JP2007201098A - 気相成長装置および気相成長方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理基板の表面に均一な膜厚で成膜を行なえる気相成長装置を提供する。
【解決手段】気相成長装置は、開口部10を有し、筒状に形成された中間流路構成部材7と、開口部10に配置された基板保持部材12と、基板保持部材12に接続されたサセプタ13とを備える。中間流路構成部材7は、内面が平面状に形成された底板部8を含む。基板保持部材12は、平面状の基板保持面12cを有する。基板保持部材12は、基板保持面12cに形成され、被処理基板11を配置するための基板配置凹部12aを含む。基板保持部材12は、底板部8の内面よりも基板保持面12cが外側になるように配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、気相成長装置および気相成長方法に関する。特に、被処理基板の表面に平行な方向に反応ガスが流れる横型の気相成長装置および気相成長方法に関する。
半導体装置の分野において、基板の表面に所望の膜を形成する成膜処理技術は、重要な製造技術の一つである。成膜処理技術の中で、MOCVD法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相蒸発法)は、光デバイスや高速デバイスなどの有用な化合物半導体の薄膜を形成することができる成膜処理技術として注目されている。
図13に、従来の技術におけるMOCVD装置の概略断面図を示す。図13に示す装置は、反応ガスが水平方向に流れるように形成された横型のMOCVD装置である。
この装置は、直方体状のチャンバ51を備え、チャンバ51を貫通する流路構成部材55が形成されている。流路構成部材55の一方の端には、ガス供給口53が形成され、他方の端には、ガス排気口54が形成されている。
流路構成部材55のほぼ中央部には、円形の開口部60が形成されている。開口部60には、被処理基板56を載置する基板保持部材57と、基板保持部材57を保持するサセプタ58とが配置されている。サセプタ58の下側には、被処理基板56を加熱するためのヒータ59が配置されている。流路構成部材55の底板の内面と、基板保持部材57の表面とは、同一平面状に形成されている。
被処理基板56の主表面に成膜を行なう場合には、原料となる反応ガスがガス供給口53から反応室52の内部に投入される。反応ガスは、矢印81に示すように、流路構成部材55の内部を流れる。ヒータ59を投入することにより、被処理基板56が加熱され、被処理基板56の表面で成膜化学反応が促進される。被処理基板56の表面に薄膜が形成される。被処理基板56の表面を通った反応ガスは、ガス排気口54から排出される。
図14に、特開2003−234297号公報に開示されている気相成長装置の概略断面図を示す。この気相成長装置は、反応室52と反応室52に反応ガスを供給するガス供給系と、反応室52から排出される排出ガスを処理するためのガス処理系とを有する。反応ガスは、矢印82〜84に示すように流れる。反応室52の内部には、被処理基板11と、被処理基板11を加熱するためのヒータ59とが配置されている。
被処理基板11とヒータ59との間には、ヒータ59からの熱を被処理基板11に伝えるための均熱板61が配置されている。被処理基板11と均熱板61とはサセプタ62によって支持されている。反応ガスがヒータ59で加熱され、熱分解されることによって、被処理基板11の表面に所望の膜が形成される。
図15に、図14におけるC部のうち、サセプタとウエハホルダとの境界部の拡大概略断面図を示す。被処理基板11は、ウエハホルダ63を介してサセプタ62に支持されている。ウエハホルダ63は、サセプタ62に支持されている。
図14および図15を参照して、この気相薄膜成長装置においては、サセプタ62の表面と被処理基板11の面との段差が±100μm以下であることが開示されている。この構成により、サセプタの表面と所望の膜が形成される被処理基板の面との段差において、反応ガスの流れの乱れを抑制することができ、被処理基板の成膜面上における反応ガスの流れの不均一性を抑制できると開示されている。
図16に、特開平11−67670号公報に開示された気相成長装置の概略断面図を示す。この気相成長装置は、サセプタ62を備え、サセプタ62は、トレイ配置凹部64を含む。被処理基板11は、トレイ65に配置されている。
この気相成長装置においては、トレイ配置凹部64の内周面とトレイ65の外周面との間に形成される隙間が、反応ガスの上流側よりも下流側が大きくなるように形成されている。すなわち、上流側隙間部分60aの隙間幅aよりも、下流側隙間部分60bにおける隙間幅bの方が大きくなるように形成されている。反応ガスは、矢印85に示す向きに流れる。この構成により、トレイ配置凹部64の内部から出る発生ガスを隙間幅の広い下流側隙間部分60bから主として流出させることができ、発生ガスの影響を少なくして、高品位なウエハを形成することができると開示されている。
特開2003−234297号公報 特開平11−67670号公報
MOCVD法によって薄膜が形成されるとき、被処理基板の表面において、原料としての反応ガスが、極めて複雑なメカニズムで表面反応することが知られている。たとえば、被処理基板の表面に形成される薄膜は、被処理基板の温度、反応ガスの温度、流速、圧力、反応ガスに含まれる活性化学種の種類、または反応系における残留ガスなどの多くのパラメータに依存する。これらのパラメータが、被処理基板の表面における反応に寄与する。
