JP3260922B2 - サンプルドサーボ方式の光ディスク装置のトラッキング回路 - Google Patents

サンプルドサーボ方式の光ディスク装置のトラッキング回路

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JP3260922B2
JP3260922B2 JP21178393A JP21178393A JP3260922B2 JP 3260922 B2 JP3260922 B2 JP 3260922B2 JP 21178393 A JP21178393 A JP 21178393A JP 21178393 A JP21178393 A JP 21178393A JP 3260922 B2 JP3260922 B2 JP 3260922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンプルドサーボ方式
の光ディスク装置のトラッキング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】サンプルドサーボ方式の光ディスクにお
いては、トラック中にサーボバイト区間が設けられ、デ
ィスク回転時に所定の周期毎にサーボバイト区間が読出
箇所となるようにされている。各サーボバイト区間には
トラッキングのために2つのピットがウォブルドピット
として予め形成されている。データはサーボバイト区間
に続くデータ区間に記録される。2つのウォブルドピッ
トに対応するRF信号をサンプリングして、そのピーク
値のレベル差を求めることによりトラッキングエラー信
号が生成され、求めたレベル差のトラッキングエラー信
号は次のサーボバイト区間まで今回のサンプル値として
保持される。トラッキングエラー信号はトラッキングア
クチュエータを駆動するトラッキング駆動系に供給さ
れ、レーザ光スポットのトラックに対する位置が調整さ
れる。
【0003】ところで、ウォブルドピットに欠陥があっ
たり、その近傍にゴミ等があった場合、異常なトラッキ
ングエラー信号が生成されるので、従来のトラッキング
回路においては、今回のサンプル値と前回のサンプル値
とを比較してその差が所定値より大であるときには前回
のサンプル値に所定の設定値を付加してトラッキングエ
ラー信号とするものがある。
【0004】また、前回のサンプル値から上限値及び下
限値で定まる許容範囲を設定し、今回のサンプル値が許
容範囲内に含まれるか否かをウインドコンパレータを用
いて比較し、その比較結果に応じてトラッキングエラー
信号が許容範囲内に維持する装置が特開昭64−765
75号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の回路においては、小さな欠陥に対しては有効に対
処することができるが、今回及び前回のサンプル値に基
づいて欠陥を判断しているので複数の連続するサンプル
値に亘るような大きな欠陥に対しては所望のトラックに
おけるトラッキング制御を維持することができないとい
う問題点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、複数の連続する
サンプル値に亘るような光ディスク上の大きな欠陥に対
しても所望のトラックにおけるトラッキング制御を維持
することができるサンプルドサーボ方式の光ディスク装
置のトラッキング回路を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のサンプルドサー
ボ方式の光ディスク装置のトラッキング回路は、光ディ
スクのサーボバイト区間に形成されたプリピットを読み
取ったRF信号に基づいてトラッキングエラー信号を生
成する手段と、トラッキングエラー信号を所定周期毎に
サンプリングするサンプリング手段と、サンプリング手
段による前回までの複数のサンプル値から今回の予測値
を生成する予測値生成手段と、今回の予測値からウィン
ド幅を示す上限値及び下限値を生成する手段と、サンプ
リング手段による今回のサンプル値がウィンド幅内にあ
るか否かを検出する比較手段と、比較手段の比較結果に
応じて今回のサンプル値及び今回の予測値のいずれか一
方を選択的にトラッキング駆動系に出力する手段と、を
備え、今回のサンプル値がウィンド幅内にないことを比
較手段の比較結果が示すときには予測値生成手段は今回
のサンプル値に代わって今回の予測値を前回までの複数
のサンプル値の1つとして次回以降の予測値生成に用い
ことを特徴としている。また、本発明のサンプルドサ
ーボ方式の光ディスク装置のトラッキング回路は、光デ
ィスクのサーボバイト区間に形成されたプリピットを読
み取ったRF信号に基づいてトラッキングエラー信号を
