JP2010037853A - 発電所のクレーン共用化設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーンの巨大化を招くことなく、一基のクレーンで取水槽と放水槽の機器類の双方を移送することができ、しかもクレーンを効率的に移動させることが可能な発電所のクレーン共用化設備を提供する。
【解決手段】直線状に延びる同じ領域内Sに取水槽10と放水槽20を配置し、取水槽10側に設けられる第一の機器類13と放水槽20側に設けられる第二の機器類20をそれぞれ移送可能な一基のクレーン30を領域S内の取水槽10と放水槽20の配置方向に沿って移動可能に設け、少なくとも取水槽10と放水槽20の一部を利用してクレーン30の走行経路を形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、火力発電所や原子力発電所における取水槽と放水槽の機器類を移送するための設備に関し、特に一基のクレーンで取水槽と放水槽の機器類の双方をそれぞれ移送することが可能な発電所のクレーン共用化設備に関する。
火力発電所や原子力発電所では、復水器に供給する冷却水として海水が用いられている。海水は、沿岸に設けられた取水口から取水され、取水槽と循環ポンプを経由して復水器に供給される。復水器に供給された海水は、タービンからの蒸気を冷却した後、放水槽を経由して海に戻される。
取水槽内には、補機冷却水を熱交換器に送る補機冷却水ポンプなどの機器類が配置されている。また、放水槽内には、復水器内を洗浄するための復水器洗浄装置が配置されている。補機冷却水ポンプや復水器洗浄装置などの機器類は、定期的に点検や修理などを行う必要があり、これらの点検などにおいては各機器類の移送するための大型クレーンが用いられている。一方、発電所における各機器類を移送する技術として、クレーンの移動路の延長上に複数の建屋を設置し、複数の建屋間でクレーンの共用が可能な発電設備が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−244187号公報
ところで、上記特許文献1の設備のように、クレーンを共用化すれば、設備の簡略化が図れ、発電設備の建設費を低減することが可能であるが、取水槽や放水槽の機器類の移送するクレーンの共用化を図るためには、取水槽および放水槽を完全に跨ぐことが可能なクレーンが必要となる。すなわち、取水槽および放水槽は、冷却水としての海水が常時流れており、クレーンの共用化を図るためには、クレーンの走行用レールは取水槽および放水槽の外側に敷設する必要がある。
しかし、取水槽および放水槽を完全に跨ぐためには、走行用レールの間隔を大きくする必要があり、そのためクレーンのスパンの増加によってクレーンが巨大化し、設備の建設費が増大するという問題を招く。また、発電所の稼動率を高めるためには、定期点検などに要する期間をできる限り短縮することが必要であり、そのためにはクレーンが効率的に移動できる走行経路を形成する必要がある。
そこでこの発明は、クレーンの巨大化を招くことなく、一基のクレーンで取水槽と放水槽の機器類の双方を移送することができ、しかもクレーンを効率的に移動させることが可能な発電所のクレーン共用化設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、直線状に延びる同じ領域内に取水槽と放水槽を配置し、前記取水槽側に設けられる第一の機器類と前記放水槽側に設けられる第二の機器類をそれぞれ移送可能な一基のクレーンを前記領域内の前記取水槽と前記放水槽の配置方向に沿って移動可能に設け、少なくとも前記取水槽と前記放水槽の一部を利用して前記クレーンの走行経路を形成したことを特徴とする発電所のクレーン共用化設備である。
この発明によれば、直線状に延びる領域内の取水槽と放水槽の配置方向に沿ってクレーンが移動するので、クレーンの走行経路の間隔を狭くすることが可能となり、クレーンの無駄な移動がなくなる。また、取水槽と放水槽の一部を利用してクレーンの走行経路を形成するので、クレーンは取水槽と放水槽を完全に跨ぐ必要がなくなり、クレーンが巨大化することもない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発電所のクレーン共用化設備において、前記クレーンの走行経路を形成する走行用レールは、少なくとも前記取水槽および前記放水槽を構成する冷却水仕切板を利用して敷設されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発電所のクレーン共用化設備において、前記機器類が設けられる前記取水槽および前記放水槽の部位は、上方に開口していることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3に記