JP2010023874A - プラスチック箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】形状や寸法の異なる複数の物品を、簡便に低コストに一つの箱内に収容できるプラスチック箱を提供する。
【解決手段】プラスチック箱1が、1枚のプラスチックシートの折り曲げにより形成されおり、例えば、箱内に収容する物品A、B、Cに適合した凹凸成型面(凹部20a、20b、20c)を底面2に設ける。凹凸成型面は、真空成型、圧空成型、プレス成型等により形成する。
【選択図】図1
【解決手段】プラスチック箱1が、1枚のプラスチックシートの折り曲げにより形成されおり、例えば、箱内に収容する物品A、B、Cに適合した凹凸成型面(凹部20a、20b、20c)を底面2に設ける。凹凸成型面は、真空成型、圧空成型、プレス成型等により形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、物品の形状や寸法に応じて安定して物品を収容するプラスチック箱に関する。
一般に、形状や寸法が異なる複数種の物品を一つのプラスチック箱にまとめて収容する場合、搬送時の揺れや衝撃から物品の外観が損なわれることを防止するため、プラスチック箱とは別個のトレーや梱包材等の包装材料を用いて箱内の物品を固定している(特許文献1)。
しかしながら、物品を収容する箱以外にトレーや梱包材等の包装材を使用すると包装コストが余分にかかり、物品の収容作業時間も増加する。
これに対し、本発明は、形状や寸法の異なる複数の物品を、簡便に低コストに一つの箱内に収容できるようにすることを目的とする。
本発明者は、プラスチックシートから物品を収容する箱体を形成するにあたり、その箱体の展開形状において、物品を安定に固定するために必要な面に真空成型等により凹凸面を形成しておくと、それを組み立てたプラスチック箱は、トレーや梱包材を使用することなく、物品を箱内に安定して固定することができ、物品の収容作業も極めて簡単になることを見出した。
即ち、本発明は、1枚のプラスチックシートの折り曲げにより形成されたプラスチック箱であって、箱内に収容する物品に適合した凹凸成型面を有するプラスチック箱を提供する。
また、本発明は、プラスチックシートに凹凸成型面を形成し、該プラスチックシートを、凹凸成型面を有する箱体の展開形状に裁断すると共に該プラスチックシートに折り曲げ罫線を形成し、箱体に組み立てるプラスチック箱の製造方法を提供する。
ここで、凹凸成型面とは、展開状態のプラスチック箱の凹凸成型面以外の面に対して凹部及び/又は凸部を有するように成型加工されている面をいう。
本発明のプラスチック箱によれば、トレーや梱包材等の包装材料を使用することなく、形状や寸法の異なる複数の物品を安定に箱内に収容することができ、物品の収容作業も極めて容易となる。したがって、物品の箱への収容コストを大幅に削減することができる。
また、本発明の製造方法によれば、上述のプラスチック箱を容易に製造することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を具体的に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
図1は、発明の一実施例のプラスチック箱1に物品を収容した状態の斜視図であり、図2はそのプラスチック箱1の展開状態の斜視図である。
図2の展開状態のプラスチック箱1’は、直方体の箱体に組み立てられるように底面2、前面3、背面4、左右の側面5a、5b、天面6を有し、前面3には、前面3と側面5a、5bを接合する場合の糊代となる接合片7a、7bが延設されており、天面6には、箱体の組み立て後に箱体を閉じた形状に固定するための折り曲げ片8が延設されている。
ここで、底面2には成型加工が施されており、このプラスチック箱1に収容する物品A、B、Cの形状や大きさに適合するように、展開形状のプラスチック箱1’の非成型加工面に対する凹部20a、20b、20cが形成されている。これら凹部20a、20b、20cの深さは、図1に示すように、ここに物品A、B、Cを載置した場合に、各物品A、B、Cの天面の高さが組み立て後のプラスチック箱1の天面6近傍で揃うように調整されている。
したがって、このプラスチック箱1によれば、収容する物品A、B、Cの大きさや形状が異なっていても、物品A、B、Cは、単にそれらを収容するだけで、安定に箱内に固定される。したがって、トレーや梱包材を使用する場合に比して、物品の収容作業を大幅に簡単にでき、収容コストも削減することができる。
このプラスチック箱1の製造方法としては、まず、1枚のプラスチックシートに底面2となる凹凸成型面を形成する。
ここで、プラスチックシートとしては、透明でも不透明でもよく、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン等の樹脂シートを使用することができ、特に未延伸PET(A−PET)が好ましい。また、プラスチックシートとしては、単層シートを使用してもよく、多層構造のシートを使用してもよい。例えば、金属蒸着層を備えたシートを使用することができる。この場合、金属蒸着層は、未延伸PET等のシートに直接アルミニウム等を真空蒸着したものでもよく、厚さ10〜80μm程度のPET、延伸ポリプロピレン(OPP)、キャストポリプロピレン(CPP)、ナイロン等の薄肉フィルムに真空蒸着した蒸着フィルムを前述のプラスチックシートにラミネートした積層フィルムの当該ラミネート層でもよい。
成型加工に供するプラスチックシートの成型前の厚さは、0.1〜1mmとすることが好ましい。
