JP2010030093A - タイヤ成型装置及びこれを用いたタイヤの成型方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラミネーション方式で成型するトレッドを有するタイヤの成型において、トレッドの両端部が段状に形成されることによる製品不良の発生を防止する。
【解決手段】所定の厚さの複数のゴムシート4をタイヤ成型体上に層状に配置してグリーンタイヤ2を成型する。次に、図2Aに示すように、グリーンタイヤホルダで保持したグリーンタイヤ2を、タイヤ周方向に所定の回転速度で回転させ、続いて、図2Bに示すように、バフロール13をグリーンタイヤ2の最外周に位置するゴムシート4の端部に形成された複数の層状に配置されたゴムシートの端部に形成された段部に押し当て、グリーンタイヤ2のゴムシート4の端部に沿って移動させ、各ゴムシート4の段部を磨り潰して滑らかに整形していく(図2C、図2D参照)。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のゴムシートを、グリーンケースの外周に順次貼り付けて積層してトレッドを形成する、いわゆるラミネーション方式を採用したタイヤの成型装置及びこれを用いたタイヤの成型方法に関する。
一般に、タイヤを構成する部材の一つであるトレッドゴムは、例えば、加硫剤、充填剤及び老化防止剤等の薬品を混合して混練した天然又は合成ゴムを、トレッドゴムの断面形状を有する口金を備えた押出機を用いて、所望の形状に押し出して成型される。
しかしながら、建設車両や産業車両等に用いる大型又は超大型のタイヤの成型に使用されるトレッドゴムは、その形状が一般車両のタイヤに比して大きいから、押出機で押出成型する際に大きな押出圧力が必要であり、エネルギー効率が悪いため、トレッドゴムを成型するにあたって、より労力を軽減することが求められている。
そのため、厚さ1mmないし5mm程度のゴムシートを複数成型し、それを、例えばインナーライナーやカーカスプライ等から成るグリーンケースの外周に順次貼り付けて積層し、所望の断面形状のトレッドを形成する、いわゆるラミネーション方式による成型が行われている。
しかしながら、このラミネーション方式でトレッドを形成すると、トレッドのタイヤ幅方向両端部において、トレッドを形成する上記ゴムシート同士が不正確に積層され、トレッドの両端部が段状に形成されることがあり、その結果、製品の外観不良の発生や、その不正確に積層されたゴムシート端部間でのクラックを招くという問題がある。
この問題を解決するために、ラミネーション方式で成型したトレッドのタイヤ幅方向両端部、即ち上記段状に形成された部分をカバーシートで覆い隠すことが行われていた。
しかしながら、このカバーシートの使用は、カバーシート分の材料の増加により、材料コストの上昇を招くという問題がある。
この問題を解決するために、本出願人は先に、ラミネーション方式のトレッドを形成する複数のトレッド用ゴムシートのうち、トレッドの厚さ方向中間部に位置するゴムシート(中間層ゴムシート)と、最外層に位置するゴムシート(最外層ゴムシート)を、それぞれトレッド下半分と、上半分の両端部を完全に覆うことのできる幅に形成し、中間層ゴムシートでトレッド下半分の両端部を覆い、最外層ゴムシートでトレッド上半分の両端を覆って、カバーシートを不要とする建設車両または産業用タイヤの製造方法を提案した(特許文献1参照)。
しかしながら、この製造方法では、カバーシートは不要としているが、中間層ゴムシートと、最外層ゴムシートが他のトレッドを形成するゴムシートに比して幅広に形成され、その分ゴム材料の使用量が増加するため、材料コストについて、なお改善の余地がある。
特開2000−62043号公報
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、ラミネーション方式で成型するトレッドを有するタイヤの成型において、使用材料を増加させることなく、トレッドの両端部に形成された段状部が残留することを防止し、製品不良の発生を防止することである。
