JP2010029390A - 下糸巻回装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下糸ボビンに付された非接触IDタグに書き込まれた糸情報を、実際に下糸ボビンに巻かれた下糸に、容易、かつ正確に対応させることのできる下糸巻回装置を提供する。
【解決手段】この下糸巻回装置は、タグリーダライタ30と、そのタグリーダライタ30に通信可能に接続された制御装置40とを備え、制御装置40は、糸駒Aの糸がボビンBに巻回される際に、糸駒用IDタグTaから供給糸の糸情報を読み取って、その読み取られた糸情報をボビン用IDタグTbに書き込むように、タグリーダライタ30を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、本縫ミシンの釜に装着される下糸ボビンに下糸を巻回する下糸巻回装置に関する。
この種の糸情報を管理するミシンとしては、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1には、縫製に供される上糸、下糸、布地等に付される非接触IDタグ(無線タグ)からこれら上糸、下糸、布地等に関わる情報を読み込んで、この読み込んだ情報に応じ、対応する縫製制御信号又は表示制御信号を生成する縫製装置が記載されている。
また、特許文献2には、糸駒に、糸情報を持った無線タグを設け、これを読み取ってミシンの制御に利用することが記載されている。
特開2005−160936号公報 特開2006−087502号公報
特許文献1においては、下糸に非接触IDタグ(無線タグ)付す際には、同文献での段落0079に、「例えば被縫製物Cや縫製糸tに直接添付」との記載があるのみで、具体的にどのように下糸に非接触IDタグを付すのか記載がないが、通常、下糸は下糸ボビンに券回されてミシンに供されるので、下糸ボビン(以降、単にボビンとも称する)に非接触IDタグを付すものと考えるのが妥当である。
しかしながら、日に何度も繰り返して行われるボビンへの下糸の巻回に際して、ボビンに付された非接触IDタグに書き込まれた糸情報を、実際にボビンに巻かれている下糸に対応させるのは、極めて困難である。すなわち、例えばその対応付けのために、下糸の種類毎に対応する糸情報が書き込まれた非接触IDタグが付された専用のボビンをそれぞれ準備して、常に、そのボビンに対応する下糸を巻くように管理することが考えられる。
この場合、どの下糸に対応するボビンであるかを目視にて識別できるようにボビンに表示を行う等、ボビンを識別する手段を講じる必要がある。しかし、そうすると、糸の種類毎に専用化したボビンを所定数用意する必要があり、ボビンの数や種類が無尽蔵に増えてしまい、容易にボビンを管理することができない。また、ボビンと糸の対応を識別するのは人手に頼らざるを得ないから、必ずしも間違いが発生しないとは限らない。
また、別の方法として、専用のタグライタを準備して、ボビンに下糸が巻かれる前後に、タグライタを介してボビンに付された非接触IDタグに券回される糸に対応する糸情報を書き込むことが考えられる。しかし、この場合も、ボビンに巻かれる下糸を識別して対応する糸情報を書き込むのは、人手を介して行わねばならず、日に何度も繰り返して行われる下糸の巻回に対して、誤りなく常に正確な情報が書き込まれるという保証がない。
また、特許文献2に記載されたものにおいては、無線タグを利用して糸駒の糸情報を読み出すものは知られているが、この技術を以ってしても、ボビンに糸情報を付すことについて開示されていないため、上記の問題点を解決することはできない。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、下糸ボビンに付された非接触IDタグに書き込まれた糸情報を、実際に下糸ボビンに巻かれている下糸に、容易、かつ正確に対応させることのできる下糸巻回装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、釜に装着される下糸ボビンを回転可能に軸支する糸巻軸を有するボビン装着部と、前記下糸ボビンに巻回するための供給糸が巻回された糸駒を装着する糸駒装着部と、前記糸巻軸を回転駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段の駆動により前記糸巻軸を回転駆動することにより前記供給糸を前記下糸ボビンに巻回する下糸巻回装置であって、前記糸駒装着部に装着された糸駒に付された糸駒用IDタグに書き込まれた前記供給糸の糸情報を無線を介して読み取るタグリーダと、前記糸巻軸に軸支された下糸ボビンに付されたボビン用IDタグに無線を介して情報を書き込むタグライタと、前記駆動手段による前記糸巻軸の回転駆動により前記糸駒の糸が下糸ボビンに巻回される際に、前記糸駒用IDタグから前記供給糸の糸情報を読み取って、当該読み取られた糸情報を前記ボビン用IDタグに書き込むように、前記タグリーダ及び前記タグライタを制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
