JP2010031749A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼室から排気通路に排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流するEGR装置を備えた内燃機関の制御装置において、EGR通路の異常を検出する際のEGRクーラの詰りの助長を抑制する。
【解決手段】EGR装置8のEGR通路81の異常検出条件が成立した後、所定の遅延時間DTが経過した時点、つまり、EGRクーラ83の上流側の排気マニホールド72内に残留しているEGRガスや添加燃料が新気にて掃気された状態となった時点で、EGR通路81の詰り量を検出してEGR通路81の異常を診断する。このように排気マニホールド72内が新気で掃気された後に、EGR通路81の異常検出を実行することで、異常検出時に、EGRクーラ83の内部に、未燃燃料成分を含むEGRガスや添加燃料が回り込むことを防止することができので、EGRクーラ83の詰りの助長を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼室から排気通路に排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流するEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置を備えた内燃機関の制御装置に関する。
自動車等に搭載される内燃機関(以下、エンジンともいう)には、燃焼室から排出される排気ガス中に含まれるNOx(窒素酸化物)を低減するために、EGR装置(排気ガス還流装置)が設けられている。EGR装置は、排気通路に排出される排気ガスの一部をEGR通路(排気ガス還流通路)を介して吸気通路に還流ガスとして再循環させ、混合気に混入させて燃焼温度を下げることによってNOxの発生を抑制している。
このようにして排気ガスを吸気通路に再循環(還流)させると、燃焼室内での混合気の着火性が低下し、エンジン出力の低下及びエンジン運転性の低下を招くので、吸気通路内に還流させる排気ガス(EGRガス)の流量をエンジンの運転状態に応じて調整する必要がある。そこで、この種のEGR装置においては、EGR通路にEGRバルブを設け、そのEGRバルブにより吸気通路に還流するEGRガス量を制御するようにしている。
また、EGR装置を備えたエンジンにおいては、エンジン燃焼室へのEGRガスの導入により新気量が低減するため、特にディーゼルエンジンにおいてスモークが発生しやすくなることが知られている。これに対応するために、EGR通路にEGRクーラを設け、EGR通路を通過する高温のEGRガスを冷却して体積を減少させることにより、新気量の増大を図りスモークの発生を抑制するようにしている。また、このようなEGR装置においては、EGR通路のEGRクーラをバイパスするバイパス通路を設けるとともに、それらEGR通路とバイパス通路とに流入するEGRガス量の割合を調整する切替制御バルブを設けている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2003−247459号公報 特開2006−299895号公報 特開2006−291921号公報
ところで、EGR装置を備えたエンジンにおいては、長期間にわたる使用により、EGRクーラの内部(熱交換部)に、EGRガス中に含まれる煤や未燃炭化水素(未燃HC)などが付着・堆積してEGRクーラに詰りが生じることがあり、このようなEGR通路の詰りを含むEGRシステムの異常を検出することが要求されている。
EGR通路の詰り検出(EGR通路の異常検出)は、例えば、車両減速時に切替制御バルブの制御によりEGRクーラ側のEGR通路を開に切り替えることによって実行されているが、減速直後でEGRガス残りがある状態のときにEGR通路を開くと、EGRガスに含まれる未燃燃料成分がEGRクーラの内部に回り込み、EGRクーラの詰りを助長する可能性がある。また、排気マニホールド内に燃料を添加する燃料添加弁を備えているエンジンにおいて、添加燃料が排気マニホールド内に存在する状態のときに、EGR通路の詰り検出を実施すべくEGR通路を開くと、同様にEGRクーラの詰りを助長する可能性がある。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、燃焼室から排気通路に排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流するEGR装置を備えた内燃機関の制御装置において、EGR通路の異常を検出する際のEGRクーラの詰りの助長を抑制することが可能な制御の実現を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、内燃機関の排気通路に排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流するEGR通路と、前記EGR通路に設けられ、前記排気通路から前記吸気通路に還流する排気ガスの量を調整するEGRバルブと、前記EGR通路に設けられたEGRクーラとを有するEGR装置を備えた内燃機関の制御装置を前提としており、このような内燃機関の制御装置において、前記EGR通路の開閉を制御する開閉手段と、前記EGR装置の異常を検出する異常検出手段とを備え、前記異常検出手段は、EGR通路の異常検出条件が成立した後、前記EGRクーラの上流側(EGRガス流れの上流側)の排気通路内が掃気された状態となったときに、前記開閉手段の制御により前記EGR通路を開いて当該EGR通路の異常検出を実行することを特徴としている。
