JP2010037330A - 硬化性の改善された人工爪組成物 - Google Patents

硬化性の改善された人工爪組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2010037330A
JP2010037330A JP2009152449A JP2009152449A JP2010037330A JP 2010037330 A JP2010037330 A JP 2010037330A JP 2009152449 A JP2009152449 A JP 2009152449A JP 2009152449 A JP2009152449 A JP 2009152449A JP 2010037330 A JP2010037330 A JP 2010037330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
artificial nail
component
meth
acrylate
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009152449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5465934B2 (ja
Inventor
Hisao Tanaka
久生 田中
Mikito Deguchi
幹人 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shofu Inc
Original Assignee
Shofu Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shofu Inc filed Critical Shofu Inc
Priority to JP2009152449A priority Critical patent/JP5465934B2/ja
Priority to CN200910150697XA priority patent/CN101623237B/zh
Priority to US12/458,389 priority patent/US20100008876A1/en
Publication of JP2010037330A publication Critical patent/JP2010037330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5465934B2 publication Critical patent/JP5465934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D31/00Artificial nails

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)

Abstract

【課題】
硬化性が改善された人工爪組成物の提供。および、さらに黄変が少なく、内部硬化性に優れた人工爪組成物の提供。
【解決手段】
成分(a)分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する化合物および、(i)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始材および(ii)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始剤およびα−ヒドロキシアルキルフェノン型光重合開始材の混合物よりなる群から選択される成分(b)光重合開始材を含み、ここに、100重量部の成分(a)に対して、成分(b)の含有量が0.05〜4.00重量部である人工爪組成物を提供する。好ましくは、アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始剤はモノアシルホスフィンオキサイドおよび/またはビスアシルフォスフィンオキサイドであって、α−ヒドロキシアルキルフェノン型光重合開始材は1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、または2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンである。
【選択図】なし

