JP2010037785A - ドーザ装置 - Google Patents

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【課題】 ブレードを外端部だけでなく中間部分も支持体でより確実に支持する。
【解決手段】 走行機体2にドーザシリンダS1を介して昇降するドーザフレーム3を横軸Xを介して枢支し、このドーザフレーム3にアングルシリンダS2を介して前後揺動する支持体4を縦軸Yを介して枢支し、この支持体4にチルトシリンダS3を介して上下揺動するブレード5を前後軸Zを介して枢支する。前記支持体4は左右方向外方へ突出するアーム部4Aの先端に前記ブレード5に対面する摺動部4Bを有し、前記ブレード5の背面にはガイド部材6を設けており、このガイド部材6がブレード5の上下揺動を許容しながらブレード5の前離れを規制しており、このガイド部材6は前記前後軸Zの径方向で摺動部4Bの外周側と係合する外周ガイド部材6Aと、摺動部4Bの内周側と係合する内周ガイド部材6Bとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バックホー等の作業機に装着されるチルト・アングル揺動可能なドーザ装置に関する。
この種の従来技術においては、走行機体にドーザシリンダを介して昇降するドーザフレームを横軸を介して枢支し、このドーザフレームにアングルシリンダを介して前後揺動する支持体を縦軸を介して枢支し、この支持体にチルトシリンダを介して上下揺動するブレードを前後軸を介して枢支している(例えば、特許文献1参照。)。
前記ブレードは接地しているときに支持体から離れる方向の作用力を受けることがあり、そこで支持体の左右両端に摺動部を設け、ブレードの背面に摺動部の外周部との間の相対上下揺動を許容しながらブレードの前離れを規制するガイド部材を設けているドーザ装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−164597号公報 特開昭61−162639号公報
前記特許文献2の技術において、前記支持体の左右両端の摺動部はブレードの前進時のバックアップをすると同時に後進時のブレードの前離れを規制することができるが、支持体の摺動部は外周部のみが使用され、左右ガイド部材は左右方向長尺のブレードの左右両端にのみ存在するので、左右ガイド部材の中間部では前後両方のバックアップをすることが困難になっている。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたドーザ装置を提供することを目的とする。
本発明は、支持体の摺動部を外周部だけでなく内周部も使用し、ブレードの左右方向中間部に摺動部の内周部と係合する内周ガイド部材を設けることにより、ブレードを外端部だけでなく中間部分も支持体でより確実に支持できるようにしたドーザ装置を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、走行機体2にドーザシリンダS1を介して昇降するドーザフレーム3を横軸Xを介して枢支し、このドーザフレーム3にアングルシリンダS2を介して前後揺動する支持体4を縦軸Yを介して枢支し、この支持体4にチルトシリンダS3を介して上下揺動するブレード5を前後軸Zを介して枢支しており、
前記支持体4は左右方向外方へ突出するアーム部4Aの先端に前記ブレード5に対面する摺動部4Bを有し、前記ブレード5の背面にはガイド部材6を設けており、このガイド部材6がブレード5の上下揺動を許容しながらブレード5の前離れを規制しており、このガイド部材6は前記前後軸Zの径方向で摺動部4Bの外周側と係合する外周ガイド部材6Aと、摺動部4Bの内周側と係合する内周ガイド部材6Bとを有することを特徴とする。
第2に、前記支持体4のアーム部4A及び摺動部4B並びに前記ブレード5の外周ガイド部材6A及び内周ガイド部材6Bは前後軸Zの左右に一対設けてあり、前記内周ガイド部材6Bはブレード5に対して、前記チルトシリンダS3を外して前後軸Z廻りにブレード5を上下揺動した状態で前記支持体4から露出して着脱可能になる位置に配置していることを特徴とする。