また、同じ目的を達成するため、本発明は、内燃機関の排気通路に排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流するEGR通路と、前記EGR通路に設けられ、前記排気通路から前記吸気通路に還流する排気ガスの量を調整するEGRバルブと、前記EGR通路に設けられたEGRクーラと、前記EGRクーラをバイパスするバイパス通路と、前記EGR通路の開度とバイパス通路の開度とを調整する制御バルブとを備えたEGR装置と、前記EGR装置の異常を検出する異常検出手段とを備えており、前記異常検出手段は、EGR通路の異常検出条件が成立した後、前記EGRクーラの上流側(EGRガス流れの上流側)の排気通路内が掃気された状態となったときに、前記制御バルブの制御により前記EGRクーラ側のEGR通路を開いて当該EGR通路の異常検出を実行することを特徴としている。
本発明によれば、EGR通路の異常検出条件が成立した後に、直ぐにEGR通路の異常検出を実行するのではなく、EGRクーラの上流側の排気通路(具体的には、排気マニホールド(EGR通路の一部を含む場合もある))内に残存するEGRガスや添加燃料が新気にて掃気された後に、EGR通路を閉から開に切り替えて当該EGR通路の異常検出を実行するので、EGR通路の異常検出時に、EGRクーラの内部に未燃燃料成分を含むEGRガスや添加燃料が回り込むことを防止することができる。これによってEGRクーラの詰りの助長を抑制することができる。
本発明の具体的な構成として、EGR通路の異常検出条件が成立した後、EGRクーラの上流側の排気通路(具体的には、排気マニホールド(EGR通路の一部を含む場合もある))内に残存するEGRガスや添加燃料が新気にて掃気されるまでの時間を考慮し、その掃気に要する時間に相当する時間(遅延時間)が経過した時点で、EGR通路の異常検出を実行するという構成を挙げることができる。この場合、異常検出条件成立からの遅延時間は、例えば、EGRクーラ上流側の排気通路内の燃料成分濃度がEGRクーラの詰りを助長しないような濃度にまで低下する時間を実験・計算等によって取得しておき、その結果を基に経験的に求めた値(遅延時間)を設定すればよい。
また、他の構成として、EGR通路の異常検出条件が成立した後、EGRクーラの上流側の排気通路内が新気にて掃気されて、EGRクーラの上流側の排気通路(具体的には、例えば排気マニホールド)内の燃料成分の濃度が判定閾値以下に低下したときに、EGR通路の異常検出を実行するという構成を挙げることができる。この場合、燃料成分濃度に対する判定閾値については、例えば、EGR通路を通過するガスの燃料成分濃度とEGRクーラ内部の燃料成分付着量との関係を実験・計算等によって取得しておき、その関係に基づいてEGRクーラの詰りが助長されないような燃料成分濃度(許容値)を経験的に求めた値を上記判定閾値とすればよい。
本発明において、EGR通路の異常検出方法の具体的な構成として、EGR通路を開いた状態で、EGRバルブを開いた場合と閉じた場合との吸入空気量の変化量に基づいてEGR通路の詰り量を検出し、その検出結果からEGR通路の異常を判定するという構成を挙げることができる。
また、EGR通路の異常検出方法の他の具体的な構成として、EGR通路を開いた状態で、EGRバルブを開いた場合と閉じた場合との吸気マニホールド内の圧力変化量に基づいてEGR通路の詰り量を検出し、その検出結果からEGR通路の異常を判定するという構成を挙げることができる。
なお、本発明において、EGR通路の異常検出条件は、例えば、EGRシステムの異常検出条件の1つである「車両減速時」に加えて、EGR通路の異常検出に適した内燃機関の運転領域(燃焼状態が良好な運転状態)であることを条件とする。
ここで、本発明において、内燃機関の運転領域に応じて、EGR通路の異常検出またはバイパス通路の異常検出を選択的に実施するようにしてもよい。この構成について説明すると、まず、内燃機関の燃焼状態が悪い運転領域(例えば、内燃機関が高回転運転されている場合や、高地走行時において大気圧が低下する状況や環境温度が低い場合の運転状態)においては、EGRクーラの詰りやスモークなどが発生しやすくなるので、このような点を考慮して、内燃機関の燃焼状態が悪い運転領域では、EGR通路の異常検出は実施せずに、バイパス通路の異常検出を実施するようにしてもよい。この場合、バイパス通路の異常検出条件が成立したときに、バイパス通路を開いた状態で、EGRバルブを開いた場合と閉じた場合との吸入空気量の変化量、または、吸気マニホールド内の圧力変化量に基づいて当該バイパス通路の詰り量を検出し、その検出結果からバイパス通路の異常を判定する。
