JP5490658B2 - ウォブル信号抽出回路、ウォブル信号抽出方法及び光ディスク装置 - Google Patents

ウォブル信号抽出回路、ウォブル信号抽出方法及び光ディスク装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクに対する情報記録再生技術に関し、特に、ウォブル信号を光ディスクから正確に抽出するウォブル信号抽出回路に関する。
一般に記録用光ディスク上には、光ビームの走査方向を示す案内溝が蛇行して形成されている。蛇行した案内溝はウォブルと呼ばれる。光ディスク装置はこのウォブルの蛇行周波数に同期した記録クロックに基づいて光ディスクに記録マークを形成すると、所定の記録密度で情報を記録することができる。ウォブルの蛇行周波数と記録クロックとの関係は、光ディスクの規格によって定められている。例えば、DVD−R/RW(Digital Versatile Disk−R/RW)では、ウォブルの蛇行周波数が記録クロックの基準周波数26.16MHzに対して、1/186にあたる140.65kHzと決められている。DVD+R/RW(Digital Versatile Disk+R/RW)では、蛇行周波数が記録クロックの1/32にあたる817.5kHzとなっている。
また、ウォブルには位置情報を示す変調が加えられている場合がある。例えば、DVD+R/RWでは、ウォブルの一部を逆相で蛇行させることによって位置情報が埋め込まれる。CD−R/RWでは、ウォブル周波数自身に位置情報を用いたFM変調がかけられている。尚、DVD−R/RWでは、ウォブルに変調を加えることなく、案内溝に隣接するランドに形成されたピット(ランドプリピット)によって位置情報が示される。
光ディスク装置は、光ディスクに対するデータ記録位置を、変調されたウォブルやランドプリピットから読み取った位置情報と、蛇行周波数に同期した記録クロックとに基づいて決定する。光ディスク装置の受光素子は、ウォブルの蛇行を示すウォブル信号を検出するため、案内溝の接線方向に沿って少なくとも2分割された受光部を備えている。案内溝からの反射光を分割された受光部で検出すると、ウォブル信号は内周側の受光部と外周側の受光部とからそれぞれ逆相の信号として出力される。従って、光ディスク装置は内側と外側との各受光部から出力される信号の差(プッシュプル信号)を求めることで、ウォブル信号を得ることができる。
但し、記録マークが形成された領域に対する各受光部の出力信号には、記録マークの有無に応じた明暗の信号(RF信号)がウォブル信号に重畳されている。このRF信号成分は、内側と外側との各受光部に同相で加わっているため、理想的には内側と外側との各受光部から出力される信号の差をとることで除去できる。しかし、実際には光ディスク上に集光された光ビーム形状の歪みや、記録マークと案内溝中心とのずれなどの要因によって、内側と外側との各受光部から得られる信号強度には差が生じる。一般にRF信号成分の強度は、ウォブルの蛇行に伴う信号成分の強度より1桁程度大きいため、各受光部の出力振幅にわずかなアンバランスがあっても、残留するRF信号成分の大きさは無視できない大きさになりやすい。プッシュプル信号中に残留するRF信号成分が大きいと、ウォブルに基づく位置情報が検出しにくくなるという問題がある。
ウォブル信号の抽出に関する技術として、特許文献1(特開2009−146502号公報)及び特許文献2(特開2005−196846号公報)が開示されている。
特許文献1には、簡素な構成でウォブル信号からRF成分を確実に取り除くことが可能な、ウォブル信号抽出回路が開示されている。特許文献1のウォブル信号抽出回路は、2分割された2つの受光部からそれぞれ検出された信号A+D、信号B+Cを加算してRF信号成分を取得する加算器と、信号A+Dから信号B+Cを減算してウォブル信号を取得する減算器と、RF信号成分を二値化するラッチコンパレータと、ウォブル信号を二値化するラッチコンパレータと、二値化されたRF信号成分とウォブル信号との排他的論理和を演算するEXOR回路とを備える。そして、ウォブル信号抽出回路は、排他的論理和の演算結果に基づいて、A+D信号及びB+C信号の振幅バランスを検出することを特徴とする。特許文献1のウォブル信号抽出回路は、A+D信号とB+C信号の振幅バランスを均一にすることが可能となり、ウォブル信号を精度良く抽出することが可能となるというものである。
特許文献2には、高精度の帯域通過フィルタを設けることなく、ウォブル信号に含まれるRF信号成分を除去するウォブル信号抽出回路が開示されている。このウォブル信号抽出回路は、光ディスクの表面に形成されたウォブルに起因するウォブル信号成分と、データの記録または再生に基づくRF信号成分とを含む第1の光ディスク信号に利得を与える第1のゲインアンプと、第1の光ディスク信号とは逆相のウォブル信号成分と、RF信号成分とを含む第2の光ディスク信号に利得を与える第2のゲインアンプと、第1のゲインアンプの出力信号から第2のゲインアンプの出力信号を減ずる減算器とを備える。そして、ウォブル信号抽出回路は、減算器の出力信号を評価し、その結果に基づいて、第1および第2のゲインアンプの少なくとも一方の利得を制御することを特徴とする。特許文献2によると、第1および第2のゲインアンプの少なくとも一方の利得がフィードバック制御され、RF信号成分を含まない高精度のウォブル信号を抽出することができるというものである。
