本発明は健康器具に関し、特に、背筋や腹筋を鍛えて腰痛の発症を予防し、同時に肥満を解消して痩身に役立つとともに生活習慣病を予防し或いは改善することに役立つ扱いに便利な健康器具に関するものである。
運動不測により背筋力や腹筋力等が低下し、その結果、腰を痛める原因となっていた。また、近年では肥満が原因で血圧や血糖値、コレステロール値が高くなり、生活習慣病の予備軍或いは患者が増えてきている。
特に、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)では、男性の胴囲は85cm以上、女性の場合は90cm以上を基準にしてこれに高血圧、高血糖、脂質代謝等が1つ該当するとメタボリック予備軍といわれ、二つ以上が該当するとメタボリックの可能性が強く疑われるようになっており、身体を鍛えることが要求されている。
健康維持、健康増進のためには適度の運動が必要であり、種々の運動器具が提供されているが、自宅に設置するには大掛かりであって場所を必要とし、設備費用が高価なものである。手軽な健康器具としては特許文献1に示す特願2004−305232により公開された腰痛を治すための発明がある。
この健康器具1は、剛性を有する材料で形成された円筒パイプ状をしている。使用に際しては、健康器具1を床3に転がし、その上に人6が背中または腰を載せて仰向けに寝ころがる。この仰向けの状態で健康器具1を転がしながら往復動し、背中や腰を伸ばすものである。
また、腰痛を治す健康器具として特許文献2に示す特願2004−261405として提供された発明がある。この健康器具1は、剛性を有する円柱状の回転体2と、回転体2を回転可能に支持する支持体3とからなり、回転体2の全面は弾性を有するゴム製シート8を取り付け、シート8の全面には指圧用突起9を複数形成したものである。
使用に際しては、健康器具1を床に設置し、回転体2上に人32が背中や腰を載せて仰向けに寝ころがる。この状態で回転体2を回転させながら往復動し、背中や腰を伸ばすととともに指圧用突起9で指圧を行うものである。
また、実用新案登録第3087002号として按摩ロール装置が提供されている。このロール装置は、所定の長さの硬質筒体11の外表面に軟質筒体12をスリーブし、外軟内硬のロール構造10を形成したものである。
使用に際しては、ロール構造10を平面に配置し、背部をロール構造10に臥圧し、ロール構造10を回転させる。身体の重量により背部が軟質筒体12を介し柔軟性のロール按摩の効果が形成され、身体のストレッチ効果が得られ、血液循環を促進できる効果が開示されている。
特願2004−305232公報
特願2004−261405公報
実用新案登録第3087002号公報
特許文献1の健康器具1は、剛性を有する円筒パイプ状であり、背中や腰を載せた場合、体重が重い者では健康器具1としての剛性材の刺激が強く、長い間での使用では背中が痛くなり、背筋強化の効果は得られないものである。
特許文献2で示される回転体では全周面に指圧用突起が形成されているが、突起が硬いものであれば背中が痛くなり、長い時間は使用できない。逆に、突起が柔らかい場合には、背中を載せることで突起が潰れてしまい、指圧効果は期待できないものである。
身体の大きさや体重による個人差があり、突起の有効性は期待できないものである。
特許文献3に示すロール装置では、硬質筒体11の表面に取り付けられる軟質筒体12に体重が加わるが、筒体11が大径であるために全体の直径の関係で筒体12の厚さは薄くなるものであり、体重によっては筒体11の背中に加わる圧力が強くなり、個人差によって得られる効果が異なるものである。
上記する先行技術として開示された技術は、特許文献1の円筒パイプ状の健康器具、特許文献2の支持台上に回転可能に設置した回転体或いは特許文献3の外軟内硬のロール構造の上に背中を載せるものである。いずれの場合でも仰向けに寝て身体を往復動させることで健康器具や回転体、ロール構造を回転させ、背中に刺激を与えるものである。
総じて、各先行技術文献に記載される発明は、単に背中を刺激するのみであるので、背部の筋肉を鍛えることはできても、腹筋を鍛える効果は期待できないものである。しかも、健康器具や回転体、ロール構造は背中の刺激のみであり、腹部には応用できないものであるため、利用範囲は非常に狭いものである。
しかも、健康器具や回転体、ロール構造の上に背中を載せ、身体の往復動によってこれらを回転させるものであるが、常に身体と平行に回転するものではなく、斜めに位置ずれを生ずることがある。その都度、身体に合わせて健康器具や回転体、ロール構造をセットする必要があり、面倒なものであった。
本発明は、上記する従来の先行技術に鑑み、長時間使用しても身体に痛みがなく、背筋の他に腹筋も鍛えることができ、全身運動に役立ち、活用範囲が広く、健康維持及び健康増進に効果が得られ、痩身を図ることができる簡易な健康器具を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため本発明健康器具は、硬質性を有する円筒状芯材2を弾性を有する肉厚な指圧部材3で同心状に覆い、芯材2の端面から指圧部材3の表面を装飾材4で被覆し、中央に貫通した孔5は密閉可能な収容可能とした筒状体である器具本体1からなるものである。
また、本発明の健康器具は、硬質性を有する円筒状芯材2を弾性を有する肉厚な指圧部材3で同心状に覆い、芯材2の端面から指圧部材3の表面を装飾材4で被覆し、中央に貫通した孔5は密閉可能な収容可能とした筒状体である器具本体1と、適度の伸縮性を有する材質からなる丈夫な紐10の両端に、柔軟性を有する環状の取っ手11を一体に設けた補助器具9とからなるものである。
更に、本発明健康器具は、硬質性を有する円筒状芯材2を弾性を有する肉厚な指圧部材3で同心状に覆い、芯材2の端面から指圧部材3の表面を装飾材4で被覆し、中央に貫通した孔5は密閉可能な収容可能とした筒状体である器具本体1と、適度の伸縮性を有する材質からなる丈夫な紐13に多数の球状の指圧具14を取り付け、紐13の両端は連結部材15を使用して着脱可能とした補助器具12とからなるものである。
請求項1、2に記載する中央の孔5は嵌め込み可能なキャップ8で密閉可能であり、また、請求項3に記載する紐13に設けた多数の指圧具14は丸い球であるか、横長な球である。
本発明になる器具本体1の上に仰向けに寝て、身体を前後に動かすことで器具本体1を回転させ、人6の背中の筋肉を刺激するので、筋肉強化に役立って腰痛を予防し、前後運動をすることで心身爽快となり、痩身効果が得られるものである。
器具本体1を形成する指圧部材3は、円筒体全体として大きな厚さを有しており、かつ、背中に対して適度の弾性作用を有し、背筋を適度に刺激して強化に役立つものであり、人によって体重を異にしても、特に、体重の重い者でも長い時間の刺激に耐えることができる。
器具本体1と、両端に取っ手11を有する紐10からなる補助器具9を使用することで、身体と器具本体1との位置ずれを起こすことなく背中を刺激することができ、器具本体1を腹の上に載せることで筋肉を刺激して強化することができ、また、器具本体1に足をかけ紐10を持つことで屈伸運動が可能であるから、背筋と腹筋を同時に強化するとともに全身運動に役立つものである。
芯材2は硬質性を有するので器具本体1上に身体を載せても全体がつぶれることはなく、器具本体1の芯材2からなる孔5内にはタオルや柔軟性を有する補助器具9を入れることができ、両方の孔5をキャップ8で塞ぐことにより品物をを収容することができ、整理に便利であり、取扱いや持ち運びに容易である。
