JP2010020935A - シールドコネクタ - Google Patents

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敬丸 天野
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Abstract

【課題】シールド性能を確保しつつインナハウジングの誤組付けを防止する。
【解決手段】インナハウジング20は、シールドシェル40に対し、正規の収容位置から待避した位置である仮組付け位置と正規の収容位置である本組付け位置とに移動可能とされる。シールドシェル40には凸部52が設けられ、インナハウジング20には凹部25が設けられている。凸部52と凹部25とは、仮組付け位置へのインナハウジング20の組付け方向で互いに対向して配置されている。インナハウジング20が正規の姿勢をとる場合には、凸部52が凹部25に嵌って仮組付け位置へのインナハウジング20の組付けが可能とされ、インナハウジング20が正逆反転した姿勢をとる場合には、凸部52がインナハウジング20の凹部25以外の壁面に干渉して仮組付け位置へのインナハウジング20の組付けが規制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、シールドコネクタに関する。
シールドコネクタとして、特許文献1に記載のものが知られている。これは、シールド電線の芯線の端末に接続される端子金具と、この端子金具を収容するインナハウジングと、シールド電線のシールド部と接触可能なシールドシェルとを備えている。シールドシェルには撓み可能な凸部が形成され、インナハウジングには凹部が形成されており、インナハウジングがシールドシェル内に正規深さで組付けられると、凹部が凸部に弾性的に係止してインナハウジングのシールドシェルへの保持がなされる。
特開2008−66111公報
上記の場合、凹部と凸部とがそれぞれ上下方向で対をなして配置されているため、正逆反転した姿勢をとったインナハウジングがシールドシェルに誤組付けされるおそれがある。かといって、インナハウジングの誤組付け防止構造としてシールドシェルにむやみに孔等を開けてしまうと、シールド性能(遮蔽特性)が低下して好ましくないという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド性能を確保しつつインナハウジングの誤組付けを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容するインナハウジングと、このインナハウジングを収容するとともに、前記端子金具を包囲してシールドするシールドシェルとを備えたシールドコネクタであって、前記インナハウジングは、前記シールドシェルに対し、正規の収容位置から待避した位置である仮組付け位置と正規の収容位置である本組付け位置とに移動可能とされ、前記シールドシェルと前記インナハウジングのいずれか一方には凸部が設けられ、他方には凹部が設けられ、前記凸部と前記凹部とは、前記仮組付け位置への前記インナハウジングの組付け方向で互いに対向して配置され、前記インナハウジングが正規の姿勢をとる場合には、前記凸部が前記凹部に嵌って前記仮組付け位置への前記インナハウジングの組付けが可能とされ、前記インナハウジングが正逆反転した姿勢をとる場合には、前記凸部が相手側の壁面に干渉して前記仮組付け位置への前記インナハウジングの組付けが規制される構成とした構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記シールドシェルには、前記仮組付け位置と対応する位置に、前記インナハウジングを受け入れ可能な開口部が形成されており、前記開口部は、前記仮組付け位置から前記本組付け位置へ向かう前記インナハウジングの移動方向と直交する向きに開口し、その内縁に、前記正逆反転した姿勢をとった前記インナハウジングが前記本係止位置への移動方向で干渉可能とされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記シールドシェルには、前記仮組付け位置と対応する位置に、前記インナハウジングを受け入れ可能な開口部が形成されており、前記開口部は、前記仮組付け位置から前記本組付け位置へ向かう前記インナハウジングの移動方向と直交する向きに開口し、その内縁に、前記正逆反転した姿勢をとった前記インナハウジングが前記本係止位置への移動方向で干渉可能とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記凹部は、前記仮組付け位置から前記本組付け位置へ向かう前記インナハウジングの移動方向に沿って延びる形態であり、前記凹部の一端縁が、前記インナハウジングが前記本組付け位置に達したときに前記凸部が突き当たるストッパ縁とされているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記凹部と前記凸部の少なくともいずれか一方には、前記インナハウジングの前記仮組付け位置への組付けを誘導する案内面が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