また、ウォブル信号とLPP信号とを簡略な構成によって検出することができる光ディスク装置に関する技術が特許文献3(国際公開第2005/015548号)に開示されている。図1は、特許文献3の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、光ディスク装置は、ディスクモータ202と、光ヘッド203と、サーボ信号/再生信号生成回路204と、Fo/Tr(フォーカス/トラッキング)制御部205と、ウォブル検出バランス調整回路206と、ウォブルバランス検出回路207と、ウォブル検出作動増幅器208と、LPF(ローパスフィルタ)209と、A/D(アナログ・デジタル変換器)210と、HPF(ハイパスフィルター)211と、振幅検出回路212と、LPF213と、ウォブル信号検出回路214と、A/D215と、再生信号検出回路216と、記録/再生PLL回路217と、残留成分除去回路218と、LPF219と、LPP2値化回路220と、LPPアドレス検出回路221と、復調回路222と、エラー訂正/付加回路223と、変復調制御回路224と、変調回路225と、レーザ駆動波形生成回路226と、レーザ駆動回路227と、ゲート信号生成回路228と、CPU229と、加算増幅回路230と、LPF231と、2値化回路232と、ラッチ回路233と、制御信号生成回路234とを備える。
特許文献3の光ディスク装置における主要部を以下説明する。光ヘッド203は、トラックの長手方向に沿った分割線の両側に配置された第1および第2のディテクタにより、光ディスク201に照射されたレーザの反射光に基づいて第1および第2の検出信号をそれぞれ検出するトラッキングディテクタを有する。
ウォブル検出バランス調整回路206は、第1の検出信号と第2の検出信号とを受け取り、第1の検出信号の信号レベルと第2の検出信号の信号レベルとが互いに等しくなるように調整して、各検出信号を出力する。ウォブル検出差動増幅回路208は、ウォブル検出バランス調整回路206によって信号レベルが調整された第1の検出信号と第2の検出信号の差であるウォブル検出差動信号を生成する。A/D210は、ウォブル検出差動増幅回路208によって生成されたウォブル検出差動信号をデジタル信号に変換する。ウォブル信号検出回路214は、A/D210によってデジタル信号に変換されたウォブル検出差動信号に基づいてウォブル信号を検出する。
加算増幅回路230は、ウォブル検出バランス調整回路206によって信号レベルが調整された第1の検出信号と第2の検出信号の和である和信号を生成する。2値化回路232は、加算増幅回路230によって生成された和信号を所定のレベルの信号と比較して2値化信号に変換する。ラッチ回路233は、2値化回路232の出力信号をA/D210の変換クロックまたはその整数倍の周波数を有するクロックでラッチして記録タイミング信号に変換する。制御信号生成回路234は、ラッチ回路233の出力信号である記録タイミング信号、及びデジタル信号に変換されたウォブル検出差動信号に基づいて、ウォブル検出差動信号中に含まれる記録信号の残留成分である残留信号成分を除去するための制御信号を生成する。
残留成分除去回路218は、制御信号生成回路234から供給される制御信号に基づき、デジタル信号に変換されたウォブル検出差動信号中に含まれる残留信号成分を除去してランドプリピット検出信号を抽出する。LPPアドレス検出回路221は、残留成分除去回路218から出力されるランドプリピット検出信号に基づいて、アドレス情報を検出する。特許文献3の光ディスク装置は、ウォブル検出バランス調整回路206とウォブル検出差動増幅器208をそれぞれ1個のみ用いて、ウォブル信号とLPP信号の検出に対してそれぞれ最適な条件を得ることができるため、ウォブル信号とLPP信号とを簡略な構成によって検出することが可能になるというものである。
特開2009−146502号公報 特開2005−196846号公報 国際公開第2005/015548号
光ディスク上に記録マークが形成されている領域では、AD検出信号やBC検出信号にウォブル信号成分が互いに逆相で現れるのに加えて、同相のRF信号成分が含まれる。通常、RF信号成分の強度は、ウォブルの蛇行に伴う成分の強度に比べて1桁程度大きい。従って特許文献1に記載された実施例のように、ゲイン調整後にAD検出信号やBC検出信号を直接アナログ・デジタル変換器でデジタル化する場合、アナログ・デジタル変換器の分解能が足りないと、AD検出信号やBC検出信号に含まれるウォブル信号成分が変換器の量子化ノイズに埋もれてしまうことになる。その結果、変換器出力間の差をとって求めたプッシュプル信号中に、ウォブル信号成分が正しく反映されない恐れがある。逆に、ウォブル信号成分が量子化ノイズに埋もれない程度にアナログ・デジタル変換器への入力信号振幅を大きくすると、重畳している大振幅のRF信号成分によって変換器のダイナミックレンジを超えてしまうため、ウォブル信号成分を得ることができなくなる。このような理由から、ウォブル信号成分をデジタル化するために、非常に高い量子化分解能をもつアナログ・デジタル変換器が必要になってしまう。高分解能のアナログ・デジタル変換器は、回路規模や消費電力が大きく、光ディスク装置のコストを抑え、消費電力を引き下げる際の妨げになっていた。この問題は、特許文献2のようにゲイン調整アンプの一方の倍率を制御する構成を用いた場合でも同様で、処理のデジタル化に伴う障壁となっている。
