JP2010028975A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】騒音の低減が図れる電源装置を提供する。
【解決手段】直流電圧をスイッチングにより昇圧する昇圧チョッパ3と昇圧チョッパ3の出力をスイッチングにより交流に変換するインバータ10から構成される電源装置において、昇圧チョッパ3およびインバータ10に対するスイッチング用のPWM信号を互いに異なる周波数のキャリア信号から生成し、かつ昇圧チョッパ3のキャリア信号の周波数をインバータ10のキャリア信号の周波数より高くする制御手段20を備える。
【選択図】図1
【解決手段】直流電圧をスイッチングにより昇圧する昇圧チョッパ3と昇圧チョッパ3の出力をスイッチングにより交流に変換するインバータ10から構成される電源装置において、昇圧チョッパ3およびインバータ10に対するスイッチング用のPWM信号を互いに異なる周波数のキャリア信号から生成し、かつ昇圧チョッパ3のキャリア信号の周波数をインバータ10のキャリア信号の周波数より高くする制御手段20を備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、直流電圧をスイッチングによりレベル変換するコンバータ、およびこのコンバータの出力をスイッチングにより交流に変換するインバータからなる電源装置に関する。
太陽電池から出力される直流電圧をコンバータで昇圧(レベル変換)し、昇圧した直流電圧をインバータで交流に変換して負荷に供給する電源装置の例として、インバータを商用電源系統と連系して動作させる系統連系運転、およびインバータを商用電源系統と関わりなく動作させる自立運転を可能とするものがある(例えば、特許文献1)。
系統連系運転では、太陽電池の出力が商用電源系統に供給される。自立運転では、太陽電池の出力により、家庭電化製品などの電気機器が直接的に運転される。
とくに、系統連系運転では、商用電源系統との連系を確実にするために、商用電源の周波数よりも十分に高い周波数でインバータがスイッチングされる。スイッチング周波数が商用電源周波数よりも高いことにより、スイッチング周期に同期して行われる割り込み制御が頻繁となり、商用電源の状態変化などに十分に追従し得る応答性のよい制御が可能となる。
特開平8−317665号公報
上記の電源装置では、コンバータとして昇圧チョッパが用いられ、その昇圧チョッパに直流リアクトルが搭載されている場合、コンバータの駆動に伴って直流リアクトルから振動騒音が発生する。また、インバータの出力段に整流用のLCフィルタが接続され、そのLCフィルタのLが交流リアクトルで構成されている場合、インバータの駆動に伴って交流リアクトルからも振動騒音が発生する。
このため、屋内に設置されて静音化が要求されるような電源装置では、振動騒音が気にならないようにするため、人間の聴感度が鈍くなる例えば周波数17kHzのキャリア信号からコンバータおよびインバータのそれぞれスイッチング用のPWM信号が生成される。
しかしながら、実際には、直流リアクトルから発生する振動騒音と交流リアクトルから発生する振動騒音とが共鳴するため、大きな騒音が避けられないという問題がある。
この発明は、上記の事情を考慮したもので、その目的は、騒音の低減が図れる電源装置を提供することである。
請求項1に係る発明の電源装置は、直流電圧をスイッチングによりレベル変換するコンバータと、このコンバータの出力をスイッチングにより交流に変換するインバータと、このコンバータおよびインバータに対するスイッチング用のPWM信号を互いに異なる周波数のキャリア信号から生成する制御手段と、を備える。
この発明の電源装置によれば、直流リアクトルから発生する振動騒音と交流リアクトルから発生する振動騒音とが共鳴しなくなり、騒音が低減する。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1において、1は太陽電池(PV)で、光を受けることにより、直流電圧を出力する。この出力電圧がコンデンサ2に印加され、そのコンデンサ2の電圧がコンバータたとえば昇圧チョッパ3に供給される。昇圧チョッパ3は、直流リアクトル4、スイッチング素子たとえばIGBT5、逆流防止用ダイオード6、およびコンデンサ7を有し、制御部(制御手段)であるMCU20から供給されるPWM信号に応じてIGBT5がオン,オフ(スイッチング)することにより、入力電圧(直流電圧)を所定レベルに昇圧(レベル変換)する。
