JP2010021309A - 積層素子の製造方法および成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の膜を積層した素子を形成するにあたり、効率よく膜厚の均一性を向上させる。
【解決手段】原料ガスを構成する材料ガスの種類、比率および流量のうち少なくとも一つを変化させながら気相成長させることにより、複数層を積層させる。反応炉において、供給する原料ガス毎に、基板を保持する基板保持部の半径方向の膜厚分布のピーク位置が基板位置と重ならないよう、基板保持部と反応炉の基板保持部に対向する面との間隔を変化させる。また、基板を基板保持部に対して回転させるとともに基板保持部も回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、化合物半導体素子を形成する技術に関する。特に、複数の原料ガスを供給し、反応生成物を堆積させる気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)技術に関する。
化合物半導体素子の製造技術として、反応炉内に設置した基板を加熱しながら原料ガスを流し、基板上に半導体結晶などの薄膜を得る気相成長技術が知られている。
気相成長技術では、原料ガスとして、アルシン(AsH)、ホスフィン(PH)等のV族系の材料ガスと、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチルインジウム(TMIn)、トリメチルアルミニウム(TMAl)等のIII族系の材料ガスとを所定の割合で反応炉に導入し、基板近傍で加熱分解し、得られた成分を基板上に付着させ、アルミガリウム砒素(AlGaAs)やインジウムガリウム燐(InGaP)等の半導体結晶を薄膜として基板表面に成長させる。
半導体結晶の成長時は基板上で生成物の成長量が均一になることが理想である。このため、原料ガスの導入部が一箇所である装置を用いる場合、反応炉内のガス流を制御することが重要となる。このような装置において、原料ガスの導入部の形状を工夫することにより、反応炉内に均質な原料ガスのガス流を形成し、生成物の成長量の均一化を図るものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、原料ガスの導入部を複数の分割し、反応炉内のガス流を整流することにより均一化を図る技術がある(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3867616号公報 特開2006−344615号公報
しかし、基板上に複数の膜を連続して積層する場合、原料ガスの導入部から供給する原料ガスを構成する材料ガスの種類や比率、単位時間当たりの流量を変える必要がある。このとき、特許文献1に記載の技術によれば、原料ガスの構成を変更する毎に導入部の形状も調整する必要がある。導入部の形状は、原料ガス導入中には変更することができないため、その都度、原料ガスの供給を止めて調整をしなければならず、時間がかかる。
また、気相成長技術は、ガス導入部から供給された原料ガスに熱エネルギーを与えて化学反応を起こし、その反応生成物を堆積させるものである。反応生成物の量(膜厚)は、導入部から供給された原料ガスへの熱エネルギーの与え方や流速、材料枯渇などの影響を受け、導入部からの距離に従って変化する。この変化も単調なものではなく、例えば、原料ガスの導入部が基板を保持するサセプタの中心である場合、図5に示すように、サセプタ中心から所定の距離だけ離れた位置にピークを持つ膜厚分布となる。本図において、横軸はサセプタ中心(すなわち、原料ガスの導入部)から半径方向の距離(m)、縦軸は膜厚(nm)である。
膜厚分布が図5に示すような特性を持つ場合、ピーク位置からずれた位置に基板を配置し、すなわち、膜厚分布がサセプタ中心からの距離に対して単調増加、または単調減少を示す位置で、基板をサセプタの中心軸周りに公転させるとともに自転させることにより、基板上の膜厚の均一性を向上させることができる。
しかし、原料ガスの構成を変えると、反応炉内の圧力、温度といった環境条件が同じであれば、膜厚分布のピーク位置は移動する。膜厚分布のピークが基板上に移動した場合、基板を公転および自転させたとしても、基板上に均一な膜を成長させることはできない。
