JP2010025578A - 品質計測用の粉粒体収納容器 - Google Patents

品質計測用の粉粒体収納容器 Download PDF

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Abstract

【課題】粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納し得る品質計測用の粉粒体収納容器を提供する。
【解決手段】上方が開口されかつ底壁53b及び側周壁53cを備える収納部53を有する容器本体51と、収納部53における開口53aを開閉自在でかつ閉じ姿勢にて容器本体51に固定装着自在な蓋体52とが設けられ、容器本体51が、収納部53に測定対象としての粉粒体を収納しかつ蓋体52を閉じ姿勢にて固定装着した状態において、品質計測装置における装填箇所に着脱されるように構成された品質計測用の粉粒体収納容器であって、収納部53の側周壁53cにおける周方向の少なくとも一部が、後退弾性変位自在な後退変位壁部53Fに構成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、上方が開口されかつ底壁及び側周壁を備える収納部を有する容器本体と、前記収納部における前記開口を開閉自在でかつ閉じ姿勢にて前記容器本体に固定装着自在な蓋体とが設けられ、
前記容器本体が、前記収納部に測定対象としての粉粒体を収納しかつ前記蓋体を閉じ姿勢にて固定装着した状態において、品質計測装置における装填箇所に着脱されるように構成された品質計測用の粉粒体収納容器に関する。
かかる品質計測用の粉粒体収納容器(以下、単に粉粒体収納容器と称する場合がある)は、粉粒体の品質を計測するときに用いるものであり、容器本体の収納部に測定対象としての粉粒体を収納した状態で、蓋体を閉じ姿勢にて容器本体に固定装着し、その容器本体を品質計測装置における装填箇所に装填して、粉粒体の品質を計測することになる。
ちなみに、粉粒体としては、例えば、籾、玄米、精米、玄麦、玄蕎麦等の粒状のもの、小麦粉、蕎麦粉等の粉状のものが含まれる。
そして、収納部に粉粒体が収納された容器本体に蓋体が閉じ姿勢にて固定装着された状態において、収納部に収納された粉粒体に空隙部が存在すると、品質計測装置による粉粒体の品質の計測精度が低下する虞があるので、粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納できるようにすることが望まれている。
粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納できるようにすることを目的とした従来例として、収納部の底壁が後退弾性変位自在なように構成されたものがあった。
具体的には、収納部の剛体からなる底板上にスポンジが設けられて、収納部の底壁が底板とその上部のスポンジにて構成され、そのスポンジの収縮により、収納部の底壁が後退弾性変位自在なように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、このような粉粒体収納容器は、収納部に粉粒体を山盛り状に入れて、蓋体を閉じるときにその山盛り状の粉粒体を押圧することにより、山盛り状の粉粒体の内部に空隙部が存在すれば、その空隙部を押し潰すことにより、結果的に、粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納させることができるようにしたものであり、そして、山盛り状の粉粒体を収納部内に押し込めるときに、底部のスポンジが弾性後退変位して、収納部内の容積を増加させことにより、粉粒体に過度の力が作用して変形損傷することを回避させるようにしたものである。
ちなみに、この特許文献1においては、品質計測装置は、精米、精麦、小麦粉、蕎麦粉等の粉粒体の白度を計測するように構成されている。
特開平11−295227号公報
従来の粉粒体収納容器は、閉じられる蓋体と対向する底壁上にスポンジを設けるものであるため、蓋体を閉じて山盛り状の粉粒体を押圧するときに、その押圧力にてスポンジが弾性後退変位し易いものである結果、粉粒体に対して大きな押圧力を作用させ難いものであり、粉粒体の内部に存在する空隙部を的確に押し潰し難い虞があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納し得る品質計測用の粉粒体収納容器を提供することにある。
本発明の品質計測用の粉粒体収納容器は、上方が開口されかつ底壁及び側周壁を備える収納部を有する容器本体と、前記収納部における前記開口を開閉自在でかつ閉じ姿勢にて前記容器本体に固定装着自在な蓋体とが設けられ、
前記容器本体が、前記収納部に測定対象としての粉粒体を収納しかつ前記蓋体を閉じ姿勢にて固定装着した状態において、品質計測装置における装填箇所に着脱されるように構成されたものであって、
第1特徴構成は、前記収納部の前記側周壁における周方向の少なくとも一部が、後退弾性変位自在な後退変位壁部に構成されている点にある。
即ち、収納部に山盛り状に粉粒体を入れて、蓋体を閉じ姿勢にするように移動させると、その移動する蓋体により収納部の粉粒体に対して収納部の底壁に向けて付与される押圧力は、収納部の底壁にて受け止められることになって、粉粒体に対して蓋体が閉じられる方向に直交又は略直交する方向に放射状に、つまり、横方向に放射状に後退変位壁部の後退弾性力が作用することになるので、収納部の側周壁の後退変位壁部が後退弾性変位しつつ収納部に入れられた粉粒体が後退変位壁部の側に向けて横方向に広がることになる。
そして、蓋体により収納部の底壁に向けて粉粒体に対して付与される押圧力を収納部の底壁にて受け止めて横方向に放射状に作用させることにより、粉粒体に対して下向き及び横向き放射状に大きな押圧力を異なる方向から作用させることができる、つまり、蓋体により付与される押圧力の反発力を収納部の底壁及び側周壁の周方向全域から満遍なく作用させることができるようになって、収納部に収納されている粉粒体をその周囲全域にわたって包み込む状態で満遍なく押圧するようにすることができるので、粉粒体の内部に存在する空隙部を的確に押し潰すことができるのである。
従って、粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納し得る品質計測用の粉粒体収納容器を提供することができるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記後退変位壁部が、前記側周壁の周方向に沿って伸びる長尺状の板バネを、その長手方向の一部を固定状態に支持して構成されている点にある。
即ち、後退変位壁部が、側周壁の周方向に沿って伸びる長尺状の板バネをその長手方向の一部を固定状態に支持して構成されているので、後退変位壁部がスポンジにて構成される場合に比べて、後退変位壁部の後退弾性変位量を所望通りに確保しながらも、後退変位壁部の厚さを薄くすることができる。
そして、後退変位壁部を上述のように板バネにて構成して、後退変位壁部の厚さを薄くできることにより、後退変位壁部がスポンジにて構成される場合に比べて、後退変位壁部が後退弾性変位しない状態での収納部の内部空間の面積を所望通りに確保し、しかも、後退変位壁部の後端弾性変位量も所望通りに確保しながらも、容器本体における、後退変位壁部の内面と容器本体の外側面との間の寸法を短くすることが可能となり、粉粒体収納容器の上面視での形状を小型化することができる。
従って、粉粒体収納容器の小型化を図りながら、粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納することができるようになった。
