JP2010025433A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

空気調和機の室内機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010025433A
JP2010025433A JP2008186980A JP2008186980A JP2010025433A JP 2010025433 A JP2010025433 A JP 2010025433A JP 2008186980 A JP2008186980 A JP 2008186980A JP 2008186980 A JP2008186980 A JP 2008186980A JP 2010025433 A JP2010025433 A JP 2010025433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
panel
indoor unit
flat panel
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008186980A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4752881B2 (ja
Inventor
Akira Kinoshita
顕 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008186980A priority Critical patent/JP4752881B2/ja
Publication of JP2010025433A publication Critical patent/JP2010025433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4752881B2 publication Critical patent/JP4752881B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】パネルが室内機本体に収納されないおそれを減らすことができる空気調和機の室内機の提供。
【解決手段】空気調和機の室内機2は、天井設置型の空気調和機の室内機であって、下面に室内空気の吸い込み口20aが設けられている室内機本体20と、収納状態と非収納状態とを採り非収納状態である場合に吸い込み口20aの下方に下降可能なフラットパネル24と、フラットパネル24を吊り上げるためのワイヤ71とワイヤ71の繰り出しおよび巻き取りを行う昇降モータ76とを有しパネルを上昇または下降させるパネル昇降機構7と、ワイヤ71とは別に設けられており支持状態と非支持状態とを採るヒンジ連結機構6と、ヒンジ連結機構6の状態を切り換える連結機構制御部34と、上昇正常状態であるか否かを判定する判定部35と、を備えている。また、連結機構制御部34は、判定部35において上昇正常状態ではないと判定された場合に、非支持状態となるようにヒンジ連結機構6の状態を切り換える切り換え制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関する。
従来より、空気調和機の室内機には、室内空気を取り込むための吸い込み口を覆うことが可能なパネルを有するものがある。
例えば、室内機本体の下面に吸い込み口が設けられている天井設置型の空気調和機の室内機がある(特許文献1参照)。また、この室内機では、パネルが、室内機本体の下面に設けられており、ワイヤによって室内機本体から吊り下げられることが可能となっている。このため、ユーザは、パネルを室内機本体の下方に降ろすことによって、パネルに設けられているフィルタの清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
特開平11−2423号公報
ところで、上述のような天井設置型の空気調和機の室内機では、パネルが室内機本体に収納されているときに、ワイヤの劣化等の不具合によって、パネルが室内機本体から落下するおそれがある。そこで、ワイヤとは別にパネルを室内機本体に対して固定することが可能な支持機構を設けることが考えられる。また、この支持機構としては、パネルが室内機本体に収納されている場合にはパネルと干渉する状態を採って支持し、パネルが室内機本体の下方に降ろされる場合にはパネルと干渉しない状態を採って支持を解除し、室内機本体に対してパネルの固定を解除するものが考えられる。
しかしながら、パネルが室内機本体の下方に降りている間に、メンテナンス作業を行っているユーザが誤って支持機構に接触するおそれがある。このとき、支持機構が、パネルと干渉しない状態からパネルと干渉する状態に切り換わった場合、そのままの状態でパネルの上昇が行われると、支持機構とパネルとが干渉することでパネルが室内機本体に収納されないおそれがある。
そこで、本発明の課題は、パネルが室内機本体に収納されないおそれを少なくすることができる空気調和機の室内機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機の室内機は、天井設置型の空気調和機の室内機であって、室内機本体と、パネルと、昇降部と、支持部と、切り換え制御部と、判定部とを備えている。室内機本体は、下面に室内空気の吸い込み口が設けられている。パネルは、収納状態と非収納状態とを採ることが可能である。収納状態とは、室内機本体に収納されている状態である。また、非収納状態とは、室内機本体に収納されていない状態である。さらに、パネルは、非収納状態である場合には、吸い込み口の下方に下降可能である。昇降部は、パネルを吊り上げるためのワイヤと、ワイヤの繰り出しおよび巻き取りを行う駆動部とを有しており、パネルを上昇または下降させることが可能である。支持部は、ワイヤとは別に設けられている。また、支持部は、支持状態と、非支持状態とを採ることが可能である。支持状態とは、支持部がパネルを支持している状態のことである。非支持状態とは、支持部がパネルを支持していない状態のことである。切り換え制御部は、支持部の状態が支持状態または非支持状態となるように、支持部の状態を切り換える。判定部は、昇降部によってパネルが上昇される場合に、上昇正常状態であるか否かを判定する。上昇正常状態とは、ワイヤが所定時間内に所定量巻き取られている状態のことである。また、切り換え制御部は、切り換え制御を行う。切り換え制御とは、判定部において上昇正常状態ではないと判定された場合に、非支持状態となるように支持部の状態を切り換える制御のことである。
第1発明に係る空気調和機の室内機では、判定部において上昇正常状態ではないと判定された場合、支持部の状態を非支持状態にする切り換え制御が行われている。このため、支持部がパネルに干渉することでパネルの上昇が妨げられるおそれを少なくすることができる。
これによって、パネルが室内機本体に収納されないおそれを少なくすることができる。
