JP2010028605A - 撮像装置および撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置および撮像装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】集合写真を効率よく撮影することのできる撮像装置および撮像装置の制御方法を提供する。
【解決手段】撮像素子221によって取得された被写体像データを解析して画面内に存在する人物の顔を検知し(#73)、この検知された人物の数をカウントし(#75)、その結果に応じて撮影対象が人物の集合体であるか否かを判定し(#77)、撮影対象が人物の集合体であると判定されたら、画面内の特定領域11内に存在する顔の全てが正面を向いているか否かを判定し(#83、#85)、特定領域11内に存在する顔の全てが正面を向いている場合に本撮影動作を許可する(#87、#49)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、撮像装置および撮像装置の制御方法に関し、特に、集合写真を撮影する際に便利な機能を有する撮像装置および撮像装置の制御方法に関する。
集合写真を撮影する場合は、全員がカメラのほうを見ているタイミングで撮影するのが望ましい。通常、撮影者は、「はい、撮ります!」などと声をかけて撮影しているが、人数が多いと全員が揃ってカメラを見ているという理想的なタイミングがなかなか訪れない。そこで、特許文献1には、予備撮影を繰り返しつつ、その予備画像の中でよそ見をしている人物を抽出した場合には、警告を行うようにした撮像装置が開示されている。
特開2006−140695号公報
しかし、撮影者に警告を出してもよそ見が解決するものではない。また、画面内の全員がよそ見をしないとなると、時間がかかり、場合によっては、いつまでも撮影することができないということがあり得る。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、集合写真を効率よく撮影することのできる撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮像装置は、被写体像データを取得する撮像部と、上記撮像部を繰り返し動作させ、それによって取得された被写体像データを解析して画面内に存在する人物の顔を検知する人物検知部と、上記人物検知部で検知された人物の数をカウントし、その結果に応じて撮影対象が人物の集合体であるか否かを判定する判定部と、上記判定部によって撮影対象が人物の集合体であると判定されたら、画面内の特定領域に存在する顔の向きを検知し、該領域内に存在する顔の全てが正面を向いているか否かを検知する正面顔検知部と、上記正面顔検知部によって、上記特定領域内に存在する顔の全てが正面を向いている場合に本撮影動作を許可する制御部と、を具備する。
第2の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記特定領域は、撮影画面の下方領域である。
第3の発明に係わる撮像装置の制御方法は、予備撮影動作を実行し、上記予備撮影動作によって得られた被写体像データを解析することで、撮影対象が人物の集合体であるか否かを判定し、上記撮影対象が人物の集合体であると判定した場合には、画面内の特定領域内に存在する人物の顔の向きを検知し、上記特定領域内に存在する顔の全てが正面を向いていると判定した場合には、本撮影動作を許可する。
第4の発明に係わる撮像装置は、被写体像データを取得する撮像部と、上記撮像部を繰り返し動作させ、それによって取得された被写体像データを解析し、画面内の人物の顔と、その顔の向きを判定可能な顔判定部と、上記画面内の特定領域に存在する顔の向きを検知し、該領域内に存在する顔の全てが正面を向いているか否かを検知し、この検知結果を表示する表示部と、を具備する。
第5の発明に係わる撮像装置は、上記第4の発明において、上記顔判定部で検知された人物の数をカウントし、その結果に応じて撮影対象が人物の集合体であるか否かを判定し、人物の集合体であった場合には、自動的に集合写真モードに設定する。
第6の発明に係わる撮像装置は、上記第4の発明において、上記特定領域内に存在する顔の全てが正面を向くまでは、本撮影動作を禁止する制御部を具備する。
本発明によれば、集合写真を効率よく撮影することのできる撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したデジタルカメラを用いて好ましい一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの主として電気回路を示すブロック図である。
本実施形態におけるデジタルカメラは、レリーズ釦の半押しによって開始する予備撮影時には被写体像を撮像素子で撮像し、この撮像素子で得られた被写体像を、ライブビュー表示し、レリーズ釦の全押しに応じて、画像データを記録媒体に記録する。また、予備撮影時に集合写真と判定した場合には、画面内の特定領域に存在する顔の向きを検知し、この特定領域内に存在する顔の全てが正面を向いているか否かを判定し、その判定結果を表示する。さらに、特定領域内に存在する顔の全てが正面を向いている場合にのみ、撮影を許可する。