第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記後退変位壁部が、一対の前記板バネを、その長手方向の一端側部分が重複する状態で前記側周壁の周方向に並べ、且つ、前記重複される一端側部分とは反対側の他端側部分を固定状態に支持して構成されている点にある。
即ち、後退変位壁部が、一対の板バネを、その長手方向の一端側部分が重複する状態で側周壁の周方向に並べ、且つ、重複される一端側部分とは反対側の他端側部分を固定状態に支持して構成されているので、閉じ姿勢にするように移動される蓋体により収納部に入れられた粉粒体が押圧されることにより、一対の板バネを、夫々の遊端部が重複する状態を維持させながら後退弾性変位させることが可能となり、しかも、一対の板バネ夫々の遊端部は固定部分に接触するものではないため、一対の板バネが容易に後退弾性変位することになるので、収納部に収納されている粉粒体が横方向により一層広がり易いものとなり、空隙部をより一層的確に押し潰すことができる。
ちなみに、後退変位壁部が1枚の板バネにて構成される場合、板バネが後退弾性変位しても収納部から粉粒体が漏れない状態を維持するには、板バネが後退弾性変位しても、その遊端部が収納部の側周壁における固定状の壁部分に接当する状態を維持する必要があるので、板バネが後退弾性変位し難いものとなり、収納部に収納されている粉粒体が横方向により一層広がり易いようにして空隙部をより一層的確に押し潰すようにする上で多少不利となる。
従って、後退変位壁部が後退弾性変位しても収納部から粉粒体が漏れない状態を維持しながら、後退変位壁部がより一層後退弾性変位し易いようにすることができるので、粉粒体を収納部に収納するときに空隙部をより一層的確に存在させないようにすることができるようになった。
第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記容器本体に、前記収納部から溢れる粉粒体を収納する余剰粉粒体収納部が、前記収納部に隣接する状態で形成されている点にある。
即ち、収納部に山盛り状に粉粒体を入れて、蓋体を閉じ姿勢に向けて移動させるときに、粉粒体が収納部の外部に溢れても、その溢れた粉粒体の少なくとも一部が余剰粉粒体収納部に収納されることになって、粉粒体が粉粒体収納容器の外部にこぼれるのを無くす又は少なくすることができるので、粉粒体収納容器の外部にこぼれた粉粒体を回収する手間を軽減することができる。
又、余剰粉粒体収納部に収納された粉粒体は、粉粒体の品質を計測した後に、収納部に収納された粉粒体を回収するときに同時に回収することができる。
従って、品質計測用に使用した粉粒体を回収する手間を軽減することができるようになった。
第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記収納部の前記側周壁が、上面視で矩形状に構成され、
前記蓋体が、前記収納部の前記側周壁における4辺に対応する4つの壁部分における対向する一対の壁部分の長手方向に沿い、且つ、上面視にて前記収納部の内部空間よりも外方に位置する揺動軸心周りで開閉自在に前記容器本体に支持されるように構成され、
前記収納部の前記側周壁の4つの壁部分における長手方向が前記蓋体の揺動軸心と平行な一対の壁部分のうちで、前記蓋体の揺動軸心とは離れる側の壁部分が、前記後退変位壁部に構成されている点にある。
即ち、収納部の側周壁が上面視で矩形状に構成され、蓋体が、収納部の側周壁における4辺に対応する4つの壁部分における対向する一対の壁部分の長手方向に沿い、且つ、上面視にて収納部の内部空間よりも外方に位置する揺動軸心周りで開閉自在に容器本体に支持されるように構成されているので、蓋体を揺動軸心周りで揺動させることにより開閉操作することができるものとなり、蓋体が容器本体と分離した状態で設けられる場合に比べて、蓋体の開閉操作を行い易い。
又、収納部に山盛り状に粉粒体を入れた状態で、蓋体を閉じ姿勢にすべく揺動軸心を支点にして容器本体側に揺動させると、その蓋体により、収納部に山盛り状に入れられた粉粒体が蓋体の揺動軸心とは離れる側に向かう斜め下向きに押圧されることになるが、収納部の側周壁の4つの壁部分における長手方向が蓋体の揺動軸心と平行な一対の壁部分のうちで、蓋体の揺動軸心とは離れる側の壁部分を後退変位壁部に構成して、その後退変位壁部を後退弾性変位させることにより、前述した壁部分以外の壁部分を後退変位壁部に構成しなくても、あるいは、前述した壁部分以外の壁部分の一部を後退変位壁部に構成するだけでも、粉粒体が横方向に容易に広がるようにすることができて、粉粒体の内部に存在する空隙部を的確に押し潰すことができるのである。
従って、収納部の側周壁の周方向における後退変位壁部に構成する部分の範囲を狭くして低廉化を図りながら、粉粒体の内部に存在する空隙部を的確に押し潰すことができるようになった。
第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記容器本体における前記収納部の底壁に相当する箇所及び前記蓋体の夫々が、光を透過可能に構成され、
前記品質計測装置が、前記装填箇所に装着された前記容器本体に対して計測用光を透過状態で投光し、且つ、前記容器本体に収納された粉粒体を透過した後の計測用光を分光分析して品質を計測するように構成されている点にある。
即ち、装填箇所に装着された容器本体における収納部の底壁に相当する箇所及び蓋体のうちの一方に向けて計測用光が透過状態で投光され、容器本体に収納された粉粒体を透過して、装填箇所に装着された容器本体における収納部の底壁に相当する箇所及び蓋体のうちの他方から放出される計測用光が分光分析されて、粉粒体の品質が計測される。
そして、収納部の側周壁における周方向の少なくとも一部が後退変位壁部に構成されることにより、粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納することができるようにするという目的を達成しながらも、容器本体における収納部の底壁に相当する箇所と蓋体との間隔を狭くして、容器本体に収納された粉粒体を透過する計測用光の光量を多くすることができるものとなり、粉粒体の品質を適正に計測することができる。
従って、粉粒体を空隙部が存在しない状態で収納部に収納することができ、しかも、容器本体に収納された粉粒体を透過した後の計測用光を分光分析して品質を計測するのに好適な粉粒体収納容器を提供することができるようになった。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を説明する。
品質計測用の粉粒体収納容器(以下、単に粉粒体収納容器と称する場合がある)50は、図9及び図10に示すように、上方が開口されかつ底壁53b及び側周壁53cを備える収納部53を有する容器本体51と、前記収納部53における前記開口53aを開閉自在でかつ閉じ姿勢にて前記容器本体51に固定装着自在な蓋体52とが設けられ、前記容器本体51が、前記収納部53に測定対象としての粉粒体を収納しかつ前記蓋体52を閉じ姿勢にて固定装着した状態において、品質計測装置としての農産物の内部品質計測装置(以下、単に内部品質計測装置と記載する場合がある)における計測箇所P(装填箇所に相当する)に着脱されるように構成されている。
又、図1に示すように、内部品質計測装置は、計測箇所Pに装着された前記容器本体51に対して計測用光(以下、単に光と記載する場合がある)を透過状態で投光し、且つ、前記容器本体51に収納された粉粒体を透過した後の光を分光分析して品質を計測するように構成されている。
先ず、内部品質計測装置について説明する。
