JP2003281762A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003281762A
JP2003281762A JP2002085697A JP2002085697A JP2003281762A JP 2003281762 A JP2003281762 A JP 2003281762A JP 2002085697 A JP2002085697 A JP 2002085697A JP 2002085697 A JP2002085697 A JP 2002085697A JP 2003281762 A JP2003281762 A JP 2003281762A
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peak value
wobble
pit signal
peak
signal
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JP2002085697A
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Akito Watanabe
章人 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピット信号のピーク値を正しくサンプリング
できない場合に、ピット信号のピーク値を算出し、トラ
ッキングエラー信号を検出する。 【解決手段】 光ディスクのサーボ領域に形成された第
1、第2ウォブルマークからのピット信号を、一定のサ
ンプリング周期でサンプリングしディジタル変換するA
/D変換器1と、A/D変換器1にてディジタル変換さ
れたピット信号を、A/D変換器1と同様の一定のサン
プリング周期でサンプリングし、そのうち所定数のサン
プル値を用いてピット信号の特性を2次関数で近似する
ことにより、第1、第2ウォブルマークからのピット信
号のピーク値を算出するピーク値演算回路2と、ピーク
値演算回路2にて算出された第1、第2ウォブルマーク
からのピット信号の各ピーク値を減算することにより、
トラッキングエラー信号を検出する減算回路7とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、サンプルサーボ方式の
光ディスク装置であって、光ディスクのサーボ領域に形
成されたウォブルマークからの反射光強度を表すピット
信号に基づいて、レーザーの所望のスポット位置と実際
のスポット位置とのずれ量を示すトラッキングエラー信
号を検出し、このトラッキングエラー信号に基づいてト
ラッキング制御を行う光ディスク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク装置では、レーザー
をディスク上の所望のスポット位置に正しく照射するた
めに、レーザーの所望のスポット位置と実際のスポット
位置とのずれ量を示すトラッキングエラー信号を検出
し、このトラッキングエラー信号に基づいてトラッキン
グ制御を行う必要がある。
【0003】このトラッキングエラー信号の検出方法の
一つにサンプルサーボ方式がある。
【0004】図9は、サンプルサーボ方式でトラッキン
グエラー信号を検出する、従来のトラッキングエラー信
号検出回路のブロック図である。
【0005】図9に示すように本従来例のトラッキング
エラー信号検出回路は、クロック検出回路13と、タイ
ミング発生器14と、A/D変換器15と、トラックエ
ラー検出器16と、1/N分周器17と、位相比較回路
18と、ループフィルタ19と、VCO20とを有して
いる。
【0006】クロック検出回路13は、再生アナログ信
号12からクロック信号を検出して出力する。なお、ク
ロック検出回路13の内部には再生アナログ信号12を
2値化する回路なども含まれている。
【0007】位相比較回路18、ループフィルタ19、
VCO20および1/N分周器17は一般的なPLL回
路を構成しており、位相比較回路18は、クロック検出
回路13から出力されたクロック信号と1/N分周器1
7から出力された分周信号との位相差に相当する信号を
出力し、ループフィルタ19は、位相比較回路18から
出力された信号の不要な高周波成分を除去して出力し、
VCO20は、ループフィルタ19から出力された信号
の電圧に応じた周波数の信号を出力し、1/N分周器1
7は、VCO20から出力された信号を1/Nに分周し
て出力する。
【0008】タイミング発生器14は、クロック検出回
路13から出力されたクロック信号とVCO20から出
力された信号とに基づいてウォブルタイミング信号を発
生する。
【0009】A/D変換器15は、タイミング発生器1
4にて発生したウォブルタイミング信号に応じたタイミ
ングで再生アナログ信号12をサンプリングしてディジ
タル変換し、ウォブル検出信号として出力する。なお、
ここでは、A/D変換器15は、ウォブルタイミング信