第2発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明の空気調和機の室内機であって、支持部は、係合部を有している。係合部は、パネルの被係合部と係合した状態と、パネルの非係合部と係合していない状態とを採ることが可能である。このため、この空気調和機の室内機では、支持部の係合部とパネルの被係合部とが係合することによって、パネルを支持することができる。
第3発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明または第2発明の空気調和機の室内機であって、判定部は、ワイヤの巻き取りに応じてカウンタ値を増減させるカウンタを有している。また、判定部は、カウンタ値に基づいて、上昇正常状態であるか否かを判定する。このため、この空気調和機の室内機では、ワイヤの巻き取りに応じて上昇正常状態であるか否かを判定することができる。
第4発明に係る空気調和機の室内機は、第3発明の空気調和機の室内機であって、判定部は、所定時間内におけるカウンタ値が所定値以上の場合に、上昇正常状態であると判定する。このため、この空気調和機の室内機では、簡易な構成によって上昇正常状態であるか否かを判定することができる。
第5発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明から第4発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、判定部において上昇正常状態ではないと判定されたことを報知する報知部を更に備える。このため、この空気調和機の室内機では、上昇正常状態でないことを報知することができる。
これによって、ユーザにパネルが正常に上昇していないことを認識させることができる。
第1発明に係る空気調和機の室内機では、パネルが室内機本体に収納されないおそれを少なくすることができる。
第2発明に係る空気調和機の室内機では、支持部の係合部とパネルの被係合部とが係合することによって、パネルを支持することができる。
第3発明に係る空気調和機の室内機では、ワイヤの巻き取りに応じて上昇正常状態であるか否かを判定することができる。
第4発明に係る空気調和機の室内機では、簡易な構成によって上昇正常状態であるか否かを判定することができる。
第5発明に係る空気調和機の室内機では、ユーザにパネルが正常に上昇していないことを認識させることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の室内機2を図1に示す。この室内機2は、天井設置型の室内機であって、暖房運転および冷房運転を含む空気調和運転や、フィルタ清掃運転等を行うことができる。室内機2は、主として、室内機本体20、フラットパネル24、収納検知リミットスイッチ90a,90b(図3参照)、ヒンジ連結機構6(図3参照)、パネルロック機構8(図3参照)、パネル昇降機構7(図3参照)、および、制御部30(図12参照)を備えている。
<室内機本体>
室内機本体20内には、図2に示すように、室内ファン13および室内熱交換器12等が収納されており、下面が開口した箱状の形態を有している。
室内ファン13は、長細い円筒形状に構成されるクロスフローファンであり、回転軸が室内機本体20の長手方向にそって延びるように、室内機本体20に収容されている。また、室内ファン13は、室内ファンモータ(図示せず)によって回転駆動されることで、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。さらに、室内ファン13は、室内の空気を室内機本体20内に吸い込ませるとともに、室内熱交換器12との間で熱交換を行った後の空気を室内に吹き出させる。
室内熱交換器12は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管から挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器12は、室内ファン13の下側の位置から室内ファン13から遠ざかるにつれて斜め上方に延びるように室内機本体20内に配置されている。
また、室内機本体20は、化粧パネル21を有している。化粧パネル21は、図1に示すように、平面視において、室内機本体20の天面よりも大きな略長方形状の部材である。また、化粧パネル21には、吸い込み口20aおよび吹き出し口20bが設けられている。また、室内機本体20は、フィルタ9を清掃するためのフィルタ清掃機構10を有しており、化粧パネル21、フラットパネル24および後述する水平フラップ51とともに、下部ユニット52を構成している。フィルタ清掃機構10は、フィルタ9の塵埃を除去するためのブラシ108と、ブラシ108がフィルタ9から掻き取った塵埃を溜めるためのダストボックス109とを有している。フィルタ清掃機構10は、ユーザによってフィルタ清掃運転の開始指示が為されると、ブラシ108によってフィルタ9から塵埃を掻き取り、ダストボックス109に溜める動作を行う。また、ダストボックス109は、フラットパネル24に着脱可能に取り付けられている。
さらに、室内機本体20の内部は、収納検知リミットスイッチ90a,90b、ヒンジ連結機構6、パネルロック機構8、パネル昇降機構7、および、制御部30が収納されている。これらについては、後述する。
<フラットパネル>
フラットパネル24は、図3、図4および図5に示すように、吸い込み口20aの面積よりも大きい面積を有し、室内機本体20の長手方向に長い形状を呈する開口の設けられていない板状の部材である。また、フラットパネル24は、図5に示すように、後述するパネル昇降機構7の有する2本のワイヤ71によって吊り上げられている。
さらに、フラットパネル24は、図3および図4に示すように、吸い込み口20a近傍に位置する状態と、図5に示すように、吸い込み口20aの下方に下降している状態とを採ることが可能である。具体的には、吸い込み口20a近傍に位置する場合として、図3に示すように、フラットパネル24が、室内機本体20に収納され吸い込み口20aを閉じている状態である運転待機状態と、図4に示すように、室内機本体20に収納されずに吹き出し口20b側の端部を中心として室内機本体20に対し回転可能となる状態である運転状態と、運転待機状態と同様に室内機本体20に収納され吸い込み口20aを閉じている状態であるおそうじ運転状態と、運転待機状態やおそうじ運転状態と同様に室内機本体20に収納され吸い込み口20aを閉じている状態である下降待機状態とがある。また、運転待機状態と、おそうじ運転状態と、下降待機状態との違いは、運転待機状態では、フラットパネル24がヒンジ連結機構6によって室内機本体20に対して支持された状態を採っており、おそうじ運転状態では、フラットパネル24がパネルロック機構8によって室内機本体20に対してロックされた状態を採っており、下降待機状態では、フラットパネル24がヒンジ連結機構6によって支持されておらず、かつ、パネルロック機構8によってロックされていないロック解除の状態を採っている点である。また、運転状態では、フラットパネル24は、ヒンジ連結機構6によって支持された状態であり、かつ、パネルロック機構8によってロックされていないロック解除の状態を採っており、フラットパネル24の一端部を軸として他端部が上昇および下降することで、吸い込み口20aを開閉することができる。
