JP2010027987A - 電界効果トランジスタ及び電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ及び電界効果トランジスタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】T型構造のゲート電極の傘部と拡散層の間に生じる寄生容量を低減した電界効果トランジスタ及びその電界効果トランジスタの製造方法を提供する。
【解決手段】半絶縁性単結晶GaAsよりなる基板11上に、バッファ層12、第1電子供給層13、チャネル層14、第2電子供給層15、拡散層16、キャップ層17が順次積層されて半導体積層部10が形成される。そして、この半導体積層部10の表面に設けた第1絶縁膜18の下方であって、かつT型構造のゲート電極21に隣接した位置に空洞部25を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、電界効果トランジスタ及びその製造方法に関するものである。
GaAS系などの化合物半導体層を持った化合物半導体系の電界効果トランジスタ(FET)は、電子移動度が高く、良好な高周波特性を有することから、携帯電話など高周波領域の分野で広く用いられている。
この高周波領域に用いられる化合物半導体系の電界効果トランジスタとしては、高移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)がある。また、エピタキシャル構造で、ある程度の格子不整合を許容した擬似格子接合高電子移動度トランジスタ(PHEMT:Pseudomorphic HEMT)がある(特許文献1参照)。
ここで、従来の擬似格子接合高電子移動度トランジスタ(以下、「PHEMT」とする。)の製造方法について以下に説明をする。図4及び図5は、従来のPHEMTの製造方法を示した製造工程図である。
従来のPHEMTは、まず、図4(a)に示すように半絶縁性単結晶のGaAsよりなる基板101の上に、不純物が添加されていないバッファ層102、その上に第1電子供給層103、チャネル層104を形成する。次に、チャネル層104の上に第2電子供給層105、拡散層(ショットキー層)106、キャップ層107を順次積層して半導体積層部100を形成する。
次に、図4(b)のように、半導体積層部100の最上層のキャップ層107をリソグラフィ技術とウェットエッチング技術を用いてパターニングし、キャップ層を後述するドレイン及びソースが形成される領域を残して除去する。その後、図4(c)に示すように、半導体積層部100上に、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、例えばSiNのような第1絶縁膜108を成膜する。
そして、図4(d)に示すように、リソグラフィ技術とRIE技術を用いて、第1絶縁膜108をパターニングして開口部K11を形成する。その後、図4(e)に示すように、例えば600℃程度の温度でp型不純物である亜鉛(Zn)をキャップ層107及び拡散層106に拡散させてp型低抵抗領域を形成してゲート領域109を形成する。
その後、図4(f)のように、インプラ技術を用いて、例えばボロンをドープして、素子間分離層110を形成する。その後、図5(a)に示すように、メタル、例えばTi/Pt/Au等を成膜し、リソグラフィ技術とRIE技術を用いパターニングを実施し、支柱部111aとこの支柱部111aから張り出した傘部111bを有するT型構造のゲート電極111を形成する。
さらに、図5(b)に示すように、例えばSiNのような第2絶縁膜112を成膜し、図5(c)のようにリソグラフィ技術とRIE技術を用いてソース電極113やドレイン電極114を形成するためのパターニングを実施して開口部K12を形成する。
その後、図5(d)に示すように形成した開口部K12を介してオーミックメタル(例えばAuGe/Niなど)を形成することで、ソース電極113やドレイン電極114を形成しPHEMTが完成する。
このように製造される従来のPHEMTは、図6(a)に示すように、基板101上に形成した半導体積層部100の上面に、シリコン窒化膜などの第1絶縁膜108を介してT型構造のゲート電極111が形成されることになる。
特開平11−150264号公報
しかしながら、従来のPHEMTは、図6に示すようにT型構造のゲート電極111の傘部111bと拡散層106との間のゲート電極111の支柱部111a近傍に発生する寄生容量C1(図6(b)参照)により、PHEMTの性能が制限されていた。例えば、PHEMTを高周波信号用のスイッチとして使用した場合、この寄生容量C1の影響により広帯域に亘ってスイッチオフ時の信号遮断特性を向上させることが難しい。そこで、本発明は、ゲート電極の傘部と拡散層の間に生じる寄生容量を低減した電界効果トランジスタを提供することを目的とする。