一方、特許文献3では、ゲイン調整後にウォブル検出差動信号や和信号を生成し、その後デジタル化している。しかし、特許文献3の光ディスク装置は、ランドプリピットの検出率を改善することを目的としており、高品質のクロックを抽出するためにRF信号成分を取り除くことを実現することができない。
以下に、発明を実施するための形態(実施例)で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のウォブル信号抽出回路は、光ディスクからの反射光のうち、記録トラック内側の領域及び外側の領域の反射光に対応する第1検出信号と第2検出信号とを加算して、RF信号を生成する再生信号生成回路(11)と、第1検出信号と第2検出信号とを減算してプッシュプル信号を生成する第1減算器(22)と、RF信号をデジタル信号に変換する第1アナログ・デジタル変換器(12)と、プッシュプル信号をデジタル信号に変換する第2アナログ・デジタル変換器(23)と、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分に相当する残留RF信号成分を生成する残留RF成分生成回路(5)と、デジタル化されたプッシュプル信号から残留RF信号成分を減算してウォブル信号を生成する第2減算器(6)とを具備する。残留RF成分生成回路(5)は、ウォブル信号とデジタル化されたRF信号との相関に基づいて、残留しているRF信号成分に近づくように残留RF信号成分を生成する。
本発明のウォブル信号抽出方法は、光ディスクからの反射光のうち、記録トラック内側の領域及び外側の領域の反射光に対応する第1検出信号と第2検出信号とを加算して、RF信号を生成するステップと、第1検出信号と第2検出信号とを減算してプッシュプル信号を生成するステップと、RF信号をデジタル信号に変換するステップと、プッシュプル信号をデジタル信号に変換するステップと、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分に相当する残留RF信号成分を生成するステップと、デジタル化されたプッシュプル信号から残留RF信号成分を減算してウォブル信号を生成するステップとを具備する。残留RF信号成分を生成するステップは、ウォブル信号とデジタル化されたRF信号との相関に基づいて、残留しているRF信号成分に近づくように残留RF信号成分を生成する。
本発明の光ディスク装置は、前述したウォブル信号抽出回路と、ウォブル信号抽出回路から出力されたウォブル信号に基づいて、光ディスクに対するデータの記録又は光ディスクからのデータの読み出しを行う信号処理部(101)とを具備する。
本発明のウォブル信号抽出回路は、高分解能のアナログ・デジタル変換器を用いることなく、プッシュプル信号中からRF信号成分を効率よく取り除き、高品質のウォブル信号を抽出することができる。
図1は、特許文献3の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態によるウォブル信号抽出回路の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明のウォブル信号抽出回路によって得られる各信号波形を示した図である。 図4は、残留RF差分項の効果を示す波形図である。 図5は、遅延量ずれ及びバランスずれがあった場合に、ウォブル信号中に残留するノイズ量のシミュレーション結果を図示したものである。 図6は、本発明の第2の実施の形態によるウォブル信号抽出回路の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第3の実施の形態による光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態によるウォブル信号抽出回路、ウォブル信号抽出方法及び光ディスク装置を説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態によるウォブル信号抽出回路の構成を示すブロック図である。図2を参照すると、ウォブル信号抽出回路は、受光素子1と、加算器2aと、加算器2bと、RF信号部3と、プッシュプル信号部4と、残留RF成分生成回路5と、減算器6とを具備する。
受光素子1は、光ディスク(図示略)からの反射光を受光し、受光した光量に応じた信号を出力する。受光素子1は、分割線1aと分割線1bとによって分けられた4つの受光部(受光部A、受光部B、受光部C、受光部D)を有する。分割線1aは記録トラックに沿った方向に対応し、分割線1bは記録トラックと直行する方向に対応する。受光部Aと受光部Dは、光ディスクからの反射光のうち、記録トラック内側の領域からの反射光を受光し、受光した光量に応じた信号を出力する。受光部Bと受光部Dは、光ディスクからの反射光のうち、記録トラック外側の領域からの反射光を受光し、受光した光量に応じた信号を出力する。
加算部2aは、受光部A及び受光部Dから信号を受け取り、2つの信号を加算したAD検出信号を出力する。加算部2bは、受光部B及び受光部Cから信号を受け取り、2つの信号を加算したBC検出信号を出力する。図3は、本発明のウォブル信号抽出回路によって得られる各信号波形を示した図である。(a)はAD検出信号を示した波形である。(b)はBC検出信号を示した波形である。
RF信号部3は、光ディスクからの反射光のうち、記録トラック内側の領域及び外側の領域の反射光に対応するAD検出信号とBC検出信号とに基づいて、デジタル化されたRF信号を生成する。RF信号部3は、再生信号生成回路11と、アナログ・デジタル変換器(ADC)12と、ローパスフィルタ(LPF)13とを備える。
