JP2010025743A - 絶縁監視装置及び絶縁監視方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁抵抗の劣化に起因して生じる真の漏れ電流[Ior]を、複雑な回路を使用することなく、低コストで検出できる絶縁監視装置を提供する。
【解決手段】小型の筐体に、クリップ6で取得した電圧を分圧する分圧回路51と、電路から絶縁されなければならない部位に流れるIorを含んだ漏れ電流の大きさに応じた磁束密度を生じさせる磁束発生手段20,71と、分圧回路51で分圧された電圧の電圧値と磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電圧を出力するホール素子72cと、このホール素子72cから出力される電圧のノイズその他の高周波成分を除去するフィルタ52と、フィルタ出力をA/D変換し、ディスプレイ4に表示させるための電子回路ボード5とを設けて絶縁監視装置を構成した。
【選択図】図6

Description

本発明は、電路の絶縁抵抗の劣化に起因して流れる絶縁抵抗分の漏れ電流を計測することにより、その電路の絶縁状態を監視する小型軽量の絶縁監視装置、及び、絶縁監視方法に関する。
回路的に絶縁されている対象間の抵抗を「絶縁抵抗」という。絶縁抵抗が劣化すると、漏電が起き、電路又は電路に接続された電気機器に悪影響を及ぼす。そのため、電路の絶縁監視は重要である。電気事業法でも、電路は絶縁して使用しなければならないという大原則がある。絶縁監視を日常的に手軽に行う観点からは、監視用の計測器は、小型・軽量で、携帯性に優れていること、分電盤や電機機器等の狭い空きスペースにも組込可能な、場所を選ばないサイズであることが望ましい。
絶縁抵抗は、「メガ」と呼ばれる絶縁抵抗計を用い、電路で使用する電圧の20〜30%以上の電圧をかけて測定する(例えば100V機器の場合は125V、200V機器の場合は250V、400V機器の場合は500V)。そのため、大容量の電源を備えなければならず、小型化には限界がある。また、絶縁監視は電路を停電状態にして行うのが理想的であるが、近年のOA化等の影響により、電路を停電状態にすることが困難な状況にある。そのため、この種の計測器には、活線状態で絶縁監視する機能も望まれている。
活線状態で電路の絶縁監視を行う計測器の従来例として、例えば、特許文献1に開示された活線絶縁測定装置がある。この装置は、使用する商用周波数fの電路にその商用周波数fよりも低い周波数の注入電圧をn(1以上の整数)/f倍の周期で印加し、これにより検出された電流信号をフィルタリングし、フィルタリング出力を注入電圧に同期して整流した後、その平均値を絶縁抵抗に換算する。この装置は、任意の注入周波数を選ぶことができるので汎用性があり、また、電圧注入時は入力側と出力側とを遮断するので、ノイズの侵入や信号の過渡応答による波形変動の影響を受けないという利点がある。しかし、漏れ電流の高調波成分が無視できないレベルになると、この装置では、各高調波次数に応じた同期回路やフィルタが必要となり、回路構成が複雑化し、これが製品価格の上昇につながるという課題がある。
上記のような異種電源を注入することなく、漏れ電流の高調波成分の性質を利用して小型化したものもある。例えば特許文献2に開示された絶縁監視装置は、三相電路の各相の対地静電容量分の漏れ電流量が漏れ電流の周波数に依存する特性を利用し、漏れ電流の2種類以上の周波数成分(基本波成分と例えば第5次高調波成分)を抽出することで、対地静電容量の影響を除去し、対地絶縁抵抗分の漏れ電流量だけを算出することにより、三相電路の絶縁抵抗を測定する。低圧配電線等の三相電路は、一つの相(一線)が接地されており、接地されていない二つの相(他の2線)の絶縁抵抗を知るだけで三相電路の絶縁状態を監視することができるので、装置構成は小型化される(特許文献2の段落0007〜0010)。
しかし、この絶縁監視装置では、基本波成分及び各高調波成分を抽出するためのバンドパスフィルタと、各周波数成分の電流と電圧の位相関係を求めたり、解析アルゴリズムを実行するための電子回路が不可欠となる。また、基本波成分に比較して高調波成分の含有量が非常に少ない場合には精度が劣る。これを回避するためには、基本波電圧を高精度に測定し、かつ、測定した基本波電圧に基づいて必要な次数の高調波電圧を作成しなければならず、そのための回路構成も複雑なものとなり、コストの上昇を招く。
特開2001−264371号公報 特開2004−317466号公報
