JP2010033500A - Guiデータ変換システムおよびguiデータ変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】変換元と変換先とで、1対多の関係が起こりうる場合においても、円滑な変換が可能なGUIデータ変換システムを提供する。
【解決手段】変換元のGUIオブジェクトから変換先のGUIオブジェクトへの変換で1対多の関係が起こりうるGUIリソースデータを変換するGUIデータ変換システムにおいて、変換元のGUIツールで作成された変換元GUIリソースデータを入力し、変換元GUIオブジェクトの変換先GUIオブジェクトへの変換規則を含む変換テーブルを生成し、前記変換テーブルを解釈して前記変換元GUIオブジェクトに対する変換処理を特定し、前記変換元GUIリソースデータに対して前記特定された変換処理を施し、前記変換先GUIリソースデータとして書き出す。
【選択図】図1

Description

本発明は、GUIデータ変換システムに関し、特に変換元と変換先のGUIオブジェクトで1対多の関係が起こりうる場合のGUIデータ変換システムおよびGUIデータ変換方法に関する。
GUI(Graphical User Interface)リソースデータを変換する場合、変換元と変換先のGUIオブジェクトが、1対1に対応しない場合がある。特に異なるシステム間で変換する場合に、そのような状況が起こりやすい。
例えば、IllustratorやFireworksといったデザイナツールで作成されたデザインから、GUIツールのリソースデータに変換する場合は、GUIツールのウインドウ、アイコン、ボタン、トグル、ラベル、画像といった異なるオブジェクトをデザイナツールでは同一の画像オブジェクトで表現する場合がある。
このような目的が異なるGUIツール間では、変換元と変換先のGUIオブジェクトで1対多の変換規則が必要となる場合が多い。
例えば、Fireworksには、GUIリソースデータとして扱えるFlex用のXMLマークアップ言語の一種であるMXMLを書き出す機能がある。一方、一般の組込み機器で使用されるGUIツールでは、トグルやチェックボックスといった変換元のデザイナツールでは対応していないGUIオブジェクトも使用されることが多い。しかし、変換元で対応していないGUIオブジェクトはサポートされず、変換元と変換先のGUIオブジェクトの対応関係が単純なもののみが扱われていた。
また、Vivid UIといったGUIリソースデータを出力することを目的としたデザイナツールも存在する。この場合、変換元のGUIオブジェクトを変換先のGUIオブジェクトに合わせていることで、一般の組込み機器のGUIオブジェクトをサポートしている。一般的に、デザイナは通常使い慣れたデザイナツールを持っており、デザイナツールを変更することで新たなデザイナツールの使い方を覚えなくてはならず、本来のデザインを創造する作業に時間を割けなくなる。
例えば、変換先と変換元のデザイナツールが変更する場合にも、共通の手続きでコンバートできるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
従来、ビジュアルプログラミングといった技術分野が存在し、大きく分類すると2種類ある。1種類目は、各処理単位のアイコンを配置し、それらを矢印で結ぶことで、処理の流れをグラフィカルに記述するものである。例えば、プログラムの処理の流れを可視化するという既知のアイデアに、デバッグ情報も可視化する部分を特許にしているものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。また、先の特許文献1においても、Script記述部分を可視化する考えが盛り込まれている。2種類目は、VC++の開発環境のように、オブジェクトを画面に配置して、属性をセットしてメソッドを記述するものである。例えば、GUIにオブジェクトを配置する従来のビジュアルプログラミングに、テンプレートを導入して、オブジェクト指向の開発ができるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2006-039597号公報 特開平11-338681号公報 特開2000-322248号公報