本発明によれば、EGR通路の異常検出条件が成立した後、EGRクーラの上流側の排気通路内が掃気された状態となったときにEGR通路の異常検出を実行するので、その異常検出時に、EGRクーラの内部にEGRガスや添加燃料が回り込むことを防止することができる。これによってEGRクーラの詰りの助長を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−エンジン−
本発明を適用するディーゼルエンジンの概略構成を図1を参照して説明する。
この例のディーゼルエンジン1(以下、「エンジン1」という)は、例えばコモンレール式筒内直噴4気筒エンジンであって、燃料供給系2、燃焼室3、吸気系6、及び、排気系7などを主要部として構成されている。
燃料供給系2は、サプライポンプ21、コモンレール22、インジェクタ(燃料噴射弁)23、遮断弁24、燃料添加弁25、燃圧制御弁26、燃料調量弁27、機関燃料通路28、及び、添加燃料通路29などを備えている。
サプライポンプ21は、燃料タンクから燃料を汲み上げ、この汲み上げた燃料を高圧にした後、機関燃料通路28を介してコモンレール22に供給する。コモンレール22は、サプライポンプ21から供給された高圧燃料を所定圧力に保持(蓄圧)する蓄圧室としての機能を有し、この蓄圧した燃料を各インジェクタ23に分配する。インジェクタ23は所定電圧が印加されたときに開弁して、燃焼室3内に燃料を噴射供給する電磁駆動式の開閉弁である。
また、サプライポンプ21は、燃料タンクから汲み上げた燃料の一部を、添加燃料通路29を介して燃料添加弁25に供給する。燃料添加弁25は、所定電圧が印加されたときに開弁して、排気系7の排気ポート71から後述する排気マニホールド72内に燃料を添加する電磁駆動式の開閉弁である。遮断弁24は、緊急時に添加燃料通路29を遮断して燃料供給を停止する。
吸気系6は、シリンダヘッドに形成された吸気ポートに接続される吸気マニホールド62を備え、この吸気マニホールド62に、吸気通路を構成する吸気管64が接続されている。また、吸気系6には、上流側から順にエアクリーナ65、エアフローメータ32、後述するインタークーラ61、スロットルバルブ63、吸気温センサ33、及び、吸気圧センサ34が配設されている。なお、吸気マニホールド62は吸気通路の一部を構成している。
排気系7は、シリンダヘッドに形成された排気ポート71に接続される排気マニホールド72を備え、この排気マニホールド72に、排気通路を構成する排気管73,74が接続されている。また、この排気通路には触媒装置4が配設されている。なお、排気マニホールド72は排気通路の一部を構成している。
触媒装置4は、NSR(NOx Storage Reduction)触媒41とDPNR(Diesel Particulate−NOx Reduction system)触媒42とを備えている。
NSR触媒41は、NOx吸蔵還元型触媒であって、例えば、アルミナ(Al23)を担体とし、この担体上に例えばカリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)のようなアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)のようなアルカリ土類、ランタン(La)、イットリウム(Y)のような希土類と、白金(Pt)のような貴金属とが担持された構成となっている。
NSR触媒41は、排気ガス中に多量の酸素が存在している状態においては、NOxを吸蔵し、排気ガスの酸素濃度が低くかつ還元成分(例えば燃料の未燃成分(HC))が多量に存在している状態においてはNOxをNO2もしくはNOに還元して放出する。このようにしてNO2やNOとして放出されたNOxは、排気ガス中のHCやCOと速やかに反応することによってさらに還元されてN2となる。また、HCやCOは、NO2やNOを還元することで、自身は酸化されてH2OやCO2となる。
DPNR触媒42は、例えば多孔質セラミック構造体にNOx吸蔵還元型触媒を担持させたものであり、排気ガス中のPM(Particulate Matter)は多孔質の壁を通過する際に捕集される。また、排気ガスの空燃比がリーンの場合、排気ガス中のNOxはNOx吸蔵還元型触媒に吸蔵され、空燃比がリッチになると吸蔵したNOxは還元・放出される。さらに、DPNR触媒42には、捕集したPMを酸化・燃焼する触媒(例えば白金等の貴金属を主成分とする酸化触媒)が担持されている。
エンジン1には、ターボチャージャ(過給機)5が設けられている。このターボチャージャ5は、タービンシャフト51を介して連結されたタービンホイール52及びコンプレ