活線状態の電路の絶縁監視は、絶縁抵抗を測定することにより行うだけではなく、その電路を流れる漏れ電流を検出することにより行うこともできる。漏れ電流の検出による絶縁監視は、絶縁抵抗を測定するよりも低コストで実現することができる。実際、自家用電気工作物の維持・運用に係る巡視、点検及び検査において、低圧電路の絶縁状態の監視が可能なIo絶縁検出器が実用化されている。このIo絶縁検出器は、低圧電路に印加された電圧に基づく漏れ電流(Ioと呼ばれる場合がある)をB種接地工事の接地線で検出するものである。
しかし、Io絶縁検出器では、対地静電容量成分に基づく漏れ電流を除去することができない。すなわち、Io絶縁検出器で検出する漏れ電流(Io)は、絶縁抵抗の劣化に起因して流れる真の漏れ電流、すなわち絶縁抵抗分の漏れ電流(「Io」に対して「Ior」と呼ばれる場合がある)と、電路と大地との間の静電容量による漏れ電流との和(ベクトル和)となる。そのため、例えば静電容量の位相とIorの位相の状態によっては(例えば、三相の電路においてR相とT相に漏れ電流が流れている場合においてR相に絶縁不良が生じた場合)、Iorが増加しても、2つのベクトル和であるIoが小さくなる場合がある。逆に、実際には絶縁されている場合であっても静電容量による漏れ電流のためにIoを検出してしまう場合もある。そのため、検出結果の信頼性が低いという問題があった。
絶縁監視を正しく行う観点からは、Iorを検出できなければならない。
本発明は、かかる観点から、Iorを複雑な回路を使用することなく検出することにより、絶縁監視を容易且つ正しく行えるようにする技術を提供することを主たる課題とする。
本発明は、Iorの検出を可能にする絶縁監視装置及び絶縁監視方法により上記課題の解決を図る。
本発明の絶縁監視装置は、活線状態の電路から電圧を取得する電圧取得手段と、前記電圧取得手段で取得した電圧を分圧する分圧回路と、前記電路から絶縁されなければならない部位に流れる絶縁抵抗分(Ior)を含んだ漏れ電流(Io)の大きさに応じた磁束密度を生じさせる磁束発生手段と、前記分圧回路の出力電圧と前記漏れ電流との位相差を調整可能にする位相調整回路と、この位相調整回路により前記漏れ電流との位相差が所定値に調整された前記出力電圧と前記磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を出力する磁電変換素子と、この磁電変換素子から出力される電気信号から直流成分又は商用周波数の2倍未満の低周波成分を抽出する低域通過フィルタと、この低域通過フィルタの出力信号を前記電路と前記部位との絶縁状態を表す定量値として出力する出力回路とを有するものである。
前記絶縁されなければならない部位に流れる絶縁抵抗分を含んだ漏れ電流は、例えばトランスの一端子と大地(アース)とを結ぶB種接地線に流れる電流である。
前記磁電変換素子は、具体的には、受感部、入力部及び出力部を有するホール素子であり、前記入力部に前記分圧回路で分圧された電圧又は所定の定電流源から出力される電流を供給し、前記受感部に前記磁束密度の磁束を作用させることにより、前記出力部から、前記分圧された電圧又は前記電流の値と、前記磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を出力するものである。
前記磁束発生手段は、具体的には、前記接地線に流れる電流を検出する変流器と、この変流器の出力を増大させる増幅回路と、この増幅回路の出力の変動を抑制する変動抑制回路(変動が電流変動の場合は定電流回路)と、この変動抑制回路の出力を供給することにより磁束を発生させるギャップ付鉄心とを含んで構成されており、前記ホール素子は、前記ギャップ付鉄心のギャップに埋め込まれており、前記位相調整回路は、前記変流器の出力に対する前記ギャップ付鉄心に加えられる起磁力(例えば巻数×電流)の位相を調整可能にするように構成される。
本発明の絶縁監視方法は、受感部、入力部及び出力部を有するホール素子と低域通過フィルタとを用いた絶縁監視方法であって、前記入力部に当該ホール素子の駆動用電圧又は駆動用電流を供給するとともに、監視対象となる電路から絶縁されなければならない部位に流れる絶縁抵抗分を含む漏れ電流の大きさに応じた磁束密度を生じさせ、この磁束密度の磁束を前記受感部に作用させることにより、前記出力部から前記駆動用電圧又は前記駆動用電流の値と前記磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を出力させ、さらに、この電気信号から直流成分又は商用周波数の2倍未満の低周波成分を前記低域通過フィルタで抽出し、抽出した信号を前記電路と前記部位との絶縁状態を表す定量値とすることを特徴とする。
この絶縁監視方法において、ホール素子の駆動源を簡略にする観点からは、活線状態の前記電路から電圧を取得し、取得した電圧を分圧した後、前記漏れ電流との位相差を所定値に調整した分圧電圧を前記駆動用電圧として前記入力部に供給するようにする。
本発明によれば、磁電変換素子(例えばホール素子)から出力される、分圧回路で分圧された電圧と漏れ電流が流れることにより生じた磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を、低域通過フィルタでノイズ除去して出力回路から出力するだけで、絶縁抵抗分の漏れ電流(Ior)を検出することができる。上述したIo絶縁検出器との対比では、Ioが小さくなっても、Iorが増加している場合は、磁電変換素子(例えばホール素子)の出力が、Iorの大きさに比例して増加するという効果が得られる。これにより、小型、軽量、単純な回路構成でありながら、きわめて信頼性の高い絶縁監視を可能にする絶縁監視装置を実現することができ、絶縁監視がより身近なものとなって、絶縁不良による不具合の発生を未然に防止できることが期待される。
本発明の絶縁監視装置は、一般に言われている漏れ電流には、静電容量に起因するものと絶縁抵抗の劣化に起因するものとがあり、絶縁監視を適切に行うためには、両者の漏れ電流から静電容量に起因する漏れ電流を除去する必要があるとの前述の視点に基づいて構成されている。本発明の実施の形態例を説明する前に、まず、上記事情、及び、どのようにしたら全体の漏れ電流から静電容量に起因するものを除去して絶縁抵抗分の漏れ電流だけを計測できるかについて説明する。
最近の電気機器は、インバータが多数使用されていることは周知である。特に、工作機械のように負荷変動の激しい電気機器を扱う工場等では、ノイズ分を除去するために、電路と大地との間にフィルタが設けられるのが一般的になっている。フィルタには多くのコンデンサが含まれる。そのため、近年の配電系統では、随所に静電容量が生じ、充電電流、すなわち静電容量分の漏れ電流が流れている。従って、この点を考慮しない漏れ電流の計測では、それが絶縁劣化によるものか、静電容量によるものかの区別がつかず、絶縁監視を適切に行うことができない。漏れ電流の計測により絶縁監視を行う際に要求されるのは、絶縁抵抗分の漏れ電流だけを計測する手法である。
絶縁抵抗分の漏れ電流を計測するための考え方は、以下のように整理することができる。図1は一般に多用されている動力電路の例、図2は電灯電路の例をそれぞれ模式的に示している。また、図3は、動力電路と電灯電路の電圧と電流(漏れ電流)との関係を示すベクトル図である。
図1の動力電路についてみると、動力機器110に電力を供給する三相の動力トランス100と大地との間の静電容量は、各相(T/S/R相)ともほぼ等しい(図3(a)参照)。その結果、図3(b)に示すように、動力電路用のΔ結線では、ベクトル加算されたVRS+VTSに対して90度進み位相の静電容量分の漏れ電流(C成分電流)が常時流れる。この状態でR相又はT相において絶縁不良が起こると、図3(c)のように、位相差のある絶縁抵抗分の漏れ電流(ITr又はIRr)が動力電路に流れる。この漏れ電流ITr,IRrは、全体の漏れ電流Ioから電圧(VRS+VTS)と同相となる分を検出するか、あるいは電圧VTRを90度遅らせた位相と同相となる分を検出することにより求めることができる。すなわち、当該相では、静電容量分の漏れ電流ITc又はIRcは零になり、絶縁抵抗分の漏れ電流ITr,IRrだけが得られることとなる。
他方、図2に示される電灯電路では、図3(d)に示すように、電灯トランスのS相を起点として、電灯機器に逆相の電圧VRS、VTSが供給される。静電容量分の漏れ電流IRc,ITcは、図3(e)に示すようにゼロとなる。この状態で、いずれかの相で絶縁不良が起きると、絶縁抵抗分の漏れ電流IRr,ITrは、図3(f)に示す通り、どちらか一方だけが流れる。従って、全体の漏れ電流に対して端子間電圧の位相と同相となる分の電流を検出することにより、絶縁抵抗分の漏れ電流IRr,ITrだけを検出することができる。