第3に、前記ブレード5の背面に前記摺動部4Bと摺接する左右一対の基板7を固定し、この各基板7に前記外周ガイド部材6A及び内周ガイド部材6Bを着脱自在に固定しており、前記基板7には、前記支持体4から内周ガイド部材6Bを露出するまでブレード5を揺動したときに、前記基板7に対する支持体4の摺動部4Bの前後位置を設定する位置設定部7aを設けていることを特徴とする。
[作用]
前記特徴を有するドーザ装置は次のような作用を奏する。
アングルシリンダS2を作動すると縦軸Yを中心にして支持体4が前後揺動(アングル揺動)し、チルトシリンダS3を作動すると前後軸Zを中心にしてブレード5が上下揺動(チルト揺動)する。このチルト揺動のとき、支持体4の左右アーム部4Aの先端の摺動部4Bはブレード5の相対上下揺動を許容しながらもガイド部材6と係合している。
前記摺動部4Bは前後軸Zの径方向で外周側だけでなく内周側も使用されており、外周側はブレード5の背面に設けた外周ガイド部材6Aと係合し、内周側は内周ガイド部材6Bと係合し、ブレード5を接地したときまたは接地して後進するときに加わる作用力(支持体4からブレード5を前離れさせる力)に対して、支持体4はブレード5を前後軸Zの径方向遠近2位置で十分に支持する。
前記支持体4のアーム部4A及び摺動部4B並びに前記ブレード5の外周ガイド部材6A及び内周ガイド部材6Bは前後軸Zの左右に一対設けてあり、支持体4はブレード5を左右バランスよく支持する。
前記外周ガイド部材6Aは摺動部4Bの外周側に位置するので支持体4のアーム部4Aによって隠れることはないが、内周ガイド部材6Bはアーム部4Aとオーバラップしてアーム部4Aによって隠される位置にある。この内周ガイド部材6Bを、チルトシリンダS3を外して前後軸Z廻りにブレード5を上下揺動した状態で前記支持体4から露出する位置に配置することにより、ブレード5を支持体4に枢支した状態でも内周ガイド部材6Bの着脱がブレード5の背面側から可能になる。
前記ブレード5の背面に固定の基板7に外周ガイド部材6A及び内周ガイド部材6Bが着脱自在に固定され、この基板7に位置設定部7aが設けられているので、前記支持体4から内周ガイド部材6Bを露出するまで支持体4を揺動しても、基板7に対する支持体4の摺動部4Bの前後位置が外れないようにすることができる。
本発明によれば、ブレードを外端部だけでなく中間部分も支持体でより確実に支持できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜11において、符号1はチルト・アングルドーザ装置を称されるドーザ装置を示しており、バックホー等の走行機体2の前部に装着される。
前記ドーザ装置1は、走行機体2にドーザフレーム3を横軸Xを介して枢支し、ドーザシリンダS1で横軸X廻りに回動してドーザフレーム3を昇降自在にし、このドーザフレーム3に支持体4を縦軸Y(アングル支点軸)を介して枢支し、アングルシリンダS2で縦軸Y廻りに回動して支持体4を前後揺動(アングル揺動)自在にし、この支持体4にブレード5を前後軸Z(チルト支点軸)を介して枢支し、チルトシリンダS3で前後軸Z廻りに回動してブレード5を上下揺動(チルト揺動)自在に構成している。
図1、2、4、6〜9において、前記ドーザフレーム3は、前後方向に長い左右一対の主部材15の前端を前部材16で連結し、この前部材16の前部に縦軸受材17を固着し、前記主部材15の前後中途部を連結材18で連結し、この連結材18にドーザシリンダS1のシリンダロッドを連結し、前記左右一対の主部材15の一方(右主部材)にブラケット19を固定し、このブラケット19にアングルシリンダS2のシリンダチューブをピン連結している。
前記主部材15は角筒体で、連結材18は円筒体で、前部材16は断面コ字形状体でそれぞれ形成され、前記縦軸受材17は、主部材15及び前部材16の前面に前面板17aを固着し、この前面板17aの前面に上下一対の平面視略三角形の板17bを固着し、この三角形の板17bの頂部に縦軸Yが挿通される円筒体17cを貫通固着して構成されている。
