JP2010030551A - バックル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗員の使用性及び着座感覚を良好にすることができると共に、車両走行時の振動などによりバックルが車体に対して振動することを抑制できる。
【解決手段】バックル装置10では、第1ステー20がスプリング42の付勢力によってブラケット16の第1ストッパ部16Cとの当接状態に保持されると共に、第2ステー28がスプリング42の付勢力によって第1ステー20の第2ストッパ部20Aとの当接状態に保持される。これにより、バックルの不要な振動を抑制できる。また、バックル34が起立状態に支持されるので、乗員の使用性を良好にすることができる。さらに、バックル34の乗員の尻部等が干渉した際には、バックル34が下側及び前後左右に退避するため、乗員の着座感覚を良好にすることができる。
【選択図】図2
【解決手段】バックル装置10では、第1ステー20がスプリング42の付勢力によってブラケット16の第1ストッパ部16Cとの当接状態に保持されると共に、第2ステー28がスプリング42の付勢力によって第1ステー20の第2ストッパ部20Aとの当接状態に保持される。これにより、バックルの不要な振動を抑制できる。また、バックル34が起立状態に支持されるので、乗員の使用性を良好にすることができる。さらに、バックル34の乗員の尻部等が干渉した際には、バックル34が下側及び前後左右に退避するため、乗員の着座感覚を良好にすることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両のシートベルト装置を構成するバックル装置に関する。
従来、バックル装置では、バックルがステー(例えば、金属製のもの)を介して車体に連結される構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献に示されたバックル装置では、バックル(10)の基端部に固定されたステー(11)が、別のステー(12)の一端側に回転可能に連結されており、ステー(12)の他端側は、車体の床部などに固定されるブラケット(18)に回転可能に連結されている。ブラケット(18)には、ステー(12)の回転(揺動)を制限するストッパ(46)が設けられており、ステー(12)はスプリング(36)の付勢力によってストッパ(46)との当接状態に保持される。また、バックル(10)に固定されたステー(11)とステー(12)との間には、スプリング(24)が掛け渡されている。
上記構成のバックル装置では、バックル(10)に乗員の尻部等が干渉した場合でも、バックル(10)が下方へ退避するため、乗員の着座感覚を良好にすることができる。
独国特許出願公開第10348348号明細書
ところで、上述の如きバックル装置では、例えばステー(11)、(12)の長さ寸法を長くして、これらのステー(11)、(12)を起立させることで、バックル(10)を車体床部(ブラケット18)から上方に離れた位置に支持することができる。このような構成にすることで、例えば、車体床部からの座面の高さが高い車両用シートの側方にバックル装置を配置させた場合でも、乗員が掴みやすい位置(座面の側方)にバックル(10)を自立させておくことができ、乗員の使用性を良好にすることができる。
しかしながら、上記構成のバックル装置では、バックル(10)に固定されたステー(11)がステー(12)に対して回転可能に連結されているため、上述の如き構成にした場合には、車両走行時の振動や慣性力などにより、バックル(10)が車体に対して大きく振動する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、乗員の使用性及び着座感覚を良好にすることができると共に、車両走行時の振動などによりバックルが車体に対して振動することを抑制できるバックル装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係るバックル装置は、車体または車両用シートに固定されると共に、第1ストッパ部が設けられたブラケットと、一端側が前記ブラケットに回転可能に連結され、前記ブラケットに対して一側及び他側へ揺動可能とされ、前記一側への揺動により前記第1ストッパ部に当接して前記一側への揺動を規制されると共に、他端側に第2ストッパ部が設けられた第1ステーと、一端側が前記第1ステーの他端側に回転可能に連結され、前記第1ステーに対して前記一側及び前記他側へ揺動可能とされ、前記他側への揺動により前記第2ストッパ部に当接して前記他側への揺動を規制される第2ステーと、前記第2ステーの他端側に取り付けられ、車両のシートベルト装置を構成するタングプレートが連結されるバックルと、前記第1ステーを前記第1ストッパ部との前記当接方向に付勢すると共に、前記第2ステーを前記第2ストッパ部との前記当接方向に付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載のバックル装置では、車体または車両用シートに固定されるブラケットに対して揺動可能に連結された第1ステーは、付勢手段の付勢力によってブラケットの第1ストッパ部に当接する。この状態では、第1ステーは、第1ストッパ部によってブラケットに対する一側(例えば、車体前側)への揺動を規制されると共に、付勢手段の付勢力によってブラケットに対する他側(例えば、車体後側)への揺動を抑制される。