図1及び図2に示すように、内部品質計測装置は、計測箇所Pに位置する粉粒体収納容器50に収納されている粉粒体に光を投射する投光手段1及びその投光手段1から光が投射された前記粉粒体からの光を受光する受光手段2を備えた投受光部Lと、前記受光手段2にて受光されて光案内手段3にて導かれる光を分光する分光手段30及びその分光手段30にて分光された光の強度を波長毎に検出する光強度検出手段としての受光センサ4を備えた分光計測部Mと、受光センサ4の検出情報に基づいて前記粉粒体の内部品質情報を求める制御部5と、その制御部5に各種制御情報を指令する操作部6と、その制御部5にて求められた内部品質情報を読み取り可能な表示情報として表示する表示部7と、装置冷却用の空気を送風する冷却用送風機8と、装置駆動用の電池9等を備えて構成されている。
そして、図2〜図4に示すように、内部品質計測装置は、前記投受光部L、前記分光計測部M、前記制御部5、前記操作部6、前記表示部7、前記冷却用送風機8及び前記電池9等、内部品質計測装置を構成する全部材をケーシング40を用いて一体的に組みつけて構成してある。
説明を加えると、前記ケーシング40は吊り下げ支持用の把手10を上部に備えて構成され、投受光部L及び分光計測部Mが、そのケーシング40内に、分光計測部Mを投受光部Lの下方に位置させた形態で設けられ、制御部5及び電池9が、ケーシング40内における投受光部Lの下方に設けられている。
以下、前記ケーシング40及び前記把手10について説明を加える。
図2に示すように、ケーシング40が、左右の両横側部及び背部にわたって開口する開口部41aを備えたケーシング本体41と、そのケーシング本体41の開口部41aを開閉自在なカバー部42とを備えて構成されている。
更に、図6にも示すように、ケーシング40の背部における底部側の部分に、その背部から離れる方向に突出する状態で、脚用突起部43が設けられている。
図2〜図5に示すように、把手10が、ケーシング40の上部の左右両端に振り分けて配置されて夫々がケーシング40の上部から上方に延びる一対の腕部10aとその腕部10aの上端部に取り付けられた把持部10bとを備えて構成され、腕部10aの長手方向の中間部のうちの少なくとも一部がケーシング40の背部から離れる方向に突出するように構成されている。
具体的には、図2及び図4に示すように、各腕部10aは、ケーシング40の側面視において、ケーシング40の背部から離れる方向に突出し且つ上端部がケーシング40の上方におけるケーシング前後方向の中央よりもやや後方側に相当する箇所に位置する形態の概ね円弧状に、ケーシング40の上面部における後端から上面部の上方に延びるように設けられている。
矩形状のケーシング底板部分41b、そのケーシング底板部分41bの前端部から鉛直上方に延びる矩形状のケーシング前板部分41c、そのケーシング前板部分41cの上端からケーシング背部側ほど上方に位置する傾斜状に延びる矩形状のケーシング上板部分41d、及び、そのケーシング上板部分41eの後端から上方に延びる前記一対の腕部10aを一体的に備えるように、ケーシングフレームFがアルミ押出成型にて形成されて、ケーシング底板部分41b、ケーシング前板部分41c及びケーシング上板部分41dにて構成されるケーシング本体41と把手10の一対の腕部10aとがケーシングフレームFにて一体的に形成されている。
又、ケーシング本体41のケーシング底板部分41bの後端側に、その端縁に沿って、両端部夫々にネジ孔が形成された長尺状の蓋体当て付け部44が設けられ、ケーシング本体41のケーシング上板部分41dの上部側にその縁部に沿って、両端部夫々にネジ孔が形成された長尺状の蓋体当て付け部45が設けられている。
又、図4及び図5に示すように、ケーシング本体41のケーシング前板部分41cにおける上方側部分の左右方向の略中央には、粉粒体を収納した粉粒体収納容器50を挿脱するための縦長矩形状の容器挿入用開口部41eが形成されている。
この粉粒体収納容器50には、計測対象の分粒体として生籾、玄米等の米粒が収納されて、生籾、玄米等の内部品質が計測されることになる。
図2〜図4に示すように、前部が全体にわたって開口され且つ左右両側部に円形の光通過用開口部(図示省略)を備えた縦長直方体形状の容器保持フレーム11が、その前部の開口部を前記容器挿入用開口部41eに臨ませた状態で、ケーシング本体41のケーシング前板部分41cにおける内面側に取り付けられている。つまり、容器保持フレーム11の内部を前記計測箇所Pとするように構成されている。
前記容器保持フレーム11の背部には、押し操作を繰り返すことにより磁石が出退するように構成されて、容器保持フレーム11内に挿入された粉粒体収納容器50を保持するためのマグネットラッチ12が取り付けられている。
そして、粉粒体収納容器50を容器挿入用開口部41eを通して容器保持フレーム11に挿入して、粉粒体収納容器50の先端にてマグネットラッチ12を押し操作することにより磁石が突出して粉粒体収納容器50が磁石に接当して、粉粒体収納容器50が計測箇所Pに保持されることになる。
そのように粉粒体収納容器50が計測箇所Pに保持された状態で、粉粒体収納容器50を押し操作すると、マグネットラッチ12の磁石が引退して粉粒体収納容器50が磁石から離間することになって、粉粒体収納容器50を容器挿入用開口部41eを通して容器保持フレーム11から取り出すことが可能となる。
つまり、粉粒体を収納した粉粒体収納容器50が、前記ケーシング40の前面に設けられた容器挿入用開口部41eを通して前記計測箇所Pに挿入自在で且つ前記計測箇所Pから取り出し自在なように構成されていることになる。
又、図1、図2及び図4に示すように、容器保持フレーム11内の上部の奥部には、粉粒体収納容器50が容器保持フレーム11に挿入されるに伴って押圧されるように、計測指令用スイッチ17が設けられていて、この計測指令用スイッチ17が粉粒体収納容器50により押圧されることにより、前記制御部5に計測開始指令が指令されるように構成されている。
更に、図2、図3及び図6に示すように、ケーシング本体41のケーシング前板部分41cの内面側における左側端縁の上端部側に、内部品質計測装置の運転開始及び停止を指令する電源スイッチ13、内部品質計測装置の駆動用電力を給電する電源用ケーブル23,24を接続する電源用ケーブル接続部14、内部品質の計測結果等を出力するデータ出力ケーブル接続部15等が取り付けられた矩形状の端子取付板16が取り付けられている。
図2〜図4に示すように、前記制御部5等を搭載した回路基板(図示省略)を内装した制御ボックス18が、前記投受光部Lの下方側で且つ分光計測部Mの背部側に位置させた状態で、ケーシング本体41のケーシング底板部分41bにおける内面側に支持されている。
図2に示すように、カバー部42は、ケーシング背板部分42a、ケーシング右側板部分42b及びケーシング左側板部分42cを備えるように、アルミ板材を平面視でコの字状に屈曲成形して形成される。
又、そのカバー部42のケーシング左側板部分42cにおける上方側には、前記端子取付板16を露出するための切り欠きが形成され、カバー部42のケーシング右側板部分42bの内面側には、前記冷却用送風機8が、カバー部42がケーシング本体41に装着された状態で前記投光手段1に対向する状態となるように取り付けられている。
又、カバー部42のケーシング背板部分42aには、前記冷却用送風機8の通風作用によりケーシング40内に冷却用空気を吸い込むための吸気口42dが形成され、その吸気口には除塵用フィルタ19が介装されている。
カバー部42のケーシング背板部分42aの4角には、ケーシング本体41に設けられた蓋体当て付け部44,45のネジ孔にビス46を螺入するための孔が形成され、カバー部42を蓋体当て付け部44,45に接当させた状態で、4角の孔を通して蓋体当て付け部44,45のネジ孔に4本のビス46を螺入することにより、カバー部42がケーシング本体41に取り付けられた、開口部41aが閉じられることになる。
図4及び図6に示すように、上述のようにカバー部42がケーシング本体41に取り付けられた状態において、カバー部42が、ケーシング本体41のケーシング底板部分41bの後端縁部よりも内方側に入り込んだ状態となるように構成されて、ケーシング底板部分41bにおけるカバー部42から突出する部分を、前記脚用突起部43として機能させるように構成されている。
