まず、本発明の基礎となる半導体発光装置の参考形態について説明する。
(第1参考形態)
図8は、本発明の第1参考形態によるLEDランプ(半導体発光装置)の構成を模式的に示した断面図である。図9〜図12は、図8のLEDランプの構成を説明するための図である。図8〜図12を参照して、本発明の第1参考形態によるLEDランプ50の構成について説明する。なお、この参考形態では、半導体発光装置の一例であるLEDランプに本発明を適用した場合について説明する。
図8に示すように、本発明の第1参考形態による砲弾型のLEDランプ50では、発光波長ピークが約390nm〜約410nmの紫外発光のLED1が、半田など(図示せず)によって金属製のフレーム2の凹部底面に固定されている。これにより、LED1のp側電極(図示せず)は、フレーム2と電気的に接続されている。また、フレーム2の凹部内面は、LED1からの出射光が反射しやすいように鏡面状に仕上げられており、光反射部として機能するように構成されている。また、フレーム2には、第1のリード3の一方の端部が取り付けられている。また、LED1のn側電極は(図示せず)、金属製のワイヤー4を介して第2のリード5の一方の端部と電気的に接続されている。なお、LED1は、本発明の「半導体発光素子」の一例である。
フレーム2の凹部内には、底面側(矢印X1方向側)に配置されたLED1を覆う第1の樹脂部6と、第1の樹脂部6の矢印X2方向側に配置された第2の樹脂部7とが形成されており、第1の樹脂部6および第2の樹脂部7は、共に、シリコン樹脂から構成されている。
第1の樹脂部6と第2の樹脂部7との間に、約3nmの膜厚を有するAl薄膜からなる光拡散部18が真空蒸着法により形成されている。なお、真空蒸着法は、本発明の「気相成長法」の一例である。次に、光拡散部18の構成について詳細に説明する。
第1参考形態では、光拡散部18は、第1の樹脂部6の表面の全体にわたって形成されている。また、光拡散部18は、第1の樹脂部6の表面形状に沿って、湾曲するように形成されている。また、Al薄膜からなる光拡散部18の厚みは約3nmであり、第1の樹脂部6および第2の樹脂部7の厚みよりも小さく形成されている。また、図8および図9に示すように、Al薄膜は、島状に形成されており、約3nmの膜厚では連続膜とはなっていない。すなわち、約3nmの膜厚のAl薄膜は、図9に示すように、平面的に見て、第1の樹脂部6の微細な凹部に複数の島状に形成されている。たとえば、図10および図11に示すように、膜厚が大きく(約6nm(図10参照)、約50nm〜約100nm(図11参照))なれば、各島が大きくなり、各島間隔が小さくなるので、連続膜に近づく。
また、図12に示すように、光拡散部18の各島が第1の樹脂部6の微細な凹部に形成されるので、各島の底部側(第1の樹脂部6と当接する側)は、第1の樹脂部6の微細な凹部の形状に沿って曲面に形成されている。これにより、第1の樹脂部6を通って光拡散部18に到達する出射光は、各島の底部の曲面により拡散され易い。
また、LED1を含むフレーム2、ワイヤー4およびワイヤー4と第2のリード5との接続部を密封するように、シリコン樹脂からなる砲弾状の封止部9が形成されている。また、第1のリード3および第2のリード5の他方の端部は、封止部9から露出している。このようにして、本発明の第1参考形態によるLEDランプ50が構成されている。
図13は、図8のLEDランプに用いたLEDの構成とフレーム内への設置状態とを模式的に示した断面図である。図13に示すように、LED1は、それぞれGaN系半導体材料からなるp型クラッド層などのp側層11a、発光層11bおよびn型クラッド層などのn側層11cがこの順に積層された半導体素子層11を備えている。p側層11aの下面上には第1のp側電極12が形成されている。また、第1のp側電極12は、半田など(図示せず)を介してp型Geからなる支持基板13上に接合されている。また、支持基板13の下面上には、第2のp側電極14が形成されている。さらに、n側層11c上には、透光性のn側電極15が形成されている。
なお、半導体素子層11は、GaNからなる成長基板上にn側層11c、発光層11bおよびp側層11aの順に成長された層である。また、この成長基板は、第1のp側電極12および半田など(図示せず)を介して半導体素子層11と支持基板13とを接合した後、n側層11cとの界面付近で剥がされている。
支持基板13は、第2のp側電極14および半田など(図示せず)を介してフレーム2の凹部底面に固定されるとともに、電気的に接続されている。また、n側電極15上には、第2のリード5(図8参照)と接続されているワイヤー4の一端がボンディングされている。
このLED1は、上記したように、成長基板に一旦成長されたGaN系半導体素子層11を支持基板13に貼り替えた構造を有しており、LED1の上面側の面積に比べて側面側の面積が小さい。したがって、このLED1の出射光は、主に、LED1の上面(n側電極15)側からこの面に垂直な方向(矢印X2方向)に出射する指向性を有している。