図1において、1は太陽電池(PV)で、光を受けることにより、直流電圧を出力する。この出力電圧がコンデンサ2に印加され、そのコンデンサ2の電圧がコンバータたとえば昇圧チョッパ3に供給される。昇圧チョッパ3は、直流リアクトル4、スイッチング素子たとえばIGBT5、逆流防止用ダイオード6、およびコンデンサ7を有し、制御部(制御手段)であるMCU20から供給されるPWM信号に応じてIGBT5がオン,オフ(スイッチング)することにより、入力電圧(直流電圧)を所定レベルに昇圧(レベル変換)する。
この昇圧チョッパ3の出力電圧がインバータ10に供給される。インバータ10は、4つのスイッチング素子たとえばIGBT11,12,13,14からなるフルブリッジ回路、およびこれらIGBT11,12,13,14にそれぞれ逆並列接続された還流ダイオードDを有し、MCU20から供給されるPWM信号に応じてIGBT11,12,13,14がオン,オフ(スイッチング)することにより、入力電圧(直流電圧)を所定周波数の交流電圧に変換する。
このインバータ10の出力端が、交流リアクトル15およびコンデンサ16からなる整流用のLCフィルタを介して交流電源系統100に接続される。そして、このLCフィルタと交流電源系統100との間の通電路における系統電圧(および周波数)、太陽電池1の出力電圧(PV電圧)と出力電流(PV電流)、および昇圧チョッパ3の昇圧電圧が、それぞれMCU20により監視される。
MCU20は、上記監視結果に応じて昇圧チョッパ3およびインバータ10の駆動を制御するもので、周波数19kHzのキャリア信号から昇圧チョッパ駆動用のPWM信号(パルス幅変調信号)を生成するPWM信号生成部31、および周波数17kHzのキャリア信号からインバータ駆動用のPWM信号を生成するPWM信号生成部32を有する。このMCU20に、制御プログラム記憶用のEEPROM21および制御条件入力用の操作表示部22が接続されている。
作用について説明する。
MCU20のPWM信号生成部31において、図2に示すように、周波数19kHzのキャリア信号A1が作られ、そのキャリア信号A1と一定レベルの基準信号とのレベル比較により、昇圧チョッパ3を駆動するためのPWM信号B1が生成される。このPWM信号B1に応じて昇圧チョッパ3のIGBT5がオン,オフし、昇圧チョッパ3から所定レベルに昇圧された直流電圧が出力される。
MCU20のPWM信号生成部31において、図2に示すように、周波数19kHzのキャリア信号A1が作られ、そのキャリア信号A1と一定レベルの基準信号とのレベル比較により、昇圧チョッパ3を駆動するためのPWM信号B1が生成される。このPWM信号B1に応じて昇圧チョッパ3のIGBT5がオン,オフし、昇圧チョッパ3から所定レベルに昇圧された直流電圧が出力される。
また、MCU20のPWM信号生成部32において、図3に示すように、周波数17kHzのキャリア信号A2が作られ、そのキャリア信号A2と交流電源系統100の周波数に合せてレベル変化する基準信号との比較により、インバータ10を駆動するためのPWM信号B2が2相分生成される。これらPWM信号B2に応じてインバータ10のIGBT11,12,13,14がオン,オフし、インバータ10から交流電源系統100と同じ周波数の交流電圧が出力される。
キャリア信号A1,A2の周波数に応じてどのような騒音が生じるかを実験により確かめたのが図4、図5、図6である。
まず、キャリア信号A1,A2の周波数が仮に同じ17kHzの場合、昇圧チョッパ3の直流リアクトル4から発生する振動騒音とインバータ10の出力端に接続されている交流リアクトル15から発生する振動騒音が共鳴し、図4の実験データに示すように、28kHzより少し低い周波数の騒音に非常に大きなピークが発生する。