上記した特許文献1においては、変換規則については、変換元のオブジェクトに対して変換先のオブジェクトが唯一対応する単純な場合しか、考慮に入れていない。そのため、変換元と変換先とで、1対多の関係が起こりうる場合には、対応できなかった。
また、特許文献2においては、処理の流れを可視化したものであるが、データ構造については可視化されていなかった。さらに、特許文献3においては、一般のプログラミング開発が対象となっているに、すぎなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、変換元と変換先とで、1対多の関係が起こりうる場合においても、円滑な変換が可能なGUIデータ変換システムおよびGUIデータ変換方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、変換元のGUIオブジェクトから変換先のGUIオブジェクトへの変換で1対多の関係が起こりうるGUIリソースデータを変換するGUIデータ変換システムであって、変換元のGUIツールで作成されたGUIリソースデータを入力する変換元GUIリソースデータ読み込み部と、変換元GUIオブジェクトの変換先GUIオブジェクトへの変換規則及び変換手続きを特定する情報を含む変換テーブルを生成する変換テーブ生成部と、前記変換規則及び変換手続きを特定する情報を可視化するとともに、前記変換規則のデータ構造を視覚的に変更可能とするGUI制御部と、前記変換テーブ生成部で作成された前記変換テーブルを解釈して前記変換元GUIオブジェクトに対する変換処理を特定する変換テーブル解釈部と、前記変換元GUIリソースデータに対して前記特定された変換処理を施し、前記変換先GUIリソースデータとして書き出す変換先GUIリソースデータ生成部と、を備えることを特徴とするGUIデータ変換システムが提供される。
本発明の別の一態様によれば、変換元のGUIオブジェクトから変換先のGUIオブジェクトへの変換で1対多の関係が起こりうるGUIリソースデータを変換するGUIデータ変換システムにおけるGUIデータ変換方法であって、変換元のGUIツールで作成された変換元GUIリソースデータと予め作成した変換元GUIオブジェクトの変換先GUIオブジェクトへの変換規則を含む変換テーブルを入力し、前記変換テーブルを解釈して前記変換元GUIオブジェクトに対する変換処理を特定し、前記変換元GUIリソースデータに対して前記特定された変換処理を施し、前記変換先GUIリソースデータとして書き出す、ことを特徴とするGUIデータ変換方法が提供される。
本発明によれば、デザイナツールでサポートしていない変換元のGUIオブジェクトに対しても、ボタン、トグル、ラベルといった変換先のGUIオブジェクトの情報を適宜付加することができるので、1対多といった複雑な対応関係にもある場合も、デザイナツールを変更する必要もなく、変換が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るGUIデータ変換システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、GUIデータ変換システム100は、コンバートツール10と、可視化ツール20と、入力装置30、表示装置40から構成されている。コンバートツール10は、変換元のGUIリソースデータを変換先のGUIリソースデータに変換するものである。コンバートツール10は、変換元のGUIツールで作成されたGUIリソースデータを入力する変換元GUIリソースデータ読み込み部11と、変換テーブル(後述する)を解釈する変換テーブル解釈部12と、変換先のGUIリソースデータを生成する変換先GUIリソースデータ生成部13と、変換元のGUIリソースデータを一時的に保存するための変換元GUIリソース保存データ14を備えている。また、コンバートツール10は、一連の変換処理を始動させるための、開始ボタン15が接続されている。変換元GUIリソースデータ読み込み部11は、GUI変換システム100の外部に用意され、変換元GUIリソースデータが蓄積されている、例えばハードディスク装置(図示しない)に接続される。同様に、変換先GUIリソースデータ生成部13も、GUIデータ変換システム100の外部に用意され、変換先GUIリソースデータが蓄積される、例えばハードディスク装置(図示しない)に接続される。変換テーブル解釈部12は、例えばCPU及び処理用プログラムをインストールしたメモリ等で構成することができる。