紐13に多数の指圧具14を設け、紐13の両端を着脱可能とした補助器具12と器具本体1とを共用することで、背筋と腹筋との同時強化が可能であり、しかも、補助器具12の大きさや重さが手ごろであるから取扱いやすいものである。
本発明に健康器具を日常使用することで筋肉を強化して健康増進に役立ち、肥満を解消し、メタボリック・シンドロームの解消に役立つものである。
本発明において使用する器具本体1の全長は約40〜45cm、直径は約17cm、芯材2の外径を7cm、指圧部材3の厚さを5cmの大きさとして出願人自身が約三ヶ月間、一日に5分実験した結果、体重が約4キロ軽くなり、また胴回りが約5cm細くなって引き締まり、身体が動きやすく、便通がよくなった。
以下、図面に従って本発明の最良の実施形態を説明する。
図1、図2は本発明健康器具の第1の実施形態を示し、健康器具を形成する器具本体1は、金属、プラスチックのような硬質性を有する材質からなる円筒状の芯材2の表面をゴムやウレタンフォーム等の適度の弾力性を有する材質からなる肉厚な指圧部材3で同心状に覆ったものである。
そして、芯材2の両端面から指圧部材3の全表面を合成繊維や合成皮革等の装飾材4により、例えば、接着剤を使用して被覆し、芯材1で形成した中央の貫通する孔5は密閉可能な収容可能として利用でき、全体として肉厚な筒状体である。
大きさとしては全長が約40〜45cm、円筒体全体の直径が約17cm、芯材2の外径が約7cm、芯材2の厚さは約5mm、芯材2の周りに環状に巻いた指圧部材3の厚さは約5cm位が取扱いやすく、持ち運びに便利であるが、この大きさに限定するものではない。
上記の器具本体1は、室内において床の上に横長にして置き、図3に示すように、人6が仰向きに寝て器具本体1上に背中を載せる。この状態で器具本体1を転がすように身体を前後に動かせば、器具本体1は身体の下で肩に近い部分から腰の辺りまでの背中全面を回転しつつ移動して指圧部材3の弾性作用が背中を刺激することになる。
この運動を数分から数十分繰り返し行うことで体重が器具本体1上に載って背中側の筋肉を刺激し、鍛えることになる。同時に、前後への運動をすることで全身の運動となり、腹筋を鍛えることになり、腰痛を防止するものである。また、運動によって肥満を防止或いは解消し、痩身に役立つものである。
前記の指圧部材3は、円筒体の半径方向に体重が加わった時の圧縮力に対して反発する弾性力を有しており、かつ、円筒体全体で比較すると肉厚に形成してあるので、体重に軽重の差がある場合でも筋肉を刺激することができ、筋肉強化に役立つものである。
背中は適度の弾性を有する指圧部材3上に載るので痛さを感じることはなく、長時間の指圧作用に耐えることができる。しかも、指圧部材3は弾性を有するので、体重による個人差がある場合でも充分に対応することができる。尚、使用に際しては両ひざを延ばさずに上方へ曲げておくと腰を痛めることがなく、前後に移動しやすいものである。
前記の器具本体1に使用する芯材2は、常態では指圧部材1に加わる体重を支えるものであるが、芯材2の孔5は他の物を収容する空間として使用できる。例えば、健康器具を使用して汗をかいた場合にはタオルが必要であるが、タオルをこの孔内に入れておけば必要に応じて取り出して使用でき便利である。
しかし、単に入れておくだけでは、器具本体1が回転を続ける時にタオルが孔5から飛び出し汚れる恐れがある。そのため、図4に示すように、孔5内に嵌め込むことのできる差込部7を有するプラスチックのような板状のキャップ8を用意し、孔5内にタオル(図示せず)を収容し、孔5の両側面にキャップ8の差込部7を嵌め込み、孔5を密閉すればよい。
孔5内にタオルその他運動に際して使用する品物を収容し、孔5をキャップ8で密閉しても器具本体1自体は単独で初期の目的に使用することが可能であり、キャップ8自体は板状であるからその存在が邪魔になるものではない。尚、キャップ8は一例を示すものであり、孔5を塞いで品物の飛び出しを防止できれば他の形状や構造のキャップでもよい。
図5は本発明健康器具の第2の実施形態を示し、前記と同じ部分は同じ符号を使用している。この実施形態においては器具本体1に第1の補助器具9を設けたことに特徴を有している。この補助器具9は、適度の伸縮性を有するゴムのような材質からなる丈夫な紐10の両端に、柔軟性を有する環状或いは三角状の取っ手11を一体に設けたものである。
紐10は、一方の取っ手11を前記する中央の孔5に片側から挿入して反対側に引き出し、両方の取っ手11を器具本体1の両側に出しておく。このようにして器具本体1と補助器具9を一体化させた後、前記実施形態と同じく床上に定置した器具本体1上に人6の背中を載せ、図6に示すように、紐10両端の取っ手11を両方の手で持って上方に持ち上げるか、紐10を両横へ水平に延ばした状態とする。
この状態で身体を前後方向に動かして器具本体1を回転させれば、紐10があることで器具本体1と背中とが位置ずれを起こすことがなく、安定した状態で背中全体を刺激し、背筋を強化することができる。紐10は伸縮性を有するので、手の長さが異なるような場合の身体の大きさに対応することができる。
図7は、第2の実施形態に示す健康器具の他の使用例を示すものである。人6が身体を仰向けに寝た状態で器具本体1を腹の上に載せ、身体の両側へ水平に延ばした紐10の両側の取っ手11を持って器具本体1を身体にそって前後に回転移動させれば指圧部材3の弾性力が腹の筋肉を刺激し、腹筋の強化に役立たせることができる。この時、器具本体1を腹に圧迫させるように紐10で下方向への力を加えればよい。
図8は、更に、第2の実施形態に示す健康器具の他の使用例を示すものである。まず、お尻を床に置き、両足のひざを上に曲げた状態で足裏を器具本体1の側面にかけて紐10の両取っ手11を持ち、例えば、仰向けの状態から上半身を起立させる。
このように実線の仰向けに寝ている状態と鎖線の垂直に起立するという上半身の屈伸運動を数分から数十分繰り返し行うことで、腹筋や背筋を同時に鍛えることができ、腰痛を予防し、肥満の防止或いは改善に役立つものである。
紐10は丈夫であり、かつ、適度の伸縮性を有するので、仰向けの状態から上半身を起こす時には紐10は縮み、逆に起立している状態から仰向けになる時には紐10は伸びるので、紐10は屈伸運動に際し補助的作用をすることになり、無理なく運動を行うことができる。また、補助器具9は取り外すことで第1実施形態に示すように器具本体1だけを使用することができる。
尚、タオルに代え或いはタオルとともに孔5内に補助器具9を全て収容し、図4と同じく孔5の両側面にキャップ8の差込部7を嵌め込み密閉することで器具本体1自体を初期の目的に使用することが可能である。孔5内に入れることで補助器具9の整理ができ、補助器具9を再度使用する時に便利である。
図9は本発明健康器具の第3の実施形態を示し、前記の各実施形態と同じ部分は同じ符号を使用している。この実施形態においては、前記する器具本体1に第2の補助器具12を設けたことに特徴を有している。
この実施形態において使用する補助器具12は、図10に示すように、適度の伸縮性を有するゴムのような材質からなる丈夫な紐13に多数の球状の指圧具14を遊嵌して取り付け、紐13の両端は連結部材15を使用して着脱可能としたものである。尚、指圧具14は、丸い球であってもよく、或いは図示のように紐13にそった横長な形状でもよく、硬質のプラスチックや木からなっている。