本発明に係る下糸巻回装置によれば、その制御手段が、糸駒の糸が下糸ボビンに巻回される際に、糸駒用IDタグから供給糸の糸情報を読み取って、当該読み取られた糸情報をボビン用IDタグに書き込むように、タグリーダ及びタグライタを制御するので、糸駒の糸を下糸ボビンに巻回するという簡単な作業だけで、下糸ボビンに付された非接触IDタグに当該下糸ボビンに現在巻かれている下糸の情報を書き込むことができる。したがって、下糸ボビンに付された非接触IDタグに書き込まれた糸情報を、当該下糸ボビンに実際に巻かれている下糸に、容易、かつ正確に対応させることができる。
以下、本発明に係る下糸巻回装置を備える本縫ミシンの一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。ここで、本実施形態は、家庭用の本縫ミシンに一体に適用した例である。なお、図1はその家庭用の本縫ミシン(以下、単に「ミシン」ともいう)の一実施形態の正面図である。また、図2は、図1に示す本縫ミシンを上方から見た要部の斜視図である。
図1に示すように、このミシン1は、正面視が略コ字状をなすフレーム2を備え、このフレーム2は、上部のアーム3と、被縫製物が載置される下部のベッド4とを有して構成されている。
アーム3には、その先端の顎部下方に針棒5が突設されている。この針棒5の下端には、縫い針6が交換可能に装着される。また、アーム3の後部には、ミシンモータ7が内蔵されており、このミシンモータ7は、操作ペダル(図示略)からの起動信号又は停止信号に応じて適宜に回転駆動されるようになっている。そして、ミシンモータ7の回転駆動力は主軸8を介してアーム3先端内のリンク機構9に伝達され、リンク機構9は所定のタイミングで上記針棒5を上下動するようになっている。
また、上記ベッド4内には、針板11の下方に回転釜として水平釜10が設けられている。この水平釜10は、上部に開口する外釜13と、この外釜13内に配設された内釜14とを備えている。外釜13は、その外周部に上糸捕捉用の剣先(図示略)を有しており、上記縫い針6の上下動に同期して垂直な軸まわりに回転駆動されるようになっている。一方、内釜14は、この外釜13内に回転自在に載置された状態で支持されており、下糸を供給するボビンBを着脱可能に格納している。
そして、このミシン1は、上記構成を備えることにより、縫い針6と水平釜10との協働によって、外釜13がその剣先で縫い針6に通された上糸を捕捉して上糸ループを形成し、この上糸ループを内釜14の下方に通過させて内釜14内のボビンBから繰り出された下糸をくぐらせて上下の糸を絡げた状態にして、天秤(図示略)で上糸が引き上げられることで縫い目を形成するようになっている。
また、このミシン1には、アーム3上面の略中央に、糸駒Aを装着する糸立棒27を有する糸駒装着部28が設けられており、糸駒Aは、その中心孔が糸立棒27に挿通されて、糸駒押さえ26によって回転自在に保持されるようになっている。さらに、アーム3後部(図1での右側)の上面側には、ボビン装着部20が備えられている。このボビン装着部20は、ミシン1の縫製動作とは独立して駆動され、糸駒装着部28に装着された糸駒Aの糸(供給糸)を、ボビンBに下糸として巻回可能に構成されている。
詳しくは、このボビン装着部20は、モータ軸を上方に向けてフレーム2に上向きに固定された下糸巻きモータ24を有している。この下糸巻きモータ24の後端部(図1での下側)にはエンコーダ25が付設されており、下糸巻きモータ24の回転回数を検出可能になっている。
そして、下糸巻きモータ24のモータ軸端には、糸巻軸21が同軸に連結されている。この糸巻軸21は、ボビンBの中心孔径と略同径の軸であり、装着されるボビンBが糸巻軸21と一体的に回転するように、図2に拡大図示するように、ボビンBを押圧して保持するボビン押圧ばね23が備えられている。さらに、糸巻軸21の径方向近傍には、巻量センサ22が設けられている。この巻量センサ22は、ボビンBに対してその径方向に接離可能に回動される検出腕22aを有し、検出腕22aの回動位置に応じて下糸巻きモータ24の駆動を停止させるリミットスイッチになっている。
つまり、このボビン装着部20は、糸が巻回されていない空きボビンBを、その中心孔を糸巻軸21に挿通してボビン押圧ばね23で保持させると、巻量センサ22の検出腕22aが糸巻軸21側に回動してボビンBに券回されている糸量が少ないことが検出され、後述する下糸巻スイッチ34の操作により下糸巻きモータ24がONとなり、その駆動によって糸巻軸21が回転され、これにより、装着されたボビンBも一体で回転することで、糸駒Aの糸をボビンBに糸巻き可能になっている。そして、ボビンBに糸が巻回されていくと、ボビンBに巻回された糸の外径が大きくなるにつれ、この糸に当接する検出腕22aが徐々に径方向外側に回動し、所定の糸巻き量になったときに下糸巻きモータ24をOFFに切り替えることで糸巻きを停止させられるようになっている。
