JP2010022191A - モールド電動機 - Google Patents

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【課題】電気機器に搭載される熱硬化性樹脂で一体的にモールド成形した電動機において、低圧射出成形してもウェルド部などの機械的強度を高くするとともに、電子部品から発生する熱の放熱効果を高めることを目的とする。
【解決手段】成形機ノズル38から熱硬化性樹脂32の射出が終了し、ゲートシールするタイミングで、成形機の押し出し機構(図示せず)を利用して成形金型の上型に配置された押し出しピン39を押し出すことによって、穴部27を形成する部分に存在する熱硬化性樹脂32を穴部27の周りに圧縮しながら押し出すようにして穴部27を開口して形成することによって、穴部27近傍のミクロボイドを減少させるとともに、密度を高くできることとなり、機械的強度を高くできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に電気機器に搭載される熱硬化性樹脂で一体的にモールド成形した電動機に関する。
従来、この種の電動機は、ウェルドラインの発生を防止したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電動機について図3および図4を参照しながら説明する。
図に示すように、成形型101の下型102に第1の凸部102aを設け、第1の凸部102aの上端部に第2の凸部102bを設け、第2の凸部102bと上型103の内面との間に空隙107を形成する。そして、モールドモータを製造するにあたっては、第1の凸部102aに固定子鉄心104aにコイル104bを装着してなる固定子104の内周面を嵌合するとともに、第2の凸部102bに軸受け支持部材106の内周面を嵌合し、この状態でキャビティ101a内に樹脂をゲート101bより注入して樹脂層108を形成し、その後、樹脂層108に回転子105の回転軸105bが挿通される挿通穴109を機械加工により形成した電動機の構成としている。
また、この種の電動機にはフレームの上側部をテーパ状にし、気泡が滞らないよう形成しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
以下、その電動機について図5を参照しながら説明する。
図に示すように、固定子鉄心111に絶縁体112を被覆して巻線113を巻装し、この巻線113に電気的に接続された電子部品114を実装する回路基板115を固定子116に所定間隔を有して配設し、固定子116および回路基板115をエポキシ樹脂等の電気絶縁性を有する熱硬化性樹脂から成るモールド樹脂117により一体的にモールドしてフレームを形成し、このフレームの上面側にはテーパ状部118を形成した電動機の構成としている。
特開平5−260708号公報 特開平2−250649号公報
このような従来の電動機によれば、機器への取り付け用の穴を開口する電動機においては、穴の周りにはウェルドが発生するうえ、低圧射出成形により生じるミクロボイドの影響によって、穴部の機械的強度が低下することから、モールド樹脂の肉厚を厚くするなどの対策が必要となるため、モールド成形における熱硬化性樹脂の硬化時間が長くなるほか、小型化できないという課題があり、機器への取り付け用穴部における機械的強度の低下を防止するとともに、モールド樹脂の成形に要する時間が短縮でき、小型化を実現できるモールド電動機とすることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、機器への取り付け用の穴を開口するモールド電動機において、穴部の密度を高くすることによって、機械的強度を高くでき、モールド樹脂の成形に要する時間が短縮でき、小型化を実現できる高品質のモールド電動機を提供することを目的としている。
本発明のモールド電動機は上記目的を達成するために、取り付け用の穴を開口する電動機であって、固定子鉄心に絶縁体を介して駆動コイルを巻装し、電気絶縁性を有する熱硬化性樹脂で射出成形により一体的にモールド成形固化した固定子と、前記固定子鉄心に対向して回転可能に保持された回転子とを備え、前記穴は前記熱硬化性樹脂が硬化する前に開口したことを特徴とするモールド電動機の構成としたものである。
この手段により熱硬化性樹脂にて形成する固定子の穴部において、穴部を形成する部分に存在する樹脂分が硬化前に穴部の周りに押し出されることによって、穴部近傍のミクロボイドを減少させるとともに、密度を高くできることとなり、機械的強度を高くでき、また、熱硬化性樹脂の肉厚を厚くする必要がないので、モールド成形に要する時間が短縮でき、小型化を実現できる高品質のモールド電動機が得られる。
本発明によれば、穴部近傍の機械的強度が高く、モールド成形に要する時間が短縮でき、小型化を実現でき、高品質化できるという効果のあるモールド電動機を提供できる。
本発明の第1の実施の形態におけるモールド電動機を示す断面図 同モールド電動機のモールド成形時の状態を示す断面図 従来の電動機の製造方法に用いる成形金型を示す断面図 同電動機を示す断面図 従来の他の電動機を示す断面図