第1参考形態では、上記のように、厚みの小さいAl薄膜の光拡散部18を設けることによって、光拡散部18の内部では出射光の波長レベルで透過率や屈折率などの光学特性を均一にすることができる。これにより、光拡散部18の場所によって光拡散の程度が変わることがなく、拡散剤を含む厚みの大きい光拡散部と比べて光拡散の場所むらを低減することができる。その結果、LED1からの出射光をその出射方向によらず、均一に拡散することができるので、出射光の光強度および色調などの指向性を小さくすることができる。なお、光拡散部18がAl薄膜の場合、出射光は主に反射によって拡散されると考えられる。また、拡散剤を含む光拡散部とは異なり、薄膜状の光拡散部18を用いることによって、光拡散部18の厚みを小さく(約3nm)することができるので、出射光が反射する回数を少なくすることができる。これにより、外部に放出される光出力が低下するのを抑制することができる。
また、第1参考形態では、Al薄膜の光拡散部18を、複数の島状に形成することによって、出射光が各島間から外部に放出され易いので、光出力が低下するのを抑制することができる。
また、第1参考形態では、光拡散部18を、真空蒸着法により形成することによって、光拡散部18の内部が均質な材料で構成されるので、出射光の光強度の指向性を小さくすることができる。
また、第1参考形態では、光拡散部18をAl薄膜で構成することによって、光拡散部18内での光吸収を抑制することができるとともに、反射率を大きくすることができる。これにより、LED1からの出射光を均一に拡散することができる。
また、薄膜状の光拡散部18を第1の樹脂部6の矢印X2方向側の表面上に形成することによって、光拡散部18がLED1から離間して配置されるので、LED1近傍での光の指向性についての問題がなくなる。その結果、LED1からの出射光を均一に拡散することができる。また、フレーム2の凹部内面が光反射部として機能するので、LED1からの出射光および光拡散部18からの拡散光を効率よく上方(矢印X2方向)に反射することができる。
ここで、第1参考形態によるLEDランプ50における薄膜状の光拡散部18の効果について評価を行った結果を説明する。図14は、本発明の第1参考形態において、Alの薄膜状の光拡散部18を用いた半導体発光装置の光出力分布を示す特性図である。この光出力分布は、LEDランプ50を測定器に設置して、Far Feild測定により、出射光の発光強度の方位分布を測定したもので、LED1が配置されているフレーム2の凹部底面に対して垂直な方向(矢印X2方向)を90°、底面に並行な方向(矢印X2方向に垂直な方向)を0°としている。また、各方向で測定された光出力は、測定値の最大値を基準にして、相対値で示している。また、第1比較例として、第1参考形態のLEDランプ50において、薄膜状の光拡散部18を形成していない以外は同様の構成を有するLEDランプを作製し、その光出力分布を評価した。
図14において、実線は、第1参考形態によるLEDランプ50の光出力分布を示しており、破線は、第1比較例によるLEDランプの光出力分布を示している。これより、第1比較例のLEDランプからの出射光は、主に90°方向、すなわち、LED1の配置面であるフレーム2の凹部底面に垂直な方向(矢印X2方向)に出射しており、LED1の指向性がそのまま反映されている。これに対して、第1参考形態のLEDランプ50からの出射光は、第1比較例と比べて、0°〜90°の間の方向の光出力が増加しており、出射光が垂直な方向(矢印X2方向)以外に拡がっている。また、全光出力を比較すると、第1比較例では約11.9mWであったのに対して、第1参考形態では約11.1mWとほぼ等しく、薄膜状の光拡散部18によって光出力はほとんど低下していないことがわかった。
(第2参考形態)
本発明の第2参考形態によるLEDランプ60は、図15に示すように、上記第1参考形態のLEDランプ50と異なり、第2の樹脂部17が蛍光体を含有するように構成されている。
この第2参考形態では、第2の樹脂部17に含有させる蛍光体として、Eu含有酸化物を含む青色発光蛍光体(B蛍光体)、Cu含有硫化物を含む緑色発光蛍光体(G蛍光体)および硫酸化物を含む赤色発光蛍光体(R蛍光体)を、B蛍光体:G蛍光体:R蛍光体=約3:約2:約5の割合で混合したRGB蛍光体を使用している。また、RGB蛍光体は、シリコン樹脂に対して約20%の重量割合で均一に混合されている。
なお、第2参考形態のその他の構造は、上記第1参考形態と同様である。
第2参考形態では、上記のように、第2の樹脂部17にRGB蛍光体を含有させることによって、第2の樹脂部7が波長変換部として機能する。これにより、第2の樹脂部17中のRGB蛍光体がLED1から出射された紫外光によりそれぞれ励起されるので、LED1から出射された紫外光は、赤色、緑色および青色に変換される。そして、これらが混色されることにより、白色光を実現することができる。