本実施形態に係わるデジタルカメラは、図1に示すように、交換レンズ100とカメラ本体200とから構成されている。交換レンズ100の内部には、焦点調節および焦点距離調節用の撮影光学系101と、開口量を調節するための絞り103が配置されている。撮影光学系101は光学系駆動機構107によって駆動され、絞り103は絞り駆動機構109によって駆動されるよう接続されている。
光学系駆動機構107および絞り駆動機構109は、それぞれレンズCPU111に接続されており、このレンズCPU111は通信接点300を介してカメラ本体200に接続されている。レンズCPU111は交換レンズ100内の制御を行うものであり、レンズ駆動機構107を制御してピント合わせや、ズーム駆動を行うとともに、絞り駆動機構109を制御して絞り値制御を行う。
カメラ本体200内であって、撮影光学系101の撮影光軸上には、フォーカルプレーンタイプのシャッタ215、赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217、および撮像素子221が配置されている。シャッタ215は、シャッタ駆動機構213によって駆動され、所定時間の間、撮影光学系101によって形成される被写体光束を通過させる。
赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217は、被写体光束から赤外光成分と、高周波成分を除去するための光学フィルタである。撮像素子221は、撮影光学系101によって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、撮像素子221としては、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元撮像素子を使用できることは言うまでもない。
撮像素子221は撮像素子駆動回路223に接続され、この撮像素子駆動回路223によって、撮像素子221から画像信号の読出し等が行われる。撮像素子駆動回路223は、前処理回路225に接続されており、前処理回路225は、読み出された画像信号のAD変換や、ライブビュー表示のための画素間引き処理のための切り出し処理等の画像処理のための前処理を行なう。
前処理回路225は、データバス252に接続されている。このデータバス252には、シーケンスコントローラ(以下、「ボディCPU」と称す)251、顔判定回路255、画像処理回路257、圧縮伸長回路259、ビデオ信号出力回路261、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)制御回路265、入出力回路271、通信回路273、記録媒体制御回路275、フラッシュメモリ制御回路279、スイッチ検知回路283が接続されている。
データバス252に接続されているボディCPU251は、後述するフラッシュメモリ281に記憶されているプログラムにしたがって、このデジタルカメラの動作を制御する。前述の前処理回路225とボディCPU251の間には、コントラストAF回路253が接続されている。コントラストAF回路253は、前処理回路225から出力される画像信号に基づいて高周波成分を抽出し、この高周波成分に基づくコントラスト情報をボディCPU251に出力する。
参照画像記憶回路254には、正面を向いた人物の顔(正面顔)、上下左右の斜めの方向を向いた人物の顔(斜め上顔、斜め下顔、斜め左顔、斜め右顔)、上下左右を向いた人物の顔(上傾顔、下傾顔、左横顔、右横顔)等の人物の顔の参照用の顔画像が多数記憶されている。顔判定回路255は、前処理回路225からデータバス252を介して入力したライブビュー表示用の画像データと、参照画像記憶回路254に記憶されている参照用の顔画像とを比較し、画像の中に顔が含まれているか否かを判定する。また、検出された顔が正面を向いているか否かについても判定する。
データバス252に接続された画像処理回路257は、デジタル画像データのデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正等の各種の画像処理を行なう。また圧縮伸張回路259はSDRAM267に記憶された画像データをJPEGやTIFF等の圧縮方式で圧縮するための回路である。なお、画像圧縮はJPEGやTIFFに限らず、他の圧縮方式も適用できる。
ビデオ信号出力回路261は液晶モニタ駆動回路263を介して背面液晶モニタ26およびファインダ内液晶モニタ27に接続される。ビデオ信号出力回路261は、SDRAM267、記録媒体277に記憶された画像データを、背面液晶モニタ26およびファインダ内液晶モニタ27に表示するためのビデオ信号に変換するための回路である。
背面液晶モニタ26は、カメラ本体200の背面に配置されるが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限らないし、また液晶に限らず他の表示装置でも構わない。ファインダ内液晶モニタ27は、カメラ本体200の内部に配置され、接眼レンズと共に電子ファインダを構成する。
