JP2010039110A - 画像信号処理装置及びそれを備えた表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリッカの発生を抑えることができる画像信号処理装置及びそれを備えた表示装置を提供すること。
【解決手段】画像信号処理装置10は、バックライトのLED輝度を算出するLED輝度算出手段11と、算出したLED輝度に基づいてLEDの駆動信号を平滑化するLPF処理手段12と、LPF処理手段12の出力値を各画素に内挿する内挿手段13と、液晶駆動信号を算出する液晶駆動信号算出手段14とを備え、LPF処理手段12は、LPF処理を行ってLEDの駆動信号が徐々に変化するようバックライト駆動信号を制御する構成を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源と画像表示部とが別体構造の表示装置に画像信号を出力する画像信号処理装置及びそれを備えた表示装置に関する。
従来、この種の画像信号処理装置として、例えば液晶パネルのような直視型の光変調素子と、画像信号に関係なく全てのLED(Light Emitting Diode)を点灯させるバックライトとを有する表示装置に画像信号を出力するものが知られている。他方、LEDのバックライトを画像信号に応じて局所的に明暗を持たせ、前述のものよりも消費電力を低減しながら、液晶画面上での白と黒との輝度の比(以下「コントラスト比」という。)を改善するものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。この構成において、液晶単体では完全にバックライトの光を遮断できないため、LEDが全て点灯している状態では黒を表示しようとしても灰色となりコントラスト比はせいぜい1000:1程度であるが、画面の暗部でバックライトを局所的に暗くすると、その分だけ画面が暗くなるため、コントラスト比を改善できる。
次に、LEDのバックライトを備えた従来の液晶表示装置における駆動について図9を用いて説明する。図9は、説明を簡単に行うために液晶表示装置の画素配置を1次元とし、その駆動例を示したものである。
図9(a)は目標とする出力画像位置及び輝度を示し、図9(b)はバックライトのLED位置(B1、B2・・・)と、各LEDの輝度及び輝度分布とを示し、図9(c)は液晶パネルの駆動状態を示している。この例では、画面幅=1としており、図9(b)に示すように、画面幅内にN個のLEDが等間隔(=1/N)に並んでいる。また、図9(a)に示すように、目標とする出力画像は、黒地に細い白線(W1〜W3)が等間隔で並んでいる図形を想定している。ここで、白線の輝度レベルを1(最大値)とし、白線の間隔はLEDの間隔(=1/N)の2.5倍(=2.5/N)としている。
従来、各LEDの明るさを設定する際に、LEDの間隔と同じ幅の近傍(左右とも)にある画素の中で最大の輝度レベルを参照する手法がとられている。この手法によれば、図9(a)に示した白線を表示させるには、図9(b)に示すように全てのLEDを点灯させる必要がある。ここで、図9(b)に示した点線は、バックライトと液晶パネルとの間に、光を拡散させる拡散板を用いた場合の輝度の分布を示している。この場合、液晶パネルの駆動は、図9(c)に示すように、白線に対応する位置で輝度=1(最大値)となり、他の領域では黒色となっている。なお、近傍画素の最大輝度レベルを参照する手法としては、カラー表示装置においてRGB各色の画素の最大値を参照するものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−147454号公報 特開2008−15430号公報 米国特許番号6,985,272号公報
しかしながら、従来のものでは、動画像を表示する際に次に述べるような課題があった。以下、図9(a)に示した白線が右方向に移動する動画像を想定して図10及び図11を用いて説明する。図9に示した状態に対し、図10は白線をわずかに右方向に、図11は白線をさらに右方向に、それぞれ移動させた状態を示している。
まず、図10において白線W1〜W3とLED位置との関係は、例えば白線W1がLED位置B1とB2との中間よりもB1寄りにある。この場合、前述したように近傍の画素の中で最大の輝度レベルを参照してLEDの明るさを設定しようとすると、B5に位置するLEDが消灯し、他のLEDは点灯することとなる。すなわち、白線W1〜W3が図9(a)に示す状態からわずかに右に移動しただけで、B5に位置するLEDが消灯するという重要なことがわかる。