そして、前記ケーシング40が、図5に示すように前記把手10を上方側に位置させた通常姿勢と、図6に示すように、把手10の腕部10a及び前記脚用突起部43を脚とする仰向け姿勢とに設置可能なように構成されている。
ちなみに、図6の(a)は、前記ケーシング40が仰向け姿勢で置かれた状態での側面視での図を示し、(b)は、前記ケーシング40が仰向け姿勢で置かれた状態での正面視での図を示す。
図5及び図6に示すように、前記表示部7が、前記ケーシング本体41のケーシング上板部分41dに、その表示画面がケーシング上板部分41dと平行となるように設けられ、前記操作部6が、各制御情報を入力するためのボタン6a,6bと、そのボタン6a,6bにて入力するための情報の項目とが前記表示部7に表示されるタッチパネル式に構成されている。
つまり、表示部7が、前記ケーシング40が前記把手10を上方側に位置させた通常姿勢にて設置される状態において、表示画面が前記ケーシング40の背部側ほど上方に位置する傾斜状になる状態で前記ケーシング10の上面部に設けられていることになる。
前記表示部7について説明を加える。
表示部7は、内部品質の計測結果等を表示する画面の他に、制御情報を入力するためのボタンの種類が異なる複数種の操作ボタン画面に切り換え自在なように構成されている。
例えば、図5に示すように、計測対象の農産物を選択する計測農産物選択用の操作ボタン画面が表示される。
この計測農産物選択用の操作ボタン画面には、生籾、生玄米、乾玄米、精米のうちのいずれかを計測対象として選択する計測対象選択ボタン6aが生籾、生玄米、乾玄米、精米の夫々に対応して表示される。
又、表示部7には、どのような画面を表示しているかに拘わらず、常時、画面反転ボタン6bが表示される。
そして、制御部5は、画面反転ボタン6bにより表示状態切換指令が指令されると、表示状態切換指令が指令される前の表示状態に対して上下を反転して表示情報を表示部7に表示させるように構成されている。
つまり、制御部5が、表示情報を表示させるように表示部7の表示作動を制御し、且つ、画面反転ボタン6bによる表示状態切換指令に基づいて、前記ケーシング40が前記通常姿勢にて設置される状態に対応して上下方向を定めて前記表示情報を前記表示部7にて表示する通常表示状態(図5参照)とその通常表示状態に対して上下を反転して前記表示情報を前記表示部7にて表示する上下反転表示状態(図6参照)とに切り換えるように構成されている。
前記投光手段1は、赤外線光を放射するハロゲンランプ等の光源を備えて構成されて、図2及び図3に示すように、前記容器保持フレーム11の右側部の光通過用開口部を通して容器保持フレーム11内の粉粒体収納容器50に光を投射するように、容器保持フレーム11の右側方に位置させた状態で、ケーシング本体41のケーシング前板部分41cにおける内面側に支持されている。
又、図1及び図3に示すように、前記投光手段1と前記容器保持フレーム11との間には、シャッタ20が、投光手段1から投射される光の光路を横断する閉じ位置とその光路から退避する開き位置とにシャッタ用ソレノイド21にて位置切換自在に設けられている。
更に、前記投光手段1と前記容器保持フレーム11との間には、投光手段1から投射される光のうちの遠赤外線波長範囲の光をカットする熱カットフィルタ22も設けられている。
図3に示すように、前記受光手段2が、容器保持フレーム11内の粉粒体収納容器50を透過して容器保持フレーム11の左側部の光通過用開口部から出射される光を受光するように、容器保持フレーム11の左側方に位置させた状態で、ケーシング本体41のケーシング前板部分41cにおける内面側に支持されている。
図1〜図3に示すように、前記光案内手段3は、粉粒体を透過した光を導く計測光用光ファイバ3aと、参照光を導く参照光用光ファイバ3bとを備えて構成されている。
計測光用光ファイバ3a及び参照光用光ファイバ3b夫々は多数の素線から構成され、図1及び図7に示すように、計測光用光ファイバ3aは、その入射側の端部が環状になり、その他の部分は円柱状になるように多数の素線を束ねて構成され、参照光用光ファイバ3bは全長にわたって円柱状になるように多数の素線を束ねて構成されている
そして、前記受光手段2は、計測光用光ファイバ3aにおける環状の入射側端部及び参照光用光ファイバ3bにおける円状の入射側端部を、計測光用光ファイバ3aにおける環状の入射側端部の内部に参照光用光ファイバ3bにおける円状の入射側端部が位置する形態でファイバ保持体2aに保持して構成されている。
図2〜図4に示すように、前記分光計測部Mは、前記投受光部Lの下方側に位置させた状態で、ケーシング本体41のケーシング底板部分41bにおける内面側に支持されている。
図1に示すように、分光計測部Mの前記分光手段30は、前記計測光用光ファイバ3a又は参照光用光ファイバ3bにより導かれる光を入射させる入射スリット31sを備えた分光部用暗箱31内に、前記入射スリット31sから入射した光を複数の波長の光に分光する凹面回折格子32が収納されて構成されている。
そして、前記受光センサ4が、前記凹面回折格子32にて分光反射された光を同時に波長毎に受光するように、前記暗箱31内に設けられている。この受光センサ4は、1024画素の電荷蓄積型のCCDラインセンサにて構成されている。
又、図1に示すように、前記計測光用光ファイバ3aにて導かれる光を入射スリット31sに入射させる状態と、前記参照光用光ファイバ3bにより導かれる光を入射スリット31sに入射させる状態とに切り換える入射光切換部60が設けられている。
この入射光切換部60について説明を加える。
前記分光部用暗箱31における入射スリット31sが形成された側壁に、入射光切換部用暗箱61が連設され、その入射光切換部用暗箱61における分光部用暗箱31の入射スリット31sに対向する側壁部に、前記計測光用光ファイバ3a及び参照光用光ファイバ3bが貫通状態に支持されている。
そして、入射光切換部60は、入射光切換部用暗箱61内に、計測光用中継ファイバ62a及び参照光用中継ファイバ62bを備えたファイバ支持体62が、計測光用中継ファイバ62aの入射端面が計測光用光ファイバ3aの出射端面に対向し且つ計測光用中継ファイバ62aの出射端面が分光部用暗箱31の入射スリット31sに対向する通常計測位置と、参照光用中継ファイバ62bの入射端面が参照光用光ファイバ3bの出射端面に対向し且つ参照光用中継ファイバ62bの出射端面が分光部用暗箱31の入射スリット31sに対向する基準データ計測位置とに入射光切換用モータ63にて移動駆動自在に設けられて構成されている。
ちなみに、64は、ファイバ支持体62を前記通常計測位置と前記基準データ計測位置とに移動駆動されるように前記入射光切換用モータ63に伝動連結するギア機構である。
つまり、入射光切換用モータ63により前記ファイバ支持体62が前記通常計測位置に切り換えられると、計測光用光ファイバ3aにて導かれる光が計測光用中継ファイバ62aを介して前記入射スリット31sから分光部用暗箱31に入射し、入射光切換用モータ63により前記ファイバ支持体62が前記基準データ計測位置に切り換えられると、参照光用光ファイバ3bにて導かれる光が参照光用中継ファイバ62bを介して前記入射スリット31sから分光部用暗箱31に入射することになる。
更に、図1に示すように、前記入射光切換部用暗箱61内には、前記ファイバ支持体62と分光部用暗箱31の入射スリット31sが形成された側壁部との間に位置させて、フィルタ装備用円板25が、入射スリット31sに入射する入射光路に直交する姿勢で、フィルタ切換用モータ26にて前記入射光路に平行な軸心周りに回転駆動自在に設けられている。
そして、図示を省略するが、フィルタ装備用円板25には、前記入射光路と交差する円周に沿って並ぶ状態で、所定の透過率を有するリファレンスフィルタ、成分分析用の波長範囲において少なくとも2つのピーク部を備えた校正用光が得られる波長校正用フィルタ(V10フィルタ等)、及び、光を通過させる光通過用開口が備えられている。
この内部品質計測装置は、AC100V、DC12V及び前記電池9の3電源にて駆動可能なように構成されている。
以下、図8に基づいて、上述のように3電源での駆動を可能にする電源回路70について説明を加える。
AC100VをDC12Vに変換する変換器23cを備えて、AC100Vのコンセントに接続するAC電源用ケーブル23、及び、自動車やコンバイン等のDC12Vが出力されるソケット(シガレットライタ用のソケット等)に接続するDC電源用ケーブル24が備えられている。
これらAC電源用ケーブル23やDC電源用ケーブル24は、前記電源用ケーブル接続部14に接続されて、駆動用電力が給電されることになる。
前記電源回路70は、前記電源用ケーブル接続部14から給電がない状態では、電池側に切り換わって電池9から駆動用電力が出力される状態と、電源用ケーブル接続部14から給電されるのに伴って電源側に切り換わって電源用ケーブル接続部14から駆動用電力が出力される状態とに切り換え自在なリレー71、及び、電源用ケーブル接続部14からのDC12V/4Aの電力をDC24V/1Aに変換して電池9に充電する充電回路部72等から構成されている。
つまり、前記電源用ケーブル接続部14にAC電源用ケーブル23を接続すると、AC100V電源にて内部品質計測装置が駆動され、又、そのAC100V電源にて電池9に充電されることになり、前記電源用ケーブル接続部14にDC電源用ケーブル24を接続すると、自動車やコンバイン等のDC12V電源にて内部品質計測装置が駆動され、又、そのDC12V電源にて電池9に充電されることになる。
次に、図9及び図10に基づいて、前記粉粒体収納容器50について説明を加える。
本発明では、前記収納部53の前記側周壁53cにおける周方向の少なくとも一部が、後退弾性変位自在な後退変位壁部53Fに構成されている。
そして、この第1実施形態では、前記後退変位壁部53Fが、前記側周壁53cの周方向に沿って伸びる長尺状の板バネ54を、その長手方向の一部(この実施形態では、一端部)を固定状態に支持して構成されている。
更に、前記後退変位壁部53Fが、一対の前記板バネ54を、その長手方向の一端側部分が重複する状態で前記側周壁53cの周方向に並べ、且つ、前記重複される一端側部分とは反対側の他端側部分を固定状態に支持して構成されている。
以下、前記粉粒体収納容器50について、更に説明を加える。
前記収納部53の側周壁53cが、上面視で矩形状に構成され、前記容器本体51は、前記収納部53の矩形状の側周壁53cを備えるように、上面が全面にわたって開口され且つ低壁51bを備えて、外周部が上面視で矩形状となる有底状に構成されている。
前記蓋体52が、前記収納部53の前記側周壁53cにおける4辺に対応する4つの壁部分における対向する一対の壁部分の長手方向に沿い、且つ、上面視にて前記収納部53の内部空間よりも外方に位置する揺動軸心周りで開閉自在に蝶番56にて前記容器本体51に支持されるように構成されている。
尚、以下の説明では、前記容器本体51の側周壁における4辺に対応する4つの側周壁部分のうち、蓋体52が揺動自在に支持される側の側周壁を前方側周壁部分51mと称し、その前方側周壁部分51mの左側端部に連なる側周壁部分を左側周壁部分51xと称し、前方側周壁部分51mの右側端部に連なる側周壁部分を右側周壁部分51yと称し、前方側周壁部分51mに対向する側周壁部分を後方側周壁部分51nと称する場合がある。
容器本体51の左側周壁部分51x及び右側周壁部分51y夫々における後方側周壁部分51nの側に偏った箇所の夫々に、前記板バネ54が、後方側周壁部分51nと間隔を隔ててその後方側周壁部分51nと略平行に伸び、且つ、遊端部分を互いに重ねた状態で、片持ち状に支持されている。
そして、前記容器本体51の前方側周壁部分51m、左側周壁部分51x及び右側周壁部分51y、並びに、前記一対の板バネ54にて、前記収納部53の前記側周壁53cが構成され、前記容器本体51の底壁51bにて、前記収納部53の前記底壁53bが構成されている。ちなみに、各板バネ54が、上面視で容器本体51の後方側周壁部分51n側に膨出するように屈曲形成され、それら一対の板バネ54にて形成される収納部53の側周壁53cにおける壁部分が容器本体51の後方側周壁部分51n側に膨出する形状に形成されているが、このような壁部分を含む形状も、矩形状に含まれるものとする。
つまり、前記収納部53の前記側周壁53cの4つの壁部分における長手方向が前記蓋体52の揺動軸心と平行な一対の壁部分のうちで、前記蓋体52の揺動軸心とは離れる側の壁部分が、前記後退変位壁部53Fに構成されていることになる。
又、前記容器本体51に、前記収納部53から溢れる粉粒体を収納する余剰粉粒体収納部57が、前記収納部53に隣接する状態で形成されている。
説明を加えると、容器本体51の後方側周壁部分51nと前記2枚の板バネ54との間の空間が、前記余剰粉粒体収納部57として機能させるように構成されている。
更に、前記容器本体51における前記収納部53の底壁53bに相当する箇所及び前記蓋体52の夫々が、光を透過可能に構成されている。
説明を加えると、容器本体51の底壁51bにおける前記収納部53の底壁53bに相当する部分に円形の開口が形成されて、その開口に光透過用ガラス58が嵌め込まれ、前記蓋体52には、それが前記閉じ姿勢に操作された状態で、容器本体51の底部の光透過用ガラス57に対向するように円形の開口が形成されて、その開口に光透過用ガラス59が嵌め込まれている。
又、蓋体52における蝶番56に支持される端縁部に対向する端縁部には、容器本体側に向けて直角に屈曲する状態で係止用切片52aが延設され、その係止用切片52aの中央部には内方側(蝶番側)に突起するように係止用突起部52bが形成されている。
又、容器本体51の後方側周壁部分51nには、蓋体52が閉じ姿勢に操作された状態で、係止用切片52aの係止用突起部52bが嵌まり込んで蓋体52を閉じ姿勢に保持する係止用凹部51eが形成されている。
つまり、蓋体52を容器本体側に揺動させて、係止用切片52aの係止用突起部52bを容器本体51の係止用凹部51eに嵌め込むことにより、蓋体52が容器本体51に固定装着されることになる。
そして、前記蓋体52を開けた状態で、容器本体51の収納部53に粉粒体を山盛り状態に入れて蓋体52を閉じ操作すると、その閉じられる蓋体52により、収納部53に山盛り状に入れられた粉粒体が蓋体52の揺動軸心とは離れる側に向かう斜め下向きに押圧されることになるが、収納部53の側周壁の4つの壁部分における長手方向が蓋体52の揺動軸心と平行な一対の壁部分のうちで、蓋体52の揺動軸心とは離れる側の壁部分が一対の板バネ54により後退変位壁部53Fに構成されているので、一対の板バネ54が図10に仮想線(二点鎖線)にて示すように後退弾性変位することにより、収納部53に収納されている粉粒体は容易に横方向に広がることとなって、粉粒体の内部に存在する空隙部が的確に押し潰されることになり、蓋体52が閉じ姿勢で容器本体51に固定装着された状態で、収納部53に粉粒体が均等な充填密度にて充填されることになる。
又、蓋体52を閉じ操作するときに収納部53からこぼれる粉粒体のうち、余剰粉粒体収納部57の側にこぼれる粉粒体はその余剰粉粒体収納部57に回収されることになる。
そして、蓋体52が閉じ姿勢で固定装着された状態の容器本体51が、その後方側周壁部分51nを前方に向けた姿勢で、容器挿入用開口部41eを通して容器保持フレーム11に挿入されて、計測箇所Pに保持されるように構成され、そのように容器本体51が計測箇所Pに保持された状態で、容器本体51の前方側周壁部分51mが容器挿入用開口部41eを閉じる蓋部として機能するように構成されている。