このため、MOCVD法において、これらのパラメータを制御して、所望の薄膜を形成することは難しいとされる。横型のMOCVD装置で、良質の結晶成長を行なうためには、被処理基板の近傍において、反応ガスの流速分布や温度分布が、空間的に一様でなければならない。このため、流路を構成する部材を、内部でガスの流れに渦や乱れが生じないように構成することが好ましい。または、反応ガスの流れが層流になるように、反応ガスの流し方や温度の制御の工夫が必要である。
被処理基板が基板保持部材に支持されている部分および基板保持部材と流路構成部材との境界部分は、部材が異なるため不連続的に形成される。したがって、これらの部分は、被処理基板の近傍の反応ガスの流れに関わって、薄膜形成に大きな影響を与える。
上記の特開2003−234297号公報に開示された気相成長装置においては、サセプタの表面と、被処理基板の薄膜が形成される表面との段差については、反応ガスの流れの乱れを抑制するように考慮されている。しかし、被処理基板が保持されるウエハホルダの表面とサセプタの表面との段差については何ら考慮されていない。
図15においては、サセプタ62とウエハホルダ63との間のD部に生じる段差については何ら考慮されていない。このため、たとえサセプタの表面と被処理基板の表面との間の段差が±100μm以下であっても、サセプタの表面とウエハホルダの表面との段差が±100μmを超える場合があり、この段差の部分において反応ガスの流れに乱れが生じるという問題がある。
さらに、ウエハホルダは、回転機構により所望の速度で回転することが開示され、ウエハホルダとサセプタとの間には隙間が形成されていると認められる。しかしながら、この隙間には、何らの考慮もされておらず、反応ガスに乱れが生じるという問題がある。
特開平11−67670号公報に開示された気相成長装置においては、サセプタのトレイ配置凹部と被処理基板を保持するためのトレイとの間の隙間については考慮されている。しかし、サセプタの表面と被処理基板の表面とは同一の高さであると開示され、サセプタの表面とトレイの表面との段差については、何ら考慮されていない。この結果、反応ガスに乱れが生じる場合がある。反応ガスの流れに乱れが生じる結果、被処理基板の表面に形成される薄膜の膜厚が不均一になるという問題がある。
本発明は、被処理基板の表面に均一な膜厚で成膜を行なえる気相成長装置および気相成長方法を提供することを目的とする。
本発明に基づく気相成長装置は、開口部を有し、筒状に形成された流路構成部材を備える。上記開口部に配置され、被処理基板を保持するための基板保持部材を備える。上記基板保持部材に接続されたサセプタを備える。上記流路構成部材は、内面が平面状に形成された板部を含む。上記開口部は、上記板部に形成されている。上記基板保持部材は、平面状に形成された基板保持面を有する。上記基板保持部材は、上記基板保持面に形成され、上記被処理基板を配置するための基板配置凹部を含む。上記基板配置凹部は、上記被処理基板を上記基板配置凹部に配置したときに、上記基板保持面と上記被処理基板の処理面とが同一平面状になるように形成されている。上記基板保持部材は、上記流路構成部材の上記内面よりも上記基板保持面が外側になるように配置されている。
上記発明において好ましくは、上記基板保持部材は、上記基板保持部材と上記開口部との隙間が1.0mm以下になるように形成されている。
上記発明において好ましくは、上記基板保持部材は、上記基板保持部材と上記開口部との隙間が0.9mm以下になるように形成されている。
上記発明において好ましくは、上記基板保持部材は、上記基板保持部材と上記開口部との隙間が1.2mm以下になるように形成されている。
本発明に基づく気相成長方法は、開口部を有し、筒状に形成された流路構成部材と、上記開口部に配置され、被処理基板を保持するための基板保持部材と、上記基板保持部材に接続されたサセプタとを備え、上記流路構成部材は、内面が平面状に形成された板部を含み、上記開口部は、上記板部に形成され、上記基板保持部材は、平面状に形成された基板保持面を有し、上記基板保持部材は、上記基板保持面に形成され、上記被処理基板を配置するための基板配置凹部を含み、上記基板配置凹部は、上記被処理基板を上記基板配置凹部に配置したときに、上記基板保持面と上記被処理基板の処理面とが同一平面状になるように形成された気相成長装置を用いる気相成長方法である。気相成長方法は、上記基板保持部材と上記開口部との隙間を1.0mm以下にする工程と、上記基板保持面が上記流路構成部材の上記内面よりも40μm以上外側に配置されることを目標にして上記基板保持部材の位置を調整する工程とを含む。
本発明に基づく気相成長方法は、開口部を有し、筒状に形成された流路構成部材と、上記開口部に配置され、被処理基板を保持するための基板保持部材と、上記基板保持部材に接続されたサセプタとを備え、上記流路構成部材は、内面が平面状に形成された板部を含み、上記開口部は、上記板部に形成され、上記基板保持部材は、平面状に形成された基板保持面を有し、上記基板保持部材は、上記基板保持面に形成され、上記被処理基板を配置するための基板配置凹部を含み、上記基板配置凹部は、上記被処理基板を上記基板配置凹部に配置したときに、上記基板保持面と上記被処理基板の処理面とが同一平面状になるように形成された気相成長装置を用いる気相成長方法である。気相成長方法は、上記基板保持部材と上記開口部との隙間を0.9mm以下にする工程と、上記基板保持面が上記流路構成部材の上記内面よりも外側に配置されることを目標にして上記基板保持部材の位置を調整する工程とを含む。