本発明は、所定ゲージに成型されたゴムシートをタイヤ成型体の外周に直接貼り付けることによってトレッドを形成するタイヤ成型装置であって、タイヤ成型体を回転自在に支持する支持体と、タイヤ成型体の外周に重ねて貼り付けた複数のゴムシートの幅方向両端部に形成された段状部を磨り潰す研磨手段と、前記研磨手段を回転する前記タイヤ成型体に貼り付けたトレッドの幅方向両端部に沿って移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、所定ゲージに成型されたゴムシートを、タイヤ成型体の外周に直接貼り付けることによってトレッドを形成するタイヤの成型方法であって、前記ゴムシートを貼り付けたタイヤ成型体を回転自在に支持する工程と、前記支持したタイヤ成型体を回転駆動する工程と、前記回転するタイヤ成型体の外周に重ねて貼り付けた複数のゴムシートの幅方向両端部に形成された段状部を磨り潰す工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ラミネーション方式で成型するトレッドを有するタイヤの成型において、使用材料を増加させることなく、トレッドの両端部に形成された段状部が残留することを防止することができ、コストの増大を抑制しつつ、製品不良の発生を防止することができる。
(第一の実施形態)
以下、本発明の第一の実施形態に係るタイヤ成型装置、及びこれを用いたタイヤ成型方法について、添付した図面を参照して説明する。
図1は、第一の実施形態に係るタイヤ成型装置の正面図である。
本タイヤ成型装置1は、タイヤ成型体、例えばグリーンタイヤ2をタイヤ周方向に回転自在に支持する図示しないタイヤ成型体の支持体であるグリーンタイヤホルダと、グリーンタイヤホルダに支持されたグリーンタイヤ2のトレッドの両端部の複数のゴムシートが重なって形成された段状部を磨り潰す研磨手段であるバフロール13で押圧するための押圧装置3とを有する。
即ち、本発明のタイヤ成型装置1は、グリーンタイヤ2の複数のゴムシートが不正確に積層されることにより段状に形成されたトレッドの両端部を、押圧装置3のバフロール13で押圧して、トレッドの段部を滑らかに整形する。
グリーンタイヤ2は、建設車両用バイアスタイヤのグリーンタイヤであって、そのトレッド5は、例えば、図示しないカレンダーの対を成すロール間で、所定ゲージに圧延されて送り出されたシート状ゴム(ゴムシート4)を、複数本の搬送ロール(図示せず)間を一定のテンション作用下で通過させた後に、インナーライナーやカーカスプライ等から成るグリーンケースに直接貼り付けることによって形成されている。
グリーンタイヤ2は、複数枚のゴムシート4を例えばグリーンタイヤ等のタイヤ成型体に積層することによりトレッド5が形成されており、図示していないが、このトレッド5のタイヤ幅方向両端部は、段状に形成されている。
なお、図1において、グリーンタイヤ2のみ断面図で表している。
押圧装置3は、床面に固定された2本の支柱6a,6bと、支柱6a,6bに支持された任意の形状の基台7と、基台7内部に収納され、伸縮自在に形成された2本の柱状体である昇降装置8a,8b(図中破線で表示)と、この昇降装置8a,8bの端部に固着された板状の昇降台9と、昇降台9の上面にグリーンタイヤ2の幅方向に摺動自在に設けられた摺動盤10と、摺動盤10の上面に鉛直方向に固着され、その略中央部で互いに対向する方向に屈折し、先端部が傾斜した支持アーム11と、支持アーム11の上記傾斜した先端部の側面に回転可能に取り付けられ、任意の駆動手段によって回転する回転軸12と、回転軸12の端部に固着され、回転軸12とともに回転する研磨手段であるバフロール13とから成っており、グリーンタイヤ2の幅方向中心線に対して左右対称に床面上に配置されている。
昇降装置8a,8b及び摺動盤10は、図示しない制御手段によって駆動制御され、支持アーム11,回転軸12,バフロール13は、昇降装置8a,8bが伸縮することで鉛直方向に、摺動盤10が摺動することでグリーンタイヤ2の幅方向に移動可能に構成されている。