生成する手段と、トラッキングエラー信号を所定周期毎
にサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング
手段による前回までの複数のサンプル値から今回の予測
値を生成する予測値生成手段と、今回の予測値からウィ
ンド幅を示す上限値及び下限値を生成する手段と、サン
プリング手段による今回のサンプル値がウィンド幅内に
あるか否かを検出する比較手段と、比較手段の比較結果
に応じて今回のサンプル値及び今回の予測値のいずれか
一方を選択的にトラッキング駆動系に出力する手段と、
を備え、今回のサンプル値がウィンド幅内にないことを
比較手段の比較結果が示すときには予測値生成手段は今
回のサンプル値を零にして次回以降の予測値生成に用い
ることを特徴としている。 更に、本発明のサンプルドサ
ーボ方式の光ディスク装置のトラッキング回路は、光デ
ィスクのサーボバイト区間に形成されたプリピットを読
み取ったRF信号に基づいてトラッキングエラー信号を
生成する手段と、トラッキングエラー信号 を所定周期毎
にサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング
手段による前回までの複数のサンプル値から今回の予測
値を生成する予測値生成手段と、今回の予測値からウィ
ンド幅を示す上限値及び下限値を生成する手段と、サン
プリング手段による今回のサンプル値がウィンド幅内に
あるか否かを検出する比較手段と、比較手段の比較結果
に応じて今回のサンプル値及び今回の予測値のいずれか
一方を選択的にトラッキング駆動系に出力する手段と、
を備え、予測値生成手段は所定周期毎のサンプルクロッ
クに従って動作するトランスバーサルフィルタを有し、
今回のサンプル値がウィンド幅内にないことを比較手段
の比較結果が示すときにはトランスバーサルフィルタに
おいて直列に接続された複数の遅延素子における信号取
り出し間隔を切り換えることを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明のサンプルドサーボ方式の光ディスク装
置のトラッキング回路においては、光ディスクのサーボ
バイト区間に形成されたプリピットを読み取ったRF信
号に基づいて生成されたトラッキングエラー信号が所定
周期毎にサンプリングされ、前回までの複数のサンプル
値から今回の予測値が生成され、今回の予測値から更に
ウィンド幅を示す上限値及び下限値が生成される。今回
のサンプル値がウィンド幅内にあるならば現読取トラッ
クのサーボバイト区間には欠陥はないとみなしてそのサ
ンプル値がそのままトラッキング駆動系に供給され、一
方、今回のサンプル値がウィンド幅内にないならば
読取トラックのサーボバイト区間は欠陥の影響を受けて
いるとみなして今回のサンプル値に代わって今回の予測
値が前回までの複数のサンプル値の1つとして次回以降
の予測値生成に用いられる。 また、今回のサンプル値が
ウィンド幅内にないならば、今回のサンプル値が零とさ
れ、それが次回以降の予測値生成に用いられる。 更に、
今回のサンプル値がウィンド幅内にないならば、所定周
期毎のサンプルクロックに従って動作するトランスバー
サルフィルタにおいて直列に接続された複数の遅延素子
における信号取り出し間隔が切り換えられる。
【0009】
【実施例】図1に示した本発明によるサンプルドサーボ
方式の光ディスク装置のトラッキング回路においては、
予測値生成手段として予測フィルタ11が設けられ、ト
ラッキングエラー信号のサンプルデータが切換スイッチ
12を介して予測フィルタ11に供給される。トラッキ
ングエラー信号は上記したように光ディスク(図示せ
ず)のサーボバイト区間に形成された2つのウォブルド
ピットに対応するRF信号をサンプリングして、そのピ
ーク値のレベル差を求めることにより生成され、求めた
レベル差のトラッキングエラー信号が次のサーボバイト
区間まで保持される。また、このトラッキングエラー信
号はA/D変換器(図示せず)によってディジタルデー
タ化された後、サンプル値として供給される。予測フィ
ルタ11はサンプルクロックに同期して動作し、前回ま
でにサンプリングされたトラッキングエラー信号のサン
プル値を基にして予測値を生成する。サンプルクロック
は所定周期毎のサーボバイト区間の読取に同期してい
る。
【0010】予測フィルタ11の出力には切換スイッチ
12及びウィンド生成回路13が接続されている。切換
スイッチ12はトラッキングエラー信号のサンプル値の
サンプル値及び予測値のいずれか一方のデータを比較器
14からの切換制御信号に応じて選択的に予測フィルタ
11に供給するが、トラッキングエラー信号のサンプル
値の選択が定常状態である。ウィンド生成回路13は予
測値から許容範囲であるウィンド幅を示す上限値及び下
限値をデータとして生成する。ウィンド生成回路13の
出力データは比較器14に供給される。比較器14には
トラッキングエラー信号のサンプル値が直接供給され、
比較器14はサンプル値と上限値及び下限値とを比較し
て、サンプル値が上限値及び下限値で定められたウィン
ド幅内にあるか否かを判別する。比較器14の比較出力
は切換スイッチ12,15に切換制御信号として供給さ
れる。切換スイッチ15はサンプル値及び予測値のいず
れか一方のデータを切換制御信号に応じて選択的に出力
し、サンプル値の選択が定常状態である。
【0011】かかる構成において、入力トラッキングエ
ラー信号のサンプル値は切換スイッチ12を介して予測
フィルタ11に供給される。予測フィルタ11は後述す
るように現入力トラッキングエラー信号のサンプル値よ
り以前に供給された複数のサンプル値を基にして予測値
を生成する。その予測値はウィンド生成回路13に供給
され、ウィンド幅を示す上限値及び下限値のデータとな
る。予測値をaとすると、上限値及び下限値のデータは
a±αとなる。
【0012】比較器14はサンプル値がウィンド幅a±
α内に存在するならば、切換スイッチ12,15を定常
状態の位置にしたままとする。すなわち、サンプル値が
ウィンド幅a±α内にある場合には、トラッキングエラ
ー信号に悪影響を与えるような欠陥がディスクにないと
みなして入力トラッキングエラー信号のサンプル値を切
換スイッチ15を介してそのままトラッキング駆動系
(図示せず)に出力することが行なわれる。
【0013】一方、トラッキングエラー信号のサンプル
値がウィンド幅a±α内に存在しないならば、トラッキ
ングエラー信号に悪影響を与えるような欠陥がディスク
の現読取トラックにあるとみなし、切換スイッチ12,
15を予測フィルタ11の出力側に切り換える。よっ
て、予測フィルタ11から生成された予測値が切換スイ
ッチ15を介してトラッキング駆動系に出力され、また
予測フィルタ11にそのときの入力トラッキングエラー
信号のサンプル値に代わって供給される。そのときの予
測値が次の予測値の生成に用いられる。
【0014】比較器14の比較動作により、入力トラッ
キングエラー信号のサンプル値がウィンド幅a±α内に
戻れば、切換スイッチ12,15はサンプル値側に切り
換えられる。図2に示すように入力トラッキングエラー
信号のサンプル値が破線の如くサンプル周期毎に変化す
る場合のそのサンプル値の変化に伴う予測値a1,a2
3,a4,……の変化を示している。なお、2αはウィ
ンド幅である。
【0015】図3は本発明の他の実施例を示している。
この実施例において、切換スイッチ12の一方の入力が
アースされている点が図2の回路と異なる。トラッキン
グエラー信号のサンプル値がウィンド幅a±α内に存在
しない場合に予測フィルタ11にはアースレベルが切換
スイッチ12を介して供給される。よって、トラッキン
グエラー信号のサンプル値がウィンド幅a±α内に存在
しない場合にそのサンプル値は零として無視されるので
ある。
【0016】上記した各実施例における予測フィルタ1
1はサンプルクロックに従って動作するトランスバーサ
ルフィルタであり、欠陥等の成分を含むトラッキングエ
ラー信号のサンプル列からトラッキングエラー成分を取
り出すためにローパスフィルタの特性を有している。欠
陥があった場合にそれによってデータが正しく読み取れ
ない可能性が高いのでトラッキングエラー信号に厳密に
トラック追従させる精度は必要はない。欠陥によってト
ラック飛びが生じない程度にトラッキングエラー信号を
定めれば良いので、予測フィルタ11の出力としては、
少なくともディスクの偏芯成分が取り出せる程度にカッ
トオフ周波数が低いもので良い。
【0017】予測フィルタ11は例えば、図4に示すよ
うに構成される。第4図に示した予測フィルタ11にお
いては、入力端子INに2つの遅延素子21,22が直
列に接続され、遅延素子21,22の各出力に乗算器2
3,24が接続されている。乗算器23,24には各出
力データを加算するように加算器25が接続されてい
る。加算器25の出力データが出力端子OUTに供給さ
れる。遅延素子21,22の各遅延時間はサンプルクロ
ックの周期に相当する。乗算器23は入力データ値を2
倍にし、乗算器23は入力データ値を−1倍にする。
【0018】かかる構成の予測フィルタ11の場合に
は、入力端子INに供給されたトラッキングエラー信号
のサンプル値をanとすると、遅延素子21の出力デー
タは前回値an-1であり、遅延素子22の出力データは
前々回値an-2である。遅延素子21の出力データ値a