SDRAM267は、SDRAM制御回路265を介してデータバス252に接続されており、このSDRAM267は、画像処理回路257によって画像処理された画像データまたは圧縮伸長回路259によって圧縮された画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリである。上述の撮像素子駆動回路223およびシャッタ駆動機構213に接続される入出力回路271は、データバス252を介してボディCPU251等の各回路とデータの入出力を制御する。
レンズCPU111と通信接点300を介して接続された通信回路273は、データバス252に接続され、ボディCPU251等とのデータのやりとりや制御命令の通信を行う。データバス252に接続された記録媒体制御回路275は、記録媒体277に接続され、この記録媒体277への画像データ等の記録及び画像データ等の読み出しの制御を行う。
記録媒体277は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)またはメモリスティック(登録商標)等の書換え可能な記録媒体のいずれかが装填可能となるように構成され、カメラ本体200に対して着脱自在となっている。その他、通信接点を介してハードディスクを接続可能に構成してもよい。
フラッシュメモリ制御回路279は、フラッシュメモリ(Flash Memory)281に接続され、このフラッシュメモリ235は、デジタルカメラの動作を制御するためのプログラムが記憶されており、ボディCPU251はこのフラッシュメモリ281に記憶されたプログラムに従ってデジタルカメラの制御を行う。なお、フラッシュメモリ281は、電気的に書換可能な不揮発性メモリである。
デジタルカメラの電源のオンオフを行うためのパワースイッチ285は、スイッチ検知回路283を介してデータバス252に接続されている。また、シャッタレリーズ釦の第1ストローク(半押し)を検出する1Rスイッチや、第2ストローク(全押し)を検出する2Rスイッチを含むその他の各種スイッチ287も、スイッチ検知回路283を介してデータバス252に接続されている。また、各種スイッチ287としては、メニュー釦に連動するメニュースイッチ、再生釦に連動する再生スイッチ、その他の操作部材に連動するその他の各種スイッチ等を含んでいる。
着脱検知スイッチ291は、カメラ本体200のボディマウントの近傍に配置され、カメラ本体200に交換レンズ100が装着されているか否かの判定を行う。着脱検知スイッチの出力は、スイッチ検知回路283を介してデータバス252に接続されている。
次に、本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの動作について図2乃至図4に示すフローチャートを用いて説明する。図2は、カメラ本体200側のボディCPU251によるパワーオンリセットの動作を示す。カメラ本体200に電池が装填されると、このフローがスタートし、はじめにカメラ本体200のパワースイッチ285がオンであるかを判定する(#1)。
ステップ#1における判定の結果、パワースイッチ285がオフの場合には、低消費電力の状態であるスリープ状態となる(#3)。このスリープ状態ではパワースイッチ285がオンとなった場合のみに割り込み処理を行い、ステップ#5以下においてパワースイッチオンのための処理を行う。パワースイッチ285がオンとなるまでは、パワースイッチ割り込み処理以外の動作を停止し、電源電池の消耗を防止する。
ステップ#1において、パワースイッチ285がオンであった場合、またはステップ#3におけるスリープ状態を脱した場合には、電源供給を開始する(#5)。次に、レンズ情報の読み込みを行う(#7)。レンズ情報の読み込みは、レンズCPU111から通信回路273を介して交換レンズ100の開放絞り、焦点距離情報、レンズ識別番号等のレンズ特性情報の読み込みを行う。
次に、初期設定を行う(#9)。このステップでは、シャッタ215や撮影光学系101の初期位置設定等の機械的初期設定や、ボディCPU251やレンズCPU111等のフラグや各種ポートの初期値設定等の電気的初期設定を行う。また、後述する集合写真フラグや撮影可フラグのクリア等も行われる。
次に、ライブビュー動作を開始する(#11)。このステップにおいては、撮像素子221から出力される画像信号に基づいて、ライブビュー表示用の画像データが生成され、背面液晶モニタ26およびファインダ内液晶モニタ27にライブビュー表示を行う。続いて、測光・露光量の演算を行う(#13)。このステップでは、撮像素子221から出力される画像信号に基づいて、測光値を求め、適正露光となる露光量を演算する。
ステップ#13における測光・露光量の演算を行うと、次に、再生釦に連動する再生スイッチがオンか否かの判定を行う(#17)。再生モードは、再生釦が操作された際に、記録媒体277に記録された静止画データを読み出して液晶モニタ26に表示するモードである。判定の結果、再生スイッチがオンの場合には、再生動作を実行する(#33)。
ステップ#17における判定の結果、再生スイッチがオンではなかった場合には、メニュースイッチがオンか否かの判定を行なう(#19)。このステップでは、メニュー釦が操作され、メニューモードが設定されたか否かを判定する。判定の結果、メニュースイッチがオンであった場合には、背面液晶モニタ26にメニュー表示し、メニュー設定動作を行う(#35)。メニュー設定動作によって、AFモード、ホワイトバランス、ISO感度設定、ドライブモードの設定等、各種の設定動作を行うことができる。