昇降装置8a,8b及び摺動盤10を駆動制御する上記制御手段は、成型するグリーンタイヤ2の形状に基づいて昇降装置8a,8b及び摺動盤10を移動させる所定のプログラムを実行することで、バフロール13が研磨加工する特定のグリーンタイヤ2の形状に沿って移動する。
支持アーム11は、バフロール13の外周面がグリーンタイヤ2のトレッド5を形成している複数のゴムシート4の端部に接触するよう、先端部の鉛直方向に対する傾斜角が約15°となるように、グリーンタイヤの軸方向中心方向に向かって屈折して形成されており、これにより、回転軸12及びバフロール13は、この傾斜角に従ってグリーンタイヤ2の軸方向に対して15°傾斜するため(図中角度θで示す)、トレッド端部形状に適合してムラ無く研磨することができる。
バフロール13は、例えば布や皮、ゴム等からなる円盤状体であり、その円盤状体の中央部が回転軸12の一端に取り付けられている。グリーンタイヤ2のトレッド5を形成するゴムシート4の端部にバフロール13を押し当てるときは、予めバフロール13の外周に研磨剤を付着しておき、回転軸12を回転させてバフロール13を周方向に回転させ、ゴムシート4の端部に押圧することで、その端部を磨り潰す。
次に、以上で説明したタイヤ成型装置1を用いて、グリーンタイヤ2のトレッド5を形成するゴムシート4の端部を磨り潰す処理について説明する。
図2A〜2Dは、ゴムシート4の端部を磨り潰す手順に従った上記タイヤ成型装置1の各状態を概略的に示す正面図であり、図2Aは、成型したグリーンタイヤ2をグリーンタイヤホルダで保持した状態を、図2Bはグリーンタイヤホルダに保持されたグリーンタイヤ2に、バフロール13を押し当てた状態を、図2Cは、グリーンタイヤ2に押し当てた状態のバフロール13をトレッド5の外面に沿って移動させている状態を、更に、図2Dは、グリーンタイヤ2のトレッド5の磨り潰しを完了させた状態を示す。
なお、図中、グリーンタイヤ2のトレッド5を形成するゴムシート4の両端部のうち、一端の図示を省略し、それに伴って一方の押圧装置3の図示も省略する。
また、図示を省略する押圧装置3も、図示している一方の押圧装置3と同様の処理を実行する。
次に、上記図2A〜2Dに示す本実施形態におけるゴムシート4の端部の押圧手順を図3に示すフロー図に従って、本実施形態のタイヤ成型装置1を用いたタイヤの成型方法について説明する。
まず、所定の厚さ(1mmないし5mm程度)のゴムシート4を複数成型し、それを、例えばインナーライナーやカーカスプライ等から成るグリーンケースの外周に順次貼り付けて積層し、所望の断面形状のトレッド5を形成して、グリーンタイヤ2を成型する。即ち、いわゆるラミネーション方式でグリーンタイヤ2を成型する(S101)。
次に、図2Aに示すように、ラミネーション方式で成型したグリーンタイヤ2を、図示しないグリーンタイヤホルダで保持し(S102)、グリーンタイヤホルダで保持したグリーンタイヤ2を、タイヤ周方向に所定の回転速度でゆっくりと回転させ、他方、任意の駆動手段で回転軸12を駆動させて、バフロール13を回転させる(S103)。
続いて、図2Bに示すように、摺動盤10と、昇降装置8a,8bを図示しない制御手段により駆動させ、バフロール13をグリーンタイヤ2の最外周に位置するゴムシート4の端部に押し当てる(S104)。
最外周に位置するゴムシート4の端部にバフロール13を押し当て、ゴムシート4の端部を磨り潰して、グリーンタイヤ2の全周に渡って滑らかに整形した後、グリーンタイヤ2とバフロール13の回転を継続しながら摺動盤10と昇降装置8a,8bを駆動させ、バフロール13をグリーンタイヤ2のゴムシート4の端部に沿って移動させつつ、各ゴムシート4の段部を磨り潰して滑らかに整形していく(S105)(図2C参照)。