基板上に積層する膜厚を均一化するためには、原料ガスの構成を変更する毎に、供給する原料ガスの流量や濃度、環境条件を調整し、膜厚分布のピークを基板位置からずらす必要がある。しかし、これらの条件を変更後、反応炉内の状態が安定するまでに時間がかかり、成長時間が長くなるとともに、ガスの利用効率も悪くなる。さらに、ガス流量、濃度、環境条件等の変更の仕方によっては、成長速度の低下につながり、成膜コストの上昇を招く。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数の膜を積層した素子を形成するにあたり、効率よく膜厚の均一性を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明は、原料ガスを反応させて基板上に薄膜を積層させる反応炉において、供給する原料ガス毎に、基板を保持する基板保持部の半径方向の膜厚分布のピーク位置が基板位置と重ならないよう、基板保持部と反応炉の基板保持部に対向する面との間隔を変化させながら複数の膜を積層した素子を生成する。
具体的には、基板保持部に対して基板を回転させながら、当該基板保持部自身を回転させ、前記基板保持部の回転軸と同軸に配置されたガス導入部から噴出させた原料ガスを前記基板保持部と対向する対向面との間を通過させ、前記原料ガスの反応生成物を前記基板に堆積させる工程を、前記原料ガスを構成する材料ガスの種類、比率および流量のうち少なくとも一つを変化させながら繰り返すことにより複数膜の積層素子を製造する方法であって、前記材料ガスの種類、比率および流量のうち少なくとも一つを変化させる際に、前記基板保持部と前記対向面との間隔を変化させ、前記基板保持部の半径方向についての膜厚分布のピークを前記基板と重ならない位置に生じさせることを特徴とする積層素子の製造方法を提供する。
また、供給された原料ガスを反応させて基板上に薄膜を積層させる反応炉を備える成膜装置であって、前記基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持部を回転させるとともに当該基板保持部に対して基板を回転させる回転機構手段と、原料ガスを供給するガス導入手段と、前記基板保持部と前記反応炉の当該基板保持部に対向する対向面との間隔を変化させる移動機構と、を備え、前記ガス導入手段は、前記基板保持手段の回転軸と同軸に配置されることを特徴とする成膜装置を提供する。
本発明によれば、複数の膜を積層した素子を形成するにあたり、効率よく膜厚の均一性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施形態では成膜装置を用い、積層素子を製造する。まず、本実施形態で成膜装置として用いられる気相成長装置100について説明する。図1は、本実施形態の気相成長装置100の概略構成を示す断面図である。本実施形態の気相成長装置100は、反応炉10と、移動機構と、回転機構と、真空ポンプ40と、を備える。
反応炉10は、基板11を保持するサセプタ12と、ヒータ13と、反応炉10の上面および横面を構成する反応炉壁19と、反応炉10の底面を構成する対向面14と、ノズル状のガス導入部15と、排気口16と、を備える。サセプタ12は、円盤形状を有し、反応炉壁19にサセプタ12の中心軸32周りに回転可能に固定される。また、ガス導入部15と排気口16は対向面14に配置され、ガス導入部15はサセプタ12の中心軸32と同軸に、排気口16は、サセプタ12の周辺部に対応する位置に配される。なお、排気口16の後段には真空ポンプ40が配される。また、基板11の数は問わない。ただし、それぞれの基板11は、サセプタ12の中心から半径方向に同じ距離の位置に配置される。
原料ガスをガス導入部15から一定量導入するとともに真空ポンプ40で排気することにより、反応炉10内を一定圧力に保持しながら原料ガスをサセプタ12の中心から周辺へ流す。このとき、ヒータ13で反応炉10内部および基板11を高温加熱することにより、原料ガスは熱を受け取る。原料ガスを構成する材料ガスが所定の温度に達した時点(位置)で、それぞれ反応を開始し、反応生成物である半導体結晶(膜)が基板11の表面に堆積する。
このとき、生成される膜の厚さは、上述のように、ガス導入部5からの距離、すなわち、サセプタ12の中心からの距離によって図5のように変化する。従って、基板11を、図5のピーク位置を外して膜厚の変化が単調増加または単調減少する位置に配置するとともに、自転および公転させることにより、高い均一度を有する膜を得ることができる。回転機構は、基板11の自転および公転を実現するもので、モータ31を備え、サセプタ12を中心軸32周りに回転させるとともに、基板11を、それぞれの中心軸周りに回転させる。以後、サセプタ12の回転を基板11の公転、基板11自身の回転を基板11の自転と呼ぶ。