次に、上記のようにして絶縁抵抗分の漏れ電流を検出することにより絶縁監視を行う絶縁監視装置の実施の形態例を説明する。絶縁監視装置の実施の形態としては、携帯性計測器型、据え置きの計測器型、電機機器その他のモジュールへの組込型、リレー等との組み合わせ型等、種々の形態が可能であるが、ここでは、3つの形態例を説明する。
[第1実施形態]
図4は、本発明の第1実施形態による絶縁監視装置の外観図であり、携帯性計測器型として実施する場合の例を示すものである。
この形態の絶縁監視装置は、携行可能なサイズの筐体1と、この筐体1の所定部位に設けられるクランプCT(CTはCurrent Transformerの略、以下同じ)2と、筐体1の表面に設けられる操作盤3及びディスプレイ4と、筐体1に内蔵される電子回路ボード5と、1対のクリップ6とを備えている。筐体1には、クランプCT2を開閉させるための開閉機構10も設けられている。電子回路ボード5には、分圧回路51、LPF(ロー・パス・フィルタの略、低域通過フィルタ。以下同じ)52及びA/D(アナログ/デジタルの略。以下同じ)変換回路53が実装されている。
クランプCT2は、開閉機構10の操作により、計測対象となる電路に取り付けられる。ディスプレイ4は、操作盤3のガイダンス情報や計測結果を表示するためのもので、液晶とその制御回路とで構成される。操作盤3は計測スケール等を設定するものである。クリップ6は計測対象となる電路から電圧を取得するためのものである。
この絶縁監視装置を標準的な受電設備において使用するときの構成例を図5に示す。受電設備における配電線は、日本では、事実上100%が接地系の配電線である。この配電線は、三相トランス11の中性点又は電圧点の1点を接地線で接地する。このときの接地線はB種接地線である。
絶縁監視装置は、この三相トランス11のB種接地線11dに流れる電流(静電容量分と絶縁抵抗分の両方を含む全体の漏れ電流)の大きさに応じた密度の磁束を発生させるとともに、任意の2相、例えばT相端子11a及びR相端子11bにクリップ6を接続することにより、当該相の電圧を分圧回路51に取り込む。分圧回路51は、位相調整回路を内蔵しており、B種接地線に流れる漏れ電流との間の位相を調整する。本例では、90度の位相差を持たせるようにする。
なお、S相端子1cは使用しないが、本実施形態では、全体の漏れ電流から2つの端子間電圧と同相となる分、あるいは残りの1つの端子間電圧を90度遅らせた位相と同相となる分を検出することにより、絶縁抵抗分の漏れ電流を計測するので、クリップ6を接続する端子は、上記のほか、T相端子11aとS相端子11c、R相端子11bとS相端子11cのいずれかを選ぶこともできる。
クランプCT2は、B種接地線11dを流れる電流により発生する磁束と、クリップ6で取得し、分圧回路51で分圧した電圧とをホール素子2bの1対の入力端子の各々に入力し、これらの入力を乗算することにより得られる電気信号をLPF52に出力する。
クリップ6は1対用意し、各クリップ6で取得した電圧をそれぞれ分圧回路51に入力する。端子間電圧は、例えば対大地間で200[V]となるので、2つの端子11a,11bから取り込む際の短絡を防止するため、分圧回路51では、各クリップ6からの電圧の取り組み口付近に、それぞれ100[kΩ]程度の抵抗を直列に挿入する。そして、これらの抵抗を、1〜数[kΩ]の可変抵抗を介して直列に接続するとともに、中間電位を回路内部の大地としている。分圧回路51から出力される分圧電圧は、約0.32[V]である。
LPF52は、ホール素子2bから出力される電気信号のノイズ成分を除去する。具体的には、直流成分又は商用周波数の2倍未満の低周波成分を抽出する。これにより、絶縁状態をアナログの定量値として出力する。この出力をA/D変換回路53でディジタル情報に変換する。ディスプレイ4は、このディジタル情報を数値ないし画像で表示する。
本実施形態の絶縁監視装置では、クランプCT2に、電圧と磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を出力する機能を持たせる点に特徴の一つがある。このクランプCT2の動作につき、詳細に説明する。
クランプCT2は、分割CTを主たる構成要素として含む。分割CTは、環状のギャップ付鉄心(コア)2aと、ギャップに挿入されたホール素子2bとを含み、B種接地線11dに流れる電流に比例した磁束を鉄心2aで収束させ、この磁束が、ギャップに挿入されたホール素子2bを貫通するようにし、ホール効果によるホール電圧(VH)を出力させる。ホール素子2bの素材としては、GaAs(ガリュウム砒素)とInSb(インジウム・アンチモン)のいずれかを選定できる。InSbは、GaAsに比べて出力感度(積感度)が約3倍大きい。そのため、微小電流の検出用にはInSbが適している。