インナハウジングが正逆反転した姿勢をとってシールドシェルに組付けられようとすると、凸部が相手側の壁面に干渉して仮組付け位置への組付けが規制され、ひいては本組付け位置への組付けが規制されるから、インナハウジングの誤組付けが防止される。この場合、誤組付け防止構造として凸部と凹部以外には必要とされず、またインナハウジングが仮組付け位置から本組付け位置へと移動することによって正規の収容位置に至るようになっているため、シールドシェルにむやみに孔等が開くことはなく、所定のシールド性能が確保される。また、仮組付け位置の段階でインナハウジングの誤組付け状態が検知されるため、誤組付け状態を早期に解消できて、作業性に優れる。
<請求項2の発明>
インナハウジングが正逆反転姿勢であるにも関わらず仮組付け位置に組付けられたと誤判断されたとしても、かかる不正姿勢のインナハウジングは、本組付け位置への移動時に、開口部の内縁に干渉することで本組付け位置への移動が規制されるから、誤組付けが確実に防止される。
<請求項3の発明>
係止部が係止孔を係止することでシールドシェルがアウタハウジングに保持される。この場合、凸部が係止孔の孔縁を曲げ起こして形成されているから、凸部を形成するための専用構造をシールドシェルに設ける必要がなく、シールドシェルの構成が簡素化されて、シールド性能がより良好に保たれる。
<請求項4の発明>
インナハウジングが本組付け位置に達すると、凸部が凹部のストッパ縁に突き当たってそれ以上の移動が規制されるから、インナハウジングが本組付け位置に当て止めされる。この場合、インナハウジングの当て止め構造を凸部と凹部とで賄うことが可能となり、構成のさらなる簡素化が実現される。
<請求項5の発明>
インナハウジングの仮組付け位置への組付け過程で、凸部と凹部とが正対する位置になくとも、案内面によって両者の位置ずれが矯正されて、インナハウジングが仮組付け位置に至らしめられる。このため、凸部と凹部との位置関係を厳格に管理する必要がなく、設計上及び組付け上の自由度が高められる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1乃至図10によって説明する。本実施形態のコネクタは、いわゆる雄型コネクタであって図示しない相手側の雌型コネクタと嵌合可能とされ、合成樹脂製のコネクタハウジング10と、金属製のシールドシェル40と、金属製の端子金具80とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については雌型コネクタとの嵌合面側を前方とする。
端子金具80は導電性金属板を曲げ加工等して形成され、図2に示すように、前側に位置する接続本体部81と、後側に位置するバレル部82とからなる。さらに接続本体部81は、筒状の箱部83とそこから前方へ突出するタブ84とからなり、タブ84が相手側の雌側端子金具に接続可能とされている。箱部83の周壁にはランス85が外向きでかつ斜め後方へ切り起こして形成されている。バレル部82はシールド電線90に接続可能とされている。
シールド電線90は、図1に示すように、中心部に芯線91を有し、その外側に、絶縁用の内部シース92、編組線93、外部被覆94を順次同心に有して構成されている。シールド電線90の端末では、内部シース92が皮剥ぎされて芯線91が露出され、この露出部分にバレル部82が接続されている。また、芯線91が露出された部分の直後には、外部被覆94が所定長さ範囲に亘って皮剥ぎされ、ここに露出された編組線93は外部被覆94へと反転させられることにより、内部シース92が露出されている。さらに、反転された編組線93はシールドシェル40に接続されている。
コネクタハウジング10は、インナハウジング20と、その周りを包囲するアウタハウジング30とからなり、インナハウジング20とアウタハウジング30との間に、シールドシェル40が配置されている。アウタハウジング30は、シールドシェル40を収容可能なシェル収容部31と、シェル収容部31の前端から一回り大きくなって前方へ突出する角筒状のフード部32とを有している。シェル収容部31には、シールドシェル40を組付けるための組付け空間31Aが前後に貫通して形成されている。組付け空間31Aの内壁の上面にはシールドシェル40を係止可能な係止部33が突設されている。また、シェル収容部31の下壁にはヒンジ34Aを介して回動可能とされる蓋部34が連設されており、蓋部34が閉状態となるのに伴って組付け空間31Aの封止がなされる。