また、第1ステーに対して揺動可能に連結された第2ステーは、付勢手段の付勢力によって第1ステーの第2ストッパ部に当接する。この状態では、第2ステーは、第2ストッパ部によって第1ステーに対する他側(例えば、車体後側)への揺動を規制されると共に、付勢手段の付勢力によって第1ステーに対する一側(例えば、車体前側)への揺動を抑制される。
これにより、第1ステー及び第2ステーの不要な揺動を抑制することができるため、第2ステーに取り付けられたバックルが、車両走行時の振動などにより車体に対して振動することを抑制できる。
しかも、バックルが第1ステー及び第2ステーを介してブラケットに連結されているため、例えば、ブラケットが車体の床部に固定される場合には、上記各当接状態において第1ステー及び第2ステーが車体床部に対し起立するように第1ストッパ部及び第2ストッパ部の配置を設定することにより、バックルを車体床部から上方に離れた位置に支持することができる。これにより、乗員がバックルを掴みやすい位置にバックルを自立させておくことができ、乗員の使用性を良好にすることができる。
さらに、乗員の尻部等がバックルに干渉した際には、第1ステーがブラケットに対して他側(例えば、車体後側)へ揺動するか、又は、第2ステーが第1ステーに対して一側(例えば、車体前側)へ揺動するか、或いは、その両方によってバックルを退避させることができる。これにより、乗員に違和感を与えることを抑制でき、乗員の着座感覚を良好にすることができる。
請求項2に記載の発明に係るバックル装置は、請求項1に記載のバックル装置において、前記第2ステーの前記第1ステーに対する揺動中心は、前記第1ステーが前記第1ストッパ部に当接し且つ前記第2ステーが前記第2ストッパ部に当接した状態で、前記第1ステーの前記ブラケットに対する揺動中心と前記バックルの先端部との間から外れて配置されることを特徴としている。
請求項2に記載のバックル装置では、第1ステーが第1ストッパ部に当接し且つ第2ステーが第2ストッパ部に当接した状態(すなわち通常の状態)で、第2ステーの第1ステーに対する揺動中心が、第1ステーのブラケットに対する揺動中心と、バックルの先端部との間から外れて配置される。このため、乗員の尻部等が、バックルの先端部におけるどの部位に干渉した場合でも、第1ステー及び第2ステーの少なくとも一方が揺動することにより、バックルを退避させることができる。したがって、乗員の着座感覚を一層良好にすることができる。
請求項3に記載の発明に係るバックル装置は、請求項1又は請求項2に記載のバックル装置において、前記第1ステーは、前記ブラケットに対する揺動中心の軸線方向に傾動可能に前記ブラケットに連結されると共に、前記付勢手段の付勢力によって前記傾動範囲の中間位置に保持されることを特徴としている。
請求項3に記載のバックル装置では、第1ステーは、ブラケットに対して揺動可能に連結されると共に、この揺動中心の軸線方向(すなわち第1ステーの揺動方向と交差する方向)へも傾動可能とされている。また、第1ステーは、付勢手段の付勢力によって、上記傾動範囲の中間位置に保持されている。このため、乗員の尻部等がバックルに干渉した際には、第1ステーの一側及び他側(例えば、車体の前側及び後側)への揺動のみならず、この揺動方向と交差する方向(例えば、車体の左右方向)への傾動によっても、バックルを退避させることができる。したがって、乗員の着座感覚を一層良好にすることができる。
請求項4に記載の発明に係るバックル装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のバックル装置において、前記第2ステーは、前記第1ステーに対する揺動中心の軸線方向に傾動可能に前記第1ステーに連結されると共に、前記付勢手段の付勢力によって前記傾動範囲の中間位置に保持されることを特徴としている。
請求項4に記載のバックル装置では、第2ステーは、第1ステーに対して揺動可能に連結されると共に、この揺動中心の軸線方向(すなわち第2ステーの揺動方向と交差する方向)へも傾動可能とされている。また、第2ステーは、付勢手段の付勢力によって、上記傾動範囲の中間位置に保持されている。このため、乗員の尻部等がバックルに干渉した際には、第2ステーの一側及び他側(例えば、車体の前側及び後側)への揺動のみならず、この揺動方向と交差する方向(例えば、車体の左右方向)への傾動によっても、バックルを退避させることができる。したがって、乗員の着座感覚を一層良好にすることができる。
