JP2010026554A - 文書処理装置およびテープ印刷装置 - Google Patents

Abstract

【課題】簡単な操作で、任意の機能項目において選択した選択候補以外の選択候補に基づく機能を実行することができる文書処理装置およびテープ印刷装置を提供する。
【解決手段】文書処理に関する複数の機能項目の中から１の機能項目を選択した後、当該機能項目の複数の選択候補の中から１の選択候補を選択するための選択部３と、最後に選択された機能項目と、当該機能項目において選択された選択候補以外の選択候補である非選択候補と、を記憶する記憶部４８と、選択部３における所定の操作により、記憶した非選択候補に基づく機能を実行する機能実行部４５と、を備える。
【選択図】図５

Description

本発明は、文書処理に関する複数の機能を備えた文書処理装置およびテープ印刷装置に関するものである。

従来、印刷対象となる情報（文字列や画像等）に対して、その書式や文字スタイル等の機能項目を設定することができるテープ印刷装置が知られている。このテープ印刷装置は、複数の機能項目を有しており、各機能項目は階層化され、複数の選択候補を有している。そして、ユーザは、所定の操作（例えば、キー操作）を行い、各機能項目の上位階層から辿って下位階層の選択候補を選択することで、対象となる文字列に対して所望の印刷属性を設定する（例えば、特許文献１参照）。
特開２００４−２５５８１号公報

しかしながら、上述のテープ印刷装置のように、各機能項目を階層化した場合、各機能項目における選択候補の多様化により、階層が深くなることが考えられる。この場合、下位層の選択候補を選択するためには、ユーザは複数回の操作を行う必要があるため手間がかかる。一般的に、上述のテープ印刷装置では、表示画面が小さいため、対象となる文字列の状態のプレビューを確認しながら、所望の機能項目の選択候補を選択することは難しい。このため、選択した候補の実行結果がユーザの意向とは異なる場合、ユーザは、再度、該当する機能項目を呼び出す操作を実行し、さらに当該機能項目において前回選択した選択候補以外の候補を選択する操作をしなければならず、操作が煩雑になると共に手間がかかるという問題がある。

本発明は、上記の問題に鑑みたものであり、簡単な操作で、任意の機能項目において選択した選択候補以外の選択候補に基づく機能を実行することができる文書処理装置およびテープ印刷装置を提供することを目的とする。

本発明の文書処理装置は、文書処理に関する複数の機能項目の中から１の機能項目を選択した後、当該機能項目の複数の選択候補の中から１の選択候補を選択するための選択部と、最後に選択された機能項目と、当該機能項目において選択された選択候補以外の選択候補である非選択候補と、を記憶する記憶部と、選択部における所定の操作により、記憶した前記非選択候補に基づく機能を実行する機能実行部と、を備えたことを特徴とする。

この構成によれば、本発明の文書処理装置は、文書処理に関する複数の機能項目の内、最後に選択された機能項目、および当該機能項目において選択された選択候補以外の選択候補である非選択候補を記憶する。そして、ユーザによる所定の操作により、当該非選択候補に基づく機能を実行する。
これにより、ユーザが最後に選択した候補に基づく機能の実行結果が、ユーザの意向とは異なる場合であっても、簡単な操作で（例えば、１の操作で）他の選択候補（現在選択されている選択候補以外の候補）に基づく機能を実行することができるため、手間がかからず、利便性が良い。特に、機能項目が深い階層構造となっている場合でも、従来のように、下位階層にある目的の選択候補を選択するために、複数回の所定操作（所定キーの押下等）を行うといった煩雑な操作が必要ないため、さらに効果的である。
なお、請求項における「所定の操作」とは、予め定められた特定の操作であり、機能を実行する非選択候補によって、操作内容が変化するものではない。また、機能項目とは、例えば、ユーザが入力した文字および文字列に対し、段落スタイル（縦・横表記や文字サイズ等）や書体（明朝体やゴシック体等）などを設定するためのものである。

