JP2010021942A - 無線基地局装置及び無線ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】トラヒックが高くなってきたときに、システムが輻輳状態になることを防止すること。
【解決手段】トラヒックの集中を検出するトラヒック検出部11と、トラヒック検出部11が所定量を超えるトラヒックを検出したときに、ランダムアクセスチャネル信号の破棄又は無線リンク設定不可応答を行って輻輳状態の発生を防止する輻輳防止制御部12と、を具備することを特徴とする。トラヒック検出部11は、単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号の数、単位時間当たりのRNC20からの呼設定要求数、単位時間当たりのRNC20及び/又は移動機30からの制御信号数、並びに、BTS10のCPU使用率が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)の無線基地局装置及び無線ネットワークシステムに関する。
W−CDMAシステムにおいては、移動体端末装置(Mobile Station:MS)がネットワークへの登録を要求するためには、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel:RACH)が使用される。この場合、移動端末装置がRACHを用いて信号を送信し、無線基地局装置(Base Transceiver Station:BTS)でその信号を受信すると、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Control Equipment:RNC)に接続設定要求が送られる。そして、RNCがBTSに無線リンク設定要求を送り、BTSがRNCに無線リンク設定応答を送ると、RNCからBTSを介してフォワードアクセスチャネル(Forward Access Channel:FACH)で接続設定の信号がMSに送られる。
特開2007−214763号公報
しかしながら、このようなシステムにおいて、トラヒックが高くなる状態では、例えば、地下鉄の出口のように圏外から圏内に遷移するMSが多数存在する状態や、お正月などで非常に大量の通信が行われる状態では、BTSの処理能力を超えた呼設定がされることが想定され、システムが輻輳状態になる可能性がある。一度システムが輻輳状態になってしまうと、正常状態に戻らずに正常なサービスを継続できないことがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、トラヒックが高くなってきたときに、システムが輻輳状態になることを防止することができる無線基地局装置及び無線ネットワークシステムを提供することを目的とする。
本発明の無線基地局装置は、トラヒックの集中を検出するトラヒック検出手段と、前記トラヒック検出手段が所定量を超えるトラヒックを検出したときに、ランダムアクセスチャネル信号の破棄又は無線リンク設定不可応答を行って輻輳状態の発生を防止する輻輳防止手段と、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、所定量を超えるトラヒックが検出されると、ランダムアクセスチャネル信号の破棄又は無線リンク設定不可応答を行って輻輳状態の発生を防止できるので、トラヒックが高くなってきたときに、システムが輻輳状態になることを防止することが可能となる。
本発明の無線基地局装置において、例えば、前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号の数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。この場合には、移動体端末装置から送出されるランダムアクセスチャネル信号に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止できることから、無線基地局装置と無線ネットワーク制御装置との間のトラヒックの上昇を抑えつつ、効果的にシステムが輻輳状態になることを防止することが可能となる。
また、本発明の無線基地局装置において、前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりの無線ネットワーク制御装置からの呼設定要求数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。この場合には、無線ネットワーク制御装置からの呼設定要求に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止できることから、無線ネットワーク制御装置との呼設定処理の中で確実にシステムが輻輳状態になることを防止することが可能となる。
なお、本発明の無線基地局装置において、前記トラヒック検出手段は、通信エリアを分割したセクタ毎に前記ランダムアムセスチャネル信号の数又は前記呼設定要求数の計数を行うようにしても良い。この場合には、セクタ毎にランダムアムセスチャネル信号の数又は呼設定要求数の計数が行われるので、セクタ毎にトラヒックを判定でき、その判定結果に応じてセクタ毎に輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
さらに、本発明の無線基地局装置において、前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりの無線ネットワーク制御装置及び/又は移動体端末装置からの制御信号数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。この場合には、無線ネットワーク制御装置及び/又は移動体端末装置からの制御信号に基づいてトラヒックを判定できることから、制御信号に対してデコード処理を行った後にトラヒックを判定する場合に比べて迅速にトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
さらに、本発明の無線基地局装置において、前記トラヒック検出手段は、CPU使用率が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。この場合には、CPU使用率に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止できることから、CPUが動作不能になる事態を確実に回避しながら輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