このように、このミシン1は、糸駒装着部28、ボビン装着部20、およびボビン装着部20の糸巻軸21を回転駆動する下糸巻きモータ24を備えることで下糸巻回装置が構成され、下糸巻きモータ24の駆動により糸巻軸21を回転駆動することにより糸駒Aの供給糸をボビンBに巻回するようになっている。さらに、後に詳しく説明するように、このミシン1の下糸巻回装置は、タグリーダライタ30、および制御装置40を更に備えて構成されており、これにより、糸駒Aの供給糸をボビンBに巻回する際に、ボビンBに付されたボビン用IDタグTbに書き込まれた糸情報を、実際にボビンBに巻かれている下糸に、容易、かつ正確に対応させることを可能としている。なお、本実施形態の例では、この下糸巻きモータ24が上記課題を解決するための手段に記載の、糸巻軸を回転駆動する駆動手段に対応している。
ここで、図1および図3に示すように、このミシン1に用いるボビンBには、その一方の側面にのみボビン用IDタグTbが付されている。また、図1および図4に示すように、このミシン1に用いられる糸駒Aには、その一方の側面にのみ糸駒用IDタグTaが付されている。なお、図3はボビンの斜視図、また、図4は糸駒、およびその糸駒装着部を示す斜視図である。
詳しくは、これら糸駒用IDタグTaおよびボビン用IDタグTb(以下、単に「RFID(Radio Frequency IDentification)タグ」ともいう)は、薄型のラベル状をなし、情報を記憶する記憶素子と、無線用のアンテナを含む通信回路と、その記憶素子と通信回路とをつなぐロジック回路とがいずれにも埋め込まれて構成されている。そして、このRFIDタグの記憶素子には電気的な書き込みを可能にするためにEEPROMを用いており、糸駒またはボビンに巻回される糸の商品名、商品番号、種類、材質、色名、太さ、糸長さ、重さ、糸係数、糸駒の種類、価格、製造番号、製造年月日、製造会社、などをコード化した個体識別コード(IDコード)が糸諸元情報(糸情報)として記憶される。なお、ボビン用IDタグTbは、ボビンBがミシンの内釜14に装着された際にボビン用IDタグTbによって下糸の繰り出しが阻止されないように、ボビンBのフランジ外周面に凹状の溝または穴を形成し、その内側に埋設して配置するのが望ましい。
そして、このミシン1には、図1、図2および図5に示すように、上述の糸駒AおよびボビンBのRFIDタグTa,Tbから糸情報を非接触で読出し、および書換えするための糸情報授受手段として、3つのアンテナ31,32,33を有するタグリーダライタ30が設置されている。なお、図5は、制御装置およびタグリーダライタの構成を示すブロック図である。
詳しくは、3つのアンテナ31,32,33のうち、糸駒用アンテナ31は、図1および図2に示すように、糸駒Aを装着する糸立棒27の基端側近傍に配設され、糸駒Aの所定の姿勢として、糸駒Aの糸駒用IDタグTaが付された面を基端側に向けて装着したときに限って、糸駒用IDタグTaが、糸駒用アンテナ31の通信可能領域内に位置するようになっている。また、糸巻き部用アンテナ32は、図1および図2に示すように、ボビンBを装着する糸巻軸21の基端側近傍に配設され、ボビンBの所定の姿勢として、ボビンBのボビン用IDタグTbが付された面を基端側に向けて装着したときに限って、ボビン用IDタグTbが、糸巻き部用アンテナ32の通信可能領域内に位置するようになっている。さらに、釜部用アンテナ33は、図1に示すように、ボビンBを装着する水平釜10の外釜13外周の側面近傍に配設され、ボビンBの所定の姿勢として、ボビンBのボビン用IDタグTbが付された面を内釜14の底面側に向けて装着したときに限って、ボビン用IDタグTbが、釜部用アンテナ33の通信可能領域内に位置するようになっている。
そして、このタグリーダライタ30は、上記のように設置された3つのアンテナ31,32,33を介して、各アンテナ31,32,33の通信可能領域に対応する位置で認識されたRFIDタグTa,Tbと通信可能になっている。なお、このタグリーダライタ30は、数mm程度〜数cm程度の極めて短距離の通信可能領域を有するものを用いており、上記3つのアンテナ31,32,33相互が、他のアンテナに対応する位置で認識されるRFIDタグTa,Tbとの間での干渉が生じないように設けられている。さらに、このタグリーダライタ30は、タグリーダライタ本体42と3つのアンテナ31,32,33との間にアンテナ選択スイッチ41を有し、このアンテナ選択スイッチ41は、後述する制御装置40での所定の制御プログラムに基づいて、タグリーダライタ本体42からの切り替え信号に応じて適宜切り替わり、3つのアンテナ31,32,33のうち一のアンテナのみを無線通信可能な状態にすることができるようになっている。