載の発電所のクレーン共用化設備において、前記機器類は、前記クレーンの走行方向に対して平行または直交する方向に配列されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4に記載の発電所のクレーン共用化設備において、前記クレーンは、前記走行方向に対して直交する方向に前記機器類を移動させる機能を有していることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発電所のクレーン共用化設備において、前記クレーンは、前記走行経路を形成する走行用レールの外側に前記機器類を移動させることが可能なオーバーハング形の門型クレーンから構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、クレーンは取水槽と放水槽を完全に跨ぐ必要がなくなるので、クレーンが巨大化するのを回避することができ、発電所の建設費用を大幅に低減することができる。また、クレーンは直線状に延びる領域内の取水槽と放水槽の配置方向に沿って移動可能に設けられるので、クレーンを効率的に移動させることが可能となり、定期点検などに必要な期間を短縮することができる。
請求項2に記載の発明によれば、クレーンの走行用レールは少なくとも取水槽および放水槽を構成する冷却水仕切板を利用して敷設されているので、取水槽および放水槽においては新たに走行用レールの基礎を設ける必要がなくなる。
請求項3に記載の発明によれば、機器類が設けられる取水槽および放水槽の部位が上方に開口しているので、クレーンによって機器類を容易に吊上げることが可能となり、作業能率を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、クレーンを同じ方向に移動させるだけで、機器類を順次移送することができる。
請求項5に記載の発明によれば、クレーンは走行方向に対して直交する方向に機器類を移動させる機能を有しているので、機器類を水平方向のいずれの方向に移動させることが可能となり、取水槽および放水槽における機器類の配置の自由度を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、クレーンは走行レールの外側に機器類を移動させることが可能なオーバーハング形の門型クレーンから構成されているので、走行レールの外側への機器類の移送が可能となり、走行レール幅を狭くしても広い領域での機器類の移送が可能となる。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図8は、この発明の実施の形態を示しており、とくに原子力発電所に適用した例を示している。原子力発電所では、復水器1に供給する冷却水Wとして海水が用いられている。冷却水Wは、沿岸に設けられた取水口(図示略)から取水され、取水路15を介して取水槽10に流入するようになっている。取水路15の下流端部16は、冷却水Wが取水槽10に流入しやすいように取水路15の上流側の幅よりも幅広く形成されている。取水槽10に流入した冷却水Wは、循環ポンプ2を経由して復水器1に供給される。復水器1では、タービンからの蒸気が冷却水Wとの熱交換によって冷却され、その後、復水器1からの冷却水Wは、管路3によって放水槽20に導かれ、放水槽20から放水路25を経由して海に戻される。放水路25の上流端部26は、冷却水Wが放水槽20から流出しやすいように放水路25の下流側の幅よりも幅広く形成されている。
取水槽10と放水槽20は、原子力発電所内における同じ領域S内に配置されている。領域Sは、所定の幅をもって直線状に延びる長方形をしている。長方形の領域S内には、取水槽10と放水槽20が領域Sの長手方向に所定の間隔をもって配置されている。領域Sの長手方向における取水槽10と放水槽20との間の距離は、例えば100m程度に設定されている。領域S内には、取水槽10と放水槽20の機器類を移送するためのクレーン30の走行経路が取水槽10と放水槽20の配置方向に沿って形成されている。すなわち、クレーン30の走行経路を形成する走行用レール31a、31bは、領域Sの長手方向に沿って敷設されている。
図2および図3は、取水槽10の構造を示している。取水槽10は、大部分が地中に埋設されており、上部のみが地表から露出している。取水槽10内には、第一の機器類としての3基の循環水ポンプ13が配置されている。各循環水ポンプ13は、取水槽10の冷却水壁11における上部仕切壁11dの直上に配置されている。また、各循環水ポンプ13は、クレーン30の走行方向(矢印X方向)に対して平行に配列されており、かつクレーン30の走行方向に所定の間隔をもって配置されている。各循環水ポンプ13が配置される取水槽10の部位は、クレーン30による吊上げ作業を容易にするため、上方に開口している。取水槽10の上部仕切壁11dの直上には、循環水ポンプ13以外の機器類も配置されており、これらの機器類もクレーン30によって移送可能となっている。