n-1は乗算器23によって2倍にされて2an-1となり、
遅延素子22の出力データ値an-2は乗算器24によっ
て−1倍にされて−an-2となる。よって、出力端子O
UTで得られるデータ値は2an-1−an-2となるので、
過去の前々回までの2データを基にして直線予測するこ
とになる。これによりウィンド生成回路13において
は、2an-1−an-2±αをウィンド幅とすることが行な
われる。
【0019】第5図は予測フィルタ11の他の例を示し
ている。この予測フィルタ11においては、入力端子I
Nに3つの遅延素子31〜33が直列に接続され、遅延
素子31〜33の各出力に乗算器34〜36が接続され
ている。乗算器34〜36には各出力データを加算する
ように加算器37が接続されている。加算器37の出力
データが出力端子OUTに供給される。遅延素子31〜
33の各遅延時間はサンプルクロックの周期に相当す
る。乗算器34は入力データ値を3倍にし、乗算器35
は入力データ値を−3倍にし、乗算器36は入力データ
値を1倍にする。
【0020】かかる構成の予測フィルタ11の場合に
は、入力端子INに供給されたトラッキングエラー信号
のサンプル値をanとすると、遅延素子31,32,3
3の各出力データはan-1,an-2,an-3である。遅延
素子31の出力データ値an-1は乗算器34によって3
倍にされて3an-1となり、遅延素子32の出力データ
値an-2は乗算器35によって−3倍にされて−3an-2
となり、遅延素子33の出力データ値an-3は乗算器3
6を介してもそのまま維持される。よって、出力端子O
UTで得られるデータ値は3an-1−3an-2+an-3
なるので、過去の3回までの3データを基にして曲線予
測することになる。これによりウィンド生成回路13に
おいては、3an-1−3an-2+an-3±αをウィンド幅
とすることが行なわれる。
【0021】第6図は更に本発明の他の実施例を示して
いる。この実施例においては、9つの遅延素子41〜4
9がサンプルデータの入力端子から直列接続で設けられ
ている。遅延素子41〜49の各遅延時間はサンプルク
ロックの周期に相当する。遅延素子41〜43の各出力
には乗算器51〜53が接続されている。乗算器51〜
53には各出力データを加算するように加算器61が接
続されている。遅延素子42の出力には乗算器52とは
別に乗算器54が接続され、遅延素子44,46の各出
力には乗算器55,56が接続されている。乗算器54
〜56には各出力データを加算するように加算器62が
接続されている。遅延素子43,46の各出力には乗算
器53,56とは別に乗算器57,58が接続され、遅
延素子49の出力には乗算器59が接続されている。乗
算器57〜59には各出力データを加算するように加算
器63が接続されている。かかる遅延素子41〜49、
乗算器51〜59及び加算器61〜63が予測フィルタ
を構成している。
【0022】加算器61〜63の各出力にはウィンド比
較器65が接続されると共に切換スイッチ66が接続さ
れている。切換スイッチ66は比較器65の出力信号に
応じて加算器61〜63からの出力予測値のうちのいず
れか1を選択的に出力する。更に、切換スイッチ66の
選択出力には切換スイッチ67が接続されている。切換
スイッチ67は入力端子に供給されたトラッキングエラ
ー信号のサンプル値及び切換スイッチ66により選択出
力された予測値のいずれか一方のデータを切換制御信号
に応じて選択的に出力し、トラッキングエラー信号のサ
ンプル値の選択が定常状態である。
【0023】かかる構成においては、乗算器51〜59
は順に入力値を3倍、−3倍、1倍、3倍、−3倍、1
倍、3倍、−3倍、1倍にするように設定されている。
入力端子に供給されたサンプル値をanとすると、加算
器61で得られる予測値Aは3an-1−3an-2+an-3
となる。また、加算器62で得られる予測値Bは3an
-2−3an-4+an-6となり、加算器63で得られる予測
値Cは3an-3−3an-6+an-9となる。比較器65は
先ず、入力トラッキングエラー信号のサンプル値と加算
器61で得られた予測値Aを基にしたウィンド幅A±α
とを比較する。入力トラッキングエラー信号データ値が
ウィンド幅A±α内であれば、入力トラッキングエラー
信号のサンプル値が切換スイッチ67を介してトラッキ
ング駆動系に出力される。一方、入力トラッキングエラ
ー信号のサンプル値がウィンド幅A±α内になければ、
切換スイッチ67が比較器65によって切換スイッチ6
6の選択出力側に切り換えられ、加算器61で得られた
予測値Aが切換スイッチ66,67を介してトラッキン
グ駆動系に出力される。比較器65は入力トラッキング