Description

本発明は、硬化性の改善された人工爪組成物に関する。
ネイルアートとは、手足の爪に施す化粧や装飾の事である。ネイルアートを施す店をネイルサロン、その技術者をネイリストと言う。さまざまなネイルアート用品が市販されており、個人でプロ顔負けのネイルアートを行っている女性も多い。
19世紀にアメリカで自動車用のラッカー塗料が発明され、この技術を応用して現在使われているマニキュアが開発された。
しかしながら、ラッカー塗料を応用したマニキュアは、現在広く普及しているが、天然爪との接着性に乏しく、施術後短期間で剥離、離脱することが問題であった。このため、歯科用常温重合レジンを応用した人工爪材料が開発された。
歯科用常温重合レジンを応用した人工爪材料は、ラッカー塗料を応用したマニキュアと比較すると、強度、耐久性に優れ、一部のプロネイリストには受け入れられたものの、アクリルモノマー由来の刺激性や、刺激臭等さらには、施術操作性の悪さなどにより、一般のネイリストには十分に普及しなかった。
最近では、歯科用常温重合レジンを応用した人工爪材料の臭気刺激性や施術操作性を改善したジェルネイルが市場の中心となっている。現在市販されているジェルネイルは、(メタ)アクリル系モノマーと光重合開始材とを主構成成分とする高粘度液体材料であり、紫外線を照射することにより硬化する。これらの市販ジェルネイルは、上段落記載の歯科用常温重合レジンを応用した人工爪材料と比較して、臭気刺激、皮膚刺激が少なく、施術操作性が良好であることから、一般のネイリストの多くに受け入れられている。しかし、市販ジェルネイルは、紫外線硬化システムであり、紫外線による人体への悪影響が懸念されている。さらに、硬化物の黄変が認められ、消費者の美的要求に応えることができない。
WO 00/076366号公報には、光硬化性の樹脂組成物を層着して素爪を形成した後、可視光線を照射して、素爪を硬化させる方法が開示されている。人体に有害な紫外線の使用に関する改善が認められるものの、該組成物の硬化性、黄変、内部硬化等に関する改善は認められない。
特開平11−21212号公報には、ビニル単量体を含むモノマーと重合開始剤とを含む人工爪組成物に関して、該重合開始剤として、可視光線を吸収して分解する重合開始剤を使用することが開示されている。しかし、人体に有害な紫外線の使用に関する改善が認められるものの、該組成物の硬化性、黄変、内部硬化等に関する改善は認められない。
WO 00/076366号公報 特開平11−21212号公報
本発明の目的は、硬化性が改善された人工爪組成物を提供することにある。また、本発明の目的は、さらに、黄変が少なく、内部硬化性に優れた人工爪組成物を提供することにある。
本発明は、(1)成分(a)分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する化合物および、(i)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始材および(ii)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始剤およびα−ヒドロキシアルキルフェノン型光重合開始材の混合物よりなる群から選択される成分(b)光重合開始材を含み、ここに、100重量部の成分(a)に対して、成分(b)の含有量が0.05〜4.00重量部である人工爪組成物である。
本発明は、(2)成分(b)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始材が、モノアシルフォスフィンオキサイドおよび/またはビスアシルフォスフィンオキサイドであって、α−ヒドロキシアルキルフェノン型光重合開始材が1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、または2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンである(1)記載の人工爪組成物である。
本発明は、(3)硬化に際して、光重合光源として、可視光または紫外光光源を用いる(1)または(2)記載の人工爪組成物である。
本発明の人工爪組成物により、従来までの紫外線に加えて、人体に無害な可視光線により光重合が可能となる。さらに、硬化物の黄変も少なく、消費者の美的要求に応えることが可能となる。また、顔料を含む組成物の内部硬化に有効であり、本発明による人工爪組成物によって、特別な美的外観と、人工爪としての機能を指先に容易に付与することができる。さらに、良好な表面硬化性による優れた表面光沢を得ることができる。
本発明における、(a)分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する化合物とは、公知の単官能性および多官能性の重合性単量体のうちから使用することができる。一般に好適に使用される代表的なものを例示すれば、アクリロイル基および/またはメタクリロイル基を有する重合性単量体またはウレタン(メタ)アクリレートである。なお、本発明においては(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリロイルをもってアクリロイル基含有重合性単量体とメタクリロイル基含有重合性単量体の両者を包括的に表記する。
具体的に例示すれば次の通りである。
単官能性単量体:メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルヘキサヒドロフタル酸、ステアリル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
二官能性単量体:1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート
三官能以上の単量体:トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート
本発明に用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、一分子に少なくとも2個以上のアクロイル基及び/又はメタクリロイル基並びにウレタン基を有する。例えば7,7,9−トリメチル−4,13−ジオキソ−3,14−ジオキソ−5,12−ジアザ−ヘキサデカン−1,16−ジオール−ジメタクリレート(以下、「UDMA」と略称する)、1,6-ビス[(2−フェノキシ−2'−アクリロキシ)イソプロピル−オキシ)イソプロピル−オキシ−カルボニルアミノ]ヘキサン(以下、「UDA」と略称する)、1,1,1−トリ[6-{(1−アクリロキシ−3−フェノキシ)イソプロピルオキシカルバニルアミノ}−ヘキシルカルバモイロキシメチル]プロパン(以下、「URO」と略称する)等が例示できる。
上記(メタ)アクリレート系重合性単量体以外に、人工爪組成物の目的に応じて、他の重合性単量体、例えば分子内に少なくとも1個以上の重合性基を有する単量体のオリゴマーまたはポリマーを用いても何等制限はない。また、酸性基やフルオロ基等の置換基を同一分子内に有していても何等問題はない。
本発明において、(a)分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する化合物とは、単一成分の場合のみならず、複数の重合性単量体からなる重合性単量体の混合物も含む。また、重合性単量体の粘性が室温で極めて高い場合、または重合性単量体が固体である場合は、低粘度の重合性単量体と組み合わせて重合性単量体の混合物として使用するのが好ましい。この組合せは2種類に限らず、3種類以上であってもよい。
さらに、(a)分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する化合物として、分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する酸性成分を含有してもよい。好ましくは、分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する酸性リン化合物であり、P−OH結合を有する化合物としては、リン酸モノエステル基、リン酸ジエステル基、ホスホン酸基、ホスホン酸モノエステル基、亜リン酸モノエステル基、ホスフィン酸基、ピロリン酸基等であるが、特にリン酸モノエステル基、リン酸ジエステル基や、ホスホン酸基を有する化合物が好ましい。
本発明における、(b)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始材としては、1つまたは2つのアシル基を持つタイプがあり、それぞれ、モノアシルフォスフィンオキサイド、またはビスアシルフォスフィンオキサイドと呼ばれ、いずれも利用可能である。本発明における(b)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始材は、100重量部の成分(a)に対して、0.05〜4.00重量部である。
例示すれば、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジクロロベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィン酸メチルエステル、2−メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ピバロイルフェニルホスフィン酸イソプロピルエステル、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−プロピルフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−1−ナフチルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,5,6−トリメチルベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイドなどのアシルホスフィンオキサイド等であり、好ましくは、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、およびビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイドである。
また、本発明における(b)α−ヒドロキシアルキルフェノン型光重合開始材として、好ましくは、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、または2−ヒロドキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オンである。さらに好ましくは、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、または2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンである。
本発明における光重合用可視光光源としては、太陽光、ハロゲンランプ、キセノンランプ、プラズマアークランプ、発光ダイオードが挙げられ、好ましくは、波長380〜420nmに放射ピークを有する発光ダイオードである。紫外光光源としては、波長379nmに放射ピークを有する蛍光管、LED発光ダイオードが挙げられる。
本発明の人工爪組成物には、必要に応じて、公知の各種添加剤を配合することができる。かかる添加剤の例としては、無機フィラー、有機質無機複合フィラー、重合禁止剤、着色剤、変色防止剤、蛍光剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、揮発性有機溶媒等が挙げられる。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例に示した略称(化学名)]