可視化ツール20は、変換規則をGUIで作成し、変換規則のデータ構造をグラフィカルに変更可能にするためのものである。可視化ツール20は、GUI制御部21と変換テーブ生成部22から成り、内部データとして、内部変換テーブル23を保持している。GUI制御部21は、可視化ツール20で実施するGUI制御のインターフェースを提供し、変換テーブルの情報を内部変換テーブル23に保持する機能を有している。内部変換テーブル23は、GUI制御部21に入力装置から入力があった場合、編集中の変換テーブルの情報を保持するものである。GUI制御部と変換テーブ生成部は、例えばCPU及び処理用プログラムをインストールしたメモリ等で構成することができる。また、内部変換テーブル23は、例えばEEPROMで構成することができる。
入力装置30は、例えばマウスやキーボードが好適であり、外部の装置として可視化ツール20に接続されている。また、表示装置40はGUIを表示する為のもので、ディスプレイが好適である。
GUI制御部21に、入力装置30から編集結果の保存の指示があった場合は、変換テーブ生成部22に、内部変換テーブル23を変換テーブルとして外部ファイルに書き出させる。可視化ツール20は、作成済みの変換テーブルを読み込み、修正を加える機能も有している。その場合は、変換テーブ生成部22が変換テーブルを読み込み、内部データ変換テーブル23に保持する。GUI制御部21が保持された内部データ変換テーブル23を表示装置40へ反映させる。
コンバートツール10は、変換元GUIリソースデータ読み込み部11から変換元のGUIツール(図示しない)で作成されたGUIリソースデータを入力する。この変換元GUIリソースデータは、例えばデザイナツールで予め作成されるものである。変換元GUIリソースデータは、変換元のGUIオブジェクトとその属性、オブジェクトの配置情報等を含んでいる。変換元のGUIツールは、変換元GUIリソースデータを使って画面を表示するようになっている。
コンバートツール10は、予め可視化ツール20で作成される変換テーブルも入力するようになっている。変換テーブルは、変換元GUIツールと変換先GUIツールのGUIオブジェクト間の変換規則と、変換元GUIツールでのGUIオブジェクトに対する変換手続きを特定する情報を持つものである。変換テーブルは可視化ツール20で作成しておく。コンバートツール10では、読み込んだ変換元GUIリソースデータに対して、変換テーブル解釈部12、変換先GUIリソースデータ生成部13の順に、処理を実行する。内部データとして、変換元GUIリソースデータを一時的に保存して変換元GUIリソース保存データ14に持つ。コンバートの実行をコンバートツール10に通知する為に、開始ボタン15が設けられている。
処理の流れは、まず変換元GUIリソースデータ読み込み部11は、入力した変換元GUIリソースデータを一時的に保存データとして変換元GUIリソース保存データ14に保持する。次に、変換テーブル解釈部12は、入力した変換テーブルを解釈することにより、GUIオブジェクト間の変換規則と変換先のGUIオブジェクトに対する変換手続き特定化情報を得て、変換元GUIリソース保存データ14に保持している変換元GUIリソースデータに出現するGUIオブジェクトを抽出して、順に、GUIオブジェクトに対する変換手続きを特定する。この変換テーブル解釈部12での処理は、後で詳しく説明する。変換先GUIリソースデータ生成部13では、特定化された変換手続きに応じて、変換元GUIリソース保存データ14に保持している変換元GUIリソースデータに対して、変換処理を実行して、変換結果を変換先GUIリソースデータとして出力する。変換先GUIリソースデータは、変換先のGUIツール(図示しない)が扱えるデータ形式である。
