JP2010025387A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】沸上運転時の加熱効率の低下を抑え易いと共に沸上運転により貯湯タンク内に溜まった空気を安全に処理し易い貯湯式給湯機を得ること。
【解決手段】熱源機80で沸き上げた湯を貯湯タンク1に貯留し、ここから所望の給湯先に供給する貯湯式給湯機100Aを構成するにあたり、貯湯タンクの下部に接続される管路の途中に圧力逃し弁55Aを設け、浴槽110に給湯する浴槽用給湯管路30を貯湯タンク上部の第1出湯口1aに接続し、浴槽以外の給湯先に給湯する一般用給湯管路40を第1出湯口よりも下方の第2出湯口1bに接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱源機で沸き上げた湯を貯湯タンクに貯留し、該貯湯タンクに貯留した湯を所望の給湯先に給湯する貯湯式給湯機に関するものである。
熱源機で沸き上げた湯を貯湯タンクに一旦貯留し、該貯湯タンクから給湯管路を介して所望箇所に給湯する貯湯式給湯機では、水を湯に沸き上げて貯湯タンクに貯留する沸上げ運転に伴って貯湯タンク内の湯水が体積膨張を起こすなどの原因により、貯湯タンクの内圧が上昇する。貯湯タンクの内圧の過上昇は貯湯タンクの破損を引き起こす原因ともなり得るので、湯水の体積膨張により貯湯タンクの内圧が所定圧に達したときに開弁して当該体積膨張した湯水(以下「膨張水」という)を外部に逃す圧力逃し弁が貯湯タンクに接続される。
この圧力逃し弁は、多くの場合、貯湯タンクの頂部に接続される。貯湯タンク内の湯水の温度が上昇すると該湯水に溶存していた空気が気泡となって放出されて貯湯タンク内の頂部に溜まるので、圧力逃し弁を貯湯タンクの頂部に接続すると、膨張水の排出と上記空気の排出とを同時に行うことが可能である。ただし、貯湯タンクの頂部に圧力逃し弁を接続すると、高温の膨張水が圧力逃し弁から排出されることになって貯湯タンク内の熱エネルギーの損失が大きくなる。結果として、沸上運転時の加熱効率(成績係数)が低下して貯湯式給湯機のランニングコストが増大する。
膨張水の排出に起因するランニングコストの増大を抑えるために、例えば特許文献1に記載された貯湯式給湯機では、貯湯タンクの底部から加熱装置に繋がる管路の途中に圧力逃し弁を配置している。このように圧力逃し弁を配置すると、貯湯タンクの頂部に圧力逃し弁を接続した場合と比較して低温の膨張水が圧力逃し弁から排出されることになるので、膨張水の排出に伴う熱エネルギーの損失が抑えられる。結果として、沸上運転時の加熱効率の低下が抑えられ、ランニングコストも抑えられる。当該貯湯式給湯機では、貯湯タンクの頂部と側部との2箇所に給湯配管が接続され、これらの給湯配管が一旦合流した後、風呂以外の給湯先に給湯する配管と風呂循環水路とに分岐している。
特開2007−218528号公報
しかしながら、特許文献1に記載された貯湯式給湯機では、貯湯タンク内の頂部に溜まった空気の排出されうる経路としては給湯配管しかなく、風呂以外の給湯先で使用者が湯を使用しようとして給水栓を開けたときに、当該空気が湯と一緒に噴出することがあり、使い勝手も悪く安全性の面においても問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、沸上運転時の加熱効率の低下を抑え易いと共に沸上運転により貯湯タンク内に溜まった空気を安全に処理し易い貯湯式給湯機を得ることを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の貯湯式給湯機は、熱源機で沸き上げた湯を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの下部に接続される管路の途中に設けられ、貯湯タンクの内圧が湯水の体積膨張により所定圧に達したときに開弁して体積膨張した湯水を逃す圧力逃し弁と、貯湯タンクの上部に設けられた第1出湯口から湯を取り出して浴槽に給湯する浴槽用給湯管路と、第1出湯口よりも下方に設けられた第2出湯口から湯を取り出して浴槽以外の所定の給湯先に給湯する一般用給湯管路とを備えたことを特徴とする。
本発明の貯湯式給湯機では、圧力逃し弁を貯湯タンクの下部に接続しているので、貯湯タンクの頂部に圧力逃し弁を接続した場合と比較して、低温の膨張水が圧力逃し弁から排出される。また、本発明の貯湯式給湯機では、沸上運転により貯湯タンク内に溜まった空気を浴槽の湯張り時に浴槽用給湯管路を介して浴槽に排出することができる。したがって、本発明によれば、沸上運転時の加熱効率の低下を抑え易いと共に沸上運転により貯湯タンク内に溜まった空気を安全に処理し易い貯湯式給湯機が得られる。
以下、本発明の貯湯式給湯機の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機100Aは、貯湯タンクユニット70とヒートポンプユニット80と制御装置90Aとを備えている。貯湯タンクユニット70は貯湯タンク1を内蔵しており、ヒートポンプユニット80は冷凍サイクルシステム(図示せず)を内蔵している。また、制御装置90Aは、貯湯タンクユニット70内に配置された制御部91Aと貯湯タンクユニット70外に配置されたリモートコントローラ92とを有している。以下、貯湯式給湯機100Aの各構成要素について説明する。