なお、本発明の無線基地局装置において、前記ランダムアクセスチャネル信号の破棄におけるランダムアクセスチャネル信号は、ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分であることが好ましい。ランダムアクセスチャネル信号のプリアンブル部分を破棄する場合においては、移動体端末装置からランダムアクセスチャネル信号が再送される事態が想定されるが、このようにランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分を破棄することにより、移動体端末装置からのランダムアクセスチャネル信号の再送を確実に防止することが可能となる。
特に、本発明の無線基地局装置において、前記ランダムアクセスチャネル信号の破棄におけるランダムアクセスチャネル信号は、ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分の共通制御チャネル信号であることが好ましい。ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分における個別制御チャネル信号(Dedicated Control Channel:DCCH)を破棄する場合においては、DCCHにおけるユーザデータを消去する怖れがあるが、このようにメッセージ部分におけるCCCHを破棄することにより、ユーザデータを消去することなく移動体端末装置からのランダムアクセスチャネル信号の再送を防止することが可能となる。
また、本発明の無線基地局装置が負荷分散する構成を持つ場合においては、前記負荷分散状況に応じて前記所定の閾値を変えることが好ましい。この場合には、負荷分散状況に応じて所定の閾値を動的に変えることができるので、無線基地局装置における処理能力を反映した適切なタイミングで輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
本発明の無線ネットワークシステムは、無線基地局装置と、前記無線基地局装置に対してランダムアクセスチャネル信号を送信する移動体端末装置と、前記無線基地局装置が前記ランダムアクセスチャネル信号を受信したときに送信する接続設定要求に対して無線リンク設定要求を前記無線基地局装置に送信する無線ネットワーク制御装置と、を具備する無線ネットワークシステムであって、前記無線基地局装置は、トラヒックの集中を検出するトラヒック検出手段と、前記トラヒック検出手段が所定量を超えるトラヒックを検出したときに、前記移動体端末装置からのランダムアクセスチャネル信号の破棄又は前記無線ネットワーク制御装置からの無線リンク設定不可応答を行って輻輳状態の発生を防止する輻輳防止手段と、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、無線基地局装置において、所定量を超えるトラヒックが検出されると、ランダムアクセスチャネル信号の破棄又は無線リンク設定不可応答を行って輻輳状態の発生を防止できるので、トラヒックが高くなってきたときに、システムが輻輳状態になることを防止することが可能となる。
本発明の無線ネットワークシステムにおいて、例えば、前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号の数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。この場合には、移動体端末装置から送出されるランダムアクセスチャネル信号に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止できることから、無線基地局装置と無線ネットワーク制御装置との間のトラヒックの上昇を抑えることができるので、最も効果的にシステムが輻輳状態になることを防止することが可能となる。
また、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりの無線ネットワーク制御装置からの呼設定要求数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。この場合には、無線ネットワーク制御装置からの呼設定要求に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止できることから、無線ネットワーク制御装置との呼設定処理の中で確実にシステムが輻輳状態になることを防止することが可能となる。
なお、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記トラヒック検出手段は、通信エリアを分割したセクタ毎に前記ランダムアムセスチャネル信号の数又は前記呼設定要求数の計数を行うようにしても良い。この場合には、セクタ毎にランダムアクセスチャネル信号の数又は呼設定要求数の計数が行われるので、セクタ毎にトラヒックを判定でき、その判定結果に応じてセクタ毎に輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
さらに、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりの無線ネットワーク制御装置及び/又は移動体端末装置からの制御信号数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。この場合には、無線ネットワーク制御装置及び/又は移動体端末装置からの制御信号に基づいてトラヒックを判定できることから、制御信号に対してデコード処理を行った後にトラヒックを判定する場合に比べて迅速にトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
さらに、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記トラヒック検出手段は、CPU使用率が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する。この場合には、CPU使用率に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止できることから、CPUが動作不能になる事態を確実に回避しながら輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