ホール素子2bの駆動方式には、電流駆動と電圧駆動の2種類がある。
電流駆動方式では、ホール素子2bを構成する半導体の受感部の厚さをd、入力制御電流をI、外部から作用される磁界密度をB、半導体のホール係数をRHとすると、(RH/d)・I・Bにより、出力電圧VHを得る。
具体的には、半導体の所定部位に1対の入力端子と、1対の出力端子とを取り付け、図示しない定電流回路から出力される入力制御電流Iを一対の入力端子に流す。一方の入力端子は正極、他方の入力端子は負極である。この状態で外部から磁束密度Bの磁界を受感部面に垂直に作用させると、一対の出力端子間に、電圧VHが発生する。このように電流駆動方式では、入力制御電流Iと磁束密度Bとの乗算結果に比例した変動成分を持つ出力電圧VHを得る。入力制御電流が交流の場合も同様の関係が成立する。
一方、電圧駆動方式では、受感部の幅をW、受感部の長さをL、入力制御電圧をV、半導体の電子移動度をμHとすると、μH・(W/L)・V・Bにより、出力電圧VHを得る。入力制御電圧Vは、本実施形態の例では、分圧回路51で分圧された電圧である。出力電圧VHの温度特性は、ホール係数RHの温度係数に依存する。入力制御電圧が交流の場合でも同様の関係が成立する。RHの温度係数は比較的大きいのに対して、電圧駆動方式の場合、出力電圧VHの温度特性は、μHの温度係数に依存するが、μHは、温度が変化しても変化が少ない。そのため、温度特性の良いものが要求される場合は、電圧駆動方式を選択するとよい。
なお、上記の各駆動方式において、乗算結果に比例する変動成分は、例えば振幅、周波数、位相である。例えば、ホール素子の駆動電圧(又は駆動電流)と磁束密度の周波数(商用周波数))をfとすると、乗算結果は、直流電圧と2fの交流電圧、あるいは2fの交流電圧のみが出力される場合がある。駆動電圧(又は駆動電流)と磁束密度の位相差が0度のときは、直流電圧と2fの交流電圧が出力され、他方、両者の位相差が90度の位相差のとき(つまり、静電容量のみの場合)は、2fの交流電圧のみが出力される。
ホール素子2b自体は、公用されているものであるが、ホール素子2bを、絶縁監視に際して、電圧又は電流と磁束密度との乗算結果に比例する変動要素を持つ電気信号を得るために使用する例は、本発明者が知る限り存在しない。少なくとも、ホール素子2bをこのように使用することにより、漏れ電流を表す電気信号が得られるという知見、これにより、絶縁監視のための装置構成の単純化、軽量化、低コスト化が促進され、取付場所を選ばない小型サイズの装置を実現できるという知見を提案するのは、本発明者らが初めてと信ずる。
[LPF]
次に、LPF52の必要理由とその動作を説明する。
ホール素子2bを正弦波の定電圧で駆動させる場合(電圧駆動方式)、正弦波の瞬時値eは、実効値をEmとすると、e=√2 Em・sinωtで表すことができる。電路の大地間を流れる漏れ電流には、絶縁抵抗分による電流と静電容量分による電流とがあることは、上述した通りである。以下、絶縁抵抗分の漏れ電流をir、静電容量分の漏れ電流をicとする。
本実施形態では、漏れ電流検出を零相(単相電路)で行う。この漏れ電流に含まれる絶縁抵抗分の漏れ電流irは、実効値をIrmとすると、次式で表すことができる。
ir=√2 Irm・sinωtで表すことができる。
この漏れ電流irによって鉄心2a内に磁束が生じ、ホール素子2bの受感部に、磁束密度Br(=k1・ir)の磁束が作用する。k1は鉄心のギャップで決まる定数である。
他方、静電容量分の電流icは、絶縁抵抗分の電流irに比べて、その位相が90度進むので、実効値をIcmとすると、次式で表すことができる。
ic=√2 Icm・sin[ω+(π/2)]・t
この漏れ電流icによって、ホール素子2bの受感部に磁束密度Bc(=k1・ic)の磁束が作用する。よって、ホール素子2bの受感部に作用する磁束密度Bは、次式より得られる。
Figure 2010025743

ホール素子2bの出力電圧VHは、電圧eと磁束B密度とを掛け合わせた値(乗算値)に比例する変動成分を持つので、出力電圧VHは、次式より得られる。
Figure 2010025743

この出力電圧VHの1サイクルの間の平均は、次式より得られる。
Figure 2010025743