フード部32の上壁には、相手側の雌型コネクタのロックアーム(図示せず)が係止可能なロック孔35が凹設されており、ロック孔35の内前縁にロックアームが弾性的に係止することで、両コネクタが離脱規制状態に保持されるようになっている。
シールドシェル40は導電性金属板を曲げ加工等して形成され、図1及び図2に示すように、シェル本体41とシェルカバー42とからなり、アウタハウジング30の組付け空間31A内に後方から挿入可能とされている。シェル本体41は、図7及び図8に示すように、前側に位置する角筒状の第1接続部43と、後側に位置するオープンバレル状の第2接続部44とからなり、第1接続部43の後端と第2接続部44の前端とが互いに連なっている。コネクタハウジング10への組付け時には、第1接続部43の略前半部がアウタハウジング30のフード部32内に突出状態で配置される。
第1接続部43内にはインナハウジング20が仮組付け位置と本組付け位置との間を移動可能に収容されている。仮組付け位置では、インナハウジング20が正規の収容位置から待避した位置である第1接続部43の後端部に配され、本組付け位置では、インナハウジング20が正規の収容位置である第1接続部43の中間部に配される。第1接続部43の内周面には、両コネクタの嵌合に伴って雌型コネクタに装着された相手側シールドシェル(図示せず)に接続可能なシェル接続部45が内向きに叩き出して形成されている。シェル接続部45は周方向に間隔をあけて複数形成されている。
第1接続部43の下壁には、仮組付け位置と対応する位置に、仮組付け位置へのインナハウジング20の挿入を許容する開口部46が上下方向(インナハウジング20の仮組付け位置から本組付け位置への移動方向と直交する方向)に開口して形成されている。開口部46は、第1接続部43の後端部を全幅に亘って切り欠いた形態をなしている。また、第1接続部43の下壁には、開口部46の前端縁の幅方向中央部に、略矩形の逃し開口部47が連通して形成されている。逃し開口部47の前端縁には、本組付け位置におけるインナハウジング20を当て止め可能な当て止め片48が内向きに曲げ起こして形成されている。当て止め片48は、逃し開口部47の前端の幅方向中央部から同前端に沿いつつその板厚分だけ逃し開口部47内に進入するようにして略直角に立ち上げられている。かかる当て止め片48は本組付け位置に達したインナハウジング20を当て止めしてインナハウジング20のそれ以上前方への移動を規制するようになっている。
第1接続部43の上下両壁には、上下一対ずつの係止片49が内向きでかつ斜め前方へ切り起こして形成されている。各係止片49は本組付け位置におけるインナハウジング20を弾性的に係止し、インナハウジング20の後方への移動を規制するようになっている。第1接続部43の下壁には、係止片49の成形に伴って抜かれた切り起こし孔50が逃し開口部47に連通して形成されている。
第1接続部43の上壁の幅方向中央部には、アウタハウジング30の係止部33に係止可能な係止孔51が略方形に開口して形成されている。係止孔51は前後方向について開口部46と重なり合う位置に配されている。アウタハウジング30にインナハウジング20が正規収容されると、係止部33が係止孔51に嵌り、インナハウジング20がアウタハウジング30に保持されるようになっている。そして、係止孔51の後端には、仮組付け位置へのインナハウジング20の組付けに伴ってインナハウジング20の凹部25(後述する)に嵌入可能な凸部52が内向きに曲げ起こして形成されている。凸部52は、係止孔51の後縁から同後縁に沿いつつその板厚分だけ係止孔51内に進入するようにして略直角(インナハウジング20の仮組付け位置への組付け方向)に立ち上げられている。凸部52の突出量は当て止め片48の突出量にほぼ等しく、凸部52の幅寸法は当て止め片48の幅寸法より大きくされている。凸部52の先端は係止片49の先端とほぼ同じ高さ位置か又はそれより僅かに高い高さ位置に配されている。
第2接続部44には、シールド電線90を保持するとともに編組線93に接続される一対の接続片55が内向きに突出して形成されている。第2接続部44(両接続片55)の開放領域と第1接続部43の開口部46及び逃し開口部47とは蓋部34によって閉塞され、シールド電線90の接続部位の周りが全周に亘って第2接続部44と蓋部34とによって取り囲まれるようになっている。