なお、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記ランダムアクセスチャネル信号の破棄におけるランダムアクセスチャネル信号は、ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分であることが好ましい。ランダムアクセスチャネル信号のプリアンブル部分を破棄する場合においては、移動体端末装置からランダムアクセスチャネル信号が再送される事態が想定されるが、このようにランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分を破棄することにより、移動体端末装置からのランダムアクセスチャネル信号の再送を確実に防止することが可能となる。
特に、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記ランダムアクセスチャネル信号の破棄におけるランダムアクセスチャネル信号は、ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分の共通制御チャネル信号であることが好ましい。ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分における個別制御チャネル信号(Dedicated Control Channel:DCCH)を破棄する場合においては、DCCHにおけるユーザデータを消去する怖れがあるが、このようにメッセージ部分におけるCCCHを破棄することにより、ユーザデータを消去することなく移動体端末装置からのランダムアクセスチャネル信号の再送を防止することが可能となる。
また、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、前記無線基地局装置が負荷分散する構成を持つ場合において、前記負荷分散状況に応じて前記所定の閾値を変えることが好ましい。この場合には、負荷分散状況に応じて所定の閾値を動的に変えることができるので、無線基地局装置における処理能力を反映した適切なタイミングで輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
本発明によれば、所定量を超えるトラヒックが検出されると、ランダムアクセスチャネル信号の破棄又は無線リンク設定不可応答を行って輻輳状態の発生を防止できるので、トラヒックが高くなってきたときに、システムが輻輳状態になることを防止することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線ネットワークシステム100のネットワーク構成図である。図1に示すように、無線ネットワークシステム100は、無線基地局装置(Base Transceiver Station:BTS)10と、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Control Equipment:RNC)20と、移動体端末装置(以下、「移動機」という)30とから構成される。無線ネットワークシステム100においては、BTS10がネットワークにおける輻輳状態の発生を防止する機能(輻輳防止機能)を有する点で通常の無線ネットワークシステムと相違する。BTS10が輻輳防止機能を有する点を除き、無線ネットワークシステム100を構成するBTS10、RNC20及び移動機30は、通常の機能を有するため、その詳細な説明は省略する。
BTS10は、輻輳防止機能を実現する構成として、トラヒック検出部11及び輻輳防止制御部12を備えている。トラヒック検出部11は、トラヒック検出手段として機能するものであり、トラヒックの集中を検出する。トラヒックの検出には、単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号の数、単位時間当たりのRNC20からの呼設定要求数、単位時間当たりのRNC20及び/又は移動機30からの制御信号数、BTS10が有するCPU使用率のいずれかをパラメータとして用いる。トラヒック検出部11は、これらのパラメータにより所定量を超えるトラヒックを検出すると、その旨を輻輳防止制御部12に通知する。輻輳防止制御部12は、輻輳防止手段として機能するものであり、トラヒック検出部11から所定量を超えるトラヒックを検出した旨の通知を受けると、輻輳状態の発生を防止する。輻輳状態の発生の防止には、移動機30からのランダムアクセスチャネル信号の破棄、或いは、RNC20からの無線リンク設定要求に対する不可応答(NG応答)のいずれかを用いる。
ここで、移動機がネットワークへの登録を行う場合における無線ネットワークシステム100のシーケンスを説明すると共に、当該シーケンスにおけるBTS10(輻輳防止制御部12)による輻輳防止制御について説明する。図2は、本実施の形態に係る無線ネットワークシステム100において、移動機がネットワークへの登録を行う場合のシーケンス図である。図3は、本実施の形態に係るBTSによる輻輳防止制御の概要について説明するための図である。
図2に示すように、移動機30がネットワークへの登録を要求するためには、移動機30から、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel:RACH)を用いてRRC(Radio Resource Control)接続設定要求がBTS10を介してRNC20に送出される(ST1)。RRC接続設定要求を受信すると、RNC20からBTS10に対して、制御信号であるNBAP(Node B Application Part)により無線リンク設定要求が送出される(ST2)。この無線リンク設定要求に対してBTS10からRNC20に対してNBAPにより無線リンク設定応答が送出されると(ST3)、RNC20からBTS10を介してフォワードアクセスチャネル(Forward Access Channel:FACH)を用いてRRC接続設定が移動機30に送出される(ST4)。そして、移動機30から個別チャネル(Dedicated Channel:DCH)を用いてRRC接続設定完了がRNC20に対して送出される(ST5)。
この場合において、トラヒック検出部11は、移動機30からのランダムアクセスチャネル信号であるRRC(Radio Resource Control)接続設定要求の数、RNC20からの呼設定要求である無線リンク設定要求の数、RNC20からのNBAPを含む制御信号及び/又は移動機30からのランダムアクセスチャネル信号を含む制御信号の数、BTS10が有するCPU使用率に基づいて、トラヒックの集中を検出するように構成されている。
