JP2010025701A - 使用済燃料貯蔵ラックおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼は溶接構成としない方法でステンレス鋼板の格子状セルに取付けることにより溶接部の強度低下等を懸念する必要なく、また、ステンレス鋼板で剛性を受け持つことにより地震荷重の大きい国、地域においても採用できる使用済燃料貯蔵ラックの構造とその製造方法を提供する。
【解決手段】ステンレス鋼板を格子状に溶接して構成されるセルを有する使用済燃料貯蔵ラックにおいて、ステンレス鋼板に1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板を取付けた構造を有することを特徴とする使用済燃料貯蔵ラックを提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、原子炉から取り出された使用済燃料集合体を燃料プール内に収容保管するための使用済燃料貯蔵ラックおよびその製造方法に係り、特に、1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板を、ステンレス鋼板で格子状に溶接構成されたセルと組合せた構成として設置する使用済燃料貯蔵ラックの構造およびその製造方法に関する。
一般に原子力発電プラントにおいては、原子炉を一定期間運転した後に炉心から取り出された使用済燃料を再処理するまでの間、燃料貯蔵プールに予め設置されているステンレス鋼板を格子状に組合せた使用済燃料貯蔵ラックに収納貯蔵し、冷却により使用済燃料の崩壊熱を除去するようにしている。
近年では、燃料貯蔵プール内のスペースを有効活用して使用済燃料の貯蔵容量を増加させる要望があり、これに応えるため、貯蔵燃料間に中性子吸収能力が大きい材料で構成されたボロン添加ステンレス鋼板を配置し、燃料相互の未臨界性を保持した状態で貯蔵燃料の間隔を狭くするとともに、構成部材を地震時における貯蔵燃料支持用の強度部材としても利用することにより、稠密度を増大することができる使用済燃料貯蔵ラックが提案されている。
このような使用済燃料貯蔵ラックとしては、中性子吸収能力に優れ、かつ構造強度も高いボロン濃度が1%までのボロン添加ステンレス鋼を適用し、格子板を貯蔵燃料間に1枚ずつ介在させて格子状に溶接構成された燃料貯蔵セル構造のものが知られている。(例えば特許文献1等参照)。
特開2000−258538公報
最近では、さらに貯蔵容量を増加させる要望が高まり、貯蔵燃料間に中性子吸収能力がより大きい1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板を使用する必要性が生じている。
しかしながら、1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼は溶接部強度が低下するため、ボロン添加ステンレス鋼を溶接により接合して構成することは困難であるという課題がある。
また、ボロン添加ステンレス鋼は法律で溶接によって禁止されている地域もあり、その場合には採用することができないという課題もある。
さらに、格子を構成するボロン添加ステンレス鋼板を溶接することなく、スリットを有するボロン添加ステンレス鋼板を互いに組合せて構成する組立式のセル構造も提案されているが、この組立式構造では剛性が低い欠点があり、地震荷重の大きい地域では採用が困難であるという課題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼を溶接しない構成としてステンレス鋼板の格子状セルに取付けることにより、溶接部の強度低下等を懸念する必要なく、またステンレス鋼板で剛性を受け持つことにより、地震荷重の大きい地域においても安全を確保して採用することができる使用済燃料貯蔵ラックおよびその製造方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明では、原子力施設の燃料貯蔵プールに設置され、複数の使用済燃料を複数行および複数列の行列状配置で区分収納する交差枠状の使用済燃料貯蔵ラックであって、縦長な複数のステンレス鋼製の平板を交差させて格子状に組立てるとともに、前記各平板の接合部を溶接により固定して平面視正方形状の複数のセルを有する格子状構造物を構成し、この格子状構造物のセルの内面にボロン添加ステンレス鋼板を貼り付けたことを特徴とする使用済燃料貯蔵ラックを提供する。