続いてインナハウジング20について説明すると、インナハウジング20は全体として略角ブロック状をなし、図9に示すように、その内部に、上下2段で幅方向に複数列のキャビティ21が前後に貫通して形成されている。上段のキャビティ21の内壁の上面と、下段のキャビティ21の内壁の下面とには、それぞれ段部22が内向きに突設されている。各段部22の前端にはランス85が弾性的に係止され、キャビティ21内に正規挿入された端子金具80の後方への抜け止めがなされる。
インナハウジング20の下端前縁の幅方向中央部には、本組付け位置にて当て止め片48が嵌合する当て受け部23が切り欠いて形成されている。当て受け部23の内後縁に当て止め片48が当接することにより、インナハウジング20の前止まりがなされる。また、インナハウジング20の上下両面の幅方向両側には、本組付け位置にて係止片49が嵌合する係止受け部24が略矩形に凹み形成されている。係止受け部24はインナハウジング20の両側面にも開口する形態をなしている。係止受け部24の内前縁に係止片49が弾性係止することにより、インナハウジング20の後方への抜け止めがなされる。そして、インナハウジング20の上面の幅方向中央部には、仮組付け位置へのインナハウジング20の組付け方向で凸部52と対向し、仮組付け位置では凸部52を嵌め入れる凹部25が略矩形に凹み形成されている。凹部25は前後方向に延びてインナハウジング20の後面にも開口する形態をなしている。凹部25の幅寸法は凸部52の幅寸法よりも大きくされている。凹部25の内前縁とインナハウジング20の前端面との間に形成される段付部の前後長は、凸部52の前端と開口部46の前端縁との間における前後方向の離間距離にほぼ等しいか又はそれより僅かに小さくされている。また、インナハウジング20の下面のうち、凹部25と上下で対称位置する部位は凹みのない平坦面部26とされている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、インナハウジング20のキャビティ21内に後方からシールド電線90付きの端子金具80を挿入する。正規挿入された端子金具80はインナハウジング20の前面から前方にタブ84を突成させる。全ての端子金具80を挿入したら、続いて、図2に示すように、インナハウジング20をシェル本体41の開口部46の上方に位置させる。なお、シェル本体41は組付け作業の利便性を考慮してコネクタハウジング10への組付け時とは上下逆さまに配置するものであり、したがって前記「上方」とは組付け状態における「下方」に相当する(以下の作用の説明について同じ)。
この状態で、インナハウジング20を下向きに引き降ろし、シェル本体41の開口部46を通して、インナハウジング20を仮組付け位置に組付ける。仮組付け位置への組付けの過程では、図3に示すように、端子金具80のタブ84が逃し開口部47を通過し、タブ84とシェル本体41との干渉が回避可能とされる。インナハウジング20が仮組付け位置に到達すると、図4に示すように、インナハウジング20の凹部25にシェル本体41の凸部52が嵌合し、インナハウジング20の上面がシェル本体41の第1接続部43の上壁に当接する。このとき、インナハウジング20の外周面は第1接続部43の周壁より内側に位置しており、インナハウジング20の本組付け位置側への移動が許容される。
続いて、インナハウジング20を本組付け位置側である前方(仮組付け位置へのインナハウジング20の組付け方向と直交する方向)へ押し込み、インナハウジング20を本組付け位置に至らす。本組付け位置への移動途中までは、凸部52が凹部25内を相対変位することによって凸部52とインナハウジング20との干渉が回避可能とされる。本組付け位置では、図5に示すように、インナハウジング20の当て受け部23にシェル本体41の当て止め片48が嵌合して当接するとともに、インナハウジング20の係止受け部24にシェル本体41の係止片49が弾性的に係止して、インナハウジング20が移動規制状態に保持される。また、本組付け位置では、インナハウジング20の全体が端子金具80ともども第1接続部43内に収容される。次いで、シェル本体41にシェルカバーをかしめ付け等して被せ付け、シールドシェル40を完成させる。すると、端子金具80及びシールド電線90の接続部位の周りが全周に亘ってシールドシェル40によって取り囲まれる。続いて、こうしてインナハウジング20を保持させたシールドシェル40をアウタハウジング30の組付け空間31A内に後方から挿入する。シールドシェル40が正規の収容位置に到達すると、図1に示すように、係止部33が係止孔51に嵌り、アウタハウジング30にシールドシェル40が移動規制状態に保持される。あとは、アウタハウジング30のフード部32内に相手側の雌型コネクタが嵌合され、シールドシェル40が相手側シールドシェルと嵌合される。これにより、シールドシェル40のシェル接続部45が相手側シールドシェルの外面に弾性力をもって接触する。同時に、端子金具80が相手側の雌側端子金具に導通接続される。