このような呼設定処理が多数の移動機30とRNC20との間で実行される場合において、トラヒック検出部11により所定量を超えるトラヒックが検出されると、輻輳防止制御部12は、図3に示すように、移動機30からのランダムアクセスチャネル信号(RACHを用いたRRC接続設定要求)を破棄するか、RNC20からの制御信号(NBAP)による無線リンク設定要求に対して不可応答(NG応答)を送出する。これにより、トラヒックが高くなるのを防止することで、輻輳状態の発生を防止する。なお、ランダムアクセスチャネル信号の破棄、無線リンク設定要求に対する不可応答(NG応答)は、その一方を選択しても良いし、両方を選択しても良い。
(実施の形態1)
図4は、本発明の実施の形態1に係るBTS10の構成を示すブロック図である。なお、図4に示すBTS10の構成は本発明を説明するために簡略したものであり、BTS10は、通常のBTSが有する機能を備えているものとする。図4に示すように、BTS10は、制御機能部41、ベースバンド信号処理部42、拡散/逆拡散機能部43及びATM/IP終端部44を備えている。拡散/逆拡散機能部43は、送信信号の拡散変調処理、並びに、受信信号の逆拡散処理を行う。ATM/IP終端部44は、ATM(Asynchronous Transfer Mode)網及びIP(Internet Protocol)網の終端機能を有する部分である。
制御機能部41は、呼制御部411、制御信号受信部412、制御信号デコード部413、制御信号エンコード部414、制御信号送信部415及び呼制御監視機能部416を有している。呼制御部411は、RNC20及び移動機30との呼制御信号の送受信を行い、無線回線管理、無線回線の設定開放などの制御を行う。制御信号受信部412は、RNC20及び移動機30からの制御信号を受信し、制御信号デコード部413は、この制御信号をデコードし、呼制御部411に出力する。制御信号エンコード部414は、呼制御部411から受け取ったRNC20及び移動機30に対する制御信号をエンコードし、制御信号送信部415は、エンコードされた制御信号を送出する。呼制御監視機能部416は、呼制御に伴うCPUの使用率を監視する。
この場合において、制御信号受信部412は、RNC20及び移動機30から受信した制御信号数が所定の閾値を超えたか否かを判定し、閾値を超えた場合にはその旨を呼制御部411に通知する機能を有する。また、制御信号デコード部413は、RNC20からの呼設定要求数が所定の閾値を超えたか否かを判定し、閾値を超えた場合にはその旨を呼制御部411に通知する機能を有する。さらに、呼制御監視機能部416は、CPUの使用率が所定の閾値を超えたか否かを判定し、閾値を超えた場合にはその旨を呼制御部411に通知する機能を有する。すなわち、制御信号受信部412、制御信号デコード部413及び呼制御監視機能部416は、それぞれトラヒック検出部11として機能する。
また、呼制御部411は、制御信号受信部412、制御信号デコード部413及び呼制御監視機能部416から各パラメータが所定の閾値を超えた旨の通知を受けると、RNC20からの無線リンク設定要求に対する不可応答(NG応答)を送出する機能を有する。すなわち、呼制御部411は、輻輳防止制御部12として機能する。
なお、ここでは、制御信号受信部412、制御信号デコード部413及び呼制御監視機能部416が、トラヒック検出部11として機能し、輻輳状態の発生を防止する閾値を判定する機能を有する場合について説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、制御信号受信部412、制御信号デコード部413及び呼制御監視機能部416がそれぞれのパラメータを呼制御部411に通知し、呼制御部411で各パラメータが所定の閾値を超えたか否かを判定するようにしても良い。この場合、呼制御部411は、トラヒック検出部11として機能する。
ベースバンド信号処理部42は、送信信号処理部421及び受信信号処理部422を有している。送信信号処理部421は、送信信号の誤り訂正符号化、フレーム化及びデータ変調などの信号処理を行う。受信信号処理部422は、受信信号のチップ同期、誤り訂正復号、データの多重分離、セクタ間ダイバーシチハンドオーバ時の最大比合成などの信号処理を行う。
この場合において、受信信号処理部422は、単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号数が所定の閾値を超えたか否か判定する機能を有する。さらに、受信信号処理部422は、単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号数が所定の閾値を超えたと判定した場合に移動機30からのランダムアクセスチャネル信号を破棄する機能を有する。すなわち、受信信号処理部422(ベースバンド信号処理部42)は、トラヒック検出部11及び輻輳防止制御部12として機能する。
なお、ここでは、トラヒック検出部11としての呼制御監視機能部416等においてパラメータが所定の閾値を超えたと判定した場合に、輻輳防止制御部12としての呼制御部411がRNC20からの無線リンク設定要求に対する不可応答(NG応答)を送出する場合について説明している。また、トラヒック検出部11としてのベースバンド信号処理部42が単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号数が所定の閾値を超えたと判定した場合に、輻輳防止制御部12としてのベースバンド信号処理部42が移動機30からのランダムアクセスチャネル信号の破棄する場合について説明している。しかしながら、トラヒック検出部11と輻輳防止制御部12との組合せについては、これに限定されるものではない。例えば、呼制御監視機能部416等においてパラメータが所定の閾値を超えたと判定した場合に移動機30からのランダムアクセスチャネル信号の破棄することや、ベースバンド信号処理部42が単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号数が所定の閾値を超えたと判定した場合にRNC20からの無線リンク設定要求に対する不可応答(NG応答)を送出することも可能である。