前記制御部5は、マイクロコンピュータを利用して構成され、操作部6、計測指令スイッチ17等からの各種制御情報に基づいて、投光手段1の光源、表示部7、シャッタ用ソレノイド21、フィルタ切換用モータ26、入射光切換用モータ63等の各部の動作の制御を実行し、並びに、前記受光センサ4の検出情報に基づいて粉粒体の内部品質情報を求める演算処理を実行するように構成されている。
以下、制御部5による演算処理について説明する。
制御部5は、粉粒体を透過した光のスペクトルデータ(以下、計測用スペクトルデータと記載する場合がある)を計測する通常計測モード、前記リファレンスフィルタを透過した光のスペクトルデータ(以下、基準スペクトルデータと記載する場合がある)を計測する基準データ計測モード、光が遮断された状態での受光センサ4の出力値(以下、暗電流データと記載する場合がある)を得る暗電流データ計測モード、前記波長校正用フィルタを通過した光のスペクトルデータ(以下、波長校正スペクトルデータと記載する場合がある)を計測する波長校正データ計測モードを択一的に実行可能なように校正されている。
制御部5は、前記通常計測モードにおいては、粉粒体が充填された粉粒体収納容器50が容器保持フレーム11に装填されている状態で、前記シャッタ20を開くように前記シャッタ用ソレノイド21を制御し、前記ファイバ支持体62を通常計測位置に位置させるように前記入射光切換用モータ63を制御し、前記フィルタ装備用円板25の光通過用開口を前記入射光路を横断する位置に位置させるように前記フィルタ切換用モータ26を制御して、受光センサ4の出力値を計測用スペクトルデータとして得るように構成されている。
この計測用スペクトルデータでは、粉粒体収納容器50に充填されている粉粒体を透過した光が計測光用光ファイバ3aの環状の入射端面にて受光され、その受光された光が計測光用光ファイバ3a及びファイバ支持体62の計測光用中継ファイバ62aにて導かれて、入射スリット31sから分光部用暗箱31に入射して凹面回折格子32により分光され、その分光された光が受光センサ4にて受光されてその受光センサ4から波長毎のデータが出力されることになる。
そして、粉粒体収納容器50に充填されている粉粒体を透過した光を計測光用光ファイバ3aの環状の入射端面で受光するので、広範囲の粉粒体のデータを得ることができるものとなり、内部品質情報の計測精度を向上することができる。
制御部5は、前記基準データ計測モードにおいては、粉粒体が充填されていない空の粉粒体収納容器50が容器保持フレーム11に装填されている状態で、前記シャッタ20を開くように前記シャッタ用ソレノイド21を制御し、前記ファイバ支持体62を基準データ計測位置に位置させるように前記入射光切換用モータ63を制御し、前記フィルタ装備用円板25のリファレンスフィルタを前記入射光路を横断する位置に位置させるように前記フィルタ切換用モータ26を制御して、受光センサ4の出力値を基準スペクトルデータとして得るように構成されている。
この基準データ計測モードでは、空の粉粒体収納容器50を透過した光が参照光用光ファイバ3bの入射端面にて受光され、その受光された光が参照光用光ファイバ3b及びファイバ支持体62の参照光用中継ファイバ62bにて導かれて、入射スリット31sから分光部用暗箱31に入射して凹面回折格子32により分光され、その分光された光が受光センサ4にて受光されてその受光センサ4から波長毎のデータが出力されることになる。
制御部5は、暗電流データ計測モードでは、前記シャッタ20を閉じるように前記シャッタ用ソレノイド21を制御して、受光センサ4の出力値を暗電流データとして得るように構成されている。
又、制御部5は、波長校正データ計測モードでは、粉粒体が充填されていない空の粉粒体収納容器50が容器保持フレーム11に装填されている状態で、前記シャッタ20を開くように前記シャッタ用ソレノイド21を制御し、前記ファイバ支持体62を基準データ計測位置に位置させるように前記入射光切換用モータ63を制御し、前記フィルタ装備用円板25の波長校正用フィルタを前記入射光路を横断する位置に位置させるように前記フィルタ切換用モータ26を制御して、受光センサ4の出力値を波長校正用スペクトルデータとして得るように構成されている。
ちなみに、制御部5は、この波長校正用スペクトルデータ用いて、受光センサ4の複数の受光素子と受光波長との対応関係を求めて、各受光素子の受光波長の校正を行うように構成されている。
そして、前記制御部5は、公知技術である分光分析手法を用いて粉粒体の内部品質情報を求めるように構成されている。
つまり、前記通常計測モードにて得た計測用スペクトルデータを、前記基準データ計測モードにて得た基準スペクトルデータ及び前記暗電流データ計測モードにて得た暗電流データを用いて正規化して、分光された光の各波長毎の吸光度スペクトルデータを得るとともに、その吸光度スペクトルデータの二次微分値を求める。そして、その二次微分値及び予め設定されている検量式により、粉粒体に含まれる水分、たんぱく質、アミロース等の含有率や食味を内部品質情報として得るように構成されている。
吸光度スペクトルデータdは、計測用スペクトルデータをSdとし、基準スペクトルデータをRdとし、暗電流データをDaとすると、下記の式1にて求められる。
〔式1〕
d=log[(Rd−Da)/(Sd−Da)]
そして、このようにして得られた吸光度スペクトルデータdを二次微分した値のうち特定波長の値と、下記の式2に示される検量式とを用いて、粉粒体の内部品質情報が求められる。
〔式2〕
Y=K0+K1・A(λ1)+K2・A(λ2)……
但し、
Y ;内部品質情報
K0,K1,K2……;係数
A(λ1 ),A(λ2 )……;特定波長λにおける吸光度スペクトルの二次微分値
そして、複数種の粉粒体夫々について、計測する内部品質情報の項目毎に検量式が予め設定されて、制御部5に記憶されている。
つまり、粉粒体夫々について、計測する内部品質情報の項目毎に、特定波長λ1、λ2……、係数K0,K1,K2……が設定されて、検量式が設定されている。
この実施形態の内部品質計測装置では、生籾については、水分及びタンパク質夫々の計測用の検量式が設定され、生玄米(乾燥されていない玄米)については、水分、たんぱく質及び食味夫々の計測用の検量式が設定され、乾玄米(乾燥された玄米)及び精米の夫々については、水分、タンパク質、アミロース及び食味夫々の計測用の検量式が設定されている。
以下、前記制御部5に制御動作について説明する。
尚、予め、受光センサ4の出力値(電圧値)について、容器保持フレーム11に装填されている粉粒体収納容器50が粉粒体が充填されていない空の状態か否かを判別するための空容器判別用設定値、及び、内部品質情報を適切に計測するための計測用設定値が予め設定されて、制御部5に記憶されている。
制御部5は、前記計測指令スイッチ17により計測開始指令が指令されると、前記ファイバ支持体62を基準データ計測位置に位置させるように前記入射光切換用モータ63を制御し、且つ、前記フィルタ装備用円板25のリファレンスフィルタを前記入射光路を横断する位置に位置させるように前記フィルタ切換用モータ26を制御した状態で、予備計測用の設定計測時間(例えば30msec)の間、前記シャッタ20を開くように前記シャッタ用ソレノイド21を制御して、受光センサ4における複数の受光素子の出力値のうちのピーク出力値を予備計測データとして得る予備計測モードを実行する。
そして、制御部5は、予備計測データが空容器判別用設定値以上の場合は、容器保持フレーム11に空の粉粒体収納容器50が装填されていると判別して、前記基準データ計測モード、暗電流データ計測モード及び波長校正データ計測モードを実行して、基準スペクトルデータ、暗電流データ及び波長校正用スペクトルデータを計測する。