次に、白線W1〜W3が、図10(a)に示す状態からさらに少し右に移動し、図11(a)に示すように、例えば白線W1がLED位置B1とB2との中間よりもB2寄りになったとする。この場合、消灯していたB5に位置するLEDが点灯し、点灯していたB3に位置するLEDが消灯する。この点灯と消灯とが白線の移動によって急激に起きるため、その輝度の変化がフリッカとして感じられることとなる。また、点灯しているLEDの個数は、図9で示した状態を除き常に4/5の割合である。
以上のように、従来のものでは、ゆっくり動く画像を表示する場合であっても、LEDの点灯と消灯とが急激に起こることがあるので、フリッカが発生しやすくなるという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、フリッカの発生を抑えることができる画像信号処理装置及びそれを備えた表示装置を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、複数の画素と、複数の発光体を含むバックライトと、前記バックライトからの光の透過率を前記画素単位で変調する光変調素子とを備えた光変調装置を駆動する画像信号処理装置であって、輝度設定の対象とする被対象発光体の位置を基準とした予め定めた範囲内にある画素の最大画素値を取得する最大画素値取得手段と、前記最大画素値に基づいて前記被対象発光体の輝度を算出する発光体輝度算出手段と、算出した前記被対象発光体の輝度に基づいて前記被対象発光体及び前記被対象発光体に隣接する隣接発光体の駆動信号を平滑化する駆動信号平滑化手段とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の画像処理装置は、被対象発光体の輝度に基づいて被対象発光体及び隣接発光体の駆動信号を平滑化するので、発光体の点灯と消灯とが急激に起こることがなくなり、フリッカの発生を抑えることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記最大画素値取得手段が、前記被対象発光体から前記隣接発光体までの範囲よりも狭い予め定めた範囲内において前記最大画素値を取得するものである構成を有している。
この構成により、本発明の画像処理装置は、フリッカの発生を抑えながらバックライトの消費電力を低減することができる。
さらに、本発明の画像処理装置は、前記駆動信号平滑化手段が平滑化した前記駆動信号に基づいて前記バックライトからの光の透過率を制御する透過率制御手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の画像処理装置は、フリッカの発生を抑えながらバックライトからの光の透過率を制御することができる。
さらに、本発明の画像処理装置は、前記透過率制御手段は、前記透過率を予め定めた値に設定することによって画面のピーク輝度を低減させるピーク輝度低減部を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の画像処理装置は、実効上の画面輝度を低減して画面の最大輝度に余裕を持たせることができので、バックライトの効率を改善することができる。
さらに、本発明の表示装置は、前記画像信号処理装置と、前記光変調装置とを備えたことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の表示装置は、フリッカの発生を抑えながら画像を表示することができる。
本発明は、フリッカの発生を抑えることができるという効果を有する画像信号処理装置及びそれを備えた表示装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の画像信号処理装置を、液晶パネル及びLEDのバックライトを有する液晶表示装置に適用した例を挙げて説明する。
まず、本発明に係る液晶表示装置の一実施の形態における構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における画像信号処理装置10は、バックライトのLED輝度を算出するLED輝度算出手段11と、算出したLED輝度に基づいてLEDの駆動信号を平滑化するローパスフィルタ(LPF)処理手段12と、LPF処理手段12の出力値を各画素に内挿する内挿手段13と、液晶駆動信号を算出する液晶駆動信号算出手段14とを備えている。
画像信号処理装置10は、図2のハードウエア構成を表すブロック図に示すように、例えばマイクロコンピュータ20によって構成され、液晶表示装置30を駆動するようになっている。