成型加工に供するプラスチックシートの成型前の厚さは、0.1〜1mmとすることが好ましい。
凹凸成型面の形成方法としては、真空成型、圧空成型、プレス成型等の成型加工を行うことができ、凹凸形状の深さ等に応じて適宜選択する。
なお、プラスチック箱1を形成するシート面全体について成型加工を行うと、シート全体が加熱により歪み、折り曲げて綺麗な箱に形成することが困難になるという問題が生じるが、物品の形状や大きさに応じて凹凸が必要な面に成型加工を施すことにより、このような問題を解消することができる。
次に、凹凸成型面が、直方体の箱体の展開形状の底面2となるように、プラスチックシートを裁断すると共に折り曲げ罫線9を形成し、前面3、背面4、左右の側面5a、5b、天面6、接合片7a、7b、及び折り曲げ片8を有するプラスチック箱1の展開形状を得る。
この場合、折り曲げ罫線9は、例えば、凹溝としてもよく、凹溝に所定間隔の貫通孔、いわゆるミシン目を設けたものとしてもよく、凹溝の長手方向に沿って凹凸を形成し、凹溝を2重線としてもよく、種々の態様をとることができる。
また、プラスチックシートの裁断と折り曲げ罫線9の形成は同時に行ってもよく、別個に行ってもよい。
直方体の展開形状に裁断し、罫線9を形成した後は、これを折り曲げ罫線9で折り曲げ、接合片7a、7bを側面5a、5bと接着することにより、天面6が蓋として開口しているプラスチック箱1を得ることができる。
本発明は種々の態様をとることができる。例えば、図3のプラスチック箱1B、及びその展開状態の図4のプラスチック箱1B’に示すように、凹凸成型面は、展開形状の非成型加工面に対して凸部20dを有するようにして形成してもよい。底面2に、このような凸部20dを形成することによっても、大きさや形状の異なる物品A、B、Cを箱内に安定に固定することができる。
また、本発明において、プラスチック箱の底面2以外にも、前面3、背面4、天面6、左右の側面5a、5bのいずれを凹凸成型面に形成してもよく、複数面を凹凸成型面としてもよい。
さらに本発明において、プラスチック箱は直方体の箱体に限らず、多角柱状、円柱状等種々の形状をとることができる。
本発明は、化粧用品、医薬品、菓子類、文房具類、その他各種製品を収容するプラスチック箱として使用することができる。
1、1B プラスチック箱
1’、1B’ 展開状態のプラスチック箱
2 底面
3 前面
4 背面
5a、5b 側面
6 天面
7a、7b 接合片
8 折り曲げ片
9 折り曲げ罫線
20a、20b、20c 凹部
20d 凸部
A、B、C 物品
1’、1B’ 展開状態のプラスチック箱
2 底面
3 前面
4 背面
5a、5b 側面
6 天面
7a、7b 接合片
8 折り曲げ片
9 折り曲げ罫線
20a、20b、20c 凹部
20d 凸部
A、B、C 物品
Claims (4)
- 1枚のプラスチックシートの折り曲げにより形成されたプラスチック箱であって、箱内に収容する物品に適合した凹凸成型面を有するプラスチック箱。
- 凹凸成型面が真空成型、圧空成型又はプレス成型により形成されている請求項1記載のプラスチック箱。
- プラスチックシートに凹凸成型面を形成し、該プラスチックシートを、凹凸成型面を有する箱体の展開形状に裁断すると共に該プラスチックシートに折り曲げ罫線を形成し、箱体に組み立てるプラスチック箱の製造方法。
- 凹凸成型面を真空成型、圧空成型又はプレス成型により形成する請求項3記載のプラスチック箱の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008187091A JP2010023874A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | プラスチック箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008187091A JP2010023874A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | プラスチック箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010023874A true JP2010023874A (ja) | 2010-02-04 |
Family
ID=41730066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008187091A Pending JP2010023874A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | プラスチック箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010023874A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013049457A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Kao Corp | 容器ホルダ |
-
2008
- 2008-07-18 JP JP2008187091A patent/JP2010023874A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013049457A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Kao Corp | 容器ホルダ |
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