JP2010024978A - エアクリーナのケース及びエアクリーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、フィルタエレメントにシール部材を止着してシール部を形成したり、フィルタエレメントの外枠にリップ等のシール部を形成したりすることなく、ケース側に一体的にシール部が形成されたエアクリーナを提供することにある。
【解決手段】フィルタエレメント2を内蔵する合成樹脂製のケース1を、エンジンのスロットルバルブ側の第1ケース部3と外気導入側の第2ケース部4から構成した。そして、第1ケース部3の内壁に環状のシール部として環状凸部5を突設し、その環状凸部5がフィルタエレメント2の外周面2aに密着するようにして、第1ケース部3とフィルタエレメント2との間を気密状態に区画するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、導入された外気を清浄な空気として内燃機関に供給するためのエアクリーナに関する。
従来のエアクリーナとしては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。図5及び図6に示すように、このエアクリーナにおいては、フィルタエレメント50が本体ケース52に収容されると共に、その外枠51がカバー体53によって位置決めされている。また、外枠51にはシール用のリップ51aが一体に形成され、そのリップ51aは、外枠51が図の下方に押し下げられた時、弾性変形して本体ケース52に密着するようになっている。その密着により、外枠51と本体ケース52との間がシールされる。
また、特許文献2に開示されているエアクリーナにおいては、四角形のフィルタエレメントの一側の周縁に四角環状のシール部材が止着され、そのシール部材がエンジン側の第2エア室に形成された環状のシール壁に外接するようになっている。そうすることで、第2エア室とフィルタエレメント収容部及び外気側の第1エア室とを気密状態で区画するようになっている。
実開昭63−171658号公報([実用新案登録請求の範囲]を参照) 特開2007−285161号公報([要約]を参照)
特許文献1のエアクリーナにおいては、外枠51に一体化されたリップ51aにより外枠51と本体ケース52との間がシールされるので、シール材を別途設ける必要がない。しかし、シール材としての柔軟性が不可欠なリップ51aのために、外枠51を軟質塩化ビニール等の柔軟性の材料で形成しなければならない。従って、この外枠51は、一般的に用いられる紙製又は不織布製の濾材とは材質が異なるため、リサイクル性や廃棄する際の分別ごみの問題が伴う。
また、特許文献2のエアクリーナにおいては、フィルタエレメントを紙製又は不織布製の濾材で形成し、更にその外枠を同材質の材料で形成することが選択肢に入っている。しかし、濾材に適した材料は、シール部材を接着材で止着することが必ずしも容易ではなく、一定の接着強度を得るための接着材の選定や接着工程管理に少なからぬ工数が費やされるという問題が内在している。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、フィルタエレメントにシール部材を止着してシール部を形成したり、フィルタエレメントの外枠にリップ等のシール部を形成したりすることなく、ケース側に一体的にシール部が形成されたエアクリーナを提供することにある。
上記問題を解決するために請求項1に記載のエアクリーナのケースの発明は、フィルタエレメントを内蔵するための合成樹脂製のエアクリーナのケースは、スロットルバルブ側の第1ケース部と外気導入側の第2ケース部から構成され、前記第1ケース部の内壁に環状のシール部が突設され、そのシール部が前記フィルタエレメントの外周面に密着することにより前記第1ケース部と前記フィルタエレメントとの間が気密状態に区画されることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、合成樹脂製のケースをスロットルバルブ側の第1ケース部と外気導入側の第2ケース部とから構成して、その第1ケース部の内壁に環状のシール部が突設されている。そして、そのシール部がケース内に配置されるフィルタエレメントの外周面に密着して、第1ケース部とフィルタエレメントとの間が気密状態に区画される。その密着状態は、シール部自体及びシール部周囲の弾性変形により実現されるので、例えばフィルタエレメントの材質が変わっても、その外周面の形状及び寸法が変わらなければ、密着状態は保たれる。また、フィルタエレメントにシールを接着する必要がないため、接着剤の選定や接着工程管理等の問題を回避できる。