号に応じた2つのタイミングで再生アナログ信号12を
サンプリングするものとして説明する。
【0010】トラックエラー検出器16は、A/D変換
器15から上記のタイミングで出力された2つのウォブ
ル検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を検出す
る。
【0011】図10は、ディスク上のサンプルサーボフ
ォーマットの一例を示す図である。
【0012】図10の上部において、点線で示されてい
るのがトラックであり、アクセスコードおよびサーボク
ロックマークは、トラック中心に位置し、ウォブルマー
クは、トラックとトラックとの間に位置している。
【0013】図10の下部に示した信号は、図10の上
部における任意のトラック上を光スポットが移動したと
きの再生信号の波形である。
【0014】図10に示した例では、サーボクロックマ
ークから、次のサーボクロックマークまでは、256サ
ーボクロックであり、図9に示した1/N分周器17の
「N」の値を256とすれば、VCO20の出力はサー
ボクロックそのものとなる。これをカウントすることに
より、アクセスコードおよびウォブルマークの位置がわ
かることになる。
【0015】すなわち、図10に示した例では、サーボ
クロックマークのある位置を“23”とすると、アクセ
スコードの第1群は“7”から“9”の間、アクセスコ
ードの第2群は“14”から“15”の間、ウォブルマ
ークは“19”と“27”に位置していることがわか
る。
【0016】A/D変換器15は、タイミング発生器1
4にて発生するウォブルタイミング信号に応じた“1
9”と“27”のタイミングで再生アナログ信号12を
サンプリングしてディジタル変換し、トラッキングエラ
ー検出器16は、“19”でディジタル変換した値から
“27”でディジタル変換した値を減算することによ
り、トラッキングエラー信号を検出している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】昨今、光ディスクの大
容量化への要求により、トラックピッチが狭くなってい
ることで、トラッキングの精度の向上も同時に要求され
ている。これに伴い、トラッキングエラー信号を精度良
く検出するために、ウォブルマークからの反射光強度を
表すピット信号のピーク値を正確に検出する必要があ
る。
【0018】しかしながら、図9および図10を用いて
説明した方法では、サーボクロックマークのタイミング
とサーボクロックの間にジッタが生じた場合、ピット信
号のピーク値を正しくサンプリングできないという問題
点がある。
【0019】そこで本発明の目的は、ピット信号のピー
ク値を正しくサンプリングできない場合にも、ピット信
号のピーク値を算出することができ、トラッキングエラ
ー信号を検出することができる光ディスク装置を提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ディスク状記録媒体の円周方向に間欠的に
設けられたサーボ領域に形成されたウォブルマークを用
いて光スポットのサーボ制御を行いながら情報の再生を
行う光ディスク装置において、前記サーボ領域に形成さ
れた第1ウォブルマークおよび第2ウォブルマークから
の反射光強度を表すピット信号を、一定のサンプリング
周期でサンプリングしてディジタル変換するA/D変換
手段と、前記A/D変換手段にてディジタル変換された
前記ピット信号を、前記A/D変換手段と同様の前記一
定のサンプリング周期でサンプリングし、前記ピット信
号の所定数のサンプル値を用いて前記ピット信号の特性
を2次関数で近似することにより、前記第1ウォブルマ
ークおよび前記第2ウォブルマークからの前記ピット信
号のピーク値を算出するピーク値演算手段と、前記ピー
ク値演算手段にて算出された前記第1ウォブルマークお
よび前記第2ウォブルマークからの前記ピット信号の各
ピーク値を減算することにより、トラッキングエラー信
号を検出する減算手段とを有することを特徴とするもの
である。
【0021】すなわち、本発明においては、サーボ領域
に形成されたウォブルマークからの反射光強度を表すピ
ット信号の特性を2次関数で近似することによりピット
信号のピーク値を算出しているため、サーボ領域に形成
されたサーボクロックマークのタイミングとサーボクロ
ックの間にジッタが生じ、ピット信号のピーク値を正し
くサンプリングできなくても、ピット信号のピーク値を
算出することが可能となり、それにより、トラッキング
エラー信号を検出することが可能となる。
【0022】また、前記ピーク値演算手段は、前記A/
D変換手段にてディジタル変換された前記ピット信号の
所定数のサンプル値の組を異なる組み合わせで複数選択
し、各組み合わせで前記ピット信号の所定数のサンプル
値を用いて前記ピット信号の特性を2次関数で近似する
ことにより、前記第1ウォブルマークおよび前記第2ウ
ォブルマークからの前記ピット信号の複数のピーク値を
