JP2010027889A - 基板処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を加熱処理及び/又は冷却処理等の熱処理時に発生する基板の損傷や、熱処理プレート表面の樹脂の削れによる発塵や被処理基板への該発塵物の付着を防ぐ基板処理装置及び処理方法を提供する。
【解決手段】プレート上に基板を載置し、吸着手段で基板を吸着して熱処理する基板処理装置において、基板を吸着する複数の吸着手段、吸着を解除する複数の吸着解除手段、及び基板を昇降する複数の昇降手段を備え、前記複数の吸着手段、前記複数の吸着解除手段、及び前記複数の昇降手段を個別に制御する制御手段を有することを特徴とする基板処理装置。
【選択図】図10

Description

本発明は、プレート上に基板を載置して、基板をプレートに吸着して加熱及び/又は冷却等の熱処理をする基板処理装置及び処理方法に関する。
基板を加熱及び/又は冷却等の熱処理をする場合、加熱、冷却効率を上げるために加熱したプレート又は冷却したプレートに吸着させて加熱、冷却を行うが、この場合、基板の膨張、収縮によって問題が発生している。
液晶表示装置に用いられるカラーフィルタの製造工程においても加熱、冷却の処理における問題がある。
液晶表示装置に用いられるカラーフィルタ製造工程において、ガラス基板上に着色フォトレジストを塗布した後に、ガラス基板を加熱して着色フォトレジスト膜を硬化させ、その後ガラス基板を冷却プレートに真空吸着して冷却する処理がある。
図1は液晶表示装置に用いられるカラーフィルタの断面の一例を示した図である。液晶表示装置に用いられるカラーフィルタは、ガラス基板10上にブラックマトリックス11、着色画素(レッドR、グリーンG、ブルーB)12、及び着色画素による段差を埋めるオーバーコート層13を設けるか、又は表面を研磨・平滑化した後、透明電極14が順次形成されたものである。図1はオーバーコート層13を設けたカラーフィルタの断面を示した図である。
液晶表示装置の多くに用いられている前記構造のカラーフィルタの製造方法は、フォトリソ法、印刷法、インクジェット法が知られているが、図2はフォトリソ法の工程を示す概略ブロック図である。
カラーフィルタは、先ずガラス基板上にブラックマトリックスを形成する工程、ガラス基板を洗浄する工程、着色フォトレジストを塗布及び予備乾燥する工程、着色フォトレジストを乾燥、硬化するプリベーク工程、露光する工程、現像する工程、着色フォトレジストを硬化させる工程、透明電極成膜工程をこの順に行なわれ製造される。ガラス基板を洗浄する工程から、着色フォトレジストを硬化する工程間ではレッドR、グリーンG、ブルーBの3色に対して着色レジストを変更して3回繰り返される。
ブラックマトリックス11は、遮光性を有するマトリックス状のものであり、着色画素は、レッドR、グリーンG、ブルーBのフィルター機能を有するものであり、オーバーコート層は着色画素の段差を埋めるためのもの、透明電極は透明な電極として設けられたものである。
ブラックマトリックス11は、カラーフィルタの着色画素の位置を定め、大きさを均一なものとし、また、表示装置に用いられた際に、好ましくない光を遮断し、表示装置の画像をムラのない均一な、且つコントラストを向上させる機能を有している。
ガラス基板10上へのブラックマトリックス11の形成は、例えば、ガラス基板10上に金属薄膜を形成し、この金属薄膜にフォトレジストを塗布した後、フォトリソグラフィー法によってブラックマトリックス形状を有したパターンを露光、現像、エッチングをして形成するといった方法や、または、ガラス基板10上に黒色のフォトレジスト樹脂を塗布し、この樹脂塗膜をフォトリソグラフィー法によってブラックマトリックス形状を有したパターンを露光、現像して、いわゆる樹脂ブラックマトリックスと称するパターンを形成する方法がとられている。
ガラス基板の大型化に伴い、ガラス基板上へのブラックマトリックスの形成は、ブラックマトリックスの材料としては、クロムなどの金属を用いて、真空装置によって金属薄膜を形成するよりも、黒色の樹脂フォトレジストを用いて、フォトリソグラフィー法によって形成する樹脂ブラックマトリックスの方が、価格的、環境的にも有利なため、金属薄膜のブラックマトリックスを回避する傾向にある。
