JP2010027203A - オフトラック検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 4分割光検出器から得られる信号にノイズ成分が含まれる場合でも、オントラック、及びオフトラックの検出を確実に行うことが可能なオフトラック検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 4分割光検出器から得られる2系統の2値化信号の位相差を進み位相と遅れ位相とに分けて検出し、進み位相と遅れ位相の位相差量を符号を分けて算出することにより、ノイズにより生じる位相差量を打ち消し合わせて、光ピックアップのオントラック及びオフトラックの検出を確実に行うこととした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスク装置のトラッキング制御系に用いる位相差量検出に係り、特に、光ディスク装置のオフトラック検出装置に関する。
従来の光ディスク装置におけるトラッキング制御は、光ディスク装置の光ピックアップ等に搭載されている4分割光検知器の各受光素子が受光量に応じて出力する光信号を用いて行われている。図10の1001は、4分割光検知器を表す図であり、図10の1001に示すように、4分割光検知器は、A,B,C,Dの4つの受光素子から構成され、それぞれの受光素子は、光ディスクに照射した光スポットの反射光を受光し、受光量に応じた光信号を出力する。
前記トラッキング制御のうち、DVDのトラッキング誤差信号の検出方式としては、データを記録したピット列そのものを用いた位相誤差検出法が一般的に広く普及している。位相誤差検出法の原理について以下に図10を用いて説明する。
図10において1003は光スポットを、1004は記録ピットをそれぞれ表し、1002は、前記各受光素子上の光強度分布を表す。図10中図に示すように、光スポット1003が光ディスク上の記録ピット1004の中心に位置する場合は、4分割光検出器1001の対角受光素子の和信号A+C1005とB+D1006は同じ位相になる。ここで、図10左図、あるいは図10右図に示すように、光スポット1003が記録ピット1004の中心からずれた場合は、和信号A+C1005とB+D1006の位相に位相差が生じる。かかる位相差の位相差量を算出し、該位相差量に基づきトラッキング誤差信号を得る。(例えば、非特許文献1参照。)
また、前記トッキング制御のうち、光スポットがオントラックであるかオフトラックであるかを判定するオフトラック検出を行う場合には、上記4分割光検知器の各受光素子A,B,C,Dの出力値を全加算し、該加算信号に基づきオフトラック検出を行なう。例えば、図11に示すように光スポットがAからB、あるいはBからAへ移動する際の光量の変化を検出し、光量が最小の時をオントラック、光量が最大のときをオフトラックと判定する。
上記オフトラック検出をディジタル回路で行う場合には、上記4分割光検知器の受光素子のうち、例えば、受光素子AとBとから得られる信号を2値化し、2値化信号A,Bの位相差量の変化を検出することによりオフトラック検出を行っている。ディジタル回路を用いた従来のオフトラック検出について、以下に説明する。
図12は、従来のディジタル回路によるオフトラック検出回路を表すブロック図である。
図12において、AとBは、前記4分割光検出器1001の受光素子A,Bから出力される光信号をディジタル変換した2値化信号である。1201は、2値化信号A,Bの位相を比較し、位相差量を算出するEXOR回路である。1202は、前記位相差量を積分し平均化を行なう平均化回路である。1203は、平均化回路1202の出力信号の帯域制限を行なう低域補償フィルタである。1204は、所定の閾値で低域補償フィルタ1203の出力信号を2値化し、オフトラック信号を生成する2値化回路である。
図13は、受光素子A,Bが出力する光信号、光信号A,Bの2値化信号、及び2値化信号A,BのEXOR信号を表す波形図であり、また、図14(a),(b)は、低域補償フィルタ1203の出力信号波形とオフトラック信号との関係を表す図である。
以上のように構成されるオフトラック検出回路の動作を、以下に説明する。