さらに、このミシン1には、図1に示すように、上記フレーム2内に制御装置40が設けられている。この制御装置40は、上記ミシンモータ7の回転駆動を含むミシン各部を制御するとともに、上記タグリーダライタ30に通信可能に接続されており、タグリーダライタ30で読出し、または書換えすべき糸情報を処理する処理部をも兼ねている。また、フレーム2の正面には、押圧操作される毎に下糸巻モータ24を起動/停止を指示する指令信号を出力する下糸巻スイッチ34及び大型の液晶表示部46が設けられている。下糸巻スイッチ34及び液晶表示部46は、制御装置40に電気的に接続されており、液晶表示部46は、オペレータに必要なエラー等の情報を表示する報知部になっているとともに、オペレータが必要な操作を入力可能な操作パネルをも兼ねている。つまり、本実施形態の例では、この制御装置40が上記課題を解決するための手段に記載の制御手段に対応し、また、タグリーダライタ30が上記課題を解決するための手段に記載のタグリーダ及びタグライタに対応している。
そして、上記RFIDタグTa,Tbは、タグリーダライタ30のアンテナ31,32,33側からの非接触電力伝送により、アンテナ31,32,33を介してタグリーダライタ30との間で無線通信を行う。つまり、これらRFIDタグTa,Tbは、タグリーダライタ30のアンテナ31,32,33側から出された電波(質問信号)をRFIDタグTa,Tb内のアンテナで受信してその電力を内部で蓄積し、これをエネルギーとして動作し、受け取った電波に重ねて、記憶素子中に記憶された個体識別コード、つまり糸情報を送出する。ここで、糸駒用IDタグTaは、糸駒Aに巻回された糸に対応する糸情報(糸駒糸情報)等の必要な情報を授受可能であり、また、ボビン用IDタグTbは、ボビンBに巻回される糸に対応する糸情報(ボビン糸情報)等の必要な情報を授受可能になっている。
また、このタグリーダライタ30は、RFIDタグTa,Tbが、3つのアンテナ31,32,33の通信可能領域に侵入したときは、いずれかのアンテナを介してそのRFIDタグTa,Tbを認識し、そのRFIDタグTa,Tbから糸情報を読み取り、読み取った糸情報を、糸情報管理部50を構成する制御装置40に送信するようになっている。さらに、このタグリーダライタ30は、制御装置40から糸情報を受信したときは、通信可能領域にある指定のRFIDタグTa,Tbにその糸情報を書き込み可能になっている。
次に、上記タグリーダライタ30の読出しまたは書換えすべき糸情報を処理する制御装置40の構成を、図5を参照しながらより詳しく説明する。
同図に示すように、この制御装置40は、所定の制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU45と、所定領域にあらかじめCPU45の制御プログラム等を格納しているROM48およびEEPROM44と、このROM48やEEPROM44等から読み出したデータやCPU45の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM49と、ミシンモータ7、巻量センサ22、下糸巻スイッチ34、下糸巻きモータ24のドライバ47、液晶表示部46、およびタグリーダライタ30を含む外部装置に対してデータの入出力を媒介するインターフェース43とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
そして、CPU45は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等からなり、ROM48の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従ってタグリーダライタ30を制御し、図6および図7のフローチャートに示す糸情報管理処理を実行するようになっている。
次に、この糸情報管理処理のうち、糸駒Aの糸をボビンBに巻回する際に実行される、下糸巻き管理処理を、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。 この下糸巻き管理処理は、糸駒Aの糸自体の糸情報を糸駒用RFIDタグTaから取得し、その糸情報を、ボビンBに巻回される下糸の糸情報としてボビン用RFIDタグTbに記憶させる一連の処理であって、CPU45において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS51に移行するようになっている。
ステップS51では、下糸巻きスイッチ34がONか否かを判定し、ONと判定したとき(Yes)は、ステップS52に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、下糸巻きスイッチ34がONとされるまでステップS51で待機する。
ステップS52では、糸駒Aが糸駒装着部28に正しく装着されているか否かを判定する。この判定は、糸駒用RFIDタグTaと糸駒用アンテナ31間で通信が確立しているか否かによって判定する。つまり、糸駒用RFIDタグTaと糸駒用アンテナ31間で通信が確立していると判定したとき(Yes)は、ステップS53に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、液晶表示部46に「糸駒装着エラー」を表示してステップS51に戻って再度下糸巻きスイッチ34がONされるまで待機する。なお、糸駒Aが装着されていない場合としては、糸駒Aの未装着や装着方向が逆の場合が考えられる。