図6ないし図8は、放水槽20の構造を示している。放水槽20は、大部分が地中に埋設されており、上部のみが地表Fから露出している。放水槽20内には、復水器1内を洗浄するための第二の機器類としての複数の復水器洗浄装置22が配置されている。復水器洗浄装置22は、多数のスポンジ状洗浄ボールを復水器1の細管内に供給し、細管内部を自動洗浄する機能を有する。複数の復水器洗浄装置22は、クレーン30の走行方向(矢印X方向)に対して直交する方向に所定の間隔をもって配列されている。放水槽20内には、復水器洗浄装置22以外の機器類も配置されており、これらの機器類もクレーン30によって移送可能となっている。
図4および図5は、取水槽10側に設けられる循環水ポンプ13と、放水槽20側に設けられる復水器洗浄装置22をそれぞれ移送可能なクレーン30を示している。クレーン30は、オーバーハング形の門型クレーンから構成されている。クレーン30は、オーバーハング形の門型クレーンから構成されることにより、走行レール31a、31bの外側に循環水ポンプ13または復水器洗浄装置22を移動させることが可能となっている。クレーン30は、主として走行用レール31a、31b、フレーム32、大型ホイスト33、小型ホイスト34を有している。フレーム32は、クレーン30の走行方向に対して直交する方向に延びるメインビーム32aを有している。
メインビーム32aの一端部には、下方に延びる一対の脚32bが取付けられている。図5に示すように、一対の脚32bは、脚32b1と脚32b2から構成されており、脚32b1と脚32b2の下部は一方の連結部材32eを介して連結されている。メインビーム32aの他端部には、下方に延びる一対の脚32cが取付けられている。この一対の脚32cの下部は、他方の連結部材32eを介して連結されている。図3に示すように、脚32bの下方には、走行用レール31a上を転動する走行車輪32fが設けられている。同様に、脚32cの下方には、走行用レール31b上を転動する走行車輪32gが設けられている。連結部材32eの上部には、図5に示すように、クレーン30に電力を供給するためのケーブル(図示略)を巻き取るケーブルリール38が設けられている。
クレーン30は、走行用レール31a、31bが延びる方向(矢印X方向)に移動可能となっている。大型ホイスト33は、メインビーム32aの上をクレーン30の走行方向に対して直交する方向(矢印Y方向)に移動可能となっている。大型ホイスト33は、巻上げ機によってフック33aが昇降可能となっている。小型ホイスト34は、メインビーム32aの下面に取付けられたサブビーム32dに移動可能に支持されている。クレーン30は、脚32b2に沿って上下方向に延びる階段37を有しており、階段37の途中には運転室36が設けられている。クレーン30の走行方向の操作および大型ホイスト33の操作は、運転室36内のコントローラ(図示略)によって行われる。小型ホイスト34の操作は、メインビーム32a側から吊下げられたケーブル39aの下端部に位置する操作スイッチ39によって行われる。小型ホイスト34は、図4に示すように、サブビーム32dの一端部から他端部まで移動可能となっている。クレーン30のメインビーム32aおよびサブビーム32dは、両端部がともに走行レール31a,31bよりも外側に突出しているので、大型ホイスト33または小型ホイスト34によって、走行レール31aの外側へ機器類を移送することが可能となっている。
クレーン30の走行経路を形成する走行用レール31a、31bは、取水槽10と放水槽20の一部を利用して敷設されている。具体的には、一方の走行用レール31aは、取水槽10の冷却水仕切板11aおよび放水槽20の冷却水仕切板21を利用して敷設されている。他方の走行用レール31bは、取水槽10の冷却水仕切板11bを利用して敷設されている。図4に示すように、取水槽10の各冷却水仕切板11a、11bは、非常に厚い鉄筋コンクリートから構成されており、クレーン30の走行に耐えうる十分な強度を有している。同様に、放水槽20の冷却水仕切板21は、図7および図8に示すように、非常に厚い鉄筋コンクリートからなり、クレーン30の走行に耐えうる十分な強度を有している。走行用レール31a、31bは、各冷却水仕切板11a、11b、21の上端面に、レール固定金具(図示略)を介して固定されている。図1に示すように、走行用レール31a、31bは、各冷却水仕切板11a、11b、21以外の場所にも延びているが、各冷却水仕切板11a、11b、21以外の場所では、走行用レール31a、31bは別な構造の基礎を利用して敷設されている。
つぎに、この発明の実施の形態における作用について説明する。