キャリア信号A1の周波数が仮に18kHzで、キャリア信号A2の周波数が仮に17kHzの場合、図5の実験データに示すように、28kHzより少し低い周波数の騒音にピークが生じるが、そのピーク値は図4の場合より低い。すなわち、PWM信号B1,B2を互いに異なる周波数のキャリア信号A1,A2から生成するとともに、キャリア信号A1の周波数をキャリア信号A2の周波数より1kHz高くすることで、騒音の低減が図れる。
本実施形態のように、キャリア信号A1の周波数が19kHzで、キャリア信号A2の周波数が17kHzの場合は、図6の実験データに示すように、28kHzより少し低い周波数の騒音および28kHzより少し高い周波数の騒音にそれぞれピークが生じるが、そのピーク値は図5の場合よりさらに低い。すなわち、PWM信号B1,B2を互いに異なる周波数のキャリア信号A1,A2から生成するとともに、キャリア信号A1の周波数をキャリア信号A2の周波数より2kHz高くすることにより、騒音のさらなる低減が図れる。
インバータ10用のキャリア信号A2の周波数が17kHz固定で、昇圧チョッパ3用のキャリア信号A1の周波数が上記のように17kHz,18kHz,19kHzと異なる場合の騒音レベルを、図7に対比して示している。
以上のように、昇圧チョッパ3およびインバータ10に対するスイッチング用のPWM信号B1,B2を互いに異なる周波数のキャリア信号A1,A2から生成し、かつキャリア信号A1の周波数をキャリア信号A2の周波数より高くすることにより、昇圧チョッパ3の直流リアクトル4から発生する振動騒音とインバータ10の出力段の交流リアクトル15から発生する振動騒音とが共鳴しなくなり、騒音を低減することができる。
通常、MCU20の制御負荷としては、コンバータである昇圧チョッパ3側よりもインバータ10側が重く、インバータ10のキャリア周波数に同期した割込みが発生して、インバータ10のスイッチングにおけるオン,オフデューティが演算および制御される。すなわち、系統連系インバータは、商用電源系統に接続され、逆潮流が生じるため、出力電力の任室(低歪み、直流成分が定格の1%)、高い保護性能(単独運転防止等)が要求される。このため、インバータ10については、キャリア周波数毎に同期した割込み制御が必要となる。
一方、コンバータである昇圧チョッパ3は、キャリア周波数毎に制御しなくても問題とならない場合が多く、昇圧チョッパ3のみキャリア周波数を上げることで、制御性能を低下させることなく、リアクトル騒音を低減できる効果が得られる。
なお、上記実施形態では、インバータを商用電源系統と連系して動作させる系統連系運転が可能な電源装置について説明したが、その系統連系運転に加え、インバータを商用電源系統と関わりなく動作させる自立運転が可能な電源装置についても、同様に実施可能である。また、コンバータおよびインバータからなる電源装置であれば、系統連系運転や自立運転の機能がなくても、同様に実施可能である。その他、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1…太陽電池、3…昇圧チョッパ(コンバータ)、4…直流リアクトル、5…IGBT、11,12,13,14…IGBT、15…交流リアクトル、20…MCU(制御手段)、31,32…PWM信号生成部、100…商用電源系統
Claims (2)
- 直流電圧をスイッチングによりレベル変換するコンバータと、
このコンバータの出力をスイッチングにより交流に変換するインバータと、
このコンバータおよびインバータに対するスイッチング用のPWM信号を互いに異なる周波数のキャリア信号から生成する制御手段と、
を備えることを特徴とする電源装置。 - 前記キャリア信号の周波数は、コンバータ用がインバータ用より高いことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
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