本発明の文書処理装置は、文書処理に関する複数の機能項目の中から１の機能項目を選択した後、当該機能項目の複数の選択候補の中から１の選択候補を選択するための選択部と、最後に選択された機能項目と、当該機能項目において選択された選択候補と、を記憶する記憶部と、選択部における所定の操作により、記憶した選択候補以外の選択候補である非選択候補に基づく機能を実行する機能実行部と、を備えたことを特徴とする。

この構成によれば、本発明の文書処理装置は、文書処理に関する複数の機能項目の内、最後に選択された機能項目、および当該機能項目において選択された選択候補を記憶する。そして、ユーザによる所定の操作により、記憶した選択候補以外の選択候補（非選択候補）に基づく機能を実行する。これにより、ユーザが最後に選択した候補に基づく機能の実行結果がユーザの意向とは異なる場合であっても、簡単な操作で（例えば、１の操作で）他の選択候補（現在選択されている選択候補以外の候補）に基づく機能を実行することができるため、手間がかからず、利便性が良い。

本発明の文書処理装置において、選択した機能項目における複数の選択候補を表示する表示部をさらに備え、表示部は、複数の選択候補を循環表示し、非選択候補は、循環方向における次の候補であることが好ましい。

この構成によれば、各機能項目における複数の選択候補を循環表示し、非選択候補を循環方向における次の候補とする。つまり、ユーザが最後に選択した選択候補の１つ後（あるいは、１つ前）の選択候補を非選択候補とする。
一般的に、選択候補が複数ある場合、選択候補の実行結果（選択結果）が類似する選択候補同士を近くに配置する傾向がある。また、ユーザが選択した選択候補の実行結果が自身の意向とは異なる場合、ユーザは当該実行結果と近い（類似する）実行結果を求めることが多い。これらのことを鑑みた場合、非選択候補をユーザが最後に選択した選択候補の１つ後（または、１つ前）の候補にすることは効果的、且つ有効である。

本発明の文書処理装置において、各選択候補には、それぞれの選択候補の選択回数が重み付け量として設定されており、重み付け量に応じて非選択候補を決定することが好ましい。

この構成によれば、各選択候補に、当該選択候補が選択された回数を重み付け量として設定し、この重み付け量に応じて非選択候補を決定する。これにより、選択頻度の高い候補、つまりユーザがよく使用する選択候補に基づく機能を実行することができ、効果的である。

本発明のテープ印刷装置は、上記に記載の文書処理装置における各手段を備えたことを特徴とする。

この構成によれば、ユーザによる所定の１の操作により、ユーザが最後に選択した選択候補以外の選択候補（非選択候補）に基づく機能を実行することができるテープ印刷装置を提供することができる。

以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、文書処理装置として、テープ状媒体に印刷を行うことによってラベルを作成するテープ印刷装置を例に挙げて説明する。

図１は、本実施形態に係るテープ印刷装置１の開閉蓋４を開いた状態の外観斜視図である。図１に示すようにテープ印刷装置１は、装置ケース２により外装が形成され、装置ケース２の前部上面には各種入力キーを備えたキーボード３（選択部）が配置されると共に、後部上面には、その左部に開閉蓋４が取り付けられ、その右部には表示画面５（表示部）が配設されている。開閉蓋４の内側にはテープカートリッジＣを装着するためのカートリッジ装着部６が窪入形成されており、テープカートリッジＣは、開閉蓋４を開放した状態でカートリッジ装着部６に着脱可能に装着される。また、開閉蓋４にはこれを閉じた状態でテープカートリッジＣの装着／非装着を視認するための覗き窓７が形成されている。