主部材15の一方(右主部材)の外側にはブラケット19に枢支されたアングルシリンダS2が配置されるのに対して、他方(左主部材)の上側にはチルトシリンダS3と接続される油圧ホース9と、これをカバーする側ホースカバー10Sとが配置され、油圧ホース9の位置決めをしたり側ホースカバー10Sを取り付けるための取り付け具20が設けられている。
前記支持体4は、上板4uと下板4dとを縦板状の前板4fと後板4rとで連結し、前記上板4uと下板4dの各後方突出部に縦軸Yが挿通される上下ボス部材4aを固着し、前記下板4dと前板4fと後板4rとに前後軸Zを枢支するための前後軸受材21を固着して構成されている。
図2、4に示すように、前記前後軸受材21は下側のボス部材4aの前側に位置し、従って前後軸Zは縦軸Yより前側に位置し、縦軸Yの軸心YPと前後軸Zの軸心ZPとは共通の垂直面上に位置する。前後軸Zの軸心ZPは縦軸Yの上下方向の中心又は縦軸受材17の円筒体17cの上下方向の中心Hより下方に位置し、前後軸Zは縦軸Yの下部に近接して対向している。
図1〜9において、前記支持体4は前記ボス部材4a及び前後軸受材21を配置した左右方向中央部から左右にアーム部4Aが突出され、この左右各アーム部4Aの外端前面は前方に突出していて、この突出端に摺動部4Bが形成されている。
前記左右各摺動部4Bはアーム部4Aの前方突出端に平板を固着することにより形成されており、この摺動部4Bは前面がブレード5と対面し、前後軸Zから径方向に離れていりする外周縁4Baと内周縁4Bbとが、前後軸Zを中心とする円弧形状に形成されている。
左右一方(右側)のアーム部4Aの外側端は後方に突出していて、アングルシリンダS2のシリンダロッドS2aが連結されるアングルピン22が取り付けられている。このアングルシリンダS2のシリンダロッドS2aにはロッドカバー23が連結されていて、シリンダチューブS2bに長手方向摺動自在に嵌合している。アングルシリンダS2は更に、主部材15に設けたチューブカバー24によってシリンダチューブS2b及びそれに接続された油圧ホースが保護されている。
前記アングルシリンダS2はドーザフレーム3の前後中央又はそれより後側で枢支されかつドーザフレーム3の側方に配置されているので、必要かつ十分なストロークのシリンダを使用しても前記アングルピン22を縦軸Yの前後位置に対して近づけて配置でき、支持体4の前後寸法を短くすることが可能になる。
また、縦軸Yとアングルピン22とを結ぶ中心線に対するアングルシリンダS2の挟角を直角に近づけて、アングルシリンダS2の伸縮力を効率良く支持体4に伝達することができるようになる。
前記支持体4は左右一方(右側)のアーム部4Aの外側端上面にシリンダ支持体28が設けられ、このシリンダ支持体28にチルトシリンダS3のシリンダチューブS3bのボトムが基軸29を介して枢支されており、このチルトシリンダS3のシリンダロッドS3aの先端はブレード5の背面に固着したロッド支持体30に連結ピン31を介して枢支連結されている。
前記チルトシリンダS3は支持体4の左右中央から一方(右側)にずれて配置され、ロッド支持体30はブレード5の背面の上部で左右中央よりチルトシリンダS3配置側と反対側にずれて配置されており、シリンダロッドS3aは前後軸Zの真上に位置する。
図5に示すように、ブレード5が水平時、チルトシリンダS3はシリンダロッドS3aが上になるように傾斜し、前後軸Zと連結ピン31とを結ぶ中心線Kは背面視で左傾斜しており、チルトシリンダS3と中心線Kとの挟角Lは直角より小さいが、前後軸Zがブレード5の上下中央より下方にあるので、上方にある場合より挟角Lは大きくなり、また、縦軸Yの軸心YPから連結ピン31までの水平距離が基軸29までよりも短いので、前記挟角Lを直角に近づけることができ、基軸29廻りの回動角度も小さくでき、チルトシリンダS3の伸縮力を効率よくブレード5に伝達できる。また、前記挟角Lを直角に近づけるとチルト揺動時のチルトシリンダS3の上下揺動が小さくなり、油圧ホース9の動きを少なくできる。