そこで、かかる目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、基板上に積層した半導体積層部と、半導体積層部の表面に設けた絶縁膜と、この絶縁膜に開口部を設け形成したゲート電極と、絶縁膜の下方であって、ゲート電極に隣接した空洞部とを備えることとした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電界効果トランジスタにおいて、半導体積層部は、基板上にバッファ層、第1電子供給層、チャネル層、第2電子供給層、拡散層、キャップ層を順次積層して形成され、空洞部は、キャップ層をエッチングして形成されるものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電界効果トランジスタにおいて、拡散層の材料とキャップ層の材料とは、エッチング特性が異なる材料構成であり、空洞部は、キャップ層を選択的にエッチングして形成されるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタにおいて、ゲート電極は、支柱部と、当該支柱部から張り出した傘部を有するT型電極であり、空洞部は、少なくとも当該傘部の直下方全体に亘って形成されるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタにおいて、絶縁膜は、SiNとしたものである。
また、請求項6に記載の発明は、電子供給層とチャネル層とを形成した基板上に、エッチングレートが異なる拡散層とキャップ層を順次積層するステップと、前記キャップ層の表面に絶縁膜を設けるステップと、前記絶縁膜に開口部を設けるステップと、前記開口部から前記キャップ層及び前記拡散層に不純物を拡散してゲート領域を形成するステップと、前記拡散層にダメージを与えないエッチング液により、前記キャップ層のうち前記開口部から露出した領域に加えて前記絶縁膜に被覆された一部の領域までエッチング除去して、前記一部の領域を空洞化するステップと、前記ゲート領域上に前記空洞化した領域を残してT型ゲート電極を形成するステップと、を有するものである。
本発明によれば、絶縁膜に開口部を設け形成したゲート電極と、絶縁膜の下方であって、ゲート電極に隣接した空洞部とを備えたことにより、ゲート電極に隣接した空洞部によって寄生容量を大きく低減した電界効果トランジスタを提供できる。従って、本発明の電界効果トランジスタを例えば高周波信号用のスイッチとして使用したとき、スイッチオフ状態における寄生容量が減少するため、遮断特性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る電界効果トランジスタは、基板上に積層した半導体積層部と、半導体積層部の表面に設けた絶縁膜と、この絶縁膜に開口部を設け形成したゲート電極と、絶縁膜の下方であって、ゲート電極に隣接した空洞部とを備えたものである。
かかる構成によれば、ゲート電極に隣接した空洞部によってゲート電極と拡散層の間に誘電率の低い空気の層をもうけることができるので、寄生容量を大きく低減することができる。従って、例えば、電界効果トランジスタを例えば高周波信号用のスイッチとして使用したとき、スイッチオフ時における寄生容量が減少するため、スイッチオフ時に信号遮断特性を向上させることができる。
また、半導体積層部は、基板上にバッファ層、第1電子供給層、チャネル層、第2電子供給層、拡散層、キャップ層を順次積層して形成され、空洞部は、キャップ層をエッチングして形成される。
かかる構成によれば、プラズマCVDによって絶縁膜形成を行った場合に生じるキャップ層のプラズマダメージのうちゲート電極近傍のプラズマダメージをエッチングによって除去することができるので、特性の安定した電界効果トランジスタを提供できるようになる。
また、拡散層の材料とキャップ層の材料とは、エッチング特性が異なる材料構成であり、空洞部は、キャップ層を選択的にエッチングして形成される。
かかる構成によれば、拡散層はエッチングせずに、キャップ層を選択的にエッチングすることができる。従って、エッチングによる特性の変化が少なく、特性の安定した電界効果トランジスタを提供できるようになる。
また、ゲート電極は、支柱部と、当該支柱部から張り出した傘部を有するT型構造の電極(T型電極)であり、空洞部は、少なくとも傘部の直下方全体に亘って形成されているものである。
かかる構成によれば、張り出した傘部と拡散層との間の寄生容量が低減するので、寄生容量の少ない特性を有する電界効果トランジスタを提供できる。