原子力発電所においては、海から取水され取水槽10に流入した冷却水Wは、循環ポンプ2を経由して復水器1に供給される。取水槽10における冷却水Wの一部は、各循環水ポンプ13以外の機器類によって復水器1とは別の熱交換器(図示略)に供給されている。復水器1内の細管内部は、放水槽20内に配置された復水器洗浄装置22から供給される多数のスポンジ状洗浄ボールによって自動洗浄される。循環水ポンプ13や復水器洗浄装置22などの機器類は、定期的に点検する必要があり、これらの点検においては各機器類の移送するためのクレーン30が用いられる。
循環水ポンプ13の点検は、循環水ポンプ13をクレーン30によって吊上げて行われる。クレーン30の運転室36には、運転手が搭乗しており、コントローラの操作によってクレーン30を矢印X方向に走行させ、クレーン30を例えば図1における3基の循環水ポンプ13のうち左側の循環水ポンプ13の直上に停止させる。つぎに、大型ホイスト33を矢印Y方向に移動させ、この状態で大型ホイスト33の巻上げ機を動作させてフック33aを下降させる。その後、循環水ポンプ13を吊り具(図示略)を介してフック33aに引っ掛け、大型ホイスト33の巻上げ動作により循環水ポンプ13を吊上げる。吊上げられた循環水ポンプ13は、クレーン30によって別の場所に移送され、そこで分解点検、修理などが行われる。他の2基の循環水ポンプ13も同様の手順により移送され、分解点検などが行われる。
ここで、クレーン30は循環水ポンプ13の移送に際しては、走行用レール31a、31bが敷設されている取水槽10の冷却水仕切板11a、11bは、クレーン30の全荷重を受けることになるが、各冷却水仕切板11a、11bは、クレーン30の走行に耐えうる十分な強度を有する鉄筋コンクリートから構成されているので、クレーン30の走行に全く支障はない。また、各冷却水仕切板11a、11bは、取水槽10の構造として当然必要なものであるので、クレーン30を走行させるために取水槽10の一部を特別な構造とする必要もない。したがって、取水槽10の一部を利用してクレーン30の走行経路を形成しても、とくに発電所の建設費用が増加することはない。
また、3基の循環水ポンプ13が設けられる取水槽10の部位は上方に開口しているので、クレーン30を各循環水ポンプ13の直上に位置させることにより、各循環水ポンプ13を真上に吊上げることができ、各循環水ポンプ13の移送の際の作業能率を高めることができる。さらに、各循環水ポンプ13は、クレーン30の走行方向(矢印X方向)に対して平行に配列されているので、クレーン30を走行方向と直交する方向(矢印Y方向)に移動させることなく、各循環水ポンプ13を吊上げることができる。
同様に、復水器洗浄装置22の点検は、冷却水W中に埋没された復水器洗浄装置22をクレーン30によって吊上げることにより行われる。まず、クレーン30の運転室36のコントローラの操作によってクレーン30を矢印X方向に走行させ、クレーン30を例えば図1における3基の復水器洗浄装置22のうち走行用レール31aに最も近い距離にある復水器洗浄装置22の直上に停止させる。つぎに、大型ホイスト33を矢印Y方向に移動させ、この状態で大型ホイスト33の巻上げ機を動作させてフック33aを下降させる。その後、復水器洗浄装置22を吊り具(図示略)を介してフック33aに掛け、大型ホイスト33の巻上げ動作により復水器洗浄装置22を吊上げる。吊上げられた復水器洗浄装置22は、クレーン30によって別の場所に移送され、そこで分解点検や修理などが行われる。他の2基の復水器洗浄装置22も同様の手順により移送され、分解点検などが行われる。
ここで、放水槽20には片側の走行用レール31aが敷設されていることから、クレーン30は復水器洗浄装置22の移送に際しては、放水槽20の冷却水仕切板21にもクレーン30の荷重が作用するが、冷却水仕切板21は、クレーン30の走行に耐えうる十分な強度を有する鉄筋コンクリートから構成されているので、クレーン30の走行に全く支障はない。冷却水仕切板21は、放水槽20の構造として当然必要なものであるので、クレーン30を走行させるために、放水槽20の一部を特別な構造とする必要もない。
クレーン30の大型ホイスト33および小型ホイスト34は、矢印Y方向に機器類を移動させる機能を有しているので、図1のように復水器洗浄装置22がクレーン30の走行方向と直交する方向に配置されていても、復水器洗浄装置22を所定の場所に移送することができる。また、クレーン30は機器類を水平方向のいずれの方向に移動させることができるので、機器類を最適な位置に配置することが可能となり、取水槽10および放水槽20における機器類の配置の自由度を高めることができる。さらに、クレーン30は走行用レール31a、31bの外側に機器類を移動させることが可能なオーバーハング形の門型クレーンから構成されているので、走行レール31a、31bの外側への機器類の移送することができ、走行レール31a、31bの間隔を狭くしても広い領域での機器類の移送が可能となる。