上記の貯湯タンクユニット70に内蔵された貯湯タンク1には、市水などの水が貯留されると共にヒートポンプユニット80で沸き上げられた湯が貯留される。この貯湯タンク1は常に満水状態に保たれ、貯湯式給湯機100Aの運転時にはその内部に温度成層が形成される。図1は、貯湯タンク1内に水層Wが形成された状態を示している。同図においては、水層Wにスマッジングを付してある。
貯湯タンク1の下部には、以下に説明する給水管路10、沸上循環管路20、膨張水排出管路50A、および排水管路60それぞれの一端が接続されており、貯湯タンク1の上部には沸上循環管路20の他端が接続されている。また、貯湯タンク1の上部には、浴槽用給湯管路30の一端が接続される第1出湯口1aが設けられており、該第1出湯口1aの下方には、一般用給湯管路40の一端が接続される第2出湯口1bが設けられている。
給水管路10は貯湯タンク1、浴槽用給湯管路30中の第1混合弁33、および一般用給湯管路40中の第2混合弁43に市水などの水を供給する管路であり、第1給水配管11、第2給水配管12、第3給水配管13、第4給水配管14、および減圧弁15を含んでいる。第1給水配管11は水道などの水源(図示せず)と減圧弁15の1次側とを繋ぎ、第2給水配管12は減圧弁15の2次側と貯湯タンク1の下部とを繋ぐ。第3給水配管13は第2給水配管12から分岐して該第2給水配管12と第1混合弁33とを繋ぎ、第4給水配管14は第2給水配管12から分岐して該第2給水配管12と第2混合弁43とを繋ぐ。減圧弁15は、第1給水配管11から流入する水の圧力を所定値以下に減圧して第2給水配管12に供給する。
沸上循環管路20は、貯湯タンク1の下部から水を取水して貯湯タンク1の上部から該貯湯タンク1に戻す管路であり、往き管21、戻り管22、沸上温度センサ23、および沸上用循環ポンプ(図示せず)を含んでいる。往き管21は貯湯タンク1の下部とヒートポンプユニット80内の図示しない熱交換器とを繋ぎ、戻り管22は熱交換器と貯湯タンク1の上部とを繋ぐ。沸上用循環ポンプは、例えば往き管21に設けられる。この沸上用循環ポンプは制御装置90Aに有線接続または無線接続されて、該制御装置90Aによる制御の下に動作する。沸上用循環ポンプの動作時には、貯湯タンク1の下部から水が取水されて沸上循環管路20内を流れ、上記の熱交換器を経由して貯湯タンク1の上部に戻される。沸上温度センサ23は制御装置90Aに有線接続または無線接続されており、貯湯タンク1と上記の熱交換器との間の流路を流れる水の温度を例えば周期的に検出して、検出結果を制御装置90Aに送信する。
浴槽用給湯管路30は、貯湯タンク1の上部に貯留された湯を浴槽110に導く管路であり、浴槽用第1給湯配管31、浴槽用第2給湯配管32、第1混合弁33、流量調整弁35、流量センサ36、および第1給湯温度センサ37を含んでいる。浴槽用第1給湯配管31は貯湯タンク1の第1出湯口1aと第1混合弁33とを繋ぎ、浴槽用第2給湯配管32は第1混合弁33と浴槽110とを繋ぐ。流量調整弁35、流量センサ36、および第1給湯温度センサ37の各々は、浴槽用第2給湯配管32に設けられている。
上記の第1混合弁33は、制御装置90Aに有線接続または無線接続されて該制御装置90Aによる制御の下に動作する三方弁であり、浴槽用第1給湯配管31から供給される湯と第3給水配管13から供給される水との混合比を調節して浴槽用第2給湯配管32に所定温度の湯を供給する。流量調整弁35は、浴槽用第2給湯配管32を流れる湯水の流量を調整するための電磁弁であり、制御装置90Aに有線接続または無線接続されて該制御装置90Aによる制御の下に動作する。
流量センサ36は、流量調整弁35の下流側に配置されて、浴槽用第2給湯配管32を流れる湯水の流量を例えば周期的に検出する。この流量センサ36は制御装置90Aに有線接続または無線接続されており、検出結果を制御装置90Aに送信する。第1給湯温度センサ37は、流量調整弁35の上流側に配置されて、浴槽用第2給湯配管32を流れる湯の温度を例えば周期的に検出する。第1給湯温度センサ37も制御装置90Aに有線接続または無線接続されており、検出結果を制御装置90Aに送信する。
一般用給湯管路40は、貯湯タンク1の上部に貯留された湯を浴槽以外の給湯先、図示の例では給湯栓120に導く管路であり、一般用第1給湯配管41、一般用第2給湯配管42、第2混合弁43、および第2給湯温度センサ45を含んでいる。一般用第1給湯配管41は貯湯タンク1の第2出湯口1bと第2混合弁43とを繋ぎ、一般用第2給湯配管42は第2混合弁43と給湯栓120とを繋ぐ。第2給湯温度センサ45は、一般用第2給湯配管42での第2混合弁43側の端部に設けられている。