再生信号生成回路11は、AD検出信号とBC検出信号とを加算して、記録マークの有無によって生じる明暗に比例したRF信号を生成する。アナログ・デジタル変換器12は、RF信号をデジタル信号に変換する。ローパスフィルタ13は、アナログ・デジタル変換器12から出力されるデジタル化されたRF信号を受け取り、不要な高周波成分を取り除く。
プッシュプル信号部4は、AD検出信号とBC検出信号とに基づいて、デジタル化されたプッシュプル信号を生成する。プッシュプル信号部4は、ゲイン調整アンプ(GCA)21aと、ゲイン調整アンプ(GCA)21bと、減算器22と、アナログ・デジタル変換器(ADC)23と、ローパスフィルタ(LPF)24と、遅延回路(T)25とを備える。
ゲイン調整アンプ21aは、加算器2aからAD検出信号を受け取り、後述する残留RF成分生成回路5からのゲイン制御信号に基づいてAD検出信号の倍率を調整し、ゲイン調整されたAD検出信号を出力する。同様に、ゲイン調整アンプ21bは、加算器2bからBC検出信号を受け取り、残留RF成分生成回路5からのゲイン制御信号に基づいてBC検出信号の倍率を調整し、ゲイン調整されたBC検出信号を出力する。
減算器22は、ゲイン調整されたAD検出信号と、ゲイン調整されたBC検出信号とを減算して、プッシュプル信号を生成する。図3における(c)は、プッシュプル信号の波形である。
アナログ・デジタル変換器23は、減算器22から出力されるプッシュプル信号を受け取り、プッシュプル信号をデジタル変換する。光ディスク上の記録済み領域からの反射光を処理するとき、図3の(a)及び(b)に示すように、AD検出信号とBC検出信号とには記録マークの有無に応じた同相のRF信号が重畳する。これに対して、両者の差分によって得られるプッシュプル信号に含まれるRF信号成分は、図3の(c)に示したように小さい。従って、アナログ・デジタル変換器23は、正弦波状のウォブル信号成分をデジタル化するのに必要な分解能に若干の余裕を取る程度で十分となる。
ローパスフィルタ24は、アナログ・デジタル変換器23から出力されるデジタル化されたプッシュプル信号を受け取り、不要な高周波成分を取り除く。遅延回路25は、デジタル化されたプッシュプル信号の遅延量を調整して出力する。
残留RF成分生成回路5は、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分を減らすように動作する。詳細には、残留RF成分生成回路5は、ローパスフィルタ13から受け取るデジタル化されたRF信号と、後述する減算器6から受け取るウォブル信号との相関に基づいて、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分に相当する、残留RF信号成分を生成する。特に、残留RF成分生成回路5は、生成した残留RF信号成分が、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分からずれている場合、相関に基づいて、ずれが少なくなるように(残留RF信号成分が残留しているRF信号成分に近づくように)補正した残留RF信号成分を生成する。また、残留RF成分生成回路5は、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分を減らすように、ゲイン調整アンプ21a、21bに対するゲイン制御信号を生成する。図3の(d)は、残留RF信号成分の波形例である。尚、残留RF成分生成回路5における更なる詳細は後述する。
減算器6は、遅延回路25から出力されるデジタル化されたプッシュプル信号と、残留RF成分生成回路5から出力される残留RF信号成分を受け取る。減算器6は、デジタル化されたプッシュプル信号から、残留RF信号成分を減算して、ウォブル信号を生成する。残留RF成分生成回路5の生成する残留RF信号成分が、デジタル化されたプッシュプル信号に残留するRF信号成分に相当するものとして正しく生成されている場合、減算器6は正確なウォブル信号を生成することができる。図3の(e)は、正確なウォブル信号の波形例である。一方、残留RF成分生成回路5の生成する残留RF信号成分が正しく生成されていない場合(一致しない場合)、減算器6が生成するウォブル信号には取り除き切れてないRF信号成分が含まれる。その場合、前述したように、残留RF成分生成回路5は、デジタル化されたRF信号とウォブル信号との相関に基づいて、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分とのずれを補正した、残留RF信号成分を生成する。これによって、本発明のウォブル信号抽出回路は、残留しているRF信号成分が少ない正確なウォブル信号を出力することができる。
図2を参照して、残留RF成分生成回路5の詳細を説明する。残留RF成分生成回路5は、RF信号変換回路40と、比例項出力回路50と、差分項出力回路60と、加算器70とを備える。
RF信号変換回路40は、デジタル化されたRF信号を、デジタル化されたRF信号に比例する比例項信号に変換し、続いて、デジタル化されたRF信号の変化量に比例する差分項信号に変換する。RF信号変換回路40は、遅延回路(T)41と、遅延回路(T)42と、減算器43とを含む。