図示しない4分割光検出器の受光素子AとBが受光量に応じて出力する光信号A,Bは、2値化処理された後、EXOR回路1201に入力する。
EXOR回路1201は、2値化信号Aと2値化信号Bの排他的論理和を取り、位相差量を検出する。ここで、光信号A,Bは、光スポットがオフトラック状態に近づくに連れて無相関の状態となるため、位相差量は徐々に増加していき、オフトラック状態で最大値をとる。その後、光信号A,Bは、光スポットがオントラック状態に近づくにつれてお互いに相関のある状態となるため、位相差量は徐々に減少し、オントラック位置でほぼ0になる。
平均化回路1202は、2値化A信号と2値化B信号の位相差量を積分して平均化処理を行なう。平均化回路1202の出力信号の高周波成分を低域補償フィルタ1203において除去すると図14(a)に示す位相差量検出信号が得られる。位相差量検出信号を2値化回路1204において所定の閾値で2値化することによりオフトラック信号が生成される。
徳丸春樹、外2名,「図解 DVD読本」,オーム社,平成15年9月20日
しかしながら、4分割光検出器から得られる信号は非常に微細な信号であり、ノイズ成分が重畳されることが多いため、オフトラック検出を正確に行うことが難しいという問題があった。特に、オフトラック検出回路をディジタル回路により構成した場合には、2値化した値にもノイズ成分が重畳されるため、正確な位相差量を検出することはきわめて困難となる。
図14(b)は、受光素子A,Bの出力信号にノイズが含まれる場合の低域補償フィルタ1203の信号出力波形とオフトラック信号の関係を表す図である。
例えば、光信号A,Bにノイズ成分が重畳されると、EXOR回路1201により検出される位相差量が増加するため、平均化処理後の値は大きくなる。このため、平均化回路1202が出力する位相差量検出信号は、オントラック位置で本来0になるべきところが、図14(b)に示すように、0よりも高い値をとることになる。したがって、2値化回路1204において通常と同じ閾値で2値化すると、本来オントラックである状態を、オフトラックと判断してしまう。
今後の光ディスク装置においては、記録密度の向上や、高速化の要求されており、オフトラック検出についても安定性と高精度化が要求されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、多分割光検知器から得られる2系統の2値化信号の進み位相と遅れ位相の位相差量を、符号を分けて検出することで、ノイズの影響を受けることなくオフトラック検出を行なうことが可能なオフトラック検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係るオフトラック検出装置は、光ディスク装置に備えられる多分割光検知器から得られる2系統の光信号を2値化し、該2値化信号の位相差に基づき、光ディスクのオフトラック信号を生成するオフトラック検出装置において、前記2系統の2値化信号のそれぞれのパルスエッジを検出し、前記2系統の2値化信号の間で相対応するパルスエッジが検出されない場合は該パルスを無効パルスと判定し、該無効パルスを除去した2値化信号を出力する無効位相差除去回路と、前記無効位相差除去回路から出力される2系統の2値化信号の進み位相の位相差量と遅れ位相の位相差量を所定のクロックでカウントして算出し、前記2系統の2値化信号の位相差量を、前記進み位相の位相差量と前記遅れ位相の位相差量の符号を分けて出力する位相差量演算回路と、前記位相差量演算回路の出力信号の絶対値をとる絶対値算出回路と、前記絶対値算出回路の出力信号の帯域制限を行なう低域補償フィルタと、前記低域補償フィルタの出力信号を所定の閾値で2値化する2値化回路とを備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るオフトラック検出装置は、光ディスク装置に備えられる多分割光検知器から得られる2系統の光信号を2値化し、該2値化信号の位相差に基づき、光ディスクのオフトラック信号を生成するオフトラック検出装置において、前記2系統のディジタル信号の入力を受け、光検知器が出力する2系統の光信号のそれぞれを2値化する際にサンプリングポイント間のデータを補間するデータ補間回路と、前記データ補間回路