ここで、第2参考形態によるLEDランプ60における薄膜の光拡散部18の効果について評価を行った結果について説明する。図16は、本発明の第2参考形態において、Alの薄膜状の光拡散部18を用いたLEDランプの色温度の角度依存性を示す特性図である。この色温度の角度依存性は、光出力の代わりに分光分布を測定する以外は図14で示した光出力分布の測定と同様に測定した。そして、測定した分光分布から各方向における色温度を算出した。また、第2比較例として、第2参考形態のLEDランプ60において、薄膜の光拡散部18を形成していない以外は同様の構成を有するLEDランプを作製し、その色温度の角度依存性を評価した。
図16において、実線は、第2参考形態によるLEDランプの色温度分布を示しており、破線は、第2比較例によるLEDランプの色温度分布を示している。これより、第2比較例のLEDランプからの出射光は、主に90°方向、すなわち、LED1の配置面であるフレーム2の凹部底面に垂直な方向(矢印X2方向)の色温度が最も大きく、出射方向によって3000K以上の差が生じている。また、色温度のばらつき(標準偏差/平均値)は、約0.2534であった。これに対して、第2参考形態のLEDランプ60からの出射光も90°方向(矢印X2方向)の色温度が最も大きくなっているが、第2比較例の場合よりも2000K以上小さくなっており、その結果、他の方向との色温度差も1000K以下に減少している。また、色温度のばらつき(標準偏差/平均値)も、約0.1568に減少していた。すなわち、第2参考形態によるLEDランプでは、Al薄膜の光拡散部18の形成によって色むらが低減されていることがわかった。
第2参考形態では、LED1から出射した紫外光は、Al薄膜の光拡散部18により均一に拡散されるので、第2の樹脂部17中に分散するRGB蛍光体を均一に励起することができる。その結果、見る角度によらず、均一な色調の白色光を得ることができる。
なお、第2参考形態のその他の効果は、上記第1参考形態と同様である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるLEDランプ(半導体発光装置)の構成を模式的に示した断面図である。図2〜図5は、図1のLEDランプの構成を説明するための図である。図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態によるLEDランプ10の構成について説明する。
本発明の第1実施形態によるLEDランプ10は、上記第1参考形態のLEDランプ50と異なり、光拡散部8がAg薄膜からなるように構成されている。第1実施形態のLEDランプ10のその他の構成は、上記第1参考形態のLEDランプ50と同様であり、第1参考形態と同一部分には同一符号を付している。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による砲弾型のLEDランプ10では、発光波長ピークが約390nm〜約410nmの紫外発光のLED1が、半田など(図示せず)によって金属製のフレーム2の凹部底面に固定されている。これにより、LED1のp側電極(図示せず)は、フレーム2と電気的に接続されている。また、フレーム2の凹部内面は、LED1からの出射光が反射しやすいように鏡面状に仕上げられており、光反射部として機能するように構成されている。また、フレーム2には、第1のリード3の一方の端部が取り付けられている。また、LED1のn側電極は(図示せず)、金属製のワイヤー4を介して第2のリード5の一方の端部と電気的に接続されている。なお、LED1は、本発明の「半導体発光素子」の一例である。
フレーム2の凹部内には、底面側(矢印X1方向側)に配置されたLED1を覆う第1の樹脂部6と、第1の樹脂部6の矢印X2方向側に配置された第2の樹脂部7とが形成されており、第1の樹脂部6および第2の樹脂部7は、共に、シリコン樹脂から構成されている。
第1の樹脂部6と第2の樹脂部7との間に、約3nmの膜厚を有するAg薄膜からなる光拡散部8が電子ビーム蒸着法により形成されている。なお、電子ビーム蒸着法は、本発明の「気相成長法」の一例である。次に、光拡散部8の構成について詳細に説明する。
第1実施形態では、光拡散部8は、第1の樹脂部6の表面の全体にわたって形成されている。また、光拡散部8は、第1の樹脂部6の表面形状に沿って、湾曲するように形成されている。また、Ag薄膜からなる光拡散部8の厚みは約3nmであり、第1の樹脂部6および第2の樹脂部7の厚みよりも小さく形成されている。また、図2および図3に示すように、Ag薄膜は、島状に形成されており、約3nmの膜厚では連続膜とはなっていない。すなわち、約3nmの膜厚のAg薄膜は、図2に示すように、平面的に見て、第1の樹脂部6の微細な凹部に複数の島状に形成されている。たとえば、図3および図4に示すように、膜厚が大きく(約6nm(図3参照)、約50nm〜約100nm(図4参照))なれば、各島が大きくなり、各島間隔が小さくなるので、連続膜に近づく。