本発明に基づく気相成長方法は、開口部を有し、筒状に形成された流路構成部材と、上記開口部に配置され、被処理基板を保持するための基板保持部材と、上記基板保持部材に接続されたサセプタとを備え、上記流路構成部材は、内面が平面状に形成された板部を含み、上記開口部は、上記板部に形成され、上記基板保持部材は、平面状に形成された基板保持面を有し、上記基板保持部材は、上記基板保持面に形成され、上記被処理基板を配置するための基板配置凹部を含み、上記基板配置凹部は、上記被処理基板を上記基板配置凹部に配置したときに、上記基板保持面と上記被処理基板の処理面とが同一平面状になるように形成された気相成長装置を用いる気相成長方法である。気相成長方法は、上記基板保持部材と上記開口部との隙間を1.2mm以下にする工程と、上記基板保持面が上記流路構成部材の上記内面よりも外側に配置されることを目標にして上記基板保持部材の位置を調整する工程とを含み、上記調整する工程は、位置決め精度が±40μm以内の測定機器を用いて行なう。
本発明によれば、被処理基板の表面に均一な膜厚で成膜を行なえる気相成長装置および気相成長方法を提供することができる。
(実施の形態1)
図1から図7を参照して、本発明に基づく実施の形態1における気相成長装置および気相成長方法について説明する。
図1は、本実施の形態における気相成長装置の概略断面図である。本実施の形態における気相成長装置は、内部を大気側と隔離して、内部の気密状態を維持するためのチャンバ1を備える。チャンバ1は箱型に形成されている。
チャンバ1の内部には、チャンバ1を横断するように、流路構成部材が配置されている。流路構成部材は、長手方向を有する。本実施の形態における流路構成部材は、上流側流路構成部材5、下流側流路構成部材6、および中間流路構成部材7を含む。流路構成部材は、チャンバ1を貫通するように形成されている。反応室2は、中間流路構成部材7によって形成されている。それぞれの流路構成部材は、矢印43,44に示すように、反応室2の内部に反応ガスを通すことができるように、筒状に形成されている。
本実施の形態において、上流側流路構成部材5、下流側流路構成部材6、および中間流路構成部材7は、それぞれの断面形状が四角形になるように形成されている。上流側流路構成部材5、下流側流路構成部材6、および中間流路構成部材7は、同軸上に配置されている。それぞれの流路構成部材は、端部同士が対向して、一直線状の反応ガスの流路を構成するように配置されている。
本実施の形態における気相成長装置は、反応ガスを供給するための反応ガス供給手段および反応ガスを処理するための反応ガス処理手段を含む。上流側流路構成部材5の一方の端部には、ガス供給口3が形成されている。ガス供給口3は、反応ガス供給手段に接続されている。
反応ガス供給手段は、反応ガスを所定の量で供給することができるように形成されている。反応ガス供給手段は、図示しない反応ガスのガスボンベや流量調整装置などを含む。
下流側流路構成部材6は、反応ガス処理手段に接続されている。下流側流路構成部材6の一方の端部には、ガス排気口4が形成されている。ガス排気口4は、反応ガス処理手段に接続されている。
チャンバ1は、上流側流路構成部材5が貫通する部分の周りに、パージガス導入口17を有する。パージガス導入口17は、矢印45に示すように、チャンバ1の内部にパージガスを導入できるように形成されている。パージガス導入口17は、図示しないパージガス導入手段に接続されている。
中間流路構成部材7と下流側流路構成部材6とは、端面同士が互いに離れて配置されている。チャンバ1の内部に導入されたパージガスは、矢印46に示すように、中間流路構成部材7と下流側流路構成部材6との隙間を通って、下流側流路構成部材6に流入するように形成されている。本実施の形態においては、パージガスとして、反応ガスと同じガスが用いられている。
図2に、図1におけるII−II線に関する矢視断面図を示す。中間流路構成部材7は、板部として平板状に形成された底板部8を含む。底板部8は、反応ガスの流路を構成する内面が平面状に形成されている。
中間流路構成部材7は、断面形状がコの字形に形成された天井部9を含む。底板部8と、天井部9によって囲まれる反応ガスの流路は、断面形状がほぼ長方形になるように形成されている。本実施の形態においては、反応ガスを流れる流路が直方体状になるように中間流路構成部材7が形成されている。
図1および図2を参照して、中間流路構成部材7の底板部8には、開口部10が形成されている。本実施の形態における開口部10は、中間流路構成部材7の長手方向におけるほぼ中央部に形成されている。開口部10は、平面形状がほぼ円形になるように形成されている。
開口部10には、被処理基板11を保持するための基板保持部材12が配置されている。基板保持部材12と開口部10との間には隙間が形成されている。本実施の形態における基板保持部材12は、円柱状に形成されている。開口部10と基板保持部材12とは、同軸状に配置されている。基板保持部材12は、平面状に形成された基板保持面12cを有する。