算出し、前記光ディスク装置は、前記ピーク値演算手段
にて算出された前記第1ウォブルマークからの前記ピッ
ト信号の複数のピーク値の平均値を算出する第1ウォブ
ルピーク値平均値算出手段と、前記ピーク値演算手段に
て算出された前記第2ウォブルマークからの前記ピット
信号の複数のピーク値の平均値を算出する第2ウォブル
ピーク値平均値算出手段とをさらに有し、前記減算手段
は、前記第1ウォブルピーク値平均値算出手段および前
記第2ウォブルピーク値平均値算出手段にて算出された
前記第1ウォブルマークおよび前記第2ウォブルマーク
からの前記ピット信号のピーク値の各平均値を減算する
ことにより、前記トラッキングエラー信号を検出するこ
ととしても良い。
【0023】また、前記A/D変換手段にてディジタル
変換された前記ピット信号のサンプル値をディジタルフ
ィルタ処理した後、前記ピーク値演算手段に入力するデ
ィジタルフィルタをさらに有することとしても良い。な
お、前記ディジタルフィルタは、ローパスフィルタであ
ることが好適である。
【0024】また、前記A/D変換手段にてディジタル
変換された前記ピット信号のサンプル値の隣り合う2点
の平均値を算出するサンプル値平均値算出手段をさらに
有し、前記ピーク値演算手段は、前記サンプル値平均値
算出手段にて算出された前記ピーク信号のサンプル値の
所定数の平均値を用いて前記ピット信号の特性を2次関
数で近似することにより、前記第1ウォブルマークおよ
び前記第2ウォブルマークからの前記ピット信号のピー
ク値を算出することとしても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態による光ディスク装置のブロック図
である。
【0026】図1に示すように本発明の第1の実施形態
による光ディスク装置は、A/D変換器1と、ピーク値
演算回路2と、第1ウォブルタイミング発生器3と、第
2ウォブルタイミング発生器4と、第1ウォブルピーク
メモリ5と、第2ウォブルピークメモリ6と、減算回路
7とを有している。
【0027】A/D変換器1は、ディスク状記録媒体で
ある光ディスクのサーボ領域に形成された第1ウォブル
マークおよび第2ウォブルマークからの反射光強度を表
すピット信号のピーク付近のサンプル値を、一定のサン
プリング周期でサンプリングしディジタル変換して出力
する。
【0028】A/D変換器1から出力された第1ウォブ
ルマークからのピット信号のサンプル値である信号は、
第1ウォブルタイミング発生器3にて発生するタイミン
グにおいてのみ、ピーク値演算回路2に入力される。
【0029】上記のタイミングは、A/D変換器1が第
1ウォブルマークからのピット信号のピーク付近のサン
プル値を一定のサンプリング周期でサンプリングするタ
イミングと同様のタイミングである。
【0030】ピーク値演算回路2は、第1ウォブルタイ
ミング発生器3にて発生する上記タイミングでA/D変
換器1から出力された第1ウォブルマークからのピット
信号のピーク付近をサンプリングし、そのうち所定数の
サンプル値を用いて、第1ウォブルマークからのピット
信号のピーク値を算出して出力する。
【0031】第1ウォブルピークメモリ5は、ピーク値
演算回路2から出力された第1ウォブルマークからのピ
ット信号のピーク値を格納する。
【0032】A/D変換器1から出力された第2ウォブ
ルマークからのピット信号のサンプル値である信号は、
第2ウォブルタイミング発生器4にて発生するタイミン
グにおいてのみ、ピーク値演算回路2に入力される。
【0033】上記のタイミングは、A/D変換器1が第
2ウォブルマークからのピット信号のピーク付近のサン
プル値を一定のサンプリング周期でサンプリングするタ
イミングと同様のタイミングである。
【0034】ピーク値演算回路2は、第2ウォブルタイ
ミング発生器4にて発生した上記タイミングでA/D変
換器1から出力された第2ウォブルマークからのピット
信号のピーク付近をサンプリングし、そのうち所定数の
サンプル値を用いて、第2ウォブルマークからのピット
信号のピーク値を算出して出力する。
【0035】第2ウォブルピークメモリ6は、ピーク値
演算回路2から出力された第2ウォブルマークからのピ
ット信号のピーク値を格納する。
【0036】減算回路7は、第1ウォブルピークメモリ
5および第2ウォブルピークメモリ6に格納された2つ
の値を減算することにより、トラッキングエラー信号を
検出する。
【0037】以下に、ピーク値演算回路2によるピーク
信号のピーク値算出手法について説明する。
【0038】まず、ピーク値演算回路2は、光ディスク
のサーボ領域に形成されたウォブルマークおよびアドレ
スピットからのピット信号のピーク付近を一定のサンプ
リング周期でサンプリングし、そのうち3点のサンプル
値を選択する。
【0039】そして、ピット信号の特性を、図2に示す
ように、上記3点のサンプル値を通り、時間を横軸とし