更に、バフロール13をグリーンタイヤ2の径方向中心に向けて移動させ、最内側に位置するゴムシート4の端部にバフロール13を押圧し、ゴムシート4の端部を磨り潰して整形したら(S106)(図2D参照)、即ち、全てのゴムシート4の端部を磨り潰して整形したら、グリーンタイヤ2及びバフロール13の回転を停止させ(S107)、バフロール13を所定の位置に移動させて終了する(S108)。
以上で説明したように、本タイヤ成型装置1は、ラミネーション方式で成型したグリーンタイヤ2のトレッド5の幅方向両端部に、バフロール13を押圧して、トレッド5を形成するゴムシート4の両端部を磨り潰して、トレッド5の段部を滑らかに整形することができるから、タイヤを成型するための材料を増加させることなく、シート性状を向上させて、トレッド5のタイヤ幅方向両端部が段状に形成されることを防止することができ、コストの増加を抑制しつつ、製品不良の発生を防止することができる。
(第二の実施形態)
以下に、本発明の第二の実施形態に係るタイヤ成型装置、及びこれを用いたタイヤ成型方法について、添付した図面を参照して説明する。
本実施形態に係るタイヤ成型装置は、第一の実施形態と同様に、ラミネーション方式で成型したグリーンタイヤのトレッドを形成するゴムシートのタイヤ幅方向両端部をバフロールで押圧して、トレッドの段部を滑らかに整形する。
ところで、建設車両用バイアスタイヤと建設車両用ラジアルタイヤでは、成型時のグリーンケースの形状が異なるため、図1に示したバフロール13でゴムシート4の両端部を押圧する際のバフロール13の適正な傾斜角度が異なる。即ち、建設車両用バイアスタイヤ成型時のバフロールの適正な傾斜角度は、第一の実施形態において示したように、グリーンタイヤの軸方向に対して約15°であるが、建設車両用ラジアルタイヤ成型時のバフロール13の適正な傾斜角度は、グリーンタイヤの軸方向に対して約45°である。
上記適正な傾斜角度に設定されていないバフロール13でゴムシート4の両端部を押圧しても、トレッド5の両端部の磨り潰しの効果が得られず、また、各ゴムシート4間、及びゴムシート4とグリーンケース間の圧着不足、ゴムシート4の破断や浮き、エアの包み込みによる製品不良が発生する。
第一の実施形態に係るタイヤ成型装置1では、バフロール13の傾斜角度は支持アーム11により固定されているから、建設車両用バイアスタイヤと建設車両用ラジアルタイヤとを成型するときは、それぞれの成型装置、即ち建設車両用バイアスタイヤの成型装置と、建設車両用ラジアルタイヤの成型装置とを用意する必要があり、それぞれのタイヤ成型装置を共有することができず、設備コストが掛かり、生産性向上を阻害する要因となる。
そこで、第二の実施形態に係るタイヤ成型装置では、バフロールの傾斜角度を変更できるようにして、建設車両用バイアスタイヤの成型装置と建設車両用ラジアルタイヤの成型装置とをそれぞれ用意することを不要にして、設備コストを削減すると共に、上記両タイヤの成型装置を共有化することにより、生産性を向上させる。
図4は、第二の実施形態に係るタイヤ成型装置の正面図である。
本タイヤ成型装置30は、第一の実施形態に係るタイヤ成型装置1と同様、グリーンタイヤ31をタイヤ周方向に回転自在に支持する図示しないグリーンタイヤホルダと、グリーンタイヤホルダに支持されたグリーンタイヤ31の上記トレッドの両端部にロールを押し付ける押圧装置32とを有する。
グリーンタイヤ31は、建設車両用ラジアルタイヤのグリーンタイヤであって、ゴムシート14をグリーンケースに直接貼り付けることによってトレッド15が形成されている。
既に説明したように、このグリーンタイヤ31は、複数枚のゴムシート14をグリーンケースに積層することにより、図示していないが、トレッド15のタイヤ幅方向両端部が段状に形成されている。
なお、図4において、グリーンタイヤ31のみ断面図で表している。