(変換テーブルの一例)
次に、変換テーブルの一例について説明する。
図2は、変換テーブルの概要を表した模式図である。図2に示すように、変換テーブル24は、入力ノード、出力ノード、分岐ノードの3種類のノードから成る有向グラフで表すことができる。図2に示す例では、WindowAオブジェクト、ImageAオブジェクト、LineAオブジェクトに対応する3つの入力ノードと、WindowBオブジェクト、ImageBオブジェクト、ButtonBオブジェクト、LineBオブジェクトに対応する4つの出力ノードと、ImageAオブジェクトの属性がButtonかどうかで遷移先を分岐させる1つの分岐ノードから構成されている。図中の矢印は、遷移先を表し有向グラフのエッジに該当するとともに、変換規則を表わしている。したがって、WindowAオブジェクトはWindowBオブジェクトに変換され、LineAオブジェクトはLineBオブジェクトに変換される。図2に示す例では、ImageAオブジェクトには属性をつけることができるので、ImageAオブジェクトの属性に応じて変換規則が分岐する。ImageAオブジェクトの属性がButtonの場合には、ButtonBオブジェクトに変換され、ImageAオブジェクトの属性がButtonでない場合には、ImageBオブジェクトに変換されることになる。図中の点線は、入力ノードまたは出力ノードに対応するGUIオブジェクトを表している。
次に、変換処理の流れについて、説明する。図3は、変換テーブル解釈部12を中心に、変換処理の流れの概要を表したものである。変換元GUIリソースデータを変換元GUIリソースデータ読み込み部11により読み込み、一時的に保存データとして変換元GUIリソース保存データ14に保持する処理は、ここでは省略する。変換テーブル解釈部12は、変換元GUIリソース保存データ14に保持した変換元GUIリソースデータから、順にGUIオブジェクトを選択し、対応する入力ノードに処理を渡す。そして、変換テーブル解釈部12は、入力ノードの遷移先である出力ノードまたは分岐ノードに処理を渡す。出力ノードは変換処理へのリンクを持つ。最終的には、出力ノードに遷移し、そこで変換処理を特定し、変換先GUIリソースデータ生成部13の該当する変換処理を実行する。入力ノードの条件によって遷移先を切り替える場合には、分岐ノードを経由する。
図3に示す例では、まず保存されている変換元GUIリソースデータからWindowAオブジェクトが選択され(処理a1)、変換テーブル解釈部12によって変換処理を特定し(処理a2)、WindowBオブジェクトに変換する変換処理を実行し、変換先GUIリソースデータを生成する(処理a3)処理が流れる。次に、ImageAオブジェクト(大きな矩形)が選択され(処理b1)、変換テーブル解釈部12によって変換処理が解釈され(処理b2)、ImageAオブジェクトの属性がButtonでないと仮定して、変換処理を特定し(処理b3)、ImageBオブジェクトに変換する変換処理を実行し、変換先GUIリソースデータを生成する(処理b4)処理が流れる。更に、ImageAオブジェクト(小さな矩形)が選択され(処理c1)、変換テーブル解釈部12によって変換処理が解釈され(処理c2)、ImageAオブジェクトの属性がButtonであると仮定して、変換処理を特定し(処理c3)、ButtonBオブジェクトに変換する変換処理を実行し、変換先GUIリソースデータを生成する(処理c4)処理が進む。最後に、LineAオブジェクトが選択され(処理d1)、変換テーブル解釈部12によって変換処理を特定し(処理d2)、LineBオブジェクトに変換する変換処理を実行し、変換先GUIリソースデータを生成する(処理d3)処理が流れる。
(変換テーブルの類型)