Emは被測定電路電圧によって決まり、分圧電圧51の出力電圧は、ほぼ固定値となるので、絶縁抵抗分の漏れ電流の振幅Irmは一意に求めることができる。1サイクルの平均値を求めるためには、2f以上の周波数成分を除去すればよいので、LPF52でこれらの周波数成分を除去し、直流成分又は低周波成分を抽出するようにする。これにより、静電容量分の漏れ電流icは除去される。
このように、LPF52は、静電容量分の漏れ電流icに影響されずに、絶縁抵抗分の漏れ電流irだけを計測するためには必須となる。
なお、LPF52は、商用周波数の高調波次数に応じた成分を抽出したり、除去したりする従来のフィルタに比べて簡易な構成で足り、製品の低コスト化が図れる点で、格段に有利となる。
[第2実施形態]
ホール素子は、提供メーカのデータによれば、例えば駆動電圧1[V]、磁束密度50[mT]のときの出力電圧は、200m[V]となる。第1実施形態の場合、例えばギャップを1[mm]空けた鉄心2aにホール素子2bを入れ、B種接地線11dの絶縁管理上必要な一次電流1[mA]を精度よく検出しようとすると、0.01[mA]オーダの検出(計測)精度が必要になる。実測結果によると、鉄心2aの窓内に0.01[mA]の電流が流れた場合にギャップ内で発生する磁束密度Bは、ほぼ13[nT]となる。このとき出力電圧VHは、約52[nV]となる。この程度の出力電圧VHではノイズの影響を受けやすい。従って、一般的な鉄心2aのギャップにホール素子を挿入しての0.01[mA]オーダの電流計測は、困難になる場合がある。そこで、第2実施形態では、より微小電流を検出できるようにし、且つ、ノイズの影響を受けにくくした絶縁監視装置の例を説明する。
第2実施形態の絶縁監視装置の構成例を図6に示す。便宜上、図5に示したものと同じ構成要素については、同じ符号を付してある。
この実施形態の絶縁監視装置は、その外観は、図4に示したものと同じであるが、クランプCT2の内部に、第1実施形態で示した分割CTに代えて、より大きな出力電圧を得ることができる閉磁路のCT20を設けた点が、まず異なる。
筐体内の電子回路ボード7には、第1実施形態で説明したものと同じLPF52及びA/D変換回路53のほか、バッファ回路71、ホール素子内蔵ギャップ付鉄心(以下、「補助CT」と称する)72及び分圧回路73を実装した。
分圧回路73は、クリップ6で取り込んだ電圧を単純に分圧するだけの回路構成とし、位相調整は電流側で行うようにした点が第1実施形態と異なる。
バッファ回路71は、増幅・位相調整回路、ブースタ回路、及び変動抑制回路の一例となる定電流回路とを含む複合回路である。バッファ回路71の構成例を図7に示す。図7において、(1)の部分が増幅・位相調整回路、(2)の部分がブースタ回路、(3)の部分が定電流回路である。
CT20の窓内で流れる一次電流は、一般的な動作条件下では、上述したように0.01[mA]オーダ、つまり、[μA]オーダとなる。従って、CT20の2次側の出力電圧は非常に小さい。増幅・位相調整回路(1)の増幅部はそれを補うために存在する。また、CT20を等価回路でみると、鉄心20aにコイル20bを巻いているので、インダクタンスがある。インダクタンスと二次負荷抵抗は、等価回路でみれば並列となる。すると、一次電流に対して二次出力電圧の波形は位相がずれる。インダクタンスはCT20によってバラツキがある。この出力電圧の位相は、ずれたままにすると、計測結果に誤差が生じる。この誤差を小さくするために、絶縁監視装置1台毎に位相を調整する必要がある。また、上述したように、絶縁抵抗分の漏れ電流だけを検出する場合、漏れ電流と分圧された電圧との間に位相差を持たせる必要がある(例えば90度)。増幅・位相調整回路(1)の位相調整部はそのために存在する。
ブースタ回路(2)は、電流出力を大きくするための回路であり、磁束密度をより大きくして、後段のホール素子72cの出力を大きくするために補助CT72の「窓」に流す電流(起磁力)を大きくさせる働きがある。
定電流回路(3)は、負荷抵抗が変化しても、出力される電流を一定にする回路である。負担抵抗に巻線がある場合、巻線の温度変化は、約0.4[%/摂氏温度]増加するので、電圧で出力させると、雰囲気の温度変化により、巻線の抵抗値変換、補助CT72に使用しているコアの磁性特性の温度変化が生じ、電流が変化してしまう。電流が変化すると磁束密度Bが変化し、後段のホール素子72cの出力が、磁束密度Bの変化に伴って変化する。定電流回路(3)を使用することにより、雰囲気の温度変化に対して影響の少ない回路を実現できる。このように、バッファ回路71は、CT20の2次側の出力を増幅・位相調整し、さらに電流を十分に大きくした後、一定電流で補助CT72の一次側に供給する。