着色画素12の形成は、前記ブラックマトリックス11が形成されたガラス基板10上に、例えば、顔料などの色素を分散させたネガ型の顔料フォトレジストを用いて塗膜を設け、この塗膜への露光、現像、硬化によってレッドR、グリーンG、ブルーBの着色画素を形成するといった方法がとられている。
オーバーコート層は、前記着色画素12の段差を平坦にするために着色画素12上に
形成されるものである。オーバーコート層形成の代わりに、着色画素12の表面を研磨・平滑化することもある。
また、透明電極の形成は、ブラックマトリックス11、着色画素12、オーバーコート層13が形成されたガラス基板10上に、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)をスパッタ法によって形成するといった方法がとられている。
前記着色フォトレジストの塗布及び予備乾燥工程では、着色フォトレジストの塗布直後は、フォトレジストの塗膜は乾燥していないため流動性を有しているため、次工程へガラス基板10を搬送する場合に、搬送中に塗膜の膜厚が変化して、膜厚にムラをが発生させることがある。予備乾燥処理は、この搬送途中の塗膜の膜厚の変化を防ぐために、塗膜中の溶剤を減圧下で半ば蒸発させる予備的な乾燥処理が行われる。前記予備乾燥処理によって、塗膜中の溶剤を半ば蒸発させたガラス基板10は、次工程のプリベーク処理で加熱による乾燥、硬化及び冷却される。
次工程のプリベーク工程では、塗膜中の溶剤を加熱によって蒸発させる。塗膜中に溶剤が残留していると、ガラス基板10への密着力が低下し、加えて着色フォトレジストの露光感度が著しく低下するので、塗膜中に溶剤が残留することは好ましくない。
図3は従来のプリベーク装置の概略を示す図である。図3(a)のプリベーク装置40は加熱チャンバー20及び冷却チャンバー30を備え、加熱チャンバー20内には、ホットプレート21を上部に備えたバキュームテーブル22が設けられており、また、冷却チャンバー30内には、冷却プレート31を上部に備えたバキュームテーブル32が設けられている。
前記予備乾燥処理によって、塗膜中の溶剤を半ば蒸発させたガラス基板10は、加熱チャンバー20内のホットプレート21上に載置され、加熱処理が施され、前記塗膜が乾燥、硬化される。続いて、ガラス基板10は、冷却チャンバー30に搬送され、冷却プレート31上に載置されて、冷却されて常温に戻される。
図3(b)は、冷却プレート31を上部に備えたバキュームテーブル32の一例を示す図で、移載機構(図示せず)によって、ガラス基板10がリフトピン33上に受け渡された段階を示したものである。
ガラス基板10は、例えば、加熱チャンバー20から移載機構によって底面を2本のアーム(図示せず)で支えられた状態で冷却プレート31上に載置されるが、そのままでは冷却プレート31上に載置後、アームを退避することができないので、一旦、冷却プレート31の上面から突出した状態でアームと干渉しない位置に設けられた複数のリフトピン33上に受け渡され、その後にアームが退避する。
冷却プレート31内には導管(図示せず)が備えられており、外部からの冷却水の循環によって冷却プレート31は冷却される。
また、バキュームテーブル32は、中空部35を有し、上部に冷却プレート31を備え、下部には吸排気口36が設けられている。吸排気口36からの吸排気によって冷却プレート31上のガラス基板10は真空吸着または吸着解除される。
図4(a)、(b)は、前記従来の冷却チャンバー30を用いた冷却処理の動作を説明するための図である。図4は、図3(b)における冷却プレート31、リフトピン33、ガラス基板10の一部分を拡大して示したものである。
リフトピン33は、冷却プレート31に対し垂直方向に昇降自在であり、ガラス基板10が受け渡された後に下降し、冷却プレート31上に載置される。冷却プレート31に設けられたリフトピン33が昇降するリフトピン昇降開口34とは別に、リフトピン33の上部が冷却プレート31内まで下降した後に、ガラス基板10と冷却プレート31の間の空気を排気する吸着孔37が設けられている。