ここで、トラヒック検出部11として機能する制御信号受信部412、制御信号デコード部413及びベースバンド信号処理部42、並びに、呼制御監視機能部416におけるパラメータの判定方法について説明する。図5は、本実施の形態に係るBTS10の制御信号受信部412、制御信号デコード部413及びベースバンド信号処理部42における各パラメータの判定方法について説明するための図である。図6は、本実施の形態に係るBTS10の呼制御監視機能部416における各パラメータの判定方法について説明するための図である。なお、図5においては、ベースバンド信号処理部42におけるランダムアクセスチャネル信号数(RACH信号数)の判定方法について代表して説明する。制御信号受信部412、制御信号デコード部413における制御信号数、呼設定要求数の判定方法についても同様の要領で行われる。また、図5及び図6においては、輻輳状態の発生を防止する閾値を「X」と示している。
ベースバンド信号処理部42においては、図5に示す単位時間(T)当たりのRACH信号の受信数が閾値Xを超えた場合に、移動機30からのRACH信号を破棄する。なお、ベースバンド信号処理部42においては、単位時間が経過する毎に累積されたRACH信号数をリセットし、再びカウントを開始する。図5に示す場合においては、同図に示す矢印Mの間の区間内において、移動機30からのRACH信号が破棄される。なお、図5においては、単位時間Tを等分割した測定周期dT毎にRACH信号の受信数をカウントする場合について示しているが、そのカウントする手法についてはこれに限定されるものではない。また、単位時間(T)の間のRACH信号の受信数が閾値Xを超えた場合に次の単位時間(T)の間の移動機30からのRACH信号を破棄するようにしても良い。
移動機30からのRACH信号を破棄する際、ベースバンド信号処理部42においては、RACH信号のメッセージ部分をその対象とする。RACH信号のプリアンブル部分を破棄する場合においては、移動機30からRACH信号が再送される事態が想定されるが、このようにRACH信号のメッセージ部分を破棄することにより、移動機30からのRACH信号の再送を確実に防止することが可能となる。
さらに、ベースバンド信号処理部42においては、RACH信号のメッセージ部分における共通制御チャネル信号(Common Control Channel:CCCH)を破棄の対象とする。RACH信号のメッセージ部分における個別制御チャネル信号(Dedicated Control Channel:DCCH)を破棄する場合においては、DCCHにおけるユーザデータを消去する怖れがあるが、このようにメッセージ部分におけるCCCHを破棄することにより、ユーザデータを消去することなく移動機30からのRACH信号の再送を防止することが可能となる。
なお、ここでは、BTS10における単位時間(T)当たりのRACH信号の受信数の計数を行い、移動機30からのRACH信号を破棄する場合について説明しているが、移動機30からのRACH信号を破棄する際の契機としてはこれに限定されるものではない。例えば、BTS10が管理する通信エリアを分割したセクタ毎にRACH信号の受信数の計数を行い、その数と予め定めた閾値とを比較して移動機30からのRACH信号を破棄するようにしても良い。この場合には、セクタ毎にRACH信号の計数が行われるので、セクタ毎にトラヒックを判定でき、その判定結果に応じてセクタ毎に輻輳状態の発生を防止することが可能となる。なお、このセクタ毎の計数については、呼設定要求数にも適用することが可能である。
呼制御監視機能部416においては、図6に示すように、呼制御に伴うCPUの使用率が閾値Xを超えた場合に、その旨を呼制御部411に通知する。この通知に応じて、呼制御部411が、RNC20からの無線リンク設定要求に対する不可応答(NG応答)を送出することとなる。図6に示す場合においては、同図に示す矢印Nの間の区間内において、呼制御部411が、RNC20からの無線リンク設定要求に対する不可応答(NG応答)を送出する。なお、図6においては、単位時間S毎にCPUの使用率を判定し、無線リンク設定要求に対するOK応答及びNG応答の切替えを単位時間Sで切り替える場合について示しているが、これを切り替えるタイミングについてはこれに限定されるものではない。
ここで、本実施の形態に係るBTS10において、輻輳状態の発生を防止する際の動作について説明する。図7は、本実施の形態に係るBTS10において、輻輳状態の発生を防止する際の動作について説明するためのフロー図である。ここでは、ベースバンド信号処理部42において、単位時間当たりのRACH信号数が所定の閾値を超えたか否か判定し、この閾値を超えた場合に移動機30からのRACH信号を破棄する場合を例に用いて説明する。また、ここでは、図5に示す態様でRACH信号数を判定する場合について説明するものとする。
図7において、「T」は、図5に示す単位時間を示している。また、「t」は、経過時間を示しており、この経過時間は、上述した測定周期dT毎に加算されていくものとする。さらに、「a」は、単位時間T内に累積されたRACH信号の受信数(以下、「RACH受信数」という)であり、「A」は、測定周期dT当たりのRACH受信数である。図7に示す動作フローは、BTS10の起動時に実行され、その後、反復して実行されるものである。
BTS10が起動されると、図7に示すように、ベースバンド信号処理部42は、まず、経過時間t及び単位時間T内に累積されたRACH受信数aを初期値(0)に設定する(ST71、ST72)。そして、RACH信号の受信可否が設定されるフラグ(以下、「RACH受信可否フラグ」という)に、受信可能である旨を示す「0」を設定する(ST73)。なお、このRACH受信可否フラグは、ベースバンド信号処理部42により管理されるものである。
次に、ベースバンド信号処理部42は、現在の測定周期dT(経過時間t−1〜経過時間t)におけるRACH受信数を、RACH受信数Aに代入する(ST74)。そして、単位時間T内に累積されたRACH受信数aに、RACH受信数Aを追加する(ST75)。その後、RACH受信数Aを追加した後のRACH受信数aが閾値X以下であるかを判定する(ST76)。
RACH受信数aが閾値X以下である場合、ベースバンド信号処理部42は、RACH信号を破棄することなく、その受信を継続する。この場合、ベースバンド信号処理部42は、経過時間tをインクリメントした後(ST77)、経過時間tが単位時間Tより小さいかを判定する(ST78)。なお、経過時間tが単位時間Tより小さい場合には、処理をST74に戻し、再びST74〜ST78の処理を実行する。これにより、RACH受信数aに、測定周期dTで受信したRACH受信数Aが追加されていくこととなる。