また、吸い込み口20aの下方に下降している場合としては、図5に示すように、フラットパネル24が室内機本体20に収納されずに吸い込み口20aの下方に下降している状態である昇降状態がある。
さらに、室内機2は、水平フラップ51、受信部92、および、運転状態表示部93を備えている。
水平フラップ51は、吹き出し口20bから吹き出される空気を、案内するためのものであって、吹き出し口20bを開閉可能に設けられている。水平フラップ51は、空気調和運転の運転停止時および室内機のフィルタ清掃運転等のメンテナンス時には、吹き出し口20bを閉じた状態を採っている。また、水平フラップ51は、室内機が空気調和運転を行っている場合には、吸い込み口20a側の端部を軸として回動し、吹き出し口20bを開放した状態を採る。このような水平フラップ51は、モータやギア等によって回転駆動される。
受信部92は、図1に示すように、化粧パネル21に設けられている。受信部92は、リモートコントローラ80a,80bから送信される各種運転の開始指示や各種設定等を受信可能なように設けられている。例えば、受信部92は、冷房運転等の空気調和運転の開始指示や室内の設定温度を、リモートコントローラ80aを介して受け付けることができる。また、受信部92は、フラットパネル24の昇降指示を、リモートコントローラ80bを介して受けることができる。なお、本実施形態のリモートコントローラには、ユーザが押すことによって、空気調和運転の運転開始や運転停止に関する指示信号、または、温度設定等の各種設定に関する指示信号を受信部に送信することができるリモートコントローラ80a(図6A参照)と、フィルタ清掃運転に関する指示信号、または、フラットパネル24の昇降動作に関する指示信号を送信することができるリモートコントローラ80b(図6B参照)とが含まれる。
運転状態表示部93は、図1に示すように、受信部92と同様、化粧パネル21に設けられている。運転状態表示部93は、LEDを有しており、室内機の運転状況に応じてLEDを点灯や点滅させる。
次に、室内機本体20内部に収納されている収納検知リミットスイッチ90a,90b、ヒンジ連結機構6、パネルロック機構8、パネル昇降機構7、および、制御部30について順に説明する。
<収納リミットスイッチ>
収納検知リミットスイッチ90a,90bは、図3、図4および図5に示すように、化粧パネル21の吸い込み口20a近傍に2つ設けられている。より具体的には、2つの収納検知リミットスイッチ90a,90bは、吸い込み口20aの長辺のうち吹き出し口20bと離れている方の長辺に沿うように、互いに所定の間隔を開けて配置されている。
各収納検知リミットスイッチ90a,90bは、フラットパネル24が化粧パネル21の吸い込み口20a付近の位置に位置することを検知する。具体的には、フラットパネル24の状態が、運転待機状態、おそうじ運転状態、および、下降待機状態である場合、収納検知リミットスイッチ90a,90bはオン信号を出力する。また、フラットパネル24の状態が、運転状態、または、昇降状態である場合には、収納検知リミットスイッチ90a,90bはオフ信号を出力する。このようにして、収納検知リミットスイッチ90a,90bにより出力されたオン信号およびオフ信号は、制御部30に取り込まれる。
<ヒンジ連結機構>
ヒンジ連結機構6は、フラットパネル24が、運転待機状態、運転状態、または、おそうじ運転状態を採るときには、フラットパネル24の一端を回転可能に支持し、フラットパネル24が昇降待機状態、または、昇降状態を採るときには、ラットパネルの一端の支持を解除する。
図7は、ヒンジ連結機構6の分解斜視図である。ヒンジ連結機構6は、図7に示すように、回動部材61、滑り部材62、第1ピン63、ピニオン歯車64、ヒンジ駆動モータ65、固定部材66、第2ピン67、および、ネジ68を有している。回動部材61は、U字状の固体物であって、端面から外側に向かって棒状の支持軸61aが突出している。さらに、回動部材61の一端部には、軸孔61bが形成されている。
滑り部材62は、ピニオン歯車64と噛み合うラック62aと、回動部材61の軸孔61bの両面を挟むアーム62bとを有している。さらに、アーム62bには、第1滑り孔62cが形成され、ラック62aの根元近傍には、第2滑り孔62dが形成されている。ヒンジ駆動モータ65は、ステッピングモータであり、ピニオン歯車64を回転させる。また、ヒンジ駆動モータ65は、ネジ68が通る貫通孔65aを有している。
固定部材66には、滑り部材62を滑り移動可能に保持する滑り空間66aと、ピニオン歯車64が挿入される歯車空間66bと、ネジ68と螺合するネジ孔66cとが形成されている。さらに、滑り空間66aを形成する壁には、第1貫通孔66dと第2貫通孔66eとが形成されている。
滑り部材62は固定部材66の滑り空間66aに配置され、滑り部材62のアーム62bに回動部材61の軸孔61bが挟まれるように配置される。第1ピン63は、固定部材66の第1貫通孔66dの一端から挿入され、滑り部材62の第1滑り孔62cおよび回動部材61の軸孔61bを通って第1貫通孔66dの他端に出る。
第2ピン67は、第2貫通孔66eの一端から挿入され、滑り部材62の第2滑り孔62dを通って第2貫通孔66eの他端に出る。その結果、滑り部材62は、第1ピン63および第2ピン67に沿って滑り空間66aを水平移動することができ、回動部材61は、第1ピン63を中心に回動することができる。
このような構成によって、ヒンジ連結機構6は、ヒンジ駆動モータ65がピニオン歯車64を回転させると、ピニオン歯車64と噛み合うラック62aに動力が伝達されて滑り部材62は第1ピン63に沿って滑り移動し、滑り部材62の移動に伴って回動部材61がフラットパネル24の方向、あるいは、その反対の方向へ移動する。ここで、説明の便宜上、回動部材61をフラットパネル24と連結する方向へ移動するようにヒンジ駆動モータ65が回転することを「正転」と言い、回動部材61とフラットパネル24との連結を解除する方向へ移動するようにヒンジ駆動モータ65が回転することを「逆転」と言う。なお、ヒンジ駆動モータ65から出力される回転数に関する信号は、制御部30に取り込まれる。
また、フラットパネル24の端部には、回動部材61に支持軸61aと対峙する支持孔24c(図8参照)が設けられており、ヒンジ駆動モータ65が正転し、支持軸61aがフラットパネル24の支持孔24cに挿入されたときは、回動部材61とフラットパネル24との連結が成立し、フラットパネル24は第1ピン63を中心に回動することができる。