エラー信号のサンプル値と加算器62で得られた予測値
Bを基にしたウィンド幅B±αとを比較する状態に移行
する。
【0024】入力トラッキングエラー信号のサンプル値
がウィンド幅B±α内であれば、予測値Aが切換スイッ
チ66,67を介してトラッキング駆動系に出力され
る。入力トラッキングエラー信号のサンプル値がウィン
ド幅B±α内になければ、加算器62で得られた予測値
Bが切換スイッチ66,67を介してトラッキング駆動
系に出力される。比較器65は入力トラッキングエラー
信号のサンプル値と加算器63で得られた予測値Cを基
にしたウィンド幅C±αとを比較する状態に移行する。
【0025】入力トラッキングエラー信号のサンプル値
がウィンド幅C±α内であれば、予測値Bが切換スイッ
チ66,67を介してトラッキング駆動系に出力され
る。入力トラッキングエラー信号のサンプル値がウィン
ド幅C±α内になければ、加算器63で得られた予測値
Cが切換スイッチ66,67を介してトラッキング駆動
系に出力される。
【0026】ここで、予測値Aは1遅延素子間隔でデー
タ予測して生成していることに対し、予測値Bは2遅延
素子間隔でデータ予測して生成している。1サンプルク
ロックの周期に相当する区間の欠陥に対して予測値Bは
影響を受けない。ただし、予測値Bは2遅延素子間隔で
データ予測しているので、サンプリング周波数が下がる
のでより帯域制限されてしまう。予測値Cは3遅延素子
間隔でデータ予測して生成しているので、2サンプルク
ロックの周期に相当する区間の欠陥に対して影響を受け
ない。すなわち、k(1以上の整数)サンプルクロック
の周期に相当する区間の欠陥に対してk遅延素子間隔で
予測値を生成すれば良いのである。
【0027】なお、図6の構成では入力トラッキングエ
ラー信号データが欠陥成分を含んだデータから正常なデ
ータに復帰した場合には各遅延素子の出力には欠陥成分
を含んだデータが存在するので、その後、正常な予測が
不可能となる。これに対処するために大きな欠陥が連続
して生ずることはないとして、各遅延素子の出力に欠陥
成分を含んだデータがなくなるまで、例えば入力トラッ
キングエラー信号データが正常なデータに復帰してから
3サンプルクロックの周期に相当する期間までは入力ト
ラッキングエラー信号のサンプル値を強制的にトラッキ
ング駆動系に出力することにする。更に具体的に説明す
ると、例えば、欠陥の長さが2サンプルクロックの周期
に相当する区間までしかなく、3サンプルクロックの周
期に相当する区間の連続した欠陥はないとすると、図6
の構成では予測値Cから入力トラッキングエラー信号デ
ータが正常なデータに復帰したことが判断できる。よっ
て、図7に示したように、比較器65が予測値Cから入
力トラッキングエラー信号データが正常なデータに復帰
した判別した場合には比較器65の出力によってタイマ
68が3サンプルクロックの周期に相当する期間の計時
を開始する。その計時期間においてのみ切換スイッチ6
9が切換スイッチ67の選択出力でなく入力トラッキン
グエラー信号のサンプル値を選択出力するようにする。
或いは図1の構成の如く予測値を予測フィルタの入力に
フィードバックするようにしても正常なデータに復帰し
た場合の上記の不具合に対処することができる。
【0028】また、ディスクの規格により、欠陥の最大
寸法が規定されている場合にはそれがn(1以上の整
数)サンプルクロックの周期に相当する区間であるとす
ると、n遅延素子間隔以上でデータ予測する予測フィル
タを構成すれば良い。
【0029】
【発明の効果】以上の如く、サンプルドサーボ方式の光
ディスク装置のトラッキング回路においては、読取RF
信号に基づいて生成されたトラッキングエラー信号を所
定周期毎にサンプリングし、前回までの複数のサンプル
値から今回の予測値を生成し、今回の予測値から定まる
ウィンド幅内に今回のサンプル値が存在するか否かを判
別するので、現読取トラックのサーボバイト区間の欠陥
により生じた異常なトラッキングエラー信号を正確に検
出することができる。また、今回のサンプル値がウィン
ド幅内に存在するか否かの判別結果に応じて今回のサン
プル値及び今回の予測値のいずれか一方を選択的に出力
するので、トラッキングエラー信号の複数の連続するサ
ンプル値に亘るような光ディスク上の大きな欠陥に対し
ては前回までの複数のサンプル値から得た今回の予測値
を用いてトラッキング制御する故、大きな欠陥により所
望のトラックから他のトラックにジャンプするような不
具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】サンプル値の変化とそれに伴う予測値の変化例