上述のように、膜厚分布は、環境条件が同じ場合、原料ガスの構成により特定される。原料ガスの構成とは、原料ガスを構成する材料ガスの種類のみならず、複数の材料ガスを導入する場合における各材料ガスの導入比率、各材料ガスの単位時間あたりの流量などの導入条件をも含む。以後、本明細書では、原料ガスの構成を変更するとは、原料ガスを構成する材料ガスの種類、比率、および単位時間当たりの流量の少なくとも1つを変更することを意味する。従って、複数の膜を連続して積層して積層素子を製造するにあたり、原料ガスの構成を変更した場合、ピーク位置が変位し、基板11の位置となることがあり得る。一方、膜厚分布は、原料ガスの構成が同じ場合、環境条件を変えることにより、変化させることができる。本実施形態の気相成長装置100では、原料ガスの構成を変えた場合、基板位置に膜圧分布のピーク位置が来ることを避けるため、サセプタ12と対向面14との間隔(距離L)を変化させて、環境条件を変化させ、膜厚分布のピーク位置を変位させる。
移動機構は、反応炉10内の気密状態を保ちながら、距離Lを変化させるもので、対向面14を反応炉壁19に対してサセプタ12の中心軸32方向(以後、本方向を上下方向と呼ぶ。)に変位させる対向面駆動機構と、反応炉壁19に対する対向面14の位置が変化しても反応炉10内の気密状態を保つ真空ベローズ27とを備える。真空ベローズ27は、例えば、ステンレスなどで構成される。
対向面駆動機構は、ボールネジ23、24と、ボールネジ23、24にそれぞれ嵌め込まれ、対向面14に固定された対向面保持部25、26と、当該ボールネジ22、23をそれぞれ回転させるサーボモータ21、22とを備える。サーボモータ21、22がボールネジ23、24をそれぞれ回転させ、それに伴い、対向面保持部25、26の位置が上下する。対向面保持部25、26の上下に伴い、対向面14が上下し、距離Lが変化する。なお、本実施形態では、距離Lは、対向面14側の移動により変化させる。本実施形態では、対向面14とガス導入部15とは独立した構成であり、対向面14の移動が移動したとしても、基板11、サセプタ12およびガス導入部15の位置は固定されている。
移動機構により、距離Lが変化すると、反応炉10内の容積が変化する。これにより、反応炉10内で、原料ガスの流速や原料ガスへのヒータ3による影響に変化が生じ、膜厚分布が変化し、そのピーク位置も変化する。
例えば、ガス導入部15から材料ガスとしてホスフィン(PH3)、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチルインジウム(TMIn)を供給し、インジウムガリウム燐(InGaP)を成長させる場合、電流拡散層など膜厚の厚い層を成長させるため、単位時間当たりの総流量を大きくすることがある。距離Lを25mmとし、通常の厚さの層を成長させるため、単位時間当たりの総流量を20SLMに設定した場合と、厚い層を成長させるため、単位時間当たりの総流量を40SLMに設定した場合との、それぞれの膜厚分布を図2に示す。また、単位時間当たりの総流量を40SLMとした場合のみ、距離Lを12mmに変更した場合の両膜厚分布を図3に示す。なお、両者において、他の環境条件は同じとする。また、図2および図3において、横軸はサセプタ中心(すなわち、ガス導入部15のノズル位置)から半径方向の距離(m)、縦軸は膜厚(nm)である。
図2に示すように、単位時間当たりの総流量を20SLMとした場合、サセプタ12の中心から0.1m付近に膜厚分布のピークが生じる。従って、サセプタ12の中心から0.1m以降の位置に基板11を配置し、回転機構により当該基板11を公転および自転させ、均一な膜を形成することができる。ここでは、効率良く膜を形成するために、できる限り厚い膜厚の得られる位置、例えば、0.12mに基板11を配置するものとする。
一方、距離Lおよび他の環境条件を変えず、単位時間当たりの総流量を40SLMに変化させると、図2に示すように膜厚分布のピークは、0.12m付近に移動する。従って、基板11の位置がサセプタ12の中心から0.12mである場合、単位時間当たりの総流量変化後は、均一な膜が得られない。
そこで、単位時間当たりの総流量40SLMの場合、他の環境条件は変えず、移動機構により距離Lを12mmに変更する。すると、図3に示すように、単位時間当たりの総流量40SLMの場合の膜厚分布が変化し、そのピークが0.1m付近に移動する。単位時間当たりの総流量20SLMの場合のピーク位置とほぼ同じ位置にピーク位置を維持することができ、膜厚分布のピーク位置が基板11の位置から外れる。従って、基板11の位置がサセプタ12の中心から0.12mである場合であっても、均一な膜を得ることができる。
このように、本実施形態の気相成長装置100では、原料ガスを構成する材料ガスの種類、比率、および流量により定まる原料ガスの構成に応じて距離Lをそれぞれの最適距離に設定し、膜厚分布のピーク位置が基板11の位置から外れるようにする。なお、最適距離は、導入する原料ガスの構成に応じて予め実測により定める。例えば、異なる構成の原料ガス毎に、それぞれ距離Lを変更して膜厚分布を測定し、所望の位置に膜厚分布のピークが来る距離Lを当該構成の原料ガスの最適距離とする。