連結部材15としては公知のものを使用することができる。即ち、図11に示すように、一方の連結具16は、後端を外方向に拡開する弾性作用を有する2本の爪17を有し、他方の連結具18は、2本の爪17を挟み込んで掴むことのできる2本の握持部19を有している。
従って、連結具16を連結具18内に挿し込めば爪17は握持部19内に入り、両側から掴まれて抜けることはない。両連結具16、18を開放する時には両側の握持部19を内側に押すだけで爪17を掴む力が外れ、連結具16を連結具18から抜き取ることができる。この連結部材15は一例を示すものであり、紐13の両端を着脱可能に連結するものであれば他の構造の連結部材でもよい。
使用に際しては連結部材15を外し、一方の連結具、例えば、連結具16を中央の孔5の片側に挿し入れて孔5の反対側から引き出し、両連結具16、18を前記のように連結し、紐13を環状に一本化する。そして、連結部材15を中心にした紐13の部分を孔5内に収容した状態とし、多数の指圧具14は器具本体1の片側の外側面に位置させる。
この状態で器具本体1を床の上に置き、図12に示すように、器具本体1と補助器具12との間に身体を入れ、背中は器具本体1の上に載せ、補助器具12は腹の上に載せる。 前記と同じようにして身体を前後方向に動かして器具本体1を回転させれば、同時に多数の指圧具14が腹の上を転がるようにして器具本体1と同じ方向に動くことになる。従って、背筋と同時に腹筋を鍛えることになる。
紐13は伸縮性を有しており、常態では器具本体1と補助器具12との間隔は狭くなっている。上記のようにして器具本体1と補助器具12との間に身体を入れた時、身体は器具本体1と補助器具12との間に圧迫されたようになり、筋肉に対する刺激力は強いものである。特に、補助器具12で身体は締付けられた状態となるので背中と器具本体1との位置ずれを生ずることはない。
特に、太っている人6のお腹は丸く出っ張っている場合が多いが、紐13がお腹の出っ張りにそって多数の指圧具14を押し付けることになり、更に、各指圧具14は点圧接するので、指圧効果は大きく、腹筋の刺激は大きいものである。
図13は、第3の実施形態で示す器具本体1とこれに取り付けた補助器具12との他の使用例を示すものである。お尻を床或いは椅子の上に載せて上半身を起立させるか、全身を立ち上げて器具本体1と補助器具12との間に身体、特に、背中と腹を入れ、上下に動かす。
器具本体1と指圧具14とが同時に上下しつつ回転し、背筋と腹筋とを刺激することになる。この場合、身体の両横で紐13か一部の転圧具14をそれぞれ手で持って上下動させるが、紐13の両側に前記すると同じような環状の取っ手(図示せず)を取り付け、この取っ手を持って上下動させてもよい。
紐13は伸縮性を有するので、身体を器具本体1と補助器具12との間に入れた時、器具本体1は背中に密着し、多数の指圧具14は腹部に密着するので上下動させた時、背筋及び腹筋は同時に刺激され、鍛えられることになる。しかも、腕とともに肩を上下動させるので上半身の運動にもなる。
各指圧具14は回転可能であるから、身体にそって移動させた時に回転するので、肌を擦って痛めることはない。更に、器具本体1と補助器具12とを上下させる時、腕とともの肩を上下動させるので上半身の運動にもなる。尚、紐13は、第2の実施形態で示す紐10と同じ材質のものを使用してもよい。
第3の実施形態では、器具本体1と補助器具12とを使用しているが、背中と腹側に同じ器具本体1を使用すると全体が重く、取扱いに不便であるが、器具本体1に比べて軽い補助器具12を使用することで取扱いが容易である利点を有している。尚、器具本体1を腹部にあてがい、多数の指圧具14を背部にあてがって前後を逆にして使用するようにしてもよい。
本発明健康器具は、手軽な器具本体1や補助器具、12を使用することで健康維持、健康増進に役立ち、肥満を予防或いは改善して生活習慣病やメタボリック・シンドロームの予防に役立つものである。
本発明健康器具の第1の実施形態を示す斜視図である。
本発明健康器具の第1の実施形態を示す中央縦断面図である。
第1の実施形態に示す健康器具の使用例を示す側面図である。
器具本体の孔にキャップを取り付ける状態の斜視図である。
本発明健康器具の第2の実施形態を示す斜視図である。
第2の実施形態に示す健康器具の使用例を示す側面図である。
第2の実施形態に示す健康器具の他の使用例を示す側面図である。
第2の実施形態に示す健康器具の更に他の使用例を示す側面図である。
本発明健康器具の第3の実施形態を示す斜視図である。
第3の実施形態で使用する補助器具の斜視図である。
紐の連結部材の斜視図である。
第3の実施形態に示す健康器具の使用例を示す側面図である。
第3の実施形態に示す健康器具の他の使用例を示す側面図である。
符号の説明
1 器具本体
2 芯材
3 指圧部材
4 装飾材
5 孔
6 人
7 差込部
8 キャップ
9 補助器具
10 紐
11 取っ手
12 補助器具
13 紐
14 球状の指圧具
15 連結部材
16 連結具
17 爪
18 連結具
19 握持部
本発明は健康器具に関し、特に、背筋や腹筋を鍛えて腰痛の発症を予防し、同時に肥満を解消して痩身に役立つとともに生活習慣病を予防し或いは改善することに役立つ扱いに便利な健康器具に関するものである。
運動不測により背筋力や腹筋力等が低下し、その結果、腰を痛める原因となっていた。また、近年では肥満が原因で血圧や血糖値、コレステロール値が高くなり、生活習慣病の予備軍或いは患者が増えてきている。
特に、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)では、男性の胴囲は85cm以上、女性の場合は90cm以上を基準にしてこれに高血圧、高血糖、脂質代謝等が1つ該当するとメタボリック予備軍といわれ、二つ以上が該当するとメタボリックの可能性が強く疑われるようになっており、身体を鍛えることが要求されている。
健康維持、健康増進のためには適度の運動が必要であり、種々の運動器具が提供されているが、自宅に設置するには大掛かりであって場所を必要とし、設備費用が高価なものである。手軽な健康器具としては特許文献1に示す特願2004−305232により公開された腰痛を治すための発明がある。
この健康器具1は、剛性を有する材料で形成された円筒パイプ状をしている。使用に際しては、健康器具1を床3に転がし、その上に人6が背中または腰を載せて仰向けに寝ころがる。この仰向けの状態で健康器具1を転がしながら往復動し、背中や腰を伸ばすものである。
また、腰痛を治す健康器具として特許文献2に示す特願2004−261405として提供された発明がある。この健康器具1は、剛性を有する円柱状の回転体2と、回転体2を回転可能に支持する支持体3とからなり、回転体2の全面は弾性を有するゴム製シート8を取り付け、シート8の全面には指圧用突起9を複数形成したものである。
使用に際しては、健康器具1を床に設置し、回転体2上に人32が背中や腰を載せて仰向けに寝ころがる。この状態で回転体2を回転させながら往復動し、背中や腰を伸ばすととともに指圧用突起9で指圧を行うものである。
また、実用新案登録第3087002号として按摩ロール装置が提供されている。このロール装置は、所定の長さの硬質筒体11の外表面に軟質筒体12をスリーブし、外軟内硬のロール構造10を形成したものである。