また、本発明では、前記セルの内面に貼り付けた前記ボロン添加ステンレス鋼板として、前記セルの辺長と略同等の長さに設定されて辺長方向両端部が前記セルの各隅角部位で互いに近接配置される長形のボロン添加ステンレス鋼板が含まれており、これら長形のボロン添加ステンレス鋼板同士の近接する端部間を狭隘空間として設定することにより、当該セルの隅角部からの中性子漏れを小さく抑える構成を有する請求項1記載の使用済燃料貯蔵ラックを提供する。
また、本発明では、前記狭隘空間を有するセルを囲む他の4つのセルは、これらのセル辺長よりも短いボロン添加ステンレス鋼板を貼り付けた構成として、セル内の隅角部に形成される隙間を設けた使用済燃料貯蔵ラックを提供する。
また、本発明では、短いボロン添加ステンレス鋼板を貼り付けた構成の格子部は、ステンレス鋼製の前記格子状構造物の相対する2箇所の隅角位置にて断続溶接により構成され、かつ、前記断続溶接部との干渉を避けるようにボロン添加ステンレス鋼板の交差部の一部を切り欠いた構造を有する使用済燃料貯蔵ラックを提供する。
また、本発明では、中性子の漏れ箇所を使用済燃料貯蔵ラックの高さ方向で分散させるため、セル毎に切り欠き部の高さを変えた使用済燃料貯蔵ラックを提供する。
また、本発明では、ボロン添加ステンレス鋼板をセルの内面4面すべてに設置し、このセルに隣接する4つのセルにはボロン添加ステンレス鋼板を非設置として、ボロン添加ステンレス鋼板を設置したセルが市松模様に配置されている使用済燃料貯蔵ラックを提供する。
また、本発明では、予めボロン添加ステンレス鋼板をステンレス鋼板に取付ける工程と、格子状に溶接構成する工程とを有することを特徴とする使用済燃料貯蔵ラックの製造方法を提供する。
また、本発明では、ビスでステンレス鋼板を枠形に固定する工程と、留め金具を介してボロン添加ステンレス鋼板を前記ステンレス鋼板に固定する工程と、前記ボロン添加ステンレス鋼板と前記ステンレス鋼板とが互いに嵌め合う構造として固定する工程またはボロン添加ステンレス鋼板で角管状に組立てたステンレス鋼板で形成される格子に挿入する工程と、を備えることを特徴とする使用済燃料貯蔵ラックの製造方法を提供する。
本発明に係る使用済燃料貯蔵ラックによれば、高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼を溶接構成としない構成を適用し、ステンレス鋼板により形成される格子状セルに設置することにより、溶接部の強度低下や法律規制を懸念することなく、またステンレス鋼板で剛性を受け持つことにより地震荷重の大きい地域においても採用することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態における使用済燃料貯蔵ラック1の斜視図である。
この図1に示すように、本実施形態による使用済燃料貯蔵ラック1は、複数の縦長な平板状のステンレス鋼板2を組合せて格子状に組立て、ステンレス鋼板2の交差部を溶接により固定して格子状構造物とし、この格子状構造物を平坦なラックベース5上に設置することにより、これら複数のステンレス鋼板2の交差部に平面視正方形状の複数のセルAを形成する構成となっている。
各ステンレス鋼板2の両面には、それぞれ1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板3が貼り付けてあり、各ボロン添加ステンレス鋼板3はそれぞれ複数のビス4によって各ステンレス鋼板2に締着固定されている。
図2は、図1に示した使用済燃料貯蔵ラック1の格子構造およびセル連結部分を水平断面として示す拡大断面図である。
図2に示すように、使用済燃料貯蔵ラック1のステンレス鋼板2は平面視で縦横方向に所定定間隔をあけて互いに平行に配列されて交差しており、これにより正方格子を構成している。そして、図2の縦方向に沿うステンレス鋼板2(縦ステンレス鋼板2a)と、同図の横方向に沿うステンレス鋼板2(横ステンレス鋼板2b)とが、溶接部6によって連結されている。