このとき、膜厚分布のピークの位置は、各層間でほぼ同位置であることが好ましいが、必ずしも同位置である必要はなく、基板11の配置位置と重なっていなければよい。
次に、上記構成を有する本実施形態の気相成長装置100を用いて半導体結晶などの薄膜を生成する際の各部の動作について説明する。
サセプタ12に基板11を1以上搭載し、回転機構により基板11を公転させるとともに自転させる。排気ポンプ40を動作させ、反応炉10内を所定の圧力まで減圧する。ヒータ13を加熱することにより、サセプタ12および対向面14を加熱する。次に、移動機構により、導入する原料ガスの構成に応じて予め決定された最適距離に距離Lを変更する。そして、ガス導入部15から当該原料ガスを供給し、ヒータ13の熱により構成する材料ガスを反応させて得られた生成物を基板11上に堆積させる。このとき、膜厚分布のピーク位置が基板11の位置から外れているため、均一度の高い膜が形成される。
所定量の原料ガスの導入後、移動機構により、次に導入する原料ガスの構成に応じて定められた最適距離に距離Lを変更し、当該原料ガスの供給を開始する。ここでも、膜厚分布のピーク位置が基板11の位置から外れるよう距離Lを変更しているため、均一度の高い膜が形成される。
以後、原料ガスの構成を変更する毎に、移動機構により変更後の原料ガスの構成に応じた最適距離に距離Lを変更し、当該原料ガスによる反応性生物を堆積させることを繰り返し、所望の膜を積層する。
以上説明したように、本実施形態の気相成長装置100によれば、移動機構によりサセプタ12と対向面14との距離Lを調整することにより、原料ガスの構成に応じて、容易に膜厚分布を制御することができる。特に、膜厚分布のピーク位置が基板11の位置から外れるよう距離Lを調整することにより、原料ガスの構成によらず、同じ基板位置で、均一度の高い膜を得ることができる。従って、基板11上に複数の膜を連続して積層して素子を製造する場合、原料ガスの構成を変更時に距離Lを変更することにより、容易に均一な膜厚の積層膜を有する素子を製造することができる。
距離Lの調整は、移動機構により気相成長装置100の他の構成とは独立して実現することができるため、成膜途中であっても変更が可能である。このため、本実施形態の気相成長装置100により上述の素子を製造する場合、原料ガスの構成の変更による調整のための待ち時間を低減することができる。さらに、環境条件の変更による成長速度の低下なども発生しない。
なお、移動機構は、反応炉10の内圧の変動による撓みを補正するため、サセプタ12と対向面14との距離Lを常時計測し、所望の距離との差をフィードバックする機能を有してもよい。この場合、移動機構は、サセプタ12と対向面14との距離を計測する測長センサを備え、計測結果からその時点の距離Lを算出する。そして、算出結果から所望の距離との差を算出し、算出された距離の差分に応じて対向面14を変位させる。
また、上記実施形態では、異なる構成を有する原料ガス毎の最適距離を実測により得るよう構成しているが、これに限られない。例えば、原料ガスの構成を変更する毎に、当該原料ガスの構成に応じた最適距離を自動的に算出するよう構成してもよい。この場合、例えば、膜厚分布のピーク位置が基板11の位置から外れるよう距離Lをフィードバック制御により決定する。
さらに、上記実施形態では、気密性を保ちつつ距離Lを変更可能とするため、真空ベローズ27を用いているが、これに限られない。例えば、磁性流体等を用いてもよい。
(実施例)
本実施形態の成膜方法を用いて図4(a)に示す発光素子を製造する方法について説明する。図4(a)の発光素子は、n型GaAs基板71の上に、n型GaAsのバッファ層72、Siドープn型AlGaInPのn型クラッド層73、アンドープAlGaInPの活性層74、ZnドープAlGaInPのp型クラッド層75、Znドープp型GaPの電流拡散層76を積層した構成である。各層の膜厚は、図4(a)に示したとおりである。
本実施形態では、バッファ層72〜電流拡散層76までを、上述の気相成長装置100を用いて成膜する。このとき、サセプタ12と対向面14との距離Lを、それぞれ図4(b)のように設定する。
各層成膜時の環境条件は、反応炉10内の圧力10kPa、ヒータ13の温度600〜900℃、対向面14の温度200〜300℃、とする。図4(b)の設定に従い、まず、移動機構により、距離Lを20mmとし、V族系ガスのAsH3およびIII族系ガスのTMGaをガス導入部15から供給し、n型GaAsのバッファ層72を成膜する。