ッサインペラ53を備えている。コンプレッサインペラ53は吸気管64内部に臨んで配置され、タービンホイール52は排気管73内部に臨んで配置されている。このようなターボチャージャ5は、タービンホイール52が受ける排気流(排気圧)を利用してコンプレッサインペラ53を回転させることにより吸入空気を過給する。この例のターボチャージャ5は、可変ノズル式ターボチャージャであって、タービンホイール52側に可変ノズルベーン機構54が設けられており、この可変ノズルベーン機構54の開度を調整することにより、エンジン1の過給圧を調整することができる。
吸気系6の吸気管64には、ターボチャージャ5での過給によって昇温した吸入空気を強制冷却するためのインタークーラ61が設けられている。このインタークーラ61の下流側にスロットルバルブ63が設けられている。スロットルバルブ63は、その開度を無段階に調整することが可能な電子制御式の開閉弁であり、所定の条件下において吸入空気の流路面積を絞り、この吸入空気の供給量を調整(低減)する機能を有している。
また、エンジン1にはEGR装置8が設けられている。EGR装置8は、排気の一部を適宜吸気系(吸気通路)6に還流させて燃焼室3へ再度供給することにより燃焼温度を低下させ、これによってNOx発生量を低減させる装置である。EGR装置8は、吸気系6の吸気マニホールド62と排気系7の排気マニホールド72とを接続するEGR通路81を備えている。このEGR通路81には、EGRバルブ82と、EGR通路81を通過(還流)するEGRガスを冷却するためのEGRクーラ83とが設けられており、EGRバルブ82の開度を調整することにより、排気系7から吸気系6に導入されるEGRガス量(排気還流量)を調整することができる。
さらに、EGR装置8には、EGRクーラ83をバイパスするバイパス通路84が設けられている。このバイパス通路84と上記EGR通路81との接続部(EGRガス流れの下流側の接続部)には、EGR通路81の開度とバイパス通路84の開度とを調整する切替制御バルブ85が設けられている。この切替制御バルブ85を制御することにより、EGRクーラ83に流入するEGRガス量とバイパス通路84に流入するEGRガス量との流量比を任意に調整することができる。また、切替制御バルブ85の制御により、EGR通路81を全開としバイパス通路84を全閉として、バイパス通路84を遮断してEGR通路81のみにEGRガスが流れる状態、バイパス通路84を全開とし、EGR通路81を全閉として、EGR通路81を遮断してバイパス通路84のみにEGRガスが流れる状態に設定することができる。このような切替制御バルブ85の制御は後述するECU(Electronic Control Unit)100にて実行される。
−センサ類−
エンジン1の各部位には、各種センサが取り付けられており、それぞれの部位の環境条件や、エンジン1の運転状態に関する信号を出力する。
例えば、エアフローメータ32は、吸気系6のスロットルバルブ63の上流側に配置され、吸入空気量に応じた検出信号を出力する。吸気温センサ33は、吸気マニホールド62に配置され、吸入空気の温度に応じた検出信号を出力する。吸気圧センサ34は、吸気マニホールド62に配置され、吸入空気圧力に応じた検出信号を出力する。
A/Fセンサ35は、排気系7の触媒装置4の下流側の排気管74に配置され、排気ガス中の酸素濃度(排気A/F)に応じた検出信号を出力する。排気温センサ36は、排気系7の触媒装置4の下流側の排気管74に配置され、排気ガスの温度(排気温度)に応じた検出信号を出力する。レール圧センサ37はコモンレール22内に蓄えられている燃料の圧力に応じた検出信号を出力する。
−ECU−
ECU100は、図2に示すように、CPU101、ROM102、RAM103及びバックアップRAM104などを備えている。
ROM102は、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPU101は、ROM102に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて各種の演算処理を実行する。また、RAM103は、CPU101での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM104は、例えばエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
以上のROM102、CPU101、RAM103及びバックアップRAM104は、バス107を介して互いに接続されるとともに、入力インターフェース105及び出力インターフェース106と接続されている。