一方、ST76において、RACH受信数aが閾値X以下でない場合、すなわち、RACH受信数aが閾値Xを超えた場合には、RACH受信可否フラグに、受信不能である旨を示す「1」を設定する(ST79)。これにより、ベースバンド信号処理部42においては、これ以降に受信したRACH信号を破棄することが可能となる。このようにRACH受信可否フラグを設定した後、経過時間tがインクリメントされ(ST77)、経過時間tが単位時間Tより小さいか判定される(ST78)。
ST78において、経過時間tが単位時間Tを上回った場合、ベースバンド信号処理部42は、処理をST71に戻し、再びST71〜ST79の処理を実行する。このような一連の処理を繰り返し実行することで、単位時間T当たりのRACH受信数aが所定の閾値Xを超えたか否かを判定し、この閾値Xを超えた場合に移動機30からのRACH信号を破棄するものとなっている。
このように本実施の形態に係るBTS10によれば、所定量を超えるトラヒックが検出されると、移動機30からのRACH信号の破棄、又は、RNC20からの無線リンク設定要求に対する不可応答(NG応答)を行って無線ネットワークシステム100における輻輳状態の発生を防止できるので、トラヒックが高くなってきたときに、無線ネットワークシステム100が輻輳状態になることを防止することが可能となる。
特に、本実施の形態に係るBTS10において、単位時間当たりのRACH信号の数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する場合には、移動体端末装置から送出されるランダムアクセスチャネル信号に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止することができる。これにより、BTS10とRNC20との間のトラヒックの上昇を抑えつつ、効果的に無線ネットワークシステム100が輻輳状態になることを防止することが可能となる。
また、本実施の形態に係るBTS10において、単位時間当たりのRNC20からの呼設定要求数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する場合には、RNC20からの呼設定要求に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止することができる。これにより、RNC20との呼設定処理の中で確実に無線ネットワークシステム100が輻輳状態になることを防止することが可能となる。
さらに、本実施の形態に係るBTS10において、単位時間当たりのRNC20及び/又は移動機30からの制御信号数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する場合には、RNC20及び/又は移動機30からの制御信号に基づいてトラヒックを判定できることから、制御信号に対してデコード処理を行った後にトラヒックを判定する場合に比べて迅速にトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
さらに、本実施の形態に係るBTS10において、CPU使用率が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出する場合には、CPU使用率に基づいてトラヒックを判定し、その判定結果に応じて輻輳状態の発生を防止できることから、CPUが動作不能になる事態を確実に回避しながら輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るBTS50は、装置に実装される負荷分散カードにより、呼制御処理を含む処理における負荷を分散可能に構成され、その負荷分散カードの実装状況に応じて、輻輳状態の発生の防止に用いられる閾値(以下、「輻輳防止閾値」という)を動的に変更するものである。図8は、本発明の実施の形態2に係るBTS50の構成を示すブロック図である。図8において、図4と同一の構成については同一の符号を付与し、その説明を省略する。図8に示すように、実施の形態2に係るBTS50は、カード監視制御部51を備える点で実施の形態1に係るBTS10と相違する。
カード監視制御部51は、BTS50における負荷分散カードの実装状況を監視する。具体的には、BTS50に実装されている負荷分散カードの枚数を測定して、その枚数を呼制御部411及びベースバンド信号処理部42(受信信号処理部422)に通知する。この場合、カード監視制御部51は、正常に動作している負荷分散カードの枚数を測定して通知するものとなっている。これにより、実装されている負荷分散カードが多いにも関わらず、BTS50における処理能力が低下している事態を検出できるものとなっている。
本実施の形態に係るBTS50の呼制御部411及びベースバンド信号処理部42(受信信号処理部422)においては、カード監視制御部51からの通知に応じて輻輳防止閾値を変更する機能を有している。すなわち、呼制御部411は、制御信号受信部412、制御信号デコード部413及び呼制御監視機能部416における輻輳防止閾値を変更し、ベースバンド信号処理部42は、自身で管理する輻輳防止閾値を変更する。このように輻輳防止閾値が変更された後は、その輻輳防止閾値により各パラメータが判定されることとなる。なお、上述したように、呼制御部411自体がトラヒック検出部11として機能する場合には、呼制御部411自身で管理する輻輳防止閾値が変更される。
この場合において、呼制御部411及びベースバンド信号処理部42(受信信号処理部422)は、カード監視制御部51からの通知に応じた輻輳防止閾値を輻輳防止閾値テーブルから選択することで輻輳防止閾値を変更する。なお、この輻輳防止閾値テーブルは、呼制御部411及びベースバンド信号処理部42(受信信号処理部422)において管理されるものであり、各種パラメータに応じた輻輳防止閾値が登録されている。
ここで、本実施の形態に係るBTS50に実装される負荷分散カードについて説明する。図9は、本実施の形態に係るBTS50に実装される負荷分散カードの一例について説明するための図である。本実施の形態に係るBTS50においては、図9に示すように、ベースバンド信号処理部42におけるベースバンド信号処理を実行するカード(BBカード)91や、呼制御信号を含むBTS50とRNC20との間の信号処理を実行するカード(HWYカード)92が実装される。ベースバンド信号処理や呼制御処理の処理量は、これらのカードの実装枚数に応じて決まる。