基板保持部材12は、基板保持面12cに、被処理基板11を載置するための基板配置凹部12aを有する。基板配置凹部12aは、被処理基板11を基板配置凹部12aに配置したときに、基板保持面12cと被処理基板11の処理面とが同一平面状になるように形成されている。すなわち、基板保持面12cと被処理基板11の成膜面との間に段差が生じないように形成されている。基板配置凹部12aは、被処理基板11の厚さとほぼ同じ深さになるように形成されている。本実施の形態における被処理基板11は、円板状に形成されている。
基板保持部材12は、サセプタ13に固定されている。本実施の形態におけるサセプタ13は、円柱状に形成されている。基板保持部材12は、被処理基板11が配置される側と反対側の表面に形成された嵌合部12bを有する。嵌合部12bは、表面から凹むように形成されている。サセプタ13は、嵌合部12bに挿入されている。
サセプタ13は、ヒータ15に固定されている。ヒータ15は、サセプタ13および基板保持部材12を介して、被処理基板11を加熱できるように形成されている。ヒータ15は、支持棒14に支持されている。
支持棒14は、モータ16に接続されている。支持棒14は、モータ16が駆動することにより、矢印42に示す向きに、支持棒14の中心軸を回転軸として回転可能に形成されている。本実施の形態における支持棒14は、鉛直方向に延びるように形成され、鉛直方向に平行な回転軸で回転可能に形成されている。
支持棒14は、図示しない昇降手段により、矢印41に示すように、基板保持部材12の高さ方向の位置を調整できるように形成されている。すなわち、流路構成部材の内面に対する基板保持部材12の表面の高さが調整可能に形成されている。また、本実施の形態における気相成長装置は、被処理基板11の自動搬送手段を備える(図示せず)。基板保持部材12は、被処理基板11の自動搬送が可能なように、上下方向に移動可能に形成されている。
基板保持部材12は、被処理基板11が配置される基板保持面12cと垂直な方向に、回転軸を有するように形成されている。すなわち、被処理基板11の処理面および基板保持部材12の基板保持面12cが同一平面内で回転するように形成されている。
モータ16は、チャンバ1の外側に配置されている。本実施の形態における支持棒14は、チャンバ1を貫通している。支持棒14のチャンバ1を貫通する部分は、磁気シールなどの公知の方法によって、チャンバ1の内部の密閉が形成されている。
図3に、基板保持部材と中間流路構成部材の開口部との部分の拡大概略断面図を示す。本実施の形態における気相成長装置は、基板保持部材12の基板保持面12cが、中間流路構成部材の底板部8の内面よりも外側になるように配置されている。すなわち、底板部8の内面よりも基板保持部材12の基板保持面12cが凹むように配置されている。または、底板部8の内面と基板保持部材12の基板保持面12cとの間に、段差Tを有するように、基板保持部材12が配置されている。この構成を採用することにより、被処理基板の処理面において、ガス流速の変化を小さくすることができ、被処理基板の表面に均一な成膜を行なうことができる。
基板保持部材12と底板部8に形成された開口部10との間には、隙間Dが形成されている。図2および図3を参照して、本実施の形態においては、基板保持部材12と開口部10との隙間Dは、基板保持部材12の外周面に沿って一定になるように形成されている。
次に、本実施の形態における気相成長装置の効果を確認するための数値流体解析について説明する。
図4は、本実施の形態における数値流体解析のモデル図である。図5に、図4におけるB部の拡大図を示す。本実施の形態における数値流体解析モデルは、二次元断面モデルである。本実施の形態においては、特に薄膜の形成に影響を及ぼすと考えられる被処理基板の中央部よりも上流側に範囲を限定して解析を行なっている。
数値流体解析モデルにおいては、基板保持部材12の基板保持面12cと中間流路構成部材の底板部8の内面との段差をTとする。また、中間流路構成部材の開口部10と基板保持部材12との間の隙間をDとする。数値流体解析においては、段差Tまたは隙間Dを変更したときに、反応室の内部を流れるガスの流れを解析した。
境界条件において、この数値流体解析モデルのガス供給口21には、矢印47に示すように、ガスに速度V(m/s)の一定流速を与えている。被処理基板11の中央部には、この数値流体解析モデルのガス排気口22を定義している。ガス排気口22においては、矢印48に示すように、自然流出条件を設定している。基板保持部材12と底板部8の開口部10との間の経路の端部においては、矢印49に示すように、自然流出条件を設定している。また、解析モデルの外側の環境は、大気圧としている。
本実施の形態における数値流体解析モデルにおいては、ガス供給口21から開口部10までの長さL1を110mmに設定した。また、被処理基板11の平面形状の円の中心から基板保持部材12の側面までの長さL2を55mmに設定した。被処理基板11の平面形状における円の半径の長さL3を25mmに設定した。また、基板保持部材12と底板部8との間の隙間の長さL4を10mmに設定した。長さL4は、底板部8の内面から隙間の端部までの長さである。反応ガスの流路の高さは、長さL5が12mmになるように設定した。
数値流体解析においては、基板保持部材12と底板部8との段差Tおよび隙間Dを変化させて、被処理基板の中央部における処理面から20μm上側のガス流速を求めた。次に、得られたガス流速からガス流速変化率を以下のように定義した。次式に示すように、ガス流速変化率は段差Tが0μmのときを基準としている。