マイクロコンピュータ20は、バス21にCPU22、メモリ23、RGB信号入力部24、バックライト駆動インターフェイス(I/F)25及び液晶駆動I/F26が接続された構成を有する。なお、マイクロコンピュータ20は、本発明に係る最大画素値取得手段、発光体輝度算出手段、駆動信号平滑化手段、透過率制御手段、ピーク輝度低減部を構成し、メモリ23に記憶されたプログラムに基づいて動作するようになっている。
液晶表示装置30は、バックライト駆動回路31、白色光を出射する複数のLED32aを含むバックライト32、拡散板33、液晶駆動回路34、液晶パネル35を備える。なお、液晶表示装置30は、本発明に係る光変調装置を構成する。
液晶パネル35は、液晶層35a、液晶層35aを挟んで対向する一対の透明電極35b及び35c、カラーフィルタ35d、透明基板35e及び35fを有する。透明電極35b及び35cは、例えば、それぞれが互いに直交する複数本の電極が線状に配列された構成を有し、それぞれの交差領域に画素を形成している。なお、偏光板や配向膜の図示は省略している。
バックライト駆動回路31は、バックライト駆動I/F25からバックライト駆動信号を入力し、このバックライト駆動信号に応じてバックライト32を駆動するようになっている。
拡散板33は、バックライト32からの光を拡散して液晶パネル35に出射するようになっている。
液晶駆動回路34は、一対の透明電極35b及び35cに接続されている。また、液晶駆動回路34は、液晶駆動I/F26から液晶駆動信号を入力し、この液晶駆動信号に応じて液晶層35aに含まれる液晶分子の配向を制御し、液晶パネル35上に画像を表示するようになっている。
図2において、マイクロコンピュータ20は、RGB信号を入力してバックライト32のLED32aを駆動するLED駆動信号と、液晶パネル35を駆動する液晶駆動信号とに分ける。LED駆動信号及び液晶駆動信号の詳細は後述する。液晶表示装置30において、バックライト駆動回路31はバックライト駆動信号を受けLED32aを駆動する。LED32aの出射光は拡散板33を通って一様な光となり液晶パネル35に入射する。このとき、LED駆動信号は液晶パネル35の画面全てにわたって同じ信号ではなく、画像の暗い部分に対応するLED32aに対しては低レベルの信号で対応する領域の光出力を低くするようになっている。液晶パネル35は、マイクロコンピュータ20からの液晶駆動信号に基づき、入射した光の明るさを変化させることにより、入力したRGB信号に応じた画像を表示する。
なお、図2において、マイクロコンピュータ20と液晶表示装置30とを別体とした例を挙げたが、両者を一体として本発明に係る表示装置としてもよい。また、画像信号処理装置10が、マイクロコンピュータ20と、バックライト駆動回路31及び液晶駆動回路34とを備える構成としてもよい。
次に、本実施の形態におけるLED駆動信号及び液晶駆動信号について詳細に説明する。
[前提条件]
説明を簡単に行うために、液晶表示装置を1次元(x軸)として扱い下記の条件を設ける。なお、各要素の符号を省略する。
(1)画面幅を1.0とする。
(2)LEDは等間隔で並び、個数をN個とする。したがって、LEDの間隔は1/Nとなる。これらのLEDは個別に明るさを変化でき、n番目のLED輝度をP(n)=0〜1とする。
(3)液晶パネルの画素数はRGB各色M個とする(M>N)。したがって、画素どうしの間隔は1/Mとなる。また、画素位置をmで示す。
(4)拡散板の特性はガウス分布とし、LEDがP(n)=1で全灯のとき拡散板からの光は輝度むら1%で液晶パネルを照射するものとする。
まず、拡散板に入射する前の輝度分布は[数1]で表される。
ここでδ(x−n/N)はデルタ関数を示し、x=n/Nのときに無限大となる。
[数1]で表された光は拡散板で拡散され、[数2]に示す分布を有することとなる。
ここでΔはガウス分布の広がりを示すパラメータである。上記の条件で、輝度むら1%程度にするためのΔは、以下に示すように求まる。
[Δの算出]
まず、[数3]に示すガウス分布を考える。これは、x=n/Nの位置にある点光源からの光が拡散板で拡散されて生じる輝度の分布を示すものである。
本実施の形態では、点光源としてのLEDが間隔1/NでN個あるので、全てのLEDが点灯しているときの分布は[数4]で示される。
[数4]による分布を図3(a)に示す。図3(a)において、横軸がx、縦軸が輝度の大きさで、点線で表したものは[数4]で示される各LEDの輝度、実線で表したものは[数4]のF(x)に対応している。図3(a)より、輝度むらの大きさをKとすると、これは[数4]におけるx=1/2と、x=1/2+1/(2N)との輝度の差に対応し、[数5]で示される。