次に、変換テーブル24の類型について説明する。本実施形態において、入力ノード、分岐ノード、出力ノードの遷移先は、いずれも分岐ノードか出力ノードである。但し、出力ノードは遷移先が無い場合がある。分岐ノードは不要であれば、存在しないこともある。図4は、変換テーブル24の類型を説明する図である。図4(a)は、変換元と変換先のGUIオブジェクトが1対1に対応する場合における変換テーブル24を表している。図4(b)は、分岐ノードから出力ノードへ遷移する場合における変換テーブル24を表している。図4(c)は、1つの出力ノードから他の出力ノードへ遷移する場合における変換テーブル24を表している。図4(d)は、出力ノードから分岐ノードへ遷移する場合における変換テーブル24を表している。図4(e)は、分岐ノードから分岐ノードへ遷移する場合における変換テーブル24を表している。
(変換テーブルのデータ型)
次に、変換テーブル24のデータ型について説明する。図5は、変換テーブル24のデータ型を詳しく説明した図である。
入力ノードの要素としては、次に処理するノードへの遷移先と、対応する変換元GUIオブジェクトの識別子が必要である。GUIオブジェクトの識別子としては、例えば、GUIオブジェクト名が好適である。
出力ノードの要素としては、次に処理するノードへの遷移先と、出力先となる出力処理モジュールの識別子が必要である。出力先となる出力処理モジュールの識別子としては、例えば、出力処理モジュール名が好適である。更に、要素として、対応するGUIオブジェクトが分かりやすいように、変換先GUIオブジェクト名を加えている。
分岐ノードの要素としては、分岐する遷移先のリスト、条件判断をする属性の識別子、条件のリストが必要である。属性の識別子としては、属性名が好適である。ここでは更に、分岐処理を実行する分岐処理モジュールをオプションで切り替えられるように分岐処理モジュールの識別子、条件判断にマッチしなかった場合のデフォルトの遷移先、条件判断が属性以外で行われることを考慮して、属性のタイプ、条件分岐の数を追加して、柔軟性や扱いやすさを考慮している。各ノードの要素は、例えば変換処理システムのユーザがテキストで入力することができる。
(変換テーブルの具体例)
図6は、図5のデータ型を使った変換テーブル24の具体例を表している。図6において、入力ノードでは、変換元のGUIオブジェクトとして、WindowA、RectangleA、LineAが存在し、WindowAの遷移先は出力ノードの出力処理モジュール1、RectangleAの遷移先は分岐ノードの分岐処理モジュール、LineAの遷移先は出力ノードの出力処理モジュールとなっている。
変換元GUIオブジェクトがWindowAの場合は、出力処理モジュール1で変換処理され、変換先GUIオブジェクトのWindowBに変換されるとともに、出力ノードでのリンクにより、出力処理モジュール2で変換処理され、変換先GUIオブジェクトのFormBに変換される。
変換元GUIオブジェクトがRectangleAの場合は、分岐処理モジュールでの変換処理となる。ここでは、分岐の条件として、属性、属性名fill、条件分岐の数が2、条件のリストは"none"または"_NONE_"であり、遷移先のリストとしてそれぞれの出力処理モジュールが特定されていることが分かる。したがって、fill属性が"none"または"_NONE_"の時、出力処理モジュール4で変換処理され、変換先GUIオブジェクトのRectangleB2に変換され、それ以外では出力処理モジュール3で変換処理され、変換先GUIオブジェクトのRectangleB1に変換される。
変換元GUIオブジェクトがLineAの場合は、出力処理モジュール5で変換処理され、変換先GUIオブジェクトのLineBに変換される。
(可視化ツール)
次に、可視化ツール20を用いた変換テーブル24の作成手法について説明する。図7は、本実施形態に係る可視化ツール20を用いて変換テーブル24を作成する様子を示す画面例である。
図7に示すように、入力ノード、分岐ノード、出力ノードを画面上に配置する。各ノードの位置関係は、Drag&Drop操作により、画面上で移動させることができる。ノードの変換テーブルの遷移先が矢印に対応しており、その矢印をマウスで遷移先のノードまで伸ばすことで、遷移先を決定できる。また、ノードの条件分岐の数やモジュール名といった入力する箇所はテキスト形式で入力する。ユーザが選択可能な要素は、プルダウンメニュー方式で選択内容の一覧を提示し、その中から指定させる。