また、図5に示すように、光拡散部8の各島が第1の樹脂部6の微細な凹部に形成されるので、各島の底部側(第1の樹脂部6と当接する側)は、第1の樹脂部6の微細な凹部の形状に沿って曲面に形成されている。これにより、第1の樹脂部6を通って光拡散部8に到達する出射光は、各島の底部の曲面により拡散され易い。
また、LED1を含むフレーム2、ワイヤー4およびワイヤー4と第2のリード5との接続部を密封するように、シリコン樹脂からなる砲弾状の封止部9が形成されている。また、第1のリード3および第2のリード5の他方の端部は、封止部9から露出している。このようにして、本発明の第1実施形態によるLEDランプ10が構成されている。
図6は、図1のLEDランプに用いたLEDの構成とフレーム内への設置状態とを模式的に示した断面図である。図6に示すように、LED1は、それぞれGaN系半導体材料からなるp型クラッド層などのp側層11a、発光層11bおよびn型クラッド層などのn側層11cがこの順に積層された半導体素子層11を備えている。p側層11aの下面上には第1のp側電極12が形成されている。また、第1のp側電極12は、半田など(図示せず)を介してp型Geからなる支持基板13上に接合されている。また、支持基板13の下面上には、第2のp側電極14が形成されている。さらに、n側層11c上には、透光性のn側電極15が形成されている。
なお、半導体素子層11は、GaNからなる成長基板上にn側層11c、発光層11bおよびp側層11aの順に成長された層である。また、この成長基板は、第1のp側電極12および半田など(図示せず)を介して半導体素子層11と支持基板13とを接合した後、n側層11cとの界面付近で剥がされている。
支持基板13は、第2のp側電極14および半田など(図示せず)を介してフレーム2の凹部底面に固定されるとともに、電気的に接続されている。また、n側電極15上には、第2のリード5(図8参照)と接続されているワイヤー4の一端がボンディングされている。
このLED1は、上記したように、成長基板に一旦成長されたGaN系半導体素子層11を支持基板13に貼り替えた構造を有しており、LED1の上面側の面積に比べて側面側の面積が小さい。したがって、このLED1の出射光は、主に、LED1の上面(n側電極15)側からこの面に垂直な方向(矢印X2方向)に出射する指向性を有している。
第1実施形態では、上記のように、厚みの小さいAg薄膜の光拡散部8を設けることによって、第1参考形態と同様に、光拡散部8の内部では出射光の波長レベルで透過率や屈折率などの光学特性を均一にすることができる。これにより、光拡散部8の場所によって光拡散の程度が変わることがなく、拡散剤を含む厚みの大きい光拡散部と比べて光拡散の場所むらを低減することができる。その結果、LED1からの出射光をその出射方向によらず、均一に拡散することができるので、出射光の光強度および色調などの指向性を小さくすることができる。なお、光拡散部8がAg薄膜の場合、出射光は主に反射によって拡散されると考えられる。また、拡散剤を含む光拡散部とは異なり、薄膜状の光拡散部8を用いることによって、光拡散部8の厚みを小さく(約3nm)することができるので、出射光が反射する回数を少なくすることができる。これにより、外部に放出される光出力が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、Ag薄膜の光拡散部8を、複数の島状に形成することによって、出射光が各島間から外部に放出され易いので、光出力が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、光拡散部8を、電子ビーム蒸着法により形成することによって、高融点金属の高純度な成膜を実現することができる。そのため、光拡散部8の内部が均質な材料で構成されるので、出射光の光強度の指向性を小さくすることができる。
また、第1実施形態では、光拡散部8をAg薄膜で構成することによって、光拡散部8内での光吸収を抑制することができるとともに、反射率を大きくすることができる。これにより、LED1からの出射光を均一に拡散することができる。
さらに、薄膜状の光拡散部8の材料として、融点の高い材料であるAgを用いることで、LED1からの光を一部吸収して温度上昇したときにも、材料的に変質して反射率が変化したり、島状の形状が変形して、島間の間隔や島部の底部の形状が変化することがない。ここで、第1参考形態の光拡散部8の材料であるAlの融点(660℃)に対して、Agの融点(962℃)は1.5倍程度である。
即ち、LED1からの光強度が高くなれば、薄膜状の光拡散部8が100℃以上の温度に上昇することが考えられ、光拡散部8の材料の融点よりも低い温度であっても、長期間使用して、そのような温度状態が長期間継続されると、材料的な変質や、材料の軟化等に伴う形状の変化が起こる。その場合、高い融点を持つ材料の方が、材料的な変質や、材料の軟化等に伴う形状の変化が起こりにくい。
そのため、第1参考形態で用いたAlよりも融点の高い材料であるAgを、薄膜状の光拡散部8の材料として用いることで、光拡散を経時的に安定して行うことができ、LEDランプ10の信頼性を向上させることができる。