ステップS53では、ボビンBが糸巻軸21に正しく装着されているか否かを判定する。この判定は、ボビン用RFIDタグTbと糸巻き部用アンテナ32間で通信が確立しているか否かによって判定する。つまり、RFIDタグTbと糸巻き部用アンテナ32間で通信が確立していると判定したとき(Yes)は、ステップS54に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、液晶表示部46に「ボビン装着エラー(糸巻き部)」を表示してステップS51に戻って再度下糸巻きスイッチ34がONされるまで待機する。なお、ボビンBが正しく装着されていない場合としては、ボビンBの未装着や装着方向が逆の場合が考えられる。
ステップS54では、糸駒用RFIDタグTaに予め記憶されている糸駒Aの糸自体の糸情報を、糸駒用アンテナ31を介してタグリーダライタ30から読み出しRAM49に保存する。ここで、糸駒用RFIDタグTaに記憶される糸駒Aの糸情報としては、糸の商品名,商品番号,種類,色,太さ,材質,価格,製造番号,製造年月日,製造会社などがある。また、RAM49に保存された糸駒Aに係る糸情報を呼び出し、オペレータに報知するために、糸情報のうち必要な情報を液晶表示部46に表示する。
次いで、ステップS55に移行して、RAM49に保存された糸駒Aの糸情報を呼び出し、タグリーダライタ30から糸巻き部用アンテナ32を介してボビンBに付けられているボビン用RFIDタグTbにその糸情報を書き込む。
次いで、ステップS56に移行して、下糸巻きモータ24の回転駆動を開始する。
次いで、ステップS57に移行して、巻量センサ22のON/OFF状態によりボビンBに巻かれた糸巻量を監視し、ボビンBに巻かれた糸巻量が、所定の糸巻量に達したと判定したとき(Yes)は、ステップS58に移行して下糸巻モータ24の駆動を停止させてボビンBへの下糸の巻回を終了させるるが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS57で待機(糸巻きを続行)する。
次に、糸情報管理処理のうち、縫製時に実行される下糸管理処理を、フローチャートを参照しつつ説明する。なお、図7は、その下糸管理処理を示すフローチャートである。
この下糸管理処理は、水平釜10に装着されたボビンBの糸情報をボビン用RFIDタグTbから取得し、その糸情報を、縫製時の下糸の糸情報とする一連の処理であって、CPU45において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS61に移行するようになっている。
ステップS61では、ボビンBが水平釜10の内釜14に正しく装着されているか否かを判定する。この判定は、ボビン用RFIDタグTbと釜部用アンテナ33間で通信が確立しているか否かによって判定する。つまり、ボビン用RFIDタグTbと釜部用アンテナ33間で通信が確立していると判定したとき(Yes)は、ステップS62に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、液晶表示部46に「ボビン装着エラー(釜部)」を表示してステップS61で待機する。なお、ボビンBが内釜14に正しく装着されていない場合としては、ボビンBの未装着や装着方向が逆の場合が考えられる。
次いで、ステップS62に移行して、ボビン用RFIDタグTbに記憶されている糸情報を、釜部用アンテナ33を介してタグリーダライタ30から読み出してRAM49に保存する。ここで、RAM49に保存されるボビンBに係る糸情報は、上記糸駒AからボビンBに下糸を券回する際に糸駒用RFIDタグTaから書き込まれた糸駒Aに係る糸情報であり、このボビンBに現在巻回されている糸の情報である。
次いで、ステップS63に移行して、RAM49に保存されたボビンBに係る糸情報を呼び出し、オペレータに報知するために、糸情報のうち必要な情報を液晶表示部46に表示してステップS64に移行する。
ステップS64では、操作ペダル(図示略)から起動信号が入力されているか否かを判定し、入力されている(ON)と判定したとき(Yes)は、ステップS65に移行するが、そうでない(OFF)と判定したとき(No)は、ステップS64で待機する。
ステップS65では、これから縫製する縫い目パターンに対応してEEPROM44に予め設定されている下糸の設定情報(例えば、下糸の色,太さ,材質,)が読み込まれる。
次いで、ステップS66に移行して、ステップS62で読みだされたボビンBに巻かれている下糸の糸情報とステップS65で読み込まれた下糸の設定情報とが比較され、現在装着されているボビンBに巻かれている下糸がこれからの縫製に適合しているかが判定され、適合している(YES)と判定された場合、ステップS67に移行してミシンモータ7を回転させ縫製を開始させ、ステップS68に移行する。一方、ステップS66で、そうでないと判定したとき(No)は、液晶表示部46に「下糸不適合エラー」を表示して処理を終了させる。