キーボード３には、文字キー群３ａ、および各種動作モード等を指定するための機能キー群３ｂが配列されている。文字キー群３ａは、ＪＩＳ配列に基づいたフルキー構成であり、操作するキー数の増加を抑えるためのシフトキーを備えるなど、一般のワードプロセッサ等と同様である。機能キー群３ｂには、印刷実行を指示するための［印刷］キー１１、電源オン／オフ（電源の投入／切断）を操作する[電源]キー１２、カーソル移動やスクロール操作を行うためのカーソルキー（［↓］，［↑］，［←］，［→］）１３、選択候補（選択肢）の選択および確定操作を行うための[選択]キー１４、選択候補の選択をキャンセルする[キャンセル]キー（[取消し]キー）１５などが含まれる。

また、機能キー群３ｂには、印刷する文字や文字列についての段落スタイル（縦・横表記や文字サイズ等）、書体（明朝体やゴシック体等）および文字モード（飾り字や文字間隔等）などの各種機能項目を選択するための[機能メニュー]キー１６、および任意の機能項目（前回選択した候補によって一意に定まる機能項目）における選択候補に基づく機能を実行する[ダイレクト]キー１７も含まれる（詳細は後述する）。

なお、これらのキー入力は、一般的なキーボードと同様に、キー入力毎に個別にキーを設けても良いし、シフトキー等と組み合わせてより少ない数のキーを用いて入力するようにしても良い。また、請求項における「所定の操作」とは、１つのキーを押下する（例えば、[ダイレクト]キー１７のみを押下する）操作のみならず、例えば、当該１つのキーに割り当てられた機能と同様の機能をシフトキーと既存のキーとの組み合わせによって実現し、これらを同時に押下する操作を含むものである。

表示画面５は、液晶ディスプレイで形成されている。表示画面５は、ユーザがキーボード３により所望の情報（テキストや画像等）を入力して、テキストデータや画像データ等の印刷データを作成・編集したり、その結果等を視認（確認）したりする際に用いられる。また、表示画面５は、ユーザによる所定の操作に伴って、複数の機能項目、または複数の選択候補を循環表示する（詳細は後述）。

装置ケース２の左側部には、カートリッジ装着部６と外部とを連通するテープ排出口２１が形成され、このテープ排出口２１には、送り出した印刷テープＴを切断するためのテープカッタ２２が臨んでいる。そして、テープ排出口２１から印刷済みの印刷テープＴが所定長さだけ送り出され、送りを一旦停止させた状態で、この印刷済みの印刷テープＴをテープカッタ２２により切断することにより、短冊状のラベルを作成する。なお、切断処理については、自動カットをするまたはしないの選択肢によりカッタモータ２３（図２参照）の駆動を設定できる。

一方、カートリッジ装着部６には、ヘッドカバー２５内にサーマルタイプの印刷ヘッド２６が内蔵されたヘッドユニット２４と、印刷ヘッド２６に対峙するプラテン駆動軸２７と、後述のインクリボンＲを巻き取る巻き取り駆動軸２８と、後述のテープリール３２の位置決め突起２９とを備えている。また、カートリッジ装着部６の下側には、プラテン駆動軸２７および巻き取り駆動軸２８を回転させるテープ送りモータ３０（図２参照）が内蔵されている。

テープカートリッジＣは、カートリッジケース３１内部の上部中央部に、一定の幅（４ｍｍ〜４８ｍｍ程度）の印刷テープＴを巻回したテープリール３２と、右下部にインクリボンＲを巻回したリボンリール３３とを収容して構成されており、印刷テープＴとインクリボンＲは同じ幅で構成されている。また、テープリール３２の左下部には前記ヘッドユニット２４を覆うヘッドカバー２５に差し込まれるための貫通孔３４が形成されている。さらに、貫通孔３４に差し込まれたヘッドユニット２４は印刷テープＴとインクリボンＲとが重なる部分に対応して、前記プラテン駆動軸２７に嵌合されて回転駆動するプラテンローラ３５が配置されている。一方、前記リボンリール３３に近接してリボン巻き取りリール３６が配置され、リボンリール３３から繰り出されたインクリボンＲは、ヘッドカバー２５を周回するように配置され、リボン巻き取りリール３６に巻き取られるようになっている。