一方、ヒンジ駆動モータ65が逆転し、支持軸61aがフラットパネル24の支持孔24cから抜け出たときは、回動部材61とフラットパネル24との連結が解消され、フラットパネル24は第1ピン63を中心に回動することができない。
<パネル昇降機構>
図9は、パネル昇降機構7の分解斜視図である。パネル昇降機構7は、図9に示すように、ワイヤ71と、滑車72と、ボビン73と、巻き取り歯車74と、駆動歯車75と、昇降モータ76と、スイッチ77と、ケース78とを有している。
滑車72は、滑車部72aとカム部72bとが一体に形成されており、滑車部72aは、ワイヤ71を支え、ワイヤ71の移動に伴って回転する。カム部72bは、小径曲面と大径曲面とそれら両曲面を結ぶ平面とから成る。
ボビン73は、ワイヤ71を巻き取る。巻き取り歯車74は、ボビン73と同軸で連結され一体的に回転する。駆動歯車75は、巻き取り歯車74と噛み合いボビン73を回転させる。
昇降モータ76は、ステッピングモータであり、駆動歯車75を回転させる。昇降モータ76の回転数は、制御部30から供給されるパルス数によって制御される。なお、制御部30は、パネル昇降機構7から離れた他の位置に配置されている。
スイッチ77は、レバー77aを有するマイクロスイッチであり、レバー77aが押されることによってオンする。レバー77aは、常に滑車72のカム部72bと接触しており、カム部72bの大径曲面と対峙したときに押される。
ケース78は、支持ケース78aと、カバー78bとを有する。支持ケース78aには、滑車72を支持する第1軸79a、ボビン73と巻き取り歯車74とを支持する第2軸79b、および、スイッチ77を支持する第3軸79cが形成されている。カバー78bは、支持ケース78aに支持された各部品を保護するために、前記各部品を覆っている。
このような構成によって、パネル昇降機構7は、図10に示すように、パネル昇降機構7がワイヤ71を繰り出す場合、昇降モータ76は駆動歯車75をCCW方向へ回転させ、巻き取り歯車74をCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ71を繰り出す方向に回転する。
一方、パネル昇降機構7がワイヤ71を巻き取る場合、昇降モータ76は駆動歯車75をCW方向へ回転させ、巻き取り歯車74をCCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ71を巻き取る方向に回転する。ワイヤ71の繰り出し量および巻き取り量は、昇降モータ76の回転量に比例しており、制御部30の有する昇降機構制御部が、昇降モータ76へ供給するパルス数を制御することによって、ワイヤ71の繰り出し量および巻き取り量が制御される。
ワイヤ71の先端には、フラットパネル24が連結されるため、ワイヤ71には常に張力が発生しており、ワイヤ71が繰り出されるとき、又は、ワイヤ71が巻き取られるとき、滑車部72aがワイヤ71との摩擦力によって回転する。このとき、カム部72bも回転するので、スイッチ77は、レバー77aがカム部72bの大径曲面と対峙したときにオンの信号を発し、レバー77aがカム部72bの小径曲面と対峙したときにはオフ信号を発する。滑車72が回転している間は、オン信号とオフ信号が交互に発生し、これらの信号は、全て制御部30に取り込まれる。
また、何らかの要因でワイヤ71が上昇しなくなった場合、例えば、メンテナンスのために、ユーザが誤ってヒンジ連結機構6の滑り部材62を図5に示すA方向に滑らせた状態(図3参照)で、フラットパネル24を上昇させた場合、所定の巻き取り量に達する前にフラットパネル24が支持軸61aと干渉することで、ワイヤ71と滑車部72aとの摩擦力が大きくなり滑車72が停止する。このため、スイッチ77からは、オン信号またはオフ信号のいずれか一方が連続的に出力される。
<パネルロック機構>
フラットパネル24が吸い込み口20aを閉じている場合、フラットパネル24は、ヒンジ連結機構6とパネル昇降機構7とによって室内機本体20に支持されている。パネルロック機構8は、不足の要因で、ヒンジ連結機構6が誤作動しフラットパネル24の支持を解除しパネル昇降機構7のワイヤ71が緩んでしまったときでも、フラットパネル24が落下しないようにフラットパネル24を室内機本体20に対してロックするための機構である。
パネルロック機構8は、図11に示すように、可動体81と、第1保持部82と、第2保持部83と、ロックモータ84と、スプリング85とを有している。可動体81は、四角柱形状を呈しており、その一端には、傾斜面811が形成され、全長が最長である長側面812には、所定の歯車と噛み合うラック81aが形成され、ラック81aの下方には、中空部81bが形成されている。可動体81は、長側面812を鉛直上方に向け、第1保持部82に可動可能な状態で保持されている。
第1保持部82は、上面と一側面とが開放された直方体形の箱状の部材であって、側面に案内溝82aが形成されており、可動体81がその案内溝82aに沿って水平移動する。案内溝82aの両端は壁821,822で挟まれており、一方の壁821には可動体81が通る貫通口82bが形成されている。案内溝82aの両端を挟む壁821,822には、壁823が隣接しており、壁823には、案内溝82aと直交する方向に突出する板状突起82cが形成されている。可動体81は、第1保持部82に保持されているときに、傾斜面811は常に第1保持部82の外側に位置し、ラック81aは常に第1保持部82の内部に位置する。そして、第1保持部82の板状突起82cは、可動体81の中空部81bを貫通している。
壁823は、ロックモータ84を固定し、ロックモータ84の回転軸に連結されたピニオン歯車84aを回転可能に支持している。ピニオン歯車84aは、可動体81のラック81aと噛み合い、ラック/ピニオン機構を構成している。可動体81の中空部81bには、スプリング85が収納されている。スプリング85は、圧縮コイルスプリングであって、中空部81bの端部と板状突起82cとで挟まれている。
第2保持部83は、可動体81が通る案内孔83aが形成された固体物であって、フラットパネル24側に設置されている。第2保持部83の上面には、滑らかな曲面831が形成されている。
このような構成によって、可動体81は、第1保持部82と第2保持部83とに保持された状態で、ロックモータ84がピニオン歯車84aをCCW方向に回転させたとき、ピニオン歯車84aの回転運動はラック81aによって直線運動に変換され、壁822に向かって滑り移動する。可動体81は、所定距離移動すると、第2保持部83の案内孔83aから離れる。可動体81を保持していない第2保持部83は、上下方向の移動が許容されるので、フラットパネル24の降下を妨げない。
可動体81の移動によって、中空部81bの側面と板状突起82cとの距離が短くなるため、スプリング85は圧縮されて反発力を貯える。ロックモータ84は、電力が供給されている間、スプリング85の増加する反発力に抗して回転するが、電力が供給されなくなるとスプリング85の反発力によって逆回転し、可動体81は元の位置へ復帰する。