また、薄膜状の光拡散部8を第1の樹脂部6の矢印X2方向側の表面上に形成することによって、光拡散部8がLED1から離間して配置されるので、LED1近傍での光の指向性についての問題がなくなる。その結果、LED1からの出射光を均一に拡散することができる。また、フレーム2の凹部内面が光反射部として機能するので、LED1からの出射光および光拡散部8からの拡散光を効率よく上方(矢印X2方向)に反射することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるLEDランプ20は、図7に示すように、上記第2参考形態のLEDランプ60と異なり、光拡散部8がAg薄膜からなるように構成されている。第2実施形態のLEDランプ20のその他の構成は、上記第2参考形態のLEDランプ60と同様であり、第2参考形態と同一部分には同一符号を付している。
この第2実施形態では、第2の樹脂部17に含有させる蛍光体として、Eu含有酸化物を含む青色発光蛍光体(B蛍光体)、Cu含有硫化物を含む緑色発光蛍光体(G蛍光体)および硫酸化物を含む赤色発光蛍光体(R蛍光体)を、B蛍光体:G蛍光体:R蛍光体=約3:約2:約5の割合で混合したRGB蛍光体を使用している。また、RGB蛍光体は、シリコン樹脂に対して約20%の重量割合で均一に混合されている。
なお、第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、第2の樹脂部17にRGB蛍光体を含有させることによって、第2の樹脂部17が波長変換部として機能する。これにより、第2の樹脂部17中のRGB蛍光体がLED1から出射された紫外光によりそれぞれ励起されるので、LED1から出射された紫外光は、赤色、緑色および青色に変換される。そして、これらが混色されることにより、白色光を実現することができる。
第2実施形態では、LED1から出射した紫外光は、Ag薄膜の光拡散部8により均一に拡散されるので、第2の樹脂部17中に分散するRGB蛍光体を均一に励起することができる。その結果、見る角度によらず、均一な色調の白色光を得ることができる。
また、第2実施形態では、厚みの小さいAg薄膜の光拡散部8を設けることによって、第2参考形態と同様に、光拡散部8の内部では出射光の波長レベルで透過率や屈折率などの光学特性を均一にすることができる。これにより、光拡散部8の場所によって光拡散の程度が変わることがなく、拡散剤を含む厚みの大きい光拡散部と比べて光拡散の場所むらを低減することができる。その結果、LED1からの出射光をその出射方向によらず、均一に拡散することができるので、出射光の光強度および色調などの指向性を小さくすることができる。なお、光拡散部8がAg薄膜の場合、出射光は主に反射によって拡散されると考えられる。また、拡散剤を含む光拡散部とは異なり、薄膜状の光拡散部8を用いることによって、光拡散部8の厚みを小さく(約3nm)することができるので、出射光が反射する回数を少なくすることができる。これにより、外部に放出される光出力が低下するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、Ag薄膜の光拡散部8を、複数の島状に形成することによって、出射光が各島間から外部に放出され易いので、光出力が低下するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、光拡散部8を、電子ビーム蒸着法により形成することによって、高融点金属の高純度な成膜を実現することができる。そのため、光拡散部8の内部が均質な材料で構成されるので、出射光の光強度の指向性を小さくすることができる。
また、第2実施形態では、光拡散部8をAg薄膜で構成することによって、光拡散部8内での光吸収を抑制することができるとともに、反射率を大きくすることができる。これにより、LED1からの出射光を均一に拡散することができる。
さらに、薄膜状の光拡散部8の材料として、融点の高い材料であるAgを用いることで、LED1からの光を一部吸収して温度上昇したときにも、材料的に変質して反射率が変化したり、島状の形状が変形して、島間の間隔や島部の底部の形状が変化することがない。ここで、第1参考形態の光拡散部8の材料であるAlの融点(660℃)に対して、Agの融点(962℃)は1.5倍程度である。
即ち、LED1からの光強度が高くなれば、薄膜状の光拡散部8が100℃以上の温度に上昇することが考えられ、光拡散部8の材料の融点よりも低い温度であっても、長期間使用して、そのような温度状態が長期間継続されると、材料的な変質や、材料の軟化等に伴う形状の変化が起こる。その場合、高い融点も持つ材料の方が、材料的な変質や、材料の軟化等に伴う形状の変化が起こりにくい。
そのため、第1参考形態で用いたAlよりも融点の高い材料であるAgを、薄膜状の光拡散部8の材料として用いることで、光拡散を経時的に安定して行うことができ、LEDランプ10の信頼性を向上させることができる。