上記の第2混合弁43は、制御装置90Aに有線接続または無線接続されて該制御装置90Aによる制御の下に動作する三方弁であり、一般用第1給湯配管41から供給される湯と第4給水配管14から供給される水との混合比を調節して一般用第2給湯配管42に所定温度の湯を供給する。第2給湯温度センサ45は、第2混合弁43から一般用第2給湯配管42に流入した湯の温度を例えば周期的に検出する。この第2給湯温度センサ45は制御装置90Aに有線接続または無線接続されており、検出結果を制御装置90Aに送信する。
膨張水排出管路50Aは、膨張水を貯湯タンク1から排出口(図示せず)に排出する管路であり、1次側膨張水排出管51と、2次側膨張水排出管52と、圧力逃し弁55Aとを含んでいる。1次側膨張水排出管51は貯湯タンク1の下部と圧力逃し弁55Aの1次側とを繋ぎ、2次側膨張水排出管52は圧力逃し弁55Aの2次側に接続されて該2次側から排出される膨張水を上記の排出口に導く。圧力逃し弁55Aは、貯湯タンク1への湯の貯留に伴う貯湯タンク1内の湯水の温度上昇、ひいては体積膨張により貯湯タンク1の内圧が所定圧に達したときに開弁して、膨張水を2次側膨張水排出管52に排出する。そして、膨張水が2次側膨張水排出管52に排出されて貯湯タンク1の内圧が上記の所定圧を下回ると閉弁する。
排水管路60は、貯湯タンク1内の湯水を貯湯タンク1から排出口(図示せず)に排出する管路であり、第1排水管61、第2排水管62、および排水栓65を有している。第1排水管61は貯湯タンク1の下部と排水栓65の1次側とを繋ぎ、第2排水管62は排水栓65の2次側に接続されて該2次側から排出される湯水を上記の排出口に導く。排水栓65は、制御装置90Aに有線接続または無線接続されて該制御装置90Aによる制御の下に動作する電動弁または使用者が手動で操作する手動弁であり、当該排水栓65を開にすることで貯湯タンク1の水抜きが行われる。
一方、ヒートポンプユニット80は、水を湯に沸き上げる熱源機の1つであり、冷凍サイクルシステム(図示せず)を有している。この冷凍サイクルシステムは前述した熱交換器を含んで構成され、制御装置90Aの制御の下に動作する。沸上運転時には、沸上循環管路20中の沸上用循環ポンプ(図示せず)と上記の冷凍サイクルシステムとが制御装置90Aによる制御の下に動作し、貯湯タンク1から沸上用循環管路20に流入した水が熱交換器により湯に沸き上げられて貯湯タンク1に戻される。
制御装置90Aは、貯湯タンクユニット70内に配置されて貯湯式給湯機100Aによる沸上運転や給湯運転などの動作全般を制御する制御部91Aと、貯湯タンクユニット70外の所望箇所、例えば浴室や台所などに配置されて制御部91Aの入力装置として機能するリモートコントローラ92とを有している。
上記の制御部91Aは、記憶部91aと主制御部91bとを有しており、記憶部91aには、上記運転の制御に必要なプログラムやリモートコントローラ92から入力された情報、例えば沸上運転開始時刻、沸上温度、沸上湯量、湯張り運転開始時刻、湯張り湯温、湯張り湯量、給湯温度などの情報が格納される。主制御部91bは、記憶部91aに格納されたプログラムや情報、リモートコントローラ92から入力された指令、各センサ23,36,37,45から送信された検出結果などに基づいて沸上循環管路20中の沸上用循環ポンプ(図示せず)、第1混合弁33、流量調整弁35、第2混合弁43、排水栓65、およびヒートポンプユニット80の動作を制御する。
リモートコントローラ92は、情報や指令の入力に用いられる複数の入力ボタンを有する操作部92aと、該操作部92aから入力された情報または指令の内容、および貯湯式給湯機100Aの運転状況などを表示する表示部92bと、貯湯式給湯機100Aの運転状況を合成音声や電子音などで報知する報知部92cとを備え、制御部91Aに有線接続または無線接続されている。
以上説明した構成を有する貯湯式給湯機100Aは、主制御部91bの制御の下に、ヒートポンプユニット70で水を湯に沸き上げて貯湯タンク1に貯留する沸上運転や、貯湯タンク1に貯留した湯を浴槽用給湯管路30により浴槽110に供給する湯張り運転や、貯湯タンク1に貯留した湯を一般用給湯管路40により給湯栓120に供給する一般給湯運転などを行う。以下、各運転について詳述する。
沸上運転は、リモートコントローラ92から使用者が入力した沸上運転開始時刻になると、あるいはリモートコントローラ92から使用者が沸上運転の開始指令を入力すると開始される。沸上運転が開始されると、主制御部91bによる制御の下に沸上循環管路20中の沸上用循環ポンプ(図示せず)およびヒートポンプユニット80がそれぞれ起動される。貯湯タンク1内の水が往き管21内に流入し、該水がヒートポンプユニット80で所定の温度(例えば90℃)の湯に沸上げられて戻り管22を流れ、貯湯タンク1の上部から該貯湯タンク1に戻される。図1においては、往き管21での水の流れ方向を矢印aで示しており、戻り管22での湯の流れ方向を矢印bで示している。
図2は、図1に示した貯湯式給湯機での沸上運転終了時の様子を示す概略図である。貯湯式給湯機100Aでは、沸上運転の開始から時間が経過するにつれて貯湯タンク1内で湯層Hが上部側から下部側に向かって拡大する一方、水層Wが貯湯タンク1内の上部側から下部側に向かい縮小する。沸上温度センサ23で検出される水温が所定温度に達すると、主制御部91bは貯湯タンク1内に所定量の湯が蓄えられたと判断して、沸上用循環ポンプおよびヒートポンプユニット80を停止させ、沸上運転を終了する。なお、図2においては、水層Wおよび湯層Hの各々に互いに異なる密度のスマッジングを付してある。