本実施形態によれば、GUIのデザインを実機のGUIに変換する場合を仮定し、実機のGUIから直接、GUIオブジェクトの位置や大きさ、GUIオブジェクトの追加等を実施し、その修正内容をデザインにフィードバックする際にも、適用することができる。図8は、変換元のGUIオブジェクトへのフィードバックを説明する図である。
また、本実施形態によれば、変換元と変換先のGUIオブジェクトの変換規則を容易に把握することができる。そこで、変換規則に仕様変更があった場合に、変更箇所の発見のしやすさを、変換テーブルを使わずに直にプログラミングした場合とで比較する。
仮に、変更前の仕様は、変換元WindowAオブジェクトのcubic属性がtrueだったら変換先WindowB1オブジェクトに変換し、変換元WindowAオブジェクトのcubic属性がtrueでなくborder属性がnoneだった場合、変換先WindowB2オブジェクトに変換し、変換元WindowAオブジェクトのcubic属性がtrueでなくborder属性がnoneでない場合、変換先WindowB3オブジェクトに変換するものとする。図9(a)は、仕様を変更する前の変換規則によるGUIオブジェクトの変換例を模式的に示している。
仮に、変更後の仕様は、変換元WindowAオブジェクトのcubic属性がtrueだったら変換先WindowB1オブジェクトに変換し、変換元WindowAオブジェクトのcubic属性がtrueでなかったら変換先WindowB2オブジェクトに変換するものとする。図9(b)は、仕様を変更した後の変換規則によるGUIオブジェクトの変換例を模式的に示している。
このような場合に直に変換規則をプログラミングすると、図10(a)に示すようにネスト構造を持ったプログラムを書き換えることになり、間違えやすいし、変更箇所を特定することも難しい。図10(a)が仕様変更前の変換規則部分のコード例の一部で、図10(b)が仕様変更後の変換規則部分のコード例の一部である。下線部分が、ユーザが書き換えなければならない箇所になる。
一方、変換テーブルを導入し、GUIツールを使って可視化すると、全体の処理の流れが把握しやすくなり、間違えにくいし、変更箇所も特定しやすい。図11(a)は仕様変更前のGUIツールの画面例で、図11(b)は仕様変更後にユーザが修正したGUIツールの画面例である。本実施形態によれば、ユーザは、属性Aをチェックする分岐ノードの遷移先をDrag&Dropで変更し、要らなくなった分岐ノードと出力ノードをマウス等で選択し消去するだけでよい。図11(a)、(b)の破線箇所が、それぞれ修正箇所を表している。
変換テーブルのデータ構造は、GUIツールを使用することで自動的に書き換えられるが、図12(a)に仕様変更前の変換テーブル例の一部を、図12(b)に仕様変更後の変換テーブル例の一部を示す。id属性がBranch1の分岐ノードの先頭要素の遷移先が変更され、不要となったid属性がBranch2の分岐ノードとid属性がOutput3の出力ノードが削除されている。図12(a)、(b)の破線箇所が、それぞれ修正箇所を表している。
本実施形態によれば、デザインツールの画像オブジェクトの属性に、変換先がボタンや画像であることを追加しておくことで、変換テーブルで容易に対応できる。また、GUIオブジェクト名や属性名に仕様変更があった場合に、変換規則を変換テーブルにまとめていることから、修正箇所を特定しやすいものである。
なお、本発明は上記の実施形態のそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係るGUI変換システムの概略構成を示すブロック図である。 変換テーブルの概要を表した模式図である。 変換テーブルの変換処理の流れを示す説明図である。 変換テーブルの類型を説明する図である。 変換テーブルのデータ型を詳しく説明した図である。 詳細な変換テーブルの具体例を示した図である。 可視化ツールの画面例をしめした図である。 変換元のGUIオブジェクトへのフィードバックを説明する図である。 (a)は仕様変更前の変換規則によるGUIオブジェクトの変換例を模式的に示し、(b)は仕様変更後の変換規則によるGUIオブジェクトの変換例を模式的に示す図である。 (a)は仕様変更前の変換規則部分のコード例の一部を示し、(b)は仕様変更後の変換規則部分のコード例の一部を示す図である。 (a)は仕様変更前のGUIツールの画面例を示し、(b)は仕様変更後のGUIツールの画面例を示す図である。 (a)は仕様変更前の変換テーブル例を示し、(b)は仕様変更後の変換テーブル例を示す図である。