このように、クレーン30は直線状に延びる領域S内の取水槽10と放水槽20の配置方向に沿って移動可能に設けられるので、クレーン30の走行用レール31a、31bの間隔を狭くすることが可能となり、クレーン30における大型ホイスト33または小型ホイスト34の余分な動きを解消することができる。したがって、クレーン30を効率的に移動させることが可能となり、定期点検などに要する期間を短縮することができる。また、取水槽10と放水槽20の一部を利用してクレーン30の走行経路を形成するので、クレーン30は取水槽10と放水槽20を完全に跨ぐ必要がなくなる。これにより、クレーン30が巨大化するのを回避することができ、発電所の建設費用を大幅に低減することができる。
この実施の形態においては、取水槽10へ流入する冷却水Wと放水槽20から流出する冷却水Wの流れ方向が直交するように、取水槽10と放水槽20を領域Sに配置しているが、図9ないし図11に示すように、領域S内において冷却水Wを取水槽10と放水槽20とで同じ流れ方向にする構成や、冷却水Wが取水槽10と放水槽20とで反対方向に流れる構成としてもよい。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、取水槽10と放水槽20に設けられる機器類の例として、循環水ポンプ13や復水器洗浄装置22について説明したが、機器類はこれに限定されない。また、走行用レール31a、31bは、取水槽10および放水槽20を構成する鉄筋コンクリート製の冷却水仕切板11a、11b、21を利用して敷設しているが、冷却水仕切板11a、11b、21を鉄筋コンクリートと同等もしくは鉄筋コンクリートよりも高強度の鋼材などから構成するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係わる発電所のクレーン共用化設備の平面図である。 図1の取水槽の平面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図1のクレーンの正面図である。 図4の側面図である。 図1の放水槽の平面図である。 図6のB−B線に沿う断面図である。 図6のC−C線に沿う断面図である。 図1の変形例1を示す発電所のクレーン共用化設備の平面図である。 図1の変形例2を示す発電所のクレーン共用化設備の平面図である。 図1の変形例3を示す発電所のクレーン共用化設備の平面図である。
符号の説明
1 復水器
2 循環ポンプ
10 取水槽
11a 冷却水仕切板(取水槽の一部)
11b 冷却水仕切板(取水槽の一部)
13 循環水ポンプ(第一の機器類)
20 放水槽
21 冷却水仕切板(放水槽の一部)
22 復水器洗浄装置(第二の機器類)
30 クレーン
31a 走行用レール
31b 走行用レール
33 大型ホイスト
34 小型ホイスト
S 領域
W 冷却水

Claims (6)

  1. 直線状に延びる同じ領域内に取水槽と放水槽を配置し、前記取水槽側に設けられる第一の機器類と前記放水槽側に設けられる第二の機器類をそれぞれ移送可能な一基のクレーンを前記領域内の前記取水槽と前記放水槽の配置方向に沿って移動可能に設け、少なくとも前記取水槽と前記放水槽の一部を利用して前記クレーンの走行経路を形成したことを特徴とする発電所のクレーン共用化設備。
  2. 前記クレーンの走行経路を形成する走行用レールは、少なくとも前記取水槽および前記放水槽を構成する冷却水仕切板を利用して敷設されていることを特徴とする請求項1に記載の発電所のクレーン共用化設備。
  3. 前記機器類が設けられる前記取水槽および前記放水槽の部位は、上方に開口していることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の発電所のクレーン共用化設備。
  4. 前記機器類は、前記クレーンの走行方向に対して平行または直交する方向に配列されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の発電所のクレーン共用化設備。
  5. 前記クレーンは、前記走行方向に対して直交する方向に前記機器類を移動させる機能を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の発電所のクレーン共用化設備。
  6. 前記クレーンは、前記走行経路を形成する走行用レールの外側に前記機器類を移動させることが可能なオーバーハング形の門型クレーンから構成されていることを特徴とする請求項5に記載の発電所のクレーン共用化設備。
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