以上説明したように、本発明に係るバックル装置では、乗員の使用性及び着座感覚を良好にすることができると共に、車両走行時の振動などによりバックルが車体に対して振動することを抑制できる。
図1には、本発明の実施形態に係るバックル装置10が適用された車両用シート12の側面図が示されている。また、図2〜図5には、このバックル装置10の側面図が示されている。さらに、図6〜図8には、このバックル装置10の正面図が示されている。なお、図中矢印FRはこのバックル装置10が搭載された車両の前方向を示し、矢印UPはこの車両の上方向を示し、矢印Wはこの車両の車幅方向を示している。
図1に示されるように、本バックル装置10は、車両用シート12の側方に配置されており、車体のフロアパネル14(床部)に固定されたブラケット16を備えている。図2〜図8に示されるように、ブラケット16は、金属板がL字状に屈曲されることで形成されたものであり、図示しないボルト及びナットによってフロアパネル14に締結された固定片16Aと、この固定片16Aから上側へ向けて延出された連結片16Bとを有している。
連結片16Bは、板厚方向が車幅方向に沿う状態で配置されており、その中央部には、貫通孔18(図6〜図8参照)が形成されている。この貫通孔18は、円形に形成されており、連結片16Bと第1ステー20とを連結するための第1連結軸22に対応している。
第1連結軸22は、円柱状に形成された軸本体22Aと、軸本体22Aの軸線方向両端部に設けられた円盤状の大径部22B、22C(図1及び図2では図示省略)とを備えており、軸線方向が車幅方向に沿う状態で配置されている。軸本体22Aは、連結片16Bの貫通孔18を貫通しており、大径部22Bによって抜止されている。
また、第1ステー20は、長尺な金属板によって構成されており、図6に示されるように、長手方向一端部(図6では下側の端部)には、貫通孔24(円孔)が形成されている。この貫通孔24には、第1連結軸22の軸本体22Aが貫通しており、大径部22Cによって抜止されている。これにより、第1ステー20と連結片16B(ブラケット16)とが第1連結軸22を介して回転可能に連結されており、第1ステー20は、ブラケット16に対して第1連結軸22周りに車体前側(一側)及び車体後側(他側)へ揺動可能とされている(図3〜図5参照)。
但し、図2〜図5に示されるように、連結片16Bの上端部には、上側へ向けて突出する第1ストッパ部16C(図6〜図8では図示省略)が設けられており、第1ステー20は、この第1ストッパ部16Cに当接することで、ブラケット16に対する車体前側への揺動を規制されるようになっている(図2図示状態)。
一方、図6に示されるように、第1ステー20の長手方向他端部(図6では上側の端部)には、貫通孔26(円孔)が形成されている。この貫通孔26は、第1ステー20と第2ステー28とを連結するための第2連結軸30に対応している。
第2連結軸30は、円柱状に形成された軸本体30Aと、軸本体30Aの軸線方向両端部に設けられた円盤状の大径部30B、30Cとを備えており、軸線方向が車幅方向に沿う状態で配置されている。軸本体30Aは、第1ステー20の貫通孔26を貫通しており、大径部30Bによって抜止されている。
また、第2ステー28は、図2〜図5に示されるように、円弧状に湾曲した長尺な金属板によって構成されており、図6に示されるように、第2ステー28の長手方向一端部(図6では下側の端部)には、貫通孔32(円孔)が形成されている。この貫通孔32には、第2連結軸30の軸本体30Aが貫通しており、大径部30Cによって抜止されている。これにより、第2ステー28と第1ステー20とが第2連結軸30を介して回転可能に連結されており、第2ステー28は、第1ステー20に対して第2連結軸30周りに車体前側(一側)及び車体後側(他側)へ揺動可能とされている(図3〜図5参照)。
但し、図2〜図5に示されるように、第1ステー20の長手方向他端部には、第1ステー20の幅方向一側へ突出する第2ストッパ部20A(図6〜図8では図示省略)が設けられており、第2ステー28は、この第2ストッパ部20Aに当接することで、第1ステー20に対する車体後側への揺動を規制されるようになっている(図2図示状態)。
第2ステー28の長手方向他端部(図1〜図8では上端部)には、バックル34が固定されている。バックル34は、車両のシートベルト装置36(図1参照。一部のみ図示)を構成する乗員拘束用のウエビング38に取り付けられたタングプレート40を連結するためのものであり、ブロック状に形成されている。バックル34の先端部34Aには、タングプレート40に設けられた係止片40Aを挿入するための挿入口(図示省略)が設けられている。
また、このバックル装置10は、付勢手段としてのスプリング42を備えている。スプリング42は、図9に示されるように、1本の針金状のバネ材によって構成されており、コイル状に形成された第1コイル部42Aと第2コイル部42Bとを備えている。