符号の説明
10・・・コンバートツール、11・・・変換元GUIリソースデータ読み込み部、
12・・・変換テーブル解釈部、13・・・変換先GUIリソースデータ生成部、
14・・・変換元GUIリソース保存データ、15・・・開始ボタン、
20・・・可視化ツール、21・・・GUI制御部、22・・・変換テーブ生成部、
30・・・入力装置、40・・・表示装置、100・・・GUIデータ変換システム。

Claims (8)

  1. 変換元のGUIオブジェクトから変換先のGUIオブジェクトへの変換で1対多の関係が起こりうるGUIリソースデータを変換するGUIデータ変換システムであって、
    変換元のGUIツールで作成されたGUIリソースデータを入力する変換元GUIリソースデータ読み込み部と、
    変換元GUIオブジェクトの変換先GUIオブジェクトへの変換規則及び変換手続きを特定する情報を含む変換テーブルを生成する変換テーブ生成部と、
    前記変換規則及び変換手続きを特定する情報を可視化するとともに、前記変換規則のデータ構造を視覚的に変更可能とするGUI制御部と、
    前記変換テーブ生成部で作成された前記変換テーブルを解釈して前記変換元GUIオブジェクトに対する変換処理を特定する変換テーブル解釈部と、
    前記変換元GUIリソースデータに対して前記特定された変換処理を施し、前記変換先GUIリソースデータとして書き出す変換先GUIリソースデータ生成部と、
    を備えることを特徴とするGUIデータ変換システム。
  2. 前記変換テーブル生成の際の内部データとして、内部変換テーブルを備えることを特徴とする請求項1記載のGUIデータ変換システム。
  3. 前記変換テーブルは、入力ノードと出力ノードと分岐ノードの3種類のノードを持つ有向グラフで表現されることを特徴とする請求項1記載のGUIデータ変換システム。
  4. 前記変換テーブルの入力ノードは処理するノードへの遷移先と対応する変換元GUIオブジェクトの識別子を要素として含み、出力ノードは次に処理するノードへの遷移先と出力先となる出力処理モジュールと対応する変換先GUIオブジェクトの識別子を要素として含み、分岐ノードは分岐する遷移先のリスト、条件判断をする属性の識別子、条件のリストを要素として含むことを特徴とする請求項3記載のGUIデータ変換システム。
  5. 前記変換テーブルは、前記GUI制御部によって、修正を加えることが可能であることを特徴とする請求項1記載のGUIデータ変換システム。
  6. 少なくともテキスト形式のデータを入力可能な入力装置及びGUIを表示する表示装置を備えることを特徴とする請求項1記載のGUIデータ変換システム。
  7. 前記GUIオブジェクトの位置や大きさの変更、GUIオブジェクトの追加を受付け、その変更及び追加の内容を前記変換元のGUIオブジェクトへフィードバックすることを可能することを特徴とする請求項1記載のGUIデータ変換システム。
  8. 変換元のGUIオブジェクトから変換先のGUIオブジェクトへの変換で1対多の関係が起こりうるGUIリソースデータを変換するGUIデータ変換システムにおけるGUIデータ変換方法であって、
    変換元のGUIツールで作成された変換元GUIリソースデータと可視化ツールで予め作成した変換元GUIオブジェクトの変換先GUIオブジェクトへの変換規則を含む変換テーブルを入力し、
    前記変換テーブルを解釈して前記変換元GUIオブジェクトに対する変換処理を特定し、
    前記変換元GUIリソースデータに対して前記特定された変換処理を施し、前記変換先GUIリソースデータとして書き出す、
    ことを特徴とするGUIデータ変換方法。
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