補助CT72は、鉄心72aの一次側にコイル72bを巻き、鉄心72aのギャップにホール素子72cを挟み込んだものである。ホール素子72cには、分圧回路51から分圧電圧が供給される。ホール素子72cからは、この分圧電圧Vと、CT20で検出された微小電流の値を十分に大きくした増幅電流に起因する磁束密度Bとの乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号が出力される。この電気信号は、第1実施形態と同様、LPF52で直流成分が抽出され、A/D変換回路53で電流値を表す情報に変換されて、ディスプレイ4に表示される。
[実測結果]
図8は、第2実施形態の絶縁監視装置と、本出願人による既存計測器とを同じ条件下で用いて実際に漏れ電流を計測したときの結果を示した図表である。既存計測器では、B種接地線11dに流れる漏れ電流を計測し、その結果を図8に「一次電流値」として示した。第2実施形態の電流計測器は、B種接地線11dにCT20を挟み込み、このCT20の「窓」に流れる電流を計測した。共に、絶縁抵抗分の漏れ電流(図8の「R」成分)と静電容量分の漏れ電流(図8の「C」成分)とを切替えて、計測結果をプロットした。図9は、図8をグラフ化した図である。
これらの図から明らかなように、第2実施形態の絶縁監視装置では、絶縁抵抗分の漏れ電流だけを計測していることがわかる。この結果から、現場の漏れ電流は、ほとんどが静電容量分の漏れ電流(充電電流)であることもわかる。
[第3実施形態]
次に、本発明を、例えば分電盤の空きスペース等に組み込むことのできる常時監視型の絶縁監視装置として実施する場合の形態例を説明する。図10は、この実施形態の絶縁監視装置の外観図である。絶縁監視装置は、筐体30と、この筐体30を分電盤に取り付けるための取付板30aとを有する。筐体30の内部には、第1実施形態で説明した電子回路ボード5又は第2実施形態で説明した電子回路ボード7が内蔵される。筐体30には、第1又は第2実施形態で説明したものと同じ構成の操作盤33及びディスプレイ34が設けられており、さらに、CT32及び圧着端子36が適宜接続可能になっている。CT32の出力は、筐体30の入力端子CTinに接続され、圧着端子36で取得した電圧は、筐体30の入力端子Vinに接続される。動作は、第1及び第2実施形態で説明したものと同じである。
この実施形態でも、監視対象となる電路の絶縁状態を表す電気信号(ホール素子2b,72bの出力からLPF52でノイズ除去した信号)が、簡易な構成により得られるので、筐体30の小型化が可能になり、取付場所を選ばないサイズの常時監視型の絶縁監視装置を実現することができる。
[変形例]
以上、複数の実施形態により本発明の絶縁監視装置について説明したが、本発明の実施の態様は、上述した例に限定されない。種々の変化態様での実施が可能である。
例えば、上記各実施の形態例では、クリップ6,圧着端子36は2つである場合の例を説明したが、1つのみ、あるいは3つであってもよい。3つの場合は、3相のすべての相から電圧を取り込むことになる。
また、各実施形態では、ホール素子2b,72cが2つの場合の例を示したが、これは2つのホール素子2b,72cから出力される電圧を合成して使用することにより、少なくとも一方の電圧に誤差があっても他方の電圧で補える効果を期待するためなので、その数は任意であってよい。ホール素子の性能が高ければ、一つだけで足りる場合もある。
また、本発明では、ホール素子が、電流の大きさに応じてその密度が変わる磁束と電圧との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を出力するという性質を利用するものなので、必ずしもホール素子に限らず、このような性質を有する他の磁電変換素子を使用することもできる。
また、各実施形態では、B種接地線に漏れ電流が流れることを前提として説明したが、計測対象となる漏れ電流は、電路と絶縁されなければならない線路であればよいので、単相2線式、3相3線式電路の引き込み線又は分岐回路を計測対象としてもよい。
また、第1実施形態で用いた分割型CT2、第2実施形態で用いたCT20に代えて、ZCT(零相変流器)を用いることもできる。
本発明は、配電系統を有する工場、ビルディング、マンションその他の建造物における電路の絶縁監視のほか、個々の電気機器の漏電監視を行う分野としても、広く利用が可能である。また、本発明の絶縁監視装置は、一般に認識されているIor絶縁測定器、Ior漏れ電流計測器その他の電流計測器としても実施が可能である。