ステップ#19における判定の結果、メニュースイッチがオンでなかった場合には、レリーズ釦の半押し操作に応じてオンとなる1Rスイッチがオンか否かの判定を行う(#21)。この判定の結果、1Rスイッチがオンであった場合には、撮影動作を行う(#37)。この撮影動作において、測光や自動焦点調節を行い、また、集合写真か否かの判定を行うと共に、集合写真と判定された場合には、特定領域の人物の顔が正面を向いているか否かの判定を行う。これらの予備撮影動作が終わると、本撮影を行うか否かの判定を行う。この撮影動作の詳細な説明は、図3を用いて後述する。
ステップ#21における判定の結果、1Rスイッチがオンでなかった場合には、ステップ#1と同様に、パワースイッチ285がオンか否かの判定を行なう(#23)。このデジタルカメラは、パワースイッチ285が最初にオンとなるとパワーオン処理を行い、次にパワースイッチ285がオンとなるとパワーオフ処理を行う。ステップ#23における判定の結果、パワースイッチ285がオンでなかった場合には、ステップ#13に戻り、前述の処理を行う。一方、パワースイッチ285がオンであった場合には、電源供給を停止し(#25)、ステップ#3に戻り、前述のスリープ状態となる。
次に、ステップ#37における撮影動作について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。この撮影動作のフローに入ると、まず、コントラストAFを行う(#41)。このステップでは、コントラストAF回路253によって抽出された画像信号の高周波成分がピーク値となるように、撮影光学系101を移動させる、所謂、山登り法によるコントラストAFを行う。
コントラストAFによって合焦状態となると、次に、ステップ#13と同様に、測光・露光量の演算を行う(#43)。続いて、顔検知を行う(#45)。このステップでは、予備撮影時におけるライブビュー表示用の画像データに基づいて、集合写真であるか否かを判定し、集合写真と判定された場合(この場合には集合写真フラグがセットされる)には、所定領域に存在する顔が正面を向いているか否かの判定を行う。正面を向いていた場合には、撮影可フラグがセットされる。この顔検知のフローについては、図4を用いて後述する。
ステップ#45における顔検知が終わると、次に、集合写真フラグがセットされているか否かを判定する(#47)。画面内に所定以上の人物の顔が存在する場合には、ステップ#45における顔検知のサブルーチンにおいて集合写真フラグがセットされるので(#79参照)、このステップ#47においては、この集合写真フラグがセットされているか否かを判定する。
ステップ#47における判定の結果、集合写真フラグがセットされていなかった場合には、ステップ#51に進む。一方、判定の結果、集合写真フラグがセットされていた場合には、撮影可フラグがセットされているか否かの判定を行う(#49)。後述する顔検知のサブルーチンにおいて、特定領域内の全員の顔が正面を向いている場合には、撮影可フラグがセットされることから(#89参照)、このステップでは、このフラグがセットされているか否かを判定する。
ステップ#49における判定の結果、撮影可フラグがセットされていなかった場合には、1Rスイッチがオンか否かの判定を行う(#53)。この判定の結果、1Rスイッチがオフであった場合には、レリーズ釦から手が離れたことから、予備撮影動作を終了し、元のフローに戻る。
一方、ステップ#53における判定の結果、1Rスイッチがオンのままの場合には、ステップ#45に戻り、顔検知以下の処理を行う。ここで、集合写真と判定され、特定領域の人物が正面を向くと、撮影可フラグがセットされるので、ステップ#49における判定をYで抜ける。続いて、2Rスイッチがオンか否かの判定を行う(#51)。すなわち、このステップでは、レリーズ釦が全押しされか否かの判定を行う。
ステップ#51における判定の結果、2Rスイッチがオフであれば、ステップ#53に進み、前述したように1Rスイッチのオンオフを判定する。一方、判定の結果、2Rスイッチがオンであった場合には、ステップ#55以下において、露光のための本撮影動作を行う。
まず、絞込み動作の実行を指示する(#55)。このステップでは、ボディCPU251はレンズCPU111に対して絞り103の絞込み動作を指示する。なお、この際、絞込み量も併せて指示する。絞込みが終わると続いて、露光動作を実行する(#57)。露光動作に入ると、ライブビュー表示を停止し、シャッタ213を閉じ、しかる後に、シャッタ213を開放すると共に、撮像素子221による電荷蓄積動作を開始する。演算または設定された露光時間が経過すると、撮像素子221による電荷蓄積動作を停止し、シャッタ213を閉じる。
露光動作が終わると、次に、絞り開放動作の実行を指示する(#59)。このステップでは、ボディCPU251はレンズCPU111に対して絞り103の開放動作を指示する。続いて、画像処理を行う(#61)。このステップでは、撮像素子221から画像信号の読出しを行い、読み出された画像信号を画像処理回路257等によって画像処理する。次に、処理された画像データを記録媒体277に記録する(#63)。画像記録が終わると、元のルーチンに戻る。