また、薄膜状の光拡散部8を第1の樹脂部6の矢印X2方向側の表面上に形成することによって、光拡散部8がLED1から離間して配置されるので、LED1近傍での光の指向性についての問題がなくなる。その結果、LED1からの出射光を均一に拡散することができる。また、フレーム2の凹部内面が光反射部として機能するので、LED1からの出射光および光拡散部8からの拡散光を効率よく上方(矢印X2方向)に反射することができる。
(第3実施形態)
図17は、本発明の第3実施形態によるLEDランプの構成を模式的に示した断面図である。本発明の第3実施形態によるLEDランプ30は、上記第1実施形態のLEDランプ10と異なり、LED31が絶縁性のフレーム32に形成された凹部底面に配置されている。なお、LED31は、本発明の「半導体発光素子」の一例である。
図17に示すように、本発明の第3実施形態による表面実装型のLEDランプ30では、上記第1実施形態のLED1と同様の構成を有する紫外発光のLED31が、絶縁性のフレーム32に形成された凹部底面に配置されている。フレーム32の凹部内面は、LED1からの出射光が反射しやすいように鏡面状に仕上げられており、光反射部として機能するように構成されている。また、フレーム32の凹部底面には、第1のリード33および第2のリード35が配置されており、LED31は、半田など(図示せず)によってフレーム32の凹部底面の第1のリード33上に固定されている。これにより、LED31の一方の電極(図示せず)は、第1のリード33に電気的に接続されている。第1のリード33および第2のリード35は、それぞれ、フレーム32内を貫通して、フレーム32の外縁に沿ってフレーム32の底面に延伸している。また、LED31の他方の電極(図示せず)は、金属製のワイヤー34を介して第2のリード35と電気的に接続されている。
ここで、第3実施形態では、フレーム32の凹部上には、上記第2実施形態の第2の樹脂部17に含有させたものと同様の青色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および赤色発光蛍光体からなるRGB蛍光体が含有されたシリコン樹脂からなる蛍光体シート37が形成されている。蛍光体シート37の裏面(矢印Y1方向側の面)には、約3nmの膜厚を有するAg薄膜からなる光拡散部38が電子ビーム蒸着法により形成されている。なお、Ag薄膜は、上記第1実施形態と同様に、島状成長により形成されており、連続膜とはなっていない。また、光拡散部38とLED31との間は、空間となっている。このようにして、本発明の第3実施形態によるLEDランプ30が構成されている。なお、蛍光体シート37は、本発明の「波長変換部」の一例である。
第3実施形態では、上記のように、蛍光体シート37にRGB蛍光体を含有させることによって、蛍光体シート37が波長変換部として機能する。これにより、蛍光体シート37中のRGB蛍光体がLED31から出射された紫外光によりそれぞれ励起されるので、LED31から出射された紫外光は、赤色、緑色および青色に変換される。そして、これらが混色されることにより、白色光を実現することができる。この際、LED31から出射した紫外光は、Ag薄膜の光拡散部38により均一に拡散されるので、蛍光体シート37中に分散するRGB蛍光体を均一に励起することができる。その結果、見る角度によらず、均一な色調の白色光を得ることができる。
また、第3実施形態では、波長変換部としてシート状に成形された蛍光体シート37を設けることによって、LED31上に波長変換部を容易に配置することができるので、容易に製造することができる、波長変換部を備えたLED30を得ることができる。
また、第3実施形態では、Ag薄膜の光拡散部38を蛍光体シート37の裏面(矢印Y1方向側の面)に形成することによって、光拡散部38とLED31とが離間されるので、LED31近傍での光の指向性についての問題がなくなる。これにより、LED31からの出射光および蛍光体シート37からの蛍光を均一に拡散することができる。また、フレーム32の凹部内面が光反射部として機能するので、LED31からの出射光、光拡散部38からの拡散光、および、蛍光体シート37からの蛍光を効率よく反射することができる。
また、第3実施形態では、第1実施形態と同様に、厚みの小さいAg薄膜の光拡散部8を設けることによって、光拡散部8の内部では出射光の波長レベルで透過率や屈折率などの光学特性を均一にすることができる。これにより、光拡散部8の場所によって光拡散の程度が変わることがなく、拡散剤を含む厚みの大きい光拡散部と比べて光拡散の場所むらを低減することができる。その結果、LED1からの出射光をその出射方向によらず、均一に拡散することができるので、出射光の光強度および色調などの指向性を小さくすることができる。なお、光拡散部8がAg薄膜の場合、出射光は主に反射によって拡散されると考えられる。また、拡散剤を含む光拡散部とは異なり、薄膜状の光拡散部8を用いることによって、光拡散部8の厚みを小さく(約3nm)することができるので、出射光が反射する回数を少なくすることができる。これにより、外部に放出される光出力が低下するのを抑制することができる。