使用に際しては、ロール構造10を平面に配置し、背部をロール構造10に臥圧し、ロール構造10を回転させる。身体の重量により背部が軟質筒体12を介し柔軟性のロール按摩の効果が形成され、身体のストレッチ効果が得られ、血液循環を促進できる効果が開示されている。
特願2004−305232公報
特願2004−261405公報
実用新案登録第3087002号公報
特許文献1の健康器具1は、剛性を有する円筒パイプ状であり、背中や腰を載せた場合、体重が重い者では健康器具1としての剛性材の刺激が強く、長い間での使用では背中が痛くなり、背筋強化の効果は得られないものである。
特許文献2で示される回転体では全周面に指圧用突起が形成されているが、突起が硬いものであれば背中が痛くなり、長い時間は使用できない。逆に、突起が柔らかい場合には、背中を載せることで突起が潰れてしまい、指圧効果は期待できないものである。
身体の大きさや体重による個人差があり、突起の有効性は期待できないものである。
特許文献3に示すロール装置では、硬質筒体11の表面に取り付けられる軟質筒体12に体重が加わるが、筒体11が大径であるために全体の直径の関係で筒体12の厚さは薄くなるものであり、体重によっては筒体11の背中に加わる圧力が強くなり、個人差によって得られる効果が異なるものである。
上記する先行技術として開示された技術は、特許文献1の円筒パイプ状の健康器具、特許文献2の支持台上に回転可能に設置した回転体或いは特許文献3の外軟内硬のロール構造の上に背中を載せるものである。いずれの場合でも仰向けに寝て身体を往復動させることで健康器具や回転体、ロール構造を回転させ、背中に刺激を与えるものである。
総じて、各先行技術文献に記載される発明は、単に背中を刺激するのみであるので、背部の筋肉を鍛えることはできても、腹筋を鍛える効果は期待できないものである。しかも、健康器具や回転体、ロール構造は背中の刺激のみであり、腹部には応用できないものであるため、利用範囲は非常に狭いものである。
しかも、健康器具や回転体、ロール構造の上に背中を載せ、身体の往復動によってこれらを回転させるものであるが、常に身体と平行に回転するものではなく、斜めに位置ずれを生ずることがある。その都度、身体に合わせて健康器具や回転体、ロール構造をセットする必要があり、面倒なものであった。
本発明は、上記する従来の先行技術に鑑み、長時間使用しても身体に痛みがなく、背筋の他に腹筋も鍛えることができ、全身運動に役立ち、活用範囲が広く、健康維持及び健康増進に効果が得られ、痩身を図ることができる簡易な健康器具を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため本発明健康器具は、硬質性を有し、中央に貫通した孔を有する円筒状芯材を弾性を有する肉厚な指圧部材で同心状に覆い、芯材の端面から指圧部材の表面を装飾材で被覆した筒状体である器具本体と、適度の伸縮性を有する材質からなる丈夫な紐の両端に、柔軟性を有する環状の取っ手を一体に設けた補助器具とから成り、補助器具は心材の貫通した孔内を通し、両側の取っ手を器具本体の両側に引き出したものである。
また、本発明健康器具は、硬質性を有し、中央に貫通した孔を有する円筒状芯材を弾性を有する肉厚な指圧部材で同心状に覆い、芯材の端面から指圧部材の表面を装飾材で被覆した筒状体である器具本体と、適度の伸縮性を有する材質からなる丈夫な紐に多数の球状の指圧具を取り付け、紐の両端は連結部材を使用して着脱可能とした補助器具とから成り、紐13の両端は連結部材15で環状に連結して芯材2の孔5内に位置させるとともに指圧具14は器具本体1の外側に位置させたものである。
本発明になる健康器具に使用する器具本体1はその上に仰向けに寝て、身体を前後に動かすことで器具本体1を回転させ、人6の背中の筋肉を刺激するので、筋肉強化に役立って腰痛を予防し、前後運動をすることで心身爽快となり、痩身効果が得られるものである。
器具本体1を形成する指圧部材3は、円筒体全体として大きな厚さを有しており、かつ、背中に対して適度の弾性作用を有し、背筋を適度に刺激して強化に役立つものであり、人によって体重を異にしても、特に、体重の重い者でも長い時間の刺激に耐えることができる。
上記する器具本体1と、両端に取っ手11を有する紐10からなる補助器具9を使用することで、身体と器具本体1との位置ずれを起こすことなく背中を刺激することができ、器具本体1を腹の上に載せることで筋肉を刺激して強化することができ、また、器具本体1に足をかけ紐10を持つことで屈伸運動が可能であるから、背筋と腹筋を同時に強化するとともに全身運動に役立つものである。
芯材2は硬質性を有するので器具本体1上に身体を載せても全体がつぶれることはなく、器具本体1の芯材2からなる孔5内にはタオルや柔軟性を有する補助器具9を入れることができ、両方の孔5をキャップ8で塞ぐことにより品物をを収容することができ、整理に便利であり、取扱いや持ち運びに容易である。
紐13に多数の指圧具14を設け、紐13の両端を着脱可能とした補助器具12と器具本体1とを使用し、器具本体1と補助器具12との間に身体を挟んで器具本体1と補助器具12とを同時に上下動させれば背筋と腹筋との同時強化が可能であり、しかも、補助器具12の大きさや重さが手ごろであるから取扱いやすいものである。
本発明に健康器具を日常使用することで筋肉を強化して健康増進に役立ち、肥満を解消し、メタボリック・シンドロームの解消に役立つものである。
本発明において使用する器具本体1の全長は約40〜45cm、直径は約17cm、芯材2の外径を7cm、指圧部材3の厚さを5cmの大きさとして出願人自身が約三ヶ月間、一日に5分実験した結果、体重が約4キロ軽くなり、また胴回りが約5cm細くなって引き締まり、身体が動きやすく、便通がよくなった。
以下、図面に従って本発明の最良の実施形態を説明する。
図1、図2は本発明健康器具に使用する器具本体1を示し、金属、プラスチックのような硬質性を有する材質からなる円筒状の芯材2の表面をゴムやウレタンフォーム等の適度の弾力性を有する材質からなる肉厚な指圧部材3で同心状に覆ったものである。
そして、芯材2の両端面から指圧部材3の全表面を合成繊維や合成皮革等の装飾材4により、例えば、接着剤を使用して被覆し、芯材1で形成した中央の貫通する孔5は密閉可能な収容可能として利用でき、全体として肉厚な筒状体である。
大きさとしては全長が約40〜45cm、円筒体全体の直径が約17cm、芯材2の外径が約7cm、芯材2の厚さは約5mm、芯材2の周りに環状に巻いた指圧部材3の厚さは約5cm位が取扱いやすく、持ち運びに便利であるが、この大きさに限定するものではない。
上記の器具本体1はそれ自体を室内において床の上に横長にして置き、図3に示すように、人6が仰向きに寝て器具本体1上に背中を載せる。この状態で器具本体1を転がすように身体を前後に動かせば、器具本体1は身体の下で肩に近い部分から腰の辺りまでの背中全面を回転しつつ移動して指圧部材3の弾性作用が背中を刺激することになる。
この運動を数分から数十分繰り返し行うことで体重が器具本体1上に載って背中側の筋肉を刺激し、鍛えることになる。同時に、前後への運動をすることで全身の運動となり、腹筋を鍛えることになり、腰痛を防止するものである。また、運動によって肥満を防止或いは解消し、痩身に役立つものである。