前記チルトシリンダS3のシリンダチューブS3bに接続された油圧ホース9は、図9に示すように、前記縦軸Yの上方を通過し、左右方向において前記シリンダチューブS3bの配置(右側)と反対側のドーザフレーム3の側部(左側主部材15)上に延設されており、ドーザフレーム3の側部上からシリンダチューブS3bまで距離があることにより、油圧ホース9を緩やかに弯曲できるようになっている。
図1〜11において、前記ブレード5は、前後軸Zに支持される背面体5Aと、この背面体5Aの前面に固定されていて上部が背面体5Aの上縁を覆うブレード本体5Bとを有する。前記背面体5Aとブレード本体5Bとは、それらの間でそれらの連結を補強する断面コ字形状の中補強材5Cと、前記背面体5Aとブレード本体5Bの下端同士を連結補強する下補強材5Dと、前記背面体5Aと中補強材5Cの上端同士を連結補強する上補強材5Eとによって補強されており、これら背面体5A、ブレード本体5B、中補強材5C、下補強材5D及び上補強材5Eの左右側端に側板5Fが固着されている。
ブレード本体5Bの下部前面にはブレードエッジ33が着脱自在に装着されている。このブレードエッジ33は左右複数分割(2分割)されていて、それぞれがブレード本体5Bの下部と下補強材5Dとを貫通するボルト、皿ネジ等の締結具で着脱自在に固定されている。ブレードエッジ33は一側縁を下縁として使用して、摩耗すると上下反転して他側縁を取り替え使用することができる。
ブレードエッジ33は下縁がブレード本体5Bの下縁より下方へ突出していて、接地して土を掻き取る部材となっている。前記下補強材5Dは断面くの字形状の板材5Daの背面にリブ5Dbを左右方向間隔をおいて複数設けられており、図2においては、前記リブ5Dbに追加リブ5Dcを固定している。
図2の追加リブ5Dcは、下端が板材5Da及びブレード本体5Bの下縁から下方に突出していて、前記ブレードエッジ33の背面に当接しており、前記ブレードエッジ33の下縁がブレード本体5Bの下縁より下方へ突出しても、追加リブ5Dcの下端がバックアップするようになっている。
前記追加リブ5Dcはリブ5Dbに溶着してもボルト締結してもよく、この追加リブ5Dcがバックアップすることにより、ブレードエッジ33は下縁をブレード本体5Bの下縁から下方へ大きく突出することが可能になる。
また、前記リブ5Dbはそれ自体の下部を追加リブ5Dcのように下方へ延出して、その延出下端でブレードエッジ33の下端をバックアップするようにしてもよい。
前記ブレード本体5Bは前面が水平軸線を曲率中心とする円弧凹面に形成され、上部はアール部5Baを介して水平状になった上部5Bbが形成され、この水平上部5Bbは背面体5Aの前傾姿勢の上部5Aaを覆うようにオーバラップ配置されている。
前記ブレード5の背面体5Aの左右方向中央の下部には、図2、7、9、10に示すように座板34が固着され、この座板34と背面体5Aとにはそれぞれ貫通孔34aと支持孔5Abとが形成されている。
前記前後軸Zには前部側に取り付けフランジZaが設けられており、この取り付けフランジZaが座板34にボルト締結されており、前後軸Zの前端は前記貫通孔34aを貫通して前記支持孔5Abに支持されている。
従って、前後軸Zは背面体5Aに後方突出状に固定されていて、前記支持体4の前後軸受材21に回動自在に支持されている。
前記チルトシリンダS3のシリンダロッドS3aの先端を連結しているロッド支持体30は、背面体5Aの前傾姿勢の上部5Aaに固定されており、前記前後軸Zと略同量だけ背面体5Aから後方に突出しており、シリンダロッドS3aと前後軸Zとを平面視で交差するように配置可能にしている。
図1〜4、8において、前記背面体5Aの上部5AaにはチルトシリンダS3の上方を覆うカバー部材8が取り付けられている。カバー部材8の中央カバー部8Aは前後中途部が盛り上がった側面視山形形状であり、両端に設けたステー35を介して上部5Aaにボルト締結されている。