次いで、ステップS67では、操作ペダル(図示略)から停止信号が入力されているか否かを判定し、停止信号が入力されている(OFF)と判定したとき(Yes)は、ステップS69に移行するが、そうでない(ON)と判定したとき(No)は、ステップS67に処理を戻す。
ステップS69では、ミシンモータ7の回転を停止させ処理を終了する。
次に、このミシン1および下糸巻回装置の作用・効果について説明する。
まず、このミシン1で糸駒Aの糸をボビンBに巻回する際は、オペレータは、図4に示すように、ミシン1の糸立棒27に糸駒用IDタグTaが付された糸駒Aを挿通し、図2に示すように、糸駒用IDタグTaを糸立棒27の基端側に向けて装着する。次いで、オペレータは、ボビン用RFIDタグTbが付されたボビンBを、そのボビン用IDタグTbを下に向けて糸巻軸21に装着し、次いで、糸駒Aから糸を手で引き出して途中の糸案内29を介してボビンBフランジ面の孔21a等を用いて糸の端を係止するとともに巻量センサ22を手でONの側に回動する(図2参照)。
次いで、オペレータは、図2に示す下糸巻きスイッチ34を操作してボビンBへの下糸の巻回を開始させる(ステップS51)。このとき、糸駒A側において、糸駒用RFIDタグTaと糸駒用アンテナ31間で通信が確立していない場合には、制御装置40は、液晶表示部46に「糸駒装着エラー」を表示する(ステップS52)。これにより、オペレータは、速やかに糸駒Aが糸駒装着部28に正しく装着されているか否かを確認することができる。また、ボビンB側において、RFIDタグTbと糸巻き部用アンテナ32間で通信が確立していない場合には、制御装置40は、液晶表示部46に「ボビン糸巻エラー」を表示する(ステップS53)。これにより、オペレータは、速やかにボビンBがボビン装着部20に正しく装着されているか否かを確認することができる。
そして、糸駒用RFIDタグTaと糸駒用アンテナ31間で通信が確立していれば、制御装置40は、現在装着されている糸駒Aの糸情報を、タグリーダライタ30を介して取得してこれをRAM49に記憶する(ステップS54)。また、制御装置40は、RAM49に保存された糸駒Aの糸情報を呼び出し、タグリーダライタ30から糸巻き部用アンテナ32を介してボビンBに付けられているボビン用RFIDタグTbにその糸情報を記録する(ステップS55)。さらに、制御装置40は、下糸巻きモータ24の回転駆動を開始する(ステップS56)。これにより、糸駒AからボビンBへの糸巻きが開始される。そして、ボビンBに巻かれる糸巻量が、所定の糸巻量(所定の回転回数F)に達するまで糸巻きを継続し(ステップS57)、所定の糸巻量に達したら、下糸巻モータ24の回転を停止させ下糸巻きを終える(ステップS58)。
次に、このミシン1で、縫製する際は、オペレータは、糸駒Aの糸を所定の糸道を介して天秤および縫い針6に挿通するとともに、上記ボビン用RFIDタグTbが付されたボビンBを水平釜10の内釜14に装着する。このとき、ボビンBが水平釜10の内釜14に正しく装着されていない場合には、制御装置40は、液晶表示部46に「ボビン装着エラー」を表示する(ステップS61)。これにより、オペレータは、速やかにボビンBが水平釜10に正しく装着されているか否かを確認することができる。そして、制御装置40は、ボビン用RFIDタグTbと釜部用アンテナ33間で通信が確立していれば、ボビン用RFIDタグTbに記憶されている糸情報を保存するとともに、必要な情報をオペレータに報知するために液晶表示部46に表示する(ステップS62〜63)。これにより、このミシン1によれば、現在ミシン1の水平釜10に装着されているボビンBに巻回されている下糸の糸情報を、液晶表示部46に表示することにより、縫製作業前に下糸の糸情報をオペレータに報知することができる。したがって、オペレータは、ミシン1に装着したボビンBの下糸の整合性等に係る糸情報を予め確認することができるので、糸替えの多い工程での糸替えによるミス(誤り)を減らし、作業効率を向上することができる。
そして、オペレータは、ミシン1に装着したボビンBの下糸の糸情報を確認後、問題がなければ、操作ペダルから起動信号を入力して縫製を開始させる(ステップS64)。起動信号が入力されると、制御装置40は、縫製する縫い目パターンに対応してEEPROM44に予め設定されている下糸の設定情報(例えば、下糸の色,太さ,材質,)を読み込んで(ステップS67)、ステップS62で読み出されたボビンBに巻かれている下糸の糸情報とステップS65で読み込まれた下糸の設定情報とを比較して現在ボビンBに巻かれている下糸がこれからの縫製に適合しているか否かを判定し(ステップS66)、適合している場合には、ミシンモータ7を回転させ縫製を開始させ(ステップS67)、操作ペダルが解除されるまで縫製を継続させる。一方、制御装置40は、ステップS66で、ボビンBに券回されている下糸が不適合であると判断した場合には、液晶表示部46に「下糸不適合エラー」を表示して処理を終了させる。