1.分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する化合物
23G:トリコサエチレングリコールジメタクリレート
UDMA:ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサメチレンジウレタン
2.アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始材
MAPO:2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド
BAPO:ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド
3.α−ヒドロキシアルキルフェノン型光重合開始材
IRG‐184:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
DAR−1173:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン
BAMP:2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−4’−モルフォリノブチロフェノン
4.着色材
JR805:酸化チタン(テイカ株式会社製)
5.無機フイラー
R972:シリカフィラー(日本アエロジル社製)
[実験に使用した装置、機器]
1.紫外線光重合装置
アクセンツUVランプ(UVL−92型、滝川株式会社製)
2.可視光線光重合光源
LEDダイレクトバー照明(IDB−C50/15UV−400型、ピーク波長405nm:株式会社イマック製)
[人工爪組成物の調製]
表1および、表2に記載した配合量に従い、原材料を計量後、大気圧下60℃にて3時間混合後さらに、大気圧下23±2℃にて12時間混合して、高粘度透明液体を得た。さらに、40〜45Torr下にて脱泡を行った。
[硬化性の評価1]
硬化性の評価として、組成物の光重合発熱温度の計測を行った。直径6mmの円筒形プラスチック容器に、表1記載の人工爪組成物を1ml充填し、上部より突き刺し型熱電対(安立計器社製)を挿入し、発熱温度を1秒間隔で計測した。ここで、紫外線硬化の例として、紫外線光重合装置アクセンツUVランプを使用し装置内中央部に人工爪組成物を充填した円筒形プラスチック容器を固定した、また、可視光線硬化の例として、LEDダイレクトバー照明を使用し、人工爪組成物を充填した円筒形プラスチック容器の側面から光照射を行った。いずれの場合においても、光照射を行った時間をゼロ秒として、光重合による発熱温度曲線のピーク時の時間を硬化時間として記録した。また、同時に光重合による発熱温度曲線のピーク時の温度を硬化温度として記録した。さらに、市販品ジェルネイルの比較対象として、アクセンツ(AKZENTZ)(色調:オプションズクリア)および、カルジェル(CALJRL)(色調:0)について同様の測定を行った。計測された硬化時間および、硬化温度を表1に記載した。アクセンツおよびカルジェルは両に製造販売元滝川(株)の製品であり、アクセンツはウレタンメタクリレートオリゴマー、メタクリル酸ヒドロキシエチル、イロロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、ゴチルパーベンゾエート、およびパラフィンを含み、カルジェルはポリエチレンメタクリレートコポリマー、ヒドロキシアルキルメタクリレート、ブチルパーベンゾエート、および光重合開始材を含む。
[黄色度の評価]
黄色度の評価は、JIS K 7373:2006(プラスチック−黄色度および黄変度の求め方)に準拠した。人工爪組成物を直径(内径)15mm、厚さ2mmのリング型ステンレス製モールドに充填し、上下方向からスライドガラスで圧接し、形態の修正と光照射面の空気の遮断を行った後、紫外線重合装置(アクセンツUVランプ)を使用して3分間光重合を行って人工爪組成物の円盤状硬化物を作製し、これを黄色度測定用円盤状試験片とし、分光測色器(コニカミノルタ社製、CM−2002)を使用して黄色度を測定した。さらに、市販品ジェルネイルの比較対象として、アクセンツ(色調:オプションズクリア)および、カルジェル(色調:0)について同様の測定を行った。
[測定条件]
a)規格番号:JIS K 7373:2006
b)試料の種類および、形状:試作人工爪組成物(実施例1〜19、比較例1〜7)、および市販製品(アクセンツ(色調:オプションズクリア)(比較例8)、カルジェル(色調:0)(比較例9))の硬化体の平板状試料(直径15mm、厚さ2mm)を使用した。
c)使用したイルミナントおよび表色系:補助イルミナントCを使用し、XYZ表色系を用いた。
d)反射測定方法において測定を実施した。
e)測定に使用したJIS Z 8722に規定する幾何光学条件:条件c[8/0]
f)試験装置の形式および名称:分光測色器(コニカミノルタ社製、CM−2002)
g)試験片裏面のあて板:標準白色面を使用した。
測定された黄色度(YIと表記される場合がある)を表1に記載した。
[硬化性の評価2]
着色材を含有する組成物における内部硬化性の評価を行った。表2に従い調製された人工爪組成物を直径15mm、厚さ2mmのリング型ステンレス製モールドに充填し、上下方向からスライドガラスで圧接し、形態の修正と光照射面の空気の遮断を行った後、紫外線硬化の例として、紫外線光重合装置(アクセンツUVランプ)を使用し、また可視光線硬化の例として、LEDダイレクトバー照明を使用して3分間の光重合を行った。3分間経過後、光照射面の硬化物の硬化厚さをマイクロメーターで測定した。測定結果を表2に記載した。
Figure 2010037330
Figure 2010037330