前記カバー部材8は、チルトシリンダS3を覆う中央カバー部8Aと、この中央カバー部8Aから延設されていて、後述する左右摺動部4B及び左右内外ガイド部材6を上側から覆う延長カバー部8Bとを有する。
前記カバー部材8の前縁8aは、上部5Aaの後方でブレード本体5Bの水平上部5Bbより下側に配置されており、上部5Abには前縁8aを受持する受け部材25が設けられている。この受け部材25は帯板を断面V字状に形成したものであり、左右ガイド部材6の長さより長く形成されており、前記前縁8aから土砂がガイド部材6側へ落下するの防止するとともに、カバー部材8の変形も防止している。
前記カバー部材8は、ブレード本体5Bの上端を乗り越えてくる障害物があっても、ブレード本体5Bの水平上部5Bbで保護されて、その障害物が前縁8aと衝突しないようになっている。カバー部材8は中途の山部に障害物が衝突しても、前縁8aに衝突するよりも損傷は少ない。
前記カバー部材8の中央カバー部8Aは縦軸Y近傍まで後方突出されており、この中央カバー部8Aに対向するように前記ドーザフレーム3の前部材16に油圧ホース9を覆う前ホースカバー10Fを設けており、前ホースカバー10Fは縦軸Yの上方を覆う中央部10Faと、この中央部10Faから側方へ延設されていて前記側ホースカバー10Sと接続される側部10Fbとを有する。
前ホースカバー10Fの中央部10Faの前端には立ち上がりマーカ40が設けられ、この立ち上がりマーカ40に対向してカバー部材8の中央カバー部8Aの左右中央に指針マーカ41が設けられており、これら立ち上がりマーカ40及び指針マーカ41によって角表示具11が構成されている。前記中央カバー部8Aは中央部10Faより上位に位置し、アングル動作しても衝突しないようになっている。
前記角表示具11は縦軸Y及び前後軸Zの両軸心YP、ZPを略通る面上に配置されており、前記立ち上がりマーカ40は縦軸Yの軸心YPと平行で縦軸Yの上方へ突出しており、指針マーカ41は立ち上がりマーカ40の前方に位置しかつ縦軸Yの軸心YPと平行な垂直部41aと、この垂直部41aの上端から前上向きに傾斜した傾斜部41bとを有している。
前記角表示具11は、ブレード5が縦軸Y廻りに左右揺動(アングル揺動)すると、指針マーカ41の傾斜部41bが立ち上がりマーカ40を中心に揺動し、平面視においてその揺動角によりアングル角が検出でき、ブレード5が前後軸Z廻りに上下揺動(チルト揺動)すると、指針マーカ41の垂直部41a及び傾斜部41bが立ち上がりマーカ40から倒れるように揺動し、背面視(走行機体2側から見て)においてその揺動角によりチルト角が検出できる。
前記指針マーカ41は垂直部41aのみで形成すればアングル角のみを検出し、傾斜部41bのみ、又はこの部分を水平に形成すればチルト角のみを検出するように構成できる。また、角表示具11の立ち上がりマーカ40及び指針マーカ41は、互いに又は前記カバー部材8及び前ホースカバー10Fと異なる色を付けて、視認し易くすることが好ましい。
図1〜11において、前記ブレード5の背面には、前記前後軸Zを中心として左右に一対の基板7が固着され、左右各基板7にアーム部4A先端の摺動部4Bとの間の相対上下揺動を許容しながらブレード5の前離れを規制するガイド部材6が設けられている。前記基板7は摺動部4Bと面接していてバックアップをし、ブレード5を前進させるときに押動力を伝達する。
前記ガイド部材6は、それぞれの基板7に、前後軸Zの径方向で摺動部4Bの外周縁4Baと係合する外周ガイド部材6Aと、摺動部4Bの内周縁4Bbと係合する内周ガイド部材6Bとが設けられている。
前記外周ガイド部材6A及び内周ガイド部材6Bは、前記摺動部4Bと略同一肉厚のスペーサ12を介してボルト36で着脱自在に固定されており、前記外周ガイド部材6Aの内周側はスペーサ12より径内側に突出し、内周ガイド部材6Bの外周側はスペーサ12より径外側に突出し、それぞれの突出部分が摺動部4Bと摺動可能に係合し、ブレード5の前離れを規制する。