本発明は、取り付け用の穴を開口する電動機であって、固定子鉄心に絶縁体を介して駆動コイルを巻装し、電気絶縁性を有する熱硬化性樹脂で射出成形により一体的にモールド成形固化した固定子と、前記固定子鉄心に対向して回転可能に保持された回転子とを備え、前記穴は前記熱硬化性樹脂が硬化する前に開口したことを特徴とするモールド電動機の構成としたものであり、熱硬化性樹脂にて形成する固定子の穴部において、穴部を形成する部分に存在する樹脂分が硬化前に穴部の周りに押し出されることによって、穴部近傍のミクロボイドを減少させるとともに、密度を高くするという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、21はモールド電動機で、複数のスロットを有する珪素鋼板などの薄板鋼板を積層した固定子鉄心30に絶縁材にて形成されたインシュレータ26を介して駆動コイル22を巻装している。31はブラケットで軸受け36を保持している。23はプラスチックマグネットを射出成形時に極配向させてシャフト29と一体成形して形成した磁石回転子であり、固定子鉄心30内周側に回転自在に配置されている。24は磁石回転子23の磁極位置を検知するホール素子で、35はホール素子24の出力信号に基づいて駆動コイル22への通電を制御するスイッチング素子を内蔵する駆動ICである。34はホール素子24、駆動IC35、その他電子部品を実装したプリント基板で、モールド電動機21に内蔵されている。固定子鉄心30、インシュレータ26、駆動コイル22、プリント基板34は不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂32にて一体的にモールド成形されて外被32aを形成して、固定子25を構成しており、37は外被32aをモールド成形する際に成形機ノズル38から熱硬化性樹脂32を射出注入するゲートで、27は機器に取り付けるために開口された穴であり、成形機ノズル38から熱硬化性樹脂32の射出が終了し、ゲートシールするタイミングで、成形機の押し出し機構(図示せず)を利用して成形金型の上型に配置された押し出しピン39を押し出すことによって、穴部27を形成する部分に存在する熱硬化性樹脂32を穴部27の周りに圧縮しながら押し出すようにして穴部27を開口して形成する。また、発熱部品であるスイッチング素子を内蔵する駆動IC35の近傍には凸部33を形成し、穴部27の開口と同様にして、この凸部33は押し出しピン28によって押し潰した構成である。
このような本発明のモールド電動機21によれば、穴部27を形成する部分に存在する熱硬化性樹脂32を樹脂の硬化前に穴部27の周りに押し出すことによって、穴部27を形成する構成とすることにより、穴部27近傍のミクロボイドを減少させるとともに、樹脂密度を高くできるので、低圧射出成形するとともに、熱硬化性樹脂32の肉厚を厚くしなくても、機械的強度が高く、クラック等の発生がなく、高品質のモールド電動機が実現できる。また、熱硬化性樹脂32の肉厚を薄くできることから、モールド成形に要する時間が短縮できるので、生産性が高く、小型化を実現したモールド電動機が得られる。
また、発熱するスイッチング素子を内蔵する駆動IC35の近傍に凸部33を設け、この凸部33を形成する樹脂分が硬化前に潰されることによって、発熱する電子部品(駆動IC35)近傍の熱硬化性樹脂のミクロボイドを減少させるとともに、樹脂密度を高くできるので、低圧射出成形しても熱硬化性樹脂本来の熱伝導率を維持して、電子部品から発生する熱を十分に放熱させて、高効率化、高出力化したモールド電動機が実現できる。
なお、実施の形態1では固定子の内周側に配置された回転子が回転する内転型のモールド電動機としたが、固定子の外周側に配置された回転子が回転する外転型のモールド電動機としても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、実施の形態1では駆動回路を内蔵するモールド電動機の構成としたが、駆動回路を内蔵しないセンサレス型のモールド電動機としても良く、ウェルド部の機械的強度を高くするという作用効果に差異を生じない。
また、実施の形態1では回転子に永久磁石を配した直流電動機の構成としたが、永久磁石を使用しない誘導電動機や、リラクタンスモータとしても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、実施の形態1では凸部33を潰した後に、図に示すように、若干、凹となるように形成したが、凸となるように形成しても、平坦になるように形成しても良く、十分な樹脂密度になるよう凸部を設けて潰すことにより、その作用効果に差異を生じない。
また、開口する穴部の高さと潰す前の凸部の高さは、同じにすることが成形金型の構造を簡単にできるので、同じにすることが望ましく、潰す樹脂量を変えたい場合には、径を変更するなど、断面積を変更して対応することで可能となる。
以上のように、取り付け用の穴を開口する電動機において、穴部を形成する部分に存在する樹脂分が硬化前に穴部の周りに押し出すことによって、穴部を形成する構成により、穴部近傍のミクロボイドを減少させるとともに、密度を高くできることとなり、機械的強度を高くでき、また、熱硬化性樹脂の肉厚を厚くする必要がないので、モールド成形に要する時間が短縮でき、小型化を実現できる高品質のモールド電動機が得られることから、換気装置など24時間連続運転する機器への搭載や、ファンヒータなど高温下での使用や、冷凍・冷蔵機器など低温下での使用や、エアコンなど高耐久性を必要とする機器への搭載が有用である。
21 モールド電動機
22 駆動コイル
23 磁石回転子
24 ホール素子
25 固定子
26 インシュレータ
27 穴部
28 押し出しピン
29 シャフト
30 固定子鉄心
31 ブラケット
32 熱硬化性樹脂
32a 外被
33 凸部
34 プリント基板
35 駆動IC
36 軸受け
37 ゲート
38 成形機ノズル
39 押し出しピン

Claims (1)

  1. 取り付け用の穴を開口する電動機であって、複数のスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心に絶縁体を介して駆動コイルを巻装し、電気絶縁性を有する熱硬化性樹脂で射出成形により一体的にモールド成形固化した固定子と、前記固定子鉄心に対向して回転可能に保持された回転子とを備え、前記穴は前記熱硬化性樹脂が硬化する前に開口したことを特徴とするモールド電動機。
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