図6〜図8に示されるように、第1コイル部42Aは、第1ステー20の長手方向一端部とブラケット16の連結片16Bとの間に配置されており、軸心部を第1連結軸22が貫通している。また、第2コイル部42Bは、第1ステー20の長手方向他端部と第2ステー28の長手方向一端部との間に配置されており、軸心部を第2連結軸30が貫通している。
第1コイル部42Aの巻き方向一端部と、第2コイル部42Bの巻き方向一端部とは、真直な棒状に形成された連結部42Cによって連結されている。また、第1コイル部42Aの巻き方向他端部からは、略L字状に屈曲された引掛け部42Dが延出されており、この引掛け部42Dの先端側は、第1ステー20の車体後方側の端縁部に引っ掛けられている。これにより、第1ステー20は、車体前方側へ付勢されており、通常は第1ストッパ部16Cに当接した状態に保持されている(図2図示状態)。
また、第2コイル部42Bの巻き方向他端部からは、略L字状に屈曲された引掛け部42Eが延出されており、この引掛け部42Eの先端側は、第2ステー28の車体前方側の端縁部に引っ掛けられている。これにより、第2ステー28は、車体後方側へ付勢されており、通常は第2ストッパ部20Aに当接した状態に保持されている(図2図示状態)。
これにより、バックル34は、通常は車両用シート12のシートクッション12Aの座面13の側方に起立した状態に支持されている。この通常状態では、第2連結軸30の軸心(すなわち第2ステー28の第1ステー20に対する揺動中心)は、第1連結軸22の軸心(すなわち第1ステー20のブラケット16に対する揺動中心)と、バックル34の先端部34Aとの間から外れて配置される構成になっている。
換言すれば、上記通常状態において、第2連結軸30の軸心は、バックル34の先端部34A(図2では、バックル34を示す四角形の上辺)の車体前方側端部(一側端部)および第1連結軸22の軸心を通る仮想線Aと、バックル34の先端部34Aの車体後方側端部(他側端部)および第1連結軸22の軸心を通る仮想線Bとの間の領域から外れて配置される構成になっている。
なお、本実施形態では、図2に示されるように、第2連結軸30は、上記通常状態において、バックル34の先端部34Aの中央部と第1連結軸22の軸心とを結ぶ仮想線Sよりも車体後方側に配置される。
また、このバックル装置10では、図6〜図8に示されるように、第1ステー20の貫通孔24の内径寸法は、第1連結軸22の軸本体22Aの外径寸法よりも充分に大径に形成されている。このため、第1ステー20は、図7及び図8に示されるように、ブラケット16に対して第1連結軸22の軸線方向(車体左右方向)に傾動可能とされており、通常はスプリング42の第1コイル部42Aの付勢力によって第1連結軸22の大径部22Cに押し付けられることで、ブラケット16に対する傾動範囲の中間位置に保持されている(図6図示状態)。
また、第2ステー28の貫通孔32の内径寸法は、第2連結軸30の軸本体30Aの外径寸法よりも充分に大径に形成されている。このため、第2ステー28は、図7及び図8に示されるように、第1ステー20に対して第2連結軸30の軸線方向(車体左右方向)に傾動可能とされており、通常はスプリング42の第2コイル部42Bの付勢力によって第2連結軸30の大径部30Cに押し付けられることで、第1ステー20に対する傾動範囲の中間位置に保持されている(図6図示状態)。
次に、本実施形態の作用について説明する。
上記構成のバックル装置10では、フロアパネル14に固定されるブラケット16に対して揺動可能に連結された第1ステー20は、通常はスプリング42の付勢力によってブラケット16の第1ストッパ部16Cに当接している。この状態では、第1ステー20は、第1ストッパ部16Cによってブラケット16に対する車体前側への揺動を規制されると共に、スプリング42の付勢力によってブラケット16に対する車体後側への揺動を抑制されている。
また、第1ステー20に対して揺動可能に連結された第2ステー28は、通常はスプリング42の付勢力によって第1ステー20の第2ストッパ部20Aに当接している。この状態では、第2ステー28は、第2ストッパ部20Aによって第1ステー20に対する車体後側への揺動を規制されると共に、スプリング42の付勢力によって第1ステー20に対する車体前側への揺動を抑制されている。
これにより、第1ステー20及び第2ステー28の不要な揺動が抑制されるため、第2ステー28に取り付けられたバックル34が、車両走行時の振動などにより車体に対して振動することを抑制できる。
しかも、バックル34が第1ステー20及び第2ステー28を介してブラケット16に連結されており、通常は、図2に示されるように、第1ステー20及び第2ステー28がフロアパネル14に対して起立した状態に保持される。これにより、バックル34をフロアパネル14から上方に離れた位置に支持することができ、乗員がバックル34を掴みやすい位置にバックル34を自立させておくことができる。これにより、乗員の使用性を向上させることができる。