又、制御部5は、予備計測データが空容器判別用設定値よりも小さい場合は、容器保持フレーム11に粉粒体が充填された粉粒体収納容器50が装填されていると判別して、予備計測データに基づいて、受光センサ4により計測用設定値以上のデータが得られる投光時間を求めて、その求めた投光時間の間、シャッタ20を開くようにシャッタ用ソレノイド21を制御する状態で、通常計測モードを実行して、計測用スペクトルデータを計測する。
尚、通常計測モードを設定回数(例えば3回)実行して、各モードで計測したデータの平均値を計測用スペクトルデータとするように構成されている。
そして、制御部5は、操作部6により計測対象として設定されている粉粒体に対応する検量式に基づいて、内部品質情報を演算して、その演算結果を表示部7に表示させる。
又、制御部5は、操作部6の画面反転ボタン6bにより表示状態切換指令が指令されると、表示状態切換指令が指令される前の表示状態に対して上下を反転して内部品質情報等の表示情報を表示部7に表示させる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明する。
この第2実施形態は、粉粒体収納容器50の別実施形態を説明するものであり、内部品質計測装置は上記の第1実施形態と同様であるので、その内部品質計測装置の説明を省略して、粉粒体収納容器50について説明する。
そして、この第2実施形態の粉粒体収納容器50は、特に、後退変位壁部53Fの別実施形態を説明するものであるので、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明する。
図11及び図12に示すように、この第2実施形態においても、前記収納部53の前記側周壁53cにおける後退変位壁部53Fが、前記側周壁53cの周方向に沿って伸びる長尺状の板バネ55m,55nを、その長手方向の一端部を固定状態に支持して構成されているが、その後退変位壁部53Fの具体構成が上記の第1実施形態と異なる。
この第2実施形態においても、前記収納部53の側周壁53cが、上面視で矩形状に構成されている。
そして、前記収納部53の側周壁53cの4辺に対応する4つの壁部分における一方の対向する一対の壁部分が固定状壁部53Sに構成され、他方の対向する一対の壁部分が前記後退変位壁部53Fに構成されている。
説明を加えると、上記の第1実施形態と同様に、前記容器本体51は、前記収納部53の矩形状の側周壁53cを備えるように、上面が全面にわたって開口され且つ低壁51bを備えて、外周部が上面視で矩形状となる有底状に構成されている。
そして、前記蓋体52が、前記収納部53の前記側周壁53cにおける対向する一対の後退変位壁部53Fの長手方向に沿い、且つ、上面視にて前記収納部53の内部空間よりも外方に位置する揺動軸心周りで開閉自在に蝶番56にて前記容器本体51に支持されるように構成されている。
尚、以下の説明でも、上記の第1実施形態と同様に、前記容器本体51の側周壁における4辺に対応する4つの側周壁部分のうち、蓋体52が揺動自在に支持される側の側周壁を前方側周壁部分51mと称し、その前方側周壁部分51mの左側端部に連なる側周壁部分を左側周壁部分51xと称し、前方側周壁部分51mの右側端部に連なる側周壁部分を右側周壁部分51yと称し、前方側周壁部分51mに対向する側周壁部分を後方側周壁部分51nと称する場合がある。
容器本体51の右側周壁部分51yにおける前方側周壁部分51mの側に偏った箇所に、左側周壁部分51xと右側周壁部分51yとの間隔よりも長い前記板バネ(以下、前方板バネと称する場合がある)55mが、前方側周壁部分51mと間隔を隔ててその前方側周壁部分51mの長手方向に沿って伸びる状態で、収納部外方側に膨出するように湾曲して遊端部が左側周壁部分51xに接当する状態で片持ち状に支持されている。
又、容器本体51の左側周壁部分51xにおける後方側周壁部分51nの側に偏った箇所に、左側周壁部分51xと右側周壁部分51yとの間隔よりも長い前記板バネ(以下、後方板バネと称する場合がある)55nが、後方側周壁部分51nと間隔を隔ててその後方側周壁部分51nの長手方向に沿って伸びる状態で、収納部外方側に膨出するように湾曲して遊端部が右側周壁部分51yに接当する状態で片持ち状に支持されている。
そして、前記容器本体51の左側周壁部分51x及び右側周壁部分51y、並びに、前記前方板バネ55m及び前記後方板バネ55nにて、前記収納部53の前記側周壁53cが構成され、前記容器本体51の底壁51bにて、前記収納部53の前記底壁53bが構成されている。
つまり、前記容器本体51の左側周壁部分51x及び右側周壁部分51yが、前記一対の固定状壁部53Sに相当し、前記前方側板バネ55m及び前記後方側板バネ55nにて、前記一対の後退変位壁部53Fが構成される。
そして、前記収納部53の前記側周壁53cの4つの壁部分における長手方向が前記蓋体52の揺動軸心と平行な一対の壁部分のうちで、前記蓋体52の揺動軸心とは離れる側の壁部分が、前記後退変位壁部53Fに構成されていることになる。
ちなみに、前方板バネ55mや後方板バネ55nは収納部外方側に膨出するように湾曲しているが、このような前方板バネ55mや後方板バネ55nにて構成される壁部分を含む形状も、矩形状に含まれるものとする。
要するに、前記後退変位壁部53Fが、対向する一対の固定状壁部53Sの間隔よりも長い2枚の板バネ55m,55nを、一対の固定状壁部53Sの長手方向に離間させ、且つ、収納部外方側に膨出するように湾曲して遊端部が対向する方の固定状壁部53Sに接当する形態で、一対の固定状壁部53Sの夫々に振り分けて片持ち状に支持して構成されている。
前記容器本体51の前方側周壁部分51mと前方板バネ55mとの間に形成される空間、及び、前記容器本体51の後方側周壁部分51nと後方板バネ55nとの間に形成される空間夫々を、前記収納部53から溢れる粉粒体を収納する余剰粉粒体収納部57として機能させるように構成されている。
つまり、前記容器本体51に、前記余剰粉粒体収納部57が、前記収納部53に隣接する状態で形成されていることになる。
そして、前記蓋体52を開けた状態で、容器本体51の収納部53に粉粒体を山盛り状態に収納して蓋体52を閉じ操作すると、その閉じられる蓋体52にて収納部53に収納された粉粒体が押圧されることにより、図12に仮想線(二点鎖線)にて示すように、前方板バネ55m及び後方板バネ55nが夫々の遊端部が固定状壁部53Sの内面を摺動する状態で後退弾性変位しつつ粉粒体が横方向に広がって、粉粒体の内部に存在する空隙部が的確に押し潰されることになり、蓋体52が閉じ姿勢で容器本体51に固定装着された状態で、収納部53に粉粒体が均等な充填密度にて充填されることになる。
又、蓋体52を閉じ操作するときに収納部53からこぼれる粉粒体のうち、各余剰粉粒体収納部57の側にこぼれる粉粒体は各余剰粉粒体収納部57に回収されることになる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 後退変位壁部53Fの具体構成は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、収納部53の周方向に伸びる長尺状の板バネにて構成する場合、上記の第1及び第2の各実施形態のように、長手方向の一端部を固定状に支持する場合に限定されるものではなく、長手方向の中間部の一部を固定状に支持するように構成しても良い。
又、後退変位壁部53Fを、収納部53の周方向に伸びる剛体の長尺状の板状体を収納部53の内外方向に平行移動自在に支持し且つ収納部53の外部に位置する圧縮バネにて受ける形態で設けて、圧縮バネの付勢力に抗して後退弾性変位自在なように構成しても良い。