前記の指圧部材3は、円筒体の半径方向に体重が加わった時の圧縮力に対して反発する弾性力を有しており、かつ、円筒体全体で比較すると肉厚に形成してあるので、体重に軽重の差がある場合でも筋肉を刺激することができ、筋肉強化に役立つものである。
背中は適度の弾性を有する指圧部材3上に載るので痛さを感じることはなく、長時間の指圧作用に耐えることができる。しかも、指圧部材3は弾性を有するので、体重による個人差がある場合でも充分に対応することができる。尚、使用に際しては両ひざを延ばさずに上方へ曲げておくと腰を痛めることがなく、前後に移動しやすいものである。
前記の器具本体1に使用する芯材2は、常態では指圧部材1に加わる体重を支えるものであるが、芯材2の孔5は他の物を収容する空間として使用できる。例えば、健康器具を使用して汗をかいた場合にはタオルが必要であるが、タオルをこの孔内に入れておけば必要に応じて取り出して使用でき便利である。
しかし、単に入れておくだけでは、器具本体1が回転を続ける時にタオルが孔5から飛び出し汚れる恐れがある。そのため、図4に示すように、孔5内に嵌め込むことのできる差込部7を有するプラスチックのような板状のキャップ8を用意し、孔5内にタオル(図示せず)を収容し、孔5の両側面にキャップ8の差込部7を嵌め込み、孔5を密閉すればよい。
孔5内にタオルその他運動に際して使用する品物を収容し、孔5をキャップ8で密閉しても器具本体1自体は単独で初期の目的に使用することが可能であり、キャップ8自体は板状であるからその存在が邪魔になるものではない。尚、キャップ8は一例を示すものであり、孔5を塞いで品物の飛び出しを防止できれば他の形状や構造のキャップでもよい。
図5は、上記に説明した器具本体1を使用した本発明健康器具の第1の実施形態を示し、前記と同じ部分は同じ符号を使用している。この実施形態においては器具本体1に第1の補助器具9を設けたことに特徴を有している。この補助器具9は、適度の伸縮性を有するゴムのような材質からなる丈夫な紐10の両端に、柔軟性を有する環状或いは三角状の取っ手11を一体に設けたものである。
紐10は、一方の取っ手11を前記する芯材2の中央の孔5に片側から挿入して反対側に引き出し、両方の取っ手11を器具本体1の両側に引き出しておく。このようにして器具本体1と補助器具9を一体化させた後、前記実施形態と同じく床上に定置した器具本体1上に人6の背中を載せ、図6に示すように、紐10両端の取っ手11を両方の手で持って上方に持ち上げるか、紐10を両横へ水平に延ばした状態とする。
この状態で身体を前後方向に動かして器具本体1を回転させれば、紐10があることで器具本体1と背中とが位置ずれを起こすことがなく、安定した状態で背中全体を刺激し、背筋を強化することができる。紐10は伸縮性を有するので、手の長さが異なるような場合の身体の大きさに対応することができる。
図7は、第1の実施形態に示す健康器具の他の使用例を示すものである。人6が身体を仰向けに寝た状態で器具本体1を腹の上に載せ、身体の両側へ水平に延ばした紐10の両側の取っ手11を持って器具本体1を身体にそって前後に回転移動させれば指圧部材3の弾性力が腹の筋肉を刺激し、腹筋の強化に役立たせることができる。この時、器具本体1を腹に圧迫させるように紐10で下方向への力を加えればよい。
図8は、更に、第1の実施形態に示す健康器具の他の使用例を示すものである。まず、お尻を床に置き、両足のひざを上に曲げた状態で足裏を器具本体1の側面にかけて紐10の両取っ手11を持ち、例えば、仰向けの状態から上半身を起立させる。
このように実線の仰向けに寝ている状態と鎖線の垂直に起立するという上半身の屈伸運動を数分から数十分繰り返し行うことで、腹筋や背筋を同時に鍛えることができ、腰痛を予防し、肥満の防止或いは改善に役立つものである。
紐10は丈夫であり、かつ、適度の伸縮性を有するので、仰向けの状態から上半身を起こす時には紐10は縮み、逆に起立している状態から仰向けになる時には紐10は伸びるので、紐10は屈伸運動に際し補助的作用をすることになり、無理なく運動を行うことができる。また、補助器具9は取り外すことで第1実施形態に示すように器具本体1だけを使用することができる。
尚、タオルに代え或いはタオルとともに孔5内に補助器具9を全て収容し、図4と同じく孔5の両側面にキャップ8の差込部7を嵌め込み密閉することで器具本体1自体を初期の目的に使用することが可能である。孔5内に入れることで補助器具9の整理ができ、補助器具9を再度使用する時に便利である。
図9は、上記に説明した器具本体1を使用した本発明健康器具の第2の実施形態を示し、前記の実施形態と同じ部分は同じ符号を使用している。この実施形態においては、前記する器具本体1に第2の補助器具12を設けたことに特徴を有している。
この実施形態において使用する補助器具12は、図10に示すように、適度の伸縮性を有するゴムのような材質からなる丈夫な紐13に多数の球状の指圧具14を遊嵌して取り付け、紐13の両端は連結部材15を使用して着脱可能としたものである。尚、指圧具14は、丸い球であってもよく、或いは図示のように紐13にそった横長な形状でもよく、硬質のプラスチックや木からなっている。
連結部材15としては公知のものを使用することができる。即ち、図11に示すように、一方の連結具16は、後端を外方向に拡開する弾性作用を有する2本の爪17を有し、他方の連結具18は、2本の爪17を挟み込んで掴むことのできる2本の握持部19を有している。
従って、連結具16を連結具18内に挿し込めば爪17は握持部19内に入り、両側から掴まれて抜けることはない。両連結具16、18を開放する時には両側の握持部19を内側に押すだけで爪17を掴む力が外れ、連結具16を連結具18から抜き取ることができる。この連結部材15は一例を示すものであり、紐13の両端を着脱可能に連結するものであれば他の構造の連結部材でもよい。
使用に際しては連結部材15を外し、一方の連結具、例えば、連結具16を前記芯材2の孔5の片側に挿し入れて孔5の反対側から引き出し、両連結具16、18を前記のように連結し、紐13を環状に一本化する。そして、連結部材15を中心にした紐13の部分を芯材2の孔5内に収容した状態とし、多数の指圧具14は器具本体1の片側の外側面に位置させる。
この状態で器具本体1を床の上に置き、図12に示すように、器具本体1と補助器具12との間に身体を入れ、背中は器具本体1の上に載せ、補助器具12は腹の上に載せる。 前記と同じようにして身体を前後方向に動かして器具本体1を回転させれば、同時に多数の指圧具14が腹の上を転がるようにして器具本体1と同じ方向に動くことになる。従って、背筋と同時に腹筋を鍛えることになる。
紐13は伸縮性を有しており、常態では器具本体1と補助器具12との間隔は狭くなっている。上記のようにして器具本体1と補助器具12との間に身体を入れた時、身体は器具本体1と補助器具12との間に圧迫されたようになり、筋肉に対する刺激力は強いものである。特に、補助器具12で身体は締付けられた状態となるので背中と器具本体1との位置ずれを生ずることはない。
特に、太っている人6のお腹は丸く出っ張っている場合が多いが、紐13がお腹の出っ張りにそって多数の指圧具14を押し付けることになり、更に、各指圧具14は点圧接するので、指圧効果は大きく、腹筋の刺激は大きいものである。