を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図4】予測フィルタの具体的構成を示す回路図であ
る。
【図5】予測フィルタの他の具体的構成を示す回路図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図7】図6の実施例の改良例を示すブロック図であ
る。
【主要部分の符号の説明】
11 予測フィルタ 12,15,66,67,69 切換スイッチ 13 ウィンド生成回路 14,65 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/095 - 7/10 G11B 21/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルドサーボ方式の光ディスク装置
    のトラッキング回路であって、光ディスクのサーボバイ
    ト区間に形成されたプリピットを読み取ったRF信号に
    基づいてトラッキングエラー信号を生成する手段と、前
    記トラッキングエラー信号を所定周期毎にサンプリング
    するサンプリング手段と、前記サンプリング手段による
    前回までの複数のサンプル値から今回の予測値を生成す
    る予測値生成手段と、前記今回の予測値からウィンド幅
    を示す上限値及び下限値を生成する手段と、前記サンプ
    リング手段による今回のサンプル値が前記ウィンド幅内
    にあるか否かを検出する比較手段と、前記比較手段の比
    較結果に応じて前記今回のサンプル値及び前記今回の予
    測値のいずれか一方を選択的にトラッキング駆動系に出
    力する手段と、を備え、前記今回のサンプル値が前記ウ
    ィンド幅内にないことを前記比較手段の比較結果が示す
    ときには前記予測値生成手段は前記今回のサンプル値に
    代わって前記今回の予測値を前記前回までの複数のサン
    プル値の1つとして次回以降の予測値生成に用いること
    を特徴とするトラッキング回路。
  2. 【請求項2】 サンプルドサーボ方式の光ディスク装置
    のトラッキング回路であって、光ディスクのサーボバイ
    ト区間に形成されたプリピットを読み取ったRF信号に
    基づいてトラッキングエラー信号を生成する手段と、前
    記トラッキングエラー信号を所定周期毎にサンプリング
    するサンプリング手段と、前記サンプリング手段による
    前回までの複数のサンプル値から今回の予測値を生成す
    る予測値生成手段と、前記今回の予測値からウィンド幅
    を示す上限値及び下限値を生成する手段と、前記サンプ
    リング手段による今回のサンプル値が前記ウィンド幅内
    にあるか否かを検出する比較手段と、前記比較手段の比
    較結果に応じて前記今回のサンプル値及び前記今回の予
    測値のいずれか一方を選択的にトラッキング駆動系に出
    力する手段と、を備え、前記今回のサンプル値が前記ウ
    ィンド幅内にないことを前記比較手段の比較結果が示す
    ときには前記予測値生成手段は前記今回のサンプル値を
    零にして次回以降の予測値生成に用いることを特徴とす
    トラッキング回路。
  3. 【請求項3】 サンプルドサーボ方式の光ディスク装置
    のトラッキング回路であって、光ディスクのサーボバイ
    ト区間に形成されたプリピットを読み取った RF信号に
    基づいてトラッキングエラー信号を生成する手段と、前
    記トラッキングエラー信号を所定周期毎にサンプリング
    するサンプリング手段と、前記サンプリング手段による
    前回までの複数のサンプル値から今回の予測値を生成す
    る予測値生成手段と、前記今回の予測値からウィンド幅
    を示す上限値及び下限値を生成する手段と、前記サンプ
    リング手段による今回のサンプル値が前記ウィンド幅内
    にあるか否かを検出する比較手段と、前記比較手段の比
    較結果に応じて前記今回のサンプル値及び前記今回の予
    測値のいずれか一方を選択的にトラッキング駆動系に出
    力する手段と、を備え、前記予測値生成手段は前記所定
    周期毎のサンプルクロックに従って動作するトランスバ
    ーサルフィルタを有し、前記今回のサンプル値が前記ウ
    ィンド幅内にないことを前記比較手段の比較結果が示す
    ときには前記トランスバーサルフィルタにおいて直列に
    接続された複数の遅延素子における信号取り出し間隔を
    切り換えることを特徴とするトラッキング回路。
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