又、後退変位壁部53Fを、収納部53の周方向に伸びる剛体の長尺状の板状体をその下端縁に沿う軸心周りの揺動にて後退弾性変位自在に設けて構成しても良い。
又、後退変位壁部53Fを、スポンジを容器本体53の側周壁の内部に設けて構成しても良い。
又、容器本体51の側周壁にて収納部53の側周壁53cを構成するようにして、容器本体51の側周壁そのものを後退弾性変位自在なように構成しても良い。
ちなみに、容器本体51の側周壁をゴム、樹脂等からなる弾性体にて構成することにより、容器本体51の側周壁を後退弾性変位自在に構成することになる。
(ロ) 上記の第1及び第2の各実施形態においては、収納部53の矩形状の側周壁53cにおける4辺に対応する4つの壁部分のうち、1つ又は2つの壁部分を後退変位壁部53Fに構成する場合について例示したが、3つの壁部分又は4つ全ての壁部分を後退変位壁部53Fに構成するように構成しても良い。
又、収納部53の矩形状の側周壁53cにおける4つの壁部分のうちの2つの壁部分を後退変位壁部53Fに構成する場合、対向する一対の壁部分を後退変位壁部53Fに構成する場合に限定されるものではなく、隣接する2つの壁部分を後退変位壁部53Fに構成しても良い。
(ハ) 上記の第1及び第2の各実施形態においては、収納部53の側周壁53cの4つの壁部分うちで、蓋体52の揺動軸心とは離れる側の、長手方向が蓋体52の揺動軸心と平行な壁部分を後退変位壁部53Fに構成する場合について例示したが、蓋体52の揺動軸心に近づく側の、蓋体52の揺動軸心と平行な壁部分を後退変位壁部53Fに構成したり、長手方向が蓋体52の揺動軸心と直交する一対の壁部分のうちのいずれか一方又は両方を後退変位壁部53Fに構成しても良い。
(ニ) 収納部53の上面視での形状は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した矩形状に限定されるものではなく、円形状や五角形状、六角形状等の多角形状でもよい。
(ホ) 余剰粉粒体収納部57を収納部53に隣接する状態で設けるに当たって、上記の第1及び第2の各実施形態においては、収納部53の外周部における周方向の一部分に設けたが、収納部53の外周部における周方向の全周にわたって設けても良い。
(ヘ) 上記の第1及び第2の各実施形態においては、蓋体52を揺動軸心周りの揺動により開閉自在に容器本体51に支持する場合について例示したが、蓋体52を容器本体51と分離した状態として、その蓋体52を収納部53の開口53aを閉じる姿勢で容器本体51に位置させた状態で、嵌め込み式の係合部又はクリップにて固定装着するように構成しても良い。
ちなみに、嵌め込み式の係合部は、凹部及びそれに嵌め込まれる凸部からなり、それら凹部及び凸部が容器本体51及び蓋体52に振り分けて設けられることになる。
(ト) 上記の第1実施形態において、各板バネ54を容器本体51の後方側周壁部分51n側に膨出するように屈曲形成する場合に代えて、上面視で容器本体51の後方側周壁部分51nと平行な平板状に形成してもよい。
(チ) 品質計測装置の具体構成は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、品質計測装置を分光分析にて粉粒体の内部品質を計測するように構成する場合、投光手段1と受光手段2の配置形態は、上記の第1及び第2の各実施形態のように粉粒体を透過した光を受光する形態にて配置する場合に限定されるものではなく、粉粒体を反射した光を受光する形態にて配置してもよい。
この場合、容器本体51における収納部53の底壁53bに相当する箇所、又は、蓋体52のいずれか一方を光を透過可能に構成することになる。
又、容器本体51に収納されている粉粒体に対して光を投射して、粉粒体からの反射光を計測することにより、粉粒体の白度を計測するように構成してもよい。
この場合も、容器本体51における収納部53の底壁53bに相当する箇所、又は、蓋体52のいずれか一方を光を透過可能に構成することになる。
又、装填箇所Pに装着された容器本体51に収納されている粉粒体に対して高周波電圧を印加した状態で静電容量を検出して、その検出静電容量に基づいて粉粒体の水分含有率を求めるように構成してもよい。
(リ) 粉粒体収納容器50に収納する対象となる粉粒体は、籾、玄米、精米、玄麦、玄蕎麦、小麦粉、蕎麦粉等の農産物の粉粒体に限定されるものではない。
農産物の内部品質計測装置の全体構成を示すブロック図 農産物の内部品質計測装置の分解斜視図 農産物の内部品質計測装置の縦断後面図 農産物の内部品質計測装置の縦断左側面図 農産物の内部品質計測装置の通常姿勢で設けた状態の正面図 農産物の内部品質計測装置を仰向け姿勢で設けた状態を示す図 受光手段の光入射側から見た図 電源回路を示すブロック図 第1実施形態に係るサンプル収納容器の斜視図 第1実施形態に係るサンプル収納容器の横断平面図 第2実施形態に係るサンプル収納容器の斜視図 第2実施形態に係るサンプル収納容器の横断平面図
符号の説明
51 容器本体
52 蓋体
53 収納部
53a 開口
53b 底壁
53c 側周壁
53F 後退変位壁部
54 板バネ
55m 板バネ
55n 板バネ
57 余剰粉粒体収納部
P 装填箇所

Claims (6)

  1. 上方が開口されかつ底壁及び側周壁を備える収納部を有する容器本体と、前記収納部における前記開口を開閉自在でかつ閉じ姿勢にて前記容器本体に固定装着自在な蓋体とが設けられ、
    前記容器本体が、前記収納部に測定対象としての粉粒体を収納しかつ前記蓋体を閉じ姿勢にて固定装着した状態において、品質計測装置における装填箇所に着脱されるように構成された品質計測用の粉粒体収納容器であって、
    前記収納部の前記側周壁における周方向の少なくとも一部が、後退弾性変位自在な後退変位壁部に構成されている品質計測用の粉粒体収納容器。
  2. 前記後退変位壁部が、前記側周壁の周方向に沿って伸びる長尺状の板バネを、その長手方向の一部を固定状態に支持して構成されている請求項1記載の品質計測用の粉粒体収納容器。
  3. 前記後退変位壁部が、一対の前記板バネを、その長手方向の一端側部分が重複する状態で前記側周壁の周方向に並べ、且つ、前記重複される一端側部分とは反対側の他端側部分を固定状態に支持して構成されている請求項2記載の品質計測用の粉粒体収納容器。
  4. 前記容器本体に、前記収納部から溢れる粉粒体を収納する余剰粉粒体収納部が、前記収納部に隣接する状態で形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の品質計測用の粉粒体収納容器。
  5. 前記収納部の前記側周壁が、上面視で矩形状に構成され、
    前記蓋体が、前記収納部の前記側周壁における4辺に対応する4つの壁部分における対向する一対の壁部分の長手方向に沿い、且つ、上面視にて前記収納部の内部空間よりも外方に位置する揺動軸心周りで開閉自在に前記容器本体に支持されるように構成され、
    前記収納部の前記側周壁の4つの壁部分における長手方向が前記蓋体の揺動軸心と平行な一対の壁部分のうちで、前記蓋体の揺動軸心とは離れる側の壁部分が、前記後退変位壁部に構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の品質計測用の粉粒体収納容器。
  6. 前記容器本体における前記収納部の底壁に相当する箇所及び前記蓋体の夫々が、光を透過可能に構成され、
    前記品質計測装置が、前記装填箇所に装着された前記容器本体に対して計測用光を透過状態で投光し、且つ、前記容器本体に収納された粉粒体を透過した後の計測用光を分光分析して品質を計測するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の品質計測用の粉粒体収納容器。
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