沸上運転を行っている間、貯湯タンク1内の湯水の温度上昇により該湯水での気体の溶解度が低下し、溶存していた空気が放出されて、貯湯タンク1内の頂部、具体的には第2出湯口1bよりも上方に空気層Aが形成される。また、貯湯タンク1内の湯水の温度上昇に伴って貯湯タンク1内の湯水の体積が例えば3〜4%程度膨張し、貯湯タンク1の内圧が上昇する。貯湯タンク1の内圧が上昇して所定圧に達すると圧力逃し弁55Aが開弁して、貯湯タンク1内の膨張水が貯湯タンク1の下部から膨張水排出管路50Aを介して排出される。図2では、膨張水の排出方向を矢印cで示している。
一方、湯張り運転は、リモートコントローラ92から使用者が入力した湯張り運転開始時刻になると、あるいはリモートコントローラ92から使用者が湯張り開始指令を入力すると開始される。湯張り運転が開始されると、主制御部91bにより第1混合弁33および流量調整弁35の各々が開にされて、貯湯タンク1から浴槽用給湯管路30の浴槽用第1給湯配管31に湯が流入する。
このとき、リモートコントローラ92から使用者が入力した湯張り湯温と第1給湯温度センサ37の検出結果とに基づいて第1混合弁33の弁開度が主制御部91bにより制御され、浴槽用第1給湯配管31から第1混合弁33に流入する湯と第3給水配管13から第1混合弁33に流入する水とが所定の混合比の下に混合されて、所定温度(例えば42℃)の湯が調製される。第1混合弁33で調製された所定温度の湯は浴槽用第2給湯配管32に流入し、浴槽110に供給される。
図3は、図1に示した貯湯式給湯機での湯張り運転開始時の様子を示す概略図であり、図4は、図1に示した貯湯式給湯機での湯張り運転終了時の様子を示す概略図である。図3に示すように、湯張り給湯運転が開始されると、まず貯湯タンク1内の空気層Aが浴槽用給湯管路30に流入して浴槽110に排出される。時間の経過と共に貯湯タンク1内の空気層Aが漸次縮小し、やがて消失して湯層Hの湯が浴槽用給湯管路30に流入する。そして、浴槽用給湯管路30に流入した湯は上述のように第1混合弁33で所定温度の湯に調製されて、浴槽110に供給される。
主制御部91bは、流量センサ36の流量の検出結果に基づいて浴槽110への供給湯量を積算し、該積算湯量とリモートコントローラ92から使用者が入力した湯張り湯量(例えば200リットル)とが一致した段階で、第1混合弁33および流量調整弁35の各々を閉にして湯張り運転を終了する。図4に示すように、所定量の浴水111が浴槽110に湯張りされる。湯張り運転が行われている間、給水管路10から貯湯タンク1に水が流入して、水層Wが上部側に向かって漸次拡大する。
なお、空気層Aが浴槽110へ流出するまでの間、第1給湯温度センサ37の検出値や流量センサ36の検出値は、空気層Aの流出によって不安定になるので、所定時間は検出を行わないように制御したり、各検出結果を制御装置90Aの制御動作に反映させないように構成してもよい。
一般給湯運転は、使用者が給湯栓120を開にすると開始される。湯張り運転が開始されると、主制御部91bにより第2混合弁43が開にされて、貯湯タンク1から一般用給湯管路40の一般用第1給湯配管41に湯が流入する。このとき、リモートコントローラ92から使用者が入力した給湯湯温と第2給湯温度センサ45の検出結果とに基づいて第2混合弁43の弁開度が主制御部91bにより制御され、一般用第1給湯配管41から第2混合弁43に流入する湯と第4給水配管14から第2混合弁43に流入する水とが所定の混合比の下に混合されて、所定温度の湯が調製される。第2混合弁43で調製された所定温度の湯は一般用第2給湯配管42に流入し、給湯栓120に供給される。
上述のようにして沸上運転、湯張り運転、および一般給湯運転を行う貯湯式給湯機100Aでは、図2に示したように、沸上運転で生じた膨張水を貯湯タンク1の下部から膨張水排出管路50Aを介して排出する。すなわち、湯に沸き上げられる前の水層Wの水を排出する。このため、圧力逃し弁55Aを貯湯タンク1の頂部に接続して膨張水の排出時に湯層Hの湯を排出する場合に比べて、貯湯タンク1内の熱エネルギーの損失が抑えられる。結果として、沸上運転時の加熱効率の低下が容易に抑えられる。省エネルギー化やランニングコストの低減を容易に図ることができる。
また、図3に示したように、沸上運転時に貯湯タンク1内に生じた空気層Aは、湯張り運転開始時に、別言すればヒトが入浴する前の浴槽110に排出される。しかも、図2に示したように、上記の空気層Aは第2出湯口1bよりも上方に形成されるので、たとえ沸上運転中に一般給湯運転を行っても、空気層Aの空気は一般用給湯管路40に流入しない。上記の空気が湯と一緒に給湯栓120から噴出してしまうことが防止される。したがって、貯湯式給湯機100Aでは、沸上運転により貯湯タンク1内に溜まった空気を安全に処理し易い。
実施の形態2.