押圧装置32は、床面に固定された2本の支柱16a,16bと、支柱16a,16bに支持された基台17と、基台17内部に収納され、伸縮自在に形成された2本の柱状体である昇降装置18a,18b(図中破線で表示)と、この昇降装置18a,18bの端部に固着された板状の昇降台19と、昇降台19の上面にグリーンタイヤ31の幅方向に摺動自在に設けられた摺動盤20と、後端部が摺動盤20の上面に固着され、先端部に回動軸29が回動自在に取り付けられた支柱28と、摺動盤20の上面に取り付けられ、後述するエアシリンダ25の一端部を回動可能に支持するエアシリンダ支持部24と、エアシリンダ25に空気圧を加えることで摺動するピストン26と、一端がピストン26に回動可能に接続され、他端が回動軸29と固着した回動アーム27と、回動軸29に固着した後述するバフロール23を支持する支持アーム21と、支持アーム21の側部に回転可能に取り付けられ、任意の駆動手段によって回転する回転軸22と、回転軸22の端部に固着され、回転軸22とともに回転する研磨手段であるバフロール23とから成っており、グリーンタイヤ2の幅方向中心線に対して左右対称に床面上に配置されている。
昇降装置18a,18b及び摺動盤20は、図示しない制御手段によって駆動制御され、支持アーム21,回転軸22,バフロール23は、昇降装置18a,18bが伸縮することで鉛直方向に、摺動盤20が摺動することでグリーンタイヤ2の幅方向に移動可能に構成されている。
エアシリンダ25は、図示しない給気手段が接続されており、この給気手段からシリンダ内にエアを供給することで、図示の状態からピストン26を摺動させ、このピストン26と接続した回動アーム27の後端を、回動軸29を中心に弧を描くように移動させる。
回動アーム27は、全体として略カギ型状を成しており、ピストン26と回動可能に接続した後端部を、ピストン26によって回動軸29を中心にグリーンタイヤ31の幅方向中央側に押すことで、先端部と固着した回動軸29が回動し、それに伴って回動軸29と固着した支持アーム21の傾斜角度が変更する。
即ち、エアシリンダ25、ピストン26、回動アーム27、及び回動軸29は、支持アーム21の傾斜角度を変更する角度変更手段を構成している。
また、上記エアシリンダ25に接続された給気手段は、図示しない制御手段によって制御されており、この制御手段は、給気手段が供給するエアの量を調節することで、上記支持アーム21の傾斜角度を所定の角度、即ち、本実施形態では、建設車両用ラジアルタイヤ成型時のバフロール23の適正な傾斜角度である45°に設定することができる。つまり、この支持アーム21の傾斜角度を45°変更することによって、図中θ’で示しているバフロール23のグリーンタイヤ軸方向に対する傾斜角度も45°に設定することができる。
なお、図示のエアシリンダ25は、給気されていない状態であり、また、図示のバフロール23の傾斜角度(θ’)は、建設車両用バイアスタイヤ成型時のバフロール23の適正な傾斜角度である15°に設定されている。
バフロール13は、第一の実施形態と同様、例えば布や皮、ゴム等からなる円盤状体であり、その円盤状体の中央部が回転軸22の一端に取り付けられている。グリーンタイヤ31のトレッド15を形成するゴムシート14の端部にバフロール23を押し当てるときは、予めバフロール23の外周に研磨剤を付けておき、回転軸22を回転させてバフロール23を周方向に回転させ、トレッド15を磨り潰すように、ゴムシート14の端部に押圧する。
図5A〜5Dは、ゴムシート14の端部を磨り潰す手順に従った上記タイヤ成型装置30の各状態を概略的に示す正面図であり、図5Aは、成型したグリーンタイヤ2をグリーンタイヤホルダで保持した状態を、図5Bは押圧装置32のバフロール23の傾斜角度を変更した状態を、図5Cはグリーンタイヤホルダに保持されたグリーンタイヤ31に、バフロール23を押し当てた状態を、更に、図5Dは、グリーンタイヤ31のトレッド15の磨り潰しを完了させた状態を示す。
なお、図中、グリーンタイヤ31のトレッド15を形成するゴムシート14の両端部のうち、一端の図示を省略し、それに伴って一方の押圧装置32の図示も省略する。
また、図示を省略する押圧装置32も、図示している一方の押圧装置32と同様の処理を実行する。
次に、上記図5A〜5Dに示す第二の実施形態におけるゴムシート14の端部の押圧手順と図6に示すフロー図に従って、第二の実施形態のタイヤ成型装置1を用いたタイヤの成型方法について説明する。