図13は、第2の実施形態で示す器具本体1とこれに取り付けた補助器具12との他の使用例を示すものである。お尻を床或いは椅子の上に載せて上半身を起立させるか、全身を立ち上げて器具本体1と補助器具12との間に身体、特に、背中と腹を入れ、上下に動かす。
器具本体1と指圧具14とが同時に上下しつつ回転し、背筋と腹筋とを刺激することになる。この場合、身体の両横で紐13か一部の転圧具14をそれぞれ手で持って上下動させるが、紐13の両側に前記すると同じような環状の取っ手(図示せず)を取り付け、この取っ手を持って上下動させてもよい。
紐13は伸縮性を有するので、身体を器具本体1と補助器具12との間に入れた時、器具本体1は背中に密着し、多数の指圧具14は腹部に密着するので上下動させた時、背筋及び腹筋は同時に刺激され、鍛えられることになる。しかも、腕とともに肩を上下動させるので上半身の運動にもなる。
各指圧具14は回転可能であるから、身体にそって移動させた時に回転するので、肌を擦って痛めることはない。更に、器具本体1と補助器具12とを上下させる時、腕とともの肩を上下動させるので上半身の運動にもなる。尚、紐13は、第1の実施形態で示す紐10と同じ材質のものを使用してもよい。
第2の実施形態では、器具本体1と補助器具12とを使用しているが、背中と腹側に同じ器具本体1を使用すると全体が重く、取扱いに不便であるが、器具本体1に比べて軽い補助器具12を使用することで取扱いが容易である利点を有している。尚、器具本体1を腹部にあてがい、多数の指圧具14を背部にあてがって前後を逆にして使用するようにしてもよい。
本発明健康器具は、手軽な器具本体1や補助器具、12を使用することで健康維持、健康増進に役立ち、肥満を予防或いは改善して生活習慣病やメタボリック・シンドロームの予防に役立つものである。
本発明健康器具に使用する器具本体の斜視図である。
本発明健康器具に使用する器具本体の中央縦断面図である。
本発明健康器具に使用する器具本体の使用例を示す側面図である。
器具本体の孔にキャップを取り付ける状態の斜視図である。
本発明健康器具の第1の実施形態を示す斜視図である。
第1の実施形態に示す健康器具の使用例を示す側面図である。
第1の実施形態に示す健康器具の他の使用例を示す側面図である。
第1の実施形態に示す健康器具の更に他の使用例を示す側面図である。
本発明健康器具の第2の実施形態を示す斜視図である。
第2の実施形態で使用する補助器具の斜視図である。
第2の実施形態で使用する紐の連結部材の斜視図である。
第2の実施形態に示す健康器具の使用例を示す側面図である。
第2の実施形態に示す健康器具の他の使用例を示す側面図である。
1 器具本体
2 芯材
3 指圧部材
4 装飾材
5 孔
6 人
7 差込部
8 キャップ
9 補助器具
10 紐
11 取っ手
12 補助器具
13 紐
14 球状の指圧具
15 連結部材
16 連結具
17 爪
18 連結具
19 握持部
本発明は健康器具に関し、特に、背筋や腹筋を鍛えて腰痛の発症を予防し、同時に肥満を解消して痩身に役立つとともに生活習慣病を予防し或いは改善することに役立つ扱いに便利な健康器具に関するものである。
運動不測により背筋力や腹筋力等が低下し、その結果、腰を痛める原因となっていた。また、近年では肥満が原因で血圧や血糖値、コレステロール値が高くなり、生活習慣病の予備軍或いは患者が増えてきている。
特に、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)では、男性の胴囲は85cm以上、女性の場合は90cm以上を基準にしてこれに高血圧、高血糖、脂質代謝等が1つ該当するとメタボリック予備軍といわれ、二つ以上が該当するとメタボリックの可能性が強く疑われるようになっており、身体を鍛えることが要求されている。
健康維持、健康増進のためには適度の運動が必要であり、種々の運動器具が提供されているが、自宅に設置するには大掛かりであって場所を必要とし、設備費用が高価なものである。手軽な健康器具としては特許文献1に示す特願2004−305232により公開された腰痛を治すための発明がある。
この健康器具1は、剛性を有する材料で形成された円筒パイプ状をしている。使用に際しては、健康器具1を床3に転がし、その上に人6が背中または腰を載せて仰向けに寝ころがる。この仰向けの状態で健康器具1を転がしながら往復動し、背中や腰を伸ばすものである。
また、腰痛を治す健康器具として特許文献2に示す特願2004−261405として提供された発明がある。この健康器具1は、剛性を有する円柱状の回転体2と、回転体2を回転可能に支持する支持体3とからなり、回転体2の全面は弾性を有するゴム製シート8を取り付け、シート8の全面には指圧用突起9を複数形成したものである。
使用に際しては、健康器具1を床に設置し、回転体2上に人32が背中や腰を載せて仰向けに寝ころがる。この状態で回転体2を回転させながら往復動し、背中や腰を伸ばすととともに指圧用突起9で指圧を行うものである。
また、実用新案登録第3087002号として按摩ロール装置が提供されている。このロール装置は、所定の長さの硬質筒体11の外表面に軟質筒体12をスリーブし、外軟内硬のロール構造10を形成したものである。
使用に際しては、ロール構造10を平面に配置し、背部をロール構造10に臥圧し、ロール構造10を回転させる。身体の重量により背部が軟質筒体12を介し柔軟性のロール按摩の効果が形成され、身体のストレッチ効果が得られ、血液循環を促進できる効果が開示されている。
特願2004−305232公報
特願2004−261405公報
実用新案登録第3087002号公報
特許文献1の健康器具1は、剛性を有する円筒パイプ状であり、背中や腰を載せた場合、体重が重い者では健康器具1としての剛性材の刺激が強く、長い間での使用では背中が痛くなり、背筋強化の効果は得られないものである。
特許文献2で示される回転体では全周面に指圧用突起が形成されているが、突起が硬いものであれば背中が痛くなり、長い時間は使用できない。逆に、突起が柔らかい場合には、背中を載せることで突起が潰れてしまい、指圧効果は期待できないものである。
身体の大きさや体重による個人差があり、突起の有効性は期待できないものである。
特許文献3に示すロール装置では、硬質筒体11の表面に取り付けられる軟質筒体12に体重が加わるが、筒体11が大径であるために全体の直径の関係で筒体12の厚さは薄くなるものであり、体重によっては筒体11の背中に加わる圧力が強くなり、個人差によって得られる効果が異なるものである。
上記する先行技術として開示された技術は、特許文献1の円筒パイプ状の健康器具、特許文献2の支持台上に回転可能に設置した回転体或いは特許文献3の外軟内硬のロール構造の上に背中を載せるものである。いずれの場合でも仰向けに寝て身体を往復動させることで健康器具や回転体、ロール構造を回転させ、背中に刺激を与えるものである。
総じて、各先行技術文献に記載される発明は、単に背中を刺激するのみであるので、背部の筋肉を鍛えることはできても、腹筋を鍛える効果は期待できないものである。しかも、健康器具や回転体、ロール構造は背中の刺激のみであり、腹部には応用できないものであるため、利用範囲は非常に狭いものである。
しかも、健康器具や回転体、ロール構造の上に背中を載せ、身体の往復動によってこれらを回転させるものであるが、常に身体と平行に回転するものではなく、斜めに位置ずれを生ずることがある。その都度、身体に合わせて健康器具や回転体、ロール構造をセットする必要があり、面倒なものであった。