前記摺動部4Bの内外周部分、外周ガイド部材6A及びそのスペーサ12の内周側、内周ガイド部材6B及びそのスペーサ12の外周側は、前後軸Zを曲率中心とする円弧形状であり、また、摺動部4B及び外周ガイド部材6Aの上下方向の中心が前後軸Zの軸心ZPより高く位置している。
バックホー用のドーザ装置1は、チルト揺動したときよりもアウトリガとして使用して掘削作業をするときに、摺動部4Bがガイド部材6と衝突する。ガイド部材6の上下方向の中心が前後軸Zと略同一高さにあると、ブレード5が接地することにより、ガタ等により摺動部4Bに対してガイド部材6が前後に傾斜するので、摺動部4Bの上下部で片当たりすることになり、ガイド部材6の上下端が局部的にヘタリ(又は摩耗)を生じ、耐久性が低下することがある。
これに対して、前記のように、ガイド部材6の上下方向の中心よりも前後軸Zの軸心ZPを十分に低く設定すると、ブレード5が接地したときの摺動部4Bに対するガイド部材6の当たりは前後軸Zより上の部分で同一方向となり、摺動部4Bと外周ガイド部材6A及び内周ガイド部材6Bの当たりは全面当たりに近づき、片当たり(又は偏摩耗)が減少し、耐久性を向上できる。
また、前後軸Zを縦軸Yの前方で低位置に配置することにより、支持体4の上下高さを低くして、その上方にチルトシリンダS3を配置することができ、これにより前後軸Zから連結ピン31までの距離を長くとってチルトシリンダS3の作用力を効率よく伝達できるようにした上で、支持体4及びチルトシリンダS3をブレード5の上下寸法の範囲内に略納めることができ、走行機体2側からブレード5又はその前方の作業状況が見え易くなる。
左右の内周ガイド部材6Bは左右対称配置ではなく、ロッド支持体30が配置されている側(左側)が反対側(右側)より高く配置されており、左側内周ガイド部材6Bの上端は左側外周ガイド部材6Aの上端と略同高さに位置し、右側内周ガイド部材6Bの上端は右側外周ガイド部材6Aの上端より低く位置する。
前記支持体4に対するブレード5の着脱及び内周ガイド部材6Bの着脱は、チルトシリンダS3を外し、かつ前後軸Zを支持体4に回動自在に預けた状態で行われる。
図11に示すように、支持体4に対してブレード5を前後軸Z廻りで揺動して傾斜姿勢にする。この状態で内周ガイド部材6Bは摺動部4Bとの係合が外れて、ブレード5は支持体4に対して着脱可能になる。
前後軸Zは支持体4の上下方向中央より下方に位置しているので、摺動部4Bの下部側で離脱して支持体4から露出する内周ガイド部材6B(右側)は、基板7の上下中央に配置できるが、摺動部4Bの上部側で離脱する内周ガイド部材6B(左側)は基板7の上下中央より上側に配置しなくては支持体4から露出しない。
ブレード5の背面に左右一対の外周ガイド部材6A及び内周ガイド部材6Bを予め装着しておいて、前後軸Zを連結して支持体4の摺動部4Bに係合させるには、内周ガイド部材6B(左側)は支持体4から露出しなくともよいが、前後軸Zを支持体4に連結した状態で内周ガイド部材6Bを取り替えるには、内周ガイド部材6Bを締結するボルト36が後方から見えないと着脱できないので、支持体4に対してブレード5を前後軸Z廻りに揺動して傾斜姿勢にした状態で、内周ガイド部材6Bが支持体4から露出している必要がある。
左右各外周ガイド部材6A及び内周ガイド部材6Bはその装着位置で表裏反転使用可能であり、また、左右に位置変更して取り替え使用可能になっており、摺動部4Bとの摺接に片当たりして偏摩耗しても、それぞれ4回使用可能になっている。
前記基板7には、前記支持体4から内周ガイド部材6Bを露出するまで支持体4を揺動したときに、基板7に対する支持体4の摺動部4Bの前後位置を設定する位置設定部7aが設けられている。
ロッド支持体30は背面体5Aの左右中央からシリンダチューブS3b配置側と反対側(左側)にオフセットされており、このロッド支持体30は支持体4の上方まで突出しているので、ブレード5は支持体4に対して前記オフセット側(図11反時計方向)へは揺動できなく、反オフセット側(図11時計方向)へ揺動しなければ大きな角度の揺動はできない。また、ブレード5を大きく傾動できるように、ロッド支持体30を背面体5Aの左右中央から一方(左側)へずらして配置している。