本実施の形態に係るBTS50においては、このように実装されるHWYカード92の実装状況に応じて輻輳防止閾値を変更する一方、変更後の輻輳防止閾値により各パラメータを判定して輻輳状態の発生を防止するものである。ここで、本実施の形態に係るBTS50において、HWYカード92の実装状況に応じて変更される輻輳防止閾値について説明する。図10は、本実施の形態に係るBTS50において、HWYカード92の実装状況に応じて変更される輻輳防止閾値について説明するための図である。なお、ここでは、図5に示すRACH信号数の判定方法を例に用いて説明するものとする。
図10に示すように、ベースバンド信号処理部42においては、BTS50の起動時に設定された輻輳防止閾値X1を用いて、単位時間(T)当たりのRACH信号の受信数がこの輻輳防止閾値X1を超えるかを判定している。そして、RACH信号の受信数が輻輳防止閾値X1を超えた矢印M1区間においては、ベースバンド信号処理部42により移動機30からのRACH信号が破棄されるものとなっている。
このように閾値X1に基づいてRACH信号の破棄を実行している場合において、時点Yにて負荷分散カードの一部が故障し、その実装状況に変化があったものとする。カード監視制御部51にその変化が検出され、その旨の通知を受けると、ベースバンド信号処理部42においては、その旨の通知に含まれる変化した後の負荷分散カードによる処理量に応じて輻輳防止閾値を変更する。この場合、輻輳防止閾値X1よりも低い輻輳防止閾値X2に設定される。
このように輻輳防止閾値X2が設定された場合、ベースバンド信号処理部42においては、単位時間(T)当たりのRACH信号の受信数がこの輻輳防止閾値X2を超えるかを判定している。この場合には、RACH信号の受信数が輻輳防止閾値X2を超えた矢印M2区間において、ベースバンド信号処理部42により移動機30からのRACH信号が破棄されることとなる。このように本実施の形態に係るBTS50においては、負荷分散カードの実装状況に応じて輻輳防止閾値を動的に変化させ、この輻輳防止閾値に応じて輻輳状態の発生を防止する。
ここで、本実施の形態に係るBTS50において、輻輳防止閾値を変更する際の動作について説明する。図11は、本実施の形態に係るBTS50において、輻輳防止閾値を変更する際の動作について説明するためのフロー図である。なお、図11において、「X」は、輻輳防止閾値を示している。図11に示す動作フローは、BTS50の起動時に実行され、その後、反復して実行されるものである。また、図11に示す動作フローは、図5に示す動作フローと並行して実行され、輻輳防止閾値が更新された後は、その輻輳防止閾値に応じて移動局30からのRACH信号が破棄されることとなる。
BTS50が起動されると、図11に示すように、カード監視制御部51は、BTS50に実装されている負荷分散カードのうち、正常に動作している負荷分散カードの枚数を測定する(ST111)。ここでは、負荷分散カードの枚数がベースバンド信号処理部42(受信信号処理部422)に通知される。この通知を受けると、ベースバンド信号処理部42は、正常に動作する負荷分散カードの枚数に応じた輻輳防止閾値を輻輳防止閾値テーブルから取得し、輻輳防止閾値Xに代入する(ST112)。
このように輻輳防止閾値Xを決定した後、カード監視制御部51においては、正常に動作する負荷分散カードの枚数の変化を監視している(ST113)。ここで、負荷分散カードの枚数が変化した場合には、その枚数をベースバンド信号処理部42に通知する。この通知を受けると、ST112において、ベースバンド信号処理部42は、正常に動作する負荷分散カードの枚数に応じた輻輳防止閾値を輻輳防止閾値テーブルから取得し、輻輳防止閾値Xを更新する。このようにしてBTS50においては、輻輳防止閾値が変更される。
このように本実施の形態に係るBTS50によれば、負荷分散カードの実装状況(正常動作状況)に応じて輻輳防止閾値Xを動的に変更する。これにより、負荷分散カードの実装状況に応じて輻輳防止閾値Xを動的に変えることができるので、BTS50における処理能力を反映した適切なタイミングで輻輳状態の発生を防止することが可能となる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、処理部や処理手順については適宜変更して実施することが可能である。その他、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することが可能である。
本発明の実施の形態に係る無線ネットワークシステムのネットワーク構成図である。 上記実施の形態に係る無線ネットワークシステムにおいて、移動機がネットワークへの登録を行う場合のシーケンス図である。 上記実施の形態に係るBTSによる輻輳防止制御の概要について説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るBTSの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るBTSの制御信号受信部、制御信号デコード部及びベースバンド信号処理部における各パラメータの判定方法について説明するための図である。 実施の形態1に係るBTSの呼制御監視機能部における各パラメータの判定方法について説明するための図である。 実施の形態1に係るBTSにおいて、輻輳状態の発生を防止する際の動作について説明するためのフロー図である。 本発明の実施の形態2に係るBTSの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るBTSに実装される負荷分散カードの一例について説明するための図である。 実施の形態2に係るBTSにおいて、HWYカードの実装状況に応じて変更される輻輳防止閾値について説明するための図である。 実施の形態2に係るBTSにおいて、輻輳防止閾値を変更する際の動作について説明するためのフロー図である。
符号の説明
100 無線通信システム
10、50 無線基地局装置(BTS)
11 トラヒック検出部
12 輻輳防止制御部
20 無線ネットワーク制御装置(RNC)
30 移動体端末装置(移動機)
41 制御機能部
411 呼制御部
412 制御信号受信部
413 制御信号デコード部
414 制御信号エンコード部
415 制御信号送信部
416 呼制御監視機能部
42 ベースバンド信号処理部
421 送信信号処理部
422 受信信号処理部