テープカートリッジＣがカートリッジ装着部６に装着されると、ヘッドカバー２５に貫通孔３４が、位置決め突起２９にテープリール３２の中心孔が、巻き取り駆動軸２８にリボン巻き取りリール３６の中心孔がそれぞれ差し込まれ、印刷テープＴおよびインクリボンＲを挟み込んで印刷ヘッド２６がプラテンローラ３５に当接して印刷が可能になる。その後、ユーザが表示画面５の編集結果を確認しながらキーボード３により所望のテキスト（文字、数字、記号、簡易図形等のキャラクタ）や画像を入力し、印刷を指示すると、テープ印刷装置１は、テープ送りモータ３０によりテープカートリッジＣから印刷テープＴを繰り出し、印刷ヘッド２６の発熱素子を選択的に発熱させることにより印刷テープＴに所望の印刷を行う。印刷テープＴの印刷済み部分はテープ排出口２１から随時外部に送り出され、印刷を完了すると、テープ送りモータ３０は、余白分を含むテープ長さの位置まで印刷テープＴの送りを行った後、その送りを停止する（その後、切断処理に移行する）。

一方、印刷テープＴは、裏面に粘着剤層が形成された記録テープＴａと、この粘着剤層により記録テープＴａに貼り付けられた剥離テープＴｂとから構成されている。そして、印刷テープＴは、記録テープＴａを外側にし、かつ剥離テープＴｂを内側にしてロール状に巻回されてカートリッジケース３１内に収容されている。また、印刷テープＴは、テープ種別（テープ幅、テープの地色、地模様、材質（質感）など）が異なる複数種のものが用意されており、各カートリッジケース３１には、このうち１種類の印刷テープＴおよびインクリボンＲが収容されている。また、カートリッジケース３１の裏面にはテープカートリッジＣの種別を特定する複数の孔（図示省略）が設けられている。また、複数の孔に対応してカートリッジ装着部６には、これらを検出するテープ識別センサ（マイクロスイッチ等）３７（図２参照）が、複数設けられており、このテープ識別センサ３７により複数の孔の状態を検出することで、テープ種別を判別できるようになっている。

次に、図２を参照して、機能項目および選択候補について説明する。なお、図２は、文字のサイズを設定（変更）する場合の各機能項目および選択候補について説明するものである。各機能項目は、階層構造になっており、[機能メニュー]キー１６を押すことにより、第１階層４１の機能項目群を表示画面５上に表示できるようになっている。また、第１階層４１の機能項目群は、それぞれの機能項目に属する下位階層４２、４３、４４の機能項目群または選択候補群から構成されている。ユーザは、所定の操作（カーソルキー１３や[選択]キー１４の押下）を行うことで、この階層を上位階層から下位階層に辿って所望の機能項目における選択候補を選択する。また、各機能項目群および各選択候補群（第１階層４１以下の下位階層４２、４３、４４も含む）は、カーソルキー１３の操作によって循環表示（サイクリック表示）されるようになっている。

なお、本発明の請求項における「選択候補」とは、各機能項目の最下位層（最終階層）に属する候補であり、「機能項目」とは、最下位層以外に属する候補である。例えば、図２に示すように、文字のサイズを設定（変更）する場合、第１階層４１、第２階層４２および第３階層４３の候補（「段落スタイル４１ａ」、「文字サイズ４２ａ」および「文字サイズ−２行４３ａ」）が「機能項目」となり、第４階層４４の候補（「大小４４ａ」）が「選択候補」となる。