また、絶縁膜をSiNで形成することにより、高いバリア性を有する寄生容量の少ない特性を有する電界効果トランジスタを提供できる。
また、本実施形態に係る電界効果トランジスタの製造方法は、電子供給層とチャネル層とを形成した基板上に、エッチングレートが異なる拡散層とキャップ層を順次積層し、キャップ層の表面に絶縁膜を設け、絶縁膜に開口部を設ける。その後、開口部からキャップ層及び拡散層に不純物を拡散してゲート領域を形成し、拡散層にダメージを与えないエッチング液により、キャップ層のうち開口部から露出した領域に加えて絶縁膜に被覆された一部の領域までエッチング除去して、一部の領域を空洞化する。さらに、ゲート領域上に空洞化した領域を残してT型構造のゲート電極を形成する。
かかる方法によれば、半導体積層部上にプラズマCVD法によって成膜した絶縁膜直下のキャップ層をウェットエッチングによって除去するので、ゲート電極近傍にはプラズマダメージが存在しなくすることができるので高精度な素子を成できる。また、ソース電極及びドレイン電極をゲート電極形成後に形成することにより、ゲート電極とドレイン電極/ソース電極間の距離を規定できるので、リソグラフィ装置の精度に依存することなく特性の安定した電界効果型トランジスタを提供できるようになる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係わる電界効果トランジスタの構造を示す構成図である。本実施形態の電界効果トランジスタは、例えばGaAs(ガリウム砒素)などの原子価3及び5の元素からなるIII−V族化合物半導体の一つである。また、本実施形態では、高移動度トランジスタのうち、ある程度の格子不整合を許容した擬似格子接合高電子移動度トランジスタを例に説明する。
本発明の実施の形態に係わる電界効果トランジスタは、基板11上にバッファ層12、第1電子供給層13、チャネル層14、第2電子供給層15、拡散層16、キャップ層17をエピタキシャル成長して形成した半導体積層部10を有している。
なお、基板11は半絶縁性の単結晶GaAsで形成され、バッファ層12は不純物が添加されていないGaAsで形成され、第1電子供給層13はn型不純物としてシリコンを添加したn型AlGaAsで形成されている。また、チャネル層(電子走行層とも呼ぶ)14は不純物を添加しないi−InGaAsで形成され、第2電子供給層15はn型不純物としてシリコンを添加したn型AlGaAsで形成されている。また、拡散層(ショットキー層とも呼ぶ)16はn型不純物としてシリコンを添加したn型AlGaAsで形成され、キャップ層17はn型不純物としてシリコンを添加したn+GaAsで形成されている。
半導体積層部10の上面は、第1絶縁膜18が設けられている。この第1絶縁膜18は、シリコン窒化膜(SiN膜)で形成されている。かかるSiN膜は、比誘電率が高く薄膜化ができるので、後述するゲート電極21の絶縁膜として特に好適である。
半導体積層部10の表面の第1絶縁膜18には、開口部K1を設けている。また、キャップ層17には第1絶縁膜18の開口部K1よりも大きい開口が設けている。そして、このキャップ層17の開口の中央部及び第1絶縁膜18の開口部K1にはゲート電極21が形成される。このゲート電極21は、支柱部21aと、支柱部21aから張り出した傘部21bを有するT型構造の電極であり、支柱部21aの下端は拡散層16の上面に配置され、傘部21bは第1絶縁膜18の上面に配置される。また、ゲート電極21を形成した表面側には、後述する開口部K2を除き第2絶縁膜22が成膜される。
ゲート電極21の支柱部21aが位置する拡散層16の領域は、p型不純物である亜鉛(Zn)を拡散層16に拡散させて形成したp型低抵抗領域19であり、電界効果トランジスタのゲート領域である。
そして、第1絶縁膜18の下方であって、ゲート電極21の支柱部21aに隣接したキャップ層17には、キャップ層17をエッチングして形成した空洞部25を備えている。
このように、ゲート電極21と拡散層16の間に位置するキャップ層17に空洞を設けることにより、ゲート電極21と拡散層16の間が誘電率の低い空気の層となるため、ゲート電極21と拡散層16との間の寄生容量C2(図1(b)参照)を減らすことができる。
従って、例えば、この電界効果トランジスタをスイッチICとして使用するときに、電界効果トランジスタがオフ時の寄生容量を低減できることにより、スイッチオフ時の信号遮断特性を向上させることができる。
また、拡散層16の材料とキャップ層17の材料とは、エッチング特性が異なる材料構成であり、空洞部25は、キャップ層17を選択的にエッチングして形成したものである。