遅延回路41は、デジタル化されたRF信号を遅延させ、比例項信号を生成する。遅延回路42は、比例項信号を更に遅延させた信号を生成する。減算器43は、ローパスフィルタ13から出力されたデジタル化されたRF信号と、遅延回路42から出力されるデジタル化されたRF信号との差、即ち遅延量の異なるデジタル化されたRF信号同士の差である差分項信号を生成する。つまり、RF信号変換回路40は、デジタル化されたRF信号を、デジタル化されたRF信号に比例する比例項信号と、デジタル化されたRF信号の変化量に比例する差分項信号に変換する。
比例項出力回路50は、比例項信号とウォブル信号とを受け取り、比例項信号とウォブル信号との相関に基づいて、比例項信号の倍率を補正した残留RF比例項を生成する。比例項出力回路50は、相関器51と、積分器52と、帰還量制御部53と、乗算器54とを含む。
相関器51は、RF信号変換回路40から出力された比例項信号と、減算器6から出力されたウォブル信号とを受け取る。相関器51は比例項信号とウォブル信号との相関の強さに応じて、両者が同一極性のときには正の信号を、逆極性のときには負の信号を、相関の強度に応じた振幅で出力する。積分器52は、相関器51から出力される信号を積分して出力値を更新する。換言すると、積分器52は、比例項信号とウォブル信号との相関が高ければ(残留しているRF信号成分が大きければ)絶対値として大きな値を出力し、相関が低ければ(残留しているRF信号成分が小さければ)絶対値として小さな値を出力する。
帰還量制御部53は、積分器52から出力される値の上位桁にあたる成分を、ゲイン調整アンプ21aとゲイン調整アンプ21bとの倍率に換算し、ゲイン制御信号として出力する。更に、帰還量制御部53は、下位桁にあたる成分を、比例項信号の倍率を補正するための係数として乗算器54に出力する。乗算器54は、比例項信号と係数とを乗算した残留RF比例項を生成する。つまり、比例項出力回路50は、ウォブル信号中のRF信号成分の大きさが所定値より大きいときはゲイン制御信号と残留RF比例項とを出力し、所定値よりも小さい場合は残留RF比例項のみを生成する。
比例項出力回路50について説明を加える。積分器52が初期値を0として動作を始めたとき、上位桁は変化せず、ゲイン調整アンプ21aおよび21bの倍率は共に等倍率に保たれている。ウォブル信号中にRF信号成分が残っていれば、相関器51からは残留分の大きさに比例した信号が出力され、積分器52の出力を増減させる。積分器52の出力変化はまず下位の桁に現れ、下位桁の成分と比例項信号との乗算結果が乗算器54から残留RF比例項として出力される。プッシュプル信号に残留しているRF信号成分が小さい場合には、残留RF比例項によってウォブル信号中のRF信号成分が打ち消されることで、相関器51から出力される信号の平均値が0になり安定する。
一方、AD検出信号とBC検出信号とのバランスずれが大きい場合には、比例項出力回路50の積分器52の上位桁にも増減の影響が及ぶ。帰還量制御部53は、上位桁をデコードして、出力値が正のときには、ゲイン調整アンプ21aのゲインを1段階引き下げ、ゲイン調整アンプ21bのゲインを1段階引き上げるように働く。これによって、アナログ・デジタル変換器6に与えられるプッシュプル信号に重畳するRF信号成分が一定量以下に抑えられる。更に、ゲイン調整によって取り除き切れない微小なバランスずれに伴うRF信号成分は、デジタル化後に残留しているRF信号成分として、減算器6によって効果的に取り除かれることになる。
差分項出力回路60は、差分項信号とウォブル信号との相関に基づいて、デジタル化されたRF信号の変化量に比例する差分項信号の倍率を補正して、残留RF差分項を生成する。差分項出力回路60は、相関器61と、積分器62と、乗算器63とを含む。
相関器61は、RF信号変換回路40から出力された差分項信号と、減算器6から出力されたウォブル信号とを受け取る。相関器61は、相関器51と同様に、差分項信号とウォブル信号との相関の強さに応じて、両者が同一極性のときには正の信号を、逆極性のときには負の信号を、相関の強度に応じた振幅で出力する。積分器62は、相関器61から出力される信号を積分して出力値を更新し、差分項信号の倍率を補正するための係数として乗算器63に出力する。乗算器63は、差分項信号と係数とを乗算した残留RF差分項を生成する。尚、この差分項信号の効果については後述する。
加算器70は、残留RF比例項と残留RF差分項とを加算して、残留RF信号成分を生成する。このようにして、図3の(d)に示す残留RF信号成分が生成される。
図4は、残留RF差分項の効果を示す波形図である。RF信号とプッシュプル信号とが、異なるアナログ・デジタル変換器によってデジタル化される場合、デジタル化までの間に遅延時間差が現れる場合がある。図4の(a)は、デジタル化されたRF信号の波形である。(b)は、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分の波形である。(a)と(b)とには、遅延時間差Δtがある。(c)は、デジタル化されたRF信号の倍率を調整して生成された、残留RF比例項の波形である。このように遅延量にずれがある場合、(c)の残留RF比例項だけでは残留成分に一致する信号を作り出すことができない。
デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分において、デジタル化されたRF信号との間で遅延量にずれがある成分は、デジタル化されたRF信号の変化量に比例する。(d)は、デジタル化されたRF信号の変化量に比例する差分項信号の倍率を調整して生成された残留RF差分項である。残留RF差分項は、デジタル化されたRF信号と、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分との遅延時間差によって生じるずれを補うことができる。即ち、残留RF比例項と残留RF差分項とを加算して得られる(e)の残留RF信号成分の波形は、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分に近い波形となる。換言すると、前述した差分項出力回路60において、積分器62は、差分項信号とウォブル信号との相関が高ければ(デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分に、遅延量にずれがある成分が大きければ)大きい倍率の係数を出力し、相関が低ければ(デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分に、遅延量にずれがある成分が小さければ)小さい倍率の係数を出力する。
図5は、遅延量ずれ及びバランスずれがあった場合に、ウォブル信号中に残留するノイズ量のシミュレーション結果を図示したものである。図5において、横軸はデジタル化されたRF信号の遅延量ずれを表し、奥行き方向の軸はAD検出信号及びBC検出信号のバランスずれ量を表し、高さ方向の軸はウォブル信号に基づいて同期を取ったときの位相誤差の標準偏差を表す。図5の(a)は、残留RF比例項のみを使った場合の残留ノイズ量である。(a)を参照すると、RF信号の遅延量ずれが最適点にある場合には、バランスずれが±15%程度あっても残留成分を小さく抑えられるが、遅延量ずれがあると十分にRF信号をとり除ききれていないことがわかる。これに対して、図5の(b)は、残留RF比例項と、残留RF差分項との和を使って残留RF信号成分を生成した場合の残留ノイズ量である。(b)を参照すると、残留RF比例項だけを使った場合に比べて、ウォブル信号中に残留するノイズ量を小さく抑えられる範囲が広がっていることがわかる。このように、残留RF差分項を共に使用することで、遅延量ずれに対するマージンを拡げる効果が得られる。
また、ウォブル信号の周波数帯域はRF信号帯域よりも狭い。このため、ローパスフィルタ13やローパスフィルタ24のカットオフ周波数を、ウォブル信号帯域に合わせて設定することで、残留RF信号成分を高い精度で生成することができる。また、ローパスフィルタ24をアナログ・デジタル変換器23の前に配置し、アナログ回路によって実現した場合でも同様の効果は得られる。
以上のように、本発明のウォブル信号抽出回路は、回路規模や消費電力が大きな高分解能のアナログ・デジタル変換器を用いることなく、プッシュプル信号中からRF信号成分を効率よく取り除き、高品質のウォブル信号を抽出することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態によるウォブル信号抽出回路の構成を示すブロック図である。図6を参照すると、ウォブル信号抽出回路は、受光素子1と、加算器2aと、加算器2bと、RF信号部3と、減算器6と、プッシュプル信号部7と、残留RF成分生成回路8とを具備する。第1の実施の形態と同じ構成には同じ符号を用いて重複する説明を省略する。
プッシュプル信号部7は、第1の実施の形態のプッシュプル信号部4から遅延回路25を除いた構成である。
残留RF成分生成回路8は、第1の実施の形態の残留RF成分生成回路5における比例項出力回路50と同様の構成である。残留RF成分生成回路8は、相関器81と、積分器82と、帰還量制御部83と、乗算器84とを備える。相関器81は、比例項出力回路50の相関器51に相当し、積分器82は積分器52に相当し、帰還量制御部83は帰還量制御部53に相当し、乗算器84は乗算器54に相当する。
第2の実施の形態によるウォブル信号抽出回路は、第1の実施の形態のウォブル信号抽出回路と同様に動作する。つまり、再生信号生成回路11は、光ディスクからの反射光のうち、記録トラック内側の領域及び外側の領域の反射光に対応するAD検出信号とBC検出信号とを加算して、RF信号を生成する。また、減算器22は、AB検出信号とBC検出信号とを減算してプッシュプル信号を生成する。そして、アナログ・デジタル変換器12はRF信号をデジタル信号に変換し、アナログ・デジタル変換器23はプッシュプル信号をデジタル信号に変換する。ローパスフィルタ13はデジタル化されたRF信号を帯域制限し、ローパスフィルタ24はデジタル化されたプッシュプル信号を帯域制限する。
残留RF成分生成回路8は、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分に相当する、残留RF信号成分を生成する。詳細には、残留RF成分生成回路8は、第1の実施例の比例項出力回路50と同様に、デジタル化されたRF信号(比例項信号)とウォブル信号との相関に応じて積分器82の出力が変化する。積分器82の下位桁は帰還量制御部83によって係数として乗算器84に送られる。乗算器84はデジタル化されたRF信号(比例項信号)の倍率を調整して、残留RF信号成分を生成する。減算器6は、デジタル化されたプッシュプル信号から、残留RF信号成分を差し引いて、ウォブル信号を出力する。また、積分器82の上位桁は帰還量制御部83によってデコードされ、ゲイン調整アンプ21a、21bによる倍率制御に使われる。一連の動作の中で、残留RF成分生成回路8は、デジタル化されたRF信号と、ウォブル信号とに基づいて、デジタル化されたプッシュプル信号に残留しているRF信号成分に近づくように、残留RF信号成分を補正していく。