ブレード5を大きく傾動すると摺動部4Bが基板7から外れる状態になり、外れると基板7が後方移動して傾動時に基板7が摺動部4Bと衝突する可能性が生じるが、左基板7の内周側下部及び/又は右基板7の内周側上部に前記位置設定部7aを設けることにより、摺動部4Bが基板7から外れるのが防止される。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜11に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、アングルシリンダS2はドーザフレーム3の左右に設けて、左右一対で支持体4をアングル揺動させてもよい。
支持体4のアーム部4A及び摺動部4B並びにブレード5のガイド部材6は左右一方のみであってもよいが、左右一対ある方が左右バランスがとれて好ましい。
本発明の実施の形態を示す全体平面図である。 同全体断面側面図である。 ブレードの背面図である。 要部の拡大平面図である。 要部の拡大背面図である。 分解平面図である。 分解側面図である。 後上方から見た全体斜視図である。 カバー類を外して後上方から見た全体斜視図である。 ブレードを後下方から見た斜視図である。 内周ガイド部材着脱時のブレードの傾動を示す説明図である。
符号の説明
1 ドーザ装置
2 走行機体
3 ドーザフレーム
4 支持体
4A アーム部
4B 摺動部
5 ブレード
5A 背面体
5B ブレード本体
6 ガイド部材
6A 外周ガイド部材
6B 内周ガイド部材
7 基板
7a 位置設定部
8 カバー部材
8a 前縁
8A 中央カバー部
8B 延長カバー部
9 油圧ホース
10 ホースカバー
11 角表示具
12 スペーサ
S1 ドーザシリンダ
S2 アングルシリンダ
S3 チルトシリンダ
X 横軸
Y 縦軸
Z 前後軸

Claims (3)

  1. 走行機体(2)にドーザシリンダ(S1)を介して昇降するドーザフレーム(3)を横軸(X)を介して枢支し、このドーザフレーム(3)にアングルシリンダ(S2)を介して前後揺動する支持体(4)を縦軸(Y)を介して枢支し、この支持体(4)にチルトシリンダ(S3)を介して上下揺動するブレード(5)を前後軸(Z)を介して枢支しており、
    前記支持体(4)は左右方向外方へ突出するアーム部(4A)の先端に前記ブレード(5)に対面する摺動部(4B)を有し、前記ブレード(5)の背面にはガイド部材(6)を設けており、このガイド部材(6)がブレード(5)の上下揺動を許容しながらブレード(5)の前離れを規制しており、このガイド部材(6)は前記前後軸(Z)の径方向で摺動部(4B)の外周側と係合する外周ガイド部材(6A)と、摺動部(4B)の内周側と係合する内周ガイド部材(6B)とを有することを特徴とするドーザ装置。
  2. 前記支持体(4)のアーム部(4A)及び摺動部(4B)並びに前記ブレード(5)の外周ガイド部材(6A)及び内周ガイド部材(6B)は前後軸(Z)の左右に一対設けてあり、前記内周ガイド部材(6B)はブレード(5)に対して、前記チルトシリンダ(S3)を外して前後軸(Z)廻りにブレード(5)を上下揺動した状態で前記支持体(4)から露出して着脱可能になる位置に配置していることを特徴とする請求項1に記載のドーザ装置。
  3. 前記ブレード(5)の背面に前記摺動部(4B)と摺接する左右一対の基板(7)を固定し、この各基板(7)に前記外周ガイド部材(6A)及び内周ガイド部材(6B)を着脱自在に固定しており、前記基板(7)には、前記支持体(4)から内周ガイド部材(6B)を露出するまでブレード(5)を揺動したときに、前記基板(7)に対する支持体(4)の摺動部(4B)の前後位置を設定する位置設定部(7a)を設けていることを特徴とする請求項2に記載のドーザ装置。
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