すなわち、拡散層16はエッチングの速度が遅い材料を用い、キャップ層17のエッチング速度を速い材料を用いることにより、キャップ層17を選択的にエッチングすることができ、その結果、キャップ層17に空洞部25を含む開口を設けることが可能となる。
この空洞部25は、少なくともゲート電極21の傘部21bの直下方全体に亘って形成されている。
このように、空洞部25がゲート電極21の傘部21bの張り出し部の全体に亘って形成されることにより、ゲート電極21の傘部21bと拡散層16との間はすべて空洞部25の領域となる。従って、この空洞部25によって傘部21bと拡散層16との間の誘電率を小さくすることができ、寄生容量C2(図1(b)参照)をより低減できる。
なお、この空洞部25は、ゲート電極21の支柱部21aから傘部21bの端までの距離をW1、ゲート電極21の支柱部21aから空洞部25の端までの距離W2とすると、W1≦W2とする領域にすることでさらに寄生容量を可及的に低減できる。
また、半導体積層部10の表面に形成した第1絶縁膜18及び第2絶縁膜22には開口部K2が形成され、この開口部K2を介してキャップ層17上にオーミックメタル(例えばTi/Pt/Auなど)が成膜されソース電極23及びドレイン電極24が形成される。第2絶縁膜22は、SiN膜とすることで、ゲート電極21とソース電極23及びドレイン電極24間の絶縁に優れ、しかも比誘電率が高く薄膜化ができるので、小型化電子機器に搭載する電界効果トランジスタの絶縁材料として特に好適である。
このような電界効果型トランジスタは、次のようにして製造することができる。図2及び図3は、本発明の実施の形態に係わる電界効果トランジスタの製造工程を示した図である。
図2(a)のように、半絶縁性の単結晶GaASよりなる基板11上に、例えば不純物が添加されていないGaAsをエピタキシャル成長させてバッファ層12を形成する。
次に、バッファ層12の上にn型不純物としてシリコンを添加した、例えばn型AlGaAs層をエピタキシャル成長させて第1電子供給層13を形成する。その後、形成した第1電子供給層13の上に、例えば不純物を添加しないi−InGaAsをエピタキシャル成長させてチャネル層(電子走行層)14を形成する。
次に、チャネル層14の上に、例えばn型不純物としてシリコンを添加したn型AlGaAs層をエピタキシャル成長させて第2電子供給層15を形成する。その後、形成した第2電子供給層15の上にn型不純物を添加した、例えばn型AlGaAs層をエピタキシャル成長させて拡散層16を形成する。
次に、形成した拡散層16の上に、例えばn型不純物としてシリコンを添加したn型GaAs層をエピタキシャル成長させてキャップ層17を形成する。このようにして、基板11、バッファ層12、第1電子供給層13、チャネル層14、第2電子供給層15、拡散層16、キャップ層17を順次エピタキシャル成長させて、積層して半導体積層部10を形成する。
その後、半導体積層部10の表面に例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン窒化膜(SiN膜)を堆積して第1絶縁膜18を形成する。即ち、半導体積層部10の最上層にあるキャップ層17の上には、第1絶縁膜18が形成された状態となる。
次に、図2(b)に示すように、第1絶縁膜18をリソグラフィ技術とRIE技術を用いて、第1絶縁膜18をパターニングして開口部K1を開口する。その後、図2(c)に示すように、開口部K1を介して、例えば600℃程度の温度でp型不純物である亜鉛(Zn)をキャップ層17及び拡散層16に拡散させてp型低抵抗領域19を形成する。
次に、図2(d)に示すように、キャップ層17と拡散層16で選択性の高いエッチング薬液、例えばクエン酸エッチング液を使って、キャップ層17をウェットエッチングによりエッチングする。このキャップ層17のエッチング領域は、p型低抵抗領域19の一部を含み、かつ第1絶縁膜18の開口部K1よりも広い領域H1、H2まで形成する。ここでは、後で形成する支柱部21aと支柱部21aから張り出した傘部21bを有するT型構造のゲート電極21の少なくとも傘部21bの直下方全体に亘って形成する。
次に、図2(e)に示すように、キャップ層17の部分がエッチングされたベース領域であるp型低抵抗領域19上に、例えばチタン、白金、金を開口部K1を介して順次蒸着を行い、その後パターンニングをして、ゲート電極21を形成する。また、メサエッチングにより素子間分離層20を形成する。
ゲート電極21は、形成する支柱部21aと支柱部21aから張り出した傘部21bを有するT型構造の電極であり、このゲート電極21の支柱部21aと第1絶縁膜18の下側との間にエッチング領域H1、H2からなる空洞部25が形成されることになる。従って、エッチング領域H1、H2を傘部21bの領域よりも大きくすると、傘部21bと拡散層16の間の寄生容量をより小さくすることができて好適である。特に、傘部21bの直下方全体に亘って空洞部25を形成することにより、傘部21bと拡散層16との間の寄生容量をより低減することができる。