これらの溶接部6は、縦ステンレス鋼板2aと横ステンレス鋼板2bとの交差部に対して、図示斜め方向の交差部に向う相対する隅角部で2箇所ずつ溶接したものであり、これらの溶接部6が1つのセルAの周囲において、そのセルAの外側にそれぞれ向きを異ならせて形成されている。すなわち、各ステンレス鋼板2の各交差部の互いに対向する隅角部の溶接部6は、セルAの内部に存在しない構成となっている。
そして、各ステンレス鋼板2の両面にボロン添加ステンレス鋼板3がそれぞれ配置されており、セルAの各内面側に配置されるボロン添加ステンレス鋼板3(3a)は、セルAの各1辺と略同一の長さに設定されている。これらのボロン添加ステンレス鋼板3aの長さ方向両端部が、セルAを構成する各ステンレス鋼板2に対してビス4によりそれぞれ固定されている。
この構成において、ボロン添加ステンレス鋼板3の各端部の交差部には隙間bが形成されるが、これらの隙間bからの中性子の漏れを小さく抑えるため、各交差部の隙間が小さくなるように構成してある。また、セルAの周囲で隣接する4つのセルのB内面には、ステンレス鋼板2の交差部における溶接施工のため、セルAの各辺の長さよりも短いボロン添加ステンレス鋼板3bとして、隙間を設けたセルBが形成されている。
このような構成の本実施形態による使用済燃料貯蔵ラック1では、セルコーナー部に小さい隙間を有するセルA、と比較的大きい隙間を有するセルBとが形成されており、これらのセルA,Bが例えば市松模様の配置となる。
以上の本実施形態の使用済燃料貯蔵ラックによれば、高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼3を溶接構成としない方法で、ステンレス鋼板2により形成される格子状セルAに設置することにより、溶接部の強度低下や法律規制を懸念することなく、またステンレス鋼板2で剛性を受け持つことにより、地震荷重の大きい地域においても採用することができる。
本実施形態の使用済燃料貯蔵ラックを製造する場合には、下記の方法によって行うことができる。
まず、ビス4挿入用の孔をあけた複数枚のステンレス鋼板2を格子状に配列し、これらの隅角部を溶接し、溶接部6により固定された格子状枠を形成する。
この格子上枠のステンレス鋼板2にボロン添加ステンレス鋼板3をビス4で枠形に固定することにより、ボロン添加ステンレス鋼板3とステンレス鋼板2とが互いに嵌め合う構造として固定する。
この工程により、すべてのセルの内面に1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板3が取付けられた本実施形態の使用済燃料貯蔵ラック1を製造することができる。
なお、図2に示す実施形態では、すべてのセルの内面に1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板3が取付けられた構造であるが、以下では図3以下において、半発明の他の実施形態について説明する。
図3は、図1に示した使用済燃料貯蔵ラックの他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態では、ステンレス鋼板2の各一面にボロン添加ステンレス鋼板3を取付けて、セルAを市松模様状に配置し、このボロン添加ステンレス鋼板3に隣接するセルBにはボロン添加ステンレス鋼板3を取付けない構造としている。
この図3に示す実施形態においても、ボロン添加ステンレス鋼板3の交差部は中性子の漏れを小さく抑えるため交差部の隙間bが小さくなるように取付けられる。
また、図4は、図1に示した使用済燃料貯蔵ラックのさらに他の実施形態を示す部分断面図である。
この図4に示す実施形態では、ボロン添加ステンレス鋼板3同士を直接ビス4にて取付けることに代え、留め金具7を介してステンレス鋼板2にボロン添加ステンレス鋼板3を取付けたものである。
この留め金具7を介すことにより、ビス4をサイズアップすることができ、ステンレス鋼板2が薄肉である場合でも、十分な締め付け力を持って、ボロン添加ステンレス鋼板3を設置することが可能となる。