入力インターフェース105には、エンジン1の冷却水温に応じた検出信号を出力する水温センサ31、エアフローメータ32、吸気温センサ33、吸気圧センサ34、A/Fセンサ35、排気温センサ36、レール圧センサ37、アクセルペダルの踏み込み量に応じた検出信号を出力するアクセル開度センサ38、及び、エンジン1の出力軸であるクランクシャフトの回転数(エンジン回転数)を検出するクランクポジションセンサ39などが接続されている。一方、出力インターフェース106には、インジェクタ23、遮断弁24、燃料添加弁25、可変ノズルベーン機構54、スロットルバルブ63、EGRバルブ82、及び、切替制御バルブ85などが接続されている。
そして、ECU100は、上記した各種センサの出力に基づいて、燃料噴射量制御などを含むエンジン1の各種制御を実行する。さらに、ECU100は下記のEGR装置8の異常検出処理を実行する。
なお、以上のECU100により実行されるプログラムによって本発明の内燃機関の制御装置が実現される。
−EGR装置の異常検出処理−
この例では、エンジン1の運転領域に応じてEGR通路81の異常検出とバイパス通路84の異常検出とを選択的に実行する。
まず、EGR通路81の異常検出(以下、EGR通路異常検出ともいう)について、図3及び図4を参照して説明する。
EGR通路異常検出は、エンジン1が回転しているときに、切替制御バルブ85をEGRクーラ83側(EGR通路81「開」側)に切り替えた状態で、EGRバルブ82を開閉することによって行う。具体的には、まずは図3(a)に示すように、EGRバルブ82を全開にした状態で、吸入空気量(新気量)GN1をエアフローメータ32の出力信号に基づいて計測する。次に、図3(b)に示すように、EGRバルブ82を全閉にした状態で、吸入空気量(新気量)GN2をエアフローメータ32の出力信号に基づいて計測する。
ここで、EGR通路81に詰りがなくて正常である場合、図3(a)の計測による吸入空気量GN1の方が小さくなる。すなわち、図3(a)の計測では、EGR通路81を通じてEGRガスが吸気マニホールド62に還流されるので、図3(b)の計測に対して吸入空気量(新気量)が少なくなり(GN1<GN2)、その両者間の吸入空気量差ΔGNa(ΔGNa=|GN1−GN2|)が大きくなる。これに対し、図4(EGRバルブ82は全開状態)に示すように、例えばEGRクーラ83に詰りが生じていると、その詰り量に応じてEGRガスの吸気マニホールド62への還流量が少なくなって、上記した吸入空気量差ΔGNaが小さくなる。さらにEGRクーラ83の詰りによってEGR通路81が完全に閉塞されると、吸入空気量差ΔGNaは殆ど無くなる(ΔGNa≒0)。
このように、バイパス通路84を遮断し、EGR通路81を開いた状態で、EGRバルブ82を全開にした場合と全閉にした場合との吸入空気量差ΔGNaからEGR通路81の詰り量を検出することができる。そして、その吸入空気量差ΔGNaを所定の判定閾値Thaと比較して、吸入空気量差ΔGNaが判定閾値Thaを超えている場合はEGR通路81は正常であると判定し、吸入空気量差ΔGNaが判定閾値Tha以下である場合はEGR通路81が異常であると判定することができる。なお、判定閾値Thaは、排気エミッション(PM・NOx)に関するOBD(On Board Diagnosis)規制値などを考慮して設定すればよい。
以上のEGR通路81の異常検出及び下記のバイパス通路84の異常検出を実施する際には、スロットルバルブ63のスロットル開度及び可変ノズルベーン機構54の開度は固定しておく。
また、バイパス通路84の異常検出(以下、バイパス通路異常検出ともいう)についても、同様にして、EGR通路81を遮断し、バイパス通路84を開いた状態で、EGRバルブ82を全開にした場合(吸入空気量GN3)と全閉にした場合(吸入空気量GN4)との吸入空気量差ΔGNb(ΔGNb=|GN3−GN4|)からバイパス通路84の詰り量を検出することができる。そして、その吸入空気量差ΔGNbを所定の判定閾値Thbと比較して、吸入空気量差ΔGNbが判定閾値Thbを超えている場合はバイパス通路84は正常であると判定し、吸入空気量差ΔGNbが判定閾値Thb以下である場合はバイパス通路84が異常であると判定することができる。
なお、このようなバイパス通路異常検出に用いる判定閾値Thbは、EGR通路異常検出の場合と同じであってもよいし、排気エミッション(PM・NOx)に関するOBD規制値などを考慮して個別に適合した値を設定してもよい。
次に、この例の異常判定処理の具体的な例について図5のフローチャート及び図6のタイミングチャートを参照して説明する。図5の処理ルーチンはECU100において所定時間(例えば数msec乃至数十msec程度)毎に繰り返して実行される。
まず、ステップST101において、EGR装置8(EGRシステム)の異常検出条件が成立したか否かを判定する。具体的には、車両減速時であるか否かを判定し、減速時であるときには異常検出条件が成立したと判断してステップST102に進む。ステップST101の判定結果が否定判定である場合はリターンする。ここで、この例では、図6に示すように、車両の減速開始と同時に、燃料添加弁25から排気マニホールド72内への燃料添加を停止する。また、車両の減速開始により異常検出条件が成立したときには、切替制御バルブ85を制御してEGR通路81を一旦全閉にする。