また、第1絶縁膜18を形成する際のプラズマCVDによって生じたキャップ層17のプラズマダメージは、エッチングによって除去されることになるので、特性の安定した電界効果トランジスタを提供できるようになる。
次に、図3(a)に示すように、ゲート電極21の上部側を覆うように例えばシリコン窒化膜(SiN膜)を堆積して第2絶縁膜22を形成する。
次に、図3(b)に示すように、第2絶縁膜22及び第1絶縁膜18をエッチングによって選択的に除去してp型低抵抗領域19を挟むソース電極形成領域及びドレイン電極形成領域である開口部K2を開口する。その後、図3(c)に示すように、例えば、AuGe、ニッケル及び金を順に蒸着してソース電極23及びドレイン電極24をそれぞれ形成し、図1に示す電界効果トランジスタを完成させる。
このような製造方法としたことにより、ソース電極23及びドレイン電極24をゲート電極21形成後に形成することにより、ゲート電極21とソース電極23、ゲート電極21とドレイン電極24間の距離を規定できる。従って、リソグラフィ装置の精度に依存することなく特性の安定した電界効果型トランジスタを提供できるようになる。
なお、本発明の実施の形態に係わる電界効果トランジスタは、例えば、移動体通信システムなどのおける無線通信装置に好ましく用いられる。この無線通信装置としては、特に、通信周波数がUHF帯以上であるものが望ましい。
本発明の実施の形態に係わる電界効果トランジスタの構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる電界効果トランジスタの製造方法を示した図である。 本発明の実施の形態に係わる電界効果トランジスタの製造方法を示した図である。 従来の電界効果トランジスタの一構成例の断面図である。 従来の電界効果トランジスタの製造方法を示した図である。 従来の電界効果トランジスタの製造方法を示した図である。
符号の説明
10 半導体積層部
11 基板
12 バッファ層
13 第1電子供給層
14 電子走行層(キャリア層)
15 第2電子供給層
16 ショットキー層(拡散層)
17 キャップ層
18 第1絶縁膜
21 ゲート電極
22 第2絶縁膜
23 ソース電極
24 ドレイン電極
25 空洞部

Claims (6)

  1. 基板上に積層した半導体積層部と、
    前記半導体積層部の表面に設けた絶縁膜と、
    前記絶縁膜に開口部を設け形成したゲート電極と、
    前記絶縁膜の下方であって、前記ゲート電極に隣接した空洞部とを備えた電界効果トランジスタ。
  2. 前記半導体積層部は、前記基板上にバッファ層、第1電子供給層、チャネル層、第2電子供給層、拡散層、キャップ層を順次積層して形成され、
    前記空洞部は、前記キャップ層をエッチングして形成されている請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  3. 前記拡散層の材料と前記キャップ層の材料とは、エッチング特性が異なる材料構成であり、
    前記空洞部は、前記キャップ層を選択的にエッチングして形成されている請求項2記載の電界効果トランジスタ。
  4. 前記ゲート電極は、支柱部と、当該支柱部から張り出した傘部を有するT型電極であり、
    前記空洞部は、少なくとも前記傘部の直下方全体に亘って形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 前記絶縁膜は、SiNとした請求項1〜4のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  6. 電子供給層とチャネル層とを形成した基板上に、エッチングレートが異なる拡散層とキャップ層を順次積層するステップと、
    前記キャップ層の表面に絶縁膜を設けるステップと、
    前記絶縁膜に開口部を設けるステップと、
    前記開口部から前記キャップ層及び前記拡散層に不純物を拡散してゲート領域を形成するステップと、
    前記拡散層にダメージを与えないエッチング液により、前記キャップ層のうち前記開口部から露出した領域に加えて前記絶縁膜に被覆された一部の領域までエッチング除去して、前記一部の領域を空洞化するステップと、
    前記ゲート領域上に前記空洞化した領域を残してT型ゲート電極を形成するステップと、を有する電界効果トランジスタの製造方法。
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