さらに、このバックル装置10では、乗員の尻部等がバックル34に干渉することなどにより、バックル34に対して下向きの荷重F1(図3参照)が入力されると第1ステー20がスプリング42の付勢力に抗してブラケット16に対し車体後側へ揺動すると共に、第2ステー28がスプリング42の付勢力に抗して第1ステー20に対し車体前側へ揺動する。これにより、バックル34が下側へと変位(退避)する。
また、バックル34に対して車体後向きの荷重F2(図4参照)が入力された際には、第1ステー20がスプリング42の付勢力に抗してブラケット16に対し車体後側へ揺動することで、バックル34が車体後方下側へと変位(退避)する。
また、バックル34に対して車体前向きの荷重F3(図5参照)が入力された際には、第2ステー28がスプリング42の付勢力に抗して第1ステー20に対し車体前側へ揺動することで、バックル34が車体前方下側へと変位(退避)する。
さらに、バックル34に対して車体左向きの荷重F4(図7参照)が入力された際には、第1ステー20がスプリング42の第1コイル部42Aの付勢力に抗してブラケット16に対し車体左側(図7では右側)へ傾動すると共に、第2ステー28がスプリング42の第2コイル部42Bの付勢力に抗して第1ステー20に対し車体左側へ傾動することで、バックル34が車体左側へと変位(退避)する。
また、バックル34に対して車体右向きの荷重F5(図8参照)が入力された際には、第1ステー20がスプリング42の第1コイル部42Aの付勢力に抗してブラケット16に対し車体右側(図8では左側)へ傾動すると共に、第2ステー28がスプリング42の第2コイル部42Bの付勢力に抗して第1ステー20に対し車体右側へ傾動することで、バックル34が車体右側へと変位(退避)する。
このように、このバックル装置10では、乗員の尻部等がバックル34に干渉した際には、バックル34が下側又は前後左右に退避するため、乗員に違和感を与えることを抑制できる。これにより、乗員の着座感覚を良好にすることができる。
しかも、このバックル装置10では、図2に示される通常状態(第1ステー20が第1ストッパ部16Cに当接し且つ第2ステー28が第2ストッパ部20Aに当接した状態)において、第2連結軸30の軸心がバックル34の先端部34Aと第1連結軸22の軸心との間から外れて配置される。このため、乗員の尻部等が、バックル34の先端部34Aのどの部位に干渉した場合でも、第1ステー20及び第2ステー28の少なくとも一方が車体前後方向に揺動することで、バックル34を退避させることができる。したがって、乗員に与える違和感を最小限にすることができ、これにより、乗員の着座感覚を一層良好にすることができる。
さらに、このバックル装置10では、図10に示されるように、車両用シート12のシートバック12Bが前倒しにされた際には、バックル34がシートバック12Bによって下側へ押されることで、第2ステー28がスプリング42の付勢力に抗して第1ステー20に対し車体前方下側へ揺動する。これにより、バックル34の下側への変位が許容され、シートバック12Bの前倒しが許容される(シートアレンジに対応することができる)。
また、シートバック12Bが図1に示される元の位置に戻されると、バックル34及び第2ステー28は、スプリング42の付勢力によって確実に元の位置(図1に示される位置)へと復帰する。
また、このバックル装置10では、図4に示されるように、バックル34を車体後方下側へと変位させることもできる。このため、例えば、シートクッション12Aが後端部周りに車体後方側へと跳ね上げられるタイプのものであっても、バックル装置10がシートクッション12の移動の邪魔にならないようにすることができ、様々なシートアレンジに対応することができる。
さらに、このバックル装置10では、1つのスプリング42によって第1ステー20と第2ステー28の両方を付勢することができるため、部品点数を少なくすることができると共に、生産管理を容易にすることができる。
なお、上記実施形態に係るバックル装置10では、図2に示される通常状態において、第2連結軸30が、バックル34の先端部34Aの中央部と第1連結軸22の軸心とを結ぶ仮想線Sよりも車体後方側に配置される構成にしたが、これに限らず、第2連結軸30の配置は車両の状況(シートアレンジやフロアパネルとの関係など)に応じて適宜変更することができる。例えば、図11に示されるバックル装置50のように、第2連結軸30が仮想線Sよりも車体前方側に配置される構成にしてもよい。