これにより、オペレータは、所望の下糸が券回されていないボビンBがミシンに装着された場合に、縫製が開始される前に所望の下糸が券回されたボビンBに交換することができる。 以上説明したように、このミシン1に用いる個々の糸駒Aには、その糸駒Aに対応する糸情報(糸駒糸情報)が記憶され且つ当該糸情報を非接触で読出しおよび書換え可能な糸駒用IDタグが付されるので、各糸駒個別の糸情報を、この糸駒用IDタグTaに記憶させておくことができる。そして、同様に、ミシン1に用いる個々のボビンBには、そのボビンBに巻回される糸に対応する糸情報(ボビン糸情報)を記憶可能でかつ当該糸情報を非接触で読出しおよび書換え可能なボビン用IDタグTbが付されるので、各ボビンB個別の糸情報を、このボビン用IDタグTbに確実に記憶させることができる。
そして、このミシン1の備える下糸巻回装置は、タグリーダライタ30を備え、このタグリーダライタ30は、糸駒装着部28に装着されたときの糸駒に付された糸駒用IDタグTaを認識し、その認識した糸駒用IDタグTaとの間で糸駒糸情報を、糸駒用アンテナ31を介して非接触で授受することができるので、認識した糸駒用IDタグに記憶された各糸駒個別の糸情報を非接触で読み出すことができる。さらに、ミシン1に用いられたときのボビンBに付されたボビン用IDタグTbを認識し、その認識したボビン用IDタグTbとの間でボビン用IDタグTbのボビン糸情報を、アンテナ32,33を介して非接触で授受することができるので、認識したボビン用IDタグに記憶された各ボビンB個別の糸情報を非接触で読み出すことができる。したがって、ミシン1の水平釜10にボビンBを装着した状態であっても、その水平釜10内のボビンBの糸情報を自動的に取得することができる。
さらに、このミシン1の備える下糸巻回装置は、糸情報管理部50を有して構成されており、この糸情報管理部50は、読出しまたは書換えすべき糸情報を処理する制御装置40と、その制御装置40で処理される糸情報のうち必要な情報をオペレータに報知する液晶表示部46とを有するので、各糸駒A個別の糸駒糸情報および各ボビンB個別のボビン糸情報のうち必要な情報をオペレータに報知することができる(ステップS63)。したがって、オペレータは、この報知された糸情報等の情報を用いて縫製のより適切な総合的な管理が可能である。
特に、このミシン1の下糸巻回装置によれば、その制御装置40が、糸駒Aの糸がボビンBに巻回される際に、糸駒用IDタグTaから供給糸の糸情報を読み取って、この読み取られた糸情報をボビン用IDタグTbに書き込むようにタグリーダライタ30を制御するので、糸駒Aの糸をボビンBに巻回するという簡単な作業だけで、ボビンBに付されたボビン用RFIDタグTbに当該ボビンBに巻かれた下糸の情報を書き込むことができる。したがって、ボビンBに付されたボビン用RFIDタグTbに書き込まれた糸情報を、当該ボビンBに実際に巻かれた下糸に、容易、かつ正確に対応させることができる。
特に、このタグリーダライタ30は、その通信可能領域が、水平釜10にまたはボビン装着部20にボビンBが装着されているときであっても、このボビンBが所定の姿勢で装着されたときに限って、このボビンに付されたボビン用IDタグTbを糸巻き部用アンテナまたは釜部用アンテナで認識し、制御装置40は、水平釜10にまたはボビン装着部20にボビンBが装着されるべきときに、当該ボビンBに付されたボビン用IDタグTbが糸巻き部用アンテナ32または釜部用アンテナ33で認識されないときには、その装着に係るエラー情報を液晶表示部46で表示することによって報知するので、糸巻き部用アンテナ32または釜部用アンテナ33を、ボビンBの装着姿勢の検出センサとしても用いることができる。
つまり、本実施形態の例では、ボビンBの一方の側面に付してあるボビン用IDタグTbに対し、アンテナ32,33との対向側にボビンBが装着されていればタグが認識され、これに対し、アンテナ32,33との対向位置とは反対側(裏面側)に装着されていれば認識されないようにしているので、ボビンBの逆方向からの装着を防止することができる。そして、制御装置40は、ボビンBに付されたボビン用IDタグTbが認識されないときには、その装着に係るエラー情報を液晶表示部46で表示するので、オペレータは、液晶表示部46で表示される装着に係るエラー情報から、ボビンBの誤装着や未装着を容易に知ることができる。したがって、縫製のより適切な管理をすることができる。
なお、この下糸巻回装置に対し、糸情報として、個々のボビンBに巻回される糸自体の糸諸元情報に加え、エンコーダ25を介して検出される下糸巻回時のボビンBの回転回数に基づいて、ボビンBへの下糸の巻き量を検出し、その結果として得られる糸巻量情報をも、ボビン用IDタグTbに書き込む機能を付加することによって、下糸をより一括して管理することができる。したがって、縫製のより適切な管理をする上で一層好適である。