た数式1で表される2次関数V(t)で近似する。
【0040】
【数1】
【0041】2次関数V(t)の横軸、この場合は時間
軸の原点(即ちt=0)の位置が例え変化したとして
も、2次関数V(t)の頂点の値は変化しない。よっ
て、この2次関数(t)の横軸、即ち時間軸の原点は2
次関数(t)の頂点を求める際には任意に設定できる。
そのため、あるサンプル値(V1とする)が時間軸の原
点(即ちt=0)にある時の値であると仮定すると、数
式2が成り立つ。
【0042】
【数2】
【0043】また、このV1の1サンプリング周期後
(TSとする)のサンプル値をV2とすると、数式3が成
り立つ。
【0044】
【数3】
【0045】更に、このV2の1サンプリング周期後の
サンプル値をV3とすると、数式4が成り立つ。
【0046】
【数4】
【0047】上記の数式2〜4を解くことにより、数式
1に示した2次関数V(t)の係数a,b,cは、3つ
のサンプル値V1,V2,V3とサンプリング周波数
(fSとする)とにより、以下のような数式5〜7でそ
れぞれ表すことができる。
【0048】
【数5】
【0049】
【数6】
【0050】
【数7】
【0051】また、数式1に示した2次関数V(t)の
頂点であるピーク値Vpは数式8で表される。
【0052】
【数8】
【0053】この数式8に数式5〜7で得られた係数
a,b,cの値を代入することにより、ピット信号のピ
ーク値Vpは数式9で表すことができる。
【0054】
【数9】
【0055】従って、ピーク値演算回路2において、ピ
ット信号のピーク付近をサンプリングし、ピット信号の
特性を所定数のサンプル値を通る2次関数で近似するこ
とにより、ピット信号のピーク値を算出することがで
き、それにより、減算回路7において、トラッキングエ
ラー信号を検出することができる。このトラッキングエ
ラー信号によりレーザーの所望のスポット位置と実際の
スポット位置とのずれ量を求めることができ、このずれ
量に基づきトラッキング制御を行う。
【0056】なお、これらの計算は、ピーク値演算回路
2をDSP等で構成し上記の数式9を実行するか、ある
いは、ピーク値演算回路2がDSP等にピット信号のサ
ンプル値を入力し、上記の数式9を実行させることで実
現することが可能である。
【0057】上述したように本実施形態においては、ピ
ーク値演算回路2において、A/D変換器1と同様の一
定のサンプリング周期でピット信号をサンプリングし、
そのうち所定数のサンプル値を用いてピット信号のピー
ク値を算出しているため、A/D変換器1がピット信号
のピーク値をサンプリングすることができない場合に
も、減算回路7において、トラッキングエラー信号を検
出することができる。
【0058】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態による光ディスク装置のブロック図である。
【0059】図3に示すように本発明の第2の実施形態
による光ディスク装置は、第1ウォブルピーク値平均値
算出回路8および第2ウォブルピーク値平均値算出回路
9を設けた点が、図1の第1の実施形態とは異なる。な
お、図3において、図1と同様の部分は同一の符号を付
す。
【0060】ピーク値演算回路2は、A/D変換器1か
ら出力されたビット信号の所定数のサンプル値の組を異
なる組み合わせで複数選択し、それぞれの組み合わせ
で、ピット信号のピーク値を第1の実施形態と同じ手法
で算出する。
【0061】すなわち、図4を例に挙げると、ピーク値
演算回路2は、V1,V2,V3の組と、V2,V3,V4
組と、V3,V4,V5の組とを選択した後、第1の実施
形態と同じ手法で、V1,V2,V3を通る2次関数V
(t)のピーク値P1と、V2,V3,V4を通る2次関数
V(t)のピーク値P2と、V3,V4,V5を通る2次関
数V(t)のピーク値P3とをそれぞれ算出する。
【0062】第1ウォブルピーク値平均値算出回路8
は、ピーク値演算回路2にて算出された第1ウォブルマ
ークからのピット信号の複数のピーク値(P1,P2,P
3)の平均値を算出する。
【0063】同様に、第2ウォブルマークピーク値平均
値算出回路9は、第2ウォブルマークからのピット信号
の複数のピーク値の平均値を算出する。
【0064】第1ウォブルピーク値平均値算出回路8お
よび第2ウォブルピーク値平均値算出回路9によって算
出された第1ウォブルマークおよび第2ウォブルマーク
からのピーク値の平均値を、第1ウォブルピークメモリ
5および第2ウォブルピークメモリ6にそれぞれ格納
し、各々の値を減算回路7に入力して減算処理を行うこ
とにより、トラッキングエラー信号を検出することがで
きる。
【0065】上述したように本実施形態においては、第
1ウォブルピーク値平均値算出回路8および第2ウォブ
ルピーク値平均値算出回路9を用いることにより、ノイ
ズやピットの欠陥などの異常により、ピット信号のサン
プル値が本来の2次関数上に無い値である場合に生じる