なお、図4に示したように、留め金具7とともに、また留め金具7に代えて、ナット8を使用しても良い。
図5は、本発明に係る使用済燃料貯蔵ラックの別の実施形態を示す斜視図である。
この図5に示す実施形態では、角管形状の1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板9を、ステンレス鋼板で形成される格子10に挿入する方法により構成したものである。
なお、角管9は、軸方向の溶接による継ぎ目はなく、小さい隙間を持って開いているか、あるいはオーバーラップさせることにより、中性子の漏れを抑える構造としてある。
このように、本実施形態では、ボロン添加ステンレス鋼板の取付方法として、ビスでステンレス鋼板に固定する方法、留め金具を介しボロン添加ステンレス鋼板を固定する方法、ボロン添加ステンレス鋼板とステンレス鋼板とが互いに嵌め合う構造により固定する方法、或いはボロン添加ステンレス鋼板で角管状に組立てたステンレス鋼板で形成される格子に挿入する方法等により構成さすることが可能である。
以上のように、本実施形態においては、中性子の漏れ箇所を使用済燃料貯蔵ラックの高さ方向で分散させるため、セル毎に切り欠き部の高さを変えてある。
また、ボロン添加ステンレス鋼板はセルの内面4面すべてに設置されており、このセルに隣接する4つのセルにはボロン添加ステンレス鋼板が非設置とされて、ボロン添加ステンレス鋼板が設置されたセルが市松模様に配置されている。
また、予めボロン添加ステンレス鋼板をステンレス鋼板に取付ける工程と、格子状に溶接構成する工程とを有する。
ステンレス鋼板2を格子状に溶接構成されたセルを有する使用済燃料貯蔵ラックにおいて、ステンレス鋼板2に1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板3を取付けた構造とする。
また、すべてのセルの内面にボロン添加ステンレス鋼板3を設置し、そのボロン添加ステンレス鋼板3の交差部は中性子の漏れを小さく抑えるため交差部の隙間が小さくなるように取付ける。
また、ボロン添加ステンレス鋼板3の交差部の隙間が小さくなるようにセルの内面に取付けたセルと、そのセルに隣接する4つのセルの内面にはステンレス鋼板2の交差部における溶接施工のためセル辺長よりも短いボロン添加ステンレス鋼板3として隙間を設ける。
また、ステンレス鋼で形成される格子を断続溶接により構成し、かつ、断続溶接部との干渉を避けるようにボロン添加ステンレス鋼板3の交差部の一部を切り欠いた構造を有するものとする。
また、中性子の漏れ箇所を使用済燃料貯蔵ラックの高さ方向で分散させるため、セル毎に切り欠き部の高さを変えるものとする。
また、ボロン添加ステンレス鋼板3をセルの内面すべてに設置し、このセルに隣接する4つのセルはボロン添加ステンレス鋼板3を設置しないことにより、ボロン添加ステンレス鋼板3を設置したセルが市松模様に配置される。
また、ボロン添加ステンレス鋼板3をステンレス鋼板2に取付けておき、次に格子状に溶接構成する使用済燃料貯蔵ラックの製造方法を適用する。
また、ステンレス鋼板2による格子を溶接構成し、次にボロン添加ステンレス鋼板3をステンレス鋼に取付ける使用済燃料貯蔵ラックの製造方法を適用する。
また、ボロン添加ステンレス鋼板3の設置方法として、ビスでステンレス鋼板2に固定する方法、或いは留め金具を介しボロン添加ステンレス鋼板3を固定する方法、或いはボロン添加ステンレス鋼板3とステンレス鋼板とが互いに嵌め合う構造により固定する方法、或いはボロン添加ステンレス鋼板3で構成された角管をステンレス鋼の格子に挿入する。
本実施形態の使用済燃料貯蔵ラックによれば、高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼3を溶接構成としない方法で、ステンレス鋼板2により形成される格子状セルAに設置することにより、溶接部の強度低下や法律規制を懸念することなく、またステンレス鋼板2で剛性を受け持つことにより、地震荷重の大きい地域においても採用することができる。