Dは、リフトピン33が上下するリフトピン昇降開口34から冷却プレート31の上面に突出した高さを表しており、ガラス基板10を移載するアーム(図示せず)が退避するために間隔を取るための高さである。ガラス基板10がアームで移載され、リフトピン33上に受け渡された状態でアームが退避し(図4(a))、リフトピン33を下降させ、ガラス基板10を冷却プレート31上に載置し、効率的で均一な冷却をするために、矢印38で示すように、吸着孔37から空気を排気し、ガラス基板10を冷却プレート31に真空吸着させながら密着させた状態で冷却を行う(図4(b))。
しかしながら、前記のような冷却プレート31に真空吸着させながら密着させた冷却を行う冷却処理においては、加熱されたガラス基板10が冷却プレート31上に載置されると、冷却が始まったガラス基板10は収縮しようとする。ところがガラス基板10は冷却プレート31上に吸着、固定されているために、収縮することができずに、内部応力が増大した状態になる。
更に図5(a)、(b)、(c)は、従来の冷却チャンバー30の構造の一例を説明するための図である。図5(a)は冷却プレート31の平面を示す図、図5(b)はリフトピン33の昇降手段の断面を示す図、図5(c)は吸着手段及び吸着解除手段の断面を示す図である。
図5(a)の冷却プレート31は、リフトピン(図示せず)が昇降するリフトピン昇降開口34を6×6=36個、ガラス基板を真空吸着するための吸着孔37を7×7=49個有している。
図5(b)に示すようにリフトピン33はリフトピン架台51上に備えられ、リフトピン架台51に直結された昇降手段52によって、36個のリフトピンは同時に昇降される。また、図5(c)に示すように49個の吸着孔37は空気の吸排気チャンバー53に連結されており、吸着バルブ54、吸着解除バルブ55によってガラス基板10は真空吸着及び、吸着解除が全吸着孔について同時に行われる。
前記説明のように真空吸着の解除は全吸着孔が同時に行われるために、真空吸着を解除した時に、図6に示すように、ガラス基板10は図中の矢印56で示す方向(ガラス基板の端部から中心に向かう方向)に急激に収縮するために,ガラス基板端部と冷却プレート31との間で擦れが発生し、冷却プレート表面の樹脂コーテイングがダメージを受け、コーテイングされている樹脂が削れて発塵物が発生し、該発塵物が冷却プレートに付着し、そのためにガラス基板と冷却プレートの密着性が悪くなったり、ガラス基板に付着してしまう問題が発生することがある。更に真空吸着の解除後、全てのリフトピンを同時に上昇させるため、特にガラス基板中央部では、ガラス基板の下に外部の空気が入り込みにくいため、ガラス基板が割れるという問題が発生することがある。
前記問題を解決するために、次のような方法が提案されている。
第一の方法を図7に示す。図7(a)は、搬送されたガラス基板10がリフトピン33上に受け渡された状態を示し、リフトピン33は、冷却プレート31に対し、垂直方向に昇降自在になっている。リフトピン33へのガラス基板10の受け渡しは、リフトピン33が冷却プレート31の上面からD1で示す高さほど突出した位置で静止した状態で、ガラス基板10を受け渡すようになっている。このD1の高さは、移載機構のアームが退避できるように間隔を取るためである。
ガラス基板10が受け渡された後に、リフトピン33が下降し、冷却プレート31に載置するが、図7(b)に示すように、リフトピン33が下降を開始し、ガラス基板10を冷却プレート31に接近させた位置、すなわちリフトピン33が冷却プレート31の上面からD2で示す高さに突出した位置でリフトピン33の下降を一旦停止する。さらに前記D2の位置でガラス基板10の冷却を開始し、その後、再びリフトピン33を下降させ、ガラス基板10を冷却プレート31上に載置して、真空吸着により密着させて冷却を行うものである。
その結果、図7(b)では、リフトピン33上の加熱されたガラス基板10はリフトピン33上では固定されていない状態で冷却される。更に図7(c)で常温まで冷却される。図7(b)で本冷却を行い、図7(c)では補助冷却を行うためガラス基板10は冷却に伴う収縮は何ら制約を受けることなく収縮することになる。(特許文献1参照)。