ところで、シールドシェル40の仮組付け位置にインナハウジング20を組付けるにあたり、人為的ミスによってインナハウジング20が正逆反転した姿勢をとっていることがある。その場合、図6に示すように、凸部52が凹部25と対応する位置に至らずにインナハウジング20の下面における平坦面部26に突き当たり、インナハウジング20の仮組付け位置への組付けが規制される。また、この状態からインナハウジング20を本組付け位置へ押し込もうとしても、インナハウジング20の前端が開口部46の前端縁と干渉してインナハウジング20のそれ以上の移動を規制するため、インナハウジング20が本組付け位置に至ることはない。さらに、万一、凸部52がインナハウジング20の下面に形成された当て受け部23に嵌っても、インナハウジング20の本組付け位置への移動過程で、凸部52が当て受け部23の内後縁に当接してインナハウジング20のそれ以上の移動を規制するため、上記同様、インナハウジング20が本組付け位置に至ることはない。
以上説明したように本実施形態によれば、インナハウジング20が正逆反転した姿勢をとってシールドシェル40に組付けられようとすると、凸部52がインナハウジング20の凹部25以外の壁面に干渉して仮組付け位置への組付けが規制され、ひいては本組付け位置への組付けが規制されるから、インナハウジング20の誤組付けが防止される。この場合、誤組付け防止構造として凸部52と凹部25以外には必要とされず、またインナハウジング20が仮組付け位置から本組付け位置へと移動することによって正規の収容位置に至るようになっているため、シールドシェル40にむやみに孔等が開くことはなく、所定のシールド性能が確保される。また、仮組付け位置の段階でインナハウジング20の誤組付け状態が検知されるため、誤組付け状態を早期に解消できて、作業性に優れる。
また、インナハウジング20が正逆反転姿勢であるにも関わらず仮組付け位置に組付けられたと誤判断されたとしても、かかる不正姿勢のインナハウジング20は、本組付け位置への移動時に、開口部46の内縁に干渉することで本組付け位置への移動が規制されるから、誤組付けが確実に防止される。
さらに、凸部52が係止孔51の孔縁を曲げ起こして形成されているから、凸部52を形成するための専用構造をシールドシェル40に設ける必要がなく、シールドシェル40の構成が簡素化されて、シールド性能がより良好に保たれる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図11及び図12によって説明する。実施形態2では、インナハウジング20の凹部25の形状が実施形態1とは異なる。その他は実施形態1と同様であり、実施形態1と同様の部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態2における凹部25の内前縁は、前方に行くに従って次第に深さを減じる形態のテーパ状の案内面29とされている。その他の凹部25の形状は実施形態1と同様である。
実施形態2によれば、インナハウジング20をシールドシェル40の仮組付け位置に組付けるにあたり、インナハウジング20が正規の組付け位置より後方に位置ずれしていても、シールドシェル40の凸部52が凹部25の案内面29と当接したあと案内面29を摺動することにより、インナハウジング20が仮組付け位置に誘導されることとなる。したがって、案内面29によって凹部25と凸部52との間の位置ずれが矯正されて、インナハウジング20が仮組付け位置に確実に至るようになっているから、凸部52と凹部25との位置関係を厳格に管理する必要がなく、設計上及び組付け上の自由度が高められる。
<実施形態3>
図13は本発明の実施形態3を示す。実施形態3では、凹部25Aの後端が閉塞されているとともに、インナハウジング20Aの前後長が長くなっており、この点で実施形態1とは異なる。その他は実施形態1と同様であり、実施形態1と同様の部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態3におけるインナハウジング20Aは、本組付け位置に至ってもなおその後端部が開口部46に位置するほどの前後長をもっており、凹部25Aは、前後方向に長く延びてインナハウジング20の前端面に開口している。一方、凹部25Aの内後縁は、略垂直に切り立つストッパ縁25Bとされており、本組付け位置にて凸部52と当接するようになっている。