このKとΔとの関係の計算結果を図3(b)に示す。図3(b)において、横軸がΔ/N、縦軸がKを示す。輝度むら1%はK=0.01なので、このとき図3(b)より[数6]が得られ、Δは[数7]で示される。
[各画素・各色の輝度算出]
[数2]に示した輝度分布を有する光に応じた信号が液晶駆動回路に入力し、そこでさらに画素単位で変調される。各画素・各色の透過率をGRGB(m)=0〜1とすると、最終的な各画素・各色の輝度HRGB(m)=0〜1として[数8]が得られる。
ここで、目標とする各画素の輝度HRGB(m)(m=1〜M)に対して、GRGB(m)(m=1〜M)とP(n)をどのように求めるかが課題となる。
[従来のLED輝度の算出]
これについて従来は、[背景技術]欄で述べたように、近傍にある画素の中で最大の輝度レベルを参照する手法がとられていた。すなわち、[数9]でP(n)を求め、次に[数10]でGRGB(m)(m=1〜M)を求めていた。
なお[数10]において、P(n)はn=1〜N、G(m)はm=1〜Mで画素数が合わないが、P(n)はG(m)に合わせて内挿しているものとする。
[輝度の最大値をとる理由]
次に、前述のようにP(n)を求める際に近傍画素の輝度の最大値をとる理由について説明する。
バックライトを構成するLEDの個数Nは画素数Mよりも小さいとしているので、一般には入力画像信号に対応するHRGB(m)(m=1〜M)をLEDの個数に合わせてLPF処理する方法が考えられる。これを[数11]に示す。
しかしながら、この方法では、例えば夜空のように暗部にまばらに星のような輝度の高いものがある画像には対応できない。それは、星の部分ではP(n)=1でなければ高い輝度を再現できないのに対し、大部分が暗部ということで[数11]ではP(n)は低い値になるからである。
このため近傍での画素の最大値をもってP(n)とすることが考えられる。このとき、近傍の範囲を何処までとるかが課題となる。輝度むら1%程度という条件から、図3(a)に示したように、バックライトの各LEDからの光は隣のLEDの位置まで広がっている。説明を容易にするため、画面の幅をN、したがってLEDの間隔を1、色は白色(RGB各要素とも同じ値)、近傍の範囲を2DとしてP(n)を[数12]で表す。
まず、図4(a)に示すテストパターンを考える。これは、画面のある部分までは輝度が最大で、そこから先が黒になっている画像を示している。LEDの輝度を近傍画素の最大値とするため、図4(b)に示すように、バックライトもある部分までは最大点灯でそこから先が消灯している状態となる。[数7]に示したパラメータで計算した拡散板の出力は、図4(c)に示すようになる。図4(c)では、バックライトのLEDの間隔は1で、横軸においてマイナス側から0までは点灯、1より上は消灯を示している。図4(c)に示すように、輝度は、横軸のマイナス側からプラス側に向けて徐々に低下し、横軸0のところでは、輝度最大値の90%程度である。すなわち、図4(a)に示したテストパターンの端がちょうど横軸0の位置にあると、バックライトの輝度が90%になるため、最終的な出力も90%になる。これは、[数12]におけるD=1に対応する。Dがより小さければ画面の端部での輝度の低下は大きくなる。輝度が一様でなければ画質劣化になるため、端部での輝度の低下を10%程度に抑えるとすると、D=1程度が必要となる。これが前述の[数9]に対応する。
[本発明におけるLED輝度の算出]
次に、本発明によるLED輝度P(n)の算出について説明する。
まず、本発明では[数9]の代わりに[数13]によりLED輝度P(n)を算出する。[数9]では各LED近傍の−1/N〜1/Nの範囲における画素の輝度最大値を求めていたが、本発明ではこの範囲を変化させ−δ/N〜δ/Nとする。このδの最適値については後述する。
次にこのP(n)にLPF処理を行って、[数14]に示すようにQ(n)を求める。
P(n)は、場所により急激に変化するが、Q(n)はLPF処理により徐々に変化する。この理由により、画像が移動する場合でもフリッカの発生を抑えることができる。したがって、このQ(n)に基づいてバックライトの輝度を制御する。
ここで、図5を用いてLPF処理を具体的に説明する。図5(a)は、LPF処理を行わない従来法によるLEDの輝度を示すものである(図10(b)参照)。この場合、P(n)=1、1、1、1、0、1、1であり、B5の位置にあるLEDが消灯している。