本発明の一実施形態による使用済燃料貯蔵ラックを示す全体斜視図。 図1に示した使用済燃料貯蔵ラックのセル構造を示す横断面図。 図1に示した使用済燃料貯蔵ラックの他のセル構造を示す横断面図。 本発明の他の実施形態による使用済燃料貯蔵ラックの格子交差部を示す拡大断面図。 本発明に係る使用済燃料貯蔵ラックの別の実施形態を示す斜視図。
符号の説明
1‥使用済燃料貯蔵ラック、2‥ステンレス鋼板、3‥1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板、4‥ビス、5‥ラックベース、6‥ステンレス鋼板の溶接部、7‥留め金具、8‥ナット、9‥角管形状の1%を超える高ボロン濃度のボロン添加ステンレス鋼板、10‥ステンレス鋼板で形成される格子。

Claims (8)

  1. 原子力施設の燃料貯蔵プールに設置され、複数の使用済燃料を複数行および複数列の行列状配置で区分収納する交差枠状の使用済燃料貯蔵ラックであって、縦長な複数のステンレス鋼製の平板を交差させて格子状に組立てるとともに、前記各平板の接合部を溶接により固定して平面視正方形状の複数のセルを有する格子状構造物を構成し、この格子状構造物のセルの内面にボロン添加ステンレス鋼板を貼り付けたことを特徴とする使用済燃料貯蔵ラック。
  2. 請求項1記載の使用済燃料貯蔵ラックにおいて、前記セルの内面に貼り付けた前記ボロン添加ステンレス鋼板として、前記セルの辺長と略同等の長さに設定されて辺長方向両端部が前記セルの各隅角部位で互いに近接配置される長形のボロン添加ステンレス鋼板が含まれており、これら長形のボロン添加ステンレス鋼板同士の近接する端部間を狭隘空間として設定することにより、当該セルの隅角部からの中性子漏れを小さく抑える構成を有する請求項1記載の使用済燃料貯蔵ラック。
  3. 請求項2記載の使用済燃料貯蔵ラックにおいて、前記狭隘空間を有するセルを囲む他の4つのセルは、これらのセル辺長よりも短いボロン添加ステンレス鋼板を貼り付けた構成として、セル内の隅角部に形成される隙間を設けた使用済燃料貯蔵ラック。
  4. 請求項3記載の使用済燃料貯蔵ラックにおいて、短いボロン添加ステンレス鋼板を貼り付けた構成の格子部は、ステンレス鋼製の前記格子状構造物の相対する2箇所の隅角位置にて断続溶接により構成され、かつ、前記断続溶接部との干渉を避けるようにボロン添加ステンレス鋼板の交差部の一部を切り欠いた構造を有する使用済燃料貯蔵ラック。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の使用済燃料貯蔵ラックにおいて、中性子の漏れ箇所を使用済燃料貯蔵ラックの高さ方向で分散させる手段として、セル毎に切り欠き部の高さを変えた使用済燃料貯蔵ラック。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の使用済燃料貯蔵ラックにおいて、ボロン添加ステンレス鋼板をセルの内面4面すべてに設置し、このセルに隣接する4つのセルにはボロン添加ステンレス鋼板を非設置として、ボロン添加ステンレス鋼板を設置したセルが市松模様に配置されている使用済燃料貯蔵ラック。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項記載の使用済燃料貯蔵ラックを製造する方法であって、予めボロン添加ステンレス鋼板をステンレス鋼板に取付ける工程と、格子状に溶接構成する工程とを有することを特徴とする使用済燃料貯蔵ラックの製造方法。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の使用済燃料貯蔵ラックを製造する製造方法であって、ビスでステンレス鋼板を枠形に固定する工程と、ボロン添加ステンレス鋼板を前記ステンレス鋼板に固定する工程と、前記ボロン添加ステンレス鋼板と前記ステンレス鋼板とが互いに嵌め合う構造として固定する工程またはボロン添加ステンレス鋼板で角管状に組立てたステンレス鋼板で形成される格子に挿入する工程と、を備えることを特徴とする使用済燃料貯蔵ラックの製造方法。
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