更に、別の第二の方法を図8に示す。先ず、加熱チャンバー60で、例えば100℃に加熱されたガラス基板10を搬送ローラ64で第1冷却板61に移載する。冷却温度を例えば50℃に設定された第1冷却板61では、吸着孔63によりガラス基板10を一旦真空吸着して固定した後、吸着を解除して冷却を行う。更に、搬送コンベア(図示せず)で例えば25℃に設定された第2冷却板62に移載する。第2冷却板62では、真空吸着しながら冷却を行う。その後、次工程に搬送する。
その結果、ガラス基板10は、温度が最も高いガラス基板10を冷却する第1冷却板61では真空吸着されない状態で冷却され、また第2冷却板62では温度設定を低く設定しているので、第1冷却板61及び第2冷却板62において共に冷却に伴う収縮は制約を受けることなく、収縮することになる。
更に、前記第二の方法では、冷却板を複数個設けることによって、冷却処理長を伸ばして、タクトタイムを短縮できる方法も提案している(特許文献2参照)。
しかしながら、前記2つの方法においては、冷却処理に要する多くの時間が費やされる
問題が新たに発生している。また第二の方法での冷却板を複数個設けてタクトタイムを短縮する方法では、設備費用が増大する問題が発生する。
前記説明では、ガラス基板の冷却処理及び冷却処理時の問題について述べたが、加熱処理時においても同様の問題が発生することがある。
以下に先行技術文献を示す。
特開2007−147832号公報 特開平8−271726号公報
本発明は、基板を加熱処理及び/又は冷却処理等の熱処理時に発生する基板の損傷や、熱処理プレート表面の樹脂の削れによる発塵や被処理基板への該発塵物の付着を防ぐ基板処理装置及び処理方法を提供することである。
本発明の請求項1に係る発明は、プレート上に基板を載置し、吸着手段で基板を吸着して熱処理する基板処理装置において、基板を吸着する複数の吸着手段、吸着を解除する複数の吸着解除手段、及び基板を昇降する複数の昇降手段を備え、前記複数の吸着手段、前記複数の吸着解除手段、及び前記複数の昇降手段を個別に制御する制御手段を有することを特徴とする基板処理装置である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記制御手段による吸着手段の制御は、基板の中心部から端部に向かって基板を吸着させるものであることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記制御手段による吸着解除手段の制御は、基板の端部から中心部に向かって基板を吸着解除させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記制御手段による昇降手段の制御は、基板の端部から中心部に向かって基板を上昇させるものであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の基板処理装置である。
本発明の請求項5に係る発明は、前記請求項1〜4いずれか1項記載の基板処理装置を用いてガラス基板を加熱又は冷却することを特徴とするガラス基板処理方法である。
加熱、冷却前の基板の吸着を、及び加熱、冷却後の基板の吸着解除を制御することによって、加熱、冷却のプレート表面の樹脂の削れがなくなるため、発塵の発生を防ぐことができ、また、プレートから基板を上昇させることを制御することによって、基板の損傷をなくすことができる。
以下、図面を参照してこの発明に係る基板処理装置及び処理方法の実施形態をガラス基板を処理する場合を例として説明する。
図9は本発明の基板処理装置の構成を説明するための図であって、ガラス基板を載置するプレート71、ガラス基板をプレート71に真空吸着する複数の吸着手段72、前記真
空吸着されたガラス基板の吸着を解除する複数の吸着解除手段73、ガラス基板をプレート71の垂直方向に昇降する複数の昇降手段74、及び前記吸着手段72、前記吸着解除手段73、前記昇降手段74を個別に制御する制御手段70が備えられている。
図10を用いて、基板処理装置についてガラス基板を冷却する場合を例として説明する。図10(a)は冷却プレートの一例を示す概要図、図10(b)はガラス基板を上下に昇降するガラス基板昇降手段を示す図、図10(c)は冷却プレートにガラス基板を真空吸着させる真空吸着手段と、該真空吸着を解除する吸着解除手段を示す図である。