これに対し、本手法では、LPF処理により帯域を例えば半分にするのであれば、Q(n)=0.25・P(n−1)+0.5・P(n)+0.25・P(n+1)とする。その結果、図5(b)に示すように、LPF処理によりP(n)がQ(n)=1、1、1、0.75、0.5、0.75、1となり、LEDの輝度が徐々に変化することになる。したがって、本手法では、B5の位置にあるLEDは消灯せず、その周辺で輝度が徐々に変化するので、画像が移動する場合でもフリッカの発生を抑えることができる。
また、本発明ではバックライトの効率を上げるため、全ての画素に対しその画素近傍のLEDのみでピーク輝度を得るよう液晶パネルの透過率を抑制する。この割合をTとすると、[数10]の代わりに[数15]が得られる。ここでTは、画素位置mに対する最低の輝度に対応するものであり、[数16]で表される。なお、[数10]と同様に、[数15]及び[数16]におけるQ(n)はG(m)に合わせて内挿処理されているものとする。
ここでバックライトの効率とは、バックライトの平均輝度と画面上の輝度との比である。バックライトの効率が改善されると、同じ画面上輝度を得るのに必要なバックライトの輝度を抑えることができるので、消費電力を改善することにつながる。以下、バックライトの効率について説明する。
[バックライトの効率]
図9〜図11と同様に、LEDの間隔の2.5倍の間隔で並んだ白線を考え、この入力信号に合わせて各LEDの輝度を求める。このとき、[数13]のδを変え、[数14]で与えられる各LEDの輝度の平均値Wと、各LEDの輝度から計算できる[数16]に示した輝度Tを計算する。なお、輝度Tは、LEDの輝度に拡散板の特性をかけて計算する輝度で、白線の位置に対応する輝度であるが、この輝度は白線とLEDとの位置関係で異なる。この計算のため、[数13]で使用するH(m)、H(m)、H(m)を[数17]に示す値とする。
バックライトの平均値Wは[数18]で表される。
従来法では、LED間の輝度の増減を考慮していないのでLEDの最大輝度を1.0に規格化するとT=1であり、図10(b)及び図11(b)に示したようにW=4/5=0.8である。
δをパラメータとして計算したWとTとの関係を図6(a)に示す。また、本手法と従来法とを比較したときの効率Eを図6(b)に示す。また、この効率Eの定義を[数19]に示す。
図6(b)に示すように、Eの値が1.0よりも大きいため、本手法では従来法よりもバックライトの効率が高いことがわかる。また、図6(a)及び(b)から、δ=0.7であれば、T=0.8(従ってE=0.8)になり、W=0.6程度となる。従来法ではW=0.8なので、本手法による消費電力は従来法の約0.7(0.6÷0.8=0.7)倍となる。また、図6(b)より、δ=0.7ではトータルとしては従来法よりも約20%効率が改善されることがわかる。さらに、図4(c)で示した従来手法での輝度低下10%を考慮すると、本手法での効率はさらに10%程度高くなる。
なお、δが小さいときに消費電力もピーク輝度も小さいのは、LPF処理のため画面の平均輝度が低いと[数14]の値が小さくなるからである。
次に、本実施の形態における画像信号処理装置10の動作について、図2、図7及び図8を用いて説明する。なお、[数13]に示したδ、[数16]に示したTのデータは、予め最適値が求められてメモリ23に記憶されているものとする。
最初に、図2及び図7を用いてバックライト駆動信号の出力動作について説明する。まず、RGB信号入力部24は、RGB信号を入力する(ステップS11)。次に、CPU22は、メモリ23からδ値を読み出し、n番目のLED32aの輝度P(n)を[数13]により算出する(ステップS12)。さらに、CPU22は、算出したP(n)に対して[数14]に示したLPF処理を行ってQ(n)を算出する(ステップS13)。そして、CPU22は、バックライト駆動I/F25を介し、n番目のLED32aにおいてQ(n)の輝度が得られるバックライト駆動信号をバックライト駆動回路31に出力する(ステップS14)。バックライト駆動回路31は、入力したバックライト駆動信号によりバックライト32を駆動する(ステップS15)。
次に、図2及び図8を用いて液晶駆動信号の出力動作について説明する。なお、図8においてステップS11〜S13は図7と同様なので説明を省略する。