フラットパネル24が降下せずに第2保持部83が移動していないとき、可動体81は第2保持部83の案内孔83aに入る。一方、フラットパネル24が降下して第2保持部83が移動しているとき、可動体81は、第2保持部83が復帰する軌道上で待機する。そして、フラットパネル24が上昇して吸い込み口20aを閉じたとき、第2保持部83は曲面831を可動体81の傾斜面811に当て、可動体81を押しのけて復帰する。
第2保持部83に押された可動体81は、水平移動し、スプリング85を圧縮する。第2保持部83が完全に復帰したとき、可動体81は、第2保持部83の案内孔83aを貫通する。その結果、可動体81がフラットパネル24の降下を妨げることになる。
<制御部>
制御部30は、CPUおよびメモリからなるマイクロコンピュータで構成され、図12に示すように、受信部92、室内ファン13,室内熱交換器12、収納検知リミットスイッチ90a,90b、運転状態表示部93、パネルロック機構8、パネル昇降機構7、ヒンジ連結機構6等と接続されており、接続された各種機器の制御を行う。例えば、制御部30は、受信部92がリモートコントローラ80aから受信した空気調和運転の開始指示に基づいて、冷房運転や暖房運転等の空気調和運転が行われるように、各種機器を制御する。
また、制御部30は、フラットパネル24の動作制御を行うパネル制御部31を備えている。パネル制御部31は、パネル昇降機構7の動作を制御する昇降機構制御部32と、パネルロック機構8の動作を制御するロック機構制御部33と、ヒンジ連結機構6の動作を制御する連結機構制御部34とを有しており、各種機構を制御することによって、フラットパネル24の状態を切り換える。
また、制御部30は、判定部35を備えている。判定部35は、スイッチ77からのオン/オフ信号の出力回数をカウントするカウンタ35aを有している。カウンタ35aは、スイッチ77から出力されるオン信号またはオフ信号のうち、オン信号とオフ信号とが交互に出力された場合、オン/オフ信号の出力回数を1回とカウントする。
判定部35は、カウントされたオン/オフ信号の出力回数の回数、および、後述する上昇リトライ回数に基づいて、フラットパネル24の上昇時、すなわち、ワイヤ71が巻き取られる動作が行われている間、上昇時無負荷判定を行う。上昇時無負荷判定では、フラットパネル24の上昇時に、フラットパネル24が正常に上昇している状態である上昇正常状態であるか、昇降機構が正常に機能していない状態である昇降機構異常状態であるか、もしくは、フラットパネル24が通常通り室内機本体に収納されない状態であるパネル収納異常状態であるかが判定される。
判定部35による上昇時無負荷判定は、ユーザからのフラットパネル24の上昇指示によってワイヤ71の巻き取りが開始されてからフラットパネル24が吸い込み口20a近傍に到達するまで所定時間(例えば、6秒)毎に行われる。なお、吸い込み口20aとフラットパネル24との距離は、ワイヤ71の巻き取り量から算出される。
さらに、制御部30は、表示制御部37を備えている。表示制御部37は、運転状態表示部93の制御を行う。例えば、表示制御部37は、収納検知リミットスイッチ90a,90bがオフ信号を出力している状態で、空気調和運転が行われている場合には、運転状態表示部93に緑色を点灯させる。表示制御部37は、収納検知リミットスイッチ90a,90bがオン信号を出力している状態で、フィルタ清掃運転が行われている時には、運転状態表示部93に橙色を点灯させる。さらに、表示制御部37は、フラットパネル24の昇降動作が禁止されている状態の時、例えば、フラットパネル24が運転状態である場合に、受信部92がフラットパネル24の昇降指示を受信した場合、運転状態表示部93に赤色を点灯させる。
また、表示制御部37は、判定部35によってフラットパネル24の状態がパネル収納異常状態であると判定された場合、運転状態表示部93を赤色で点滅させる。さらに、表示制御部37は、判定部35によって、フラットパネル24の状態が昇降機構異常状態であると判定された場合には、運転状態表示部93を橙色で点滅させる。
次に、制御部30によるフラットパネル24の開閉動作、下降動作、および、上昇動作を順に説明する。
<フラットパネルの開閉動作>
連結機構制御部34によってヒンジ連結機構6とフラットパネル24とが連結した状態となるようにヒンジ連結機構6が制御され、ロック機構制御部33によってパネルロック機構8のロックが解除されるようにパネルロック機構8が制御された状態で、昇降機構制御部32によってワイヤ71が繰り出されるようにパネル昇降機構7が制御される。これによって、フラットパネル24は、フラットパネル24は自重によって降下するが、フラットパネル24の端部はヒンジ連結機構6に連結されているので、フラットパネル24は端部を軸として吸い込み口20aを開く方向へ回動する。
一方、パネル昇降機構7がワイヤ71を巻き取るとき、フラットパネル24は上昇するが、フラットパネル24の端部がヒンジ連結機構6に連結されているので、フラットパネル24は端部を軸として吸い込み口20aを閉じる方向へ回動する。なお、フラットパネル24が吸いこみ口を完全に閉じたとき、パネルロック機構8がフラットパネル24をロックする。
<フラットパネルの下降動作>
連結機構制御部34によってヒンジ連結機構6がフラットパネル24の端部との連結を解除した状態となるようにヒンジ連結機構6が制御され、ロック機構制御部33によってパネルロック機構8のロックが解除されるようにパネルロック機構8が制御された状態で、昇降機構制御部32によってワイヤ71が繰り出されるようにパネル昇降機構7が制御されると、フラットパネル24は自重によって降下する。このとき、フラットパネル24は2本のワイヤ71に吊られてダストボックス109と共に降下するので、ユーザは、ダストボックス109をフラットパネル24から取り外し、ダストボックス109内に貯えられた塵埃を捨てることができる。
<フラットパネルの上昇動作>
次に、フラットパネル24の上昇動作、および、フラットパネル24の上昇動作中に判定部35によって行われる上昇時無負荷判定について図13を用いて説明する。なお、以下には、フラットパネル24が下降して停止している場合を例として説明する。