本発明の貯湯式給湯機には、沸上運転によって貯湯タンク内に溜まった空気を湯張り運転時以外の時期に必要に応じて浴槽へ排出する機能を付加することができる。
図5は、上記の機能が付加された貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機100Bは、図1に示した貯湯式給湯機100Aにおける制御装置90Aに代えて制御装置90Bを備えており、該制御装置90Bの制御部91Bには、記憶部91aおよび主制御部91bの他に履歴管理部91cが付加されているという点を除き、図1に示した貯湯式給湯機100Aと同様の構成を有している。図5に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上記の履歴管理部91cは、貯湯式給湯機100Bでの熱源機の運転履歴、すなわちヒートポンプユニット80の運転履歴、例えば沸上運転の回数、沸上運転の累積時間、または沸上運転で沸き上げた湯の累積量を管理する。主制御部91bは、例えば、沸上運転を行う度に沸上運転を行ったことを示す情報、沸上時間に関する情報、または沸上湯量に関する情報を履歴管理部91cに送る。なお、沸上時間に関する情報は、例えば主制御部91bに計時機能を付与することで得られ、沸上湯量に関する情報は例えば沸上用循環ポンプ(図示せず)の駆動条件(回転数)を基に沸上湯量を算出する機能を主制御部91bに付与することで得られる。
主制御部91bから上記の情報を受けた履歴管理部91cは、当該情報を記憶部91aに格納する。また、履歴管理部91cは、湯張り運転が行われて浴槽用給湯管路30から出湯する度に、あるいは空気抜き運転が行われる度に、記憶部91aに格納されている上記の情報を消去することで運転履歴をリセットする。そして、主制御部91bは、履歴管理部91cが管理する履歴情報を用いて空気抜き運転、すなわち貯湯タンク1内の上部に形成された空気層Aの空気を浴槽110に排出する運転を適宜行う。
例えば、主制御部91bは、履歴管理部91cが管理している上記の運転履歴を沸上運転の度に監視し、沸上運転の回数、沸上運転の累積時間、または沸上運転で沸き上げられた湯の累積量が所定の閾値を超え、かつこの間に浴槽用給湯管路30からの出湯実績がない(湯張り運転がない)ときに空気抜き運転を行う。あるいは、沸上運転の回数、沸上運転の累積時間、または沸上運転で沸き上げられた湯の累積量が所定の閾値を超えたか否かを履歴管理部91cが判断し、閾値を超えたと判断され、かつこの間に浴槽用給湯管路30からの出湯実績がない(湯張り運転がない)ときに主制御部91bに所定の信号を送り、該信号を受けた主制御部91bが空気抜き運転を行う。空気抜き運転の際には、第1混合弁33での湯側が開にされ、かつ流量調整弁35が開にされる。その結果として、貯湯タンク1内の頂部に形成された空気層Aの空気が浴槽110に排出される。
なお、前述の所定の閾値は、沸上運転などにより貯湯タンク1の容量を考慮し貯湯タンク1内の水から生じる空気層Aの空気の総量が、貯湯タンク1の第2出湯口1bに達しない量となるように予め制御装置90Bの記憶部91aに記憶させた値である。言い換えれば、第2出湯口1bの配置位置は、沸上運転などにより生じる空気層Aの空気を所定の閾値の範囲内では取り込まないように構成されている。
このようにして空気抜き運転を行う貯湯式給湯機100Bでは、例えば沸上運転は行ったが湯張り運転は行わなかったという日が数日続いたとしても、その間に上記空気層Aの空気が浴槽110に自動的に排出されるように容易に構成することができるので、一般給湯運転時に給湯栓120から空気と湯が一緒に噴出してしまうのをより確実に防止することが可能である。
制御部91Bによるヒートポンプユニット80の運転履歴の管理および空気抜き運転の制御は、種々の手順の下に行うことができる。以下、図5で用いた参照符号を適宜引用しつつ図6を参照して、貯湯式給湯機100Bでの上記運転履歴の管理および空気抜き運転の制御の手順を具体的に説明する。
図6は、図5に示した貯湯式給湯機での熱源機の運転履歴の管理および空気抜き運転の制御の手順の一例を概略的に示すフローチャートである。同図に示す例では、沸上運転の開始後に制御装置90B(図5参照)がステップS1〜ステップS12の各処理を行って、熱源機であるヒートポンプユニット80の運転履歴の管理および空気抜き運転の制御を行う。