ガス流速変化率(%)=[1−(段差Tのガス流速)/(段差が0μmのときのガス流速)]×100 …(1)
本実施の形態においては、段差Tは、底板部の内面に対して基板保持部材が内側に配置されるときを正としている。段差Tは、中間流路構成部材の底板部よりも、基板保持部材の基板保持面が突出する側を正側としている。すなわち、基板保持部材の基板保持面が反応室の内部に侵入する側を正側としている。たとえば、図3においては、段差Tは負であり、図5においては、段差Tは正である。
本発明においては、段差の絶対値を「段差の大きさ」という。また、ガス流速変化率の絶対値を「ガス流速変化率の大きさ」という。たとえば、段差Tが−40μmのとき、および段差Tが40μmのときには、それぞれの段差Tの大きさは、40μmである。
図6に、反応ガスとして窒素を用いた場合の解析結果のグラフを示す。縦軸は、ガス流速変化率(%)を示し、横軸は、隙間D(mm)を示す。それぞれのグラフは、段差Tごとにガス流速変化率を求めている。
図6に示すように、隙間Dの大きさに関わらず、段差Tの大きさが大きくなるにつれて、ガス流速変化率の大きさが大きくなることがわかる。すなわち、段差Tの大きさが大きくなるにつれて、被処理基板の表面におけるガスの流れの乱れが大きくなることがわかる。
ここで、正方向に段差Tが増加する場合に比べて、負方向に段差Tが減少する場合の方が、ガス流速変化率の大きさは小さい。たとえば、隙間Dが1.5mmのとき、段差Tが+120μmでガス流速変化率は約13.6%である。これに対して、段差Tが−120μmでは、ガス流速変化率は、−5.9%である。このように、段差Tの大きさが同じであっても、基板保持部材の基板保持面が流路構成部材の底板部の内面よりも外側に配置したときの方が、ガス流速変化率が小さいことがわかる。このように、段差Tを負にすることにより、被処理基板の表面における反応ガスの乱れを抑制することができる。
また、図6を参照して、隙間Dが小さくなるにつれて、ガス流速変化率は減少していく傾向がある。隙間Dが1.0mm場合、段差Tが正方向に増加していくときは、ガス流速変化率もそれに伴って増加していく。しかし、隙間Dが1.0mmの場合、段差Tが負方向に減少する場合(段差Tが負であり大きさが大きくなる場合)には、ガス流速変化率は殆ど変わらない。このように、段差Tを負にして、隙間Dを1.0mm以下にすることによって被処理基板の処理面におけるガス流速変化率をほぼ一定にすることができる。すなわち、被処理基板の表面における反応ガスの乱れを抑制することができる。
本発明における気相成長装置においては、窒素の他に、主に水素やアンモニアなどの複数のガスが用いられる。次に、ガスの種類によるガス流速変化率の変化について解析を行なった。
図7に、ガスの種類を変えたときのガス流速変化率の解析結果を示す。縦軸がガス流速変化率(%)であり、横軸が段差T(μm)である。解析においては、隙間Dを1.0mmとした。また解析に用いたガスとしては、窒素、水素、およびアンモニアガスを選定して行なった。
図7に示すように、それぞれのガスにおいて、段差Tの大きさを大きくするほどガス流速変化率の大きさが大きくなる。段差Tが正の場合には、ガスの種類による依存性が観察される。たとえば、段差Tがおおよそ+100μmを超えると、窒素のガス流速変化率よりも水素のガス流速変化率の方がほぼ1%小さくなる。しかし、段差Tを負にした場合には、ガスの種類による依存性はほとんどない。このように、段差Tを負にすることにより、ガスの種類の依存性を小さくすることができ、安定した均一な薄膜形成を行なうことができる。
図1を参照して、本実施の形態における気相形成装置は、基板保持部材12が、昇降手段により矢印41に示す上下方向に移動可能に形成されている。基板保持部材12の位置決め精度は、基板保持部材12の昇降手段の精度に依存する。また、基板保持部材12の移動距離が長くなればなるほど、所定の位置に基板保持部材12を配置する精度は低下する。このため、基板保持部材12の位置決めのばらつきに依存して、底板部8の内面に対する基板保持部材12の基板保持面12cの高さが変化する。
しかしながら、本実施の形態においては、段差Tが負になるように基板保持部材を配置しているため、位置決めのばらつきが生じても、段差Tが、負になるか、0になるか、または、正になっても0に近い範囲内の状態にすることができる。このため、ガス流速変化率を段差Tが0のときとほぼ同じにすることができ、被処理基板の成膜面に、均一な膜を気相成長させることができる。また、再現性に優れた気相成長装置を提供することができる。すなわち、同じ膜厚の薄膜を繰り返し複数の被処理基板に形成する場合に、膜厚のばらつきを小さくすることができる。
または、繰り返し複数の被処理基板に気相成長を行なうと、流路構成部材の底板部の内面および基板保持部材の基板保持面にも、たとえば、半導体膜の結晶が付着する。この付着物は、洗浄工程のエッチング処理などによって除去されるが、底板部や基板保持部材の材料によっては、このエッチング処理により、徐々に寸法が変化していく場合がある。
しかし、本実施の形態においては、底板部や基板保持部材の寸法が変化したとしても、段差Tが負になるように基板保持部材を配置しているため、反応ガスの流速の変化を小さく抑えることができる。したがって、このような場合においても、被処理基板の処理面に均一性に優れた膜を再現性よく成長させることができる。または、底板部や基板保持部材を交換したときのそれぞれの部材の加工精度のばらつきに依存する反応ガスの流速の変化を小さく抑えることができる。