一般に多用されている動力電路の例。 電灯電路の例。 (a)〜(c)は動力電路における電圧と電流(漏れ電流)との関係を示すベクトル図、(d)〜(f)は電灯電路における電圧と電流(漏れ電流)との関係を示すベクトル図。 本発明の第1実施形態による絶縁監視装置の外観図。 第1実施形態による絶縁監視装置の接続構成図。 第2実施形態による絶縁監視装置の接続構成図。 第2実施形態のバッファ回路の構成例を示す図。 第2実施形態による実測データの説明図。 図9の実測データのグラフ。 第3実施形態による絶縁監視装置の外観図。
符号の説明
1,30・・・筐体
2・・・クランプCT
2b,72c・・・ホール素子
3,33・・・表示盤
4,34・・・ディスプレイ
5,7・・・電子回路ボード
6・・・クリップ
10・・・開閉機構
11・・・三相トランス
11a〜11c・・・端子
11d・・・B種接地線
20a,72a・・・鉄心(コア)
20b,72b・・・コイル
32・・・CT
36・・・圧着端子
51,73・・・分圧回路
52・・・LPF
53・・・A/D変換回路
71・・・バッファ回路
72・・・ホール素子内蔵ギャップ付鉄心(補助CT)

Claims (5)

  1. 活線状態の電路から電圧を取得する電圧取得手段と、
    前記電圧取得手段で取得した電圧を分圧する分圧回路と、
    前記電路から絶縁されなければならない部位に流れる絶縁抵抗分を含んだ漏れ電流の大きさに応じた磁束密度を生じさせる磁束発生手段と、
    前記分圧回路の出力電圧と前記漏れ電流との位相差を調整可能にする位相調整回路と、
    この位相調整回路により前記漏れ電流との位相差が所定値に調整された前記出力電圧と前記磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を出力する磁電変換素子と、
    この磁電変換素子から出力される電気信号から直流成分又は商用周波数の2倍未満の低周波成分を抽出する低域通過フィルタと、
    この低域通過フィルタの出力信号を前記電路と前記部位との絶縁状態を表す定量値として出力する出力回路とを有する、
    絶縁監視装置。
  2. 前記磁電変換素子は、受感部、入力部及び出力部を有するホール素子であり、前記入力部に前記分圧回路で分圧された電圧又は所定の定電流源から出力される電流を供給し、前記受感部に前記磁束密度の磁束を作用させることにより、前記出力部から、前記分圧された電圧又は前記電流の値と、前記磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を出力する、
    請求項1記載の絶縁監視装置。
  3. 前記磁束発生手段は、前記接地線に流れる電流を検出する変流器と、この変流器の出力を増大させる増幅回路と、この増幅回路の出力の変動を抑制する変動抑制回路と、この変動抑制回路の出力を供給することにより磁束を発生させるギャップ付鉄心とを含んで構成されており、前記ホール素子は、前記ギャップ付鉄心のギャップに埋め込まれており、前記位相調整回路は、前記変流器の出力に対する前記ギャップ付鉄心に加えられる起磁力の位相を調整可能にする、
    請求項2記載の絶縁監視装置。
  4. 受感部、入力部及び出力部を有するホール素子と低域通過フィルタとを用いた絶縁監視方法であって、
    前記入力部に当該ホール素子の駆動用電圧又は駆動用電流を供給するとともに、監視対象となる電路から絶縁されなければならない部位に流れる絶縁抵抗分を含む漏れ電流の大きさに応じた磁束密度を生じさせ、この磁束密度の磁束を前記受感部に作用させることにより、前記出力部から前記駆動用電圧又は前記駆動用電流の値と前記磁束密度との乗算結果に比例する変動成分を持つ電気信号を出力させ、さらに、この電気信号から直流成分又は商用周波数の2倍未満の低周波成分を前記低域通過フィルタで抽出し、抽出した信号を前記電路と前記部位との絶縁状態を表す定量値とすることを特徴とする、
    絶縁監視方法。
  5. 活線状態の前記電路から電圧を取得し、取得した電圧を分圧した後、前記漏れ電流との位相差を所定値に調整した分圧電圧を前記駆動用電圧として前記入力部に供給する、
    請求項4記載の絶縁監視方法。
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