なお、ステップST101での判定条件つまり異常検出条件としては、例えば「エンジン1の暖機後」という条件も挙げることができる。
ステップST102では、異常検出条件が成立した時点から所定の遅延時間DTが経過した否かを判定し、その遅延時間DTが経過した時点(ステップST102の判定結果が肯定判定となった時点)でステップST103に進む。このステップST102の判定処理に用いる遅延時間DTは、異常検出条件が成立した時点でEGRクーラ83の上流側の排気マニホールド72(EGR通路81の一部を含む場合もある)内に残っているEGRガスや添加燃料が新気にて掃気されるのに必要な時間を考慮して設定する。具体的には、新気による掃気によって排気マニホールド72内の燃料成分濃度が許容値(EGRクーラ83の詰りの助長を抑制できる燃料成分濃度)以下にまで低下する時間を、予め実験・計算等によって採取しておき、その結果を基に適合した値(時間)を遅延時間DTとして設定する。この遅延時間DTはECU100のROM102内に記憶されている。
次に、ステップST103においては、EGR通路81の検出領域(以下、EGR通路検出領域ともいう)であるか否を判定し、その判定結果が肯定判定である場合はステップST104に進む。ステップST103の判定結果が否定判定である場合はステップST106に進む。
ここで、EGR通路検出領域について説明すると、例えばエンジン1が高回転運転されている場合や、高地走行時において大気圧が低下する状況や環境温度が低い場合などのエンジン1の燃焼状態が悪い運転領域では、EGRクーラ83の詰りやスモークなどが発生しやすくなるので、そのような運転領域ではEGR通路81の異常検出を実施せずに、それ以外の燃焼状態が良好な運転領域のときに、下記のEGR通路81の詰り量の検出と異常診断とを実施する。
具体的には、ステップST103の判定結果が肯定判定で、エンジン1の運転状態がEGR通路検出領域である場合、切替制御バルブ85の制御によりEGR通路81を開き(バイパス通路84は閉鎖)、EGR通路81を排気マニホールド72と吸気マニホールド62との間に接続する(ステップST104)。この状態で、図6に示すように、EGRバルブ82を一定時間だけ全開にして吸入空気量GN1を採取し、次いでEGRバルブ82を一定時間だけ全閉にして吸入空気量GN2を採取し、その全開時の吸入空気量GN1と全閉時の吸入空気量GN2との変化量(吸入空気量差ΔGNa[ΔGNa=|GN1−GN2|]:EGR通路81の詰り量に相当)を算出する。そして、このようにして算出した吸入空気量差ΔGNaを上記した判定閾値Thaと比較し、吸入空気量差ΔGNaが判定閾値Thaを超えている場合はEGR通路81は正常であると判定し、吸入空気量差ΔGNaが判定閾値Tha以下である場合はEGR通路81が異常であると判定する(ステップST105)。
一方、ステップST103の判定結果が否定判定である場合(EGR通路検出領域でない場合)はバイパス通路84の異常検出を行う。具体的には、切替制御バルブ85の制御によりバイパス通路84を開き(EGR通路81は閉鎖)、バイパス通路84を排気マニホールド72と吸気マニホールド62との間に接続する(ステップST106)。この状態で、EGRバルブ82を一定時間だけ全開にして吸入空気量GN3を採取し、次いでEGRバルブ82を一定時間だけ全閉にして吸入空気量GN4を採取し、その全開時の吸入空気量GN3と全閉時の吸入空気量GN4との変化量(吸入空気量差ΔGNb[ΔGNb=|GN3−GN4|]:バイパス通路84の詰り量に相当)を算出する。そして、このようにして算出した吸入空気量差ΔGNbを上記した判定閾値Thbと比較し、吸入空気量差ΔGNbが判定閾値Thbを超えている場合はバイパス通路84は正常であると判定し、吸入空気量差ΔGNbが判定閾値Thb以下である場合はバイパス通路84が異常であると判定する(ステップST107)。
以上のように、この例によれば、EGR装置8の異常検出条件が成立した後、所定の遅延時間DTが経過した時点、つまり、EGRクーラ83の上流側(ERGガス流れの上流側)の排気マニホールド72内に残留しているEGRガスや添加燃料が新気にて掃気された状態となった時点で、EGR通路81の詰り量を検出して、EGR通路81の異常を診断しているので、異常検出時に、EGRクーラ83の内部に未燃燃料成分を含むEGRガスや添加燃料が回り込むことを防止することができる。これによってEGRクーラ83の詰りの助長を抑制することができる。
なお、以上の例において、EGR装置8の異常検出条件が成立している状況で、EGRクーラ83側のEGR通路81の詰り量の検出(異常検出)を所定回数実施した後、切替制御バルブ85を切り替えて、バイパス通路84の詰り量の検出(異常検出)を所定回数実施するという処理により、EGR装置8の異常を検出するようにしてもよい。