本実施の形態における気相成長装置は、高温で気相成長を行なう。このため、それぞれの部材が熱膨張して、それぞれの部材の位置ずれが生ずる。気相成長装置の設計においては、この熱膨張を考慮して寸法が定められる。しかしながら、構成部材の実際の温度を予測することは難しく、昇温により流路構成部材と基板保持部材との位置ずれが生じる。または、異なる複数の温度域で薄膜が形成される場合には、それぞれの温度において、底板部や基板保持部材の位置が変化することは避けられない。しかしながら、温度による位置ずれによって段差Tが変化した場合においても、被処理基板の表面全体に亘って、均一な膜を気相成長させることができる。
このように、本実施の形態における気相成長装置は、流路構成部材や基板保持部材の位置の変化などに起因する段差の変化に対して、形成される膜厚のばらつきを吸収する効果を有する。この結果、被処理基板の表面に均一な膜厚の薄膜を気相成長させることができる。
本実施の形態における流路構成部材は、反応ガスの流路の断面形状が長方形になるように形成されているが、この形態に限られず、流路構成部材は反応ガスの流路が形成されていれば構わない。また、本実施の形態における基板保持部材は、円柱状に形成されているが、特にこの形態に限られず、任意の形状を採用することができる。
(実施の形態2)
図8から図10を参照して、本発明に基づく実施の形態2における気相成長装置および気相成長方法について説明する。
本実施の形態においては、実施の形態1における気相成長装置の段差Tと隙間Dとが異なる。本実施の形態においては、被処理基板として半導体基板を用いる。また、半導体基板からレーザ素子を形成するための成膜を例に採り上げて説明する。
レーザ素子等の製造において、必要な機器の性能と製造工程におけるエッチングの精度から、形成される薄膜の膜厚は、設計値の膜厚±2%以内であることが必要になる。本発明において「±2%以内」とは、「−2%以上+2%以下の範囲内」を示す。
段差Tを調整する工程において、測定機器としてレーザ変位計を用いると、図示しない位置決め機構で調整することにより、段差Tの位置決め精度の大きさを40μm以下にできる。すなわち、調整後の段差Tを(目標値−40μm)以上、かつ、(目標値+40μm)以下の範囲内に設定できる。隙間Dが1.0mm、段差Tの目標値0μmとしたときに、膜厚の分布が±1%以内であった。この条件で解析を行なうと、ガス流速変化率は、1.5%となる。したがって、膜厚の分布が±2%以内であることを達成するためには、膜厚分布±1%の2倍の膜厚のばらつきがあることを考慮して、ガス流速変化率を2倍にする。すなわち、ガス流速変化率を±3%以内にすることで、膜厚分布を±2%以内にすることができる。
図8に、位置決め目標段差Tと、速度変化幅との関係を表わしたグラフを示す。このグラフは、図6に示した反応ガスを窒素とした場合の数値流体解析の結果から得ている。横軸の位置決め目標段差Tは、基板保持部材の位置を定める際の目標の段差を示す。
実際に、ブロックゲージや隙間ゲージなどを用いて流路構成部材に対する基板保持部材の位置決めを行なって、レーザ変位計で正確な段差を測定したところ、段差Tには、ほぼ±80μmのばらつきが生じていた。基板保持部材の位置決め精度を位置決め目標段差Tに対して、±80μm以内と定めた。位置決め目標段差Tに対して、−80μmのガス流速変化率および、+80μmのガス流速変化率を算出して、速度変化幅(%)を求めた。縦軸の速度変化幅(%)は、以下の式で与えられる。
速度変化幅(%)=[(位置決め目標段差T+80)μmのときのガス流速変化率]−[(位置決め目標段差T−80)μmのときのガス流速変化率] …(2)
速度変化幅は、位置決め目標段差Tに対して、段差が±80μm以内の範囲内でずれたときに、ガス流速変化率が変動しうる幅を示している。
図8を参照して、位置決め目標段差Tが負になるように設定を行なえば、速度変化幅を小さくできる。また、隙間Dを小さくすることにより、速度変化幅を小さくすることができる。ここで、隙間Dを1.0mm以下にして、位置決め目標段差Tを−40μm以下にする(たとえば、位置決め目標段差Tを−50μmにする)ことで、速度変化幅を3%以下にすることができる。すなわち、ガス流量変化率の変動幅を±3%以内にすることができる。
図9に、流路構成部材と基板保持部材との間の隙間Dに対する速度変化幅のグラフを示す。横軸は、隙間Dを示し、縦軸は、位置決め目標段差から+80μmおよび−80μmずれたときの速度変化幅を示している。このグラフにより、隙間Dを0.9mm以下として、さらに、位置決め目標段差Tを0μm以下にすることによって、速度変化幅を3%以下にすることができる。
このように、位置決め精度がほぼ±80μmであっても、上述の方法を採用することによって、基板保持部材の基板保持面の位置決め精度のばらつきによって生ずる反応ガスの流れの乱れを小さくすることができる。この結果、形成される薄膜の膜厚を、設計値の膜厚±2%以内にすることができる。
次に、図10を参照して、高精度の測定機器を用いて、流路構成部材に対する基板保持部材の基板保持面の位置決めを行なった場合について説明する。