次に、図３の制御ブロック図を参照し、テープ印刷装置１の制御構成について説明する。テープ印刷装置１は、中央処理装置であるＣＰＵ（Central Processing Unit、機能実行部）４５、ＲＡＭ（Random Access Memory）４６、ＲＯＭ（Read Only Memory）４７、表示画面５、キーボード３、カッタモータ２３、テープカッタ２２、テープ送りモータ３０、印刷ヘッド２６、およびテープ識別センサ３７を備えている。また、ＣＰＵ４５は、ＲＯＭ４７、表示画面５、キーボード３、カッタモータ２３、テープ送りモータ３０、印刷ヘッド２６、およびテープ識別センサ３７とバス４９を介して接続されている。

ＲＯＭ４７は、ＣＰＵ４５が各種制御を行うための制御プログラムおよび制御データを記憶している。ＲＡＭ４６は、ＣＰＵ４５と直接接続されており、ＣＰＵ４５が各種制御を行う際のワークエリアとして用いられる。

また、ＲＡＭ４６は、候補記憶領域４８（記憶部）を有しており、ユーザにより最後に選択された機能項目（以下、「最終機能項目」と称す。）、および当該最終機能項目において選択された選択候補以外の選択候補（以下、「非選択候補」と称す。）を記憶する。

なお、本実施形態では、上記の非選択候補は、最後に選択された選択候補の循環方向（ここでは、表示画面５において、上側の選択候補から下側の選択候補に向かう方向）における次の候補とする。つまり、本実施形態の非選択候補は、最後に選択された選択候補の１つ下に位置する選択候補となる。例えば、図２の場合において最後に選択された選択候補は、第４階層４４で選択された候補「大小４４ａ」であるため、非選択候補は、「中小４４ｂ」となる。なお、最後に選択された選択候補が表示画面５上で一番下に位置する候補の場合、循環表示されるため、非選択候補は、当該表示画面５上で一番上に位置する選択候補となる。

表示画面５は、編集画面５ａおよび候補選択画面５ｂを有している。編集画面５ａは、ユーザがテキスト等を入力・編集した結果を表示する。一方、候補選択画面５ｂは、図２に示すように、複数の機能項目および各機能項目における複数の選択候補を表示する。

キーボード３は、各種情報を入力するための情報入力手段、並びに各種指定および設定を行うための指定・設定手段として機能する。また、機能キー群３ｂとして、上記の通り、［機能メニュー］キー１６および［ダイレクト］キー１７を有している。この[ダイレクト]キー１７には、上述の候補記憶領域４８に記憶した最終機能項目および非選択候補が割り当てられている（設定されている）。

カッタモータ２３は、テープカッタ２２と接続され、切断手段として機能する。また、テープ送りモータ３０および印刷ヘッド２６は、印刷テープＴ上に印刷を行うための印刷手段として機能する。

以上の構成により、ＣＰＵ４５は、ユーザが最後に選択した機能項目（最終機能項目）と、当該機能項目において選択した選択候補の次の候補（非選択候補）と、を記憶する。そして、[ダイレクト]キー１７が押下されると、ＣＰＵ４５は、記憶した最終機能項目および非選択候補に基づく機能を実行する。つまり、[ダイレクト]キー１７により、前回選択した機能の次の選択候補に基づく機能を実行することができる。

一般的に、選択候補が複数ある場合、選択候補の実行結果（選択結果）が類似する選択候補同士を近くに配置する傾向がある。また、ユーザが選択した選択候補の実行結果が自身の意向とは異なる場合、ユーザは当該実行結果と近い（類似する）実行結果を求めることが多い。これらのことを鑑みた場合、非選択候補をユーザが最後に選択した選択候補の１つ下に位置する（１つ後）の候補にすることは効果的、且つ有効である。