影響を取り除くことができる。
【0066】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態による光ディスク装置のブロック図である。
【0067】図5に示すように本発明の第3の実施形態
による光ディスク装置は、ローパスフィルタであるディ
ジタルフィルタ10を設けた点が、図1の第1の実施形
態とは異なる。なお、図5において、図1と同様の部分
は同一の符号を付す。
【0068】ディジタルフィルタ10は、A/D変換器
1から出力されたピット信号のサンプル値に対してディ
ジタルフィルタ処理を施し、その信号をピーク値演算回
路2に入力する。なお、ディジタルフィルタ10の遮断
周波数は、ピット信号の周波数である数MHz以上の周
波数を持つ信号成分、即ち高周波ノイズを除去できるよ
うに設定される。
【0069】上述したように本実施形態においては、ピ
ーク値演算回路2において、高周波ノイズの影響を取り
除いたピット信号のピーク値を算出することができる。
【0070】(第4の実施形態)図6は、本発明の第4
の実施形態による光ディスク装置のブロック図である。
【0071】図6に示すように本発明の第4の実施形態
による光ディスク装置は、サンプル値平均値算出回路1
1を設けた点が、図1の第1の実施形態とは異なる。な
お、図6において、図1と同様の部分は同一の符号を付
す。
【0072】サンプル値平均値算出回路11は、A/D
変換器1から出力されたピット信号のピーク付近の隣り
合う2点のサンプル値の平均値を算出する。
【0073】すなわち、図7を例に挙げると、サンプル
値平均値算出回路11は、V1とV2の平均値と、V2
3の平均値と、V3とV4の平均値と、をそれぞれ算出
する。これらの平均値はピーク値演算回路2に入力され
る。
【0074】ピーク値演算回路2は、サンプル値平均値
算出回路11にて算出された3つの平均値を用いて、第
1の実施形態と同様の手法で、ピット信号の特性を数式
1で表される2次関数(t)で近似する。この数式1に
おいて、以下のような数式10〜12を連立方程式とし
て係数a,b,cを求めることにより、ピット信号のピ
ーク値Vpを算出することができる。
【0075】
【数10】
【0076】
【数11】
【0077】
【数12】
【0078】上述したように本実施形態においては、サ
ンプル値平均値算出回路11を用いて、サンプル値の平
均値でピット信号のピーク値を算出することにより、ノ
イズの影響等を緩和することができる。
【0079】なお、昨今の光ディスクの記録密度向上へ
の要求により、従来のフォーマットではサーボ領域の面
積が無視できないものになってきている。この問題点を
解決すべく、図8に示すように、サンプルサーボマーク
領域の長さが一定で、サーボクロックマークからサーボ
クロックマークまでの長さが異なるフォーマットのディ
スク、すなわち、aとbの長さは半径位置に関わらず一
定で、cとdの長さは半径位置に応じて異なるようなフ
ォーマットのディスクがあるが、そのようなディスクに
対しても上記の第1〜第4の実施形態は全て適用が可能
である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ーボ領域に形成されたウォブルマークからの反射光強度
を表すピット信号の特性を2次関数で近似することによ
りピット信号のピーク値を算出しているため、サーボ領
域に形成されたサーボクロックマークのタイミングとサ
ーボクロックの間にジッタが生じ、ピット信号のピーク
値を正しくサンプリングできなくても、ピット信号のピ
ーク値を算出することができ、それにより、トラッキン
グエラー信号を検出することが可能となる。
【0081】また、前述した従来技術のようにサーボク
ロックマークのタイミングとサーボクロックを同期させ
て、ピット信号のサンプリングを行う必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による光ディスク装置
のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるピット信号のピ
ーク値算出手法を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による光ディスク装置
のブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態によるピット信号のピ
ーク値算出手法を説明する図である。
【図5】本発明の第3の実施形態による光ディスク装置
のブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施形態による光ディスク装置
のブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施形態によるピット信号のピ
ーク値算出手法を説明する図である。
【図8】距離一定のサンプルサーボフォーマットの一例