まず、第一の実施形態と同様に、所定の厚さ(1mmないし5mm程度)のゴムシート14を複数成型し、それを、例えばインナーライナーやカーカスプライ等から成るグリーンケースの外周に順次貼り付けて積層し、所望の断面形状のトレッドを形成して、グリーンタイヤ31を成型する。即ち、いわゆるラミネーション方式でグリーンタイヤ31を成型する(S201)。
次に、図5Aに示すように、ラミネーション方式で成型したグリーンタイヤ31を、図示しないグリーンタイヤホルダで保持し(S202)、グリーンタイヤホルダで保持したグリーンタイヤ31を、タイヤ周方向に所定の回転速度でゆっくり回転させ、他方、回転軸22を駆動させて、バフロール23を回転させる(S203)。
続いて、図示しない給気手段で、エアシリンダ25にエアを供給し、ピストン26を稼動させて回動アーム27、回動軸29、及び支持アーム21を介し、バフロール23の傾斜角度を所定の角度、即ち本実施形態では45°に変更する(S204)(図5B参照)。
バフロール23の傾斜角度(θ’)が変更された後、図5Cに示すように、摺動盤20と、昇降装置18a,18bを図示しない制御手段により駆動させ、バフロール23をグリーンタイヤ2の最外周に位置するゴムシート14の端部に押し当てて(S205)、ゴムシート14の端部を磨り潰す。
最外周に位置するゴムシート14の端部を磨り潰して滑らかに整形した後、グリーンタイヤ31とバフロール23の回転を継続しながら摺動盤20と昇降装置18a,18bを駆動させ、バフロール23をグリーンタイヤ31のゴムシート14の端部に沿って移動させつつ、各ゴムシート14の端部を磨り潰して、同様に整形していく(S206)。
更に、バフロール23をグリーンタイヤ31の径方向中心に向けて移動させ、最内側に位置するゴムシート14の端部にバフロール23を押圧し、ゴムシート14の端部を磨り潰して整形したら(S207)(図5D参照)、即ち、全てのゴムシート14の端部を磨り潰して滑らかに整形したら、グリーンタイヤ31及びバフロール23の回転を停止させ(S208)、バフロール23を所定の位置に移動させて終了する(S209)。
以上で説明したように、本タイヤ成型装置30は、建設車両用バイアスタイヤや建設車両用ラジアルタイヤ等のタイヤの種類に応じて、バフロール23の傾斜角度を変更し、ラミネーション方式で成型したグリーンタイヤ31のトレッド15を形成するゴムシート14の両端部をバフロール23で磨り潰して滑らかに整形することができる。そのため、建設車両用バイアスタイヤの成型装置と建設車両用ラジアルタイヤの成型装置とをそれぞれ用意することを不要にして、設備コストを削減することができる。また、これと共に、第一の実施形態と同様、タイヤを成型するための材料を増加させることなく、シート性状を向上させて、トレッド15のタイヤ幅方向両端部が段状に形成されることを防止することができるため、コストの増加を抑制しつつ、製品不良の発生を防止することができる。
また、本タイヤ成型装置30は、上記両タイヤの成型装置を共有化することができるから、生産性を向上させることができる。なお、本タイヤ成型装置30を用いて両タイヤを成型すると、上記両タイヤ成型装置をそれぞれ用いて、上記両タイヤを成型する場合に比して、10%程度の生産効率の上昇が見込める。
本実施形態においては、回動アーム27を駆動させるために、エアシリンダ25、ピストン26を用いているが、これに限らず、油圧シリンダやねじ駆動機構など、回動アーム27の位置を調節することができる機構であればよい。
第一の実施形態に係るタイヤ成型装置の正面図である。 ゴムシートの端部を磨り潰す手順に従ったタイヤ成型装置の各状態を概略的に示す正面図である。 タイヤ成型装置を用いたタイヤの製造フローを示す図である。 第二の実施形態に係るタイヤ成型装置の正面図である。 ゴムシートの端部を磨り潰す手順に従ったタイヤ成型装置の各状態を概略的に示す正面図である。 タイヤ成型装置を用いたタイヤの製造フローを示す図である。