また、この下糸巻回装置に対し、制御装置40が、ボビン用IDタグTbの付されたボビンBが水平釜10に装着された状態で回転されたときに、糸巻き部用アンテナ32または釜部用アンテナ33を介してタグリーダライタ30が受信する、当該ボビン用IDタグTbの回転に応じて変わる電波強度の繰り返し回数に基づいて、糸巻量情報を生成し、その求めた糸巻量情報にボビン用IDタグTbの糸巻量情報を更新するように制御することにより、水平釜10部について、従来から種々提案されている本縫ミシンの下糸残量を検出する装置を組み合わせることなく、下糸残量を検出することができる。そのため、別途に下糸巻き量を検出する装置を水平釜10部に用いることなしに、縫製のより適切な管理をする上でより好適である。
なお、本発明に係る下糸巻回装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、糸駒用IDタグTaからボビン用IDタグTbへの糸情報の書き込みは、糸駒AからボビンBへの下糸の巻回が開始される前に行っているが、ボビン用IDタグTbに対する糸情報の書き込みは、ボビンBへの下糸の巻回中に行っても良いし、ボビンBへの下糸の巻回終了後に行っても良い。
また、上記実施形態では、本発明に係る下糸巻回装置が、本縫ミシン自身に装備されている例で説明したが、これに限らず、本縫ミシンとは別個に設けられた下糸巻回装置に適用することができる。
また、例えば上記実施形態では、本発明に係る下糸巻回装置を備える本縫ミシンとして、水平釜を有する家庭用の本縫ミシンを例に説明したが、これに限定されず、職業用や工業用の本縫ミシンに適用可能なことは勿論、回転釜についても、水平釜に限らず、半回転型や、全回転型の垂直釜に適用することができる。
また、例えば上記実施形態では、糸情報管理部50が、制御装置40で処理される糸情報のうち必要な情報を液晶表示部46に表示することによってオペレータに報知する例で説明したが、これに限らず、音声を用いて報知するようにしてもよい。また、本発明に係る下糸巻回装置は、液晶表示部46等の糸情報報知手段を備えない構成としてもよい。しかし、実際に下糸ボビンに巻かれた下糸の糸情報を容易かつ正確把握して、適切に縫製の総合的な管理をする上では、液晶表示部46等の糸情報報知手段を備えることは好ましい。
本発明に係る下糸巻回装置を備える本縫ミシンの一実施形態の正面図である。 図1に示す本縫ミシンを上方から見た要部の斜視図である。 図1に示す本縫ミシンに用いるボビンの斜視図である。 図1に示す本縫ミシンに用いる糸駒、およびその糸駒装着部を示す斜視図である。 図1に示す本縫ミシンの制御装置およびタグリーダライタを示すブロック図である。 糸駒の糸をボビンに巻回する際に実行される下糸巻き管理処理のフローチャートである。 縫製時に実行される下糸管理処理のフローチャートである。
符号の説明
1 本縫ミシン
2 フレーム
3 アーム
4 ベッド
5 針棒
6 縫い針
7 ミシンモータ
8 主軸
9 リンク機構
10 水平釜(回転釜)
11 針板
13 外釜
14 内釜
20 ボビン装着部
21 糸巻軸
22 巻量センサ
23 ボビン押圧ばね
24 下糸巻きモータ(駆動手段)
25 エンコーダ
26 糸駒押さえ
27 糸立棒
28 糸駒装着部
29 糸案内
30 タグリーダライタ
31 糸駒用アンテナ
32 糸巻き部用アンテナ
33 釜部用アンテナ
34 下糸巻スイッチ
40 制御装置(制御手段)
41 アンテナ選択スイッチ
42 タグリーダライタ本体
43 I/F(インターフェース)
44 EEPROM
45 CPU
46 液晶表示部(糸情報報知手段)
47 モータドライバ
48 ROM
49 RAM
50 糸情報管理部(糸情報管理手段)
A 糸駒
B ボビン
Ta 糸駒用IDタグ(RFIDタグ)
Tb ボビン用IDタグ(RFIDタグ)

Claims (1)

  1. 釜に装着される下糸ボビンを回転可能に軸支する糸巻軸を有するボビン装着部と、前記下糸ボビンに巻回するための供給糸が巻回された糸駒を装着する糸駒装着部と、前記糸巻軸を回転駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段の駆動により前記糸巻軸を回転駆動することにより前記供給糸を前記下糸ボビンに巻回する下糸巻回装置であって、
    前記糸駒装着部に装着された糸駒に付された糸駒用IDタグに書き込まれた前記供給糸の糸情報を無線を介して読み取るタグリーダと、
    前記糸巻軸に軸支された下糸ボビンに付されたボビン用IDタグに無線を介して情報を書き込むタグライタと、
    前記駆動手段による前記糸巻軸の回転駆動により前記糸駒の糸が下糸ボビンに巻回される際に、前記糸駒用IDタグから前記供給糸の糸情報を読み取って、当該読み取られた糸情報を前記ボビン用IDタグに書き込むように、前記タグリーダ及び前記タグライタを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする下糸巻回装置。
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