受信部92においてリモートコントローラ80bを介してユーザからフラットパネル24の上昇指示を受信した場合、パネル制御部31は、フラットパネル24が上昇するように、昇降機構制御部32を制御して昇降モータ76が駆動歯車75をCW方向へ回転させ、巻き取り歯車74をCCW方向へ回転させる(ステップS1)。また、フラットパネル24を上昇させている間に、判定部35によって上昇時無負荷判定が行われる(ステップS2)。そして、フラットパネル24が吸い込み口20a近傍に到達するまで、上昇時無負荷判定において、判定部35によってスイッチ77からのオン/オフ信号の出力回数が5回以上であると判定された場合、パネル制御部31は、フラットパネル24が上昇し収納検知リミットスイッチ90a,90bがオフ信号からオン信号に換わるまで、ワイヤ71が巻き取られるように、昇降機構制御部32を制御する(ステップS3)。そして、収納検知リミットスイッチ90a,90bがオフ信号からオン信号に換わると、ワイヤ71が更に巻き取られる上昇増締め動作が行われるように、昇降機構制御部32を制御する(ステップS4)。上昇増締め動作が行われると、パネル制御部31は、再び上昇増し締め動作を行いながら、支持軸61aが支持孔24cに挿入されるように、連結機構制御部34を制御してヒンジ連結機構6のヒンジ駆動モータ65を正転させる支持軸全閉動作を行う(ステップS5)。そして、支持軸全閉動作が行われると、パネル制御部31は、連結機構制御部34を更に制御してヒンジ連結機構6のヒンジ駆動モータ65を正転させる支持軸増締め動作を行う(ステップS6)。そして、パネルロック機構8がフラットパネル24をロックする。このようにして、フラットパネル24の上昇動作が行われる。
また、上昇時無負荷判定において、スイッチ77からのオン/オフ信号の出力回数が5回未満であると判定された場合、判定部35によって、スイッチ77からのオン/オフ信号の出力回数が1回未満であったか否かが更に判定される(ステップS7)。そして、スイッチ77からのオン/オフ信号の出力回数が1回未満であったと判定された場合、検知回数を1回加算する(ステップS8)。また、スイッチ77からのオン/オフ信号の出力回数が1回以上であり5回未満であったと判定された場合、それまでの積算検知回数が1回または2回であっても、検知回数が0回とされる(ステップS9)。さらに、スイッチ77からのオン/オフ信号の出力回数が1回以上であり5回未満であったと判定された場合、パネル制御部31は、支持軸61aと支持孔24cとが干渉しない状態にするために、連結機構制御部34を制御してヒンジ連結機構6のヒンジ駆動モータ65を逆転させる支持軸全開動作を行う(ステップS10)。また、支持軸全開動作が行われた場合、パネル制御部31は、上昇リトライ回数を1回加算する(ステップS11)。ステップS11において上昇リトライ回数が1回加算されても、上昇リトライ回数が3回未満であると判定部35において判定された場合、パネル制御部31はフラットパネル24が上昇するように昇降機構制御部32を制御し、判定部35によって上昇時無負荷判定が再び行われる(ステップS2およびステップS12)。また、ステップS11において上昇リトライ回数が1回加算されることによって、上昇リトライ回数が3回に達した場合、判定部35はフラットパネル24を室内機本体20に正常に収納できない状態であるパネル収納異常状態と判定する(ステップS12およびステップS13)。判定部35によってパネル収納異常状態であると判定されると、パネル制御部31は、ワイヤ71の巻き取りが停止されフラットパネル24の上昇が停止されるように、昇降機構制御部32を制御する。また、判定部35によって、パネル収納異常状態であると判定されると、表示制御部37は、運転状態表示部93が赤色で点滅するように運転状態表示部93を制御する。この場合、受信部92において、リモートコントローラ80bを介してユーザから再びフラットパネル24の上昇指示を受信した場合、パネル制御部31は、フラットパネル24が上昇するように、昇降機構制御部32を制御して昇降モータ76が駆動歯車75をCW方向へ回転させ、巻き取り歯車74をCCW方向へ回転させる(ステップS1)。
また、ステップS8において検知回数が1回加算されることによって、検知回数が3回に達した場合、判定部35はパネル昇降機構に異常がある状態である昇降機構異常状態と判定する(ステップS14およびステップS15)。判定部35によって昇降機構異常状態であると判定されると、パネル制御部31は、支持軸61aと支持孔24cとが干渉しない状態にするために、連結機構制御部34を制御してヒンジ連結機構6のヒンジ駆動モータ65を逆転させる支持軸全開動作を行う(ステップS10)。また、判定部35によって昇降機構異常状態であると判定されると、表示制御部37は、運転状態表示部93が橙色で点滅するように、運転状態表示部93を制御する。さらに、判定部35によって昇降機構異常状態であると判定され支持軸全開動作が行われた場合、パネル制御部31は、上昇リトライ回数を1回加算し(ステップS11)、判定部35による上昇時無負荷判定を継続する。
<特徴>
(1)
従来より、空気調和機の室内機には、室内空気を取り込むための吸い込み口を覆うことが可能なパネルを有するものがある。例えば、特開平11−2423号公報に開示されている空気調和機の室内機は、天井設置型の空気調和機の室内機であって、室内機本体の下面に吸い込み口が設けられている。また、この室内機では、パネルが、室内機本体の下面に設けられており、ワイヤによって室内機本体から吊り下げられることが可能となっている。このため、ユーザは、パネルを室内機本体の下方に降ろすことによって、パネルに設けられているフィルタの清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
ところで、上述のような天井設置型の空気調和機の室内機では、パネルが室内機本体に収納されているときに、ワイヤの劣化等の不具合によって、パネルが室内機本体から落下するおそれがある。そこで、ワイヤとは別にパネルを室内機本体に対して固定することが可能な支持機構を設けることが考えられる。また、この支持機構としては、パネルが室内機本体に収納されている場合にはパネルと干渉する状態を採って支持し、パネルが室内機本体の下方に降ろされる場合にはパネルと干渉しない状態を採って支持を解除し、室内機本体に対してパネルの固定を解除するものが考えられる。
しかしながら、パネルが室内機本体の下方に降りている間に、メンテナンス作業を行っているユーザが誤って支持機構に接触するおそれがある。このとき、支持機構が、パネルと干渉しない状態からパネルと干渉する状態に切り換わった場合、そのままの状態でパネルの上昇が行われると、支持機構とパネルとが干渉することでパネルが室内機本体に収納されないおそれがある。
そこで、上記実施形態では、フラットパネル24の上昇時、判定部35によって、上昇時無負荷判定が行われ、フラットパネル24が、上昇正常状態であるか、昇降機構異常状態であるか、もしくは、パネル収納異常状態であるかが判定される。そして、判定部35によって上昇正常状態であると判定された場合、昇降機構制御部32はフラットパネル24の上昇動作が引き続き行われるようにパネル昇降機構7を制御し、連結機構制御部34は支持軸61aが支持孔24cに挿入されるようにヒンジ連結機構を制御する。また、判定部35によって昇降機構異常状態であると判定された場合、パネル制御部31は、支持軸61aと支持孔24cとが干渉しない状態にするために、連結機構制御部34を制御してヒンジ連結機構6のヒンジ駆動モータ65を逆転させる支持軸全開動作を行う。このため、ヒンジ連結機構6がフラットパネル24に干渉することでフラットパネル24の上昇を妨げるおそれ少なくすることができる。