符号の説明
1,30・・・タイヤ成型装置、2,31・・・グリーンタイヤ、3,32・・・押圧装置、4,14・・・ゴムシート、5,15・・・トレッド、6a,6b,16a,16b・・・支柱、7,17・・・基台、8a,8b,18a,18b・・・昇降装置、9,19・・・昇降台、10,20・・・摺動盤、11,21・・・支持アーム、12,22・・・回転軸、13,23・・・バフロール、24・・・エアシリンダ支持部、25・・・エアシリンダ、26・・・ピストン、27・・・回動アーム、28・・・支柱、29・・・回動部。

Claims (6)

  1. 所定ゲージに成型されたゴムシートをタイヤ成型体の外周に直接貼り付けることによってトレッドを形成するタイヤ成型装置であって、
    タイヤ成型体を回転自在に支持する支持体と、タイヤ成型体の外周に重ねて貼り付けた複数のゴムシートの幅方向両端部に形成された段状部を磨り潰す研磨手段と、前記研磨手段を回転する前記タイヤ成型体に貼り付けたトレッドの幅方向両端部に沿って移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とするタイヤ成型装置。
  2. 請求項1に記載されたタイヤ成型装置において、
    前記研磨手段は、前記タイヤ成型体の両側部近傍に配置され回転軸に支持された一対のバフロールであり、
    前記一対のバフロールは、前記トレッドの幅方向両端部に沿って互いに接近・離隔可能且つ鉛直方向に移動可能に構成されていることを特徴とするタイヤ成型装置。
  3. 請求項2に記載されたタイヤ成型装置において、
    前記研磨手段は、前記タイヤ成型体の軸方向に対する前記バフロールの回転軸の角度を、磨り潰し加工する前記トレッドの幅方向両端部の形状に合わせて変更する角度変更手段を備えたことを特徴とするタイヤ成型装置。
  4. 所定ゲージに成型されたゴムシートを、タイヤ成型体の外周に直接貼り付けることによってトレッドを形成するタイヤの成型方法であって、
    前記ゴムシートを貼り付けたタイヤ成型体を回転自在に支持する工程と、
    前記支持したタイヤ成型体を回転駆動する工程と、
    前記回転するタイヤ成型体の外周に重ねて貼り付けた複数のゴムシートの幅方向両端部に形成された段状部を磨り潰す工程と、を有することを特徴とするタイヤの成型方法。
  5. 請求項4に記載されたタイヤの成型方法において、
    回転するバフロールを前記タイヤ成型体に貼り付けたトレッドの幅方向両端部に沿って互いに接近・離隔且つ鉛直方向に移動させる工程と、
    回転駆動されるタイヤ成型体の前記段状部に前記バフロールを押圧して磨り潰す工程を有することを特徴とするタイヤの成型方法。
  6. 請求項5または6に記載されたタイヤ成型方法において、
    前記タイヤ成型体の軸方向に対する前記バフロールの回転軸の角度を、磨り潰し加工する前記トレッドの幅方向両端部の形状に合わせて変更する工程を有することを特徴とするタイヤの成型方法。
JP2008193293A 2008-07-28 2008-07-28 タイヤ成型装置及びこれを用いたタイヤの成型方法 Pending JP2010030093A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011224836A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Bridgestone Corp タイヤ成型装置および成型方法

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JP2011224836A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Bridgestone Corp タイヤ成型装置および成型方法

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