また、第3実施形態では、Ag薄膜の光拡散部8を、複数の島状に形成することによって、出射光が各島間から外部に放出され易いので、光出力が低下するのを抑制することができる。
また、第3実施形態では、光拡散部8を、電子ビーム蒸着法により形成することによって、高融点金属の高純度な成膜を実現することができる。そのため、光拡散部8の内部が均質な材料で構成されるので、出射光の光強度の指向性を小さくすることができる。
また、第3実施形態では、光拡散部8をAg薄膜で構成することによって、光拡散部8内での光吸収を抑制することができるとともに、反射率を大きくすることができる。これにより、LED1からの出射光を均一に拡散することができる。
さらに、薄膜状の光拡散部8の材料として、融点の高い材料であるAgを用いることで、LED1からの光を一部吸収して温度上昇したときにも、材料的に変質して反射率が変化したり、島状の形状が変形して、島間の間隔や島部の底部の形状が変化することがない。ここで、第1参考形態の光拡散部8の材料であるAlの融点(660℃)に対して、Agの融点(962℃)は1.5倍程度である。
即ち、LED1からの光強度が高くなれば、薄膜状の光拡散部8が100℃以上の温度に上昇することが考えられ、光拡散部8の材料の融点よりも低い温度であっても、長期間使用して、そのような温度状態が長期間継続されると、材料的な変質や、材料の軟化等に伴う形状の変化が起こる。その場合、高い融点も持つ材料の方が、材料的な変質や、材料の軟化等に伴う形状の変化が起こりにくい。
そのため、第1参考形態で用いたAlよりも融点の高い材料であるAgを、薄膜状の光拡散部8の材料として用いることで、光拡散を経時的に安定して行うことができ、LEDランプ30の信頼性を向上させることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるLEDランプは、上記第1実施形態のLEDランプ10と異なり、光拡散部8がRh薄膜からなるように構成されている。第4実施形態のLEDランプのその他の構成は、上記第1実施形態のLEDランプ10と同様であり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付している。
薄膜状の光拡散部8の材料として、融点の高いRhを用いることで、LED1からの光を一部吸収して温度上昇したときにも、材料的に変質して反射率が変化したり、島状の形状が変形して、島間の間隔が変化することがない。ここで、第1参考形態の光拡散部18の材料であるAlの融点(660℃)に対して、Rhの融点(1964℃)は3倍程度であり、Agの融点(962℃)よりも高い。
そのため、上記第1実施形態のAgを薄膜状の光拡散部8の材料として用いた場合と同様にして、光拡散を経時的に安定して行うことができ、LEDランプ10の信頼性を向上させることができる。
さらに、Rhは、AlやAgに比べて、酸化されにくいため、LEDランプ10の形成過程や経時的に酸化されて、光拡散部8の反射率が低下する等により、光拡散効果が低下するのを抑制することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態によるLEDランプは、上記第1実施形態のLEDランプ10と異なり、光拡散部8がPt薄膜からなるように構成されている。第5実施形態のLEDランプのその他の構成は、上記第1実施形態のLEDランプ10と同様であり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付している。
薄膜状の光拡散部8の材料として、融点の高いPtを用いることで、LED1からの光を一部吸収して温度上昇したときにも、材料的に変質して反射率が変化したり、島状の形状が変形して、島間の間隔が変化することがない。ここで、第1参考形態の光拡散部18の材料であるAlの融点(660℃)に対して、Ptの融点(1768℃)は3倍程度であり、Agの融点(962℃)よりも高い。
そのため、上記第1実施形態のAgを薄膜状の光拡散部8の材料として用いた場合と同様にして、光拡散を経時的に安定して行うことができ、LEDランプ10の信頼性を向上させることができる。
さらに、Ptは、AlやAgに比べて、酸化されにくいため、LEDランプ10の形成過程や経時的に酸化されて、光拡散部8の反射率が低下する等により、光拡散効果が低下するのを抑制することができる。
なお、第5実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態によるLEDランプは、上記第1実施形態のLEDランプ10と異なり、光拡散部8がPd薄膜からなるように構成されている。第6実施形態のLEDランプのその他の構成は、上記第1実施形態のLEDランプ10と同様であり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付している。