図10(a)の冷却プレート31に示されるように、ゾーン84、ゾーン85、ゾーン86、ゾーン87の切り分けられた4つのゾーンがあって、それぞれのゾーンには吸着孔37がゾーン84には24個の吸着孔、ゾーン85には16個の吸着孔、ゾーン86には8個の吸着孔、ゾーン87には1個の吸着孔がそれぞれ設けられている。
本実施形態では、前記ゾーンは4つとしたが、これに限定されるものではない。また、それぞれのゾーンにある吸着孔を24個、16個、8個、1個としたが、これに限定されるものではない。
また、同様に図10(a)の冷却プレート31に示されるように、ゾーン81、ゾーン82、ゾーン83の切り分けられたゾーンがあって、それぞれのゾーンにはリフトピンの昇降開口34が、ゾーン81には20個の昇降開口、ゾーン82には12個の昇降開口、ゾーン83には4個の昇降開口が設けられている。
本実施形態では、前記ゾーンを3つとしたが、これに限定されるものではない。また、それぞれのゾーンにある昇降開口の数は、これに限定されるものではない。
図10(b)に示すように、前記ゾーン81、ゾーン82、ゾーン83に設けられているリフトピンの昇降開口34には、それぞれリフトピン88−1、リフトピン88−2、リフトピン88−3が制御手段(図示せず)によって制御される昇降手段1、昇降手段2、昇降手段3に直結され、例えば、冷却プレート31からガラス基板を上昇させる順序を昇降手段1→昇降手段2→昇降手段3の順に、あるいは昇降手段1→(昇降手段2と昇降手段3を同時に)の順に、ガラス基板の端部から中心部に向かって上昇するように、制御手段によって制御される。
また、図10(c)に示すように前記ゾーン84、ゾーン85、ゾーン86、ゾーン87に設けられている吸着孔37にはゾーン84の吸着孔ではバルブ1−1、バルブ1−2が、ゾーン85の吸着孔ではバルブ2−1、バルブ2−2が、ゾーン86の吸着孔ではバルブ3−1、バルブ3−2が、ゾーン87の吸着孔ではバルブ4−1、バルブ4−2の各バルブがエアー配管89を介して連結されている。バルブ1−1、バルブ2−1、バルブ3−1、バルブ4−1は吸着手段用のバルブであって真空ポンプ(図示せず)に連結されている。バルブ1−2、バルブ2−2、バルブ3−2、バルブ4−2は吸着解除手段用のバルブであり、クリーンエア発生装置(図示せず)につながれており、前記吸着手段及び吸着解除手段の各バルブは制御手段によって制御される。
前記吸着手段は、バルブ4−1→バルブ3−1→バルブ2−1→バルブ1−1の順に、あるいは(バルブ4−1、バルブ3−1、バルブ2−1を同時)→バルブ1−1の順に、ガラス基板の中心部から端部に向かって吸着するように制御手段によって制御される。
また前記吸着解除手段は、バルブ1−2→バルブ2−2→バルブ3−2→バルブ4−2の順に、あるいはバルブ1−2→(バルブ2−2、バルブ3−2、バルブ4−2を同時)
の順に、ガラス基板の端部から中心部に向かって吸着するように制御手段によって制御される。
ここでの制御手段としては、コンピュータを用いた一般的な制御手段を適宜選択して用いることが出来る。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
本発明に係るプリベーク処理工程の処理条件を表1に示す。
Figure 2010027889
使用したガラス基板は、サイズ2160mm×2460mmで厚さ0.7mmの無アルカリガラスで、300枚投入し、ブラックマトリックス形成用のネガレジストを塗布液として用いた。
図11はプリベーク処理工程におけるガラス基板の処理動作フローを示す。図11を用い、更に図10及び表1を参照しながら、プリベーク処理工程におけるガラス基板の処理動作フローを説明する。
本発明に係るプリベーク処理工程の前工程である着色フォトレジストの塗布及び予備乾燥処理工程を経たガラス基板は、プリベーク処理のためにホットプレートに搬入される(ステップ1)。