を示す図である。
【図9】従来のトラッキングエラー信号検出回路のブロ
ック図である。
【図10】サンプルサーボフォーマットの一例を示す図
である。
【符号の説明】
1 A/D変換器 2 ピーク値演算回路 3 第1ウォブルタイミング発生器 4 第2ウォブルタイミング発生器 5 第1ウォブルピークメモリ 6 第2ウォブルピークメモリ 7 減算回路 8 第1ウォブルピーク値平均値算出回路 9 第2ウォブルピーク値平均値算出回路 10 ディジタルフィルタ 11 サンプル値平均値算出回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体の円周方向に間欠的
    に設けられたサーボ領域に形成されたウォブルマークを
    用いて光スポットのサーボ制御を行いながら情報の再生
    を行う光ディスク装置において、 前記サーボ領域に形成された第1ウォブルマークおよび
    第2ウォブルマークからの反射光強度を表すピット信号
    を、一定のサンプリング周期でサンプリングしてディジ
    タル変換するA/D変換手段と、 前記A/D変換手段にてディジタル変換された前記ピッ
    ト信号を、前記A/D変換手段と同様の前記一定のサン
    プリング周期でサンプリングし、前記ピット信号の所定
    数のサンプル値を用いて前記ピット信号の特性を2次関
    数で近似することにより、前記第1ウォブルマークおよ
    び前記第2ウォブルマークからの前記ピット信号のピー
    ク値を算出するピーク値演算手段と、 前記ピーク値演算手段にて算出された前記第1ウォブル
    マークおよび前記第2ウォブルマークからの前記ピット
    信号の各ピーク値を減算することにより、トラッキング
    エラー信号を検出する減算手段とを有することを特徴と
    する光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記ピーク値演算手段は、前記A/D変
    換手段にてディジタル変換された前記ピット信号の所定
    数のサンプル値の組を異なる組み合わせで複数選択し、
    各組み合わせで前記ピット信号の所定数のサンプル値を
    用いて前記ピット信号の特性を2次関数で近似すること
    により、前記第1ウォブルマークおよび前記第2ウォブ
    ルマークからの前記ピット信号の複数のピーク値を算出
    し、 前記光ディスク装置は、前記ピーク値演算手段にて算出
    された前記第1ウォブルマークからの前記ピット信号の
    複数のピーク値の平均値を算出する第1ウォブルピーク
    値平均値算出手段と、前記ピーク値演算手段にて算出さ
    れた前記第2ウォブルマークからの前記ピット信号の複
    数のピーク値の平均値を算出する第2ウォブルピーク値
    平均値算出手段とをさらに有し、 前記減算手段は、前記第1ウォブルピーク値平均値算出
    手段および前記第2ウォブルピーク値平均値算出手段に
    て算出された前記第1ウォブルマークおよび前記第2ウ
    ォブルマークからの前記ピット信号のピーク値の各平均
    値を減算することにより、前記トラッキングエラー信号
    を検出する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記A/D変換手段にてディジタル変換
    された前記ピット信号のサンプル値をディジタルフィル
    タ処理した後、前記ピーク値演算手段に入力するディジ
    タルフィルタをさらに有する、請求項1に記載の光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 前記ディジタルフィルタは、ローパスフ
    ィルタである、請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記A/D変換手段にてディジタル変換
    された前記ピット信号のサンプル値の隣り合う2点の平
    均値を算出するサンプル値平均値算出手段をさらに有
    し、 前記ピーク値演算手段は、前記サンプル値平均値算出手
    段にて算出された前記ピーク信号のサンプル値の所定数
    の平均値を用いて前記ピット信号の特性を2次関数で近
    似することにより、前記第1ウォブルマークおよび前記
    第2ウォブルマークからの前記ピット信号のピーク値を
    算出する、請求項1に記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009070490A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Nec Corp ピークレベル検出器、ピークレベル検出部、及び、2値化信号生成回路

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