薄膜状の光拡散部8の材料として、融点の高いPdを用いることで、LED1からの光を一部吸収して温度上昇したときにも、材料的に変質して反射率が変化したり、島状の形状が変形して、島間の間隔が変化することがない。ここで、第1参考形態の光拡散部18の材料であるAlの融点(660℃)に対して、Pdの融点(1555℃)は2倍以上であり、Agの融点(962℃)よりも高い。
そのため、上記第1実施形態のAgを薄膜状の光拡散部8の材料として用いた場合と同様にして、光拡散を経時的に安定して行うことができ、LEDランプ10の信頼性を向上させることができる。
さらに、Pdは、AlやAgに比べて、酸化されにくいため、LEDランプ10の形成過程や経時的に酸化されて、光拡散部8の反射率が低下する等により、光拡散効果が低下するのを抑制することができる。
なお、第6実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態によるLEDランプは、上記第1実施形態のLEDランプ10と異なり、光拡散部8がRhとAgの混合薄膜からなるように構成されている。第7実施形態のLEDランプのその他の構成は、上記第1実施形態のLEDランプ10と同様であり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付している。
ここで、RhとAgの混合薄膜は、部分的にRh薄膜とAg薄膜との領域が分散している膜であってもよく、RhとAgの合金の膜であってもよい。
薄膜状の光拡散部8の材料として、融点の高いRh及びAgを用いることで、LED1からの光を一部吸収して温度上昇したときにも、材料的に変質して反射率が変化したり、島状の形状が変形して、島間の間隔が変化することがない。
さらに、上記第1実施形態のAgのみを薄膜状の光拡散部8の材料として用いた場合と比較して、より融点の高いRhを混合しているため、さらに、材料的な変質がしにくく、形状も変化しにくいため、光拡散を経時的により安定して行うことができ、LEDランプ10の信頼性を向上させることができる。
また、Agは、Rhに比べて、密着性が高いので、光拡散部8と波長変換部等との界面で隔離が起こりにくくなり、LEDランプ10の信頼性を向上させることができる。
なお、第7実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
また、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態、上記第2実施形態、上記第4実施形態から第7実施形態では、薄膜状の光拡散部を、第1の樹脂部と第2の樹脂部との間に形成する構成を示したが、本発明はこれに限らず、第2の樹脂部の矢印X2方向側(図1参照)に形成してもよい。
また、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、発光体を含有しない第1の樹脂部および第2の樹脂部を設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、第1の樹脂部のみに発光体を含有させてもよいし、第1の樹脂部および第2の樹脂部の両方に発光体を含有させてもよい。
また、上記第3実施形態では、光拡散部38を蛍光体シート37の裏面(矢印Y1方向側の面)、すなわち、LED31に対向する側の蛍光体シート37の面上に形成する構成を示したが、本発明はこれに限らず、図18に示すように、光拡散部38を蛍光体シート37の上面(矢印Y2方向側の面)、すなわち、LED31とは反対側に位置する蛍光体シート37の面上に形成してもよい。なお、上記第4実施形態の光拡散部41についても、上記同様に、蛍光体シート37の上面(矢印Y2方向側の面)に形成してもよい。
また、上記第3実施形態では、蛍光体を含有する蛍光体シートを設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、蛍光体シートの替わりに蛍光体を含有しない樹脂シートを設けてもよい。
また、薄膜状の光拡散部は、電子ビーム蒸着法以外に、真空蒸着法、スパッタ法およびCVD法などの気相成長法により形成してもよい。なお、薄膜状の光拡散部の膜厚は、透光性を有していれば特に制約はないが、光拡散部での光吸収を抑制するためには、100nm以下であることが好ましい。特に、薄膜状の光拡散部を上記金属薄膜で構成する場合には、その膜厚は、10nm以下とすることが好ましい。
また、上記第1実施形態〜上記第7実施形態では、半導体発光素子の一例として、紫外発光のLEDを示したが、本発明はこれに限らず、半導体発光素子として、可視光を発光するLEDを用いてもよい。この場合、例えば、青色に発光する半導体発光素子を用いて、黄色蛍光発光体を含む波長変換部を励起して、青色と黄色の補色の混合によって白色発光させてもよい。
また、LEDの構造としては、貼り替え型のLED以外の構造のLEDを用いてもよい。また、LEDからの出射光の指向性についても、指向性が小さく、均一発光をするLEDを用いてもよい。