ホットプレートの加熱温度は130℃で、予めリフトピンを上昇させておき、ガラス基板投入後、ホットプレート上の近接の高さ5mmまでリフトピンを下げる。15秒経過後、リフトピンを降下させ、ガラス基板をホットプレート上まで下げる。ガラス基板を真空吸着し、30秒経過後、ガラス基板の吸着を解除して、再びガラス基板をリフトピンで上昇させる(ステップ2)。
ホットプレートよりガラス基板を取り出し、冷却プレートにガラス基板を投入する。冷却プレートの内部を循環する冷却水の温度は18℃で、予めリフトピンを全て上昇させておき、ガラス基板投入後、昇降手段1,昇降手段2,昇降手段3を同時に制御して、リフトピン88−1、リフトピン88−2、リフトピン88−3を下降させ、ガラス基板を近接高さ5mmまで下げる。2秒経過後、再び昇降手段1,昇降手段2,昇降手段3を制御し、ガラス基板を冷却プレート上まで下げる(ステップ3)。
ガラス基板を冷却プレート上に載せた後、バルブ4−1→バルブ3−1→バルブ2−1→バルブ1−1の順に開き、ゾーン87、ゾーン86、ゾーン85、ゾーン84の吸着孔を介して、ガラス基板を冷却プレートにガラス基板の中心部から端部に向かって順次真空吸着させる(ステップ4)。
ガラス基板吸着後25秒経過後、以下の説明の様に吸着解除手段を制御手段によって制御する。バルブ1−1を閉じバルブ1−2を開けてゾーン84の吸着孔の吸着を解除し、ガラス基板と冷却プレート間の吸着を解除する。その後、バルブ2−1を閉じバルブ2−2を開けてゾーン85の吸着孔の吸着を解除する。次いでバルブ3−1を閉じバルブ3−2を開けてゾーン86の吸着孔の吸着を解除する。次いで、バルブ4−1を閉じバルブ4−2を開けてゾーン87の吸着を解除する(ステップ5)。前記ゾーン84の吸着解除、ゾーン85の吸着解除、ゾーン86の吸着解除、ゾーン87の吸着解除の各間隔は全て2
秒とした。
その後、バルブ1−2,バルブ2−2,バルブ3−2,バルブ4−2の各吸着解除バルブを閉じた後、次に説明するように、昇降手段を制御手段によって制御する。ゾーン81にあるリフトピン88−1を昇降手段1により上昇する。リフトピンが5mm上昇したところで、昇降手段2を制御し、ゾーン82のリフトピン88−2を上昇する。リフトピン88−1が更に15mm上昇したところで、昇降手段3を制御し、ゾーン83のリフトピン88−3を上昇する(ステップ6)。
ここでの昇降手段としては、機械的な機構、あるいは空気圧を利用したエアーシリンダー等の一般的な昇降手段を適宜採用することが出来る。
本実施例では、ガラス基板の吸着解除を、ゾーン84→ゾーン85→ゾーン86→ゾーン87の順で吸着解除を行ったが、これに限らず、ゾーン84→(ゾーン85、ゾーン86、ゾーン87を同時に)の順に行っても良い。
同様に、ガラス基板の昇降手段の制御により上昇順序を、88−1→88−2→88−3の順に行ったが、これに限らず、88−1→(88−2、88−3を同時に)の順に行っても良い。
全てのリフトピンがガラス基板受け渡し位置まで上昇した後、ガラス基板を次の露光工程に搬送する(ステップ7)。
前記内容で、連続300枚のガラス基板のプリベーク処理を行った。その結果、冷却プレート端部のダメージも全く無く、それに起因する異物の発生やガラス基板への付着等も発生しなかった。また、ガラス基板の割れも発生しなかった。
以上のように本発明による基板処理装置と基板処理方法によれば、ガラス基板の吸着をガラス基板全面に対して同時に行うのではなく、ガラス基板中心部から端部に向かって真空吸着し、更にガラス基板の吸着解除をガラス基板全面に対して同時に行うのではなく、ガラス基板端部から中心に向かって吸着解除を遅らせることによって、ガラス基板端部と冷却プレートの間で起こる擦れをなくすことが出来るため、冷却プレートの樹脂が削れて発塵物が発生することを防ぐことが出来る。また、ガラス基板の上昇開始をガラス基板端部から中心に向かって遅らせることによって、外部の空気が中心部へも入りやすくなるためにガラス基板が割れるという問題も防ぐことが出来、更に前記問題を解決する第一の方法1及び第二の方法における冷却処理に要する多くの時間が費やされる問題も解決することが出来る。