ここで、図４のフローチャートを参照して、[ダイレクト]キー１７の設定手順について説明する。まず、ユーザにより[機能メニュー]キー１６が押されると、テープ印刷装置１は、複数の機能項目を表示画面５（５ｂ）に表示する（Ｓ０１）。次に、テープ印刷装置１は、ユーザの操作により、複数の機能項目の中から１の機能項目を選択し（Ｓ０２）、当該機能項目における複数の選択候補を表示する（Ｓ０３）。続いて、テープ印刷装置１は、ユーザの操作により、複数の選択候補の中から１の選択候補を選択する（Ｓ０４）。そして、テープ印刷装置１は、選択した機能項目および選択した選択候補に基づく機能を実行し、表示画面５上の情報（テキスト等）に反映する（Ｓ０５）。そして、テープ印刷装置１は、選択した機能項目（最終機能項目）と、選択した選択候補の次の（１つ下に位置する）選択候補（非選択候補）と、を候補記憶領域４８に記憶する。つまり、テープ印刷装置１は、最終機能項目および非選択候補を[ダイレクト]キー１７に設定する（Ｓ０６）。この時、選択した選択候補が、当該機能項目内の選択候補の一番下に位置する選択候補である場合は、非選択候補は当該機能項目内の選択候補の一番上の選択候補となる。

次に、図５のフローチャートを参照し、[ダイレクト]キー１７の押下による機能の実行手順について説明する。まず、ユーザにより[ダイレクト]キー１７が押されると（Ｓ１１）、テープ印刷装置１は、[ダイレクト]キー１７に機能項目および選択候補が設定されているか否か（つまり、候補記憶領域４８に最終機能項目および非選択候補が記憶されているか否か）を判定する（Ｓ１２）。[ダイレクト]キー１７に機能項目および選択候補が設定されていない場合（Ｓ１３；Ｎｏ）、テープ印刷装置１は、表示画面５に、[ダイレクト]キー１７が未設定で有る旨の警告表示を表示する（Ｓ１４）。

一方、[ダイレクト]キー１７に機能項目および選択候補が設定されている場合（Ｓ１３；Ｙｅｓ）、テープ印刷装置１は、当該機能項目および選択候補に基づく機能を実行し、表示画面５上の情報（テキスト等）に反映する（Ｓ１５）。そして、テープ印刷装置１は、実行した機能項目、および実行した選択候補の次の選択候補を候補記憶領域４８に記憶する。つまり、テープ印刷装置１は、[ダイレクト]キー１７の押下により実行した機能項目、および実行した選択候補の次の選択候補を[ダイレクト]キー１７に設定する（Ｓ１６）。

以上のように、本実施形態によれば、テープ印刷装置１は、文書処理に関する複数の機能項目の内、最後に選択された機能項目、および当該機能項目において選択された選択候補の次の選択候補である非選択候補を記憶し、ユーザによる[ダイレクト]キー１７の押下により、当該非選択候補に基づく機能を実行する。これにより、ユーザが最後に選択した候補に基づく機能の実行結果が、ユーザの意向とは異なる場合、簡単な操作で次の選択候補（現在選択されている選択候補の次の候補）に基づく機能を実行することができるため、利便性が良い。特に、機能項目が深い階層構造となっている場合でも、従来のように、下位階層にある目的の選択候補を選択するために、複数回の所定操作（所定キーの押下等）を行うといった煩雑な操作が必要ないため、さらに効果的である。

なお、本実施形態では、非選択候補を、最後に選択した選択候補の循環方向における次の候補（最後に選択した候補の１つ下に位置する候補）としているが、これに限るものではなく、非選択候補は、最後に選択した選択候補以外の候補であれば良い。

例えば、各選択候補に、当該選択候補が選択された回数を重み付け量として設定し、この重み付け量に応じて非選択候補を決定するようにしても良い。これにより、選択頻度の高い候補、つまりユーザがよく使用する選択候補に基づく機能を実行することができ、効果的である。

また、選択候補の循環方向を「表示画面５において、下側の選択候補から上側の選択候補に向かう方向」とし、非選択候補を、最後に選択した選択候補の１つ上に位置する選択候補としても良い。この場合、最後に選択された選択候補が表示画面５上で一番上に位置する候補の場合、非選択候補は、当該表示画面５上で一番下に位置する選択候補となる。