図10は、高精度の測定機器を用いた場合の速度変化幅を示すグラフである。横軸は、隙間Dを示し、縦軸は速度変化幅を示す。レーザ変位計などの高精度の測定機器を用いて、基板保持部材の位置決めを行なった場合には、±40μm以内の位置決め精度を得ることができる。位置決め目標段差Tに対して、−40μmのガス流速変化率および、+40μmのガス流速変化率を算出して、速度変化幅を求めた。縦軸の速度変化幅は、以下の式で与えられる。
速度変化幅(%)=[(位置決め目標段差T+40)μmのときのガス流速変化率]−[(位置決め目標段差T−40)μmのときのガス流速変化率] …(3)
図10のグラフから、位置決め目標段差Tを0μm以下にして、隙間Dを1.2mm以下にすることで速度変化幅が3%以下になることを達成できる。
このように、位置決め精度を上げることによって、隙間Dを大きくしても、速度変化幅を小さくすることができ、均一な膜厚の成膜を行なうことができる。
その他の構成、作用、方法および効果については、実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
(実施の形態3)
図11および図12を参照して、本発明に基づく実施の形態3における気相成長装置および気相成長方法について説明する。本実施の形態における気相成長装置は、いわゆる円形横型の気相成長装置である。
図11は、基板保持部材の部分の拡大概略平面図である。本実施の形態における気相成長装置は、ガス供給管31を備える。気相成長装置の流路構成部材は、上側流路構成板32と、下側流路構成板33と、回転テーブル34とを含む。上側流路構成板32、下側流路構成板33、および回転テーブル34に囲まれる空間によって、反応ガスの反応室36が形成されている。回転テーブル34は、内面が平面状に形成された板部37を含む。
ガス供給管31は、矢印71に示すように、反応室36に向かって反応ガスを供給できるように形成されている。ガス供給管31は、上側流路構成板32に接続されている。ガス供給管31は、上側流路構成板32の表面に対して垂直に接続されている。上側流路構成板32と回転テーブル34の板部37とは、表面同士が互いに平行になるように配置されている。
回転テーブル34は、内部に複数の基板保持部材12を有する。回転テーブル34の表面には、開口部35が形成され、それぞれの開口部35に、基板保持部材12が配置されている。基板保持部材12は、円柱状に形成されている。基板保持部材12の基板保持面12cには、基板配置凹部が形成され、基板配置凹部に被処理基板11が載置されている。基板保持部材12は、サセプタ13に支持されている。サセプタ13は、ヒータ15に支持されている。
図12は、図11におけるXII−XII線に関する矢視断面図である。回転テーブル34は、平面形状がほぼ円形になるように形成されている。回転テーブル34は、矢印74に示すように、鉛直方向に垂直な回転軸で回転可能に形成されている。基板保持部材12は、矢印73に示すように鉛直方向に垂直な回転軸で回転可能に形成されている。
図11を参照して、本実施の形態においては、回転テーブル34の平面形状の円の中心に向かって、矢印71に示すように反応ガスが供給され、矢印72に示すように、回転テーブル34の側方に向かって反応ガスが流れる。反応室36においては、矢印72に示すように、外側に向かって水平方向に反応ガスが流れる。
本実施の形態における気相成長装置は、回転テーブル34の板部37が、流路を構成する一部分となるように形成されている。回転テーブル34の板部37の内面よりも基板保持部材12の基板保持面12cが外側になるように配置される。この構成を採用することにより、反応ガスの流れのばらつきを少なくすることができ、被処理基板に均一な膜厚の薄膜を形成することができる。
その他の構成、作用、方法および効果については、実施の形態1および2と同様であるのでここでは説明を繰り返さない。
上記の実施の形態に係るそれぞれの図面において、同一または相当する部分には、同一の符号を付している。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実施の形態1における気相成長装置の概略断面図である。 実施の形態1における気相成長装置を反応ガスの進行方向に垂直な面で切断したときの概略断面図である。 実施の形態1における流路構成部材と基板保持部材との隙間の部分の拡大断面図である。 実施の形態1における数値流体解析のモデル図である。 実施の形態1における数値流体解析のモデル図の流路構成部材と基板保持部材との隙間の部分の拡大図である。 実施の形態1における第1の解析結果を示すグラフである。 実施の形態1における第2の解析結果を示すグラフである。 実施の形態2における第1の解析結果を示すグラフである。 実施の形態2における第2の解析結果を示すグラフである。 実施の形態2における第3の解析結果を示すグラフである。 実施の形態3における気相成長装置の概略断面図である。 実施の形態3における気相成長装置の回転テーブルの概略平面図である。 従来の技術における第1の気相成長装置の概略断面図である。 従来の技術における第2の気相成長装置の概略断面図である。 従来の技術における第2の気相成長装置のウエハホルダの部分の拡大概略断面図である。 従来の技術における第3の気相成長装置の概略断面図である。
符号の説明