43 拡散/逆拡散機能部
44 ATM/IP終端部
51 カード監視制御部

Claims (18)

  1. トラヒックの集中を検出するトラヒック検出手段と、前記トラヒック検出手段が所定量を超えるトラヒックを検出したときに、ランダムアクセスチャネル信号の破棄又は無線リンク設定不可応答を行って輻輳状態の発生を防止する輻輳防止手段と、を具備することを特徴とする無線基地局装置。
  2. 前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号の数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出することを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  3. 前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりの無線ネットワーク制御装置からの呼設定要求数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出することを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  4. 前記トラヒック検出手段は、通信エリアを分割したセクタ毎に前記ランダムアムセスチャネル信号の数又は前記呼設定要求数の計数を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の無線基地局装置。
  5. 前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりの無線ネットワーク制御装置及び/又は移動体端末装置からの制御信号数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出することを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  6. 前記トラヒック検出手段は、CPU使用率が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出することを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  7. 前記ランダムアクセスチャネル信号の破棄におけるランダムアクセスチャネル信号は、ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線基地局装置。
  8. 前記ランダムアクセスチャネル信号の破棄におけるランダムアクセスチャネル信号は、ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分の共通制御チャネル信号であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線基地局装置。
  9. 前記無線基地局装置が負荷分散する構成を持つ場合において、前記負荷分散状況に応じて前記所定の閾値を変えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の無線基地局装置。
  10. 無線基地局装置と、前記無線基地局装置に対してランダムアクセスチャネル信号を送信する移動体端末装置と、前記無線基地局装置が前記ランダムアクセスチャネル信号を受信したときに送信する接続設定要求に対して無線リンク設定要求を前記無線基地局装置に送信する無線ネットワーク制御装置と、を具備する無線ネットワークシステムであって、前記無線基地局装置は、トラヒックの集中を検出するトラヒック検出手段と、前記トラヒック検出手段が所定量を超えるトラヒックを検出したときに、前記移動体端末装置からのランダムアクセスチャネル信号の破棄又は前記無線ネットワーク制御装置からの無線リンク設定不可応答を行って輻輳状態の発生を防止する輻輳防止手段と、を具備することを特徴とする無線ネットワークシステム。
  11. 前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりのランダムアクセスチャネル信号の数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出することを特徴とする請求項10記載の無線ネットワークシステム。
  12. 前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりの無線ネットワーク制御装置からの呼設定要求数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出することを特徴とする請求項10記載の無線ネットワークシステム。
  13. 前記トラヒック検出手段は、通信エリアを分割したセクタ毎に前記ランダムアクセスチャネル信号の数又は前記呼設定要求数の計数を行うことを特徴とする請求項11又は請求項12記載の無線ネットワークシステム。
  14. 前記トラヒック検出手段は、単位時間当たりの無線ネットワーク制御装置及び/又は移動体端末装置からの制御信号数が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出することを特徴とする請求項10記載の無線ネットワークシステム。
  15. 前記トラヒック検出手段は、CPU使用率が所定の閾値を超えたときにトラヒックの集中を検出することを特徴とする請求項10記載の無線ネットワークシステム。
  16. 前記ランダムアクセスチャネル信号の破棄におけるランダムアクセスチャネル信号は、ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分であることを特徴とする請求項10から請求項15のいずれかに記載の無線ネットワークシステム。
  17. 前記ランダムアクセスチャネル信号の破棄におけるランダムアクセスチャネル信号は、ランダムアクセスチャネル信号のメッセージ部分の共通制御チャネル信号であることを特徴とする請求項10から請求項15のいずれかに記載の無線ネットワークシステム。
  18. 前記無線基地局装置が負荷分散する構成を持つ場合において、前記負荷分散状況に応じて前記所定の閾値を変えることを特徴とする請求項10から請求項17のいずれかに記載の無線ネットワークシステム。
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