これによって、フラットパネル24が室内機本体20に収納されないおそれを少なくすることができている。
また、フラットパネル24の上昇指示が為された場合に常に支持軸全開動作を行うことも考えられる。しかしながら、判定部35によって上昇時無負荷判定が行われ、支持軸全開動作が必要である場合、例えば、支持軸61aがフラットパネル24に干渉している場合のみ支持軸全開動作が行われることで、常に支持軸全開動作が行われる場合と比較して、上昇時に行われるフラットパネル24の動作を簡潔にすることができる。これによって、ユーザからの上昇指示に対してフラットパネル24の上昇動作をより早く開始することができる。
(2)
上記実施形態では、ヒンジ駆動モータ65が正転し支持軸61aがフラットパネル24の支持孔24cに挿入されると、回動部材61とフラットパネル24との連結が成立する。また、ヒンジ駆動モータ65が逆転し支持軸61aがフラットパネル24の支持孔24cから抜け出たときは、回動部材61とフラットパネル24との連結が解消される。また、回動部材61とフラットパネル24との連結が成立している場合には、フラットパネル24は第1ピン63を中心に回動することができる。このため、ヒンジ連結機構6は、フラットパネル24を回転可能に支持することができている。
(3)
上記実施形態では、判定部35は、スイッチ77からのオン/オフ信号の出力回数をカウントするカウンタ35aを有している。また、判定部35は、カウンタ35aによってカウントされたオン/オフ信号の出力回数の回数、および、上昇リトライ回数に基づいて、フラットパネル24の上昇時、上昇時無負荷判定を行う。このように、この空気調和機の室内機2では、カウンタ35aのカウント数に基づいて、フラットパネル24が上昇しているか否かを判定することができる。
(4)
上記実施形態では、判定部35において昇降機構異常状態、または、パネル収納異常状態と判定された場合、表示制御部37によって運転状態表示部93が赤色または橙色で点滅するように運転状態表示部93が制御される。このため、フラットパネル24が何らかの要因によって正常な上昇動作を行っていないことをユーザに対して報知することができている。
これによって、ユーザに対してフラットパネル24が正常に上昇動作を行っていないことを認識させることができる。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、判定部35は、パネル制御部31によって支持軸全開動作が行われた場合に加算される上昇リトライ回数が3回に達しているか否かを判定し、上昇リトライ回数が3回に達した場合パネル収納異常状態であると判定している。
これに代えて、フラットパネルの上昇時に支持軸全開動作が行われた場合、判定部による上昇リトライ回数の判定を行わずに、パネル収納異常状態と判定してもよい。このように、判定部による上昇リトライ回数の判定を省略した場合でも、運転状態表示部においてパネル収納異常状態であることが報知されるため、ユーザは、パネル収納異常状態であることを認識することができる。
(B)
上記実施形態では、ユーザによって上昇指示が為された場合、フラットパネル24を上昇させステップS6において支持軸増締め動作が行われると、パネルロック機構8がフラットパネル24をロックしている。
これに代えて、ロック機構制御部を制御して、パネルロック機構がフラットパネルをロックしないようにしてもよい。このような構成にすることによって、上昇指示が為されてフラットパネルが上昇すると、フラットパネルの状態が運転待機状態となる。
これによって、ユーザからの空気調和運転の運転開始指示により早く対応することができる。
(C)
上記実施形態では、判定部35によって行われる上昇時無負荷判定は、フラットパネル24が吸い込み口20a近傍に到達するまで行われている。また、フラットパネル24が吸い込み口20a近傍に到達しているか否か、すなわち、吸い込み口20aとフラットパネル24との距離は、ワイヤ71の巻き取り量から算出される。
これに代えて、上昇時無負荷判定が、収納検知リミットスイッチがオフ信号からオン信号に換わるまで行われてもよい。
本発明は、パネルが室内機本体に収納されないおそれを減らすことができるため、空気調和機の室内機への適用が有効である。
本発明の実施形態に係る室内機の外観斜視図(天井は省略)。 本発明の実施形態に係る室内機の断面図。 下部ユニットの斜視図。 下部ユニットの斜視図。 下部ユニットの斜視図。 ユーザが空気調和運転に関する指示を行う際に用いられるリモートコントローラの外観図。 ユーザがフラットパネルの昇降に関する指示を行う際に用いられるリモートコントローラの外観図。 ヒンジ連結機構の分解図。 下部ユニットの分解斜視図。 パネル昇降機構の分解図。 パネル昇降機構内部の部品の配置図。 パネルロック機構の斜視図。 制御部の制御ブロック図。 パネル制御部によるフラットパネルの上昇動作を示すフローチャート。 判定部による上昇時無負荷判定の流れを示すフローチャート。
符号の説明
2 室内機
6 ヒンジ連結機構(支持部)
7 パネル昇降機構(昇降部)
20 室内機本体
20a 吸い込み口
24 フラットパネル(パネル)
34 連結機構制御部(切り換え部)
35 判定部
35a カウンタ
61a 支持軸(係合部)
71 ワイヤ
76 昇降モータ(駆動部)
93 運転状態表示部(報知部)

Claims (5)

  1. 天井設置型の空気調和機の室内機であって、
    下面に室内空気の吸い込み口(20a)が設けられている室内機本体(20)と、
    前記室内機本体に収納されている状態である収納状態と前記室内機本体に収納されていない状態である非収納状態とを採ることが可能であり、前記非収納状態の場合には前記吸い込み口の下方に下降可能なパネル(24)と、
    前記パネルを吊り上げるためのワイヤ(71)と前記ワイヤの繰り出しおよび巻き取りを行う駆動部(76)とを有し、前記パネルを上昇または下降させることが可能な昇降部(7)と、
    前記ワイヤとは別に設けられており、前記パネルを支持している状態である支持状態と、前記パネルを支持していない状態である非支持状態とを採ることが可能な支持部(6)と、
    前記支持部の状態が前記支持状態または前記非支持状態となるように、前記支持部の状態を切り換える切り換え制御部(34)と、
    前記昇降部によって前記パネルが上昇される場合に、前記ワイヤが所定時間内に所定量巻き取られる上昇正常状態であるか否かを判定する判定部(35)と、
    を備え、
    前記切り換え制御部は、前記判定部において前記上昇正常状態ではないと判定された場合に、前記非支持状態となるように前記支持部の状態を切り換える切り換え制御を行う、
    空気調和機の室内機(2)。
  2. 前記支持部は、前記パネルの被係合部と係合した状態と、前記パネルの前記被係合部と係合していない状態とを採ることが可能な係合部(61a)を有する、