最初に行われるステップS1では、主制御部91bが記憶部91aにアクセスして、ヒートポンプユニット80の運転履歴を読み込む。ここでは、沸上運転の回数が履歴管理部91cにより管理されて、記憶部91aに格納されているものとする。したがって、ステップS1では、記憶部91aに格納されている沸上運転の回数が主制御部91bにより読み込まれる。
ステップS2では、履歴管理部91cにより管理されているヒートポンプユニット80の運転履歴が閾値以上になったか否か、具体的には沸上運転の回数Nが閾値N0以上になったか否かを主制御部91bが判断する。沸上運転の回数Nが閾値N0未満であると判断されたときには後述するステップS11に進み、閾値N0以上であると判断されたときにはステップS3に進む。なお、閾値N0は、前述のように貯湯タンク1の容積などを考慮して貯湯式給湯機100Bのメーカにより選定されてその情報が記憶部91a(図5参照)に予め格納される。
ステップS3では、リモートコントローラ92(図5参照)により空気の排出を報知する。リモートコントローラ92による空気の排出の報知は、例えば主制御部91bが所定の報知指令をリモートコントローラ92に送り、図7に示すように、該報知指令を受けたリモートコントローラ92が表示部92bに「空気排出中」といったメッセージを出すと共に報知部92cから「空気を排出しています。故障ではありません。」といった合成音声、あるいは合成音を再生することにより行われる。このようにして報知すると、使用者が操作していないのにも拘わらず貯湯式給湯機100Bが動作することに対して使用者が違和感を覚えたり、故障ではないかと勘違いしたりするなどの不具合の発生を防止することができる。
ステップS4では、主制御部91bによる制御の下に第1混合弁33の湯側(浴槽用第1給湯配管31側)の弁を開にする。第1混合弁33の湯側の弁を全開にすると、貯湯タンク1からの空気の排出を効率的に行い易くなる。第1混合弁33での水側の弁は開にしてもよいし、閉にしてもよい。第1混合弁33での水側の弁は開にすると、上記の空気が水と混合され、その温度が低下した状態で浴槽110に排出されることになるので、安全性の一層の向上を図るうえで好適である。なお、当該ステップS4は、沸上運転時に第1混合弁33の湯側が既に開であったときには省略することができる。
ステップS5では、主制御部91bによる制御の下に流量調整弁35を開にする。このステップS5まで行うことにより、貯湯タンク1内の頂部に形成された空気層Aの空気が第1出湯口1aから浴槽用給湯管路30に流入し、浴槽110に排出される。このとき、浴槽110が湯張り前である場合には、ヒトは当然入浴していないので安全であり、湯張りが行われて浴水が残っている場合には、浴水が緩衝材となって浴槽110からの急激な空気の噴出が起こらないので安全である。
ステップS6では、ステップS5で流量調整弁35を開にしてからの経過時間Tを主制御部91bが計測し、所定時間T0が経過したか否かを主制御部91bが判断する。時間T0が経過していないと判断されたときには当該ステップS6を繰り返し、時間T0が経過したと判断されたときにはステップS7に進む。なお、上記の時間T0は、貯湯タンク1内の上部に形成された空気層Aの空気を実質的に全て排出するのに十分な時間(例えば30秒)であり、貯湯式給湯機100Bのメーカにより設定されてその情報が予め記憶部91aに格納される。
ステップS7では、リモートコントローラ92による空気排出の報知を停止する。例えばステップS3から表示部92bに「空気排出中」という表示を行っていた場合には、当該表示を消す。また、ステップS3から報知部92cにより合成音声あるいは合成音の再生を行っていた場合には、合成音声または合成音の再生を停止する。
ステップS8では、主制御部91bによる制御の下に流量調整弁35を閉にし、ステップS9では、主制御部91bによる制御の下に第1混合弁33の湯側の弁を閉にする。第1混合弁33の水側の弁を開にしていたときには、ステップS9で当該水側の弁も閉にする。ステップS10では、履歴管理部91cがヒートポンプユニット80の運転履歴(沸上運転の回数)をリセットする。
この後、ステップS11に進んで、沸上運転が完了したか否かを主制御部91bが判断する。当該ステップS11で沸上運転が未だ完了していないと判断されたときにはステップS11を繰り返し、沸上運転が完了した判断されたときにはステップS12に進んで履歴管理部91cがヒートポンプユニット80の運転履歴(沸上運転の回数)をインクリメントして処理を終了する。
実施の形態3.