また、上記実施形態に係るバックル装置10では、第2ステー28が、円弧状に湾曲した長尺な板材によって構成された場合について説明したが、これに限らず、第2ステーの形状は車両の状況に応じて適宜変更することができる。例えば、図12に示されるように、第2ステー28が真直ぐな長尺板状に形成された構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態に係るバックル装置10では、ブラケット16の第1ストッパ部16Cが、連結片16Bから突出した突起状に形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、第1ステー20に突出部等を設け、この突出部等をブラケット16に当接させることで第1ステー20の揺動を規制する構成にしてもよい。この場合、ブラケット16において、上記突出部等が当接する部位が第1ストッパ部となる。この点は、第2ストッパ部20Aと第2ステー28との関係においても同様である。
また、上記実施形態に係るバックル装置10では、1つのスプリング42によって第1ステー20と第2ステー28の両方を付勢する構成にしたが、本発明はこれに限らず、スプリング42を第1ステー20用と第2ステー18用とに二分割してもよい。
また、上記実施形態に係るバックル装置10では、第1ステー20及び第2ステー28が車体前側及び車体後側へ揺動する構成としたが、本発明はこれに限らず、第1ステー20及び第2ステー28の揺動方向は車両の状況などに応じて適宜変更することができる。
また、上記実施形態に係るバックル装置10では、ブラケット16が車体のフロアパネル14に固定された構成にしたが、本発明はこれに限らず、ブラケット16が車両用シート12に固定された構成にしてもよい。
10 バックル装置
16 ブラケット
16C 第1ストッパ部
20 第1ステー
20A 第2ストッパ部
28 第2ステー
34 バックル
34A バックルの先端部
36 シートベルト装置
40 タングプレート
50 バックル装置
60 バックル装置
16 ブラケット
16C 第1ストッパ部
20 第1ステー
20A 第2ストッパ部
28 第2ステー
34 バックル
34A バックルの先端部
36 シートベルト装置
40 タングプレート
50 バックル装置
60 バックル装置
Claims (4)
- 車体または車両用シートに固定されると共に、第1ストッパ部が設けられたブラケットと、
一端側が前記ブラケットに回転可能に連結され、前記ブラケットに対して一側及び他側へ揺動可能とされ、前記一側への揺動により前記第1ストッパ部に当接して前記一側への揺動を規制されると共に、他端側に第2ストッパ部が設けられた第1ステーと、
一端側が前記第1ステーの他端側に回転可能に連結され、前記第1ステーに対して前記一側及び前記他側へ揺動可能とされ、前記他側への揺動により前記第2ストッパ部に当接して前記他側への揺動を規制される第2ステーと、
前記第2ステーの他端側に取り付けられ、車両のシートベルト装置を構成するタングプレートが連結されるバックルと、
前記第1ステーを前記第1ストッパ部との前記当接方向に付勢すると共に、前記第2ステーを前記第2ストッパ部との前記当接方向に付勢する付勢手段と、
を備えたバックル装置。 - 前記第2ステーの前記第1ステーに対する揺動中心は、前記第1ステーが前記第1ストッパ部に当接し且つ前記第2ステーが前記第2ストッパ部に当接した状態で、前記第1ステーの前記ブラケットに対する揺動中心と前記バックルの先端部との間から外れて配置されることを特徴とする請求項1に記載のバックル装置。
- 前記第1ステーは、前記ブラケットに対する揺動中心の軸線方向に傾動可能に前記ブラケットに連結されると共に、前記付勢手段の付勢力によって前記傾動範囲の中間位置に保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバックル装置。
- 前記第2ステーは、前記第1ステーに対する揺動中心の軸線方向に傾動可能に前記第1ステーに連結されると共に、前記付勢手段の付勢力によって前記傾動範囲の中間位置に保持されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のバックル装置。
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JP2008197427A JP2010030551A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | バックル装置 |
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JPH10278734A (ja) * | 1997-04-08 | 1998-10-20 | Ashimori Ind Co Ltd | シートベルト用バックル装置 |
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JPH0240658U (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-20 | ||
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