上述のように、図7,図8の組み合わせカセッテ1A、1Bによれば、複数のカセッテ1を組み合わせて撮影を行うことができるので、カセッテサイズ以上の脚長や人体長等の撮影部位を撮影可能となるとともに、ホルダH1,H2から各カセッテ1を明室下で取り出し、例えば特許文献1の放射線画像記録読取装置内に挿入し画像読み取りを行うことができる。このように、撮影部位によらずにカセッテ1単独で撮影した場合と同じ作業となり、再撮影防止を図ることができる。
次に、図7の組み合わせカセッテ1Aにより撮影した複数の画像を結合する画像形成方法について図10を参照して説明する。図10は、図7の組み合わせカセッテ1Aにより撮影した2枚の画像を概略的に示す図であって、2枚の画像を結合する前(a)、2枚の画像の撮影倍率の違いを補正した状態(b)及び2枚の画像を結合した後(c)を示す図である。
図7の組み合わせカセッテ1Aによりカセッテサイズ以上の撮影部位、例えば、患者の脚を放射線撮影後、ホルダH1内から2枚のカセッテ1を取り出し、上述のように、例えば特許文献1の放射線画像記録読取装置内に挿入し、プッシュラッチ機構によりカセッテ1のロック機構をロックオフ状態とし、フロント部材10とバック部材20とを分離してから、蓄積性蛍光体プレート28に蓄積され記録された放射線画像情報を読み取る。
図10(a)のように、上述のカセッテ1内の蓄積性蛍光体プレート28から読み取られた画像AAには、2つのマーカMによるマーカ画像M1,M2が写し込まれており、もう1つのカセッテ1内の蓄積性蛍光体プレート28から読み取られた画像BBには、2つのマーカMによるマーカ画像M3,M4が写し込まれている。マーカ画像M1とM3とは同一のマーカによるもので、マーカ画像M2とM4とは別の同一のマーカによるものである。
画像AAにおけるマーカ画像M1とM2との距離L1と、画像BBにおけるマーカ画像M3とM4との距離L2とを比較し、等しくない場合は、距離L1,L2の比に基づいて例えば画像BBの倍率を距離L2が距離L1と等しくなるように画像拡大処理または画像縮小処理を行うことで補正処理をする。これにより、例えば、図10(b)のように画像BBから画像縮小処理された画像BB’を得る。画像AA及び画像BB’では距離L2と距離L1とは略等しくなっている。
次に、図10(c)のように、画像AAのマーカ画像M1と画像BB’のマーカ画像M2とを一致するように重ねるとともに、画像AAのマーカ画像M2と画像BB’のマーカ画像M4とを一致するように重ねることで、画像AAと画像BB’とを重ね合わせ、両画像を結合させる。これにより、カセッテサイズ以上の脚等の撮影部位の撮影画像を得ることができる。なお、図8の組み合わせカセッテ1Bの場合も同様にして補正処理して3つの画像を結合することができる。また、重ね合せ部の画像処理については、上述の方法以外でも可能であり、例えば、本出願人が先に特開2007−007307号公報で提案した画像処理方法を採用することができる。
〈第2の実施形態〉
第2の実施形態による医療用カセッテは、図1〜図6の医療用カセッテと基本的に同様なものであるので、主に相違点について図11を参照にして説明する。図11は、第2の実施形態のカセッテの断面構成を概略的に示す断面図であり、図6と同様の図である。
すなわち、図11の医療用カセッテ70は、図1〜図6と同様に、フロント部材10とフロント部材10と対向するバック部材20とから構成され内部に蓄積性蛍光体プレート28を収容する。フロント部材10は、その外周にフレーム部材11を有し、フレーム部材11とともに一体に樹脂成形されている。カセッテ70内において、トレー部材29に固定された蓄積性蛍光体プレート28は、一方の端部28bが短辺側の一方のフレーム17Aの内壁面17bに接するように配置されている。また、蓄積性蛍光体プレート28の他方の端部28cは、フレーム17に対し所定の隙間を有するように配置されている。
カセッテ70において蓄積性蛍光体プレート28の端部28bが接するフレーム17Aの側壁の厚さtは、0.5〜1.5mmの範囲内となっている。このように、蓄積性蛍光体プレート28の端部28bが接するフレーム17Aの側壁の厚さtを0.5〜1.5mmと比較的薄くすることで、フレーム17を患者の胸壁側に当てて撮影を行うことができ、カセッテ70によりマンモグラフィ撮影(乳房撮影)が可能となる。
上述のような胸壁側フレーム17Aを有するカセッテ70において、撮影時等に胸壁側を判別するために、図11の破線で示すように、マーク51をフロント部材10の表面に形成することでカセッテ70の表面に設け、さらに、フロント部材10の表面にオーバーコート層52をマーク51の高さよりも厚く形成することで、カセッテ表面に凹凸がなくなる。これにより、カセッテ70の表面にマーク51が位置しなくとも、マーク51を目視上判別でき、カセッテ70の胸壁側位置を識別できるとともに、カセッテ表面に凹凸がなくなるから患者に違和感等を与えずにすむので、再撮影防止を図ることができる。
図11のマーク51は、第1の実施形態と同様にして図4の積層体60でフロント部材10を成形するときに形成することができ、フロント部材10の1次成形後に、図11のオーバーコート層52を2次成形により形成することができる。このように、図11のマーク51及びオーバーコート層52を含むフロント部材10を2段成形により効率的に形成できる。
なお、マーク51はカセッテ70の胸壁側を判別するためのものとしたが、反胸壁側や中心点を判別するためのマークを該当位置に形成してもよい。また、胸壁側・反胸壁側・中心点のうちの少なくとも2つを判別するために複数のマークを設けてもよい。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、カセッテのフロント部材とバック部材との合体・分離構造は、本実施形態での構造は一例であり、他の合体・分離構造であってもよいことはもちろんである。また、カセッテは、輝尽性蛍光体を利用した画像記録媒体を収容するものに限定されず、感光フィルムによる画像記録媒体を収容するものであってもよい。
また、本実施形態のカセッテは、フロント部材とバック部材とが分離し合体する構造であるが、本発明はこれに限定されず、フロント部材とバック部材とが一体化された構造であってもよく、上述のような積層体構造とすることでカセッテ全体の軽量化・高強度化を図ることができる。また、フロント部材とバック部材とが分離し合体する構造の場合、バック部材も上述の積層体構造としてよい。
また、フロント部材は、炭素繊維フィラメントに熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシートを予め作製し、低温で保存しておき、プリプレグシートを所定層だけ積層して樹脂による加熱成形を行うことで作製するようにしてもよい。
本実施形態による医療用カセッテのフロント部材(A)及びバック部材(B)が分離した状態を示す斜視図である。 図1のフロント部材の概略的な断面図(A)、輝尽性蛍光体プレート及びトレー部材の概略的な断面図(B)及びバック部材の概略的な断面図(C)である。 図1の医療用カセッテのロック機構を説明するためのバック部材の内面図(A)及び要部断面を示す側断面図(B)である。 図1(A)、図2(A)のフロント部材10の断面構成を概略的に示す部分断面図である。 図1(A)、図2(A)のフロント部材10の炭素繊維フィラメントの配列方向を示す概略斜視図である。 第1の実施形態のカセッテ1の断面構成(図2の紙面垂直方向に切断してみた)を概略的に示す断面図である。 図1〜図6のカセッテ1を2枚並べて組み合わせた医療用カセッテを概略的に示す斜視図である。 図1〜図6のカセッテ1を3枚並べて組み合わせた医療用カセッテを概略的に示す斜視図である。 図7,図8の組み合わせ医療用カセッテにおいてカセッテ1の積み重ね部分を示す要部断面図である。 図7の組み合わせカセッテ1Aにより撮影した2枚の画像を概略的に示す図であって、2枚の画像を結合する前(a)、2枚の画像の撮影倍率の違いを補正した状態(b)及び2枚の画像を結合した後(c)を示す図である。 第2の実施形態のカセッテの断面構成を概略的に示す断面図であり、図6と同様の図である。
符号の説明
1,70 医療用カセッテ、カセッテ
10 フロント部材
11 フレーム部材
17 フレーム
17A 胸壁側フレーム
20 バック部材
28 蓄積性蛍光体プレート(画像記録媒体)
1A,1B 組み合わせ医療用カセッテ
28b 蓄積性蛍光体プレート28の端部
51 マーク
52 オーバーコート層
67,68 炭素繊維フィラメント
H1,H2 ホルダ
M マーカ
M1,M2,M3,M4 マーカ画像
t 胸壁側フレーム17Aの厚さ

Claims (10)

  1. フロント部材と前記フロント部材と対向するバック部材とから構成され内部に画像記録媒体を収容する医療用カセッテであって、
    前記フロント部材は、その外周にフレーム部材を有し、前記フレーム部材とともに一体に樹脂成形され、
    前記画像記録媒体は前記フロント部材の少なくとも一辺の内壁に前記画像記録媒体の端部が接するように配置されることを特徴とする医療用カセッテ。
  2. 前記フロント部材及び前記フレーム部材が射出成形または射出プレス成形で形成された請求項1に記載の医療用カセッテ。
  3. 請求項1または2に記載の医療用カセッテを並列に並べられるように複数投入でき、前記複数の医療用カセッテは、前記画像記録媒体の端部が内壁に接するように配置された前記フロント部材の1辺を重ね合わせることで組み合わされて撮影が可能であることを特徴とする組み合わせ医療用カセッテ。
  4. 前記カセッテの表面または前記フロント部材の裏面に、前記画像記録媒体の端部が内壁に接するように配置された前記フロント部材の1辺を重ね合わせた部位を撮影画像上で判別できるようにマーカを組み入れた請求項3に記載の組み合わせ医療用カセッテ。
  5. 請求項4に記載の組み合わせ医療用カセッテにてマーカを含めて撮影した後、前記組み合わせ医療用カセッテ内の複数の医療用カセッテの各画像記録媒体から画像情報を読み取り、前記読み取られた複数の画像を、前記マーカ画像に基づいて画像拡大処理または画像縮小処理して補正処理することで結合することを特徴とする画像形成方法。
  6. フロント部材と前記フロント部材と対向するバック部材とから構成され内部に画像記録媒体を収容する医療用カセッテであって、
    前記フロント部材は、その外周にフレーム部材を有し、前記フレーム部材とともに一体に樹脂成形され、
    前記画像記録媒体は前記フロント部材の少なくとも一辺の内壁に前記画像記録媒体の端部が接するように配置され、その画像記録媒体が接するフレーム部材の側壁の厚さが0.5〜1.5mmであることを特徴とする医療用カセッテ。
  7. 前記フロント部材及び前記フレーム部材が射出成形または射出プレス成形で形成された請求項6に記載の医療用カセッテ。