バッファ層72の成膜を終えると、移動機構により距離Lを20mmとし、V族系ガスのPH3およびIII族系ガスのTMGa、TMA、TMIを供給し、Siドープn型AlGaInPのn型クラッド層73を成膜する。
Siドープn型AlGaInPのn型クラッド層73の成膜を終えると、移動機構により距離Lを20mmとし、V族ガスのPH3およびIII族ガスのTMGa、TMA、TMIを供給し、それぞれ、AlGaInPの活性層74およびZnドープAlGaInPのp型クラッド層75を成膜する。なお、p型クラッド層75の成膜時には、ZnドープのためにDMZn(ジメチルジンク)を供給する。
ZnドープAlGaInPのp型クラッド層75の成膜を終えると、移動機構により距離Lを15mmとし、V族ガスのPH3およびIII族ガスのTMGaを供給し、Znドープp型GaPの電流拡散層76を成膜する。
以上説明したように、本実施形態によれば、サセプタ12と対向面14との距離Lを調整し、膜厚分布のピークを基板位置から外すことにより、環境条件を変えず、各層を均一な膜厚で形成することができる。これにより、発光効率に優れた発光素子を製造することができる。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、サセプタ12と対向面14との距離を調整することに加え、サセプタ12とガス導入部15との距離を調整するなど、その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能である。
本発明の実施形態の気相成長装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態のサセプタと対向面との間隔を変更することなく原料ガスの総流量を変化させた場合の膜厚分布を示すグラフである。 本発明の実施形態の原料ガスの総流量を変化させる前後でサセプタと対向面との間隔を変更した場合の膜厚分布を示すグラフである。 (a)本発明の実施形態の製造方法で製造される発光素子の構造を示す図である。(b)図4(a)の各層成長時のサセプタと対向面との間隔を説明するための図である。 成膜装置で生じる膜厚分布曲線と、均一な膜厚で成膜するための基板位置を示すグラフである。
符号の説明
10:反応炉、11:基板、12:サセプタ、13:ヒータ、14:対向面、15:ガス導入部、16:排気口、19:反応炉壁、21:サーボモータ、22:サーボモータ、23:ボールネジ、24:ボールネジ、25:対向面保持部、26:対向面保持部、27:真空ベローズ、31:モータ、32:中心軸、40:真空ポンプ、100:気相成長装置

Claims (4)

  1. 基板保持部に対して基板を回転させながら、当該基板保持部自身を回転させ、前記基板保持部の回転軸と同軸に配置されたガス導入部から噴出させた原料ガスを前記基板保持部と対向する対向面との間を通過させ、前記原料ガスの反応生成物を前記基板に堆積させる工程を、前記原料ガスを構成する材料ガスの種類、比率および流量のうち少なくとも一つを変化させながら繰り返すことにより複数膜の積層素子を製造する方法であって、
    前記材料ガスの種類、比率および流量のうち少なくとも一つを変化させる際に、前記基板保持部と前記対向面との間隔を変化させ、前記基板保持部の半径方向についての膜厚分布のピークを前記基板と重ならない位置に生じさせること
    を特徴とする積層素子の製造方法。
  2. 請求項1記載の積層素子の製造方法であって、
    前記距離は、前記材料ガスの種類、比率および流量毎に予め求めておいた所定の距離に設定すること
    を特徴とする積層素子の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の積層素子の製造方法であって、
    前記基板保持部と前記対向面との間隔を変化させることにより、前記原料ガスを反応させる反応炉の容積を変更すること
    を特徴とする積層素子の製造方法。
  4. 供給された原料ガスを反応させて基板上に薄膜を積層させる反応炉を備える成膜装置であって、
    前記基板を保持する基板保持手段と、
    前記基板保持部を回転させるとともに当該基板保持部に対して基板を回転させる回転機構手段と、
    原料ガスを供給するガス導入手段と、
    前記基板保持部と前記反応炉の当該基板保持部に対向する対向面との間隔を変化させる移動機構と、を備え、
    前記ガス導入手段は、前記基板保持手段の回転軸と同軸に配置されること
    を特徴とする成膜装置。
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