更に、第1ケース部と第2ケース部との連結部のシール性に拘らず、第1ケース部とフィルタエレメントとが気密状態に区画されるので、スロットルバルブ側にはフィルタエレメントで清浄にされた空気のみが供給されることになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエアクリーナのケースにおいて、前記第1ケース部は、硬質の合成樹脂で形成されると共に、その一部において前記シール部が軟質の合成樹脂で形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、第1ケース部は、硬質の合成樹脂で形成された部分で形状が保たれると共に、その一部に軟質の合成樹脂でシール部が形成され、その第1ケース部に一体化されたシール部は、フィルタエレメントの外周面に密着することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のエアクリーナのケースにおいて、前記第1ケース部は、前記硬質の合成樹脂と軟質の合成樹脂が連結したパリソンによりブロー成形され、その軟質の合成樹脂のパリソンの部分で前記シール部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明によれば、第1ケース部はブロー成形され、しかも、いわゆる二色成形技術により成形されるものである。そして、硬質の合成樹脂と軟質の合成樹脂が連結したパリソンの軟質の合成樹脂の部分でシール部を成形するようにしているので、第1ケース部に一体的にシール部が形成されている。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のエアクリーナのケースにおいて、前記第1ケース部は、軟質の合成樹脂製のシール材がインサートされて前記シール部が形成されたシール材保持部と基体部とが結合されて形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明によれば、シール材が一体化されたシール材保持部と基体部とが結合されて第1ケース部が形成されている。そのため、シール材の材質については、シール材保持部にインサート成形できる範囲で、シール性の良好なものを自由に選択することができる。
請求項5に記載のエアクリーナの発明は、外壁が円筒状に形成され、濾材がハニカム構造に形成されたフィルタエレメントを、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載のエアクリーナのケース内に内蔵したことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明によれば、フィルタエレメントは、濾材がハニカム構造に形成され、しかも外壁が円筒状に形成されているので、環状のシール部が弾性変形しながら密着しても、形状を維持することができる十分な剛性を有している。
本発明によれば、フィルタエレメントにシール部材を接着する必要がなく、また、フィルタエレメントの外枠にシール用のリップを形成する必要がないので、接着剤の選定や接着工程管理等の問題を回避でき、しかも、フィルタエレメントを構成する材質の選択の自由度が高いエアクリーナを提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化したエアクリーナ及びそのケース1の実施形態を図1及び図2を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のケース1は、合成樹脂を用いて中空筒状にブロー成形された第1ケース部3と第2ケース部4との連結により形成され、その内部にフィルタエレメント2が内蔵されている。
第1ケース部3は、図示しないエンジンのスロットルバルブ側のダクトに連結する円筒状のダクト連結部3bと、そのダクト連結部3bに連なるテーパー部3dと、そのテーパー部3dに連なる大径部3eと、その大径部3eに連なる係合部3cとから構成されている。そして、テーパー部3dと大径部3eとの連結部には周方向の複数ヶ所(実施形態では4ヶ所)に位置決めリブ6が形成されている。その位置決めリブ6は、図2に示すように均等間隔で配置されると共に、第1ケース部3の中心軸方向に平行な略半円筒状部分6bと、中心軸方向に対して傾斜する面である斜面部6aとから構成されている。
また、大径部3eと係合部3cとの間には、断面形状が略半円弧状の環状凸部5が形成され、その環状凸部5の頂部5aと係合部3cとはテーパー面5bで連結されている。頂部5aの内径は、フィルタエレメント2の外周面2aの外径よりも小さいので、この頂部5aがフィルタエレメント2の外周面2aに密着する。そして、環状凸部5はシール部として第1ケース部3とフィルタエレメント2との間を気密状態に区画することができる。
図1(a)(b)において、大径部3eの断面を示す部分に斜線で描かれている変更部3aは、第1ケース部3をブロー成形する際のパリソンが、軟質の合成樹脂から同質の硬質の合成樹脂へと切り替わった部分である。この切替えはブロー成形技術における公知のいわゆる二色成形により行うことができる。従って、図1(a)において、環状凸部5を含む変更部3aよりも右側の部分は軟質の合成樹脂で形成されている。なお、図1において変更部3aを線状に表しているが、理解を容易にするために線状としたものであり、実際の軟質及び硬質の合成樹脂の変更部の状態とは異なる。
第1ケース部3及び第2ケース部4を形成する合成樹脂はPP(ポリプロピレン)を用いている。なお、PPに限らず他の合成樹脂を用いることができる。また、硬質の合成樹脂としては、軟質の合成樹脂と同材質又は相溶性がある材質であれば、適宜選択して用いることができる。
第2ケース部4は、ケース1の形状を保ち得る範囲の硬質の合成樹脂を用いてブロー成形され、ダクト連結部4aと、そのダクト連結部4aに連なるテーパー部4cと、そのテーパー部4cに連なる大径部4dとから構成されている。大径部4dにおけるテーパー部4cとは反対側の端部には係合受部4bが形成されている。係合受部4bの図1(a)における右側の大径部4dには周方向の複数ヶ所(実施形態では4ヶ所)に外方へ凸の係合凸部8が形成されている。
係合受部4bの上に重合された第1ケース部3側の係合部3cの外側に装着された結合帯状体9は、その係合孔9aが係合凸部8により位置決めされると共に、そのテーパー部9bにおいて第1ケース部3のテーパー面5bを外側から位置決めしている。従って、第1ケース部3と第2ケース部4との連結状態が結合帯状体9により維持され、軟質のPPで形成された係合部3cを有する第1ケース部3が第2ケース部4から離脱しないようになっている。なお、結合帯状体9を係合部3c及びテーパー面5bに当接させるだけでなく、結合帯状体9を係合部3c及びテーパー面5bに接着して一体化するようにしてもよい。
第2ケース部4側のテーパー部4cと大径部4dとの間には位置決めリブ7が形成されている。この位置決めリブ7は、位置決めリブ6と略左右対称に形成され、斜面部6aに対向する斜面部7aを有する。斜面部6aと斜面部7aとは、図1(a)側面視がハ字状を成している。
ここで、本実施形態におけるフィルタエレメント2は、外周面2aが円筒状に形成され、紙製の濾材によりハニカム構造に形成されている。
エアクリーナの組立は、先ず、第1ケース部3のダクト連結部3bとは反対側の開口部からフィルタエレメント2を挿入することから始める。その挿入は、フィルタエレメント2の端面2bの外縁部分が環状凸部5に当接して頂部5aを弾性変形させた後、外周面2aと頂部5aとの摺動状態のまま、端面2bが位置決めリブ6の斜面部6aに当接するまで行われる。
次に、第2ケース部4の係合受部4bを係合部3cの内側に嵌め合せて、位置決めリブ7の斜面部7aがフィルタエレメント2の端面2cに当接するまで第2ケース部4を押し込む。
そして、結合帯状体9の係合孔9aを第2ケース部4の係合凸部8に位置合わせして、係合受部4bに対して係合部3cが重合した外側から結合帯状体9を装着すれば、第1ケース部3と第2ケース部4とは連結状態に固定される。このとき、軟質のPPで形成されている係合部3cは、硬質のPPで形成されている係合受部4bと結合帯状体9との間で挟持されている。また、テーパー面5bは結合帯状体9のテーパー部9bにより位置決めされている。
本実施形態の結合帯状体9は、両端にボルト及びナット等で構成される結合部(図示せず)を有する公知の結合バンドと同様の構造をしているが、係合孔9aを有する無端環状の帯状体とすることもできる。無端環状構造の結合帯状体9を用いる場合は、結合帯状体9を第1ケース部3の側から第2ケース部4の側へ移動させて、係合凸部8を結合帯状体9の内側に潜り込ませ、係合凸部8を係合孔9aに嵌入させることになる。
上記のように組み立てられたケース1を用いれば、図1において、黒矢印で示すように吸引された外気がフィルタエレメント2により塵埃を除去されて清浄空気となり、白矢印で示すように図示しないスロットルバルブを経てエンジンに供給される。
従って、上記実施形態のエアクリーナ及びそのケース1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、PP製のケース1をスロットルバルブ側の第1ケース部3と外気導入側の第2ケース部4との連結により形成した。そして、その第1ケース部3の内壁に環状のシール部として環状凸部5を突設した。そのため、その環状凸部5の頂部5aがフィルタエレメント2の外周面2aに密着して、第1ケース部3とフィルタエレメント2との間が気密状態に区画される。その密着状態は、環状凸部5自体及び環状凸部5周囲の弾性変形により維持されるので、第1ケース部3とフィルタエレメント2との間が気密状態に区画されるケース1を提供することができる。従って、第1ケース部3と第2ケース部4との連結部のシール性に拘らず、スロットルバルブ側にはフィルタエレメント2で清浄にされた空気のみを供給するケース1を提供できる。
(2)上記実施形態では、いわゆる二色成形技術を用いて、硬質のPPと軟質のPPとが連結したパリソンからブロー成形により第1ケース部3を成形した。そして、第1ケース部3の形状を維持する部分を硬質のPPにより形成し、環状凸部5、テーパー面5b及び係合部3cを軟質のPPで形成した。従って、第1ケース部3に一体的に形成された環状凸部5がフィルタエレメント2の外周面2aに密着することができるので、第1ケース部3とフィルタエレメント2とが気密状態に区画されるケース1を提供できる。しかも、フィルタエレメント2にシールを接着する必要がないため、接着剤の選定や接着工程管理等の問題を回避できる。
(3)上記実施形態では、外周面2aが円筒状に形成され、紙製の濾材がハニカム構造に形成されたフィルタエレメント2を用いた。そのため第1ケース部3の環状凸部5が弾性変形しながら外周面2aに密着しても、フィルタエレメント2は形状が維持されるので、第1ケース部3とフィルタエレメント2とが気密状態に区画されるエアクリーナを提供できる。
(4)上記実施形態では、シール部としての環状凸部5が第1ケース部3と一体であるため、部品点数を削減できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態のケース10を、第1実施形態と異なる部分を中心に図3及び図4を用いて説明する。
ケース10の第1ケース部11は、ダクト連結部3bと、そのダクト連結部3bに連なるテーパー部3dと、そのテーパー部3dに連なる大径部3eの一部とで構成される基体部12と、大径部3eの一部となる環状のシール材保持部13とが溶着部19において結合している。基体部12及びシール材保持部13はPPの射出成形品である。シール材保持部13には、シール部としての環状凸部18がインサート成形され、溶着部19と反対側の端部には外方へ向かってフランジ部15が突設されている。環状凸部18は、EPDM(エチレンプロピレンゴム)の成形品であり、フィルタエレメント2の外周面2aに密着するためのリップ部18aとシール材保持部13に埋設される基部18bとから構成されている。
そして、第1ケース部11のテーパー部3dと大径部3eとの連結部には周方向の複数ヶ所(実施形態では8ヶ所)に位置決めリブ12aが形成されている。その位置決めリブ12aは、図4に示すように均等間隔で配置される板状体であり、テーパー部3dと反対側の端部が斜面部12bとなっている。この斜面部12bは後述する斜面部14bに対応している。
ケース10の第2ケース部14は、ダクト連結部4aと、そのダクト連結部4aに連なるテーパー部4cと、そのテーパー部4cに連なる大径部4dとにより構成されるPPの射出成形品である。大径部4dの端縁には外方へ向かってフランジ部16が突設され、テーパー部4cと大径部4dとの連結部には、周方向の複数ヶ所(実施形態では8ヶ所)に位置決めリブ14aが形成されている。その位置決めリブ14aは、位置決めリブ12aと略左右対称に形成され、斜面部12bに対向する斜面部14bを有している。斜面部12bと斜面部14bとは、図3(a)において側面視がハ字状を成している。これらの斜面部12b、14bにフィルタエレメント2の外周面2a、2bの外周縁が当接されている。
なお、第1ケース部11及び第2ケース部14の形成にはPPを用いたが、PPに限らず公知の合成樹脂の中から適宜選択して用いることができる。同様に、環状凸部18をEPDMにより形成したが、EPDMに限らず他の軟質の合成樹脂の中から適宜選択して用いることができる。
また、基体部12とシール材保持部13との溶着には、振動溶着、超音波溶着、加熱溶着等の公知の溶着技術の中から適宜選択した技術を用いることができる。
エアクリーナの組立において、第1ケース部11にフィルタエレメント2を挿入する時、環状凸部18のリップ部18aがスロットルバルブ側へ傾いてシール性が落ちることがないように、リップ部18aが第2ケース部14側へ傾くようにする。そのため、図示しない環状の案内板を環状凸部18に内嵌し、リップ部18aが第2ケース部14側へ傾いた状態を維持した上で、その案内板の内側へフィルタエレメント2を挿入する。そして、フィルタエレメント2の端面2bが位置決めリブ12aの斜面部12bに当接した後、案内板を引き抜く。
第1ケース部11のフランジ部15と第2ケース部14のフランジ部16とが閉合され、断面コ字状の結合帯状体17がフランジ部15及びフランジ部16に外嵌されて、第1ケース部11と第2ケース部14とは連結状態に固定されている。
従って、この第2実施形態のケース10においては、第1の実施形態のケース1における(4)の効果を除く(1)〜(3)の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(5)上記実施形態では、基体部12とシール材保持部13とを溶着して第1ケース部11を形成したが、そのシール材保持部13を成形する際、EPDM製の環状凸部18をインサートした。そのため、シール部としての環状凸部18のリップ部18aがフィルタエレメント2の外周面2aに密着することにより、第1ケース部11とフィルタエレメント2とが気密状態に区画されるケース10を提供できる。
(6)上記実施形態では、シール部として環状凸部18をインサートしてシール材保持部13を成形するようにした。そのため、環状凸部18の材質を適宜選択して、フィルタエレメント2の剛性及び材質に対応するシール部を形成できるので、第1ケース部11とフィルタエレメント2とが気密状態に区画されるケース10を提供できる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1及び第2の実施形態では、外周面が円筒状に形成されたフィルタエレメント2を用い、そのフィルタエレメント2に対応してケース1及びケース10を形成したが、フィルタエレメント2の外周面を円筒状にせずに例えば角筒状にしてもよい。その場合は、ケース1、10も角筒状に対応するものにする。
・上記第1及び第2の実施形態では、フィルタエレメント2の濾材を紙製としたが、紙製に限らず不織布又は他の多孔質体としてもよい。
・上記第2の実施形態では、基体部12とシール材保持部13とを溶着して結合したが、成形型においてリップ部18aのアンダーカット処理をした上で、シール材保持部13をインサートして第1ケース部11を一体成形してもよい。
・上記第2の実施形態では、基体部12とシール材保持部13とを溶着したが、基体部12及びシール材保持部13の材質を容接着性の合成樹脂から選択した場合は、基体部12とシール材保持部13とを接着するようにしてもよい。
(a)は、本発明の第1実施形態のエアクリーナを模式的に示す、上半分が断面図、下半分が正面図、(b)は(a)において円で囲んだ部分の拡大図。 図1(a)におけるBB矢視の位置決めリブの配置等を示す断面図。 (a)は、本発明の第2実施形態のエアクリーナを模式的に示す、上半分が断面図、下半分が正面図、(b)は(a)において円で囲んだ部分の拡大図。 図3(a)におけるCC矢視の位置決めリブの配置等を示す断面図。 従来技術のエアクリーナを模式的に示す断面図。 図5におけるA部拡大図。
符号の説明
1,10…ケース、2…フィルタエレメント、2a…外周面、3,11…第1ケース部、4,14…第2ケース部、12…基体部、13…シール材保持部。

Claims (5)

  1. フィルタエレメントを内蔵するための合成樹脂製のエアクリーナのケースは、スロットルバルブ側の第1ケース部と外気導入側の第2ケース部から構成され、前記第1ケース部の内壁に環状のシール部が突設され、そのシール部が前記フィルタエレメントの外周面に密着することにより前記第1ケース部と前記フィルタエレメントとの間が気密状態に区画されることを特徴とするエアクリーナのケース。
  2. 前記第1ケース部は、硬質の合成樹脂で形成されると共に、その一部において前記シール部が軟質の合成樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナのケース。
  3. 前記第1ケース部は、前記硬質の合成樹脂と軟質の合成樹脂が連結したパリソンによりブロー成形され、その軟質の合成樹脂のパリソンの部分で前記シール部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナのケース。
  4. 前記第1ケース部は、軟質の合成樹脂製のシール材がインサートされて前記シール部が形成されたシール材保持部と基体部とが結合されて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナのケース。
  5. 外壁が円筒状に形成され、濾材がハニカム構造に形成されたフィルタエレメントを、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載のエアクリーナのケース内に内蔵したことを特徴とするエアクリーナ。
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