また、本実施形態では、機能項目の中に複数の選択候補が存在する場合について説明しているが、これに限るものではく、機能項目の中に選択候補が１のみ存在する場合にも対応可能である。この場合、非選択候補として、最後に選択した選択候補を候補記憶領域４８に記憶し、[ダイレクト]キー１７の押下により、前回と同じ機能を実行するようにしても良いし、あるいは、候補記憶領域４８の内容をクリアし、[ダイレクト]キー１７を未設定の状態にしても良い。また、最後に選択した機能項目の中に選択候補が１のみ存在する場合、[ダイレクト]キー１７を押下することで、当該選択候補を選択した画面の１つ前の画面（つまり、当該機能項目を選択する画面）を表示するようにしても良い。

また、候補記憶領域４８に、最後に選択された機能項目、および当該機能項目において選択された選択候補を記憶し、[ダイレクト]キー１７の操作により、候補記憶領域４８に記憶した選択候補以外の選択候補に基づく機能を実行するようにしても良い。この場合、「候補記憶領域４８に記憶した選択候補以外の選択候補」とは、上記の実施形態と同様に「非選択候補」を指すものであり、テープ印刷装置１は、[ダイレクト]キー１７が押下されると、所定のルールに基づいて非選択候補を決定し（例えば、選択候補の循環方向における次の候補を非選択候補とする等のルール）、当該非選択候補に基づく機能を実行する。

また、本実施形態では、候補記憶領域４８（ＲＡＭ４６）に最終機能項目および非選択候補を記憶しているが、これに限るものではなく、例えば、テープ印刷装置１に不揮発性記憶媒体（例えば、フラッシュＲＯＭ等）を搭載し、当該不揮発性記憶媒体に最終機能項目および非選択候補を不揮発に記憶するようにしても良い。

また、上述した実施例によらず、テープ印刷装置１の装置構成や処理の各工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。

本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の開蓋状態における外観斜視図である。 文字のサイズを設定する場合の機能項目および選択候補ついて説明する図である。 本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の制御ブロック図である。 [ダイレクト]キーの設定手順について説明する図である。 [ダイレクト]キーの押下による機能の実行手順について説明する図である。

符号の説明

１…テープ印刷装置 ３…キーボード ５…表示画面 ５ｂ…候補表示画面 １４…[選択]キー １７…[ダイレクト]キー ４５…ＣＰＵ ４６…ＲＡＭ ４８…候補記憶領域

Claims (5)

1. 文書処理に関する複数の機能項目の中から１の機能項目を選択した後、当該機能項目の複数の選択候補の中から１の選択候補を選択するための選択部と、
   最後に選択された前記機能項目と、当該機能項目において選択された前記選択候補以外の選択候補である非選択候補と、を記憶する記憶部と、
   前記選択部における所定の操作により、記憶した前記非選択候補に基づく機能を実行する機能実行部と、を備えたことを特徴とする文書処理装置。
2. 文書処理に関する複数の機能項目の中から１の機能項目を選択した後、当該機能項目の複数の選択候補の中から１の選択候補を選択するための選択部と、
   最後に選択された前記機能項目と、当該機能項目において選択された前記選択候補と、を記憶する記憶部と、
   前記選択部における所定の操作により、記憶した前記選択候補以外の選択候補である非選択候補に基づく機能を実行する機能実行部と、を備えたことを特徴とする文書処理装置。
3. 選択した前記機能項目における複数の選択候補を表示する表示部をさらに備え、
   前記表示部は、
   前記複数の選択候補を循環表示し、
   前記非選択候補は、循環方向における次の候補であることを特徴とする請求項１または２に記載の文書処理装置。
4. 前記各選択候補には、それぞれの選択候補の選択回数が重み付け量として設定されており、
   前記重み付け量に応じて前記非選択候補を決定することを特徴とする請求項３に記載の文書処理装置。
5. 請求項１ないし４のいずれか１項に記載の文書処理装置における各手段を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。

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