次に、ステップ#45における顔検知について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。この顔検知のフローに入ると、まず、集合写真フラグがセットされているか否かの判定を行う(#71)。ステップ#7の初期設定において、集合写真フラグはクリアされている。このクリア後に初めてこのステップ#71での判定を行う場合にはこの判定をNで抜け、また、後述するステップ#79において集合写真フラグがセットされた場合にはYでこの判定を抜ける。
ステップ#71における判定の結果、集合写真フラグがセットされていた場合には、現在の予備撮影動作において、撮影対象が集合写真であることから、ステップ#83以下に進み、特定領域の人物が正面を向いているか否かの判定を行う。一方、ステップ#71における判定の結果、集合写真フラグがセットされていなかった場合には、集合写真か否かについてステップ#73以下において判定する。
ステップ#71における判定の結果、集合写真フラグがセットされていなかった場合には、まず、全画面範囲で顔検出動作を行う(#73)。このステップでは、顔判定回路255において、全画面範囲の中に参照画像記憶回路254に記憶されている参照用の顔画像と一致する顔画像を検出する。ここで検出された顔の部分は、図5(b)に示すように、検知マーク11を表示する。すなわち、図5(a)に示すような集合写真の場合、ステップ#73における顔検出動作によって、顔の部分を検出し、人物の顔を検出すると、顔の向きに係わらず、検知マーク11を表示する。
続いて、検出された顔の数をカウントし(#75)、このカウントされた顔の数が所定数以上か否かを判定する(#77)。ここで、所定数としては、例えば、20名程度とするが、これに限らず、集合写真といえる程度の人数であれば良い。この判定の結果、所定数以上でなかった場合には、集合写真とは言えないことから、集合写真フラグをクリアする(#81)。集合写真フラグをクリアすると、元のフローに戻る。
ステップ#77における判定の結果、カウントされた顔の数が所定数以上であった場合には、集合写真フラグをセットする(#79)。続いて、全画面の内の特定領域12で顔検出動作を行う(#83)。このステップでは、図5(c)に示す所定領域12の内側にある人物の顔を検出する(図示の例では、5名)。この検出の際には、人物の顔が正面を向いているかも含めて検出する。正面か否かは、参照画像記憶回路254に正面向きの顔の参照画像を多数、記憶しておき、この参照画像との一致度で判定する。
続いて、所定領域内の全員が正面を向いているか否かの判定を行う(#85)。この判定の結果、全員が正面を向いていなかった場合には、撮影可フラグをクリアする(#89)。一方、判定の結果、全員が正面を向いていた場合には、撮影可フラグをセットする(#87)。撮影可フラグのセットもしくはクリアを行うと、元のフローに戻る。
以上、説明したように、本実施形態においては、顔判定部255によって検知された人物の数をカウントし、その結果に応じて撮影対象が人物の集合体であるか否かを判定している(#73〜#79参照)。このため、集合写真モードの手動設定等を行わなくても自動的に集合写真に適合したモードに設定することができ便利である。
また、本実施形態においては、撮影対象が集合写真であると判定されたら、画面内の特定領域に存在する顔の向きを検知し、この領域内に存在する顔の全てが正面を向いているか否かを検知している(#83〜#89)。すなわち、画面内の全領域の顔の向きを検知するのではなく、特定領域に存在する顔の向きを検知するようにしている。全画面領域の全ての人物の顔が正面を向くのを待っていると、なかなか撮影を行うことができないが、特定領域に限定することにより、効率良く、また集合写真としては重要な人物については確実に正面を向いた写真を撮影することができる。
さらに、本実施形態においては、特定領域の人物が正面を向いたら本撮影動作を許可するようにしている(#49、#87参照)。このため、単に警告を発する場合に比較し、確実に全員が向いた時点で撮影を行うことができる。
さらに、本実施形態においては、特定領域を撮影画面の下方領域としている(図5(c)参照)。例えば、学校や会社における記念撮影等においては、重要人物は最前列に着席することが多い。撮影画面の下方領域を特定領域とすることによって、重要人物は必ず、正面を向いた写真を撮影することができる。
なお、本実施形態においては、集合写真か否か自動的に設定するようにしていたが、手動で設定するようにしてもよく、また集合写真モードに設定した場合のみ、図4に示したサブルーチンを実行するようにしても良い。
また、本実施形態においては、特定領域として、撮影画面の下方領域としたが、これに限らず、画面中央部等、他の領域としても良く、また、メニューモード等により、この特定領域を変更できるようにしても良い。
さらに、本実施形態においては、特定領域内の全員が正面を向いている場合に撮影の許可を行っていたが、警告表示のみでも良い。さらに、本実施形態においては、特定領域において、正面を向いているか否かは全員について判定したが、ほぼ全員といえる程度の人数でも良い。さらに、本実施形態においては、顔の数のカウントや正面顔の判定は、顔判定回路255によるハードウエアで実行していたが、これに限らず、ボディCPU251によってソフトウエアによって実行しても良い。