が出力する2系統の2値化信号のそれぞれのパルスエッジを検出し、前記2系統の2値化信号の間で相対応するパルスエッジが検出されない場合は該パルスを無効パルスと判定し、該無効パルスを除去した2値化信号を出力する無効位相差除去回路と、前記無効位相差除去回路から出力される2系統の2値化信号の進み位相の位相差量と遅れ位相の位相差量を所定のクロックでカウントして算出し、前記2系統の2値化信号の位相差量を、前記進み位相の位相差量と前記遅れ位相の位相差量の符号を分けて出力する位相差量演算回路と、前記位相差量演算回路の出力信号の絶対値をとる絶対値算出回路と、前記絶対値算出回路の出力信号の帯域制限を行なう低域補償フィルタと、前記低域補償フィルタの出力信号を所定の閾値で2値化する2値化回路とを備えることを特徴とする。
請求項1に係るオフトラック検出装置によれば、分割光検知器から出力される2系統の信号に含まれる明らかな無効パルスを除去し、無効パルスが除去された2系統の2値化信号の進み位相と遅れ位相の位相差量を符号を分けて検出し、前記位相差量を平均化することなく位相差量検出信号を生成することとしたので、位相差量検出信号のピークレベルを正確に検出することができ、光ピックアップのオフトラック状態を確実に検出することができる。
また、請求項2に係るオフトラック検出装置によれば、4分割光検知器から出力される2系統の信号のサンプリングポイント間のデータを補間して2値化し、前記2値化信号に含まれる明らかな無効パルスを除去し、無効パルスが除去された2系統の2値化信号の進み位相と遅れ位相の位相差量を符号を分けて検出し、前記位相差量を平均化することなく位相差量検出信号を生成することとしたので、位相差量検出信号のピークレベルを正確に検出することができ、前記4分割光検知器から出力される光信号の周期がサンプリング周期に対して短く、かつサンプリングレートを上げることが困難な場合であっても、ノイズの影響を受けることなく、光ピックアップのオフトラック状態を確実に検出することができる。
本発明の実施の形態1に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るオフトラック検出装置における各部の信号波形を表す図である。 本発明の実施の形態1に係るオフトラック検出装置における各位相差量検出信号とオフトラック信号の関係を表す図である。 本発明の実施の形態1に係るオフトラック検出装置における各位相差量検出信号とオフトラック信号の関係を表す図である。 本発明の実施の形態2に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。 光信号の周期とサンプリング周期との関係を表す図である。 本発明の実施の形態3に係るオフトラック検出装置における各部の信号波形を表す図である。 本発明の実施の形態4に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。 4分割光検知器とその動作を表す図である。 オフトラック検出時の動作を表す図である。 従来のディジタル回路によるオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。 従来のディジタル回路によるオフトラック検出装置における各部の信号波形を表す図である。 従来のディジタル回路によるオフトラック検出装置における位相差量検出信号とオフトラック信号の関係を表す図である。 従来のディジタル回路によるオフトラック検出装置における位相差量検出信号とオフトラック信号の関係を表す図である。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。
図1において、A,Bは、図示しない多分割光検知器から出力される光信号の2値化信号を表す。10は、2値化信号A,Bの位相比較を行い、位相差量を算出する位相差量演算回路である。11は、位相差演算回路10が出力する位相差量を積分し平均化処理を行なう平均化回路である、12は、平均化回路11の出力信号の絶対値をとる絶対値算出回路である。また、13は低域補償フィルタを、14は2値化回路をそれぞれ表す。