  8. 前記画像記録媒体が接するフレーム部材の一辺が被撮影者の胸壁側とされてマンモグラフィ撮影が行われる請求項6または7に記載の医療用カセッテ。
  9. 前記カセッテの表面に凹凸が生じないように胸壁側、反胸壁側または中心点を判別するためのマークを配置し、前記マークが目視できるように2段成形を行った請求項8に記載の医療用カセッテ。
  10. 前記フロント部材の少なくとも一部が炭素繊維を含有した樹脂で成形された請求項1乃至4及び請求項6乃至9のいずれか1項に記載の医療用カセッテ。
JP2008202932A 2008-08-06 2008-08-06 医療用カセッテ及び画像形成方法 Pending JP2010039267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202932A JP2010039267A (ja) 2008-08-06 2008-08-06 医療用カセッテ及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202932A JP2010039267A (ja) 2008-08-06 2008-08-06 医療用カセッテ及び画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010039267A true JP2010039267A (ja) 2010-02-18

Family

ID=42011885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008202932A Pending JP2010039267A (ja) 2008-08-06 2008-08-06 医療用カセッテ及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010039267A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102327120A (zh) * 2010-07-12 2012-01-25 富士胶片株式会社 放射线图像检测装置
JP2012035053A (ja) * 2010-07-12 2012-02-23 Fujifilm Corp 放射線画像検出装置
JP2012045172A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Fujifilm Corp 放射線画像撮影システム、放射線画像撮影方法、及びプログラム
US8901505B2 (en) 2011-09-29 2014-12-02 Fujifilm Corporation Cassette for radiographic imaging
JP2016097296A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線診断装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラム
WO2019069716A1 (ja) * 2017-10-06 2019-04-11 キヤノン株式会社 放射線撮影システム及び放射線撮影方法
WO2019182077A1 (ja) 2018-03-23 2019-09-26 東レ株式会社 撮影台およびその製造方法、マンモグラフィ装置用撮影台およびその製造方法およびマンモグラフィ装置
WO2019182076A1 (ja) 2018-03-23 2019-09-26 東レ株式会社 撮影台、マンモグラフィ装置用撮影台およびその製造方法およびマンモグラフィ装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102327120A (zh) * 2010-07-12 2012-01-25 富士胶片株式会社 放射线图像检测装置
JP2012035053A (ja) * 2010-07-12 2012-02-23 Fujifilm Corp 放射線画像検出装置
US8967861B2 (en) 2010-07-12 2015-03-03 Fujifilm Corporation Radiographic image detection apparatus
CN102327120B (zh) * 2010-07-12 2015-08-12 富士胶片株式会社 放射线图像检测装置
JP2012045172A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Fujifilm Corp 放射線画像撮影システム、放射線画像撮影方法、及びプログラム
US8901505B2 (en) 2011-09-29 2014-12-02 Fujifilm Corporation Cassette for radiographic imaging
US10410341B2 (en) 2014-11-25 2019-09-10 Canon Medical Systems Corporation X-ray diagnostic apparatus and medical image processing method
JP2016097296A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線診断装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラム
WO2019069716A1 (ja) * 2017-10-06 2019-04-11 キヤノン株式会社 放射線撮影システム及び放射線撮影方法
US11213261B2 (en) 2017-10-06 2022-01-04 Canon Kabushiki Kaisha Radiographic system and radiographic method
WO2019182077A1 (ja) 2018-03-23 2019-09-26 東レ株式会社 撮影台およびその製造方法、マンモグラフィ装置用撮影台およびその製造方法およびマンモグラフィ装置
WO2019182076A1 (ja) 2018-03-23 2019-09-26 東レ株式会社 撮影台、マンモグラフィ装置用撮影台およびその製造方法およびマンモグラフィ装置
KR20200134241A (ko) 2018-03-23 2020-12-01 도레이 카부시키가이샤 촬영대, 맘모그라피 장치용 촬영대 및 그 제조 방법 및 맘모그라피 장치
KR20200134240A (ko) 2018-03-23 2020-12-01 도레이 카부시키가이샤 촬영대 및 그 제조 방법, 맘모그라피 장치용 촬영대 및 그 제조 방법 및 맘모그라피 장치
JPWO2019182076A1 (ja) * 2018-03-23 2021-02-04 東レ株式会社 撮影台、マンモグラフィ装置用撮影台およびその製造方法およびマンモグラフィ装置
US11389121B2 (en) 2018-03-23 2022-07-19 Toray Industries, Inc. Imaging table, mammography apparatus imaging table and manufacturing method therefor, and mammography apparatus
US11534117B2 (en) 2018-03-23 2022-12-27 Toray Industries, Inc. Imaging table and manufacturing method therefor, mammography apparatus imaging table and manufacturing method therefor, and mammography apparatus
JP7439513B2 (ja) 2018-03-23 2024-02-28 東レ株式会社 マンモグラフィ装置用撮影台およびその製造方法およびマンモグラフィ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010039267A (ja) 医療用カセッテ及び画像形成方法
US9864078B2 (en) Portable type radiation image capturing apparatus
JP2009300757A (ja) 医療用カセッテ
US7432512B2 (en) Cassette for storage phosphor plate and apparatus for removing storage phosphor plate from cassette
WO2009151114A1 (ja) 医療用カセッテ
CN103857332B (zh) Rt台面填充物
JP2009294276A (ja) 放射線画像撮影システム
JP4241402B2 (ja) 放射線画像形成装置用カセッテ
US11534117B2 (en) Imaging table and manufacturing method therefor, mammography apparatus imaging table and manufacturing method therefor, and mammography apparatus
WO2019182076A1 (ja) 撮影台、マンモグラフィ装置用撮影台およびその製造方法およびマンモグラフィ装置
JP2004212794A (ja) 医療用カセッテ
JP2009230000A (ja) 放射線画像撮影用カセッテおよびその製造方法
JP2000250153A (ja) 蓄積性蛍光体シート用カセッテ
US8226651B2 (en) Patient frame constructed from composite material
JPS5836534A (ja) X線用グリツド
JP2004093332A (ja) 散乱x線除去用グリッドの製造方法
Bagga A corpus luteal cyst masquerading as a lymph node mass on PET/CT scan in a pregnant woman with an anterior mediastinal lymphomatous mass
US20130184559A1 (en) Magnetic Resonance Imaging Compatible Positron Emission Tomography Detector
JP2005275012A (ja) カセッテ
CN215839131U (zh) 一种复合材料ct床板
JP4266271B2 (ja) 放射線カセッテの製造方法
JP2005091221A (ja) 放射線像変換器
KR20240051128A (ko) X선 투과 부재
JP5482872B2 (ja) 放射線画像撮影システム
JPS58146337A (ja) 放射線撮影用ヘツドレスト