さらに、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、また、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)等に内蔵されるカメラでも構わない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるデジタルカメラにおけるパワーオンリセットの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるデジタルカメラにおける撮影動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるデジタルカメラにおける顔検知の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるデジタルカメラにおいて、予備撮影時の表示を示し、(a)は集合写真の様子を示し、(b)は顔検知された顔に検知マークを表示している様子を示し、(c)は特定領域の全員の顔が正面を向いている様子を示す。
符号の説明
11・・・検知マーク、12・・・特定領域、26・・・背面液晶モニタ、27・・・ファインダ内液晶モニタ、100・・・交換レンズ、101・・・撮影光学系、103・・・絞り、107・・・光学系駆動機構、109・・・絞り駆動機構、111・・・レンズCPU、200・・・カメラ本体、213・・・シャッタ駆動機構、215・・・フォーカルプレーンシャッタ、217・・・赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ、221・・・撮像素子、223・・・撮像素子駆動回路、225・・・前処理回路、251・・・ボディCPU、252・・・データバス、253・・・コントラストAF回路、254・・・参照画像記憶回路、255・・・顔判定回路、257・・・画像処理回路、259・・・圧縮伸張回路、261・・・ビデオ信号出力回路、263・・・液晶モニタ駆動回路、265・・・SDRAM検知回路、267・・・SDRAM、271・・・入出力回路、273・・・通信回路、275・・・記録媒体制御回路、277・・・記録媒体、279・・・フラッシュメモリ制御回路、281・・・フラッシュメモリ、283・・・スイッチ検知回路、285・・・パワースイッチ、287・・・その他の各種スイッチ、291・・・着脱検知スイッチ、300・・・通信端子

Claims (6)

  1. 被写体像データを取得する撮像部と、
    上記撮像部を繰り返し動作させ、それによって取得された被写体像データを解析して画面内に存在する人物の顔を検知する人物検知部と、
    上記人物検知部で検知された人物の数をカウントし、その結果に応じて撮影対象が人物の集合体であるか否かを判定する判定部と、
    上記判定部によって撮影対象が人物の集合体であると判定されたら、画面内の特定領域に存在する顔の向きを検知し、該領域内に存在する顔の全てが正面を向いているか否かを検知する正面顔検知部と、
    上記正面顔検知部によって、上記特定領域内に存在する顔の全てが正面を向いている場合に本撮影動作を許可する制御部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 上記特定領域は、撮影画面の下方領域であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 予備撮影動作を実行し、
    上記予備撮影動作によって得られた被写体像データを解析することで、撮影対象が人物の集合体であるか否かを判定し、
    上記撮影対象が人物の集合体であると判定した場合には、画面内の特定領域内に存在する人物の顔の向きを検知し、
    上記特定領域内に存在する顔の全てが正面を向いていると判定した場合には、本撮影動作を許可する、
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  4. 被写体像データを取得する撮像部と、
    上記撮像部を繰り返し動作させ、それによって取得された被写体像データを解析し、画面内の人物の顔と、その顔の向きを判定可能な顔判定部と、
    上記画面内の特定領域に存在する顔の向きを検知し、該領域内に存在する顔の全てが正面を向いているか否かを検知し、この検知結果を表示する表示部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  5. 上記顔判定部で検知された人物の数をカウントし、その結果に応じて撮影対象が人物の集合体であるか否かを判定し、人物の集合体であった場合には、自動的に集合写真モードに設定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 上記特定領域内に存在する顔の全てが正面を向くまでは、本撮影動作を禁止する制御部を具備することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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