図2は、4分割光検知器から出力される光信号A,B、光信号A,Bの2値化信号、及び2値化信号A,Bの進み位相と遅れ位相をそれぞれ表す波形図である。なお、本実施の形態1においては、2値化信号Aのパルスが2値化信号Bのパルスに対して先に立ち上がり、あるいは先に立ち下がる場合を進み位相差とする。また、2値化信号Bのパルスが2値化信号Aのパルスに対して先に立ち上がり、あるいは先に立ち下がる場合を遅れ位相差とする。図3は、位相差量演算回路10が出力する位相差量信号、低域補償フィルタ13が出力する位相差量検出信号、及びオフトラック信号をそれぞれ表す図である。
以上のように構成されるオフトラック検出装置の動作について、以下に説明する。
図示しない多分割光検知器は、光ディスクに照射された光スポットの反射光を受光素子により受光し、入射光量に応じた2系統の光信号A,Bを出力する。光信号A,BはA/D変換を受けて2値化信号A,Bに変換される。
位相差量演算回路10は、2値化信号A,Bの位相差を、進み位相と遅れ位相に分けて検出し、それぞれの位相差を所定のクロックでカウントして位相差量を検出する。その後、位相差量演算回路10は、進み位相の位相差量を正の値とし、遅れ位相の位相差量を負の値とし、これらを位相差量信号として出力する。
ここで、光信号A,Bにノイズが含まれない場合には、位相差量演算回路10が算出する位相差量は、図3(a)に示すように、光ディスク装置の光ピックアップがオントラックからオフトラック状態に近づくにつれて、進み位相差量が徐々に増加し、光ピックアップがオフトラック状態で進み位相差量は最大値をとる。光ピックアップが再びオントラック状態に向かうと、2値化信号A,Bの位相が逆転し、遅れ位相差量が検出され、遅れ位相差量はオントラック状態に近づくに連れて減少し、オントラック状態でゼロになる。なお、遅れ位相差については負の値が与えられているため、光ピックアップがオフトラック状態からオントラック状態に向かう場合の位相差量は図3(a)に示すように変化する。
一方、光ピックアップがオントラック状態の場合に、光信号A,Bにノイズが重畳すると、位相差量演算回路10は、光ディスク装置の光ピックアップがオントラックからオフトラック状態に近づくにつれて、本来検出されるべき進み位相に加えて、遅れ位相を検出する。また、光ピックアップがオフトラックからオントラックに向かう場合には、本来検出されるべき遅れ位相に加えて進み位相を検出する。従って、位相差量演算回路10の出力する位相差量信号は、図3(b)に示すように、オントラック付近で正の値と負の値とが混在したものとなる。
平均化回路11は、位相差量演算回路10が出力する位相差量を積分し平均化処理を行なう。光信号A,Bにノイズが重畳している場合であっても、平均化処理を行なうことにより、ノイズ等が原因となって生じた位相差量は打ち消されることになる。
平均化処理後の信号は正負に分けられたものであり、絶対値算出回路12により位相差量信号の絶対値がとられ、位相差量検出信号が生成される。
位相差量検出信号は、光信号A,Bにノイズが重畳している場合であっても、ノイズ等が原因となって生じた位相差量が平均化回路11において打ち消されているので、図3(b)に示すように、オントラック時の積分値は増加せずにほぼゼロの値をとる。
位相差量検出信号は、低域補償フィルタ13により高周波成分のノイズが除去された後、2値化回路15において所定の閾値で2値化され、これによりオフトラック信号が生成される。
以上のように、本実施の形態1に係るオフトラック検出装置によれば、光ディスク装置の4分割光検知器から出力される2系統の光信号の進み位相と遅れ位相の位相差量を符号を分けて検出し、前記位相差量を平均化してノイズに起因する位相差量を打ち消し合うこととしたので、位相差量検出信号のボトムレベルをほぼ0にすることができ、これによりノイズの影響を受けることなく、光ピックアップのオントラック状態を確実に検出することが可能となる。
(実施の形態2)
図4は、本実施の形態2に係るオフトラック検出装置の構成を示すブロック図である。
図4において、40は、絶対値算出回路12が出力する位相差量検出信号を、その変化率に基づき補正する補正回路である。なお、上述した実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
以上のように構成されるオフトラック検出装置の動作について、以下説明する。
まず、図示しない4分割光検知器から出力される光信号A,Bは2値化信号A,Bに変換された後、位相差量演算回路10に入力される。
その後、上述した実施の形態1と同様に、位相差量演算回路10により、2値化信号A,Bの進み位相と遅れ位相の位相差量が正負に分けて算出され、平均化回路11により位相差量信号の平均化処理が行なわれ、絶対値算出回路12により正負に分かれている位相差量信号の絶対値がとられて位相差量検出信号が生成される。
補正回路40は、位相差量検出信号の変化率を検出し、該変化率が所定の閾値を越えた場合には、前記閾値内の値となるように位相差量検出信号を補正する。
その後、位相差量検出信号に含まれる高周波成分のノイズを低域補償フィルタ13で除去し、2値化回路14において、所定の閾値で2値化することにより、オフトラック信号を生成する。
以上のように、本実施の形態2に係るオフトラック検出装置によれば、補正回路40により、位相差量検出信号の変化率を検出し、該変化率が所定の閾値を越える場合には、位相差量検出信号を、前記閾値内の値となるように補正することとしたので、ノイズにより生じる極端な誤差成分を除去することができ、これによりノイズの影響を受けることなく、光ピックアップのオントラック状態を確実に検出することが可能となる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。
図5において、50は、4分割光検知器から出力される2系統の光信号のサンプリングポイント間のデータを補間するデータ補間回路である。データ補間回路50は、例えば図6に示すように光信号A,Bの周期がサンプリング周期に対して短い場合に、サンプリングポイント間のデータを例えば直線近似等により補間する。51は、2値化信号A,Bの位相差のうち、2値化信号A,Bに含まれる無効パルスにより生じた位相差を除去する無効位相差除去回路である。なお、実施の形態1に係るオフトラック検出装置と同じ構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
図7は、4分割光検知器から出力される光信号A,B、光信号A,Bの2値化信号、及び2値化信号A,Bの進み位相と遅れ位相をそれぞれ表す波形図である。
以上のように構成されるオフトラック検出装置の動作について、以下説明する。
図示しない4分割光検知器から出力される光信号A,Bは、所定のサンプリング周期でディジタル変換され、データ補間回路50に入力する。
データ補間回路50は、光信号A,Bのサンプリングポイント間のデータを、直線近似等により補間し、2値化する。
無効位相差除去回路51は、データ補間された2値化信号A,Bのパルスの中から、ノイズにより生じた無効パルスを除去し、無効パルスを除去した2値化信号A,Bを位相差量演算回路10に出力する。ここで、無効パルスとは、図7に示すように、例えば、2値化信号Aに現れるパルスに対応する2値化信号Bのパルスが存在しないものをいう。無効位相差除去回路51は、2値化信号AとBのパルスエッジを検出し、所定時間内に2値化信号A又はBのいずれかのパルスエッジに対応する他方の2値化信号のパルスエッジが検出されない場合には、かかるパルスを無効パルスと判断する。
位相差量演算回路10は、2値化信号A,Bの位相差を、進み位相と遅れ位相に分けて検出し、それぞれの位相差を所定のクロックでカウントして位相差量を算出する。その後、位相差量演算回路10は、進み位相の位相差量を正の値とし、遅れ位相の位相差量を負の値として、これらを位相差量信号として出力する。
これ以降の動作については、上述した実施の形態1と同様であり、平均化回路11による位相差量信号の平均化処理、絶対値算出回路12による位相差量検出信号の絶対値の検出、低域補償フィルタ13による高周波成分の除去、及び2値化回路14による位相差量検出信号の2値化が行なわれ、これによりオフトラック信号が生成される。
以上のように、本実施の形態3に係るオフトラック検出装置によれば、4分割光検知器から出力される2系統の光信号A,Bのサンプリングポイント間のデータをデータ補間回路50により補間することにより、2値化信号A,Bの位相比較を高い精度で行うこととし、また、無効位相差除去回路51により2値化信号A,Bに含まれる明らかな無効パルスを除去し、かかる無効パルスが除去された2値化信号の進み位相と遅れ位相の位相差量を符号を分けて検出し、前記位相差量を平均化してノイズに起因する位相差量を打ち消し合うこととしたので、光信号A,Bの周期がサンプリング周期に対して短く、かつサンプリングレートを上げることが困難な場合であっても、ノイズの影響を受けることなく、光ピックアップのオントラック状態を確実に検出することが可能となる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。本発明の実施の形態4に係るオフトラック検出装置は、上述の実施の形態3に係るオフトラック検出装置から、平均化回路11を削除したものであり、その他の構成要素については、上述の実施の形態3と同様であるため、その説明を省略する。
実施の形態3に係るオフトラック検出装置では、位相差量演算回路10により、進み位相と遅れ位相の位相差量を正負を分けて検出し、平均化回路11により前記位相差量を平均化することにより、ノイズに起因する位相差量を打ち消しあわせることとしている。しかし、平均化処理を行なうことにより、オントラック時の位相差量を0に近づけることは可能となるが、オフトラック時の位相差量のピークレベルも同時に低くなるため、光ピックアップがオフトラック状態にある場合のオフトラック信号の検出精度が低下する。このため、本実施の形態4に係るオフトラック検出装置では、光ピックアップがオフトラック状態にある場合のオフトラック信号検出精度を確保するため、平均化回路11を削除した構成としている。
以上のように、本実施の形態4に係るオフトラック検出装置では、光ディスク装置における4分割光検知器からの信号に対して、進み位相と遅れ位相に対して、符号を分けて位相差量を検出し、平均化処理を行なうことなく位相差量検出信号を生成することとしたので、オフトラック状態における位相差量検出信号のピークレベル正確に検出することができ、これにより、光ピックアップのオフトラック状態を確実に検出することが可能となる。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5に係るオフトラック検出装置の構成を表すブロック図である。
図9において、90は、位相差量演算回路10が出力する位相差量信号の出力先を、光ピックアップがオントラック付近にあるかオフトラック付近にあるかに基づき、平均化回路11か絶対値算出回路12の何れかに切り替える切り替え器である。切り替え器90の制御は、例えば、4分割検知器から出力される光信号A,Bの和信号を用いることができ、該和信号に閾値を設けることにより光ピックアップがオントラック付近にあるかオフトラック付近にあるかを判断し、これにより切り替え器90の動作を制御する。なお、上述した実施の形態1、及び実施の形態3と同様の構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
以上のように構成されるオフトラック検出装置の動作について、以下説明する。
上述した実施の形態3と同様に、図示しない4分割光検知器から出力される光信号A,Bは、所定のサンプリング周期でディジタル変換され、データ補間回路50にてサンプリングポイント間のデータが補間され、2値化される。無効位相差除去回路51により、2値化信号A,Bのパルスのうち、ノイズに起因する無効パルスが除去され、位相差量演算回路10において、無効パルスが除去された2値化信号A,Bの進み位相と遅れ位相の位相差量が符号を分けて算出される。
切り替え器90は、外部信号の制御を受けて、光ピックアップがオントラック付近にある場合は、位相差量演算回路10が出力する位相差量信号の出力先を平均化回路11に切り替える。これにより位相差量演算回路10が出力する位相差量信号は、平均化回路11において平均化処理が行なわれ、絶対値算出回路12において絶対値がとられる。一方、光ピックアップがオフトラック付近にある場合には、切り替え器90は、位相差量演算回路10が出力する位相差量信号の出力先を絶対値算出回路12に切り替える。これにより、位相差量信号は平均化処理が行なわれることなく絶対値算出回路12において絶対値がとられることになる。
絶対値算出回路12から出力される位相差量検出信号は、低域補償フィルタ13により高周波成分が除去され、2値化回路14において、所定の閾値で2値化されることによりオフトラック信号が生成される。
以上のように、本実施の形態5に係るオフトラック検出装置によれば、位相差量演算回路10の出力を切り替える切り替え器90を設け、光ピックアップがオントラック付近に存在するときには、位相差量演算回路10の出力信号を平均化回路11に入力させ、光ピックアップがオフトラック付近に存在するときには、位相差量演算回路10の出力信号を絶対値算出回路12に入力させることとしたので、オントラック状態では、位相差量検出信号のボトムレベルをほぼゼロにすることができ、また、オフトラック状態では、位相差量検出信号のピーク値を確保することができ、これにより、光ピックアップのオントラック状態、及びオフトラック状態を確実に検出することが可能となる。
なお、実施の形態1〜5に関して、進み位相の位相差量を負の値とし、遅れ位相の位相差量を正の値としても上記と同じ効果が得られる。
本発明に係るオフトラック検出装置によれば、安定した光ディスク装置の動作を確保することができ、また光ディスク装置の安定した制御を行うことができる点において有用である。
10 位相差量演算回路
11 平均化回路
12 絶対値算出回路
13 低域補償フィルタ
14 2値化回路
40 補正回路
50 データ補間回路
51 無効位相差除去回路
90 切り替え器
1001 4分割光検知器
1201 EXOR回路
1202 平均化回路
1203 低域補償フィルタ
1204 2値化回路

Claims (2)

  1. 光ディスク装置に備えられる多分割光検知器から得られる2系統の光信号を2値化し、該2値化信号の位相差に基づき、光ディスクのオフトラック信号を生成するオフトラック検出装置において、
    前記2系統の2値化信号のそれぞれのパルスエッジを検出し、前記2系統の2値化信号の間で相対応するパルスエッジが検出されない場合は該パルスを無効パルスと判定し、該無効パルスを除去した2値化信号を出力する無効位相差除去回路と、
    前記無効位相差除去回路から出力される2系統の2値化信号の進み位相の位相差量と遅れ位相の位相差量を所定のクロックでカウントして算出し、前記2系統の2値化信号の位相差量を、前記進み位相の位相差量と前記遅れ位相の位相差量の符号を分けて出力する位相差量演算回路と、
    前記位相差量演算回路の出力信号の絶対値をとる絶対値算出回路と、
    前記絶対値算出回路の出力信号の帯域制限を行なう低域補償フィルタと、
    前記低域補償フィルタの出力信号を所定の閾値で2値化する2値化回路とを備える、
    ことを特徴とするオフトラック検出装置。
  2. 光ディスク装置に備えられる多分割光検知器から得られる2系統の光信号を2値化し、該2値化信号の位相差に基づき、光ディスクのオフトラック信号を生成するオフトラック検出装置において、
    前記2系統のディジタル信号の入力を受け、光検知器が出力する2系統の光信号のそれぞれを2値化する際にサンプリングポイント間のデータを補間するデータ補間回路と、
    前記データ補間回路が出力する2系統の2値化信号のそれぞれのパルスエッジを検出し、前記2系統の2値化信号の間で相対応するパルスエッジが検出されない場合は該パルスを無効パルスと判定し、該無効パルスを除去した2値化信号を出力する無効位相差除去回路と、
    前記無効位相差除去回路から出力される2系統の2値化信号の進み位相の位相差量と遅れ位相の位相差量を所定のクロックでカウントして算出し、前記2系統の2値化信号の位相差量を、前記進み位相の位相差量と前記遅れ位相の位相差量の符号を分けて出力する位相差量演算回路と、
    前記位相差量演算回路の出力信号の絶対値をとる絶対値算出回路と、
    前記絶対値算出回路の出力信号の帯域制限を行なう低域補償フィルタと、
    前記低域補償フィルタの出力信号を所定の閾値で2値化する2値化回路とを備える、
    ことを特徴とするオフトラック検出装置。
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