Claims (3)

  1. 成分(a)分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する化合物および、(i)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始材および(ii)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始剤およびα−ヒドロキシアルキルフェノン型光重合開始材の混合物よりなる群から選択される成分(b)光重合開始材を含み、ここに、100重量部の成分(a)に対して、成分(b)の含有量が0.05〜4.00重量部である人工爪組成物。
  2. 成分(b)アシルフォスフィンオキサイド型光重合開始材が、モノアシルフォスフィンオキサイドおよび/またはビスアシルフォスフィンオキサイドであって、α−ヒドロキシアルキルフェノン型光重合開始材が1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、または2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンである請求項1記載の人工爪組成物。
  3. 硬化に際して、光重合光源として可視光または紫外光光源を用いる請求項1、または請求項2記載の人工爪組成物。
JP2009152449A 2008-07-10 2009-06-26 硬化性の改善された人工爪組成物 Active JP5465934B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009152449A JP5465934B2 (ja) 2008-07-10 2009-06-26 硬化性の改善された人工爪組成物
CN200910150697XA CN101623237B (zh) 2008-07-10 2009-07-06 具有改进的硬化性的人工指甲组合物
US12/458,389 US20100008876A1 (en) 2008-07-10 2009-07-10 Artificial nail composition having improved curability

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180270 2008-07-10
JP2008180270 2008-07-10
JP2009152449A JP5465934B2 (ja) 2008-07-10 2009-06-26 硬化性の改善された人工爪組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010037330A true JP2010037330A (ja) 2010-02-18
JP5465934B2 JP5465934B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=41505342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009152449A Active JP5465934B2 (ja) 2008-07-10 2009-06-26 硬化性の改善された人工爪組成物

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20100008876A1 (ja)
JP (1) JP5465934B2 (ja)
CN (1) CN101623237B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016023144A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 スリーボンドファインケミカル株式会社 硬化性樹脂組成物
WO2016031709A1 (ja) * 2014-08-29 2016-03-03 富士フイルム株式会社 爪化粧料、人工爪、及び、ネイルアートキット
JP2016141634A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 トーヨーポリマー株式会社 人工爪原料組成物
JP2021059504A (ja) * 2019-10-04 2021-04-15 株式会社トクヤマ 硬化性爪化粧料
WO2022019097A1 (ja) 2020-07-21 2022-01-27 株式会社スリーボンド 爪または人工爪用光硬化性樹脂組成物、硬化物および爪または人工爪の被覆方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5756604B2 (ja) 2009-07-21 2015-07-29 リー ヘイル ダニー ネイル用の除去可能なゲル適用向けの組成物、及びそれらの使用方法
US8367045B2 (en) 2010-03-16 2013-02-05 Mycone Dental Supply Co., Inc. Method of preparation of radiation-curable colored artificial nail gels
US20110226271A1 (en) * 2010-03-16 2011-09-22 Mycone Dental Supply Company, Inc. Method of Preparation of Radiation-Curable Colored Artificial Nail Gels
US9801803B2 (en) * 2012-06-04 2017-10-31 L'oreal Fast curing cosmetic compositions for tack free surface photocuring of radically polymerizable resins with UV-LED
JP6042126B2 (ja) * 2012-07-24 2016-12-14 株式会社松風 人工爪組成物
WO2014157271A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 富士フイルム株式会社 人工爪組成物、人工爪、人工爪の形成方法、人工爪の除去方法、及び、ネイルアートキット
DE102013107030A1 (de) * 2013-07-04 2015-01-08 Firma Polystone-Chemical GmbH Gel zur Herstellung eines Überzugs für einen Fingernagel
JP6340243B2 (ja) * 2014-04-25 2018-06-06 株式会社サクラクレパス 光硬化性人工爪組成物
ES2645632T3 (es) * 2014-11-18 2017-12-07 L'oreal Kit de emisión de luz sobre la uña de un usuario y procedimiento asociado
US10744348B2 (en) * 2015-12-22 2020-08-18 L'oréal Photocurable nail compositions containing inorganic gelling agent
US11304492B2 (en) * 2018-03-08 2022-04-19 Applied Lacquer Industries Inc. Artificial nail tip and curing composition set and applying method thereof
US11793289B2 (en) 2018-03-08 2023-10-24 Applied Lacquer Industries Inc. Artificial nail tip and curing composition set and applying method thereof

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08245783A (ja) * 1995-02-22 1996-09-24 Heraeus Kulzer Gmbh 重合性化合物の使用
JPH09302269A (ja) * 1996-03-11 1997-11-25 Toyo Ink Mfg Co Ltd 紫外線硬化型樹脂組成物及びこれを含む被覆剤
JP2002322034A (ja) * 2001-04-06 2002-11-08 L'oreal Sa 不飽和モノマーを含まない光−架橋性マニキュア

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0206810B1 (en) * 1985-06-24 1990-04-04 Tokuyama Soda Kabushiki Kaisha Acrylate compound and composition containing the same
US5750590A (en) * 1995-02-22 1998-05-12 Heraeus Kulzer Gmbh Polymerizable material
SG53043A1 (en) * 1996-08-28 1998-09-28 Ciba Geigy Ag Molecular complex compounds as photoinitiators
US6455033B1 (en) * 1999-07-28 2002-09-24 Mycone Dental Corp. Artificial nails
US6244274B1 (en) * 1999-07-30 2001-06-12 Opi Products, Inc. Thixotropic polymerizable nail sculpting compositions
KR100765334B1 (ko) * 2006-09-19 2007-10-09 장성용 인조네일 제조방법
EP1918309A1 (de) * 2006-10-30 2008-05-07 Sika Technology AG Radikalisch härtbare Zusammensetzung enthaltend polymerisierbares Monomer und Radikalbildner