ステップS13において算出したQ(n)に対し、CPU22は、各画素にQ(n)を内挿処理する(ステップS21)。次に、CPU22は、メモリ23からT値を読み出し、内挿処理したQ(n)と、入力したRGB信号とに基づいて、m番目の画素の透過率GRGB(m)を[数15]により算出する(ステップS22)。そして、CPU22は、液晶駆動I/F26を介し、m番目の画素においてGRGB(m)が得られる液晶駆動信号を液晶駆動回路34に出力する(ステップS23)。液晶駆動回路34は、入力した液晶駆動信号により液晶パネル35を駆動する(ステップS24)。
以上のように、本実施の形態における画像信号処理装置10によれば、[数14]に示したように、LPF処理を行ってLED32aの駆動信号が徐々に変化するようバックライト駆動信号を制御する構成としたので、LED32aの点灯と消灯とが急激に起こることがなくなり、フリッカの発生を抑えることができる。
また、本実施の形態における画像信号処理装置10によれば、[数15]に示したように、全ての画素に対しその画素近傍のLED32aのみでピーク輝度を得るようピーク輝度を抑制し、画面の最大輝度に余裕を持たせる(実効上の画面輝度を下げる)構成としたので、バックライト32の効率を改善することができる。その結果、画像信号処理装置10は、バックライト32の消費電力を改善することができる。
以上のように、本発明に係る画像信号処理装置及びそれを備えた表示装置は、フリッカの発生を抑えることができるという効果を有し、LEDを備えたバックライトのように個別に点灯できるバックライトを用いた表示装置等として有用である。
本発明に係る画像信号処理装置のブロック図 本発明に係る画像信号処理装置のハードウエア構成及び液晶表示装置を示すブロック図 ガウス分布の広がりを示すパラメータΔの説明図 輝度の最大値をとる理由についての説明図 本発明に係る画像信号処理装置におけるLPF処理の一例を示す図 本発明に係る画像信号処理装置におけるδ、W、T及びEの関係を示す図 本発明に係る画像信号処理装置におけるバックライト駆動信号の出力動作のフローチャート 本発明に係る画像信号処理装置における液晶駆動信号の出力動作のフローチャート 従来の液晶表示装置における駆動の説明図 従来の液晶表示装置における駆動の説明図 従来の液晶表示装置における駆動の説明図
符号の説明
10 画像信号処理装置
11 LED輝度算出手段
12 LPF処理手段
13 内挿手段
14 液晶駆動信号算出手段
20 マイクロコンピュータ
21 バス
22 CPU
23 メモリ
24 RGB信号入力部
25 バックライト駆動I/F
26 液晶駆動I/F
30 液晶表示装置
31 バックライト駆動回路
32 バックライト
32a LED
33 拡散板
34 液晶駆動回路
35 液晶パネル
35a 液晶層
35b、35c 透明電極
35d カラーフィルタ
35e、35f 透明基板

Claims (5)

  1. 複数の画素と、複数の発光体を含むバックライトと、前記バックライトからの光の透過率を前記画素単位で変調する光変調素子とを備えた光変調装置を駆動する画像信号処理装置であって、
    輝度設定の対象とする被対象発光体の位置を基準とした予め定めた範囲内にある画素の最大画素値を取得する最大画素値取得手段と、
    前記最大画素値に基づいて前記被対象発光体の輝度を算出する発光体輝度算出手段と、
    算出した前記被対象発光体の輝度に基づいて前記被対象発光体及び前記被対象発光体に隣接する隣接発光体の駆動信号を平滑化する駆動信号平滑化手段とを備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 前記最大画素値取得手段は、前記被対象発光体から前記隣接発光体までの範囲よりも狭い予め定めた範囲内において前記最大画素値を取得するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 前記駆動信号平滑化手段が平滑化した前記駆動信号に基づいて前記バックライトからの光の透過率を制御する透過率制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像信号処理装置。
  4. 前記透過率制御手段は、前記透過率を予め定めた値に設定することによって画面のピーク輝度を低減させるピーク輝度低減部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像信号処理装置。
  5. 請求項1乃至4までのいずれか1項に記載の前記画像信号処理装置と、前記光変調装置とを備えたことを特徴とする表示装置。
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