本発明は、上記する従来の先行技術に鑑み、長時間使用しても身体に痛みがなく、背筋の他に腹筋も鍛えることができ、全身運動に役立ち、活用範囲が広く、健康維持及び健康増進に効果が得られ、痩身を図ることができる簡易な健康器具を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため本発明健康器具は、硬質性を有し、中央に貫通した孔を有する円筒状芯材を弾性を有する肉厚な指圧部材で同心状に覆い、芯材の端面から指圧部材の表面を装飾材で被覆した筒状体である器具本体と、適度の伸縮性を有する材質からなる丈夫な紐に多数の球状の指圧具を取り付け、紐の両端は連結部材を使用して着脱可能とした補助器具とから成り、紐13の両端は連結部材15で環状に連結して芯材2の孔5内に位置させるとともに指圧具14は器具本体1の外側に位置させたものである。
本発明になる健康器具に使用する器具本体1はその上に仰向けに寝て、身体を前後に動かすことで器具本体1を回転させ、人6の背中の筋肉を刺激するので、筋肉強化に役立って腰痛を予防し、前後運動をすることで心身爽快となり、痩身効果が得られるものである。
器具本体1を形成する指圧部材3は、円筒体全体として大きな厚さを有しており、かつ、背中に対して適度の弾性作用を有し、背筋を適度に刺激して強化に役立つものであり、人によって体重を異にしても、特に、体重の重い者でも長い時間の刺激に耐えることができる。
上記する器具本体1と、両端に取っ手11を有する紐10からなる補助器具9を使用することで、身体と器具本体1との位置ずれを起こすことなく背中を刺激することができ、器具本体1を腹の上に載せることで筋肉を刺激して強化することができ、また、器具本体1に足をかけ紐10を持つことで屈伸運動が可能であるから、背筋と腹筋を同時に強化するとともに全身運動に役立つものである。
芯材2は硬質性を有するので器具本体1上に身体を載せても全体がつぶれることはなく、器具本体1の芯材2からなる孔5内にはタオルや柔軟性を有する補助器具9を入れることができ、両方の孔5をキャップ8で塞ぐことにより品物をを収容することができ、整理に便利であり、取扱いや持ち運びに容易である。
紐13に多数の指圧具14を設け、紐13の両端を着脱可能とした補助器具12と器具本体1とを使用し、器具本体1と補助器具12との間に身体を挟んで器具本体1と補助器具12とを同時に上下動させれば背筋と腹筋との同時強化が可能であり、しかも、補助器具12の大きさや重さが手ごろであるから取扱いやすいものである。
本発明に健康器具を日常使用することで筋肉を強化して健康増進に役立ち、肥満を解消し、メタボリック・シンドロームの解消に役立つものである。
本発明において使用する器具本体1の全長は約40〜45cm、直径は約17cm、芯材2の外径を7cm、指圧部材3の厚さを5cmの大きさとして出願人自身が約三ヶ月間、一日に5分実験した結果、体重が約4キロ軽くなり、また胴回りが約5cm細くなって引き締まり、身体が動きやすく、便通がよくなった。
以下、図面に従って本発明の最良の実施形態を説明する。
図1、図2は本発明健康器具に使用する器具本体1を示し、金属、プラスチックのような硬質性を有する材質からなる円筒状の芯材2の表面をゴムやウレタンフォーム等の適度の弾力性を有する材質からなる肉厚な指圧部材3で同心状に覆ったものである。
そして、芯材2の両端面から指圧部材3の全表面を合成繊維や合成皮革等の装飾材4により、例えば、接着剤を使用して被覆し、芯材1で形成した中央の貫通する孔5は密閉可能な収容可能として利用でき、全体として肉厚な筒状体である。
大きさとしては全長が約40〜45cm、円筒体全体の直径が約17cm、芯材2の外径が約7cm、芯材2の厚さは約5mm、芯材2の周りに環状に巻いた指圧部材3の厚さは約5cm位が取扱いやすく、持ち運びに便利であるが、この大きさに限定するものではない。
上記の器具本体1はそれ自体を室内において床の上に横長にして置き、図3に示すように、人6が仰向きに寝て器具本体1上に背中を載せる。この状態で器具本体1を転がすように身体を前後に動かせば、器具本体1は身体の下で肩に近い部分から腰の辺りまでの背中全面を回転しつつ移動して指圧部材3の弾性作用が背中を刺激することになる。
この運動を数分から数十分繰り返し行うことで体重が器具本体1上に載って背中側の筋肉を刺激し、鍛えることになる。同時に、前後への運動をすることで全身の運動となり、腹筋を鍛えることになり、腰痛を防止するものである。また、運動によって肥満を防止或いは解消し、痩身に役立つものである。
前記の指圧部材3は、円筒体の半径方向に体重が加わった時の圧縮力に対して反発する弾性力を有しており、かつ、円筒体全体で比較すると肉厚に形成してあるので、体重に軽重の差がある場合でも筋肉を刺激することができ、筋肉強化に役立つものである。
背中は適度の弾性を有する指圧部材3上に載るので痛さを感じることはなく、長時間の指圧作用に耐えることができる。しかも、指圧部材3は弾性を有するので、体重による個人差がある場合でも充分に対応することができる。尚、使用に際しては両ひざを延ばさずに上方へ曲げておくと腰を痛めることがなく、前後に移動しやすいものである。
前記の器具本体1に使用する芯材2は、常態では指圧部材1に加わる体重を支えるものであるが、芯材2の孔5は他の物を収容する空間として使用できる。例えば、健康器具を使用して汗をかいた場合にはタオルが必要であるが、タオルをこの孔内に入れておけば必要に応じて取り出して使用でき便利である。
しかし、単に入れておくだけでは、器具本体1が回転を続ける時にタオルが孔5から飛び出し汚れる恐れがある。そのため、図4に示すように、孔5内に嵌め込むことのできる差込部7を有するプラスチックのような板状のキャップ8を用意し、孔5内にタオル(図示せず)を収容し、孔5の両側面にキャップ8の差込部7を嵌め込み、孔5を密閉すればよい。
孔5内にタオルその他運動に際して使用する品物を収容し、孔5をキャップ8で密閉しても器具本体1自体は単独で初期の目的に使用することが可能であり、キャップ8自体は板状であるからその存在が邪魔になるものではない。尚、キャップ8は一例を示すものであり、孔5を塞いで品物の飛び出しを防止できれば他の形状や構造のキャップでもよい。
図5は、上記に説明した器具本体1に第1の補助器具9を設けたものである。この補助器具9は、適度の伸縮性を有するゴムのような材質からなる丈夫な紐10の両端に、柔軟性を有する環状或いは三角状の取っ手11を一体に設けたものである。
紐10は、一方の取っ手11を前記する芯材2の中央の孔5に片側から挿入して反対側に引き出し、両方の取っ手11を器具本体1の両側に引き出しておく。このようにして器具本体1と補助器具9を一体化させた後、前記実施形態と同じく床上に定置した器具本体1上に人6の背中を載せ、図6に示すように、紐10両端の取っ手11を両方の手で持って上方に持ち上げるか、紐10を両横へ水平に延ばした状態とする。
この状態で身体を前後方向に動かして器具本体1を回転させれば、紐10があることで器具本体1と背中とが位置ずれを起こすことがなく、安定した状態で背中全体を刺激し、背筋を強化することができる。紐10は伸縮性を有するので、手の長さが異なるような場合の身体の大きさに対応することができる。