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08245783A (ja) * 1995-02-22 1996-09-24 Heraeus Kulzer Gmbh 重合性化合物の使用
JPH09302269A (ja) * 1996-03-11 1997-11-25 Toyo Ink Mfg Co Ltd 紫外線硬化型樹脂組成物及びこれを含む被覆剤
JP2002322034A (ja) * 2001-04-06 2002-11-08 L'oreal Sa 不飽和モノマーを含まない光−架橋性マニキュア

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016023144A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 スリーボンドファインケミカル株式会社 硬化性樹脂組成物
US10383802B2 (en) 2014-07-17 2019-08-20 Threebond Co., Ltd. Curable resin composition
WO2016031709A1 (ja) * 2014-08-29 2016-03-03 富士フイルム株式会社 爪化粧料、人工爪、及び、ネイルアートキット
JP2016141634A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 トーヨーポリマー株式会社 人工爪原料組成物
JP2021059504A (ja) * 2019-10-04 2021-04-15 株式会社トクヤマ 硬化性爪化粧料
JP7301708B2 (ja) 2019-10-04 2023-07-03 株式会社トクヤマ 硬化性爪化粧料
WO2022019097A1 (ja) 2020-07-21 2022-01-27 株式会社スリーボンド 爪または人工爪用光硬化性樹脂組成物、硬化物および爪または人工爪の被覆方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20100008876A1 (en) 2010-01-14
JP5465934B2 (ja) 2014-04-09
CN101623237A (zh) 2010-01-13
CN101623237B (zh) 2012-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5465934B2 (ja) 硬化性の改善された人工爪組成物
Lima et al. Increased rates of photopolymerisation by ternary type II photoinitiator systems in dental resins
Rueggeberg From vulcanite to vinyl, a history of resins in restorative dentistry
Albuquerque et al. Color stability, conversion, water sorption and solubility of dental composites formulated with different photoinitiator systems
Daronch et al. Monomer conversion of pre-heated composite
JP5851407B2 (ja) 人工爪コーティングのための除去可能な着色層およびそのための方法
ES2559027T3 (es) Capa de revestimiento base en gel coloreada eliminable para revestimientos de uñas artificiales y procedimientos para la misma
DK2456335T3 (en) COMPOSITIONS FOR DETACHABLE ON GELAPPLIKATIONER nails and methods of use thereof
Sim et al. Interaction of LED light with coinitiator-containing composite resins: effect of dual peaks
JP5362294B2 (ja) 接着性の改善された人工爪組成物
JP2022524852A (ja) ラピッドプロトタイピングプロセスまたはラピッドマニュファクチャリングプロセスで使用するための放射線硬化性組成物
US20190151223A1 (en) One part artificial nail compositions
US20170360683A1 (en) One Part Acrylic Nail Formulation
JP2010013439A (ja) 美的外観に優れた人工爪組成物
EP3596177B1 (en) Odorless uv curable monomer solution
JP7153736B2 (ja) 歯科用組成物
EP3590466A1 (en) Photopolymerization device and dental prosthesis manufacturing kit
US20080009557A1 (en) Light emitting diode curable acrylates with reduced yellowing
JP7090366B1 (ja) 歯科用表面滑沢組成物
dos Santos et al. Interaction between photoactivators and adhesive systems used as modeling liquid on the degree of conversion of a composite for bleached teeth
US8771654B2 (en) Artificial nail composition having excellent appearance
JP2004231913A (ja) 光重合性組成物
JP2022525857A (ja) ラピッドプロトタイピングプロセスまたはラピッドマニュファクチャリングプロセスで使用するための放射線硬化性組成物
JP2024141195A (ja) 優れた発色性を有する人工爪組成物
Turkaslan et al. Degree of conversion of luting cements under fiber-reinforced composite resins

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5465934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250