1 チャンバ、2 反応室、3 ガス供給口、4 ガス排気口、5 上流側流路構成部材、6 下流側流路構成部材、7 中間流路構成部材、8 底板部、9 天井部、10 開口部、11 被処理基板、12 基板保持部材、12a 基板配置凹部、12b 嵌合部、12c 基板保持面、13 サセプタ、14 支持棒、15 ヒータ、16 モータ、17 パージガス導入口、18 段差、21 ガス供給口、22 ガス排気口、31 ガス供給管、32 上側流路構成板、33 下側流路構成板、34 回転テーブル、35 開口部、36 反応室、37 板部、41〜49,71〜74,81〜85 矢印、51 チャンバ、52 反応室、53 ガス供給口、54 ガス排気口、55 流路構成部材、56 被処理基板、57 基板保持部材、58,62 サセプタ、59 ヒータ、60 開口部、60a 上流側隙間部分、60b 下流側隙間部分、61 均熱板、63 ウエハホルダ、64 トレイ配置凹部、65 トレイ。

Claims (7)

  1. 開口部を有し、筒状に形成された流路構成部材と、
    前記開口部に配置され、被処理基板を保持するための基板保持部材と、
    前記基板保持部材に接続されたサセプタと
    を備え、
    前記流路構成部材は、内面が平面状に形成された板部を含み、
    前記開口部は、前記板部に形成され、
    前記基板保持部材は、平面状に形成された基板保持面を有し、
    前記基板保持部材は、前記基板保持面に形成され、前記被処理基板を配置するための基板配置凹部を含み、
    前記基板配置凹部は、前記被処理基板を前記基板配置凹部に配置したときに、前記基板保持面と前記被処理基板の処理面とが同一平面状になるように形成され、
    前記基板保持部材は、前記流路構成部材の前記内面よりも前記基板保持面が外側になるように配置された、気相成長装置。
  2. 前記基板保持部材は、前記基板保持部材と前記開口部との隙間が1.0mm以下になるように形成された、請求項1に記載の気相成長装置。
  3. 前記基板保持部材は、前記基板保持部材と前記開口部との隙間が0.9mm以下になるように形成された、請求項1に記載の気相成長装置。
  4. 前記基板保持部材は、前記基板保持部材と前記開口部との隙間が1.2mm以下になるように形成された、請求項1に記載の気相成長装置。
  5. 開口部を有し、筒状に形成された流路構成部材と、
    前記開口部に配置され、被処理基板を保持するための基板保持部材と、
    前記基板保持部材に接続されたサセプタと
    を備え、
    前記流路構成部材は、内面が平面状に形成された板部を含み、
    前記開口部は、前記板部に形成され、
    前記基板保持部材は、平面状に形成された基板保持面を有し、
    前記基板保持部材は、前記基板保持面に形成され、前記被処理基板を配置するための基板配置凹部を含み、
    前記基板配置凹部は、前記被処理基板を前記基板配置凹部に配置したときに、前記基板保持面と前記被処理基板の処理面とが同一平面状になるように形成された、気相成長装置を用いる気相成長方法であって、
    前記基板保持部材と前記開口部との隙間を1.0mm以下にする工程と、
    前記基板保持面が前記流路構成部材の前記内面よりも40μm以上外側に配置されることを目標にして前記基板保持部材の位置を調整する工程と
    を含む、気相成長方法。
  6. 開口部を有し、筒状に形成された流路構成部材と、
    前記開口部に配置され、被処理基板を保持するための基板保持部材と、
    前記基板保持部材に接続されたサセプタと
    を備え、
    前記流路構成部材は、内面が平面状に形成された板部を含み、
    前記開口部は、前記板部に形成され、
    前記基板保持部材は、平面状に形成された基板保持面を有し、
    前記基板保持部材は、前記基板保持面に形成され、前記被処理基板を配置するための基板配置凹部を含み、
    前記基板配置凹部は、前記被処理基板を前記基板配置凹部に配置したときに、前記基板保持面と前記被処理基板の処理面とが同一平面状になるように形成された、気相成長装置を用いる気相成長方法であって、
    前記基板保持部材と前記開口部との隙間を0.9mm以下にする工程と、
    前記基板保持面が前記流路構成部材の前記内面よりも外側に配置されることを目標にして前記基板保持部材の位置を調整する工程と
    を含む、気相成長方法。
  7. 開口部を有し、筒状に形成された流路構成部材と、
    前記開口部に配置され、被処理基板を保持するための基板保持部材と、
    前記基板保持部材に接続されたサセプタと
    を備え、
    前記流路構成部材は、内面が平面状に形成された板部を含み、
    前記開口部は、前記板部に形成され、
    前記基板保持部材は、平面状に形成された基板保持面を有し、
    前記基板保持部材は、前記基板保持面に形成され、前記被処理基板を配置するための基板配置凹部を含み、
    前記基板配置凹部は、前記被処理基板を前記基板配置凹部に配置したときに、前記基板保持面と前記被処理基板の処理面とが同一平面状になるように形成された、気相成長装置を用いる気相成長方法であって、
    前記基板保持部材と前記開口部との隙間を1.2mm以下にする工程と、
    前記基板保持面が前記流路構成部材の前記内面よりも外側に配置されることを目標にして前記基板保持部材の位置を調整する工程と
    を含み、
    前記調整する工程は、位置決め精度が±40μm以内の測定機器を用いて行なう、気相成長方法。
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