本発明の第2の実施の形態によるウォブル信号抽出回路は、残留RF差分項を算出するための構成を有しないため、より簡略した回路構成でウォブル信号を抽出することができる。これは、遅延量ずれによる残留成分を無視できる場合において特に有効である。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を説明する。図7は、本発明の第3の実施の形態による光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図7を参照すると、光ディスク装置は、第2の実施の形態によるウォブル信号抽出回路としての構成(加算器2a、加算器2b、RF信号部3、減算器6、プッシュプル信号部7、残留RF成分生成回路8)と、光ピップアップ100と、信号処理部101とを具備する。
光ピックアップ100は、ウォブル信号抽出回路として説明した受光素子1(図示略)を有する。光ピックアップ100は光ディスク110にレーザ光を照射する。光ピックアップ100は、受光素子1で反射光を受光して、受光した光量に応じた信号を出力する。加算部2aは、光ピックアップ100から信号を受け取り、記録トラックより内側の受光部による信号同士を加算したAD検出信号を出力する。加算部2bは、光ピックアップ100から信号を受け取り、外側の受光部による信号同士を加算したBC検出信号を出力する。
RF信号部3は、AD検出信号とBC検出信号とに基づいて、デジタル化されたRF信号を生成する。プッシュプル信号部7は、AD検出信号とBC検出信号とに基づいて、デジタル化されたプッシュプル信号を生成する。ここでの動作は、第1及び第2の実施の形態と同様である。
残留RF成分生成回路8は、ゲイン調整アンプ21a、21bの倍率補正を行なうと共に、デジタル化されたプッシュプル信号中に含まれるRF信号成分に相当する、残留RF信号成分を生成する。尚、プッシュプル信号部7と残留RF成分生成回路8とは、第1の実施の形態によるプッシュプル信号部4と残留RF成分生成回路5であってもよい。減算器6は、デジタル化されたプッシュプル信号から残留RF成分を減算して、ウォブル信号を生成する。生成されたウォブル信号は、記録再生処理に利用される。
信号処理部101は、生成されたウォブル信号に基づいて、光ディスク110に対するデータの記録、及び光ディスク110からのデータの読み出しを行う。信号処理部101は、同期アドレス生成部102と、記録再生管理部103と、光ピックアップ制御回路104と、再生データ判定部105と、記録データ生成部106と、レーザ制御回路107とを備える。
同期アドレス生成部102は、ウォブル信号から同期クロックを生成し、更に、位置情報を抽出する。記録再生管理部103は、ホストI/Fを通じて図示しないホスト回路から渡される制御信号に基づいて、記録再生位置を判別する。光ピックアップ制御回路104は、記録再生管理部103からの制御信号に基づいて、光ピックアップ100を光ディスク110の記録再生対象位置まで移動する。
再生データ判定部105は、デジタル化されたRF信号をデータ列に変換する。再生位置では、記録再生管理部103が再生データ判定部105からのデータ列を引き取り、ホストI/Fを通じてホスト回路に送出する。また、記録位置では、記録再生管理部103がホスト回路から受け取ったデータ列を、記録データ生成部106を通して記録パルス列に変換する。レーザ制御回路107は、光ピックアップ100に搭載された図示しない半導体レーザの発光パワー記録パルス列に応じて光ピックアップ100を制御して、光ディスク110上の所定の位置にデータを記録する。
本発明の第3の実施の形態による光ディスク装置は、信号処理部101が、RF信号成分の少ないウォブル信号を使用することによって、記録再生アドレスの判定誤りが減る効果を奏する。更に、本発明の光ディスク装置は、データ列の生成タイミングのゆれも少なくなるため、簡便な構成で高い記録品質を有する効果を奏する。以上、説明した本発明は技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更することができる。
1 受光素子
1a、1b 分割線
2a、2b 加算器
3 RF信号部
4、7 プッシュプル信号部
5、8 残留RF成分生成回路
6 減算器
11 再生信号生成回路
12、23 アナログ・デジタル変換器
13、24 ローパスフィルタ
21a、21b ゲイン調整アンプ
22 減算器
25 遅延回路
40 RF信号変換回路
41、42 遅延回路
43 減算器
50 比例項出力回路
51 相関器
52 積分器
53 帰還量制御部
54 乗算器
60 差分項出力回路
61 相関器
62 積分器
63 乗算器
70 加算器
81 相関器
82 積分器
83 帰還量制御部
100 光ピックアップ
101 信号処理部
102 同期アドレス生成部
103 記録再生管理部
104 光ピックアップ制御回路
105 再生データ判定部
106 記録データ生成部
107 レーザ制御回路
110 光ディスク

Claims (7)

  1. 光ディスクからの反射光のうち、記録トラック内側の領域及び外側の領域の反射光に対応する第1検出信号と第2検出信号とを加算して、RF信号を生成する再生信号生成回路と、