カラーフィルタの断面の一例を示す図 フォトリソ法の工程を示す概略ブロック図 (a)プリベーク装置の概略を示す図(b)バキュームテーブルの一例を示す図で、ガラス基板がリフトピン上に受け渡され段階を示す図 (a)リフトピン上にガラス基板が受け渡され、アームが退避する状態を示す図(b)ガラス基板が冷却プレートに真空吸着された状態を示す図 (a)冷却プレートの平面を示す図(b)昇降手段の断面を示す図(c)吸着手段及び吸着解除手段の断面を示す図 吸着解除時に発生する問題を説明する図 (a)問題を解決するための第一の方法を示す図で、ガラス基板がリフトピンに載せられた状態を示す図(b)ガラス基板が冷却プレートの近接位置にある状態を示す図(c)ガラス基板が冷却プレートに吸着されている状態を示す図 問題を解決するための第二の方法を示す図 本発明の基板処理装置の構成を説明するための図 (a)本実施形態に係る冷却プレートの一例を示す概要図(b)本実施形態に係るガラス基板を昇降する昇降手段を示す図(c)本実施形態に係るガラス基板を吸着手段、吸着解除手段を示す図 本発明の実施例を説明する概略ブロック図
符号の説明
10・・・ガラス基板
11・・・ブラックマトリックス
12・・・着色画素(レッドR、グリーンG、ブルーB)
13・・・オーバーコート層
14・・・透明電極
20・・・加熱チャンバー
21・・・ホットプレート
22・・・バキュームテーブル
30・・・冷却チャンバー
31・・・冷却プレート
32・・・バキュームテーブル
33・・・リフトピン
34・・・リフトピン昇降開口
35・・・中空部
36・・・吸排気口
37・・・吸着孔
38・・・矢印(吸着孔37から空気を排気する方向)
40・・・プリベーク装置
51・・・リフトピン架台
52・・・昇降手段
53・・・・吸排気チャンバー
54・・・排気バルブ
55・・・吸気バルブ
56・・・収縮方向
57・・・ガラス基板の端部と冷却プレートの間
60・・・加熱チャンバー
61・・・第一冷却板
62・・・第二冷却板
63・・・吸着孔
64・・・搬送ローラ
70・・・制御手段
71・・・プレート
72・・・吸着手段
73・・・吸着解除手段
74・・・昇降手段
81・・・ゾーン81
82・・・ゾーン82
83・・・ゾーン83
84・・・ゾーン84
85・・・ゾーン85
86・・・ゾーン86
87・・・ゾーン87
88−1・・・ゾーン81のリフトピン
88―2・・・ゾーン82のリフトピン
88―3・・・ゾーン83のリフトピン
89・・・エアー配管
D、D1,D2・・・リフトピン33が冷却プレート31の上面から突出した高さ

Claims (5)

  1. プレート上に基板を載置し、吸着手段で基板を吸着して熱処理する基板処理装置において、基板を吸着する複数の吸着手段、吸着を解除する複数の吸着解除手段、及び基板を昇降する複数の昇降手段を備え、前記複数の吸着手段、前記複数の吸着解除手段、及び前記複数の昇降手段を個別に制御する制御手段を有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記制御手段による吸着手段の制御は、基板の中心部から端部に向かって基板を吸着させるものであることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記制御手段による吸着解除手段の制御は、基板の端部から中心部に向かって基板を吸着解除させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記制御手段による昇降手段の制御は、基板の端部から中心部に向かって基板を上昇させるものであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の基板処理装置。
  5. 前記請求項1〜4いずれか1項記載の基板処理装置を用いてガラス基板を加熱又は冷却することを特徴とするガラス基板処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101315497B1 (ko) * 2011-12-27 2013-10-07 주식회사 나래나노텍 개선된 기판 분리 장치 및 방법, 및 이를 구비한 코팅 장치

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