本発明の貯湯式給湯機で圧力逃し弁を設ける管路は、膨張水を排出するための専用の管路である必要性はなく、他の機能を兼ねた管路であってもよい。例えば、給水管路の途中に圧力逃し弁を設けることもできる。この場合、圧力逃し弁は、給水管路での減圧弁と貯湯タンクとの間に設けることが好ましい。
図8は、給水管路の途中に圧力逃し弁が設けられた貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機100Cは、圧力逃し弁55Bが給水管路10での減圧弁15と貯湯タンク1との間、すなわち第2給水配管12の途中に設けられているという点を除き、図1に示した貯湯式給湯機100Aと同様の構成を有している。図8に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上記の圧力逃し弁55Bは、三方弁型のものである。給水管路10から貯湯タンク1に給水する際には、減圧弁15から第2給湯配管12に流入した水が圧力逃し弁55Bを通過して更に第2給水配管12を流れ下り、貯湯タンク1に達する。また、貯湯タンク1内の膨張水を排出する際には、減圧弁15が止水栓として機能し、膨張水が第2給水配管12を逆流して圧力逃し弁55Bから2次側膨張水排出管52に流入し、該2次側膨張水排出管52により排出口(図示せず)に導かれる。第2給水配管12のうちで圧力逃し弁55Bよりも貯湯タンク1側の領域は、膨張水の排出時に膨張水排出管路50Bでの1次側膨張水排出管として機能する。
このように構成された貯湯式給湯機100Cは、実施の形態1で説明した貯湯式給湯機100A(図1参照)と同様の技術的効果を奏する。また、膨張水の排出専用の膨張水排出管路を貯湯タンク1の下部に接続することが不要になるので、圧力がかかる貯湯タンク1の下部の構造が簡略化され、結果として、生産性を向上させ易くなると共に故障や不具合といった品質トラブルの発生箇所を減少させ易くなるという技術的効果も奏する。
実施の形態4.
本発明の貯湯式給湯機では、貯湯タンク内の湯水を排出する排水管路の途中に圧力逃し弁を設けることもできる。この場合、圧力逃し弁は、排水管路での排水栓と貯湯タンクとの間に設けることが好ましい。
図9は、排水管路の途中に圧力逃し弁が設けられた貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機100Dは、圧力逃し弁55Bが排水管路60での排水栓65と貯湯タンク1との間、すなわち第1排水管61の途中に設けられているという点を除き、図1に示した貯湯式給湯機100Aと同様の構成を有している。図9に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上記の圧力逃し弁55Bは、三方弁型のものである。排水管路60により貯湯タンク1内の湯水を排出する際には、貯湯タンク1から第1排水管61に流入した湯水が圧力逃し弁55Bを通過して排水栓65に流入し、該排水栓65から更に第2排水管62を流れ下って排出口(図示せず)に導かれる。また、貯湯タンク1内の膨張水を排出する際には、排水栓65が止水栓として機能し、膨張水が第1排水管61を流れ下って圧力逃し弁55Bから2次側膨張水排出管52に流入し、該2次側膨張水排出管52により排出口(図示せず)に導かれる。第1排水管61のうちで圧力逃し弁55Bよりも貯湯タンク1側の領域は、膨張水の排出時に膨張水排出管路50Cでの1次側膨張水排出管として機能する。
このように構成された貯湯式給湯機100Dは、実施の形態3で説明した貯湯式給湯機100C(図8参照)と同様の技術的効果を奏する。
以上、本発明の貯湯式給湯機について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように本発明は上述の形態に限定されるものではない。本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンクの下部に接続される管路の途中に設けられた圧力逃し弁と、貯湯タンクの上部に設けられた第1出湯口から湯を取り出して浴槽に給湯する浴槽用給湯管路と、第1出湯口よりも下方に設けられた第2出湯口から湯を取り出して浴槽以外の所定の給湯先に給湯する一般用給湯管路とを備えていれば基本的によく、これら以外の構成は適宜変更可能である。例えば、実施の形態では、水を湯に沸き上げる熱源機としてヒートポンプユニットを用いているが、貯湯タンク内に配置したヒータを熱源機として用いてもよい。
圧力逃し弁は、貯湯タンクの下部に接続される管路の途中に設けられていればよいが、膨張水の排出に伴う熱エネルギーの損失を低減するという観点からは、貯湯タンク下部でのできるだけ低い位置に上記の配管を接続させることが好ましい。また、貯湯タンクにおける第1出湯口は、貯湯タンク内に形成される空気層の空気を排出することができる箇所に設けられていればよいが、空気抜き運転の頻度を低くするといい観点からは、貯湯タンクでの最上部に設けることが好ましい。そして、第2出湯口は、給湯先からの空気の噴出を抑えるという観点から、上記空気層の下方に設けることが好ましい。貯湯式給湯機での熱エネルギーの利用効率を考慮すると、第2出湯口は、上記空気層の下方のできるだけ高い箇所に設けることが好ましい。
圧力逃し弁を給水配管の途中に設ける場合、該圧力逃し弁と減圧弁とを互いに一体化して予めユニット化してもよい。このユニット化は、例えば、圧力逃し弁と減圧弁とを機械的に接続して1つの筐体内に収めることで、あるいは1つの弁本体に圧力逃し弁と減圧弁とを設けることで行われる。圧力逃し弁と減圧弁とをユニット化すると、貯湯タンクユニット内での省スペース化を図り易くなる。また、圧力逃し弁を排水管路の途中に設ける場合も、該圧力逃し弁と排水とを互いに一体化して上述のように予めユニット化してもよい。圧力逃し弁と排水栓とをユニット化すると、圧力逃し弁と減圧弁とをユニット化した場合と同様に、貯湯タンクユニット内での省スペース化を図り易くなる。