    前記第1検出信号と前記第2検出信号とを減算してプッシュプル信号を生成する第1減算器と、
    前記RF信号をデジタル信号に変換する第1アナログ・デジタル変換器と、
    前記プッシュプル信号をデジタル信号に変換する第2アナログ・デジタル変換器と、
    デジタル化された前記プッシュプル信号に残留しているRF信号成分に相当する、残留RF信号成分を生成する残留RF成分生成回路と、
    デジタル化された前記プッシュプル信号から、前記残留RF信号成分を減算して、ウォブル信号を生成する第2減算器と
    を具備し、
    前記残留RF成分生成回路は、
    デジタル化された前記RF信号に比例する比例項信号と、前記ウォブル信号との相関に基づいて、前記比例項信号の倍率を補正した残留RF比例項を生成する比例項出力回路と、
    デジタル化された前記RF信号の変化量に比例する差分項信号と、前記ウォブル信号との相関に基づいて、前記差分項信号の倍率を補正した残留RF差分項を生成する差分項出力回路と、
    前記残留RF比例項と前記残留RF差分項とを加算して、前記残留RF信号成分を生成する加算器と
    を備え、
    前記第2減算器は、
    デジタル化された前記プッシュプル信号から、前記残留RF比例項と前記残留RF差分項とを含む前記残留RF信号成分を減算して前記ウォブル信号を生成する
    ウォブル信号抽出回路。
  2. 請求項に記載のウォブル信号抽出回路であって、
    前記第1検出信号のゲインを調整する第1ゲイン調整部と、
    前記第2検出信号のゲインを調整する第2ゲイン調整部と
    を更に具備し、
    前記比例項出力回路は、前記ウォブル信号に残留しているRF信号成分の大きさが所定値より大きいとき、前記第1ゲイン調整部及び前記第2ゲイン調整部にゲイン制御信号を出力し、
    前記第1ゲイン調整部は、前記ゲイン制御信号に基づいてゲイン調整された前記第1検出信号を出力し、
    前記第2ゲイン調整部は、前記ゲイン制御信号に基づいてゲイン調整された前記第2検出信号を出力する
    ウォブル信号抽出回路。
  3. 請求項1または2に記載のウォブル信号抽出回路であって、
    前記第1アナログ・デジタル変換器の後段において、デジタル化された前記RF信号から、前記ウォブル信号の帯域に応じて不要な周波数成分を除去する第1ローパスフィルタと、
    前記第2アナログ・デジタル変換器の後段において、デジタル化された前記プッシュプル信号から、前記ウォブル信号の帯域に応じて不要な周波数成分を除去する第2ローパスフィルタと
    を更に具備する
    ウォブル信号抽出回路。
  4. 光ディスクからの反射光のうち、記録トラック内側の領域及び外側の領域の反射光に対応する第1検出信号と第2検出信号とを加算して、RF信号を生成するステップと、
    前記第1検出信号と前記第2検出信号とを減算してプッシュプル信号を生成するステップと、
    前記RF信号をデジタル信号に変換するステップと、
    前記プッシュプル信号をデジタル信号に変換するステップと、
    デジタル化された前記プッシュプル信号に残留しているRF信号成分に相当する、残留RF信号成分を生成するステップと、
    デジタル化された前記プッシュプル信号から、前記残留RF信号成分を減算して、ウォブル信号を生成するステップと、
    を具備し、
    前記残留RF信号成分を生成するステップは、
    デジタル化された前記RF信号に比例する比例項信号と、前記ウォブル信号との相関に基づいて、前記比例項信号の倍率を補正した残留RF比例項を生成するステップと、
    デジタル化された前記RF信号の変化量に比例する差分項信号と、前記ウォブル信号との相関に基づいて、前記差分項信号の倍率を補正した残留RF差分項を生成するステップと、
    前記残留RF比例項と前記残留RF差分項とを加算して、前記残留RF信号成分を生成するステップと
    を備え、
    前記ウォブル信号を生成するステップでは、
    デジタル化された前記プッシュプル信号から、前記残留RF比例項と前記残留RF差分項とを含む前記残留RF信号成分を減算して、前記ウォブル信号を生成する
    ウォブル信号抽出方法。
  5. 請求項に記載のウォブル信号抽出方法であって、
    前記残留RF比例項を生成するステップは、
    前記ウォブル信号に残留しているRF信号成分の大きさが所定値より大きいとき、前記第1検出信号及び前記第2検出信号のゲインを調整するステップ
    を含む
    ウォブル信号抽出方法。
  6. 請求項4または5に記載のウォブル信号抽出方法であって、
    デジタル化された前記RF信号から、前記ウォブル信号の帯域に応じて不要な周波数成分を除去するステップと、
    デジタル化された前記プッシュプル信号から、前記ウォブル信号の帯域に応じて不要な周波数成分を除去するステップと
    を更に具備する
    ウォブル信号抽出方法。
  7. 請求項1乃至の何れか一項に記載されたウォブル信号抽出回路と、
    前記ウォブル信号抽出回路から出力された前記ウォブル信号に基づいて、前記光ディスクに対するデータの記録又は前記光ディスクからのデータの読み出しを行う信号処理部と
    を具備する
    光ディスク装置。
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