−他の実施形態−
以上の例では、異常検出条件が成立した後、排気マニホールド72内のEGRガスや添加燃料が新気にて掃気されるのに必要な時間(遅延時間DT)が経過した時点で、EGR通路81の詰り検出(またはバイパス通路84の詰り検出)を実行しているが、これに限られることなく、例えば図6に示すように、異常検出条件が成立した後、排気マニホールド72内の燃料成分濃度が所定の判定閾値Nth以下に低下した時点でEGR通路81の詰り検出(またはバイパス通路84の詰り検出)を実行するようにしてもよい。
この場合、排気マニホールド72内の燃料成分の濃度に対する判定閾値Nthについては、例えば、EGR通路81を通過するガスの燃料成分濃度とEGRクーラ83内部の燃料成分付着量との関係を実験・計算等によって取得しておき、その関係に基づいてEGRクーラ83の詰りが助長されないような燃料成分濃度を経験的に求めた値を上記判定閾値Nthとすればよい。なお、排気マニホールド72内の燃料成分濃度は、A/Fセンサ35にて検出される酸素濃度に基づいて推定してもよいし、排気マニホールド72内の酸素濃度を検出するセンサを設けて、そのセンサ出力に基づいて燃料成分濃度を検出するようにしてもよい。
以上の例では、EGR装置8の異常検出を実行するに際して、EGRバルブ82を全開にしたときの吸入空気量と全閉にしたときの吸入空気量との変化量(吸入吸気量差)を計測してEGR通路81の詰り量(またはバイパス通路84の詰り量)を検出しているが、これに限られることなく、吸気マニホールド62内の圧力(以下、インマニ圧力ともいう)の変化量に基づいてEGR通路81の詰り量(またはバイパス通路84の詰り量)を検出するようにしてもよい。この点について説明する。
まず、例えば図3(EGR通路81が正常な場合)において、スロットルバルブ63のスロットル開度が一定(固定)であると、エンジン1の吸入行程におけるインマニ圧力(負圧)の絶対値は、EGRバルブ82を全開とした場合とEGRバルブ82を全閉とした場合とでは異なり、EGRバルブ82を全開とした場合の方が小さくなる。
すなわち、EGRバルブ82を全開とした場合(インマニ圧力PIN1)は、EGRバルブ82を全閉とした場合(インマニ圧力PIN2)に比べて、吸気マニホールド62内にEGRガスが還流する量に相当する分だけインマニ圧力が小さくなり(PIN1<PIN2)、その両者間のインマニ圧力の変化量ΔPIN(ΔPIN=|PIM1−PIM2|)は大きくなる。これに対し、図4に示すように、例えばEGRクーラ83に詰りが生じていると、その詰り量に応じて吸気マニホールド62へのEGRガスの還流量が少なくなって、上記したインマニ圧力の変化量ΔPINが小さくなる。さらにEGRクーラ83の詰りによりEGR通路81が完全に閉塞されると、吸入空気量差PINは殆ど無くなる(ΔPIN≒0)。
このように、バイパス通路84を遮断し、EGR通路81を開いた状態で、EGRバルブ82を全開にした場合と全閉にした場合とのインマニ圧力変化量ΔPINからEGR通路81の詰り量を検出することができる。従って、上記した吸入空気量差ΔGNaによる検出の場合と同様に、インマニ圧力変化量ΔPINを所定の判定閾値と比較して、インマニ圧力変化量ΔPINが判定閾値を超えている場合はEGR通路81は正常であると判定し、インマニ圧力変化量ΔPINが判定閾値以下である場合はEGR通路81が異常であると判定することができる。なお、インマニ圧力は、吸気マニホールド62に配置した吸気圧センサ34の出力信号に基づいて計測することができる。
また、バイパス通路84の異常検出についても、同様にしてEGR通路81を遮断し、バイパス通路84を開いた状態で、EGRバルブ82を全開にした場合と全閉にした場合とのインマニ圧力変化量ΔPINからバイパス通路84の詰り量を検出することができるので、その検出結果に基づいて、バイパス通路84が正常であるか、異常であるのかを判定することができる。
以上の例では、本発明の制御装置を筒内直噴4気筒ディーゼルエンジンに適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、例えば筒内直噴6気筒ディーゼルエンジンなどの他の任意の気筒数のディーゼルエンジンにも適用できる。また、筒内直噴ディーゼルエンジンに限られることなく、他のタイプのディーゼルエンジンの制御にも本発明を適用することは可能である。さらに、ディーゼルエンジンに限られることなく、ガソリンエンジンの制御にも本発明は適用可能である。
本発明を適用するディーゼルエンジンの一例を示す概略構成図である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 EGR通路の詰り量を検出する方法の概略説明図である。 図3の詰り量の検出方法において、EGRクーラに詰りが生じているときの吸入空気の流れを示す図である。 ECUにおいて実行する異常検出処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 ECUにおいて実行する異常検出処理のタイミングチャートである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 燃料供給系
23 インジェクタ
25 燃料添加弁
32 エアフローメータ
34 吸気圧センサ
35 A/Fセンサ
6 吸気系
62 吸気マニホールド
63 スロットルバルブ
7 排気系
72 排気マニホールド
8 EGR装置
81 EGR通路
82 EGRバルブ
83 EGRクーラ
84 バイパス通路
85 切替制御バルブ
100 ECU(制御装置)

Claims (8)

  1. 内燃機関の排気通路に排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流するEGR通路と、前記EGR通路に設けられ、前記排気通路から前記吸気通路に還流する排気ガスの量を調整するEGRバルブと、前記EGR通路に設けられたEGRクーラとを有するEGR装置を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記EGR通路の開閉を制御する開閉手段と、前記EGR装置の異常を検出する異常検出手段とを備え、前記異常検出手段は、EGR通路の異常検出条件が成立した後、前記EGRクーラの上流側の排気通路内が掃気された状態となったときに、前記開閉手段の制御により前記EGR通路を開いて当該EGR通路の異常検出を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 内燃機関の排気通路に排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流するEGR通路と、前記EGR通路に設けられ、前記排気通路から前記吸気通路に還流する排気ガスの量を調整するEGRバルブと、前記EGR通路に設けられたEGRクーラと、前記EGRクーラをバイパスするバイパス通路と、前記EGR通路の開度とバイパス通路の開度とを調整する制御バルブとを備えたEGR装置と、前記EGR装置の異常を検出する異常検出手段とを備え、
    前記異常検出手段は、EGR通路の異常検出条件が成立した後、前記EGRクーラの上流側の排気通路内が掃気された状態となったときに、前記制御バルブの制御により前記EGRクーラ側のEGR通路を開いて当該EGR通路の異常検出を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1または2記載の内燃機関の制御装置において、
    前記異常検出手段は、EGR通路の異常検出条件が成立した後、所定の遅延時間が経過したときに前記EGR通路の異常検出を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1または2記載の内燃機関の制御装置において、
    前記異常検出手段は、EGR通路の異常検出条件が成立した後、前記EGRクーラの上流側の排気通路内の燃料成分の濃度が判定閾値以下に低下したときに前記EGR通路の異常検出を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置において、
    前記異常検出手段は、前記EGR通路が開かれている状態のときに、前記EGRバルブを開いた場合と閉じた場合との吸入空気量の変化量に基づいて前記EGR通路の詰り量を検出し、その検出結果から当該EGR通路の異常を判定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置において、
    前記異常検出手段は、前記EGR通路が開かれている状態のときに、前記EGRバルブを開いた場合と閉じた場合との吸気マニホールド内の圧力変化量に基づいて前記EGR通路の詰り量を検出し、その検出結果から当該EGR通路の異常を判定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置において、
    前記異常検出手段は、前記内燃機関の運転領域に応じて、前記EGR通路の異常検出または前記バイパス通路の異常検出を選択的に実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  8. 請求項7記載の内燃機関の制御装置において、
    前記バイパス通路の異常検出を実行する場合、前記制御バルブの制御により前記バイパス通路を開いた状態で、前記EGRバルブを開いた場合と閉じた場合との吸入空気量の変化量、または、吸気マニホールド内の圧力変化量に基づいて、前記バイパス通路の詰り量を検出し、その検出結果から当該バイパス通路の異常を判定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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