    請求項1に記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記判定部は、前記ワイヤの巻き取りに応じてカウンタ値を増減させるカウンタ(35a)を有し、前記カウンタ値に基づいて前記上昇正常状態であるか否かを判定する、
    請求項1または2に記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記判定部は、前記所定時間内における前記カウンタ値が所定値以上の場合に、前記上昇正常状態であると判定する、
    請求項3に記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記判定部において前記上昇正常状態ではないと判定されたことを報知する報知部(93)を更に備える、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
JP2008186980A 2008-07-18 2008-07-18 空気調和機の室内機 Expired - Fee Related JP4752881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008186980A JP4752881B2 (ja) 2008-07-18 2008-07-18 空気調和機の室内機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008186980A JP4752881B2 (ja) 2008-07-18 2008-07-18 空気調和機の室内機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010025433A true JP2010025433A (ja) 2010-02-04
JP4752881B2 JP4752881B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=41731446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008186980A Expired - Fee Related JP4752881B2 (ja) 2008-07-18 2008-07-18 空気調和機の室内機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4752881B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10339466A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Daikin Ind Ltd 天井パネルまたは吸込グリルの昇降制御装置
JPH112423A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2001153395A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2001227772A (ja) * 1999-12-03 2001-08-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 埋込型空気調和機及び空気調和システム
JP2003194364A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Sanyo Electric Co Ltd 天井埋込型空気調和装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10339466A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Daikin Ind Ltd 天井パネルまたは吸込グリルの昇降制御装置
JPH112423A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2001153395A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2001227772A (ja) * 1999-12-03 2001-08-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 埋込型空気調和機及び空気調和システム
JP2003194364A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Sanyo Electric Co Ltd 天井埋込型空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4752881B2 (ja) 2011-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5570735B2 (ja) 空調室内機
JP2009063258A (ja) 空気調和機
JP4636197B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP2009068752A (ja) 空気調和装置の室内機
JP4488107B2 (ja) 空調室内機
JP4752881B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP4561926B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP2010071502A (ja) 空気調和機
JP4561924B2 (ja) 天井設置型の空気調和機
JP5333022B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP4915392B2 (ja) 空調室内機及び空調室内機のパネルの移動方法
WO2009099018A1 (ja) 空気調和装置の室内機
KR101342845B1 (ko) 천장 설치형 공기 조화기
JP4935774B2 (ja) 天井設置型の空気調和機
JP4854249B2 (ja) 天井埋込型空気調和装置
JP5493495B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP5239629B2 (ja) 空調室内機
JP4894774B2 (ja) 空気調和装置の室内機
JP4915393B2 (ja) 空調室内機
JPH11148672A (ja) 空気調和機
JP2010084966A (ja) 空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110509

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4752881

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees