JP2010031672A - スクロール型流体機械 - Google Patents
スクロール型流体機械 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010031672A JP2010031672A JP2008191979A JP2008191979A JP2010031672A JP 2010031672 A JP2010031672 A JP 2010031672A JP 2008191979 A JP2008191979 A JP 2008191979A JP 2008191979 A JP2008191979 A JP 2008191979A JP 2010031672 A JP2010031672 A JP 2010031672A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scroll
- movable scroll
- oil supply
- outer peripheral
- supply groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
【解決手段】可動スクロール(22)の外周側に形成され、圧縮室よりも低圧の潤滑油が供給される外周空間(44)と、固定スクロール(24)の鏡板面(28a)に形成され、外周空間からの潤滑油が供給されるとともに、可動スクロールがその公転旋回運動に伴い摺動する摺動面(46)と、摺動面に形成され、可動スクロールの公転旋回運動に伴い可動スクロールが間歇的に跨ぐ潤滑油の給油溝(50)とを備える。
【選択図】図2
Description
更に、請求項3記載の発明では、請求項2において、給油溝は、可動スクロールの公転旋回方向に沿って延設されることを特徴としている。
また、摺動面への給油溝の形成に伴い摺動面の面積が減少するため、これらにより、固定スクロールの鏡板面に対する可動スクロールの摺動摩擦抵抗を低減することができる。従って、スクロールユニットにおける動力ロスを低減することができ、ひいてはスクロール型流体機械の効率を向上することができる。
。これにより、可動スクロールの公転旋回運動に伴い、一端部から給油溝に送り込まれた潤滑油は他端部から給油溝外に順次送り込出され、給油溝における潤滑油の流れを促進することができる。従って、摺動面における潤滑性が向上するとともに、給油溝に滞留する潤滑油自体が可動スクロールの摺動摩擦抵抗となることを防止できるため、スクロールユニットにおける動力ロスを更に低減することができ、ひいてはスクロール型流体機械の効率を更に向上することができる。
図1は、本実施形態に係るスクロール型流体機械の一例として、密閉型スクロール圧縮機の縦断面図を示している。
この圧縮機1は冷凍空調機やヒートポンプ式給湯機などの冷凍回路に組み込まれ、当該回路は作動流体の一例である二酸化炭素冷媒(以下、冷媒と称する)が循環する経路を備え、圧縮機1は経路から冷媒を吸入し、圧縮して経路に向けて吐出する。
回転軸20は、その上端側がスクロールユニット14に、その下端側がポンプユニット18に連結されており、回転軸20が電動モータ16によって回転駆動されることにより、スクロールユニット14は、冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施する。
吸入室は、固定スクロール24の鏡板28に形成され、冷媒の吸入圧が作用し、一方、圧縮室は、固定スクロール24に対する可動スクロール22の公転旋回運動により、鏡板26,28の径方向中央部側に向けてその容積を減少させながら移動する。
これに対し固定スクロール24は、センターシェル4の内側に固定されるメインフレーム38に支持、固定されており、固定スクロール24の中央部分には圧縮室に連通可能な吐出孔40が穿設されている。
詳しくは、油路42を経た潤滑油は回転軸20の上端から回転軸20に沿って電動モータ16側に流下される一方、可動スクロール22の鏡板26の背面26bとメインフレーム38との間に形成される背圧室に供給され、背圧室から鏡板26の外周面とメインフレーム38との間の外周空間44を経た潤滑油は、鏡板面28aのうちの可動スクロール22が固定スクロール24に対し摺動する領域である摺動面46に供給される。
詳しくは、図2の固定スクロール24を摺動面46側からみた平面図に示されるように、給油溝50は、摺動面46のうちの可動スクロール22の摺動面積や可動スクロール22の摺動時間が摺動面46の他の領域と比べて比較的大きくなる領域Aに、例えば幅約2mm程度、深さ約1mm程度の円弧状長溝として形成されている。
以上のように、本実施形態では、摺動面46に、可動スクロール22の公転旋回運動に伴い可動スクロール22が間歇的に跨ぐ潤滑油の給油溝50を形成することにより、外周空間44から給油溝50に潤滑油を間歇的に送り込み、摺動面46へ潤滑油を積極的に供給することができるため、摺動面46における潤滑性が向上する。
しかも、給油溝50は、可動スクロール22が間歇的に跨ぐ際に、給油溝50の一端部50a、及び他端部50bが可動スクロール22側からみて順次露出する範囲に形成されるため、可動スクロール22の公転旋回運動に伴い、一端部50aから給油溝50に送り込まれた潤滑油は他端部50bから給油溝50外に順次送り込出され、給油溝50における潤滑油の流れを促進することができる。従って、摺動面46における潤滑性が向上するとともに、給油溝50に滞留する潤滑油自体が可動スクロール22の摺動摩擦抵抗となることを防止できる。
例えば、図5の固定スクロール24を摺動面46側からみた平面図に示されるように、
固定スクロール24の鏡板面28aには、給油溝50よりも可動スクロール22の外周側に外周空間44の圧力を上記背圧室の図示しない背圧調整弁を介して調整するための円周溝52が形成されている。円周溝52は、給油溝50と略同一の幅及び深さを有しており、一端部50a及び他端部50bは円周溝52に連通する範囲にまで形成されている。
図6及び7の可動スクロール22の公転旋回角ごとのスクロールユニット14の平面図に示されるように、この場合にも上記実施形態と同様に、給油溝50は、可動スクロール22が間歇的に跨ぐ際に、給油溝50の一端部50a、及び他端部50bが可動スクロール22側からみて順次露出する範囲に、可動スクロール22の公転旋回方向に沿って延設される。
最後に、上記実施形態及び変形例では、冷凍空調機やヒートポンプ式給湯機などの冷凍回路に組み込まれる二酸化炭素冷媒を使用した密閉型スクロール圧縮機について説明しているが、本発明はこれに限らず種々の作動流体を使用した、種々の分野における圧縮機または膨脹機等のスクロール型流体機械に適用可能である。
22 可動スクロール
24 固定スクロール
26 可動スクロールの鏡板
26a 可動スクロールの鏡板の鏡板面
28 固定スクロールの鏡板
28a 固定スクロールの鏡板の鏡板面
30 可動スクロールのラップ
32 固定スクロールのラップ
14 スクロールユニット
44 外周空間
46 摺動面
50 給油溝
50a 一端部
50b 他端部
52 円周溝
Claims (4)
- 各鏡板の各鏡板面に渦巻状のラップが対をなしてそれぞれ立設される固定スクロール及び可動スクロールから構成され、前記固定スクロールに対し前記可動スクロールが公転旋回運動することにより、前記各ラップ間に作動流体の圧縮室を形成し、該圧縮室が前記各鏡板の径方向中央部に向けてその容積を減少させながら移動するスクロールユニットと、
前記可動スクロールの外周側に形成され、前記圧縮室よりも低圧の潤滑油が供給される外周空間と、
前記固定スクロールの前記鏡板面に形成され、前記外周空間からの潤滑油が供給されるとともに、前記可動スクロールがその公転旋回運動に伴い摺動する摺動面と、
前記摺動面に形成され、前記可動スクロールの公転旋回運動に伴い該可動スクロールが間歇的に跨ぐ潤滑油の給油溝とを備えることを特徴とするスクロール型流体機械。 - 前記給油溝は、前記可動スクロールが間歇的に跨ぐ際に、前記給油溝の一端部、及び他端部が該可動スクロール側からみて順次露出する範囲に形成されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
- 前記給油溝は、前記可動スクロールの公転旋回方向に沿って延設されることを特徴とする請求項2に記載のスクロール型流体機械。
- 前記固定スクロールの前記鏡板面には、前記給油溝よりも前記可動スクロールの外周側に、前記外周空間の圧力を調整するための円周溝が形成され、
前記一端部及び前記他端部は円周溝に連通することを特徴とする請求項3に記載のスクロール型流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008191979A JP5270993B2 (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | スクロール型流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008191979A JP5270993B2 (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | スクロール型流体機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010031672A true JP2010031672A (ja) | 2010-02-12 |
JP5270993B2 JP5270993B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=41736445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008191979A Expired - Fee Related JP5270993B2 (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | スクロール型流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5270993B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114808145A (zh) * | 2022-05-05 | 2022-07-29 | 倪建刚 | 一种快速降温的单晶炉底盘及其使用方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62165589A (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-22 | Toshiba Corp | スクロ−ル形圧縮機 |
JP2005180320A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Hitachi Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2006152930A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Hitachi Home & Life Solutions Inc | スクロール圧縮機 |
-
2008
- 2008-07-25 JP JP2008191979A patent/JP5270993B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62165589A (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-22 | Toshiba Corp | スクロ−ル形圧縮機 |
JP2005180320A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Hitachi Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2006152930A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Hitachi Home & Life Solutions Inc | スクロール圧縮機 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114808145A (zh) * | 2022-05-05 | 2022-07-29 | 倪建刚 | 一种快速降温的单晶炉底盘及其使用方法 |
CN114808145B (zh) * | 2022-05-05 | 2024-04-12 | 倪建刚 | 一种快速降温的单晶炉底盘及其使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5270993B2 (ja) | 2013-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6302813B2 (ja) | スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 | |
US9115718B2 (en) | Compressor bearing and unloader assembly | |
WO2011019021A1 (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP6081577B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6554926B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP3724495B1 (ja) | 回転式流体機械 | |
JP2010007550A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP2012184709A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP5277283B2 (ja) | スクロール圧縮機およびそれを搭載した冷凍サイクル | |
JP5270993B2 (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP2009024664A (ja) | スクロール型流体機械 | |
CN114026328A (zh) | 涡旋压缩机及使用了该涡旋压缩机的空调机 | |
WO2015177851A1 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP5291423B2 (ja) | 流体機械 | |
JP2008267150A (ja) | 流体機械 | |
JP6289686B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2008267149A (ja) | 流体機械 | |
JP2005320928A (ja) | 回転式流体機械 | |
JP2010138749A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP2017015000A (ja) | スクロール型流体機械 | |
KR100830943B1 (ko) | 스크롤 압축기의 급유구조 | |
JP4407253B2 (ja) | スクロ−ル圧縮機 | |
JP2010038107A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP2008196370A (ja) | 流体機械 | |
JP2004100660A (ja) | スクロール圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120829 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130417 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130510 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |