JP2010024678A - 支持架台、及び外装構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の支持架台1は、外設部材6を取り付けるための部材であって、流れ方向に沿う1つ以上の溝部211を備える本体2と、前記溝部211を移動する螺子部31を有する取付具3とからなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
なお、施工の途中や施工後に固定具を外して所望の取付位置に微調整して再度固定する場合には、前述の方法で実質的に困難であり、直接釘(ビス)を打ち込む方法では、雨水の侵入箇所を増やすことになり、ハゼ部を金具で挟み込む方法では、変形又は破断される箇所を増やすことになっていた。
さらに、そもそも太陽電池モジュールのサイズに応じた専用の固定金具であるにもかかわらず、微妙なズレが生じて取り付けが困難となることもあり、およそ取付位置の微調整ができるものではなかった。
本発明に用いられる支持架台は、外設部材を取り付けるための部材であって、流れ方向に沿う1つ以上の溝部を備える本体と、前記溝部を移動する螺子部を有する取付具とからなる構成である。
上記溝部は、上方が開放し、該溝部内を取付部が流れ方向に移動する構成である。
具体的には、溝部の開口幅をX、溝部の内部幅をYとすると、後述する図1,2に示す図示実施例のようにボルトの頭部の径を、Xより大きく、Yより小さく形成すれば、移動中に抜け外れることがない。なお、この場合のボルトの頭部は、溝部の端縁から嵌め込むようにすればよい。
また、頭部の径がXより小さいボルトは、そのままでは開口部から外れてしまうが、後述する図3,4に示す図示実施例のようにXより広い幅と狭い幅とを有する規制片を溝部内に配置させた場合には、移動も可能であるし、締め付けて固定した場合には抜け外れが防止される。そして、この場合のボルト及び規制片は、溝部の任意の位置にて、溝部に対してXより狭い幅を正対させて溝部内に位置させ、回転させて、溝部に対してXより広い幅を正対させた状態で移動させればよい。
本発明に用いられる外設部材としては、太陽電池システムを後述する図示実施例にて説明するが、それに限定するものではなく、屋根面に設置する外設部材であれば、例えば緑化構造でも、雪止め金具でもよいし、避雷針、アンテナなどでもよい。
この外設部材の配設位置は、前記支持架台の取付具を溝に沿って移動できるので、流れ方向の任意の位置に取り付けることができる。
本発明に用いられる縦葺き外装材は、流れ方向に嵌合部を有する縦葺き外装構造を構築するものであれば、それ以外の構成は特に限定するものではない。流れ方向に形成される嵌合部とは、後述する保持部材の被嵌合部に嵌合するものである。
後述する図示実施例のように、面板部の左右の側縁を立ち上げた側縁成形部を備え、この側縁成形部に嵌合部を形成し、後述する保持部材の被嵌合部に嵌合させて下地に取り付けられる。そのため、側縁形成部の構成は、保持部材の構成に応じて適宜に形成すればよく、例えば後述する図示実施例に示されるように単なる起立片状でもよく、特に限定するものではない。また、図示実施例に示すようにキャップ材を用いて左右の縦葺き外装材の側縁成形部を接続するものでも、側縁成形部同士を重合させてハゼ締めして接続するものでもよい。
保持部材は、隣り合う前記縦葺き外装材の対向させた側縁成形部を下地に取り付けるものであり、下地への固定部と嵌合部を嵌合させる被嵌合部とを併せ持つ。
さらに、この保持部材は、後述する図示実施例のように、下地に固定する下側保持部材と、縦葺き外装材を保持する上側保持部材とからなるように、複数部材にて構成されるものでも、単一部材にて構成されるものでもよい。
なお、後述する図示実施例のようにキャップ材を用いる場合には、この保持部材にキャップ材を係合させる構成を備えるようにしてもよく、キャップ材の係合部に対する被係合部を備えるようにしてもよい。
キャップ材は、必要ない場合もあるし、前記支持架台が兼ねる場合もあるが、隣り合う前記縦葺き外装材の対向させた側縁成形部に跨るように配され、前記縦葺き外装材又は前記保持部材の何れかに係合させる場合もある。
そして、この取付具3(ボルト)の頭部32は、溝部211の端縁から流れ方向に平行に嵌め込んで配置させた。
この外装材4は、流れ方向に連続する通し材でもよいし、定尺の外装材を公知の連結構造を用いて接続したものでもよく、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材、炭素繊維積層板、硬質樹脂板等より成形され、素材が金属板の場合にはロール成形、或いはプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)される。素材が非金属素材の場合には、主に型成型により成型される。また、その素材厚は特に限定するものではないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。
このうち、下部保持部材7Aには、下地8への固定部71(固定具7C)と、前記外装材4の嵌合部421を嵌合させる下向き片(及びその下方に位置する隅部)である被嵌合部72が備えられ、上部保持部材7Bには、前記外装材4の被保持部422に被さるように配設される保持部73が備えられる。
この保持部材(7A,7B)は、流れ方向に短尺なピース材であり、下地8に固定した下部保持部材7Aに外装材4を臨ませ、その後に上部保持部材7Bを連結させて外装材4の被保持部422を保持するものであり、特にその素材を限定するものではない。或いは予め所定の形状に成形したものとする場合には、アルミや硬質樹脂による押出成形品、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレス加工品及びセラミック等より形成すればよい。
尚、下地8としては野地材の表面に所定厚みの合板を配したものを用いた。
このキャップ材5は、前記外装材4と同様に流れ方向に連続する通し材でもよいし、定尺の外装材を公知の連結構造を用いて接続したものでもよく、前記外装材4と同様の素材にて形成すればよい。
まず、前記構成の下部保持部材7Aの接地部71を下地8上の所定位置に接地させ、固定具7Cにて固定する。
また、本体2を高強度素材にて形成した場合には、横方向に適宜横桟60を配することにより、井桁構造とすることができ、外設部材6として高重量の太陽電池システムなどの設置にも対応することができる。
まず、前記構成の下部保持部材7A'の固定部74を下地8'上の所定位置に配設させ、図示しない固定具にて固定し、連結具7c'にて上部保持部材7B'と連結する。
また、載置部分43,43を支持部702,702に支持させ、第2嵌合部44,44を中央凹部703に係合させて固定する。
その後に、各種構成の外設部材を、前記支持架台1'に固定することができる。
2,2' 本体
21 頂部
211 溝部
22 横桟用固定具
23 脚片
231 嵌合固定部
3,3' 取付具
31 螺子部
32 頭部
4,4' (縦葺き)外装材
41 面板部
42 側面成形部
5 キャップ材
6 外設部材(太陽電池システム)
7A,7A' 下部保持部材
7B,7B' 上部保持部材
71 接地部
72 被嵌合部
73 保持部
74 固定部
8,8' 下地
Claims (3)
- 外設部材を取り付けるための支持架台であって、
流れ方向に沿う1つ以上の溝部を備える本体と、前記溝部を移動する螺子部を有する取付具とからなることを特徴とする支持架台。 - 溝部の開口幅より広い幅と狭い幅とを有する規制片を溝部内に配置させて取付具を移動させることを特徴とする請求項1に記載の支持架台。
- 流れ方向に嵌合部を有する縦葺き外装構造に請求項1又は2に記載の支持架台を固定して外設部材を取り付けてなる外装構造であって、
縦葺き外装構造の左右の嵌合部に本体を嵌合させて固定し、外設部材を配して取付具の螺子部にて螺子締めして固定したことを特徴とする外装構造。
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