実施形態3では、仮組付け位置にて凸部52が凹部25に嵌入し、仮組付け位置から本組付け位置へのインナハウジング20の移動過程で、凸部52が凹部25内を相対変位し、本組付け位置では凸部52が凹部25のストッパ縁25Bに干渉してそれ以上前方への移動が規制されるようになっている。したがって、インナハウジング20の前止まりの構造を凹部25と凸部52とによって賄うことが可能となり、構成のさらなる簡素化が実現される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)凸部はインナハウジングに設けられ、凹部がシールドシェルに設けられていてもよい。
(2)凹部はその前後両端縁が閉塞されていてもよい。
(3)実施形態2における案内面は凸部に形成されてもよい。
(4)実施形態3では、凸部と凹部のストッパ縁とでインナハウジングの前止まりがなされるため、当て止め片と当て受け部とを省略してもよい。
(5)本発明は、雌側端子金具を収容する雌型コネクタにも適用可能である。
本発明の実施形態1のコネクタの側断面図である。 シールドシェルの仮組付け位置にインナハウジングを組付ける前の状態を示す側断面図である。 シールドシェルの仮組付け位置にインナハウジングを組付ける過程の状態を示す側断面図である。 シールドシェルの仮組付け位置にインナハウジングを組付けた状態を示す側断面図である。 シールドシェルの本組付け位置にインナハウジングを組付けた状態を示す側断面図である。 シールドシェルの仮組付け位置にインナハウジングを正逆反転した姿勢で組付けようとしてその組付けが規制された状態を示す側断面図である。 シェル本体の底面図である。 シェル本体の正面図である。 インナハウジングの正面図である。 インナハウジングの平面図である。 実施形態2において、シールドシェルの仮組付け位置にインナハウジングを組付ける直前の状態を示す側断面図である。 実施形態2において、シールドシェルの本組付け位置にインナハウジングを組付けた状態を示す側断面図である。 実施形態3において、シールドシェルの本組付け位置にインナハウジングを組付けた状態を示す側断面図である。
符号の説明
10…コネクタハウジング
20…インナハウジング
25…凹部
30…アウタハウジング
33…係止部
40…シールドシェル
46…開口部
51…係止孔
52…凸部
90…シールド電線

Claims (5)

  1. 端子金具を収容するインナハウジングと、このインナハウジングを収容するとともに、前記端子金具を包囲してシールドするシールドシェルとを備えたシールドコネクタであって、
    前記インナハウジングは、前記シールドシェルに対し、正規の収容位置から待避した位置である仮組付け位置と正規の収容位置である本組付け位置とに移動可能とされ、
    前記シールドシェルと前記インナハウジングのいずれか一方には凸部が設けられ、他方には凹部が設けられ、
    前記凸部と前記凹部とは、前記仮組付け位置への前記インナハウジングの組付け方向で互いに対向して配置され、
    前記インナハウジングが正規の姿勢をとる場合には、前記凸部が前記凹部に嵌って前記仮組付け位置への前記インナハウジングの組付けが可能とされ、前記インナハウジングが正逆反転した姿勢をとる場合には、前記凸部が相手側の壁面に干渉して前記仮組付け位置への前記インナハウジングの組付けが規制される構成としたことを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記シールドシェルには、前記仮組付け位置と対応する位置に、前記インナハウジングを受け入れ可能な開口部が形成されており、前記開口部は、前記仮組付け位置から前記本組付け位置へ向かう前記インナハウジングの移動方向と直交する向きに開口し、その内縁に、前記正逆反転した姿勢をとった前記インナハウジングが前記本係止位置への移動方向で干渉可能とされている請求項1記載のシールドコネクタ。
  3. 前記シールドシェルは、アウタハウジングに収容され、かつ前記アウタハウジング内に突成された係止部に係止可能な係止孔を有しており、
    前記凸部は、前記係止孔の孔縁を曲げ起こして形成されている請求項1又は2記載のシールドコネクタ。
  4. 前記凹部は、前記仮組付け位置から前記本組付け位置へ向かう前記インナハウジングの移動方向に沿って延びる形態であり、前記凹部の一端縁が、前記インナハウジングが前記本組付け位置に達したときに前記凸部が突き当たるストッパ縁とされている請求項1乃至3のいずれか1項記載のシールドコネクタ。
  5. 前記凹部と前記凸部の少なくともいずれか一方には、前記インナハウジングの前記仮組付け位置への組付けを誘導する案内面が形成されている請求項1乃至4のいずれか1項記載のシールドコネクタ。
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