圧力逃し弁と排水栓とは、排水管路で互いに並列に接続してもよい。圧力逃し弁と排水栓とを並列に接続する場合には、当該圧力逃し弁と排水栓とをユニット化するか否かに拘わらず、圧力逃し弁の2次側を第2排水管に繋ぐことで2次側膨張水排出管路を省略することが可能になり、生産性の向上やコストの低減を図り易くなる。本発明の貯湯式給湯機については、上述した以外にも様々な変形、修飾、組合せなどが可能である。
本発明の貯湯式給湯機は、家庭用または業務用の貯湯式給湯機として好適である。
本発明の貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。 図1に示した貯湯式給湯機での沸上運転終了時の様子を示す概略図である。 図1に示した貯湯式給湯機での湯張り運転開始時の様子を示す概略図である。 図1に示した貯湯式給湯機での湯張り運転終了時の様子を示す概略図である。 本発明の貯湯式給湯機のうちで貯湯タンク内に溜まった空気を湯張り運転時以外の時期に必要に応じて浴槽へ排出する機能が付加されたものの一例を示す概略図である。 図5に示した貯湯式給湯機での熱源機の運転履歴の管理および空気抜き運転の制御の手順の一例を概略的に示すフローチャートである。 図5に示した手順の下に行われる空気抜き運転で空気の排出の際にリモートコントローラに表示されるメッセージの一例を示す概略図である。 本発明の貯湯式給湯機のうちで給水管路の途中に圧力逃し弁が設けられたものの一例を示す概略図である。 本発明の貯湯式給湯機のうちで排水管路の途中に圧力逃し弁が設けられたものの一例を示す概略図である。
符号の説明
1 貯湯タンク
1a 第1出湯口
1b 第2出湯口
10 給水管路
15 減圧弁
20 沸上循環管路
30 浴槽用給湯管路
40 一般用給湯管路
50A,50B,50C 膨張水排出管路
55A,55B 圧力逃し弁
60 排水管路
65 排水栓
70 貯湯タンクユニット
80 ヒートポンプユニット(熱源機)
90A,90B 制御装置
91A,91B 制御部
91a 記憶部
91b 主制御部
91c 履歴管理部
92 リモートコントローラ
92a 操作部
92b 表示部
92c 報知部
100A,100B,100C,100D 貯湯式給湯機
W 水層
H 湯層
A 空気層

Claims (11)

  1. 熱源機で沸き上げた湯を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下部に接続された管路の途中に設けられ、該貯湯タンクの内圧が湯水の体積膨張により所定圧に達したときに開弁して前記体積膨張した湯水を逃す圧力逃し弁と、
    前記貯湯タンクの上部に設けられた第1出湯口から湯を取り出して浴槽に給湯する浴槽用給湯管路と、
    前記第1出湯口よりも下方に設けられた第2出湯口から湯を取り出して前記浴槽以外の給湯先に給湯する一般用給湯管路と、
    を備えたことを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記貯湯タンクの下部に接続された膨張水排出管路を備え、
    前記圧力逃し弁は、前記膨張水排出管路の途中に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記貯湯タンクの下部に接続され、途中に設けられた減圧弁により水圧を所定値以下に減圧してから前記貯湯タンクに水を供給する給水管路を備え、
    前記圧力逃し弁は、前記給水管路での前記減圧弁と前記貯湯タンクとの間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記圧力逃し弁は、前記減圧弁と互いに一体化されて1つのユニットを構成していることを特徴とする請求項3に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記貯湯タンクの下部に接続され、途中に設けられた排水栓の開閉により前記貯湯タンク内の湯水の排出、止水を行う排水管路を備え、
    前記圧力逃し弁は、前記排水管路での前記排水栓と前記貯湯タンクとの間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記圧力逃し弁は、前記排水栓と互いに一体化されて1つのユニットを構成していることを特徴とする請求項5に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記浴槽用給湯管路の途中に設けられて該浴槽用給湯管路を流れる湯の流量を調整する流量調整弁と、
    前記熱源機および前記流量調整弁の動作を制御する制御装置と、
    を更に備え、
    前記制御装置は、前記熱源機の運転履歴に応じた所定の時期に前記流量調整弁を開にして、前記貯湯タンク内に溜まった空気を前記浴槽へ排出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記熱源機の運転履歴は沸上運転の回数であり、
    前記制御装置は、前記沸上運転の回数が閾値を超えるまでに前記浴槽用給湯管路からの出湯実績がないときには前記流量調整弁を開弁することを特徴とする請求項7に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記熱源機の運転履歴は沸上運転の累積時間であり、
    前記制御装置は、前記沸上運転の累積時間が閾値を超えるまでに前記浴槽用給湯管路からの出湯実績がないときには前記流量調整弁を開弁することを特徴とする請求項7に記載の貯湯式給湯機。
  10. 前記熱源機の運転履歴は沸上運転で沸き上げられた湯の累積量であり、
    前記制御装置は、前記沸上運転で沸き上げられた湯の累積量が閾値を超えるまでに前記浴槽用給湯管路からの出湯実績がないときには前記流量調整弁を開弁することを特徴とする請求項7に記載の貯湯式給湯機。
  11. 前記制御装置の入力装置として機能すると共に、前記制御装置により動作制御されて前記流量調整弁の開弁を報知するリモートコントローラを更に備えていることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。
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