図7は、器具本体1に第1の補助器具9を設けた健康器具の他の使用例を示すものである。人6が身体を仰向けに寝た状態で器具本体1を腹の上に載せ、身体の両側へ水平に延ばした紐10の両側の取っ手11を持って器具本体1を身体にそって前後に回転移動させれば指圧部材3の弾性力が腹の筋肉を刺激し、腹筋の強化に役立たせることができる。この時、器具本体1を腹に圧迫させるように紐10で下方向への力を加えればよい。
図8は、器具本体1に第1の補助器具9を設けた健康器具の更に他の使用例を示すものである。まず、お尻を床に置き、両足のひざを上に曲げた状態で足裏を器具本体1の側面にかけて紐10の両取っ手11を持ち、例えば、仰向けの状態から上半身を起立させる。
このように実線の仰向けに寝ている状態と鎖線の垂直に起立するという上半身の屈伸運動を数分から数十分繰り返し行うことで、腹筋や背筋を同時に鍛えることができ、腰痛を予防し、肥満の防止或いは改善に役立つものである。
紐10は丈夫であり、かつ、適度の伸縮性を有するので、仰向けの状態から上半身を起こす時には紐10は縮み、逆に起立している状態から仰向けになる時には紐10は伸びるので、紐10は屈伸運動に際し補助的作用をすることになり、無理なく運動を行うことができる。また、補助器具9は取り外すことで第1実施形態に示すように器具本体1だけを使用することができる。
尚、タオルに代え或いはタオルとともに孔5内に補助器具9を全て収容し、図4と同じく孔5の両側面にキャップ8の差込部7を嵌め込み密閉することで器具本体1自体を初期の目的に使用することが可能である。孔5内に入れることで補助器具9の整理ができ、補助器具9を再度使用する時に便利である。
図9は、上記に説明した器具本体1を使用した本発明健康器具の実施形態を示し、前記と同じ部分は同じ符号を使用している。この実施形態においては、前記する器具本体1に第2の補助器具12を設けたことに特徴を有している。
この実施形態において使用する補助器具12は、図10に示すように、適度の伸縮性を有するゴムのような材質からなる丈夫な紐13に多数の球状の指圧具14を遊嵌して取り付け、紐13の両端は連結部材15を使用して着脱可能としたものである。尚、指圧具14は、丸い球であってもよく、或いは図示のように紐13にそった横長な形状でもよく、硬質のプラスチックや木からなっている。
連結部材15としては公知のものを使用することができる。即ち、図11に示すように、一方の連結具16は、後端を外方向に拡開する弾性作用を有する2本の爪17を有し、他方の連結具18は、2本の爪17を挟み込んで掴むことのできる2本の握持部19を有している。
従って、連結具16を連結具18内に挿し込めば爪17は握持部19内に入り、両側から掴まれて抜けることはない。両連結具16、18を開放する時には両側の握持部19を内側に押すだけで爪17を掴む力が外れ、連結具16を連結具18から抜き取ることができる。この連結部材15は一例を示すものであり、紐13の両端を着脱可能に連結するものであれば他の構造の連結部材でもよい。
使用に際しては連結部材15を外し、一方の連結具、例えば、連結具16を前記芯材2の孔5の片側に挿し入れて孔5の反対側から引き出し、両連結具16、18を前記のように連結し、紐13を環状に一本化する。そして、連結部材15を中心にした紐13の部分を芯材2の孔5内に収容した状態とし、多数の指圧具14は器具本体1の片側の外側面に位置させる。
この状態で器具本体1を床の上に置き、図12に示すように、器具本体1と補助器具12との間に身体を入れ、背中は器具本体1の上に載せ、補助器具12は腹の上に載せる。 前記と同じようにして身体を前後方向に動かして器具本体1を回転させれば、同時に多数の指圧具14が腹の上を転がるようにして器具本体1と同じ方向に動くことになる。従って、背筋と同時に腹筋を鍛えることになる。
紐13は伸縮性を有しており、常態では器具本体1と補助器具12との間隔は狭くなっている。上記のようにして器具本体1と補助器具12との間に身体を入れた時、身体は器具本体1と補助器具12との間に圧迫されたようになり、筋肉に対する刺激力は強いものである。特に、補助器具12で身体は締付けられた状態となるので背中と器具本体1との位置ずれを生ずることはない。
特に、太っている人6のお腹は丸く出っ張っている場合が多いが、紐13がお腹の出っ張りにそって多数の指圧具14を押し付けることになり、更に、各指圧具14は点圧接するので、指圧効果は大きく、腹筋の刺激は大きいものである。
図13は、図9に示す器具本体1とこれに取り付けた補助器具12との他の使用例を示すものである。お尻を床或いは椅子の上に載せて上半身を起立させるか、全身を立ち上げて器具本体1と補助器具12との間に身体、特に、背中と腹を入れ、上下に動かす。
器具本体1と指圧具14とが同時に上下しつつ回転し、背筋と腹筋とを刺激することになる。この場合、身体の両横で紐13か一部の転圧具14をそれぞれ手で持って上下動させるが、紐13の両側に前記すると同じような環状の取っ手(図示せず)を取り付け、この取っ手を持って上下動させてもよい。
紐13は伸縮性を有するので、身体を器具本体1と補助器具12との間に入れた時、器具本体1は背中に密着し、多数の指圧具14は腹部に密着するので上下動させた時、背筋及び腹筋は同時に刺激され、鍛えられることになる。しかも、腕とともに肩を上下動させるので上半身の運動にもなる。
各指圧具14は回転可能であるから、身体にそって移動させた時に回転するので、肌を擦って痛めることはない。更に、器具本体1と補助器具12とを上下させる時、腕とともの肩を上下動させるので上半身の運動にもなる。尚、紐13は、前記に示す紐10と同じ材質のものを使用してもよい。
図9の実施形態では、器具本体1と補助器具12とを使用しているが、背中と腹側に同じ器具本体1を使用すると全体が重く、取扱いに不便であるが、器具本体1に比べて軽い補助器具12を使用することで取扱いが容易である利点を有している。尚、器具本体1を腹部にあてがい、多数の指圧具14を背部にあてがって前後を逆にして使用するようにしてもよい
本発明健康器具は、手軽な器具本体1や補助器具、12を使用することで健康維持、健康増進に役立ち、肥満を予防或いは改善して生活習慣病やメタボリック・シンドロームの予防に役立つものである。
本発明健康器具に使用する器具本体の斜視図である。
本発明健康器具に使用する器具本体の中央縦断面図である。
本発明健康器具に使用する器具本体の使用例を示す側面図である。
器具本体の孔にキャップを取り付ける状態の斜視図である。
器具本体に第1の補助器具を設けた健康器具の斜視図である。
図5に示す健康器具の使用例を示す側面図である。
図5に示す健康器具の他の使用例を示す側面図である。
図5に示す健康器具の更に他の使用例を示す側面図である。
器具本体に第2の補助器具を設けた健康器具の斜視図である。
図9に示す健康器具で使用する補助器具の斜視図である。
図9に示す健康器具で使用する紐の連結部材の斜視図である。
図9に示す健康器具の使用例を示す側面図である。
図9に示す健康器具の他の使用例を示す側面図である。
1 器具本体
2 芯材
3 指圧部材
4 装飾材
5 孔
6 人
7 差込部
8 キャップ
9 補助器具
10 紐
11 取っ手
12 補助器具
13 紐
14 球状の指圧具
15 連結部材
16 連結具
17 爪
18 連結具
19 握持部